今年登山を始めた人でも登れる山と、下山後に泊まりたい温泉宿をまとめた
秋になると「今年登山を始めた人(あるいはこれから登山を始める人)がこれから登れる山を教えてほしい」という、リクエストをいただくことがあります。
しかし、山の秋はとても短く、高山では10月に雪が降ることも珍しくありません。本日時点でも既に、北アルプスや富士山はすっかり冬山です。
夏の間は運行していたロープウェイや、登山口行きのバスが営業を終了してしまうところも多く「公共交通機関で気軽に日帰り登山を楽しめる」ハードルが上がります。それで10月中旬以降は奥多摩や奥秩父、丹沢なんかがめちゃくちゃ混んだりするのですが……。
都内から気軽に行ける奥多摩奥秩父丹沢もいいけれど、どうせなら登山と組み合わせて温泉宿に泊まれるところを紹介したい!ということで、本稿では「10月いっぱい」「公共交通機関利用で」「日帰り登山+温泉宿をセットで楽しめる」山旅のプランをご紹介します。
また、宿泊は難しいときや、あるいは「温泉宿に宿泊後に登山し、下山後に日帰り温泉に寄って1杯飲んで帰る」というフルコースの旅を楽しめるように、日帰り入浴ができる宿や施設、下山後に立ち寄りやすい飲食店についても合わせてご紹介することにしました。もちろん車を運転できればこのあたりの選択肢は格段に増えると思いますが、私がこれまで利用したことのある、公共交通機関利用・かつ1人で利用しやすい店舗や施設をご紹介しています。
紹介する山については「初心者向け」「初級」「中級」の3つのレベルに分けました。
初心者向け:これから登山を始める人がスニーカーで登ってもまあいける
初級:今年登山を始めた(春~夏の間いくつか山に登った)人向け
中級:初級の山には楽々登っていてもっと大変なところを登りたい人向け
上記の括りで分けていますので、ご自身のレベルに合った山を選んでいただければと思います。ちなみにですが、登山レベル的には「初級」の山であっても天気が悪ければ難易度は何倍にもはね上がります。登山を始めて間もない方は、この季節は特に、天気が良い日を選んで登ることを強くお勧めします。
登山装備をまだ揃えていない方は、こちらの記事も合わせてお読みください。
すべて「山と高原地図」に地図が掲載されている山ですので、必ず地図を入手してから計画するとをおすすめします。
また、今回は「湿原歩き」や「池めぐり」などの登頂を目指さないハイキング的なプランは含まず、低山であっても山頂を踏めるプランのみピックアップしました。
ハイキングをしながら気軽に絶景が楽しめる山旅プランについては以下の記事にまとめていますので(一部、バスなどの運行が終了しているところもありますが)参考にしていただければと思います。
一人で泊まれるおすすめの温泉宿もたくさん紹介しています。
- 今年登山を始めた人でも登れる山と、下山後に泊まりたい温泉宿をまとめた
- 羽黒山(山形県)登山適期:11月末まで【初心者向け】
- 安達太良山(福島県)登山適期:10月末まで【初級】
- 茶臼岳(栃木県)登山適期:10月末まで【初級】
- 鳴虫山(栃木県)登山適期:11月末まで【初級】
- 御前山(東京都)登山適期:11月末まで【中級】
- 幕山(神奈川県)登山適期:積雪時以外【初心者向け】
- 金時山(神奈川県) 登山適期:11月末まで【初級】
- 大蔵経寺山(山梨県)登山適期:積雪時以外【初心者向け】
- 乾徳山(山梨県)登山適期:11月上旬まで【中級】
- 入笠山(長野県)登山適期:11月上旬まで【初級】
- 黒斑山(長野県)登山適期:10月末まで【初級】
- 小浅間山(長野県)登山適期:11月中旬まで【初心者向け】
- 志賀高原 旭山(長野県)登山適期:11月中旬まで【初心者向け】
- 坂戸山(新潟県)登山適期:11月上旬まで【初心者向け】
- 大平山(静岡県)登山適期:積雪時以外【初級】
- 沼津アルプス(静岡県)登山適期:積雪時以外【中級】
- 六甲山(兵庫県)登山適期:12月上旬まで【初心者向け】
- 大山(鳥取県)登山適期:11月初旬まで【中級】
- 韓国岳(鹿児島県)登山適期:11月下旬まで【初級】
- 開聞岳(鹿児島県)登山適期:真夏以外【中級】
羽黒山(山形県)登山適期:11月末まで【初心者向け】
東北の山は冬が来るのが早いので、10月中旬頃にはすっかり紅葉も終わり、登山口行きのバスの運行も終了してしまうところが多いです。
