温泉ブログ 山と温泉のきろく

山好き女子の温泉と食と山旅の記録です。

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旭川旭岳温泉 湯元湧駒荘 宿泊記 5種類の源泉を持つ食事もおいしい極上湯の宿に一人泊

大雪山旭岳登山の前後泊に最適!連休や休前日も一人泊可能な人気の宿

北海道・大雪山の麓にある旭岳温泉は、大雪山旭岳ロープウェイの山麓駅から徒歩圏内にあり、登山の前後泊にも最適な温泉地です。

その中でも今回ご紹介する湯本湧駒荘は、5つの自家源泉を持ち、食事もおいしく、シングルルームがあって連休や休前日でも一人泊可能という、ひとり温泉登山を楽しみたい私にとって何拍子も揃った宿。

2020年に初めて泊まってぬるめの源泉のすばらしさの虜になり、また随所に工夫の感じられる食事もとても気に入りました。

その後客室がリノベーションされてきれいになり、宿泊料金は少し上がったものの快適度は大幅にアップし、一人旅の女性にもおすすめしやすい宿になりました。

私自身も既に3度宿泊しているお気に入りの宿、湯元湧駒荘についてレポートしたいと思います。

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著書では、ひとり旅をもっと楽しみたい方に向けたおすすめの温泉宿もたくさん紹介しています。

 

旭川駅から旭川空港を経由するバス「いで湯号」に乗り、2時間弱

旭岳温泉に公共交通機関でアクセスするには、旭川駅の9番乗り場から「66番いでゆ号」というバスに乗ります。

1時間30分ほどの乗車の後「旭岳温泉入口」バス停で下車すると、天気が良ければ目の前に大雪山の美しい姿がくっきりと!

道路を渡った向こう側に湯元湧駒荘の大きな看板と、その影に宿の建物が見えます。

バスは1日3往復と本数は少なめですが、宿のチェックイン・チェックアウト前後に乗車するのに無理のないダイヤ(15時ごろに到着・9時40分ごろ出発)なのでそこまで不便ではありません。

また、このバスは旭川空港を経由するので、旭川空港利用の場合も便利です。ただ、飛行機の時間とタイミングを合わせたダイヤではないので空港で待ち時間が生じてしまうことはありますが……。

山の宿らしい、ちょっとロッジっぽい雰囲気の建物です。

玄関の橫には、冬場に薪ストーブで使用するための薪が積んでありました。

広々としたロビーの中央にはやはり薪が積まれており、その橫にはスノーシューやストックが立てかけてあります。

ロビーの奥にはソファとテーブルが並んでおり、一番奥には薪ストーブが。

標高1000メートル以上の高所にあるため、6月に宿泊した際は朝の時間帯だけ薪ストーブを焚いていました。チェックイン後、鍵を受け取って部屋に向かいます。

【部屋】★★★★☆ 内装リニューアルでより快適になったプレミアムダブルルーム

休前日でも1人で泊まれる「プレムアムダブルルーム」は2階の奥にあります。

廊下はクラシックな雰囲気で、壁やじゅうたんは定期的に手を入れられているようできれいですし、古びた感じはありません。

ドアを開けると、白い壁がまぶしい明るい部屋が。

コンパクトな客室に必要な設備がギュッと詰まっており、ちょっとドーミーインの客室を思い出しました。そう言えば湧駒荘のお隣にはドーミーインと同じ共立リゾートの宿「ラビスタ大雪山」がありますね。

部屋に入って最も手前にクローゼットやトイレ、洗面所などがまとまっており、その奥にベッド、1番奥にソファとテレビという構成です。

ベッドはダブルサイズで寝心地も良好。全体的に木の温かみを感じられるインテリアなのも素敵ですね。テレビやシングルソファにも木の枠がついており、テーブルも同系色の木製のテーブルでした。

ソファ&テーブルのすぐ橫にコンセントがあるので、PC作業中の充電もしやすかったです。

ベッドのヘッドボードに何かあるなと思って近づいてみると……。

枕元にスマホを置けるくぼみがあり、USB端子とコンセントもあって便利!
よく考えられたデザインですねー。

部屋の隅には温度調整機能付きの扇風機と、内線電話。

エアコンはありません。
北海道かつ標高1000メートルを超える高所なので夏でも夜は涼しいのですが、真夏の日中は暑いこともあると思います。

客室の入口付近にある水栓。

木の扉を開けると冷蔵庫が収納されています。

冷蔵庫の中には飲料水のボトルが1本。

電気ケトルとお茶セット、コーヒーカップにコーヒーサーバー、ドリッパーも。コーヒーミルとコーヒー豆もあり、自分で豆を挽いて挽き立ての豆でコーヒーを淹れることができます。コーヒー好きとしてこれはかなりうれしいサービス!

