温泉ブログ 山と温泉のきろく

山好き女子の温泉と食と山旅の記録です。

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奥日光 森のホテル 宿泊記 快適な部屋とおいしい食事、白濁硫黄泉が楽しめる極上湯の宿に一人泊

シングルルームがあり、休前日も1人で泊まれる奥日光のご褒美宿

栃木県日光市の日光湯元温泉にある「奥日光 森のホテル」は、日光国立公園の自然の中にある、その名のとおり森に囲まれた温泉ホテルです。

浴室では日によって白濁したり、緑色になったりするかけ流しの温泉に浸かることができ、冬は雪見露天風呂も楽しめます。

食事もおいしく部屋も快適な人気の宿ですが、1人泊専用のシングルルームがあり、土曜日でも1人で泊まることができます。

ひとり旅を始めて間もないずいぶん前から、散策や登山の後に日帰り入浴で伺っていたのですが、2021年の4月に初めて宿泊したところ、食事のおいしさや館内の快適さなど、かなり気に入ってしまいました。それから2022年1月、2023年9月と季節を変えて毎年宿泊している、お気に入りの宿になりました。(浴室の写真についてのみ、2017年に日帰り入浴で伺った際に撮影させていただいたものです)

登山や戦場ヶ原ハイキングの前後の宿泊にも最適な、奥日光森のホテルについてレポートしたいと思います。

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2020年10月に著書が発売となりました。 一人旅をもっと楽しみたい方に向けたエッセイです。
一人で泊まれるおすすめの温泉宿もたくさん紹介しています。

 

日光駅より湯元温泉行きの東武バスに乗車し、終点湯元温泉で下車

公共交通機関で日光湯元温泉に向かう場合、JR日光駅か、あるいは東武日光駅前から湯元温泉行きのバスに乗ることになります。

こちらはJR日光駅。始発バス停はこちらです。宇都宮駅を経由してJRを利用する場合はこちらの駅に着きます。

湯元温泉行きのバス停は駅の目の前にありました。

JR日光駅の次のバス停は、徒歩でも数分の場所にある東武日光駅。

撮影したのが別日なので天気がぜんぜん違いますが……。

浅草から東武日光駅を直通運転する東武特急「けごん」を利用する場合は、東武日光駅を利用することになるでしょう。

また、湯元温泉行きのバスは「東武バス日光フリーパス」を購入することでお得に乗車できます。東武日光駅を利用する際は駅構内にあるツーリストセンターで購入しておくと良いでしょう。

東武日光駅ツーリストセンターかスマホでお得なフリーパスを購入できる

東武バスの「湯元温泉フリーパス」は3500円で、日光駅から湯元温泉までの区間を2日間何度でも乗降することができます。日光駅から湯元温泉までの間には

・湯滝
・竜頭の滝
・戦場ヶ原
・中禅寺湖
・中禅寺温泉(華厳の滝)
・日光東照宮

など、日光の主要観光スポットがぎっしり詰まっていますし、観光するにしろハイキングするにしろ、乗り降り自由なフリーパスはかなり便利です。

また、駅から湯元温泉までの片道のバス料金が1950円なので、途中下車せずに1往復するだけだとしても、フリーパスを購入しておいたほうがお得です。

しかもこのフリーパス、冬になると「温泉宿に宿泊する方限定」で、半額で購入できるのです。

雪道の運転が不安な方も多いだろう……ということなのかなと思いますが、こちらの半額フリーパスチケットを購入する際は、宿泊する宿経由で予約が必要ですので、あらかじめ購入したい旨を伝えておく必要があります。

ただ、この「冬のフリーパス半額キャンペーン」が次の冬も開催されるかどうかは未定なのですが……もう10年以上継続している取組みだと思うので、恐らく今年もやってくれるだろうとは思っています。

また、3500円で購入できるフリーパスチケットに関しては、スマホからネット上で購入することも可能ですが、おそらく、冬の半額キャンペーンについては適用外だと思いますので、ご注意ください。

日光駅から約1時間20分ほどの乗車で、終点湯元温泉駅に着きました。

バス停から奥日光森のホテルまで徒歩4分ほど。

のんびり歩いて向かいます。

着きました!

