温泉ブログ 山と温泉のきろく

山好き女子の温泉と食と山旅の記録です。

山と温泉のきろく


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日本酒が好きな人におすすめの温泉宿 一人泊可能で日本酒にこだわりのある極上湯の宿を10軒厳選した

1人でもさまざまな日本酒が楽しめて、品揃えや状態もすばらしかった温泉宿

お酒の中では特に、日本酒が好きです。

温泉旅館の食事は和食ベースのことが多いので、多くの宿で日本酒を提供しています。地元の酒造のお酒を数種類ラインナップしている……という宿が割合としては多いですが、中には

・あまり出回っていない限定酒も含めて地酒のラインナップがすごい
・地元のお酒だけでなく全国各地の今一番おいしいお酒を集めている
・さまざまなお酒の中から自分で選んで利き酒セットを作れる
・料理に合わせて日本酒のペアリングが楽しめる

など、日本酒への強いこだわりが感じられる宿との巡り会いも、これまで何度もありました。

この記事では「日本酒の品揃えや提供方法に強いこだわりがあり」「提供された日本酒の状態も良く」「1人で泊まれる」宿を10軒厳選しました。

ひとり旅が好きで、各地の日本酒を旅先でも楽しみたい方の参考になればと思います。

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温泉宿や登山についてのブログには書けなかった情報や本音、日記などが読めます。

著書では、ひとり旅をもっと楽しみたい方に向けたおすすめの温泉宿もたくさん紹介しています。

 

北海道:定山渓温泉 旅籠屋 定山渓商店

札幌の奥座敷とも呼ばれる定山渓温泉では第一寶亭留というホテルグループが、それぞれコンセプトの異なる温泉付きホテルを6軒ほど運営しています。

その中の1軒「旅籠屋 定山渓温泉」は「精肉店の焼肉と良心的な価格で販売する酒屋がある宿」で、焼肉ディナーと日本各地のさまざま日本酒をグラスオーダーで楽しむことができます。

第一寶亭留グループの他の宿と比べると安価に宿泊できますし、食事が焼肉コースということもあってか私が宿泊したときは大学生ぐらいの若いグループ客も多く見かけました。

というと「静かな一人旅には向かないのでは?」と思われるかもしれませんが、土曜日でも2食付きで1人で泊まれますし、焼肉ディナーも1人用のカウンター席が用意されており、1人旅に優しい宿でもあると思います。

ゆったり和室に泊まるのも良し、リーズナブルなカプセルルームも良し

定山渓商店にはさまざまなタイプの客室があり、最もお安く泊まれるカプセルタイプの部屋(女性のみ)であれば、焼肉コースのディナーがついた2食付きのプランで1万円台前半で泊まることができます。

宿泊したのは一般的な和室タイプのお部屋。

館内着は作務衣タイプで、焼肉をお腹いっぱい食べても苦しくならないので良かったです。

チェックイン後はウェルカムスイーツとコーヒーをいただきます。「ヒトツメ」というお酒から作られたムースで、これもおいしかった!

浴室も広く清潔でサウナもあり。

露天風呂も開放感があって気持ちよく湯浴みを楽しめました。

焼肉コースと共に、全国各地の日本酒をグラスオーダーでカジュアルに楽しめる

食事は1階のレストランで焼肉コースをいただきました。

壁際に1人客専用のカウンター席があり、私以外にも2人ほど1人焼肉ディナーを楽しんでいました。個室ではないので背後に他のお客さんのテーブルはありますが、1人でもお酒と肉に集中しやすい席なのがうれしいですね。

お酒は注文用のカウンターに行ってオーダーする方式です。

ここでは、全国各地の日本酒16種類を「三勺=54ミリリットル」のグラスで注文することができます。この三勺というグラスの小ささが、個人的にはとてもありがたかったです!

陸奥八仙、赤武、寫楽、鳳凰美田、日高見、而今などなど……。

お酒のほかにさまざまなおつまみも注文できます。
お酒もおつまみも、レストランで夕食を取らなくてもオーダー可能なので、夕食は外で食べてお酒だけ楽しむことも、お酒をたっぷり飲むために食事はおつまみのみにするなど、胃の容量やお酒をどのぐらい飲むかによってさまざまな使い方ができるのもすばらしいなと思います。

私は宿で食事を食べたいタイプなので、もちろん焼肉ディナー付きのプランで予約していました。

「七段コース」という、ミスジやザブトンなどの希少部位にウニを巻いて食べるというスペシャルな一品が付くコースです。

お店で一人焼肉をしようとすると、一皿の量が多くてあまりいろいろな種類を食べれなかったりしますが、このコースではいい肉を少量ずついろいろと食べられるのがうれしいですね。

もちろんお酒も!
寫楽、而今、鳳凰美田、二世古の4種類のお酒を注文しましたが、どれも状態が良くおいしい!

グラスに入った状態で提供されるので、ボトルの写真を撮影できないのは少し残念ですが、おいしいからまあいいさと。

1杯が54ミリリットルなので、4杯飲んでも1合ちょっと。酔いすぎないのもうれしいですね。日本酒と焼肉って合うのだろうか……?と思っていましたが、いいお肉にいいお酒だからか、すべて大変おいしくいただきました。

そして、肉だけでは物足りなくなってしまい、おつまみメニューから「奈良漬けのコロッケ」と「和風ローストビーフ」を追加オーダー。

コロッケは240円、ローストビーフは450円とお手頃な値段で、量も1人でつまむのにちょうど良かったです。

夕食とお酒のご紹介はこれで終わりですが、定山渓商店さんは実は朝食もおいしいのです!