さっそく湯を湧かしてコーヒーを淹れ、お茶うけの饅頭をいただきつつ一休み。

クローゼットの橫の細めのドアはトイレです。

タンクレスの新しいトイレで、スペースにも余裕があります。改装前のシングルルームはバスタブとセットになったユニットバスでしたが、バス無しにしたことで部屋やトイレの広さには余裕が生まれたように思います。

クローゼットの中には浴衣とバスタオル、ドライヤー、アメニティの入った袋。

電子ロック式の金庫もありました。

アメニティ袋の中には、コットン、ブラシ、歯ブラシ、麺棒、ヘアゴムとバスキャップ。

生成り色のタオルも良い感じです。

窓から見える景色は宿の駐車場ですが、夕暮れには駐車場越しに沈む夕日を眺めることができました。

PC作業もしやすく、淹れたてのコーヒーも飲める快適度の高いお部屋です。

2022年9月に宿泊したお部屋はプレミアムダブルルームの反転タイプ

プレミアムダブルルームに2度宿泊しているのですが、先にご紹介した部屋と反転しているタイプのお部屋もありました。

設備などはすべて同じです。

2020年宿泊時のリニューアル前の部屋はこんな感じでした

初めて泊まった2020年には、改装前のシングルルームに宿泊しました。

ドアも交換したのか塗り替えたのか、改装後はダークブラウンのドアでしたが以前はベージュっぽい色でした。

客室内は古いビジネスホテルのような造りで、部屋の奥にテレビ台兼テーブル、冷蔵庫も設置してありました。

トイレは古めのユニットバスでしたが、温泉にいつでも入れるのでバスのほうは使うことはありませんでした。

この頃は2食付き2万円以下で泊まれて食事は現在と同じだったので、部屋は古めだけどリーズナブルに泊まれて、これはこれですばらしい宿だと思っていました。

現在は少し値段は上がりましたが、快適度はかなりグレードアップしましたね。

【風呂】★★★★★ 宿泊者専用の本館「ユコマンの湯」がとにかくすばらしい

湧駒荘は5つの自家源泉を持つ宿で、すべての浴槽で加水・循環・消毒を行わないかけ流しの源泉を楽しむことができます。

ややぬるめの源泉なので冬季の露天風呂のみ加温しているそうですが、内湯は加温もしておらずぬる湯好きには天国のような浴室でした。

浴室は本館に「ユコマンの湯」と「シコロの湯」という2箇所の大浴場があり、こちらは毎日21時に男女が交換となります。また本館の浴室は日帰り入浴では入ることができないのですが、こちらの浴室がとにかくすばらしいので是が非でも宿泊して楽しみたい宿です。

別館の神々の湯は男女の交換がなく、日帰りでも利用が可能です。

浴室の写真は、2020年に連泊した際に撮影許可をいただきました。少し時間が経っているので、細部は変わっている場所もあるかもしれませんが、ご了承ください。

本館「ユコマンの湯」

まずは、本館1階にある浴室の向かって右側「ユコマンの湯」をご紹介します。
入浴可能時間は15時から翌朝9時まで。

中に入るとユコマンの湯の説明書きがあり、浴槽に使われている木や石も大雪山周辺の自然のものを使用していること。浴槽の下からも源泉が湧き出ていることなどが書かれていました。

その下には5つある源泉の温泉分析所がまとめて掲示してあります。

脱衣所は脱衣カゴが並ぶシンプルなスタイル。パウダーコーナーには仕切りがあり、ドライヤーと化粧水や乳液が設置してあります。

ドライヤーはPanasonicのイオニティ。ちなみに、写真は2020年の撮影なのでパウダーコーナーの化粧水類は恐らく感染症対策のために撤去されていたものと思われます。2023年に宿泊した際は基本的な基礎化粧品は置いてありました。

