2022年も1人で、お湯が良くて食事もおいしい宿に泊まりたい
年明け早々に各地でまん延防止等重点措置が実施された2022年ですが、全面解除を迎えたということで今年もこの記事を公開します。
今回も「1人で」泊まれる温泉宿に絞って、47都道府県から1軒ずつ、1番泊まりたい宿を選びました。
このリストはもともと私が「次の休みにどこに行こうかな?」と考えたときに、選択肢を絞りやすくするために作っているリストです。昨年もピックアップした47軒の宿の中から7軒の宿に実際に泊まりました。
ちなみに、毎年「行きたいリストじゃなく行ったリスト出せ」というコメントをいただきますが、この記事の最後にリンク載せてるのでそっち見てくださいね。(いいかげんうんざり)
私は基本的に食事は宿で食べたいので、今回も「1人でも2食付きで泊まれる宿」を選んでいます。
また、私自身土日休みの会社員で、土日を中心とした旅の予定を立てることがほとんどのため、1人で泊まれるのは平日のみか?土曜日などの休前日でも1人で泊まれるか?についても明記するようにしています。
自分のためのリストではありますが、多くの方の旅のきっかけになりましたらうれしいです。
また、手前味噌ですが、私なりの「一人旅に優しい温泉宿」の選び方については、昨年出版した著書に詳しく書いていますので、ご興味のある方は手に取っていただけたらうれしいです。
- 2022年も1人で、お湯が良くて食事もおいしい宿に泊まりたい
この記事は、2018年から毎年年初に公開しており、今回が5回目になります。 過去4回の記事は以下です。
2022年宿選びのテーマ
2022年も「お湯が良くて食事がおいしくて1人で泊まれる宿(できれば土曜日も!)」ということでシンプルに選びました。
私は、気に入ると同じ宿に何度でも泊まるタイプなので、泊まったことがある宿も選定の対象にしています。
また、電話予約のみの宿も過去には選んでいましたが、私自身電話が苦手で、できる限りネット予約できる宿から選んでしまうため、今回選んだ宿はすべてインターネット予約が可能な宿です。「ネットでは1人泊のプランは出ていないけど、電話して空室があれば予約できる」宿はわりとありますが、今回の選定の対象からは除外しています。
また「直前に空室があるときのみ1人泊のプランが出る」宿についても今回は除外しました。多客期で予約できない時期はあっても、基本的にはコンスタントに1人泊のプランを出している宿から47軒選んでいます。
また、2022年も山小屋泊やテント泊は、密を避けてコロナ禍前よりも定員を減らしての営業となる可能性が高いため「登山+温泉宿」という楽しみ方は今年もおすすめしていくつもりです。
宿泊料金の表示について
「1人泊で1泊2食付きで泊まったときの最低料金」の税込価格を表示しています。なので、素泊まり、あるいは朝食のみのプランならもっと安く泊まれる場合もあります。
また「1人泊の場合は素泊まり・朝食付きのプランしか提供しない」という宿もわりと多いのですが、私自身は宿で2食食べたい人なので、今回選んだ宿はすべて1人泊でも2食付きのプランが選べる宿です。
チェックインしたらもうどこにも出かけたくないので、1人で泊まるお客にも普通に夕食提供してほしいなと、切に願っています。近場に飲食店がたくさんあるような立地なら泊食分離も良いとは思うのですが、そうは言っても選択肢が多いとありがたいですよね……。
北海道・東北で一番泊まりたい宿
現時点で、7軒中6軒の宿が「休前日1人泊可能」な宿です。
また、7軒中2軒は、以前にも泊まったことがあって「またぜひ泊まりに行きたい!」と思っている宿です。
北海道:定山渓温泉 厨翠山
休前日も1人泊OK・1泊2食付き33,000円~(2021年は旭川旭岳温泉 湯元 湧駒荘を選出)
北海道は、昨年一昨年と大雪山旭岳の登山口近くにある「湯元 湧駒荘(ゆこまんそう)」を選んでいたんですが、roprossさんの2021年の旅行振り返りブログで紹介されていた「北海道屈指の美食宿」だという「定山渓温泉 厨翠山」にものすごく興味を惹かれ、2022年はこちらの宿を選びました。
北海道屈指の美食宿だという厨翠山では、コース料理のテーマとなる食材が毎月変わります。たとえば4月は「牡丹海老」
5月は「毛蟹」、6月は「雲丹」というようにあらかじめ決まっているので「好みの食材がテーマとなっている月に泊まりに行く」という計画を前もって立てられるのがすばらしいです。
オーベルジュのような食事メインの宿は、1人泊できないこともわりと多いのですが、厨翠山は一般客室の「和室」であれば土曜日でも1人で宿泊可能です。
また、平日のみでややお値段は高くなってしまいますが、露天風呂付きの部屋に1人で泊まることもできます。
写真を拝見したところ、部屋付きのお風呂もなかなか良い雰囲気でした。たまの贅沢に露天風呂付きの部屋に泊まる、という選択肢が一人旅であってもちゃんと用意されているのがうれしいですね。
北海道、頻繁に行くことはなかなか難しいので、行くならこんなスペシャルな宿に泊まってみたいなと思いました。
青森県:酸ヶ湯温泉 八甲田ホテル
休前日も1人泊OK・1泊2食付き35,200円~(2021年はホテルニュー下風呂を選出)
2021年は下風呂温泉のホテルニュー下風呂を選んでいましたが、今年は新たに……と言うか、以前から気になっていた別の宿を選びました。
酸ヶ湯温泉の「八甲田ホテル」です。
千人風呂で有名な「酸ヶ湯温泉旅館」のすぐ近くにあり、経営も同じ会社なのですが、湯治宿の風情を残す酸ヶ湯温泉旅館に対し、八甲田ホテルは「森の中のリゾートホテル」という雰囲気。全55室の宿ですがうち52室は洋室で構成されています。
大浴場は、酸ヶ湯温泉とは異なる透明な酸性泉のかけ流し。
また、滞在中は酸ヶ湯温泉の浴室も利用でき、好きなタイミングで送迎もしていただけるそうです。
食事は、夕食・朝食共に和食と洋食から選べますが、夕食のフレンチのフルコースの評判が良いようです。
酸ヶ湯温泉は本当に好きなんですけど、何度も泊まっていて特に食事面でやや飽きていたこともあり「酸ヶ湯のお湯も楽しめて食事がおいしそう」な八甲田ホテルはかなり気になっています。
また、酸ヶ湯温泉は八甲田山の登山口にある宿ですから、八甲田ホテルに泊まって、八甲田山に登るのもいいですね。
ただ、登山するとどうしても朝が慌ただしくなりますので、ちょっとお高めの宿だし、たまには山を忘れてゆっくり滞在したい気もしますね……そこは天気次第かな。こんな日に登らなくてどうする!という天気の日もあるから、一応登れる用意はしておきたい。
また八甲田ホテルではスタンダードなツインルームにも、特別室のスイートにも1人で泊まることができます。温泉浴室付き……というわけでもないので、ツインルームで十分かなとは思いますが。ずいぶん前から気になっていた宿なので、2022年はぜひ、泊まってみたいです。
秋田県:白神矢立 湯源郷の宿 日景温泉
休前日も1人泊OK・1泊2食付き19,800円~(2020年は泥湯温泉 奥山旅館を選出)
2021年は「泥湯温泉 奥山旅館」を選んでいました。「日本三大霊地」として知られる「川原毛地獄」が近くにある秘湯の宿で、2020~2021年は土曜日に1人で予約できる日もあったのですが、今年は土曜日の1人泊のプランは出ていないようだったので別の宿を選ぶことに。
2022年に選んだのは青森県と秋田県の県境にある一軒宿「日景温泉」。
実は、2021年に泊まってかなり気に入ってしまい、再訪したいと思っている宿です。
浴室は、男女別の大浴場のほかに5ヶ所の貸切風呂があり、それぞれにシチュエーションの異なる浴室で湯浴みを楽しめます。
貸切風呂は無料で、時間帯毎に予約をして利用することになります。また、源泉の種類も2種類あり、大浴場と貸切の内湯2室では硫黄泉を、貸切露天風呂3室では炭酸泉を楽しむことができました。
料理も朝夕共に手が込んでおり、品数も量もしっかり。
夕食の〆は秋田名物のきりたんぽ鍋が、曲げわっぱの器に入って提供されたのもうれしかったですね。
1泊では楽しみつくせないすばらしい宿だったので、できれば連泊してみたいです。
岩手県:鶯宿温泉 川長
休前日も1人泊OK・1泊2食付き13200円~(2020年は藤七温泉 彩雲荘を選出)
2021年は八幡平近くの秘湯の宿「藤七温泉 彩雲荘」を選び、八幡平トレッキングがてら宿泊して、広い露天風呂を存分に楽しんできました!