チェックイン開始時刻の15時よりも若干早いタイミングだったのですが、15時ちょうどにチェックイン予定だった方が私のほかにも数組いたようで、宿の玄関前にスタッフの方が立っており、すぐに案内していただけました。

ちなみに、2022年の1月に宿泊した際は、こんな感じでホテルの周辺は雪景色でした。

奥日光は雪の多いエリアですが、1月だとまだそこまで積雪がないときもあります。このときは1月中旬でしたが、ちょうど雪が降ったばかりで銀世界を楽しむことができました。

【部屋】★★★★☆ 広めの部屋に案内いただき快適に過ごせた

それでは、玄関から中へ。

入口は暖かみのあるロッジ風の扉で、森の中の宿らしい雰囲気がありました。

ラウンジでいただくウェルカムスイーツが毎回ものすごくおいしい

チェックインはラウンジで行います。

広々としていて、大きな窓から光がたくさん入ってくる、明るいラウンジです。

好きな席に座り、宿帳を書いているとウェルカムドリンクとスイーツが提供されます。

今回は「マスカットの白玉団子」と冷たい緑茶です。暦の上では秋だけど、まだ暑さの残る9月下旬にぴったりな組み合わせですね。

ちなみに、それまで2回泊まったときのお茶うけは、4月に泊まった際は水ようかん。

1月に泊まった際は白玉団子のお汁粉で、どれも手作りで大変おいしかったです。

チェックイン後は、館内の説明をしていただきつつお部屋に案内してもらいます。

2021年・2023年に宿泊した洋室ツインルーム

奥日光森のホテルでは、じゃらんや楽天など旅行サイト経由だと、休前日に1名で予約できるのは「シングルルーム」のみです。(平日は和モダンルームも予約可能)

なので私は毎回「シングルルーム」で予約しているのですが、これまでベッドが1つの部屋に案内されたことがなく、2021年と2023年は洋室ツインルーム、2022年は和モダンルームに案内していただきました。

空きがある場合は広めの部屋にしていただけることもある、というところでしょうか。
ちなみに、奥日光森のホテルの廊下はフローリング・カーペット・あるいは畳敷きになっており、スリッパを履く必要はありません。

こちらがこれまで2度泊まっている218号室。

洋室のツインルームです。

ベッドが2台設置してあり、窓際に椅子とテーブル。椅子が1脚しかないということは、ベッドは2台あるけど1人部屋なのでしょうか……?