では!いざ浴室へ。

入ってすぐの場所に岩で作られた細長い2つの浴槽があります。こちらの浴槽の泉質は「石膏泉」です。

やや浅い造りになっており「寝湯」と表示されていました。枕があるわけではないので横になって入浴はややしにくいものの、ぬるめの源泉なので足を伸ばしてゆったりと浸かるにはちょうど良かったです。

寝湯の横にはシャワー付きの洗い場が並んでおり、POLAのシャワーブレイクシリーズのシャンプー&コンディショナー、ボディシャンプーが設置されていました。

その奥には、4つの浴槽が並ぶ広々とした明るい浴室が広がっています。

ちなみに、この浴室の床はかなり滑りやすいので注意が必要です。

大きな岩の側にある広めの浴槽は、旧泉質名を「正苦味泉」と言い、うっすらと青みがかっています。

この浴槽には湯口がなく、大きな岩の下から湯が湧き出てくる構造のようでした。

そして、その隣には「ぬる湯」の浴槽が。

湧駒荘の源泉はどれもそこまで高温ではなく、熱すぎず気持ちよく入浴可能な適温の源泉なのですが、中でもこのぬる湯は、36度ほどの人肌で夏には交互浴が気持ちいいのでお気に入りです。

浴室の向かって右側にも2箇所の浴槽があります。

手前のやや小さめの浴槽は「炭酸水素塩泉」です。

ほんのりと白っぽい濁りがあり、やや温めの適温。

そして、大きめの浴槽が「元湯」です。

「湧駒荘元祖の湯」だそうで、恐らく最も古くからある源泉なのでしょう。

やや熱めの源泉が常時かけ流されていました。

4つある浴槽の湯にそれぞれ個性があり、温度も少しずつ異なります。温度については特に、季節によっても変化しますので、入り比べて気に入った浴槽に長居しているうちに、あっという間に時間が経ってしまいます……。

最後に、露天風呂のご紹介を。

内湯から通路を通って露天風呂に向かいます。
本館の浴室に設置してある露天風呂は、加温の設備がなく、冬には温度が下がり過ぎてしまうため閉鎖されるそうです。

屋根付きなので雨の日でも問題なく楽しめる露天風呂です。
ひんやりとした外の空気を感じながら、やや黄みがかった濁り湯を楽しみました。

本館「シコロの湯」

「ユコマンの湯」の隣にある「シコロの湯」も入浴可能時間は15時から翌朝9時までです。

本館大浴場の向かって左側が「シコロの湯」ですね。

脱衣所は畳敷きで清潔。

パウダーコーナーには隣の席との仕切りもあり。

ドライヤーはPanasonicのイオニティのものが設置されていました。

浴室は、内湯に浴槽が3つと露天風呂があり、先にご紹介した「ユコマンの湯」よりシンプルな造りです。

壁際にはシャワー付きの洗い場があり、シャンプー&コンディショナーとボディシャンプーが設置されています。シャワーなどの設備も新しく快適に使えました。

両サイドの浴槽が「芒硝泉」で、中央よりにあるややコンパクトな浴槽が「炭酸水素塩温泉」です。

内湯で温まったところで、通路を辿って露天風呂へ。

露天風呂の泉質は、ユコマンの湯の露天風呂と同じ「石膏泉」なのですが、こちらはユコマンの湯の露天風呂より濁りが少なめでした。タイミングにもよると思いますが、濁り湯は湧き出たばかりの段階では透明なことがほとんどなので、こちらの露天風呂のほうがお湯の入れ替わりが早いのかもしれません。

内湯はユコマンの湯のほうが広かったのですが、シコロの湯は露天風呂が広いのです。

ユコマンの湯の露天と同様にまずは屋根付きの露天があるのですが、その奥に屋根のない開放感のある露天風呂があるのがシコロの湯の特徴です。

晴れていれば木々の緑と青い空を眺めながらの湯浴みを楽しむことができます。
「ユコマンの湯」「シコロの湯」の露天風呂は冬季は閉鎖となるため、楽しめるのは春から秋にかけてです。