飲んだ翌朝にうれしい「カレー」か「雑炊」というオリジナリティあふれる朝食については「朝食がおいしい温泉宿」の記事で詳しくご紹介していますので、よろしければこちらもご覧ください。

秋田県:水沢温泉郷 青荷山荘

秋田県仙北市、秋田駒ヶ岳登山の前後に泊まるのに便のよい水沢温泉郷の青荷山荘。

水沢温泉郷には以前から何度もブログでご紹介している駒ヶ岳温泉があり、また水沢温泉郷よりもさらに登山の際に便のよい立地である田沢湖高原温泉にロッジアイリスというお気に入りの宿があるため、これまで登山の際はこの2軒のどちらかに泊まっていました。

しかし、コロナ禍以降ロッジアイリスが1人泊の受け入れをほぼ休止してしまい……駒ヶ岳温泉は人気があって休前日は予約がかなり取りにくい。というわけで同エリアで1人で泊まりやすい良宿を見つけたいと思い、昨年の夏に初めて宿泊したのが青荷山荘です。泊まってみたところリノベーション済みの客室はきれいで快適、お湯も良く食事もおいしく、そして日本酒の品揃えがすばらしかった!

宿泊時の旅日記をnoteで公開しています。

少し料金は上がってしまうのですが土曜日も1人泊可能ですし、平日であれば2食付き2万円以下で泊まれます。平日料金だとかなりコスパの良さが感じられる宿でした。

フローリングの快適な洋室、大浴場2箇所と無料で利用できる貸切風呂あり

青荷山荘の客室はすべてツインのベッドルーム。
畳のスペースがある「和洋室」とフローリングの「洋室」があり、1名で宿泊可能なのは「洋室」です。

宿泊した「コンフォートツインルーム」は、ライティングデスクにシングルソファもあって快適そのもの。リノベーションされて間もないようでトイレや洗面所などの水回りも真新しく清潔でした。

浴室は、隣接している姉妹館(渡り廊下でつながっている)の大浴場2箇所と、青荷山荘内にある予約制の貸切風呂を滞在中1回無料で利用できます。

大浴場はどちらも露天風呂付きで広々。開放感があって清潔ですし、加水・加温・循環・消毒すべてなしのパーフェクトな源泉かけ流し。泉質は「含硫黄ーカルシウム・マグネシウムー硫酸塩・炭酸水素塩温泉」という美肌成分たっぷりのお湯です。

貸切風呂はコンパクトな内湯ですが、とろみが感じられるようなすばらしいお湯を、一人でゆったりと楽しむことができました。

併設の居酒屋「青荷庵」のカウンター席で新政など秋田のプレミアムな日本酒を

食事は宿併設の居酒屋「青荷庵」でいただきます。

座敷席もあるようでしたが、1~2名で宿泊の場合はカウンター席に案内されるようでした。

山の宿ですがお刺身も新鮮です。ドリンクオーダーはタブレットで行います。オーダーの度にスタッフを呼ばなくて済むのは楽でありがたいです。

「やまとしずく」「刈穂」「雪の茅舎」など、秋田の有名な地酒がずらりとラインナップされています。

新政が4種類も!
それから飲み比べセットが「地酒秀よし三種飲み比べ」と「お勧め三種秋田のお酒」の2種類あったので、まずはこちらを試してみることに。

「お勧め三種秋田のお酒」をオーダーすると「出羽鶴」「刈穂」「竿灯」のいずれも純米大吟醸!
1杯の量はしっかりめにあり、和らぎ水も一緒に出していただいたのでお水も飲みつつ料理を食べつつ飲み進めます。

食事処は居酒屋としても営業しているので、タブレットからは居酒屋メニューもオーダー可能です。

放牧豚を使用した生ハムや塩昆布ポテトサラダ。

ウィンナー焼きや女将特製マーボー豆腐、ほっけ焼きなど気になるメニューがいろいろとあり……お酒をお替わりするなら何か一品、軽めのつまみを追加オーダーしようかな……?などと考えたり。

ちなみに、居酒屋での食事とは言え、コース料理の内容はかなり満足度の高いもの。

特に、梅だれでいただく「秋田ほろよいとん蒸籠蒸」は野菜も豚肉もさっぱりといただけて気に入りました。

コース料理が一通り出そろい、飲み比べセットがなくなったところで「もう少し飲めそうだな」と思い、おつまみメニューから「いぶりがっことクリームチーズ」をオーダー。

そして日本酒は新政の「コスモス」を。

ピンクのラベルが印象的な新政「コスモス」は、甘みと酸味のバランスがよく大変飲みやすいお酒でした。

貴重な日本酒を複数種類揃えていて、どれもよい状態で提供できるのは「ここに来ればおいしいお酒が飲める」と知られていて、日本酒を飲みに来る人がたくさんいるということなんでしょうね。店内は宿泊客のほかに地元のお客さんで賑わっていました。