テレビはベッドから見やすい位置にあります。空気清浄機もテレビの橫にあり。

シングルルームの説明書きに「駐車場に面していて景観はない」旨が書かれているのですが、ツインルームも同様のようです。

私は窓からの眺めはぜんぜん気にしないので、窓が大きくて明るいし、十分です。

窓が大きいのはとても良いのですが、2階なので窓の近くに立つと駐車場にいる人から見えると思います。着替えなどする際はブラインドを下ろしたほうが良さそうです。

ちなみに、夕方に部屋でくつろいでいたら駐車場の周辺の木がやたら揺れるなあと思ったら、猿がいました。

中から眺めているぶんには楽しいけど、窓を開けていたら入ってきそうでちょっとこわいですね。気をつけよう。

ラウンジでお茶とお菓子をいただいてきたけれど、部屋にもお茶うけがありました。

きなこがまぶしてあり、固めのわらび餅のような味わいで、おいしいお菓子でした。

部屋の入口にクローゼットがあり、金庫と羽織、タオルなどのセットが一式置いてあります。

カゴの中にはタオルを入れて持ち運ぶメッシュバッグとバスタオルが2枚、フェイスタオルも2枚と足袋ソックス。

リボンのかかった包みの中には女性用のアメニティが入っていました。

シャワーキャップ、ヘアゴム、ブラシ、歯ブラシと一通り揃っています。

お茶セットと冷蔵庫は洗面所の橫にありました。

湯わかし機能付きのコーヒーポット、ドリップパックのコーヒーと煎茶のティーパック。

冷蔵庫の中には飲料水が冷やされていました。

洗面所にはドライヤーとハンドソープ。

ドライヤーはPanasonicのイオニティです。

洗面所の橫にあるトイレもウォッシュレット付きで清潔です。

ドアが個室の中の方向に開くタイプなので、スリッパの置き場に困るのはちょっと難かもしれません。

とは言え、1人で泊まるにはもったいないほど広く、設備も整った快適なお部屋でした。
十分すぎるほど快適なお部屋なのですが、PC作業ができる高さのテーブルやデスクがないのだけが個人的には少し残念かもしれません。窓辺のテーブルがもう少し高さがあって椅子に座ってPC使えれば快適なんだけどなあ、と。
まあ、ここまで来てPC使おうと思っているのは私だけかもしれませんが……。

2022年に宿泊した和モダンルーム

2022年1月に宿泊した際もシングルルームで予約していたのですが、このときは和モダンルームに案内していただきました。

6畳ほどの琉球畳の和室に、ベッドルームと広めの縁側付き。

和室でくつろいだり、ソファでごろごろしたり、ベッドで昼寝したり。

昼からとことんくつろげるお部屋です。

宿泊したのは1月中旬でしたが、窓の外には大きなつららができていました。

テレビの上にエアコンあり。

奥日光エリアには以前は冷房がある宿は少なかったのですが、最近は設置している宿も多くなりました。森のホテルには夏に泊まったことはないのですが、エアコンがあるので夏の宿泊でも大丈夫そうですね。

こちらの客室はバスルーム付きだったので、洗面所には化粧水や乳液も設置してありました。それ以外のドライヤーやシャワーキャップなどのアメニティは、ツインルームと同じものが置いてありました。

あとは、トイレが引き戸になっていたのでこちらの部屋のほうが使いやすかったですね。

また、こちらの部屋に置いてあったポットは湯わかし&保温機能付きでした。

ツインの洋室と比べると全体的に設備などが新しくなっていて、快適さもさらにアップされていたように思います。ちなみに、こちらの部屋はこの日はたまたま空いていたので案内していただけたようですが、平日のみ予約可能な「グレードアッププラン」で予約すれば、シングルルームの料金プラス3000円でこの和モダンルームに泊まることができるようです。

部屋着は浴衣と作務衣の用意あり

奥日光森のホテルでは、館内着として作務衣と浴衣が用意されており、ラウンジ橫にある棚から自分で選んで持っていく仕組みです。

左側には男性用の作務衣と浴衣。右側には女性用の作務衣と浴衣。女性用の浴衣は赤・青・黄色と3種類のカラーのものがありました。

「浴衣と作務衣、両方選んでいただいてもかまいませんよ」と教えていただいたので、両方選びました。

お風呂上がりには浴衣、食事のときは作務衣というように使い分けられるのでありがたいですね。

【風呂】★★★★☆ 冬は雪見露天風呂も楽しめる!弱酸性の硫黄泉のかけ流し

奥日光森のホテルの大浴場の入浴時間はチェックイン開始の15時から最終チェックアウトの11時まで、夜通し利用可能です。

ただし、深夜の1時から1時15分までと、3時から3時15分までは、清掃のため入浴することができません。安全確認のためという意味合いもあるのかもしれませんが、深夜に2度も清掃していただけるとはありがたいことですね……。

また、奥日光森のホテルの大浴場は現時点で撮影禁止となっていますが、今回掲載する写真は、2017年に日帰り入浴でお邪魔した際に許可をいただいて撮影したものになります。2017年と現在とで特に変わったところはないように思うのですが、ご了承ください。