別館「神々の湯」

もう1箇所、別館にある浴室が「神々の湯」です。
こちらの入浴時間は正午から午前7時まで。正午から19時までは日帰り入浴での利用も可能となっています。

本館から渡り廊下を伝って別館フロアに向かい、1番奥へ。

突き当たり左側が男湯、右側が女湯。こちらは男女の入れ替えはありません。

脱衣所には脱衣カゴのみの棚の他に、鍵付きのロッカーも設置されていました。
神々の湯は日帰り入浴でも利用できるからでしょうね。

神々の湯についての説明書きがありました。

先にご紹介したユコマンの湯では5種類、シコロの湯では3種類の源泉が楽しめますが、神々の湯では「芒硝泉(ナトリウム硫酸塩泉)」「正苦泉(マグネシウム硫酸塩温泉)」の2種類の源泉に浸かることができます。

温泉分析表も掲示してありました。

浴槽の配置は以下のような感じ。

上が女湯ですが、1番奥に芒硝泉の露天風呂があり、内湯の奥に芒硝泉、手前に正苦味泉の浴槽があります。

浴室へ。

細長い形の浴室で、1番手前に洗い場があります。シャワー付きで新しく、使いやすい洗い場でした。アメニティはPOLAのシャワーブレイク。シャンプー&コンディショナーとボディシャンプーが設置されています。

こちらが、手前の正苦味泉の浴槽です。

広々とした浴槽に源泉が常時かけ流されています。浴槽の湯は適温で、やや青みがかった独特の色合い。

こちらが内湯の奥にある芒硝泉の浴槽です。

木製の浴槽でややコンパクトですが、新鮮さの感じられる良いお湯でした。

最後に露天風呂へ。内湯の窓からも露天風呂が見えました。

眺望が良いわけではありませんが、新緑を眺めながらの湯浴みが楽しめました。屋根付きなので雨の日でも楽しめるのもいいですね。

また、本館浴室の露天風呂は冬季は閉鎖されますが、神々の湯の露天風呂は冬季は源泉を加温しているため、冬の間の利用も可能です。冬は雪見露天風呂が楽しめそうですね。

夏の間は加温もされておらず、湧き出たままの源泉が常時かけ流されていました。

3ヶ所の浴室で5種類の源泉を楽しめる、かなり貴重な宿だと思います。

【食事】★★★★☆ 連泊だと朝夕ともにメニューが変わり北海道産食材を楽しめた

食事は、1階ロビー橫にある食事処「大雪」でいただきました。

フロアには2人掛けのテーブルが多く並んでいます。恐らく1人か2人で泊まる際はこちらの食事処に案内されるのではないかなと。館内には他にも食事処があるようでしたし、大人数のグループは恐らく別の食事処に案内されているのでしょう。

仕切りなどはありませんが、1人で泊まっている方が他にもいることが多いので、人目はそこまで気にならないかなと思います。

ドリンクメニューは道産のお酒を中心に幅広いラインナップ

ドリンクメニューは、ビール、日本酒、ウィスキー、焼酎、サワー、ワインなど幅広く揃っていました。

生ビールはサッポロクラシック!秘湯ビールもあります。

日本酒は6種類ありましたが、1合でオーダー可能なのは燗酒の「男山」のみ。
冷酒は2合瓶が2種類と、500~720mlの瓶が2~3種類で利き酒セットなども特にないので、1人で日本酒を楽しみたい私は少し物足りなさを感じたりも。