2022年に選んだのは鶯宿温泉の「川長(旧:川長山荘)」です。
鶯宿温泉は、盛岡駅から直通の路線バスが出ている比較的交通の便の良い温泉地ですが、私はこれまで一度も訪れたことがなかったので、鶯宿温泉の宿から休前日も1人で泊まれて最も気になった宿を選びました。
加水・加温・循環ろ過・消毒いっさい無しのかけ流しにこだわっているとのこと。
食事は地産地消にこだわっており、メイン料理を「雫石牛・とらふぐ・白金豚・鮎・カニしゃぶ」の中から選べるなど楽しそう。しかし、とらふぐも岩手で取れるのでしょうか。ちょっと気になりますね。(温泉水でフグを養殖している福島の宿もあったなあ)
鶯宿温泉も気になっていますが、盛岡という街が以前からとても好きなので、宿泊前後に盛岡に立ち寄って、ベアレンビールや盛岡冷麺など楽しみつつ、泊まってみたい宿です。
山形県:肘折温泉 湯宿 元河原湯
休前日も1人泊OK・1泊2食付き18700円~(2021年は小野川温泉 河鹿荘を選出)
2021年は米沢の小野川温泉河鹿荘を選び、宿泊してきました!部屋は快適でお湯もすばらしく、朝食の米沢牛の牛丼もおいしくてかなり気に入りました。
河鹿荘にもまた泊まりに行きたいのですが、昨年は大好きな肘折温泉に行く機会がなかったので、今年は是が非でも行きたい……。肘折温泉は「私の好きな温泉地10選」という記事でも10のうちの1つに選んでいる、大好きな温泉地なのです。
そこで2022年に選んだのは、肘折温泉の「元河原湯」です。
最も気になっているポイントは、肘折温泉の源泉は熱い湯が多いのですが、元河原湯さんの「貸切風呂」は自家源泉のぬる湯を使用していてぬるめのお湯で長湯が楽しめること。
食事は個室、または個室風の食事処でいただけるとのことで、1人でも人目を気にせずにゆっくりと楽しめそうです。
画像:じゃらんnet提供
山形牛や蕎麦など、山形らしい料理を楽しめそうですし、2022年の4月~5月についてはGWを除いては土曜日も1人泊のプランが出ています。
6月以降も土曜日1人で泊まれるかは現時点ではわからないので、早めに計画を立てて泊まりに行きたい宿です。
宮城県:鳴子温泉郷 旅館大沼
平日のみ1人泊可能・1泊2食付き9680円~(2021年は青根温泉 湯元不忘閣を選出)
2021年は何度も泊まっている大好きな宿!青根温泉の湯元不忘閣を選び、宿泊してきました。
2022年は、以前から気になっていたけれどまだ泊まったことのない、鳴子温泉郷の「旅館大沼」を選びました。
旅館大沼さんで最も気になっているのは、離れにある貸切露天風呂「母里の湯」です。宿泊者限定、それも「母里の入浴付き」のプランで予約した人しか入れないという貸切露天風呂。
なんでも、陸羽東線の線路と同じ高さにあって、電車が見えるとか電車から見えるとかいろいろ噂は聞くのですけれど、ロケーションだけでなくお湯もすばらしいそうなのでかなり気になっています。
また、食事も素朴な料理ながら大変おいしそうですし、1泊2食付き9680円から泊まれてリーズナブル! 画像:じゃらんnet提供
また、旅行サイト経由での予約だと1人泊は平日のみなのですが、公式サイトからなら土曜日も1人で予約可能です。ずっと気になっていた宿なんですが、2022年こそ泊まれるといいなと思っています。
福島県:おとぎの宿 米屋
休前日も1人泊OK・1泊2食付き47850円~(2021年は会津芦ノ牧温泉 不動館小谷の湯を選出)
昨年選んでいた芦ノ牧温泉 不動館小谷の湯も引き続き気になっているのですが、もっと泊まりたい宿が出てきたので今年は変えました。
須賀川温泉の「おとぎの宿米屋」です。
ずいぶん前に友人と一緒に泊まった宿で、全室温泉浴室付き、お湯も極上で食事もすばらしくおいしい宿でかなり気に入った宿でした。
「おとぎ話」に見立てた料理コースは、味も良いけれど見た目にもこだわりが感じられました。
また「米屋」という宿名からわかるように、こちらの宿、元はお米屋さんだったんだそうです。それもあってか、朝食のご飯が本当においしかった!
いつか再訪したいと思いつつも、1人では予約が取れる日が限定されているし、お値段高めの宿は実は友人も誘いにくい……。ということで、前回の宿泊から恐らく10年以上経ってしまったのですが、コロナ禍の影響か?現在は以前よりも少し、1人泊の予約が取りやすくなっているようです。
休前日は1人泊できませんが、日曜や金曜は予約しやすいので、1日休みを取って朝食のおいしいご飯を食べに行きたい!と思っているところです。
関東で一番泊まりたい宿
2022年4月時点では、7軒中6軒の宿が「休前日1人泊可能」な宿です。
また、7軒中3軒は、以前にも泊まったことがあって「また泊まりたい!」と思っている宿です。
群馬県:老神温泉 伍楼閣
休前日も1人泊OK・1泊2食付き13,200円~(2021年は霧積温泉 金湯館を選出)
2020年は安中市にある一軒宿、霧積温泉 金湯館を選んでいましたが、今年は登山と絡めて泊まりやすい別の宿に。
尾瀬の群馬側の玄関口である尾瀬戸倉にもほど近い、群馬県沼田市の老神温泉にある「伍楼閣」です。
「全国露天風呂百景」にも選ばれた混浴(女性時間あり)の「赤城の湯」をはじめ、3つの露天風呂と貸切風呂はいずれも眺望が良く、お湯も露天風呂に関してはすべて源泉かけ流し(内湯は循環あり)で、ぬるめの露天風呂で長風呂が楽しめるとのこと。
全館畳敷きで地産地消にこだわって提供している食事の評判も良いようです。
プランによっては2食付き1万円台前半から宿泊が可能ですし、土曜日も1人で泊まることができます。また、老神温泉はバスの便がやや悪いのですが、伍楼閣さんでは、宿泊前日の15時までの予約で沼田駅・上毛高原駅からの送迎バスを利用できるのもありがたいですね。
尾瀬や谷川岳の帰りにも寄りやすい場所なので、今年は泊まってみたいです。
栃木県:日光中禅寺温泉 中禅寺金谷ホテル
休前日も1人泊OK・1泊2食付き22,654円~(2021年は鬼怒川仁王尊プラザを選出)
昨年は鬼怒川にある極上湯の激安宿「鬼怒川仁王尊プラザ」を選んでいましたが、2022年は1人泊のプランの提供がなくなってしまいました。残念ですが日帰りでまたお邪魔したいと思います。
2022年は、日光中禅寺温泉の中禅寺金谷ホテルを選びました。中禅寺湖半にあるかけ流しの温泉付きリゾートホテルで、日光東照宮の目の前にあるクラシックホテル・日光金谷ホテルと同系列の歴史ある宿です。
日光湯元温泉~中禅寺温泉エリアは、交通の便も比較的良く、ハイキングも楽しめてお湯もすばらしいので毎年泊まりに行くお気に入りの温泉地です。好きな宿も何軒かあるのですが、中禅寺金谷ホテルは料金もやや高めですし人気もあってなかなか泊まれませんでした。
ところが、コロナ禍の影響で外国人観光客が途絶えていることもあってか(中禅寺湖エリアは特に外国人観光客に人気の高いエリアでしたので)2020年以降はリーズナブルな価格のプランも増え、季節にもよりますが空室があれば土曜日でも1人で泊まれるようになったのです。それで2021年に始めて泊まったところ、期待以上にすばらしい宿でした。
大浴場では、内湯と露天風呂で湯元温泉からひいた極上の硫黄泉が楽しめます。
もともとかなり熱い源泉なので、湧出地に近い湯元温泉だと加水せずにはなかなか入れないのですが、中禅寺温泉エリアまで引いてくるとちょうど良く冷まされて、加水なしで濃厚な源泉が楽しめます。私は、湯元温泉の熱々で新鮮なお湯も、中禅寺温泉で長湯を楽しむのもどちらも大好きです。
また、ダイニングルームでいただく食事は、クラシックなフレンチのコース料理。
栃木県産の食材や、栃木県産のワインも多く取りそろえており、グラスワインの種類も多くて1人泊でも楽しめました。
また、ダイニングで1人フレンチはちょっと……という方には、軽めの食事をルームサービスでいただけるプランもあり、値段も少しお手頃になります。さまざまな楽しみ方ができる中禅寺金谷ホテルに、2022年も泊まりに行きたいです。
茨城県:湯の澤鉱泉
平日のみ1人泊可能・1泊2食付き14,730円~(2021年は湯の網温泉 鹿の湯松屋を選出)
茨城県は温泉地が少ない上に土曜日1人泊できる温泉宿も少なくて毎年悩ましいのですが……2022年は奥久慈(住所だと常陸大宮市)の鉱泉の宿「湯の澤鉱泉」を選びました。
1人で泊まれるのは平日のみですが、2食付きで1万円台半ばぐらいから泊まれて、つるつるした浴感の鉱泉を楽しめるようです。
浴室は檜風呂と岩風呂を男女入れ替え制で利用しますが、全7室の宿ですので、混み合うことなくゆったりと楽しめそうです。
8万平米という広大な敷地に立つ一軒宿なんですが、8万平米に7室しかないなんてなんだか贅沢ですよね。敷地内にはご主人が自ら整備した遊歩道があって、散歩はもちろん、春は山菜摘みやお花見、夏は蛍、秋は紅葉やきのこ狩り、冬には雪見風呂が楽しめるとか。
食事は、山の幸を使った会席料理。
常陸牛のステーキや奥久慈ゆばを使用した料理を楽しめるプランも、1人泊でも予約可能です。
千葉県:飯岡温泉 いいおか潮騒ホテル
休前日も1人泊OK・1泊2食付きで11,594円~(2020年は湯宿 亀山温泉ホテルを選出)
昨年までは、ファミリー向け要素の強い宿ながらお湯がとても良さそうな「亀山温泉ホテル」を選んでいましたが、今年は土曜日の1人泊が不可となってしまったため、別の宿に。
2022年は、千葉県旭市の九十九里浜の北端付近にある飯岡温泉の「いいおか潮騒ホテル」を選びました。
こちらのお湯は「コーラのような黒褐色のナトリウム炭酸水素塩泉の源泉かけ流し」とのことで、消毒の有無などはわかりませんが、口コミの評判を見てもお湯はなかなか良さそうです。
お隣の銚子のように観光地ではないため、おそらく混み合うのは海水浴シーズンぐらいではないかと予想しています。土曜日も1人で泊まれますし、執筆時点(4月中旬)では、日によってはまだGW中の予約も可能でした。
また、夕食はレストランで会席料理をいただく一般的な旅館料理っぽいプランのほか「ハンバーガー3種とカレーから選べる」プランや、「ちらし寿司弁当」や「懐石料理のお弁当」をお部屋でいただくプランなど選択肢が多いのもうれしいポイント。夕食を軽めにしたい方、レストランで1人で食事するのが好きではない方など、さまざまなニーズに対応可能な宿です。
特に「赤座産の純国産品種有機たまごと自家製味噌を使った赤座エッグバーガー」というメニューが気になりました。
また、朝食は基本的には部屋食になり、和食膳をいただけるようです。
混み合う夏は避けて、オフシーズンにのんびり海辺を散歩するような過ごし方が良いな、と思いました。
埼玉県:小鹿野温泉 須崎旅館
休前日も1人泊可能・1泊2食付き14,800円~(2021年は両神温泉 国民宿舎 両神荘を選出)
昨年選んでいた「両神温泉両神荘」は、両神山登山と合わせて宿泊が叶いましたので、今年は別の宿に。
両神荘に泊まりに行った際、同じ小鹿野町内に他にもこぢんまりとした良さそうな旅館がありそうだな……と思いまして。同じ小鹿野町内の小鹿野温泉の「須崎旅館」を選びました。
明治後期に創業した全10室の小旅館で、浴室は男女別の内湯と貸切で利用できる露天風呂。50分間無料で利用可能です。
泉質はメタケイ酸が豊富な鉱泉の湧かし湯ですが、内湯では夜通しの入浴が可能です。加温の必要な鉱泉の宿だと、深夜の入浴はできないことが多いのでありがたいですね。
食事は、夕食では「上州牛のステーキ」た「秩父産 町田農園の黒米を使用した黒米ご飯」などが。
朝食では「秩父のきのこの陶板焼き」「虹鱒のムニエル」など魅力的なメニューが並び、味のほうも評判が良いようです。秩父のおいしいお酒も取りそろえているとか。
また、別料金で岩盤浴やよもぎ蒸しも楽しめるなど、女性向けのサービスもあり、土日に近場でサクッと楽しみたいときにも良さそうですし、もちろん、両神山をはじめとした秩父の山を歩く前後に泊まるのも楽しそうだなと思います。
東京都:奥多摩の風 はとのす荘
休前日も1人泊OK・休前日1人泊15,840円(2021年も同じ宿を選出)
2021年に選んだ「奥多摩の風 はとのす荘」に昨年宿泊し、かなり気に入ったので今年も同じ宿を選びました。
青梅線鳩ノ巣駅から徒歩5分、鳩ノ巣渓谷を見下ろす位置に立つ温泉宿です。
↑こちらは鳩ノ巣渓谷を歩いた際に撮影した写真で、奥に見えるのがはとのす荘なのですが、全室から鳩ノ巣渓谷を眺められるというすばらしいシチュエーションの宿です。
お部屋は、1人でも新しくきれいなツインルームを利用します。
洋室の奥には琉球畳でくつろげるスペースもあり、畳の上にはテーブルと椅子もあってPC作業もしやすいです。
ベランダからは鳩ノ巣渓谷を眺めることができます。もちろんWi-Fi完備ですし、ワーケーションにも良さそうだなと思いました。
お風呂は内湯のみですし、泉質についても特筆すべきことはないのですが、食事は朝夕共に大変おいしかったです!