大浴場の女湯は1階ラウンジから奥のほうに入った突き当たりにあります。男湯と女湯の入れ替えはありません。

大浴場の前には椅子とテーブルが置かれており、冷たい水が飲めるようにコップとウォーターサーバーが置いてありました。お風呂上がりに日光のおいしい水が飲めるのはうれしいですね。

脱衣所は、脱衣カゴが並んでいる棚が2箇所ずつあり、洗面所付とパウダースペースがあります。

化粧水や乳液は、POLAのものとDHCのものが2種類揃っていました。

ドライヤーも、普通に風力のあるドライヤーです。

温泉成分表が掲示してありました。
源泉温度70.6度、ph6.5の弱酸性の含硫黄ーカルシウム・ナトリウムー硫酸塩・炭酸水素塩温泉です。

がっつり硫化水素臭のする硫黄泉でありながら、硫酸塩泉でもあり炭酸水素塩泉でもあるとは、かなり珍しい源泉なのではないでしょうか。「美肌の湯」と言われる条件をいくつも合わせ持つお湯ですね。

源泉が高温のため加水していますが、加温・循環・消毒などはしておらず、かけ流しです。

内湯は大きな浴槽が窓際にあり、その手前にはサウナ後に入る水風呂が。

洗い場の数も十分あります。シャンプー&コンディショナーとボディシャンプーはPOLAのアロマエッセのもの。

この日の内湯はうっすらと白濁していましたが、日によって透明度の高い緑色のお湯のこともありました。お湯を入れ替えてからの時間経過によって、濁り方や色が変わってくるようです。

サウナと露天風呂もついています。

左側に露天風呂への入口が、右手にサウナがあります。

この日の露天風呂は透明度の高い緑がかったお湯でした。
同じ源泉なのに内湯と色や濁り方がまったく異なっていておもしろいですよね。露天風呂のほうがやや熱めに調節されていることが多く、ひんやりとした外の空気を感じながら熱い湯に浸かるのは至福のときです。

冬は雪見露天風呂も楽しめる

奥日光は雪が多いエリアですので、奥日光森のホテルでも冬は雪見露天を楽しむことができます。


画像:じゃらんnet提供

こちらはじゃらんからお借りした画像ですが、2022年の1月に宿泊した際は降雪直後だったので、この画像よりもさらにこんもりと雪が積もっていました。

雪見露天は冬ならいつでも楽しめるわけではなく、降ってから時間が経つと露天風呂周辺は温度が高いので雪が溶けてしまったりするのですが……2月~3月上旬ごろまでは雪見露天風呂が楽しめることが多いと思います。

有料だが貸切風呂もあり

奥日光森のホテルには貸切風呂が2箇所あり、宿泊客は当日のチェックイン時に申し出れば予約をすることができます。1枠45分で2200円です。
予約可能な時間は15時から22時までで、深夜早朝は入ることができません。


画像:じゃらんnet提供

2つの浴室はかけ流されているお湯は同じはずなのですが、片方の浴室は源泉が緑がかって見えることが多いことから「翡翠の湯」と呼ばれているそうです。


画像:じゃらんnet提供

また、もう1箇所では源泉の中の成分が硫黄と結びつくことで黒く見えることから「黒墨の湯」と呼ばれているとのことでした。

奥日光森のホテルの日帰り入浴の営業時間と入浴料金

奥日光森のホテルでは日帰り入浴も受け付けており、営業時間は17時から22時までとやや遅めの時間帯です。

18時から夕食を食べる宿泊客が多いので、その時間帯は空いているからでしょうか。以前は「15時~20時まで」だったのですが……現在はこの時間帯での営業となっているようです。