ウィスキーと焼酎はすべてグラスオーダーが可能なようなので、ここは焼酎を飲むのが良いのかもしれません。鍛高譚などの北海道産の焼酎もラインナップされていますし。

サワーの種類も7種類あり、「ナポリンサワー」って何だろう?と思ったら、北海道ではメジャーな存在のサワーのようです。知らなかった……。

ワインは基本はボトルオーダーですが、ふらのワインは180mlのミニサイズもあるようです。

梅酒などの果実酒、ソフトドリンクも基本的なものはしっかりと揃っていました。

1泊目の夕食は夏季限定のメロン&ヴィシソワーズから始まった

湧駒荘には2020年に2泊で宿泊し、2022年に1泊、2023年にも1泊で宿泊しています。

1泊目の夕食については、お刺身の内容など細かい食材の違いはあったものの、概ね同じ構成でしたので、2023年10月に宿泊した際の夕食ご紹介したいと思います。

こちらがお品書き。
食前酒・吸い物・先付け、名物・焼き物・箸休め・蒸し物・鍋・食事・デザートからなるしっかりとした内容のコース料理です。

そして、お品書きのほかに「お料理説明」が別途あるのが湧駒荘の特徴です!この説明書きが本当にすばらしい……。

湧駒荘のスタッフには外国人の方もけっこういまして、みなさん日本語はできるし料理の説明も一生懸命やってくださるのですが、調理法や食材の説明はさすがにちょっとあやふやだったり、聞き取りにくかったりするのです。でも、聞き取れなくてもこちらの説明書きを見ればいいので問題なし!
説明書きを用意するにも一手間かかると思いますが、この試み、他の宿にも広まってほしいなと秘かに思っています。

夕食の席に着くと最初に並んでいたのはこちらの料理です。

お箸のほかにナイフとフォーク? どのタイミングで使うのでしょう?

食前酒はゆず酒です。甘さ控えめですっきりとした味わい。

まず1品目。夏季限定の「地物メロンとヴィシソワーズ」です。

10月初旬の宿泊だったので「メロンのヴィシソワーズはもう終わってしまったかな……?」と思っていましたが、なんとか間に合ったようです。オレンジ色の果肉のよく熟れたメロンに、濃厚ヴィシソワーズ。冷たいうちにいただきます。

先付けは「氷頭とサーモンの土佐酢仕立て」です。

「氷頭(ひず)」とは、鮭の鼻先の軟骨の部分だそうで、コリコリとした食感が特徴です。サーモン、いくら、きゅうりやワカメと一緒に土佐酢で和えてあり、さっぱりといただきました。

このあたりで、オーダーした純米酒「男山クール」の2合瓶が。

北海道限定の日本酒で、こちらは湧駒荘のオリジナルラベルです。

紙袋に包まれた状態で提供されたのは宿名物の「インカのめざめのコロッケ」です。

箸で食べるのではなく、紙袋を開いてかじっていただく演出が楽しい。

インカのめざめはかなり糖度の高いじゃがいもで、さつまいものコロッケかと思うほどの甘みが感じられます。コロッケの中には道産のバターもたっぷり入っていてリッチな味わい。

この後登場したのが焼き物の「蝦夷鮑の塩釜焼き」

鮑を昆布で包んだものを塩で包んで蒸し焼きにしたというもの。

塩釜はあらかじめ叩いて割った状態で提供されるので、塩の塊をどけて中の鮑だけをいただきます。

フォークとナイフはここで鮑を切り分けるのに使用しました。
鮑はちょうどいい塩味と昆布の風味が感じられ、お酒の進む贅沢な逸品でした。

ここで箸休めの「湧き水ゼリー」が登場。

湧駒荘のおいしい湧き水をそのままゼリーにしたものに、黒蜜をかけていただきます。
ちょうどいい甘さで、また食欲が湧いてきました。

蒸し物は「とうきび香る茶碗蒸し」です。

ペーストにしたとうもろこしと卵出汁を合わせた茶碗蒸し。甘く濃厚でおいしい。

料理の最後は鍋料理の「知床グリーンポークのしゃぶしゃぶ」が。

きのこ類やキャベツなどの野菜と、ほどよく脂がのった豚肉を昆布だしでしゃぶしゃぶしていただきます。

ポン酢に刻んだ行者ニンニクが入っていて、ひと癖あって後を引く味わいです。一人分の鍋でも固形燃料ではなく、カセットコンロを用意していただけるのがありがたいですね。

〆のご飯はとうもろこしの炊き込みご飯!バターの甘い香りが漂います。

なめことネギがたっぷりのお味噌汁も、漬けものもちょっと変わっていておいしい!

デザートは「白い珈琲プリン」です。

白いのにコーヒー味のする不思議なプリンで、大満足の夕食を締めくくりました。

2日目の夕食はホッケの開きと極上すき焼き、鮑の天ぷら!

2020年に初めて宿泊した際は連泊したのですが、2泊目の夕食は1泊目とガラリとメニューが変わり、こちらも大変おいしかったです!