〆のおにぎり茶漬けと、漬けものはいぶり大根と小茄子。
こちらも大変おいしく、また必ずリピートしたいと思っているお宿です。

山形県:湯田川温泉 九兵衛旅館

我が地元、山形県鶴岡市の奥座敷と呼ばれる湯田川温泉にある名旅館、九兵衛旅館。

通りから一歩入った位置にあり、共同浴場「田の湯」の裏にひっそりと佇む宿ですが、湯田川孟宗をはじめとした地物食材を使用した食事がとんでもなくおいしく、山形の地酒の品揃えがすばらしい宿です。

宿泊料金はお安くはないものの、土曜日でも1人で泊まることができるありがたい宿でもあります。

大好きな宿なので、ブログでも過去に何度もご紹介しており、宿泊レポートはこちらに公開しています↓

金魚の泳ぐ大浴場は夜通し利用でき、姉妹館の貸切風呂の湯めぐりも可能

九兵衛旅館で1人で泊まれるのは、8畳か10畳の和室です。
平日であれば源泉かけ流しの温泉内湯付きの10畳和室にも宿泊可能ですが、土曜日も1人で泊まれるのは8畳の和室のみ。

とは言え、チェックイン時に布団が敷かれていても十分余裕があるほど部屋は広いですし、全室にDVDプレーヤーまで備わっていて快適そのものです。

大浴場は、無数の金魚が泳ぐ「川の湯」と、露天風呂付きの「山の湯」の2箇所あり、時間帯で男湯と女湯が交換になります。

それから貸切風呂も1箇所あり、こちらは空いていれば内側から鍵をかけて何度でも利用可能です。

お湯はすべて源泉かけ流し。湯田川温泉の熱めでさっぱりとした湯を存分に楽しむことができます。

また、徒歩圏内に「珠玉や」「ますや旅館」という姉妹館があり、この2館はすべて「貸切風呂のみ」の宿なのですが、系列のどの宿に泊まっても姉妹館の貸切風呂・大浴場を湯めぐりできるのも魅力です。

庄内18酒蔵すべての地酒を常時揃えており、個室でゆったりと楽しめる

九兵衛旅館では夕食・朝食共に個室食事処でいただきます。

掘りごたつの個室食事処には卓上に小型のテレビまで置いてあり、1人でのんびりテレビを見ながらおいしいお酒と食事をいただくことができます。

九兵衛旅館の日本酒メニューは、庄内地方にある18の酒蔵のお酒すべてを揃えているのが特徴です。

定番のお酒だけではなく、地元ならではの季節限定の珍しいお酒もいくつもあり、訪れる度に季節のおいしい日本酒をいただけるのがうれしいですね。

1合からの提供になり、利き酒セットなどはないのであまり種類をたくさん試せないのはちょっと残念ではありますが……。

料理も、庄内産の食材で作られたお酒が進む品々ばかりなので、私は1合ずつ2種類のお酒をいただくことが多いです。

これからの季節は、山菜や筍が盛りです。
湯田川温泉は「湯田川孟宗」と呼ばれる孟宗筍の産地なので、5月は孟宗竹をふんだんに使った「孟宗の膳」が楽しめます。

ひんやり冷たく滑らか食感の「百合根の和風ムーズ」

お刺身は「スズキ、本まぐろ、平目、活け蛸」の4種盛り。新鮮であしらいも美しいです。

蕎麦の実を剥いた「剥き蕎麦」に孟宗竹たっぷりのあんをかけた「むきそば万十 孟宗あんかけ」

〆のご飯はもちろん筍ご飯で、庄内の郷土料理である酒粕のたっぷり入った孟宗汁。

どの季節に訪れてもすばらしくおいしい料理が楽しめますが、特に5月はおすすめです。

栃木県:塩原温泉 本陣

塩原温泉郷の古町温泉エリアに位置する、全5室の温泉宿、本陣。

先日初めて宿泊し、全国各地の貴重な日本酒がずらりと揃う品揃えの良さと状態の良さに感激し、必ず再訪したいと思っている宿です。

2食付きのスタンダードプランで15040円~1人泊可能で、土曜日もプラス1000円ほどで1人で泊まれます。

予約制で当日注文不可の利き酒セットが本当にすばらしいので、日本酒が目当ての方は利き酒セット付きのプランで予約するか、事前に電話などで予約しておくことをおすすめします。

宿泊レポートもこちらに公開↓しています。

単純泉だが美肌の湯!2つある貸切風呂を夜通し貸切で利用できる

本陣の客室はすべて10畳の和室で、トイレ・洗面は共同です。
チェックイン時から布団が敷かれていましたがそれでもかなり広々。

客室内は清潔でWi-Fiの速度も十分。客室内に冷蔵庫はありませんが、玄関前にある共同の冷蔵庫を利用可能ですし、共同のトイレ・洗面所も新しく清潔でした。

浴室は2つある貸切風呂を空いているときに貸切で利用します。

洗い場も広々としており、内湯のみですが風通しが良く、快適な湯浴みを楽しめました。

泉質は成分表での表記は「単純温泉」ですが、炭酸水素塩温泉に近い泉質で湯上がりは肌がしっとりする美肌の湯です。

うっすらと黄色っぽい色味が感じられ、モール泉のような香りも感じられました。

全5室で2箇所の浴室を貸切利用するので、夕食前の時間帯などは混み合う可能性もあります。早めにチェックインしてゆったりと湯浴みを楽しむのがおすすめです。

全国各地の日本酒から自分で選べる利き酒セットは豪華おつまみ付き

私は「利き酒セット付きのプラン」で予約していたので、チェックイン後すぐに食事処の隅にあるお酒の冷蔵庫の前まで案内していただき、利き酒セットにする3種類のお酒を選ばせてもらいました。