17時以降に日帰り入浴営業をしている宿はこのエリアではあまりないように思うので、遅めの時間帯に日帰り入浴をしたいときは、覚えておくと便利ですね。

入浴料金は大人(中学生以上) 1100円、子供(3才から小学生) 600円です。

また、日帰り入浴の際も受付時に申し出れば45分2200円で、貸切風呂を利用することもできるようです。

【食事】★★★★☆ 栃木県産食材を使用した夕食のコース料理がすばらしい

食事は朝夕共に1階にあるレストラン「杜のダイニング」でいただきます。

夕食の開始時刻は18時、18時30分、19時などですが、早めに到着すると「18時でお願いしたい」と言われることが多いです。基本的には到着順での案内なんでしょうね。

奥日光森のホテルのドリンクメニュー

最も最近宿泊した、2023年9月のドリンクメニューをご紹介します。
ビールは一番搾りの生ビールと、スーパードライ、一番搾り、ハートランドの中瓶。それに日光地ビールの小瓶もありました。
日本酒と焼酎はすべて栃木県産のお酒がラインナップされていてすばらしいですね!
日本酒は3種類の「きき酒セット」もあります。

日本酒は2合瓶のみのものも2種類ありますが、基本的には1合からオーダー可能です。
そのほかにも、「アロマボトルシリーズ」とのことで栃木の地酒の1合瓶が8種類あるほか、季節限定の「澤姫」も1合でのオーダーが可能でした。

グラスワインも赤と白が3種類ずつあり、カクテルのスプリッツアーでもいただくことができます。

とちおとめを使用した果実酒や、ソフトドリンクにはココファームワイナリーのぶどうやマスカットのジュース、リンゴ酢ジュースなどもあり、お酒が好きな方はもちろん、そうでもない方でもいろいろと楽しめそうです。

この他に、ボトルワインのリストもありました。

スパークリングワインは、ノンアルコール、日本のあわ、スペインのカヴァにシャンパン。ハーフボトルでオーダー可能なものも何種類かあります。

白が4種、ロゼが2種、赤が6種。

甲州ワインや長野県、栃木県産の日本ワイン。

フランスのビオワインなど、いろいろとこだわって揃えているようです。

2023年9月宿泊時の夕食は〆のご飯が栗ご飯でした!

それでは、まずは2023年9月宿泊時の夕食からご紹介します。
夕食会場のレストランは、細長いフロアになっています。途中にパーテーションがいくつかあるもののの、席ごとにしっかりと間仕切りがあるわけではありません。ただ、1人客は基本的には1番奥のほうの席に案内してくださるので、他のお客さんの視線は感じにくいですし、家族連れや大人数グループが近くにいることもないので、ゆったりと過ごすことができます。

席に着いたときは先付けと前菜、食前酒ではないけど最初のドリンクがセッティングしてありました。

こちらがこの日の献立です。

食前酒代わりの「森のドリンク」は「アボカドとほうれん草のスムージー」でした。

先付けは日光の名物でもある湯葉のお豆腐。蟹の身が入った柚子風味の餡がかかっています。

前菜盛り合わせ。左から「胡桃寄せ」「射込み蒟蒻」「烏賊梅酢」「丸十みの揚げ」「パパイヤ生ハム巻き」です。

さっそくオーダーしたきき酒セットと共に!