2泊目もしっかりと、お品書きと料理の説明書きが用意されていました。

先付けはなんと天ぷら!

アスパラ、ごぼう、スナップエンドウ、百合根、茗荷、蝦夷鮑と種類もバラエティに富んでいて1品目からすばらしくおいしい!
他は天ぷらですが、ごぼうだけはから揚げになっていたりとしっかりと手間がかかった一品でした。

お造りの代わりが「炙りサーモンサラダ 燻製オイル添え」です。

表面を炙ったサーモンと野菜にを自家製の燻製醤油と燻製オイル、レモン汁で和えてサラダ仕立てにした一皿。

お酒はこの日も、男山クールの湧駒荘オリジナルラベルをオーダー。

サッポロクラシックの生ビールを飲んだ日もあります。

焼き物は特大開きホッケ。半身ですが十分に大きい!

大根おろしとレモン汁でさっぱりといただきます。お酒がすすみますね~。

箸休めはレモンのソルベ。

そう言えばこの日は食前酒も檸檬酒でした。ほどよい酸味でまた食欲が湧いてきます。

揚げ物は「米茄子田楽 知床とり味噌仕立て」です。

知床どりの挽肉が入った自家製の味噌田楽。甘めで濃厚な味噌が辛口の日本酒と合います。

2日目の鍋は「黒毛和牛サーロインの極上すき焼き」

美しくサシの入ったサーロインは量もたっぷりあってうれしい!

1泊目は炊き込みご飯でしたが、2泊目はすき焼きと一緒にいただけるようにということで、ご飯は北海道産「ななつぼし」の白米です。

卵を付けたすき焼きとご飯を一緒にいただける幸せを噛みしめます……。

デザートは、一見すると1日目と同じですが、実はプリンの味が違います。

1日目はコーヒー味のプリンでしたが、2日目は蕎麦茶プリンです。
実は、白いコーヒープリンは以前に別のお店でもいただいたことがありましたが、蕎麦茶プリンは初めて食べました。こちらもおいしかったです。

1泊目の朝食は「寄せ豆腐鍋」と「銀鮭の塩麹漬け焼き」

朝食も1泊目と2泊目でかなりメニューが変わっていたのでご紹介します。

朝食会場は夕食と同じ食事処「大雪」です。
指定した時間に食事処に向かうと料理が用意されており、席に着いたところで鍋に火を点け、ご飯を持ってきてくれました。

ソフトドリンクと納豆、生卵は必要なものを必要なだけ、セルフでいただく方式です。

飲み物は牛乳、オレンジジュース、トマトジュース、温かいお茶とお水がありました。

料理の説明書きが朝食にもあるのがうれしいですね!

品数も多く見た目にも魅力的な旅館の朝ごはんです。

三点盛りは「ひじき煮」「笹かまぼこと山わさび」「切り干し大根」と鉄板のメニューが並びますが、どれもしっかり手作りされたお味です。

蓋物の「湯葉巻きと里芋、焼き茄子、竹麩のアオサ餡」は優しい味わい。

焼き物の「銀鮭の塩麹漬け焼き」も、単なる焼き鮭ではなく工夫が感じられます。

小鉢は朝から贅沢にひらめの昆布じめです!

セルフコーナーにある生卵には卵かけご飯用の醤油が添えてあり、もちろんご飯にかけていただきました。

鍋の中身は汁物代わりの「寄せ豆腐鍋」で、特製の出汁で仕上げられており、焼き梅干しがアクセントとなっています。けっこう量が多めなのですが、さっぱりしていて塩味も強くないのですべて平らげてしまいました。

2泊目の朝食は「焼きししゃも」と「甘えび」「つくねと海老真丈の鍋」

2泊目の朝食。こちらもがらりとメニューが変わりました。

三点盛りに温泉卵があったにも関わらず、前日いただいた生卵がおいしかったので、2日連続でいただいてしまった私です。

2泊目の朝食もしっかりと、料理の説明書きがありました!