冷蔵庫を見ただけでも「おお!」と思いますが、この日選べるお酒すべてが書かれた黒板が、まさに圧巻です。

プランに含まれる通常の利き酒セットで選べる日本酒だけでも40種類ほどあるのですが、それ以外にプラス650円(追加注文の場合は1650円)でオーダーできる「プレミアム利き酒セット」まであり、而今、新政、十四代、花陽浴と言ったレアな日本酒が10種類ほどラインナップされていました。

かなり迷いましたが、せっかくなので「プレミアム利き酒セット」でお願いし、夕食の時間を待ちます。

夕食は1階の食事処で。テーブル毎に仕切りがあるので1人でも他のお客さんの視線を感じにくい作りになっています。

卓上に並んでいる前菜が既に、お酒が進みそうでおいしそう……。

プレミアム日本酒セットで「新政、十四代、花陽浴」というなかなか飲めない貴重な日本酒をいただきました。

状態もよくすばらしくフレッシュ!
これほどたくさんの日本酒を在庫しているというのに、どれも口を開けてから時間が経ったような感じがまったくしないのは驚きです。

さらにすごいのは、利き酒セット(通常1000円、プレミアム1650円)の料金の中におつまみが含まれるそうなのですが……。

なんと「利き酒セットについてくるおつまみ」が鮎の塩焼きだったのです。立派すぎます。

さらに驚いたのは、最初にオーダーした利き酒セットを飲み終わり、追加オーダーができるか聞いてみたところOKだったのですが、利き酒セットを追加すると、おつまみもまたついてきたのです。

今度は馬刺しの3点盛り!辛味噌と醤油を混ぜていただくという食べ方も凝っていて、ロース、もも、ハツのいずれもおいしくいただきました。

日本酒好きならぜひ「利き酒セット」を予約した上で伺いたい宿です。

東京都:民話の宿 荒澤屋旅館

奥多摩駅から徒歩5分の場所にある、鮮やかな赤い建物の温泉宿、荒澤屋旅館。

登山のハイシーズンは休前日の一人泊ができないこともありますが、現時点では土曜日も1人で泊まれます。
新宿から中央線と青梅線を乗り継いで2時間弱と時間はまあまあかかりますが、特急や新幹線を使わずに無理なく行ける場所なので交通費は新宿から片道1110円です。

近場で温泉に浸かって、おいしい食事と日本酒三昧を楽しめるお気に入りの宿です。
宿泊レポートも公開しています。

温泉浴室は貸切利用、客室も改装されていて快適

荒澤屋旅館は全3室の旅館ですが、1人で泊まれるのは「6畳和室」と「10畳和室」の2つの部屋です。(1人で泊まれない部屋は2間続きの16畳の和室)

10畳のほうがもちろん広いのですがトイレ洗面所は室外にあり、6畳の部屋はトイレ洗面所が付いているので、1人なら6畳間のほうが快適に過ごせるかな、という感じ。(そのせいか6畳のほうが早く予約が埋まることが多い)

温泉浴室は2箇所あり、どちらも空いているときに貸切で利用します。

客室が3室で貸切風呂が2室なので「入りたいときに入れない!」ことはまずなく、いつでも1人でゆったりと湯浴みを楽しめました。

お湯は、奥多摩湖の湖底から湧き出る源泉をポンプアップしている「鶴の湯源泉」です。

源泉地がやや遠いこともありかけ流しとはいきませんが、アルカリ性単純温泉でつるつる感が感じられ、塩素の香りがするようなこともなく、悪くないお湯だと思います。

奥多摩の山の幸と澤乃井をはじめとした地酒、全国各地の貴重な日本酒もラインナップ

食事は1階にある居酒屋「赤べこ」でコース料理をいただきました。
1人の場合はカウンター席の利用になります。宿泊客だけでなく一般のお客さんも利用する地元で人気の居酒屋さんなので、週末は混み合うことも多いです。予約時に個室での食事も可能なようなので、私も次回はそうしようかなと思っています。

ヤマメなど川魚の刺身や、ワサビの葉や柚子を練り込んだこんにゃくの刺身など、序盤から地物食材を使った料理がずらりと並びます。

檜原村のアワビ茸の鍋は、出汁まですべて飲み干したいおいしさです。

そして日本酒のメニューがこちら。

グラスオーダー可能なので1人でもいろいろと種類を楽しめるのがうれしいですね。
女将さんは利き酒師の資格をお持ちだそうで「ジューシーおすすめ」「キレのある大辛口」など一言解説が添えてあるのもうれしい。