いただきます。

卵豆腐入りのお椀は鱧と松茸入り。黄色い卵豆腐と巣立ちと水菜の緑が美しいですね。

お刺身は生湯葉と「頂鱒(いただきます)」というブランド虹鱒。
「頂点を目指す虹鱒」ということで「頂鱒」とつけたのだそうです。脂がのっていておいしかったです。

このあたりで利き酒セットを飲み終えたので、季節限定の日本酒「澤姫 純米吟醸」を1合オーダー。秋のお酒らしく、まろやかで穏やか。飲みやすい日本酒です。

煮物の豚角煮は紅葉を模した麩が炊き合わせてあります。甘すぎないあっさりとした出しの上品な角煮でした。

焼き物は鶏と野菜の朴葉焼き。

鶏肉を、ナスや里芋、甘めの味噌と一緒に朴葉に包んで焼いてありました。付け合わせは大学芋です。

揚げ物は、魚のすり身の湯葉茶巾や、さつまいもなど野菜の天ぷら。

あっさりとした味わいの天つゆでいただきます。天つゆにしろ角煮にしろ、薄めの色合いで上品な味付けになっていますね。

鍋物は日光牛のしゃぶしゃぶです。

白菜や豆腐、エノキダケなどと一緒にしゃぶしゃぶして、ごまダレとポン酢でいただきました。

〆のご飯は秋の味覚、栗ご飯です!キノコと鶏肉も入っています。赤だしや漬けものもちょうどいい味。

デザートのりんごのコンポートといちごをいただいて、ごちそうさまでした!

2022年1月宿泊時の夕食はすき焼き風のとちぎ和牛の陶板焼きが絶品

2022年1月に宿泊した際の夕食をご紹介します。

この日もきき酒セットを頼んでいました。いろいろ飲めるのはもちろんのこと、大好きな鳳凰美田を含む3種類ともおいしいお酒のセットなのでつい、毎回頼んでしまいます。

この日のお品書きはこちら。

森のドリンクは、いちご(とちおとめ?)のスムージーだったと思います。

先付けは、刻んだ長芋と湯葉を胡麻醤油で。

前菜は、左から「牡蠣のグラタン」「田作り」「チーズ一抹」「フォアグラ松風」「蓮根黄味寿司」「杏バター」

序盤からお酒が進んでしまいます。

お椀は蟹味噌豆腐と小松菜。柚子の風味で。

お刺身は寒ぶりと生蛸です。山の宿ですが海の魚もおいしいです。

炊き合わせは筍と菜の花の信田巻き。

揚げ物はふぐの天ぷらで、タラの芽の天ぷらもあります。1月のメニューは筍、タラの芽と春の気配を感じさせますね。

そして肉料理は「とちぎ和牛の陶板焼き」です。

車麩や赤蒟蒻、芹などを陶板で焼いた後に、割り下のような醤油ベースの出しを入れて、なんと金箔がのったわたあめで甘みをつけます。

変わりすき焼きという雰囲気の料理ですが、陶板の上でわたあめが溶けていくところを眺めるのが楽しいし、味も大変おいしかったです。

〆のご飯は鯛飯と赤だし。

デザートは抹茶おはぎと愛玉ゼリー、とちおとめでした。

2021年4月宿泊時の夕食は色鮮やかなグリーンピースのすり流しがおいしい

2021年4月に初めて泊まったときの夕食も、簡単にご紹介します。

この日ものみ比べセットを頼んでいました。本当に、毎回注文しています……。

お品書き。この日は前菜の種類が多いですね!