夕食は「秋川牛」など奥多摩の厳選素材を使ったイタリアンのコース料理、朝食は3種類の焼きたてパンとスープが大変おいしかった!
実は、昨年はとのす荘に泊まったとき、レストランで酒類の提供を制限している時期だったのです。それがちょっと悔しかったので、今年はおいしいイタリアンをいただきつつ、ワインやビールを楽しみたいなと思っています。
神奈川県:湯河原温泉 魚判
休前日も1人泊OK・1泊2食付き18,700円~(2021年は湯河原温泉 オーベルジュ湯楽を選出)
昨年は、神奈川県で最も好きな宿「オーベルジュ湯楽」を選んでいましたが、人気が出過ぎて最近は金・土・日曜日に1人で泊まるにはけっこう前から予約しないと難しくなってしまいました。
神奈川は東京の隣ですから、都内に住んでいる私にとって、ふと思い立ってサッと出かけたい場所だったりします。そのためにはもう少し気軽に泊まれる宿を押さえておきたい……ということで、今年は同じ湯河原温泉の「魚判」を選びました。全11室の宿ですが現在は8室で営業しており、それなのに土曜日もすべての部屋に1人で泊まれるという、ありがたい宿です。
以前にも1度泊まったことがあるのですが、浴室はこぢんまりとした内湯ですけれど、お湯は熱めで、新鮮さを感じさせる良いお湯でした。
また「露天風呂付きの特別室」や「温泉内湯付きの部屋」にも土曜日でも1人で泊まることができます。特別室はさすがに2食付き3万円以上しますが、温泉内湯付きの部屋は2万円台前半から泊まれるのもうれしいポイント。1人入ればいっぱいぐらいのコンパクトな内湯のようですけど、こういうご時世でもありますし、部屋で気軽に湯河原の極上湯を楽しめるのはいいな、と。
また、魚判さんは干物屋を併設している宿ということもあり、朝食の干物はもちろん、夕食もお刺身や煮魚をはじめ、どれも大変おいしかったです。
気軽に出かけられてお湯も食事も良いということで、気張って旅行の計画を立てるのではなく「今週末ちょっと近場の温泉でのんびりしたい」という気分のときに思い出したい宿です。
甲信越・北陸で一番泊まりたい宿
今回選出した6軒中5軒の宿が「休前日1人泊可能」な宿です。
また、6軒中1軒は、以前にも泊まったことがあり「また泊まりに行きたい!」と思っている宿です。
山梨県:湯村温泉 弘法湯
平日のみ1人泊可能・1泊2食付き10,450円~(2021年は西山温泉 慶雲館を選出)
昨年は西山温泉の慶雲館を選んでいましたが、土曜日に泊まろうとするとなかなかにお高いので尻込みしてしまい、宿泊叶わず……。
2022年は甲府・湯村温泉の「弘法湯」を選びました。
食事おいしくお湯も良いということで非常に評判が良く、ずっと気になっていたのですけど、1人で泊まれるのは平日のみ……ということで、なかなか足を運べずにいた宿です。湯村温泉には土曜日に1人で泊まれる宿も何軒かあるのでそちらでまあ、満足していたのですが、それにしても弘法湯さんはあまりにも良い評判が多すぎるので、今年は1度休みを取って行ってみるか!と思っています。
弘法湯さんの浴室は男女別の内湯のみですが、39度のぬるめの源泉がかけ流されています。
泡つきもあるすばらしいお湯だとのこと。ぬる湯好きとしてもかなり気になります。
食事は「リーズナブル」「スタンダード」「グレードアップ」の3つのプランがあり、リーズナブルなら1万円強、グレードアップでも1万5千円ほどで泊まることができます。
食事の評判も非常によく、グレードアッププランであれば馬刺しも楽しめます。日曜日なら1人で泊まれるので、日曜に泊まって月曜日を午前休にしておけば……などと計画しているところです。
長野県:湯田中温泉 よろづや
休前日も1人泊OK・1泊2食付き30,000円~(2021年は天狗温泉 浅間山荘を選出)
昨年は、浅間山登山に便の良い「天狗温泉 浅間山荘」を選んでいたのですが、土曜日は1人で泊まれない宿ということもあり、宿泊は叶いませんでした。
2022年に選んだのは湯田中温泉の「よろづや」です。登録有形文化財に指定されている「桃山風呂」が有名な老舗旅館です。
よろづやにはいくつかの姉妹館があるのですが、私はよろづや本館から徒歩3分ほどのところにある「加命の湯」というこぢんまりとした姉妹館が好きで、これまで2度泊まったことがあります。姉妹館のほうが少し安く泊まれますし、よろづやのお風呂にも好きなときに何度でも入りに行けて、夕食はよろづや本館でいただくことができるので。
よろづやの夕食プランは、広間で食事をいただくプランと個室食事処でいただくプランがあるのですが、実は先日、加命の湯に泊まってよろづやの個室食事処で夕食をいただいたのです。
料理もどれも質が高く「日本酒マリアージュコース」なる、4種類の日本酒を料理に合わせて提供いただけるコースもあってかなり気に入ってしまいました。
以前広間で食事をいただいたこともあったのですが、料理の内容やドリンクメニューも個室食事処のプランとは少し異なっていたように思います。
とても気に入ったので「また個室で食事をいただくプランで、ぜひ泊まりたい!」と思っているのですが、それならば今年は思いきって姉妹館ではなく「よろづや」のほうに泊まってみようかなと。執筆時点では、少し先の日程であれば土曜日も1人泊のプランが出ていますので。
ご存じの方も多いかもしれませんが、よろづやの離れの「松籟荘」が昨年火災に遭い、現在は本館の向かいにあったアネックス館を閉館して、その場所に新たな「松籟荘」を建築中だそうです。
また、感染症対策のため現在よろづやさんでは日帰り入浴を受け付けていません。
コロナ禍以前、よろづやさんのお風呂は人気があるのでいつも混んでいました。日帰り客も多かったですし「本館」「アネックス館」「松籟荘」「加命の湯」の宿泊客がみな入りに来ていましたから……。
ですが2022年の時点では「本館」と「加命の湯」の宿泊客しかいないので、ゆったりと浸かることができます。このタイミングで泊まっておきたい!ということで今年中に計画したいなと思っているところです。
新潟県:友家ホテル TOMOYA HOTEL
休前日も1人泊OK・1泊2食付21,900円~(2021年は松之山温泉 酒の宿 玉城屋を選出)
2021年は「酒の宿玉城屋」さんを選んでいましたが、土曜日に1人で泊まれない&まあまあいいお値段の宿なのでなかなか計画立てられず……一度は泊まっているしもういいか!今年は別の宿にしようかなと。
2022年は、以前1度泊まってとても気に入った宿なんですが、大湯温泉の「友家ホテル」を選びました。
大湯温泉は栃尾又温泉の手前にある温泉地で、小出駅からバスで栃尾又温泉に向かう途中にいつも気になっていました。大湯温泉で泊まるならどの宿がいいかなと思って調べてみると「土曜日も1人泊可能」「古いホテルをリノベしていて室内もきれい」「浴室はすべて貸切利用」「食事もおいしい」宿ということで、これは行かねば!と計画しました。
4つある浴室はすべて貸切利用でき、空き状況は全客室に設置してあるタブレットで確認できます。
肌に優しい単純泉の新鮮なお湯がかけ流されており、湯温もぬるめでいつまでも浸かっていたくなるお湯!とても好みでした。
客室も噂通り、リノベされていてきれいだったんですが、それよりも気に入ってしまったのは広いラウンジです。
壁際には漫画や書籍の本棚がずらり。フットマッサージャーがいくつも配置してあって無料で利用できます。お茶を飲んだり卓球やビリヤードまで楽しめるという……これは、連泊したくなるなあと。
食事も、いわゆる旅館の料理とは少し異なる、手の込んだ創作料理という雰囲気で、朝も夕も文句なしでおいしかったです!