そして、奥多摩からほど近い青梅市の酒蔵「澤乃井」の地酒がかなりの種類ラインナップされています。

「3種飲み比べ」や「2種飲み比べ」でのオーダーも可能です。

以前は飲み比べセットの内容を自分で決めることができますが、現在は好みを伝えて女将さんに選んだもらう方式のようです。(2023年2月宿泊時の情報なので、現在はまた変わっている可能性もありますが)

なので私は、特に気になるお酒があればグラスオーダーで、迷ったときは飲み比べでオーダーするようにしています。

いつ来てもお酒の状態も良く、毎回すべておいしいお酒を楽しめるのがすごいなと。

〆のご飯は山菜やきのこなど季節の炊き込みご飯。デザートはわさびのアイスのことが多いでしょうか。
お酒も〆のご飯もすべておいしい、お気に入りの宿です。

長野県:白馬八方温泉 まるいし

白馬八方温泉のまるいしは、八方尾根スキー場から徒歩圏内にあり、冬はスキー客、夏は登山客で賑わう山麓の温泉宿です。

1人で泊まれるのは基本的には平日のみですが、1万円台前半で2食付きで1人で泊まれて食事がものすごく豪華!朝食バイキングもすばらしいことで大変人気のある宿です。

「2022年に泊まったコスパ最高の宿ランキング」でも1位に選出しています。

夏や春は予約が取りにくいこともありますが、スキーと登山・ハイキングのオフシーズンである春先や晩秋は比較的予約しやすく、予約状況によっては土曜日に1人泊が可能なこともありますので、ぜひチェックしていただきたいです。

宿泊レポートはこちらです↓

客室はシンプルながら快適、高アルカリ性のつるつる感のあるお湯を楽しめる

まるいしの客室は10畳の和室です。

コロナ禍以降、1人泊の場合チェックイン時から布団が敷いてあることが多くなりましたが、まるいしでは現在も夕食のタイミングで布団敷きに入ってくださる方式です。

シンプルな和室ですが洗面所とトイレも付いており、エアコン、空気清浄機、冷蔵庫、湯わかしポットなどの備品もしっかり揃っています。Wi-Fiの速度も問題なく、快適に過ごせました。

浴室は男女別の内湯のみとこちらもシンプルですが、お湯は白馬八方温泉では貴重な源泉かけ流し。

清潔な浴室で、アルカリ性のつるつる感のあるお湯をゆったりと楽しむことができました。

また、もしかしたら女湯だけかもしれませんが、2022年に宿泊した際は脱衣所のドライヤーがPanasonicのナノイーになっていたのがうれしかったです。

この値段でこんなに!と驚く味も量もすばらしい夕食と長野の地酒三昧

食事は、朝夕食事処でいただきます。
テーブル席で仕切りなどは特にないですが、1人客は他のお客さんの視線が気になりにくい窓際の席に案内されることが多いです。

お重の1段目に入っている前菜盛り合わせから、お酒に合う魅力的なおつまみがギュッと詰まっています。

まるいしの日本酒のラインナップは、白馬村近辺の酒蔵を中心とした信州の地酒です。

常時十数種類ラインナップされており、定番のお酒に加えて限定の日本酒も数種類あります。

そして、何と言ってもまるいしの魅力は「酒三昧」という選べる飲み比べセットです。

選ぶお酒によって少しずつ値段は変わりますが、すべてのお酒を3種類ずつの飲み比べセットで楽しめるのが、1人客にとっては本当にありがたい!

提供時はどれを選んだかがわかりやすいように、お酒の名前が記入された紙を注文毎にいただけるのもうれしいサービス。

そしてなんと!この紙を10枚集めると酒三昧が1回分無料になるというサービスまで……すばらしいですね。

お酒はすっきり辛口からにごり酒までラインナップも幅広く、梅酒が含まれることもあります。

信州牛の陶板焼きや白馬豚とトマトの冷やし鉢など、料理は地物食材が目白押しでどれもすばらしくおいしい!

揚げ物は後から熱々で持ってきてくださいます。食後にはコーヒーのサービスもあり、量も味も毎回大満足です。

そしてまるいしは、朝食もおいしいのです!
「朝食がおいしい温泉宿20選」にも選出しています。

詳しくはこちらの記事↑を参照いただきたいのですが、すべての料理が手作りのバイキング形式の朝食です。

そんなにバイキングが好きというわけではない私ですが、まるいしの朝食バイキングには毎回心を躍らされます。

ジャムとパンまで自家製で、このジャムが最高においしいので最近は毎回洋食っぽいメニューを楽しんでいますが、もちろん和食のおかずも大変おいしいです。

夏山・スキーシーズンには泊まりにくくなりますが、オフシーズンにまるいしで日本酒とおいしい料理を楽しむために旅を計画したい!と思わせてくれるすばらしい宿です。

新潟県:松之山温泉 酒の宿玉城屋

新潟県十日町市の豪雪地帯、松之山温泉にある酒の宿玉城屋。

明治44年創業の歴史ある宿ですが、4代目となる現在のご主人が「新潟の酒と食に特化した宿」として2018年にリニューアル。

夕食は新潟県産食材をふんだんに使用したフレンチフルコースで、1皿ごとに新潟の地酒を合わせて楽しめる「日本酒ペアリングプラン」が本当にすばらしくて、お安い宿ではないのですが「自分のためのご褒美宿」という位置付けでたまの贅沢を楽しんでいます。