前菜は左上から時計回りに「若鶏二色巻き」「小松菜と浅利の和え物」「新じゃが百合根」「豆乳ビシソワーズ」

右下「空豆ういろう」「サーモンパパイヤ」「ミニトマト梅酒煮」「チーズレーズン」でした。少しずついろいろ食べられると楽しいですね。

先付けは海老やエリンギ、湯波、せりなどのピーナツ和え。

森のドリンクは「にんじんと紫キャベツ」です。こちらも毎回違いますね。

色鮮やかで器も美しい椀物は、グリンピースのすり流しです!椎茸饅頭の上に蕨がのっていますね。

お刺身は頂鱒、日光生湯波、柚子こんにゃく。こちらも日光産食材が使われています。

早くものみ比べセットを飲み干してしまったので、1合瓶から尚仁沢のにごり酒を。

見た目よりさらっとしていて、舌にのせたときシュワッと炭酸を感じるような。飲みやすいおいしいにごり酒でした。

煮物は、なんと「フォアグラ大根」です。筍と菜の花、花弁麩があしらわれ、器も含めて春らしい一皿ですね。

この後は中禅寺ヒメマスの燻製が、サラダやスモークチーズと共に。お酒が進む……。

天ぷらは、タラの芽、海老とアスパラの磯辺揚げなど。

肉料理は日光牛の豆乳しゃぶでした!にごり酒によく合ってうれしい。

〆のご飯は、筍湯波山椒ご飯。

デザートは葛きりと抹茶ムース、とちおとめでした。

品数多く季節感が感じられ、最後のご飯が季節の炊き込みご飯なところが夕食では特に気に入っています。

2023年9月&2022年1月宿泊時のバイキングの朝食

奥日光森のホテルの朝食は、バイキング形式です。

7時30分から9時までの好きな時間帯にレストランに行き、空いている好きな席で食べることができます。

最も最近宿泊した、2023年9月には、こんな感じで朝食をいただきました。登山前だからいいじゃんと思って、サンドイッチとかいなり寿司とか、炭水化物多めになってしまいました……。

ご飯は珍しいので赤飯をよそってしまったのですが……塩辛と一緒に食べるなら白米のほうが合っていたな……と後から思ったりも。

日光名産の巻き湯波のふくませ煮があったのがうれしかったです。

それから、席に着いてから焼き立てを持ってきていただけるだし巻き卵。

中からじゅわっと出しがしみ出す、おいしいだし巻きでした。

バイキング台はこんな感じで、ご飯は白米と赤飯のほかに、湯波入りのお粥もあり。

しそこんぶや白菜キムチ、野沢菜ちりめんなど、ご飯のお供がずらりと並んでいます。

この他にパンコーナーもあり。

シリアルやヨーグルト、ちょっとしたデザートも用意されています。

ちなみにこちら↓が、2022年1月に泊まったときにいただいた朝食ですが。

2023年と、だいたい同じものをよそっていましたね……。白米と赤飯を半分ずつ!そうか、2023年もそうすれば良かったですね。

この年は、デザートの水ようかんやプリン、カレーもいただいて満腹になり、チェックアウト時間ぎりぎりまで部屋でごろごろしてしまいました。

2021年4月宿泊時のセットメニューの朝食

奥日光森のホテルの朝食は、基本的にはバイキングなのですが、実は2021年に初めて泊まったときだけ、恐らく感染症対策のためにバイキングを中止していて、セットメニューでの提供でした。

しかし、実を言えば私は、バイキングよりもこのときのセットメニューの朝食のほうが好みでしたね……。

お品書きもしっかりありましたし。

料理の内容は、バイキングで提供されているものとほぼ同じではあるのですが、自分で大皿に盛り付けるよりも、決まったメニューが盛り付けられていたほうが、なんとなくおいしく感じてしまうのです。

バイキングだと自分では取ろうと思わない、漬けものもおいしくいただきましたし。

蒸籠蒸しの野菜は、恐らくバイキングではなかったような……?こちらも大変おいしかったです。

焼き魚も、バイキングでは焼き鮭でしたが、セットメニューだと「甘鯛の西京漬け焼き」という、ちょっと凝ったメニューでした。

この日は、ドリンク類のみバイキング形式でした。

食後はコーヒーをいただきつつ、デザートを。

すごく正直に言うと、最初に泊まったときのセットメニューの朝食がかなり良かったので、2度目以降バイキング形式に変わったときに、少し満足度が下がったように感じたところはあります。

セットメニューはコロナ禍での暫定的な対応だったと思いますし、バイキングも悪くはないのですが……。もし、コスト的にあまり変わらないなら、セットメニューにしたほうが人気が出るんじゃないかな、と思ったりも。

バイキングは、好き嫌いが多かったり、食べられない食材がある人にとっては良いものだと思うので、良し悪しではあるんですけどね。

朝食後は、ラウンジでサービスのコーヒーを飲みながらのんびり過ごすのがおすすめです。

天気が良ければ、ラウンジから庭に出てみるのも気持ち良さそうでした。

チェックアウト後は日光白根山登山へ!