1泊目もそうでしたが、サラダの野菜もひと工夫あって、ドレッシングも野菜もおいしい!
1泊目はひらめの昆布じめが出ましたが、2日目は甘えびが!こちらも甘くとろけるようなおいしさでした。

焼き物はししゃも!旅館の朝食でお目にかかることはあまりないですが、食べやすいしおいしいですね。

三点盛りは「温泉卵」「海苔の佃煮」「きんぴらごぼう」で、1泊目とはすべて変わっていました。

蓋物は甘辛味がおいしい筑前煮。

汁物は「知床鶏のつくねと海老真丈」の鍋です。

卓上のカセットコンロで温めていただきました。つくねにはコリコリとした軟骨が入っていて、本格的な味わいでした。

喫茶コーナーではセルフでコーヒー・紅茶などをいただける

湧駒荘の1階には喫茶コーナーがあり、午前6時30分から深夜0時までという長い時間、コーヒーや紅茶などをセルフでいただけるようになっています。

喫茶コーナーがある宿は珍しくありませんが、深夜0時まで、朝は6時30分からという営業時間はかなり長くて、朝風呂の後にも立ち寄れるのがうれしいですね。

TWININGSの紅茶が数種類と、コーヒーはエスプレッソマシンで淹れて飲みます。

時間内はアイスコーヒー用の氷も用意されていて、夏はアイスコーヒーを楽しめるのがうれしかったです。

客室内にもコーヒーサーバーとコーヒーミルがあって挽き立ての豆でコーヒーを淹れることができますし、コーヒー好きとしては滞在中いつでもコーヒーが飲めてありがたかったです。

10時のチェックアウトまでのんびりしたいところですが、旭川駅行きのバスが9時40分発の次が11時40分発で、ちょっと時間を持て余しそうだったので9時30分過ぎにチェックアウトしました。

【再訪したい度】★★★★★ 湯も食事も部屋も良く登山前後に泊まりやすい

すばらしいお湯と食事、そしてシングルルームがあって休前日も2食付きで泊まることができる、本当にありがたい宿です。

旭岳に登るつもりで飛行機を予約する際は、まず湧駒荘に空室があるかどうかをチェックして、湧駒荘を予約できるタイミングで飛行機を予約しています。

飛行機利用で登山をする際は、天気が悪くて登山を中止した際に時間を持て余してしまう……という懸念が常につきまとうのですが、湧駒荘を予約しておけばその心配はありません。

「今回は天気がいまいちだから無理に登山はしないで、湧駒荘でゆっくりお風呂を楽しもう!」

と切り替えることができるからです。

実際に、2020年は中日に登山するつもりで2連泊の予約をしていたのですが、滞在中ずっと天気がいまいちで登山をすることは叶いませんでした。しかし、その分ゆっくりとお湯を楽しめたので良い旅になりました。

2020年はまだ客室は新しくなっていなかったのですが、その後リノベーションされて快適度も上がったので、いつかまた連泊で泊まりたいなと思っています。

【1人旅に優しい度】60点:シングルルームがあり休前日も一人泊可能、食事場所は気になる人もいるかも

泊まりやすさ 20/20
プレミアムダブルルームはシングル利用が基本なので、休前日や連休でも1人泊可能。
ただし人気があるので、早めに予約したほうが良い。

食事場所の配慮 5/20
食事処は特に仕切りなどないテーブル席。
1人客が他にもいることが多いので個人的にはそこまで気にならないが、人目が気になるタイプだと緊張するかもしれない。

プランの選択肢 10/20
1人で宿泊可能なのは「プレミアムダブルルーム」と、日によっては「モデレートツイン」も対象となる。
1人泊の場合予約可能なプランは限定されるが、2人以上でもそこまでプランの選択肢が多いわけではないので、それほど気にはならない。1人でも食事をグレードアップ可能なのはありがたい。

ドリンクオーダー  10/20
日本酒は1合オーダー可能なのは熱燗のみ。2合瓶が2種類。
グラスワインはなく、180mlのミニサイズが赤白ありと、日本酒、ワインを1人で楽しみたい人は少し寂しいかも。
焼酎、ウィスキーはグラスオーダーの選択肢が多く、このあたりが好きならいろいろ楽しめる。

フリーWi-Fi完備 15/20
客室内でWi-Fi利用可能で、速度も問題なく安定していた。

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著書では、ひとり旅をもっと楽しみたい方に向けたおすすめの温泉宿もたくさん紹介しています。