1人で泊まれるのは基本的には平日のみですが、予約状況によっては土曜日の空室が出ているタイミングもありました。

宿泊レポートはまだ公開していないのですが「2022年に泊まった温泉宿で料理が良かった宿2位」「朝食がおいしい温泉宿」「ご褒美温泉宿厳選10選」などの記事でも紹介いしています。

玉城屋にはさまざまなタイプの客室があり、多くの部屋に露天風呂が付いています。
露天風呂が付かないツインルームもあるのですが……実は1人で泊まると「露天風呂ありの8畳和室」のほうが少しお安いのです。

ツインルームは2023年に改装リニューアルしているのですが、8畳和室は昔ながらの和室なので、そのためなのかもしれません。

個人的には8畳和室で十分すぎるぐらい快適なので、この宿の中では若干リーズナブルに客室露天風呂を楽しめる部屋としてこのまま残していただきたいと思ったりもするのですが、今度どうなるのでしょうね……。

ベランダに設置された露天風呂も十分な広さがあり、滞在中いつでも、松之山温泉の薬品のような独特の香りのする源泉を楽しめるのは幸せな時間です。

1階にある男女別の大浴場も露天風呂付きで広々としており清潔。夜通しの利用が可能です。

露天風呂付きの部屋が多いのであまり混み合うこともないですし、いつでもゆったりと湯浴みを楽しむことができます。

また、大浴場の側に設置されたお休み処にはお茶やお水のほかに「レストランで口を開けてから少し時間が経ってしまった」お酒が無料で飲めるようになっています。

「細かいことを気にしなければ十分おいしいお酒です」と但し書きがあるのですが、私の舌では問題なくおいしいと感じられるお酒ばかりで、これを無料で振る舞ってくれるならレストランではどんなすごいお酒が出てくるのか……?と期待が膨らみます。

本格的なフレンチにしっかり合わせてくる日本酒ペアリングがすごい

食事は1階のレストランでいただきます。

いつも日本酒の冷蔵庫と対面する席に案内いただくので、そのすばらしいラインナップを眺めつつ食事とお酒を楽しんでいます。

食事は本格的なフレンチフルコース。
「里山キュイジーヌ」と銘打たれたその料理の数々は「日本酒に寄り添わない」のがこだわりだそうで、つまり日本酒に合いそうな調理法や調味料を使うことなく、料理に1番合うお酒を選んで提供する、というスタイル。

アミューズと一緒に提供されるのは、宿オリジナルの日本酒「醸す森」を、フルーツやハーブなどでアレンジしたもの。

この日は「醸す森 純米吟醸生酒」にルレクチェの果汁とガスを注入したもの。
フルーティな食前酒のような味わいで大変おいしく、あっという間に飲み干してしまいました。

この後も、コース料理の1品ごとに新潟の地酒が、毎回異なる素敵な酒器で提供されます。

緑色の小鉢は春菊のソースで、その上にはバイ貝が。

松乃井の純米大吟醸と共に提供されたのは「蕪のスライス花びら仕立て」で、スライスした蕪の下には蕪のムースと南蛮海老から出汁を取ったジュレが隠れており、さっぱりとした蕪に海老の濃厚な出汁が合わさってめちゃめちゃおいしい。

「あべ」の純米吟醸を提供いただく際は、ガラスの酒器を大きいサイズと小さめのサイズから選ばせてくれました。そこまで量が飲めない私は小サイズを選びましたが……その前にも料理がなくなる前にお酒を飲み終わっていると追加で注いでくださったりとサービスも満点です。

「猪のしゃぶしゃぶ風」には、山菜と松之山で採れたクレソンが合わせてあり、お酒は「君の井」を燗酒で。お燗が登場したのは初めてでしたがこれもおいしかった!

魚料理は「的鯛のポシェ、魚と茸のピューレ」で、上には「天恵こ(てんけいこ)」という大きな椎茸のスライスがのっていました。

食事中に提供されるパンも自家製で焼き立て、お替わりもできます。

メインディッシュの「妻有ポークのロースト」と一緒に提供された「睡夢」の純米大吟醸は「赤ワイン樽熟成のふくろう」と「白ワイン樽熟成のはりねずみ」から選びます。

私は「はりねずみ」をいただきましたが、白ワイン樽熟成の賜なのか、辛口の味わいなのにりんごやはちみつのような香りがして、肉料理によく合うお酒でした。

ちなみに後から調べたらこちらのお酒、720ml11000円で販売されており……そんな高価なお酒だったとは!もっと味わって飲めば良かった……と思ったりしました。(コースの終盤なのでけっこう酔っていて記憶が曖昧)

ちなみに、私はいつも日本酒ペアリングコースでお願いしていますが「ワインペアリング」や、お酒の単品注文ももちろん可能です。

メニューを見せていただいたところ「掲載しているのは定番のお酒のみなので少ないのですが……」とのことだったのですが、それでもすごい種類のお酒が並んでいました。

この他に、季節限定のお酒がたくさん用意されているのだから恐ろしいですよね……。お安い宿ではありませんが、日本酒がお好きな方なら間違いなく気に入っていただけるだろう、おすすめのご褒美宿です。