夕食のデザートが「チョコミントアイス」だったのが個人的にツボでした・笑
実はチョコミントアイスあまり好きじゃないんですけど……こちらのチョコミントアイスはとてもおいしかったんですよね。
風呂良し料理良し、快適で土曜日も泊まれるということで、今年もきっと泊まりに行くぞ!と考えています。
石川県:和倉温泉 おくだや
休前日も1人泊OK・1泊2食付き14,500円~(2021年は湯川温泉 龍王閣を選出)
昨年は和倉温泉と同じ七尾市にある秘湯の一軒宿「湯川温泉 龍王閣」を選んでいましたが、こちらは引き続き気になりつつも、今年は別の宿を選びました。
和倉温泉の「おくだや」さんです。
和倉温泉は加賀屋をはじめ大型旅館・高級旅館も多いですが、こちらは全9室の小旅館。明治40年に湯治宿として創業した、家族経営の宿のようです。
浴室の写真が公式サイトにもないのですが、お湯は和倉温泉の総湯と同じ源泉で、加水加温なしのかけ流しにこだわって提供されているそう。
和倉温泉はかけ流しの宿があまりないので、これは貴重だと思います。
食事も魚介メインで評判は良いようで、料金も2食付きで平日14500円、休前日でも15500円と良心的です。
できればこちらに1泊と「湯川温泉 龍王閣」に1泊する、2泊の旅で計画したいなと。
富山県:宇奈月温泉 お酒のお宿喜泉
休前日も1人泊OK・1泊2食付き17,820円~(2021年も同じ宿を選出)
2021年と同じ宿を選びました。黒部峡谷鉄道本線の始発駅である宇奈月温泉の宿です。こちらの宿は何年か連続で選んでいるので今年こそ泊まりたい……黒部渓谷鉄道にもひさびさに乗りたいです。
宇奈月温泉駅から徒歩10分の宿で、黒部川に面した露天風呂があり、つるつるした浴感のアルカリ性の源泉を楽しめます。
また「お酒のお宿」の名の通り、富山県の地酒を豊富に取りそろえているとか。料理では白エビや、冬は鰤など富山の地魚を味わえるプランが提供されています。
↑こちらの写真は「白エビプラン」の料理例だそう。
1人泊だと、選択できる食事メニューが限定されてしまう宿が多い中で、こちらの宿は、1人で泊まってもさまざまなプランから食事を選べるのがありがたいです。
休前日の1人泊も、GWやお盆時期などの特定日以外は現時点では可能です。黒部渓谷鉄道は紅葉シーズンに非常に混み合うのですが、こちらの宿は現時点で12月までの予約が可能となっているので、早めに予定を立てて予約してしまうのも手かなと思いました。(昨年は10月いっぱい土曜日の1人泊は不可だったので……)
福井県:越前あわら温泉 つるや
休前日も1人泊OK・1泊2食付き36,300円~(2021年は三国温泉 大平庵を選出)
2021年に選んでいた三国温泉の「大平庵」は、1人泊のプランがなくなってしまったので今年は別の宿を。
芦原温泉の「つるや」を2022年は選びました。
あわら温泉、かけ流しのお湯が楽しめる宿は多くないのですが、こちらの宿は自家源泉を持っており、かけ流しにこだわっているとのこと。
画像:じゃらんnet提供
口コミなど見ても泉質の評判は良いようなので気になっています。
料理にも質にこだわっているようで、季節によってメニューの変わる創作和懐石の評判も良いようです。
基本プランの「創作懐石膳」のほかに「ヒレステーキ付き」「鮑のお造り付き」といったグレードアッププランもあるのですが、これらのプランも1人泊でも予約可能なのもうれしいですね。
こちらの宿、少なくとも昨年時点では土曜日の1人泊はできなかったと思うのですが、執筆している4月時点では6月以降の日程であれば土曜日も1人で予約できます。混雑状況によって1人泊の受け入れは変わってくると思いますので、早めに計画して予約しておこうかな……と思っています。
東海で一番泊まりたい宿
4軒中2軒の宿を新しく選び、2軒は昨年と同じ宿です。
また、2021年6月時点では4軒とも「休前日1人泊能」な宿です。お盆や夏休み期間中は1人で泊まれない宿もありますが、基本的にはすべて、1人泊に優しい宿を選んでいます。
静岡県:伊東温泉 陽気館
休前日も1人泊OK・1泊2食付き22,000円~(2021年はリフレッシュスポット風未来を選出)
実は、先日久々に伊東の温泉に泊まりまして「大平山」という低山を歩いてきました。
その旅についてはこちらの記事に書いていますが、伊東で山歩きできると思っていなかったんですけど、コースもよく整備されていて気軽に歩けるし、伊豆大島や富士山を眺められる眺望の良いポイントもあって、なかなか楽しいハイキングだったのです。
それでまた伊東の宿に泊まりたいなあと思い、今回は伊東の温泉宿から選びました。先日泊まったゲストハウス倭荘とマストランプもとても良かったのでかなり悩みましたが、今回はまだ泊まったことのない「陽気館」なる宿を選びました。
高台の上にあり「登山電車」で登っていった先にある露天風呂の眺望がすばらしい宿です。
ちなみにこちらの露天風呂、基本的には混浴となりますが夕食後と早朝に女性専用時間も設けられています。
食事は、伊豆の海の幸を楽しめる会席料理をお部屋食でいただけます。
2万円台前半で泊まれる宿ですが「温泉内湯付き」「温泉岩風呂付き」の部屋にも1人で泊まることができ、バス無しの部屋と実はあまり料金が変わらないので、できれば温泉付きの部屋に泊まりたいなあと考えています。
露天風呂からの眺望を考えると、春夏よりも空気が澄んでいる寒い季節に泊まりたい気がしますね。
岐阜県:奥飛騨温泉郷 平湯温泉 もずも
休前日も1人泊可能・1泊2食付き34,000円~(2021年も同じ宿を選出)
岐阜県は、2021年に選んだ全室露天風呂付きの奥飛騨の宿「もずも」を2022年も選びました。
1人ではなかなか泊まれない宿だったはずが、コロナ禍の影響か土曜日も1人泊のプランが出ていて、しかも土曜日でも平日より1000円アップするだけだなんて!これは泊まりに行かなくては……。
で、行ってたところ、温泉も部屋の居心地も食事もすべてがすばらしかったです。
新緑の季節に泊まったこともあり、部屋付きの露天風呂は森の中にいるような雰囲気。お湯も適温かつ新鮮な極上湯です!
A5ランク飛騨牛をメインとした会席料理は、お部屋でいただきましたが、前菜から鍋まで本当に飛騨牛づくし!写真に写っている以外にステーキもありました。肉好きにはたまらない……。お肉好きじゃない人は持て余してしまうほどの飛騨牛づくしでした。そして朝食にはもちろん、奥飛騨名物の朴葉味噌も並びます!
現在は土曜日でも予約が取れますが、今後状況によっては予約しにくくなる可能性もあるので、泊まれるうちに何度でも泊まっておきたい!と思い、2年続けて選出しました。
愛知県:西浦温泉 和のリゾート はづ
3月まで休前日も1人泊可能・1泊2食付き12,100円~(2021年はTHE BEACH KUROTAKE(旧魚友)を選出)
愛知県は、昨年まで何年か続けて選んでいた知多半島の宿「THE BEACH KUROTAKE」には引き続き「行ってみたい!」と思っているのですが、現在は一人泊のプラン提供は直前予約のみになっているようです。
なので「タイミングが合えばKUROTAKEさんにも行きたい!」と思いつつ、2022年は別の宿を選びました。
今回新たに選んだのは、西浦半島の先端に位置する西浦温泉の「和のリゾート はづ」です。
露天風呂からは三河湾の絶景が楽しめ、客室からも海が眺められるようです。
夕食には、愛知県産黒毛和牛の「幡豆和牛の焼きしゃぶ」と、海の宿らしく「地魚の舟盛り」が付く、ボリュームたっぷりの会席料理です。それなのに2食付き1万円台前半で泊まれるとは、かなりリーズナブルだなと感じました。
海沿いのリゾートホテルですので、6月以降は1人泊可能なのは平日のみとなりますが、5月までは土曜日も1人泊のプランが出ています。恐らく秋になればまた、土曜日1人で泊まれるんじゃないかなーと期待しています。
三重県:湯の山温泉 湯元グリーンホテル
休前日も1人泊OK・1泊2食付き30,800円~(2021年も同じ宿を選出)
2021年に選んだ「湯の山温泉 湯元グリーンホテル」を2022年も選びました。
御在所岳の東側に位置する湯の山温泉にある湯元グリーンホテルです。
1人泊プランの宿泊料金が、昨年より上がってしまいましたが……湯温45度という絶妙な温度の源泉が毎分500L湧出しているという源泉に恵まれ、広々とした露天風呂でかけ流しの源泉が楽しめるのは、この宿ならではだと思います。
食事は、スタンダードな2食付きのプランのほか、伊勢エビや松阪牛を味わえるグレードアッププランがあり、いずれも1人泊でも予約可能なのがうれしいポイント。また、休前日の1人泊も可能で、お盆休み前後なども1人で泊まれるようです。
湯の山温泉は御在所岳に上る「御在所ロープウェイ」が運行している温泉地なので、秋頃にでも御在所岳登山とあわせて泊まってみたいな……と考えています。
関西で一番泊まりたい宿
6軒中4軒の宿を新しく選び、2軒は昨年と同じ宿です。
また、2022年4月時点では6軒中5軒が「休前日も1人泊能」な宿を選んでいます。
和歌山県:南紀勝浦温泉 料理旅館 万清楼
休前日も1人泊OK・休前日1泊2食付き16,197円~(2021年は湯の峰温泉 湯の峯荘を選出)
昨年までは3年連続で湯の峰温泉の湯の峯荘を選んでいました。2020年に宿泊したところ、本当にすばらしい宿だったので、再訪したいなと思っていたのです。
湯の峰荘は、絶対また泊まりたいと思っているお気に入りの宿なんですが、4年連続で選ぶのはどうかな?と思ったので今年は別の宿にしました。
湯の峰温泉は山の温泉でしたが、今年は海の温泉である「南紀勝浦温泉」の「料理旅館 万清楼」を選びました。
全30室の宿で、含硫黄の食塩泉を内湯と露天風呂で楽しめます。
万清楼に泊まった際に入れるお風呂は宿のお風呂だけではありません。
同じ南紀勝浦温泉内に「ホテル浦島」という姉妹館の大型温泉ホテルがあるのですが、万清楼はホテル浦島の姉妹館なので、宿泊すればホテル浦島の温泉にも何度でも入ることができるのです!
