温泉ブログ 山と温泉のきろく

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函館 湯の川 大寿し「自家製かに甲羅焼き」が絶品の地元民が通う寿司屋で一人酒

函館市電 湯の川温泉駅から徒歩1分、1名からネット予約可能な函館湯の川温泉のお寿司屋さん

函館市にある「大寿し(だいずし)」は、函館市電湯の川温泉駅から徒歩1分の場所にある、地元の人に愛されるお寿司屋さんです。

湯の川温泉の温泉街からも徒歩圏内にあるため、湯の川温泉に宿を取って食事は外食、という用途でも利用しやすく、11時30分~21時30分まで通し営業しているので遅い昼食や早めの夕食を取りたいときにも便利です。

また、特上寿司が4000円という価格帯も高すぎず安すぎずちょうど良いし、1名からネット予約も可能とあらゆる意味で使い勝手のいいお寿司屋さんですが、北海道旅の最後の夜に伺ったところ、サービスも温かく、寿司もつまみも大変おいしかったです。

函館 湯の川の大寿しについてレポートしたいと思います。

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11月下旬、雪の降る函館に着き、宿から歩いて「大寿し」へ

冬の北海道は、天候不良で飛行機が欠航になるのがこわいからあまり足を運びたくない……などと考えている軟弱な私ですが、2023年の11月下旬には「まだ11月だから雪は大丈夫でしょう!」と考えて、今年最後の北海道旅行を計画していました。

そうしたら、11月だというのにめちゃくちゃ雪が降りました。旅の最後の目的地だった湯の川温泉に向かう途中、函館駅に降り立つとホームにまで雪が積もっています。

私は一応雪国生まれですし、このぐらいの雪ならまあ、慣れてはいます。
翌日の飛行機で帰る予定だけど明日は晴れるようなので飛行機が飛ぶかどうかを心配する必要はなさそうで良かった……。

などと考えつつ、湯の川温泉の温泉宿にチェックイン。
私はチェックインしたら宿から出たくないので、温泉宿にはできる限り2食付きで泊まりたいタイプ。実はこの日も、もともとは2食付きのプランで宿を予約していました。

しかし、宿泊の2日前に「板前が体調不良で休むことになったため、夕食を提供できなくなってしまった」と連絡があったのです。既に飛行機も予約済みで、湯の川温泉に宿泊するのは土曜日。直前で他の宿を予約しなおそうとしても、週末の直前予約ではなかなかいい宿を見つけられなそう……ということで、宿の予約はそのままにして朝食付きのプランに変更してもらい、チェックイン日の夕食は外に食べにいくことにしました。

土曜日の夜ということで混んでいるかもしれない……とい思い、宿から徒歩圏内にある飲食店の中で、1名からネット予約できるお店を見つけて予約し、予約した時間に宿から店に向かいます。

すると、路面が凍結して見るも恐ろしいアイスバーンに……。

転ばないように慎重に足を運びつつ、なんとか目的の店にたどり着きました。

予約していたお店が「大寿し」でした。

湯の川 大寿しの営業時間、定休日、ネット予約

大寿しの営業時間は、11時30分から21時30分まで。通し営業をしています。
ラストオーダーは21時。
定休日は毎週水曜日です。

PayPayグルメで、1名からネット予約が可能です。

湯の川 大寿しの店内

店内は、カウンター7席とテーブル15席の22席。

テーブル席はカウンター席の後ろにあり、靴を脱いで畳の上に上がりますが、座卓ではなく畳の上に椅子とテーブルが設置してあります。

カウンター席に座らせてもらいました。

ネタケースの中もきれいに整えられており、期待が膨らみます。

湯の川 大寿しのメニュー

ドリンクメニューは、ビール、日本酒、焼酎、ワイン、ウィスキーと一通り揃っています。

ビールはアサヒスーパードライと、サッポロクラシックがそれぞれ生と瓶、キリンラガーの瓶もあり。

日本酒は、全国のメジャーな銘柄のもの数種類と、北海道の地酒が8種類。
すべての日本酒が1合、もしくは2合瓶でオーダー可能なので、1名でもそれなりにいろいろなお酒が楽しめます。