静岡県:桜田温泉 山芳園

桜田温泉の山芳園は、静岡県の南伊豆エリアに位置する松崎町の住宅街の中にある、自家源泉を持つ一軒宿です。

公共交通機関でのアクセスは伊豆急下田駅からバス利用になりますが、バスの本数も比較的多く、バス停から宿までは徒歩2分。時間はそこそこかかりますが便は悪くありません。

自家源泉のお湯がすばらしく、食事とお酒に並々ならぬこだわりを持つ小旅館で、土曜日も1人泊可能です。食事も朝夕ともに個室となりますので、一人旅に優しい宿でもあると思います。

広く開放感たっぷりの露天風呂も貸切で利用可能!自家源泉で泉質も抜群

全10室の宿ですが、そのうち1人で宿泊可能なのは3室で、うち2室は温泉浴室付きの客室です。

温泉付きと温泉なしの部屋の料金が1000円ほどしか変わらないので、迷わず岩風呂付きの部屋「糀」を予約しました。

客室はごく一般的な和室のお部屋で、トイレや洗面所などの設備がやや古めだったり、宿泊した2023年7月の時点ではWi-Fiがなかったりということはやや気になったものの(ついでにドコモとSoftBankの電波も良くない)温泉浴室はかなり良かったです!

小さな庭に面していて、露天風呂気分も味わえます。
大露天風呂以外の浴室は夜通し利用可能なのですが、やはり深夜早朝は足を運ぶのが億劫になってしまったりするので、温泉付きの浴室はやはり格別です。

このほかに温泉浴室は、男女別の内湯(交換なし)と、元は混浴だったという屋上大露天風呂は空いているときに貸切で利用可能です。

もう1箇所、半露天風呂の貸切風呂もあり、こちらも夜通し利用可能です。浴室によって少しずつ湯の雰囲気が異なり、館内で湯めぐりを楽しめました。

金目鯛や山葵など伊豆の食材をふんだんに使った料理と、料理に合うお酒の数々

食事は個室食事処でいただきます。食事開始前からやわらぎ水がデキャンタで置いてあるのがうれしい。竹炭水だそうで、おいしいお水でした。

前菜からお酒に合いそうな料理が並び、さっそくお酒をオーダーします。
山芳園のドリンクメニューは、静岡県内の酒造メーカーにかなりこだわって揃えられています。

日本酒は「開運」「臥龍梅」「白隠正宗」「下田美人」など6種類がラインナップされており、グラスでオーダーすることも可能ですが、好みの3種類を選んで利き酒セットでいただくこともできます。

そのほかに部屋で飲みやすい猫模様の「志太泉にゃんカップ」も気になりましたが、ここはやはり利き酒セットでしょう!

2度頼んで6種類すべてのお酒をいただきましたが、どれも状態が良く、個性豊かでおいしいお酒ばかりでした。

そして、料理もすばらしかったです。伊豆の地魚4種盛りは、山葵を直前におろしていただきます。

どれがどの魚かわかりやすいようにメモをつけてくださったのもありがたかったです。

伊豆と言えば!の金目鯛は、まずは塩麹漬けであっさりといただき……。

食事の後半には秘伝のタレで甘辛く煮た姿煮でいただきました。こんな真っ黒な金目鯛煮は初めてでしたが、煮方のせいなのか身離れが良くて食べやすく、見た目よりはあっさりとした味わいで大変おいしかったです。

〆のご飯は、おろした山葵をのせて山葵ご飯にしていただきます。

ちなみにこちらの宿、日本酒以外のワインやビールも伊豆産のものを多種揃えています。

おり、次回はワインも飲んでみたいな……と思いつつ、「伊豆エールビール」をオーダーし。

こちらは夜中に部屋風呂に入った後にいただきました。

愛媛県:道後温泉 湯の宿さち家

四国を代表する温泉地、道後温泉の中心街に建つ湯の宿さち家。

1人で泊まれるのは平日のみですが、鯛尽くしの食事が大変おいしく、サービスも良く、コストパフォーマンスの高い宿です。

道後温泉本館からもすぐなので観光にも便利です。以前石鎚山に登った際に宿泊してとても印象が良かったので、最近再訪しました。

宿泊レポートもこちら↓に公開しています。

貸切利用も可能な浴室では、道後では貴重なかけ流しの湯を楽しめる

予約していたのは8畳の和室だったのですが、当日空室があったそうで2間続きの部屋に通していただきました。

客室は壁などきれいになっていて、恐らく最近改装したのかなと。円形のかわいいコタツがあって快適に過ごせました。

また、客室内には色浴衣が何枚も用意してあり、道後温泉本館に行くときなどの外出時に寒くないように、浴衣と羽織の重ね方が図入りでレクチャーされていて、親切だなと思ったり。