「大型ホテルの温泉なんて期待できないのでは……?」と思ったのですが、これが意外にも「ホテル浦島」の温泉は、ロケーションもお湯も、すばらしいようで。
海を望める洞窟風呂もあり、お風呂の種類も多く、泉質も良さそう。
それならば姉妹館の浦島に泊まればいいじゃない!と思わなくもないですが、食事が、朝夕バイキングで、あまり評判が良いとは言えないようで。
それで、姉妹館である万清楼に泊まって、浦島のお風呂に入りに行くのがいいかなと思っている次第です。
万清楼は「料理旅館」を名乗るだけあって食事の評判は良いですし「まぐろづくしプラン」をはじめとしたグレードアップされた料理プランを、1人泊でも予約することができます。
実は「生マグロ」の水揚げ量は、和歌山県那智勝浦町の勝浦漁港が日本一なんだそうです。(冷凍マグロも含めると静岡の焼津港が日本一)
せっかくですから、料理旅館で生マグロをいただいてみたいものだわ……と思っています。
奈良県:十津川温泉 静響の宿 山水
平日のみ1人泊可能・1泊2食付き12,300円~(2021年は洞川温泉 花あかりの宿 柳屋を選出)
以前から泊まりたいと思っていた十津川温泉の「山水」。
土曜日は1人で泊まれないこともあって昨年は別の宿を選んでいたのですが、やはり1度は泊まってみたい!と思い選出しました。
ちなみにこちらの宿の「公式サイト」は私の知る限りではなく、旅行サイトからの予約になりますが、じゃらんでは4~6月のプランがなぜか出ていません。7月以降は出ているようですが、日曜日に宿泊できないなど制限があるようなので、楽天トラベルからの予約をおすすめします。
全9室の小旅館ですが、男女別の露天風呂にはそれぞれに内湯が1つと露天風呂が2つあり、さらに、空いていればいつでも利用可能な貸切風呂が2つあるという充実ぶり!
露天風呂は開放感抜群です。天気がいい日なら星空が眺められそうですね。泉質は単純泉とのことですが、ほのかに硫化水素臭がするという口コミもありました。
食事は「イノシシ」「スッポン」「鹿」「鰻」など、山の宿らしい食材を使ったプランが並びます。
写真は「ほんのり桜の香りがする、天然の鹿を使ったゼリー」とのことで、どんな味なのか気になりますね……。ジビエが苦手な方には、地鶏や牛肉がメインのプランもあります。1人泊でもさまざまな料理プランから選択可能なのもうれしいポイント。個人的には鰻のプランが気になっています。
滋賀県:須賀谷温泉
休前日も1人泊OK・1泊2食付き22,000円~(2021年も同じ宿を選出)
2021年と同じ、長浜市の小谷城跡からすぐのところにある「須賀谷温泉」を選びました。
昨年より少し宿泊料金は上がってしまいましたが、土曜日も1人泊可能な宿です。
須賀谷温泉は「ヒドロ炭酸鉄泉」という聞き慣れない名前の源泉で、鉄分を多く含み、湧き出たときは透明ですが時間が経つと茶褐色に濁るお湯です。加温ありのかけ流しで提供されています。
口コミを読むと「ぬるめの浴槽と熱めの浴槽があり、交互浴が楽しめる」とのことですので、非加熱に近い浴槽がもしかしたらあるのかも……?と期待したり。
また、以前は午後9時まで日帰り入浴を受け入れていたようですが、現在は15時までに変更されているため、チェックイン後は宿泊客のみとなり、ゆったりと湯あみが楽しめそうです。
料理は近江牛のすき焼きやしゃぶしゃぶを楽しめるコースがあり、1人泊でもわりと選択肢は広いのがうれしいですね。認定近江牛をたっぷり使った「認定近江牛会席」もあり、「ローストビーフ、しゃぶしゃぶ、ステーキ」が1度に楽しめるようなので気になっています。
京都府:久美浜温泉 湯元館
休前日も1人泊OK・1泊2食付き10,230円~(2021年は京都・木津温泉 丹後の湯宿 ゑびすやを選出)
昨年は京都北部木津温泉の「ゑびすや」さんを選んでいましたが、今年はやはり京都北部で、お湯が良さそうでかなりリーズナブルな宿を見つけました。久美浜温泉の湯元館です。
「湯元」の名が示す通り自家源泉を持つ宿なのですが、泉温50度程度の高温の「カルシウム・ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉」が毎分653L!
さらに泉温32度の低温の「ナトリウム・カルシウム-塩化物泉」が毎分88.8L湧出しているという湯量豊富な宿で、男女別の大浴場にはそれぞれに広々とした内湯と露天風呂があります。
食事は一般的な旅館のご飯で、冬には蟹がつくプランもあるようですが、食事にはそんなに期待しないほうがいいのかな、という印象です。ですが、平日10230円、土曜日でも11330円で2食付きで泊まれて、いい温泉がついてくるなら何も文句はありません。
また、夏には「メロン狩り体験付き・メロン食べ放題プラン」なるものも提供されていて、1人でも予約できるようです。個人的にはそこまでメロンに思い入れはないですが、メロン好きな方は試されてみても良いかも……。
大阪府:八尾天然温泉 八尾グランドホテル
休前日も1人泊OK・1泊2食付き12,100円~(2021年も同じ宿を選出)
大阪府は、昨年と同じ「八尾グランドホテル」を選びました。2021年に初めてこちらの宿を選出したところ
府外からお越しになってわざわざ八尾に泊まろうとする人がいたら大体の大阪人は「ほんまにええんか!?」って聞いてしまうのではないだろうか。
大阪どうするんだろうと思って見に行ったら案の定渋いコメントで笑った
大阪はもうドーミーインじゃだめかな
などのブコメをいただきまして。
府内のドーミーインにも泊まったことありますけど、個人的にドーミーインは「温泉」を求めて泊まるというよりも「きれいな大浴場と露天風呂、夜鳴き蕎麦と朝食バイキング」が魅力だと思うのでここでわざわざ選ばなくてもなーと。また、今回・前回共に「1人で2食付きで宿泊できる宿」から選んでいますので、選定対象になりません。
ちなみに大阪市内の温泉付きビジホでは「スーパーホテル大阪天然温泉」が好きで(かけ流し循環併用だったけどいいお湯でした)数年前にこの記事で紹介したことはあったんですが、2020年より宿泊療養施設となってしまい、長期休業中です。正直「どうしてあそこを?」って思いました。建物古いからでしょうけど……。
で、八尾グランドホテルです。
大体の大阪人が「ほんまにええんか!?」と聞いてしまう宿、とのことですが、大阪在住・出身の方にとってそれほど有名な宿なんでしょうか。知ってはいても、温泉に入ったことがある方はそんなに多くはないのでは?と思うのですが。
宿泊施設の隣りに併設されている温泉施設は朝8時まで利用可能。黄金色の柔らかい肌触りの温泉はかけ流し。しかも最近は珍しい飲用可能
手拭いとバスタオルはお風呂に行く度に、何度でも受付で新しいものを出してくれるので、手ぶらでお風呂に行ける近くで気になってたので初めて利用させて頂きましたが、とても良くて!もっと早く行けば良かったと思いました。
温泉は近場にこんなに素晴らしいお湯があるなんてビックリでした!お肌ツルツルになり帰宅後の翌日今度は日帰り温泉でまた利用する程に良かったです。
作りが古いので設備面は仕方が無いのです。しかし、それ以上に温泉施設がとても良いので必ず満足できると思います。
などなど、温泉については評判の良いものばかりです。
上記は、じゃらんのレビューから引用させていただきましたが、評価が良いものだけをピックアップしたのではなく、執筆時点での最新の投稿から4つ続けて引用しています。
お湯が良いことは間違いなく、温泉好きならわざわざ選んで泊まっていい宿なんじゃないでしょうか。飲泉も可能な温泉って貴重ですよ。
ちなみに、これもレビューからの情報ですが、こちらの宿「16時チェックイン、10時チェックアウト」なんですけど、これはあくまで「部屋を利用できる時間」のことで、宿泊者は「宿泊日の朝10時から温泉施設を利用可能」で「チェックアウト後の温泉施設の利用も無料」だそうです。(ホームページのどこにも書いてなくて、チェックインして初めて知ったとのこと)
また、最寄り駅のJR八尾駅・久宝寺駅・近鉄八尾駅までは、午前9時~12時台と、16時~20時台まで1時間に1本の送迎バスが運行しています。
2食付きで宿泊も可能で、「松花堂コース」あるいは「ステーキコース」の選択になります。
2食付きにして引きこもってワーケーション的な利用も良さそうですし、朝食付き・素泊まりのプランもありますから「極上の温泉付きビジネスホテル」と考えれば、かなり魅力的な宿なのではないでしょうか。
兵庫県:有馬温泉 ホテル花小宿
休前日も1人泊OK・休前日1泊2食付き25,800円~(2021年は山陰湯村温泉 朝野家を選出)
昨年は湯村温泉の宿を選んでいましたが、今年はまた、六甲山を歩いてみたい気持ちが盛り上がってきたので、有馬温泉の宿を選びました。
六甲山はいいところだった……空気が澄んでいる寒い季節に行きたいですね……。
今回選んだ有馬温泉の「花小宿」は、全9室の小旅館で、びっくりするほどお高い宿が多い有馬温泉の中では、2食付きでもがんばればいけるぐらいの値段で1人で泊まれる宿です。また、土曜日も1人で泊まることができます。(料金はまあまあアップします)
有馬温泉で、そこそこリーズナブルに泊まれる宿は透明な「銀泉」しかない宿も多いのですが、こちらの宿は2つある小浴室内に、小さいながらも金泉と銀泉の両方の浴槽を備えています。
貸切風呂はチェックインから翌日12時のチェックアウトまで、夜通し「空いているときに鍵をかけて」利用可能です。
また、花小宿さんは、徒歩2~3分の場所にある陶泉 御所坊の姉妹館であり、チェックインから当日の20時までは御所坊の大浴場も利用可能とのこと。なるべく早めにチェックインして目一杯有馬のお湯を楽しみたいですね……。