さて、2023年宿泊時は宿泊翌日が晴天予報だったので、チェックアウト後は日光白根山登山へ……ということで、せっかくの最終11時チェックアウトなのに、この日は8時過ぎには宿を出ることに……。

季節運行している湯元温泉ー日光白根山ロープウェイ間のバスに乗り、ロープウェイで山頂駅まで行くと、予報どおり快晴でした!

登るうちに雲が出てきて、山頂では雲に包まれてしまいましたが……。

しかし山頂近辺からは、五色沼の美しい姿もひさびさに見ることができて満足しました。

下山後は、ロープウェイの山麓駅に併設された温泉施設「センターステーション座禅温泉」で汗を流します。

設備の整ったきれいな温泉施設で、茶系の濁り湯でなかなかのいいお湯でした。

帰りはまた関越交通バスで湯元温泉に向かい、湯元温泉から東武バスでJR日光駅へ。
日光駅から日光線で宇都宮駅に向かい、宇都宮で餃子を食べて帰ってきました。

宇都宮駅の駅ビルに入っている「芭莉龍」というお店
店内はちょっと騒がしいけど餃子以外にも串焼きの種類が豊富で、カウンター席があって1人でも入りやすく、栃木の地酒が飲めるところがお気に入りです。こちらで餃子と串焼きとお酒をいただいて、帰ってきました。

初めてのひとり旅でおとずれた日光湯元温泉、何度行ってもやっぱり良いところです。

【再訪したい度】★★★★★ 湯元温泉の中でも価格とサービスのバランスが良く、1人で泊まりやすいのがうれしい

日光湯元温泉には大小さまざまな宿があり、初めてのひとり旅で訪れた大好きな温泉地ということもあって、これまで6軒ほどの宿に泊まったことがあります。

お湯はどの宿もすばらしいのですが「浴室の快適さ&入浴時間の長さ」「館内や部屋の快適さ」「食事のおいしさ」がいずれもレベルが高く、価格とサービスのバランスが良い宿が奥日光森のホテルだと思います。

しかも、1人で泊まりやすいのがありがたいポイントで。
初めてのひとり旅で泊まった湯元温泉の宿も今でも大好きなのですが、人気が出すぎてなかなか泊まれなくなってしまったのですよね……。

今後も季節を変えてまたおとずれたい、お気に入りの宿です。

【1人旅に優しい度】60点:休前日も1人泊可能な部屋があり、食事場所も配慮が感じられた

泊まりやすさ 15/20
シングルルームについては休前日でも1人泊可能。和モダンタイプの部屋は平日のみ予約できる。露天風呂付きの部屋などは1人では予約できない。

食事場所の配慮 10/20
朝夕レストランでの食事で、朝は自由席。
席と席の間にしっかりとした仕切りがあるわけではないが、1人客は夕食時は人目につきにくい奥のほうの席に案内してくれ、配慮していただけていると思う。

プランの選択肢 10/20 
宿泊料金が割引になるプランや、アニバーサリープラン、ワインのフルボトル付きのプランなどは1人では予約できないが、食事の内容をグレードアップするプランなどは予約可能。

ドリンクオーダー  15/20
グラスワインや日本酒の1合瓶の種類が多く、利き酒セットもある。
ソフトドリンクの種類も多いほう。

フリーWi-Fi完備 10/20
客室内でWi-Fi利用可能だが、部屋にもよるがやや不安定なときもあり、使えるけど速度は十分とは言えないかなあというところ。

◆ お知らせ ◆
2020年10月に著書が発売となりました。
一人旅をもっと楽しみたい方に向けたエッセイです。
一人で泊まれるおすすめの温泉宿もたくさん紹介しています。s