浴室は2箇所あり、宿泊した際はチェックインから24時までが貸切利用、翌朝は片方が男湯、片方が女湯という方式でした。

道後温泉の宿は循環しているところがほとんどなのですが、さち家さんは小規模旅館の利点を活かしてか循環なしのかけ流しで提供しています。

道後の湯をかけ流しで楽しめる宿はかなり貴重なので、気に入っているポイントの1つです。

鯛尽くしのコース料理と共に、愛媛の地酒10種類を飲み比べ

さち家さんでは愛媛の地酒を常時10種類以上揃えており、うち2種類はなんと宿オリジナルのお酒です。

宿オリジナル酒を含む定番の10種類のお酒は、3種類を自由に選んで飲み比べセットとしていただくこともできます。

また、定番のお酒以外に季節限定のお酒も2種類ほどあり、こちらも気になったのでとりあえず最初のオーダーは季節限定の「賀儀屋 月見純米酒」にしました。

酒器にもこだわりが感じられます。グラスも薄いガラスの徳利(デカンタかも)も美しいです。

愛媛と言えば鯛!桜鯛を「お造り」と「霜皮造り」の2つの食べ方でいただく2週盛りなどいただきつつ、あっというまに最初のお酒(おいしかった!)がなくなると……次はもちろん利き酒セットです。

「寿喜心」「千代の滝」「栄光」の3種類をチョイス。

煮物は「桜鯛のかぶと煮」で、食べにくいのではないか?と思いきや身離れが良くてきれいに食べることができ感動!

伊予牛ロースステーキ、鯛の変わり揚げなどいただいて、最後の〆は鯛飯です。
鯛飯は、炊き込みご飯の松山風の鯛飯と、漬け丼タイプの宇和島風の鯛飯があるのですが、さち家さんでは両方の鯛飯を提供しており、予約時にプランを選ぶことができます。

以前泊まったときに松山風の鯛飯をいただいたので、今回は宇和島風の鯛飯を予約していました。

宇和島風の鯛飯は最初は漬け丼としていただき、後半は鯛茶漬けとしていただくことができるという2つの食べ方が楽しめるのがうれしいですね。お酒も料理もすべておいしい宿でした。

熊本県:下田温泉 湯の郷くれよん

下田温泉というと静岡県を思い出す方もいるかもしれませんが、熊本県の天草地方にも下田温泉があります。

湯の郷くれよんは全室客室風呂付きの小旅館で、ありがたいことに土曜日も1人泊が可能です。

天草の魚介を始めとした料理が最高においしく、湯もすばらしい宿で「ご褒美温泉宿10軒」の記事でもご紹介しています。

部屋風呂に入った後、ルームサービスのレモンサワーを飲む至福の時間

現在は、1人泊可能なお部屋が「Bタイプ」のみになってしまったのですが、宿泊した際は別の部屋も選ぶことができたので、私は「露天風呂」と「五右衛門風呂の内湯」がついたAプランの部屋に宿泊しました。

客室風呂はコンパクトですが、1人で浸かるなら十分な広さです。

トロトロ感のあるすばらしいお湯。内湯のタイルもかわいくて雰囲気が良い浴室でした。

全室温泉浴室付きの宿ですが、大浴場もしっかりあります。
内風呂は清潔で風通しが良く、露天風呂は開放感抜群!

この日はよく晴れていたので、広い露天風呂での湯浴みが爽やかで気持ちよかったです。

また、ビールといくつかの日本酒、ソフトドリンク、レモンサワーなどのお酒を、ルームサービスでオーダー可能です。

レモンサワーをオーダーすると、たっぷりの凍らせたレモンが入っている、最近居酒屋などでたまに見かけるこだわりのレモンサワーです。

客室風呂に入った後に飲む冷たいレモンサワー、幸せなひとときでした。

量にも質にも圧倒される天草の魚介とこだわりの地酒

食事は個室食事処でいただきます。

食事処の入口に日本酒がずらりと並ぶ冷蔵庫があり、期待が膨らみます。

天草の魚介を中心としたコース料理なのですが、なんと言っても圧巻なのはこちらの魚介の盛り合わせ。

伊勢海老やアワビは丸ごと。その他にも魚、貝、蛸、イカと種類も量もすごいのですが、すべてが見ただけで新鮮とわかる盛り合わせです。これは日本酒を、頼まなくては!

日本酒は、飲み比べセットでいただけるものが3種類×2で6種類。

それとは別に1合でオーダーできる日本酒もありました。熊本の地酒も何種類かありますが、日本各地のおいしい地酒を集めているようです。

ちなみに焼酎のラインナップもなかなかのもの。

熊本県産のワインはグラスでもオーダー可能です。

私はもちろん!利き酒セットを2度注文し、利き酒でオーダーできるお酒をすべていただきました。

どれも状態がよく美味しかったです!クラッシュアイスの上に利き酒セットをのせて、飲んでいるうちに温くならないように気遣われているのもうれしいですね。

たっぷりの魚介は、刺身以外にしゃぶしゃぶでもいただくことができ、さらに食べきれず残してしまった分は、翌日のチェックアウト時にかき揚げにして持たせてくれるというサービスの良さ。

〆のご飯はミニうな重で、お腹いっぱいでしたがお酒と共に最後までおいしくいただきました。また必ず訪れたい宿です。

惜しくも選からもれた7軒の宿について、続編をnoteで公開しました

今回「一人泊可能で日本酒にこだわりのある極上湯の宿」を10軒厳選して公開しましたが、惜しくも10軒から漏れた宿7軒について、noteのメンバーシップ加入者向けに公開しました。

「10軒に選ばなかった理由」も含めて本音でお届けするため「有料記事として購入(1000円)」か「メンバーシップの会員(月額600円~)」向けとしております。
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