食事は、カウンターでいただく方式だそうで、1人泊の場合はカウンターのある宿のほうが周りの視線が気になりにくいしいいなと思いました。
釜で炊いたご飯、自社農場で作る有機野菜や明石で獲れた魚介類を使った料理も評判が良いようです。
有馬温泉の中では一人泊に優しく、値段とサービスのバランスが取れた宿ではないかなと思います。
中国・四国で一番泊まりたい宿
中国・四国地方で選んだ9軒の宿のうち、7軒が「休前日の1人泊プラン」が販売されている宿です。(2022年4月中旬時点・直前のみ予約可能な宿は含まず)
また、9軒中1軒は2021年と同じ宿を選びましたが、8軒は今年新たに選出した宿です。
鳥取県:皆生温泉 三井別館
休前日も1人泊OK・1泊2食付き9,350円~(2021年は三朝温泉 木屋旅館を選出)
2021年は、以前も泊まったことのある三朝温泉のお気に入り宿「木屋旅館」を選んでいました。木屋旅館は今も大好きな宿ですが、2022年はできれば、伯耆大山を登りに行きたいなあ、と。
伯耆大山は、交通の便もよく登りやすく眺望もいい、西日本の山では数少ない、複数回登っている山なのです。
そこで今年は、大山登山の前後に便の良い、米子の皆生温泉「三井別館」を選びました。
皆生温泉は「山陰の熱海」とも呼ばれ、海水浴場が目の前にあって鳥取県内では最も入湯客の多い温泉地です。
以前、皆生温泉の別の宿に泊まったことがあるのですが、三朝温泉のガツンとパンチの効いたお湯に比べるとお湯の個性は薄く、大型のホテルが多くて循環している宿も多いですし、土曜日に1人で泊まれる宿も多くないなと感じていました。
しかし、大山行きのバスは米子駅から出ますし、皆生温泉は米子空港からもすぐ近くで、前泊にしても後泊にしてもかなり便が良いので「なんとか皆生で良さそうな宿を!」と探したところ、三井別館に行き着きました。
源泉が60~80度と高温なので多少加水はしているそうですが、熱めの源泉をドバドバとかけ流しており「いい意味で裏切られた」との口コミを見て「これは期待できそう」と感じました。
また、こちらの宿の良いところは
「2食付きでもリーズナブルに泊まれる」
「土曜日でも1人で泊まれるし、1人泊可能な部屋数が多いから泊まりやすい」
「1人でもさまざまな食事のプランから選べる」
ことです。
最もリーズナブルな「ビジネス会席プラン」なら9350円から。
写真は、いわゆるグレードアッププランの「弥山の膳」で「境港産姿紅ズワイと人気の和牛陶板焼き会席」のプランですが、こちらも13200円からとリーズナブルです。
いわゆる高級旅館ではありませんので、食事に過度な期待はしないほうが良いかもしれません。ですが、それを差し引いても、1人で2食付きで安く気軽に泊まれる、間違いなく1人旅に優しい宿ですし、さらにお湯も良さそうなのですから期待しています。
島根県:温泉津温泉 のがわや旅館
休前日も1人泊OK・1泊2食付き14,500円~(2021年は湯の川温泉 湯宿草菴を選出)
島根は昨年選んだ湯の川温泉も、その前に選んだ玉造温泉もとても良い温泉なので迷いますが、今年は、石見銀山にも近い温泉津温泉の「のがわや旅館」を選びました。温泉津温泉はネット予約できない宿も多いので、のがわやさんは貴重な宿です。
なぜか楽天トラベルでは1人泊のプランが出ていないのですが(あるけど空室なしになってしまう)じゃらんなら土曜日でも1人で予約できます。人気の宿なので6月中旬までは土曜日は空室がないですが、4月中旬時点で、6月下旬以降であれば土曜日の予約も可能という状態でした。
温泉津温泉は石見銀山と共に世界遺産にも登録されている、鄙びた日本旅館が並ぶ温泉街も人気の高い温泉地です。
全10室の小旅館で、3つある浴室は、以前は「貸切風呂と男女別の浴室」だったそうですが、現在はすべて貸切で利用します。
源泉は、湧いたときは透明ですが時間が経つと茶褐色になってくる「ナトリウム-塩化物泉」をかけ流しで提供しています。(浴槽が2つある浴室では、片方の浴槽は循環しているそうです)
食事は、のどぐろや、温泉津名物のイカ素麺付きのプランを、1人泊でも予約可能です。
食事の評判も良い宿ですが、2食付きで14,500円から泊まれるのもうれしいですね。
岡山県:美作三湯奥津温泉 池田屋河鹿園
休前日も1人泊OK・1泊2食付き21,340円~(2021年も同じ宿を選出)
昨年選んだ奥津温泉 池田屋河鹿園を2022年も選びました。
岡山県にはいい温泉があるのですけど、電車で交通の便がいい場所にはなくて、行くまでになかなか難儀します。「奥津温泉」も、JRの津山駅からバスで1時間ほど行ったところにある温泉地で、なかなかに遠いです……。
しかし、そんな奥津温泉の「池田屋河鹿園」では、38.5度というぬる湯好きにはたまらない温度の源泉が常時かけ流されているそうで、いつか行かなければとずっと気になっている宿です。土曜日も1人で泊まれるので、本当に……今すぐ行きたい。
実はこちらの宿、最近になってオーナーが代わり、2018年4月にリニューアルオープンしてまだ日が浅い宿です。リニューアル前の浴室とお湯もすばらしかったようなのですが、現オーナーも「冬もなるべく加温せずに、源泉そのままのお湯を楽しんでもらいたい」という方針だそうで、ありがたいですね。
また、こちらの宿のすばらしいところは「通常の和室はもちろん、温泉内湯やジャグジー付きの部屋にもいつでも1人で泊まれる」うえに「料理プランも提供しているすべてのプランを1人泊でも予約できる」ことです。
1人だと「一人旅プラン」しか予約できなかったり、グレードアップしたプランは1人では予約できない宿、けっこう多いのです。広い部屋を1人で使われては割に合わないだろうとは思いますし、1人のために特別な食材を仕入れるのは難しい、など事情もあると思うので、泊まれるだけでありがたい!とは思うのですが、そうは言っても選択肢が多い宿はうれしいし大好きです。
写真は、グレードアッププランの「山海階席」です。
一人旅に優しい宿「池田屋河鹿園」に、2022年こと泊まりに行きたいです。
広島県:みやじまの宿 岩惣
休前日も1人泊OK・休前日1泊2食付き36,300円~(2021年は宮島 離れの宿IBUKU本館を選出)
2021年は宮浜温泉の「離れの宿IBUKI本館」を選出していましたが、2022年はさらに気になる宿が出てきたので別の宿を選びました。
宮島の厳島神社のすぐ裏手にある宿「みやじまの宿 岩惣」です。
実は私は宮島が好きで、これまで何度もおとずれているのですが、宿泊先としては常に「宮島錦水館」か、その姉妹館の「宮島別荘」を選んでいました。どちらの宿も食事がおいしく、シングルルームがあって1人で泊まりやすいですし、錦水館には温泉浴室が、宮島別荘には展望浴室があるのも気に入っているので。
今回選んだ「岩惣」さんは、何度も宿の前を通ったことがあって「素敵なたたずまいの宿だな」と思っていたんですが、当時は一人泊のプラン、出ていなかったように思うんですよね……。
それが現時点では、土曜日も1人泊のプランが出ています!宮島も、外国人観光客の多い観光地でしたし、かつてよりは人が少ないであろう今だからこそ、かもしれません。これは、泊まってみたい。
宮島は温泉地、というわけではありませんのでかけ流し、というわけにはいかないでしょうが、建物だけでなく浴室の雰囲気もとても良さそうです。
源泉は、宿の地下5メートルから汲み上げた地下水で、冷鉱泉ですがラドンが含まれているため、温泉という扱いになるそうです。
また、一人旅プランは「2食付きスタンダードプラン」と同じ食事内容になるそうです。おそらく、宮島の名産品である牡蠣や穴子も出ることでしょう。
また宮島ブルワリーにも一杯飲みに行きたいですし、2022年は岩惣さんに泊まってみたいなと思っています。
山口県:川棚温泉 竹園旅館
平日のみ1人泊可能・1泊2食付き14,500円~(2021年は長門湯本温泉 原田屋旅館を選出)
2021年に選んだ長門湯本温泉の宿も引き続き気になっているのですが、2022年は川棚温泉の竹園旅館を選びました。
浴室は男女別の内湯のみですが「含弱放射線-カルシウム・ナトリウム-塩化物温泉」の源泉がかけ流されています。いくつかの源泉をブレンドして、41~42度をキープしているそう。
今回、竹園旅館さんを選んだのは川棚温泉のお湯に浸かってみたいのもありますが、ふぐ料理のプランを1人泊でも予約できる、ということが大きいです。
川棚温泉は下関から車で40分ほどの場所にあり、2人以上で泊まるならふぐ料理を出してくれる宿も多いのですけど、1人泊だとあまり特徴のない料理になってしまう宿が多いのですよね……。
竹園旅館さんは、「ふぐ料理と源泉掛流しを楽しむ宿」がキャッチフレーズということもあり、1人泊でも「ふぐフルコース」や「ミニふぐ会席」プランが予約可能です。
写真は、フルコースよりも少しリーズナブルにふぐ料理を楽しめる「ふぐ会席プラン」です。また、特にふぐに興味がなければ、2食付き14500円からと比較的リーズナブルに宿泊が可能です。
残念ながら土曜日は1人で泊まれないのですが、ふぐと源泉かけ流しを楽しみに、平日休みを取っておとずれたい宿です。
香川県:夕凪の湯 HOTEL花樹海
平日のみ1人泊可能・1泊2食付き23,100円(2021年はTHE CHELSEA BREATH(ザ・チェルシー・ブレス)を選出)
昨年は、高松空港からタクシーで10分の場所にある温泉付きホテル、THE CHELSEA BREATH(ザ・チェルシー・ブレス)選んでいました。オールインクルーシブで楽しめるホテルで今年も気になってはいるのですが、今回は別の宿に。