料理のメニュー。一品料理も魅力的なので、お寿司の前にいくつかつまみたい感じですね。お刺身は5点盛りが700円とリーズナブル。

ばってらが大変おいしそうなのですが、7貫1人で食べたらお寿司が入らなくなってしまいますね……。

握りは、大将おまかせ寿司5000円、特上寿司4000円など。1貫ごとのメニューにもちゃんと値段が書いてあります。

また「かに甲羅焼き」や「いか塩辛」などは通信販売も行っているとのこと。ということはきっと、この2品は看板メニューでおいしいのでしょうね。

大寿しでいただいたもの

カウンター席で、かつ、来店したタイミングでは他にお客さんがいなかったので、大将や女将さんと相談しつつ、お酒や料理のオーダーを決めていきました。

普段は息子さんもいるのだそうですが、この日は用事があってお休みとのこと。
お2人とも気さくで話しやすい雰囲気で、緊張せずにお話できて良かったです。

「実は、宿泊している宿の板前さんの急病で、宿で夕食を食べることができなかった」

という話をしたら、前日も同じに泊まっている方が食べに来たと教えてくださいました。

まずは熱燗とお通しの揚げ出し

アイスバーンの道を歩いて来て寒かったので、体を温めたくてまずは熱燗をお願いしました。

北海道の地酒「国稀」を1合。温かいお酒で体も温まり、緊張もほぐれてきました。
お通しは鱈の揚げ出し。しっかり量もあり、優しいお味でおいしい。

自家製いかの塩辛をつまみつつ

まずはすぐ出るおつまみということで、自家製のいかの塩辛をお願いしました。

塩分控えめだけど濃厚な塩辛で、熱燗がどんどんなくなります。

冬季限定の真だら白子焼き

お通しが鱈だったので「ああ、冬だし鱈の白子が食べたいなあ」と思い、冬季限定メニューの「真だら白子焼き」をオーダーしました。

ほんのり醤油味のついた白子、もちろんおいしいです!

看板メニュー!自家製かに甲羅焼き

そろそろ握りに行くべきか……?と迷ったのですが、やはり、通販もしているという人気メニューの「自家製かに甲羅焼き」が気になったのでお願いしました。

蟹の身が詰まった蟹の甲羅の上に、鱈のすり身が入った自家製マヨネーズをのせて焼き上げ、そしてさらに蟹味噌が……。
味は濃厚なのに口あたりは軽く、いくらでも食べられそうな一品でした。

地酒「五稜」を冷酒でいただく

最初の熱燗がなくなったので、地酒の「五稜」を冷酒でいただきました。

五稜は辛口と中口のものがあり、どちらも純米酒とのことだったので、中口のほうでお願いしました。

そして「大将おまかせ寿司」

いよいよお寿司です!特上と大将おまかせどちらにするかで迷いましたが、ここまでのつまみがすべておいしかったし、せっかくなので「大将おまかせ」でお願いしました。

数の子、いくら、うに、ホッキ貝、しゃこ、蟹、平目、ぼたん海老、鮑、中トロで10貫。

すべておいしくいただきました!

とろける穴子の握り

もう少し食べられそうだったので……人気のネタが何かお尋ねすると「穴子」とのことだったので、お願いしました。

口の中でほろりととろける穴子、人気なのも頷ける味わいでした。

筋子巻きで〆

最後に、気になっていた「筋子巻き」をオーダー。

ねっとりとした食感でほどよく塩がきいていてこれも大当たり!
お酒が進むお寿司で、残っていた地酒があっという間になくなりました。

【再訪したい度】★★★★☆ 女性1人で気軽に楽しめるし、味も大変良い

いただいたものすべておいしく、料金も明朗会計で、気持ち良く食事を終えることができました。

この日は、急に積雪が増えたことでお客が少なかったのですが、普段は常連客も多く、賑わうお店のようです。それでも、1人からネット予約可能なので席を確保しやすいのがありがたいですね。

お酒を飲んだ後に凍結路を歩く自信がなかったので、帰りはタクシーを呼んだのですが、タクシーの運転手さんに

「いい店を選ばれましたね!湯の川にはもう1軒、もっと値段の高い有名な寿司屋があって観光の方はそちらに行かれることが多いんですけど、地元の人がよく利用するのは大寿しさんですよ」

と教えていただきました。たしかに、大将と女将さんの雰囲気といい、地元の常連客がつきそうなお店だなと行ってみて思いました。

何度でも通いたいと思えるすばらしいお寿司屋さんでしたが、★を半分減らしたのは単に「函館には行ってみたい飲食店が多すぎる」からです。また行きたいけど、実際にはなかなか行けなそうだなと……。

通し営業しているし、函館空港からもすぐの場所にあるので「飛行機に乗る前に最後にお寿司!」という用途で利用するのも良さそうですね。

「湯の川温泉でお寿司」を食べたいなら、間違いないお店だと思います。

◆ お知らせ ◆
2020年10月に著書が発売となりました。
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