JR高松駅から車で10分の場所にある「HOTEL花樹海」を2022年は選びました。事前予約制で高松駅から送迎もあり、交通の便も良い温泉付きホテルです。
高台の上に位置し、展望パノラマ大浴場からは高松市内と瀬戸内海を見渡すことができます。お湯は「ナトリウム炭酸水素塩冷鉱泉」を加温して使用しているようで、つるつる感のある泉質のようです。
食事は、香川のプレミアム黒毛和牛「オリーブ牛」を使用したコース料理が楽しめます。
土曜日は1人泊のプランが出るのは直前のみで、基本的には平日のみ1人で泊まれる宿です。ただし、平日であれば1人でも「温泉岩風呂付き」などのグレードの高い部屋にも泊まれますし、用途によってさまざまな使い方ができる宿だと思います。
愛媛県:旅館 常磐荘
休前日も1人泊OK・1泊2食付き19,250円~(2021年は源泉かけ流しの宿 湯之谷温泉を選出)
2021年は石鎚山登山の前後泊にも良さそうな、伊予西条駅から車で7分ほどのところにある「湯之谷温泉」を選んでいました。
湯之谷温泉は引き続き気になっているのですが、やはり愛媛と言えば道後温泉ははずせないですし、愛媛に行くなら1泊は道後の宿に泊まりたい……ということで、今年は道後温泉の宿を選びました。
今回選出した「旅館 常磐荘」は、道後温泉本館から100メートル、徒歩1分という絶好のロケーションにある、創業100年の老舗旅館です。
全6室の小さな宿で、建物は昔ながらの木造建築。近代的な旅館やホテルが多く建ち並ぶ道後では、異彩を放つ宿かもしれません。
浴室はグループ毎に貸切利用となり、道後温泉本館と同じ源泉がかけ流しで楽しめます。
食事は朝夕共に部屋食で。「鯛づくし」のプランと、定番の「お任せ会席」があり、漁師でもある大旦那が吟味した朝獲れの地魚を使った、魚介中心のメニューが並びます。
道後温泉本館からすぐそばの小さな宿で部屋食、お風呂は貸切利用、そして土曜日も1人で泊まれる!という、1人旅に優しい宿です。道後温泉は土曜日に1人で泊まれる良さそうな宿が見つからなくてしばらく足が遠のいていたのですが、2022年はひさびさ足を運べるかもしれません。
徳島県:もみじ川温泉
休前日1人泊OK・1泊2食付き10,584円(2021年は温泉山 安楽寺 薬師の里を選出)
徳島県の温泉と言えばホテル祖谷温泉が圧倒的に有名ですが、休前日の1人泊は不可ですし、できれば土曜日も1人で泊まれる宿で他にいいところないかなあ……ということで昨年は温泉付きの宿坊を選んでいました。
2022年は他にもっと気になる宿がないかなと探し、かけ流しの硫化水素泉(とサイトに記載がありますが、単純硫黄泉なのかな……)が楽しめる「もみじ川温泉」なる宿を選びました。
浴室は広く、露天風呂もあり、泉質についても評判は良いようです。
自然に囲まれた立地で、目の前に湖があってレイクビューが楽しめます。日帰り温泉に宿泊施設がくっついている宿のようなので、夕方などはひょっとしたら混み合うこともあるかもしれませんが、朝は日帰りの営業はしていないので静かに朝風呂を楽しめそうです。
2食付きの宿泊が可能で「山菜の漬けもの」や「あまごの塩焼き」など山の宿らいメニューが並ぶようですが、2食付き1万円ちょいから1人泊可能。土曜日も1人で泊まれます。
また、通常の食事プランに「河豚」や「和牛」を追加したグレードアッププランもありますが、休前日に1番高いプランで泊まっても、1万円台後半で収まります。
徳島駅からバスで2時間程度(徳島バス丹生谷線・途中乗り換えあり)で、宿の目の前にバスが停まります。交通の便は良くもなく悪くもなくという感じですが、四国の温泉は公共交通機関利用では行きにくい宿が多いので、良いほうだと思います。リーズナブルに良いお湯を楽しめる宿として、覚えておきたいです。
高知県:新安並温泉 安住庵
休前日も1人泊OK・休前日1人泊18,400円~(2021年は北川村温泉 ゆずの宿を選出)
2021年は北川村温泉の「ゆずの宿」を選んでいましたが、公共交通機関利用だとけっこう不便な場所なのでなかなか計画が立たず、今年はもうちょっと便の良い場所で選ぼうと思い「新安並温泉 安住庵」を選出しました。
高知駅から特急で1時間42分、土佐くろしお鉄道中村駅からタクシーで7分の場所にある宿です。(送迎はなく、駅に常駐しているタクシーを利用するよう宿のホームページに記載あり)
四万十川を一望できる高台の上に立つ一軒宿で、全9室の小旅館です。
浴室は、露天風呂付きの大浴場が2つあり、時間帯で男女が入れ替えになります。露天風呂からは四万十川も遠くに眺められるそう。
食事は、四万十牛などをメインとしたプランのほか「皿鉢料理」なる、一皿にさまざまな料理を盛り合わせた高知の郷土料理を楽しめます。
また、ベジタリアン向けの料理プランもあり、1人泊でも予約が可能でした。個別にお願いすれば対応してくれる宿はあると思いますが、あらかじめベジタリアン向けプランが用意されていて、かつ1人でも予約可能な宿ってかなり珍しいのではないでしょうか。
2食付き1万円台後半から宿泊可能で土曜日も1人で泊まれますし、1人泊に優しい宿だと思います。
九州・沖縄で一番泊まりたい宿
九州・沖縄地方で選んだ8軒の宿のうち5軒は、2022年4月現在「休前日の1人泊プラン」が販売されている宿です。
また、8軒中1軒は2021年と同じ宿を選出しており、7軒を新しく選びました。
福岡県:筑後川温泉 清乃屋
平日のみも1人泊可能・1泊2食付き12,100円~(2021年は原鶴温泉 延命館を選出)
2021年はph8.6のアルカリ性の単純硫黄泉かつ炭酸泉という珍しい源泉を持つ宿、原鶴温泉の延命館を選出していました。今年も引き続きこちらの宿は気になっているのですが、昨年は楽天トラベル経由でのみ1人泊のプランが出ていたものの、現時点では予約できなくなっています。公式サイトでも1人泊のプランはありません。
空室があれば電話予約できます!という情報をいただいたので、もしかしたらチャレンジしてみるかもしれませんが、この記事では「ネットで1人泊の予約可能な宿」を選出しているため、今年は別の宿を選ぶことにしました。
久留米駅から久大本線で10駅の筑後大石駅から車で5分ほど(事前予約で送迎可能)の場所にある、筑後川温泉清乃屋さんを2022年度は選びました。
ナトリウムイオンや炭酸水素イオンを多く含む、ぬるぬるした浴感の源泉です。口コミによれば泡つきもあるとか……。
男女別の大浴場(内湯)のほか、50分2000円で貸切利用可能な家族風呂(内湯)と、50分3000円で利用可能な家族風呂(展望露天風呂)があります。
筑後川を望む貸切露天風呂は、通常3000円のところ宿泊客は現在1000円で入浴可能だそう。貸切露天風呂のオープン記念の特典だそうですので、いつまで継続しているかはわかりませんが、利用するなら早めに伺ったほうが良いでしょうね。
食事は、1人泊の場合「基本の和風会席プラン」に限定されてしまいますが、食事の評判も良い宿のようです。
1人泊可能なのは平日のみで、部屋も6畳の和室に限定されますが、2食付き12100円(税込)とまあまあリーズナブルですし、良い宿なんじゃないかなと思います。
佐賀県:武雄温泉 ホテル春慶屋
休前日も1人泊OK・1泊2食付き19,800円~(2021年は古湯温泉 つかさ旅館を選出)
昨年選んでいた古湯温泉のつかさ旅館は1人泊のプランがなくなってしまい……残念ですが、今年は別の宿を探しました。
博多駅から特急で1時間少々と交通の便も良い武雄温泉。
以前、嬉野温泉の一休荘というコスパ最高の宿に泊まった際に立ち寄って元湯でお湯には浸かっているのですが、宿泊したことはありませんでした。
武雄温泉で1人で泊まれるいくつかの宿の中から今回選んだのは「ホテル春慶屋」です。駅から徒歩15分ですが、送迎もしていただけるそう。
自家源泉を持つ宿で、敷地内から湧き出る源泉を、最上階の展望露天風呂では加水なしのかけ流しで楽しむことができます。
無色透明の弱アルカリ性単純温泉です。
宿のホームページを見ると「露天は加水なしのかけ流し」とあるので、そこはこだわりのポイントなんでしょうね。武雄温泉のお湯は熱いので、内湯は加水しているのかもしれません。
1人泊の場合、夕食は「牛すき会席」もしくは「四季会席」からの選択となります。
食事の評判もなかなか良いですし、土曜日も1人で予約可能です。宿泊料金は平日2万円弱、休前日2万円強というところ。武雄温泉や嬉野温泉で湯めぐりを楽しむ際に宿泊したい宿ですね。
大分県:別府鉄輪温泉 山荘 神和苑
平日のみ1人泊可能・1泊2食付き36,300円~(2021年は長湯温泉 丸長旅館を選出)
2021年に選んでいた長湯温泉の宿は引き続き気になってはいるのですが、今年は変えました。
以前から「いつか泊まってみたい!」と思っていた別府の憧れ宿の宿泊料金が、以前と比べて少し安くなってきていたのです。「コロナ禍で外国人観光客のいない今がチャンスなのかも……」と思い、2022年は別府鉄輪温泉の「山荘 神和苑」を選びました。
「別府海地獄」のすぐ近くにある、広大な敷地の中に建つ宿です。別府や湯布院でたまにお目にかかる「青いお湯」に浸かれる宿で、もう10年以上前から「いつか泊まってみたい!」と思っていました。しかし当時から1人泊の宿泊料金は4~5万円でちょっと躊躇するお値段……。大規模工事を経て2016年ごろにリニューアルオープンした後はさらに値段も上がって、とても手が出ないなと思っていました。
しかし、2022年4月現在は、1人泊できるのは平日のみですが、2食付きで36,300円から宿泊可能です。全室温泉浴室付きの宿なことを考えると、そこまでバカ高いわけではなくなってきたのでは……?
客室についているお風呂以外にも、男女別の大浴場には内湯×2と露天風呂がそれぞれあり、もちろん源泉かけ流し。美肌の湯として名高いお湯を楽しめます。
ただし、以前あったようなはっきりと「青く見える湯」はなくなってしまったようです。青い源泉って「湧き出たときは透明で貯めてから時間が経つと青くなる」ものなので、毎日お湯を入れ替えると青くならないから仕方ないのかもしれませんね。
食事は「フレンチ」「鉄板焼き」「懐石料理」からの選択で、1人でもすべての料理プランを選択可能なのはうれしいですね。
個人的には鉄板焼きが気になりました。
また、もちろん料金は上がってしまいますが、1人泊でも「露天風呂付きの離れ」などグレードの高い部屋に泊まることもできます。1番リーズナブルなお部屋でも温泉内湯付きなので私はそっちで十分かなとは思いますが、1人泊でも選択肢が多いのはありがたいことです。
別府・由布院・黒川温泉あたりは、コロナ禍以前の数年間は本当に外国人観光客が多くて、外国人観光客に支えられてきた温泉地なんだと思います。気になっていた「ちょっといい宿」が、値段的にも予約の取りやすさ的にも泊まりやすくなっているケースは多いので、できれば今のうちに出かけたいですね……。
長崎県:雲仙温泉 白濁源泉掛け流し美肌露天風呂 青雲荘
休前日も1人泊OK・1泊2食付き14,850円~(2021年は奥壱岐の千年湯 平山旅館を選出)
2021年は2021年は長崎県内の離島「壱岐島」にある温泉旅館、平山旅館を選んでいましたが、今年は以前から行ってみたいと思っていた「雲仙温泉」の宿に変えました。
全63室の中規模な旅館で、男女別の大浴場には広々とした内湯と露天風呂があり、そのほかに50分1500円で貸切利用できる家族風呂もあります。
浴室の利用時間が、露天風呂は深夜は利用不可で「7時から21時まで」
大浴場の内湯は夜通し利用可能ですが「11時から8時30分まで」と少し早めのクローズ。なんだかちょっと不思議だなと思っていたのですが、これは「毎日お湯を抜いて掃除をし、新しいお湯を入れる」ことにこだわっているからのようです。公式サイトの温泉のページに「お湯が満たされるまで露天で6時間、内湯で2時間かかる」との記載があり、露天は夜間にお湯を入れ替えているのでしょうね。自家源泉を持つ、湯寮豊富な宿だからこそできることですし、新鮮な単純硫黄泉の源泉を楽しめそうです。
食事は2食とも食事処でいただき、夕食はいくつかのプランから選ぶことができます。
リーズナブルなプランを選べば、2食付きで1万5千円以下から泊まれますし、土曜日も1人で宿泊可能です。
1人泊可能なのは洋室ですが、シングルではなくツインルーム利用となり、館内や部屋も新しそうな宿です。小浜温泉・雲仙温泉の湯めぐりの拠点にするにも良さそうだなと思いました。
熊本県:黒川温泉 旅館 山河
平日のみ1人泊可能・1泊2食付き19,800円~(2021年は杖立温泉 旅館ふくみを選出)
昨年は杖立温泉の宿を選んでいましたが、2022年は別府・由布院同様に外国人観光客の減少で泊まりやすくなっていると思われる、黒川温泉の宿を選びました。
黒川温泉の温泉街から少し離れた場所にある「旅館 山河」です。以前黒川温泉の別の宿に泊まって、入湯手形で露天風呂を利用したことがあるのですが、川のせせらぎが聞こえる露天風呂は雰囲気も良く、ほんのりと硫化水素臭のする透明なお湯がかけ流されており、端的に言ってすばらしい露天風呂でした。
こちらの宿、露天風呂は「混浴」と「女性専用」の2つがあり、実質男性用と女性用のような感じになっています。
交代はないのですが、「女性専用」のほうが広いという珍しい宿です。なんでも、混浴風呂のほうは外から見えてしまう可能性があるからではないか……とのことですが、女性専用のほうが狭い宿が圧倒的なので、私としてはこれはありがたいです。
露天風呂のほかに男女別の内湯と家族風呂が3ヶ所あり、こちらも宿泊客は無料で利用可能です。2種類の自家源泉を持つ宿で、浴室ごとに湯の雰囲気が異なるのも良いですね。
また、地の物にこだわった食事も大変評判が良い宿です。
以前から一人泊のプランの設定は一応あったのですが、非常に人気の宿なのでなかなか予約が取れませんでした。現在は、直近の5月の予約はできない(旅行サイトだけでなく公式サイトでもできない)ものの、6月の平日は予約できる日が多いので、以前よりは予定が立てやすそうです。
お湯も食事もこれほどすばらしくて、2食付き2万円以下で泊まれるのですから、今のうちに泊まっておきたい!と考えているところです。
宮崎県:ホテル ピコ ラナイ えびの高原
休前日も1人泊OK・1泊2食付き12,700円~(2021年は京町温泉 玉泉館を選出)
2021年は宮崎県を代表する温泉地、京町温泉の老舗旅館「玉泉館」を選んでいました。シングルルームがあり、土曜日でも1人泊が可能なので今年も気になってはいるのですが、他にちょっと気になる宿が出てきたので、今年は別の宿に。
霧島連山の最高峰・韓国岳の登山口でもあるえびの高原に「えびの高原荘」という公共の宿があったのですが、いつのマニアか「ホテル ピコ ラナイ えびの高原」と名前を変えてリニューアルオープンしていました。
グランピングが楽しめるようになり、一部客室をリニューアルしたようです。
毎分470リットル自噴するという豊富な自家源泉を持つ宿で、大浴場・露天風呂・家族風呂などはすべて源泉かけ流し。
露天風呂からは山並みや、夜は星空を眺めながら、肌に優しい炭酸水素塩泉のお湯を楽しめます。
食事は宮崎牛などを使った会席料理を、韓国岳が一望できるレストランでいただきます。2食付きで12700円から泊まれて、土曜日も1人泊が可能。4月22日時点で、GW中もまだ1人泊可能な日がありました。
食事はまあ普通かなという感じですが、お湯が良く、1人でもリーズナブルに泊まれること、韓国岳の登山口に歩いてアクセス可能な場所にあることは、私にとっては大きなメリットです。
ちなみにこちらは、韓国岳から眺めた新燃岳。以前は韓国岳から新燃岳を経由して、高千穂峰まで縦走できたそうですが、2011年の噴火以降は登ることができません。
新燃岳は、現在でも噴火の可能性が高い山で、噴火警戒レベルは1と2の間を行ったり来たりしています。
噴火の危険はゼロにはなりませんが、こちらの宿は予約も取りやすいようなので、なるべく安全そうなタイミングを狙って宿泊・登山を楽しみたいなと考えています。
鹿児島県:吹上温泉 湖畔の宿 みどり荘
休前日も1人泊OK・1泊2食付き33,000円~(2021年は指宿温泉 こらんの湯 錦江楼を選出)
昨年は指宿温泉の宿を選出していましたが、先日ひさびさに鹿児島に行きまして、そのとき泊まった宿がかなり良かったのでまた泊まりたい!ということで2022年は吹上温泉のみどり荘を選びました。
「白黒の源泉100%かけ流し」というのがこちらの宿のキャッチフレーズなんですが、白い(というか透明)な自家源泉と、黒い湯の花が舞う吹上温泉の共同源泉の2種類の源泉を使用しているのです。
内湯では黒い湯の花が舞い、露天風呂は透明な自家源泉のみのお湯を楽しめますが、どちらのお湯もなんというか、濃いのです。そしてぬるぬる感がすごかった……。
設備としては内湯はちょっと古めですが、露天風呂は自然の中にあってロケーションも良いです。(自然の中にあるゆえに、夜間の入浴ができないのは少し残念ですが)
そして、食事も大変おいしかったです!前菜から〆のご飯まで、しっかり手がかかっているのがわかる料理の数々……。
鹿児島は焼酎が多いので、日本酒にこだわっている宿は少ないのですが、こちらの宿は焼酎の品揃えはもちろん多かったのですけど、おすすめの日本酒も大変おいしかったです。
1人泊でも料理をグレードアップしたプランでも予約できるのですが、基本のプランでも十二分においしかったです。そして「次はグレードアップしたプランで泊まるか、あるいは連泊したい……」と思ってしまいました。
2食付きで33,000円からとお安い宿ではありませんが、土曜日でも1人泊が可能です。
また、宿泊する部屋は異なりますが、実は素泊まりであれば6000円台で泊まれるプランもあります。宿の周りに食事できるようなお店がないので、買ってくるか、車で食事に出るしかないのですが、車利用の方なら素泊まりで最高のお湯を楽しむのもいいかもしれません。でも、食事おいしいのでお酒飲む方なら特に、2食付きで泊まっても後悔しないと思います。
アクセス微妙かなと思って躊躇していたのですが、鹿児島中央駅から最寄りの「伊作」というバス停に直行のバスが出ており、バス停までは送迎していただけるので意外と楽でした。
沖縄県:ユインチホテル南城
休前日も1人泊OK・1泊2食付き16,000円~(2021年も同じ宿を選出)
2021年と同じ「ユインチホテル南城」を選びました。
沖縄本島南部の南城市内にある温泉付きホテルですが、シンプルに「沖縄の温泉ホテルの中ではダントツでお湯が良さそう」と思います。
茶色く色づいた温泉は、海の近くの温泉地によくある化石海水の塩辛い温泉(太古に海水が地中に閉じ込められ、地熱で温められたもの)です。
ホームページの記載によれば「ろ過・加温・加水をいっさいしていない」とのことで(循環はしているのかも?)オーシャンビューの浴室で濃厚な源泉を楽しめそうです。
また、沖縄の温泉付きホテルは「スパ」という形を取っていて、入浴料金が別途かかったり、入浴できる回数に制限があったりしますが、こちらの宿は滞在中何度でも、濃厚なお湯に浸かることができます。
宿泊料金は2食付きで16,000円から。夏休み中はさすがに料金もアップしますが、とは言えお盆休みでも1人泊の設定があるのはうれしいですね。
食事は朝夕ビュッフェですが、4月からディナーメニューがリニューアルされ「ビュッフェ料理+和洋中から選べる一品」という夕食になったそうで、いろいろと工夫をされているようです。
夏には料金もあがるし混雑すると思いますので、夏以外の季節に静かに楽しみたい宿かなと思います。
47軒の選出を終えて
毎年公開しているこの記事ですが、本当に本当に、宿を選ぶのも書くのも大変なんですよ……「公共交通機関利用で旅をしている私」が実際に泊まることを前提で考えているので、すべての宿のアクセスを調べて、基本は電車とバス+少しのタクシー利用で行けるかどうかも調べたうえで選んでいます。
あとは最近は、1人泊と2人以上で泊まったときの価格差があまりにも大きい宿は、あまり1人泊を歓迎していないんだろうなと思って候補からはずしたりしています。なので、1軒選んで紹介するのに、かなり時間がかかっています。
毎年楽しみにしているという声もたくさんいただくし、自分自身、この記事を見て旅の行き先を決めることも多いので、今年もなんとか更新することができました。
これから夏に向けて、温泉旅や登山が楽しみやすい状況が続いていくことを、切に願っています。
関連記事:過去に泊まってよかった宿のまとめ記事はこちら
2021年に泊まった宿についても、今後執筆・掲載予定です。
好きな温泉地10選と好きな宿10選
一人旅をもっと楽しみたい方に向けたエッセイです。
一人で泊まれるおすすめの温泉宿もたくさん紹介しています。