しかし、標高1000メートルに満たない低山で、かつ観光地的な要素のある山であればバスが通年運行しており、10月以降も気軽に山歩きを楽しめます。
山形県鶴岡市の標高414メートルの低山、羽黒山はまさにそういうタイプの山。
私の地元庄内地方を代表する低山であり、小学生は遠足などで必ず1度は登ります。私は遠足と町内会のキャンプで5回ぐらい登りました。紅葉は10月中旬ごろには終わってしまいますが、登山自体は11月末ぐらいまでは問題なくできると思います。
山と高原地図の「鳥海山・月山・羽黒山」で地図を確認できます。
鶴岡駅からバスで随神門へ、山頂からはバスで下山もOK
山岳信仰の場としても知られ、鶴岡市を代表する観光地でもある羽黒山までは、鶴岡駅から1~2時間に1本程度バスが運行しています。
鶴岡駅から40分ほどバスに乗り「羽黒随神門」バス停で下車。
鳥居と随神門をくぐり、10分ほど歩いたところに五重塔があります。ここで引き返す方も多いのですが、五重塔からゆっくりと1時間ほど石段を登っていくと出羽三山神社のある山頂に着きます。
山頂に向かう登山道は神社の参道となり、全部で2446段ある石段です。
普通の登山道よりも階段を上るのは疲れを感じることも多いですが、途中にお餅や抹茶をいただける茶店もありますので、景色を眺めつつ一休みできます。
帰りは石段を下ってもいいし、日帰り入浴可能な休暇村羽黒まで小一時間歩いて、そこからバスに乗ることもできますが、実は羽黒山は山頂までバスが通じています。石段の下りは滑りやすいので、山頂の茶店で一休みしつつ、鶴岡駅行きのバスを待つのでも良いかと思います。(茶店に寄ってばかりですが……)
下山後に泊まりたい温泉宿
あの九兵衛旅館の姉妹館としてリニューアル「湯田川温泉 ますや旅館」
羽黒山周辺に宿坊もたくさんあるのでそちらに泊まるのも手ですが、温泉好きならばぜひ、鶴岡の奥座敷・湯田川温泉に足を運んでいただきたいです。鶴岡駅からバスも運行しています。
湯田川温泉の宿にこれまで4軒泊まっているので、その中から2軒ご紹介します。
最も最近宿泊した「ますや旅館」は、湯田川温泉で古くから営業されている家族経営の小旅館ですが、今年の6月から同じ湯田川温泉の九兵衛旅館の姉妹館となってリニューアルオープンしたばかり。
九兵衛旅館さんは、当ブログでも何度もご紹介している湯田川温泉を代表する旅館です。
ますや旅館はリニューアルにあたり館内を改装して客室内は新しく快適。
以前は「男湯」「女湯」「貸切風呂」だったのがすべて貸切風呂となり、空いているときにいつでも入れるようになりました。
また、滞在中は湯田川温泉内にある系列宿の九兵衛旅館、珠玉やの浴室にも(一部時間指定はありますが)入りに行けるようになったため、湯めぐりが楽しめます。
食事も朝夕共にボリュームもたっぷりで、九兵衛旅館っぽいメニューも一部ありつつ、ますや旅館のオリジナルであろうメニューもしっかりありました。
九兵衛旅館は人気があって予約を取りにくいタイミングもありますし、ますや旅館のほうが少し安く泊まれるので、湯田川温泉に泊まる際の選択肢が増えました。おすすめです。
館内や浴室の雰囲気、食事もすばらしい「湯田川温泉 湯どの庵」
もう1軒、湯田川温泉の湯どの庵も館内や浴室の雰囲気、食事ともにすばらしい宿です。
ダブルルームがあるので土曜日も1人泊可能です。和洋室でデスクがあるのでPC作業しやすいのも良かったですね。
浴室はすべて源泉かけ流し。明るく雰囲気の良い浴室です。
実は以前から気になっていた宿だったのですが、一時期夕食の提供が一度出しの定食メニューになっていまして、宿でしっかり食事を取りたい私はその時期は宿泊を避けていました。最近コース料理に戻ったということで宿泊したのですが、庄内の旬の食材をめいっぱい楽しめるすばらしい食事でした。
こちらも自信を持っておすすめできる宿です。
下山後に立ち寄れる日帰り温泉
羽黒山と鶴岡駅を結ぶバス路線上にある「やまぶし温泉ゆぽか」
羽黒山方面から鶴岡駅に向かうバス路線上にある日帰り温泉施設です。
「ゆぽか」という停留所で降ります。
塩辛くよく温まる塩化物泉で、露天風呂、サウナ、食堂もあり。季節の野菜や果物などの販売コーナーもあります。
入浴料金も450円と安いので、休日は混み合いますが清潔で快適な施設です。こちらで最新情報を発信しています。
下山後に立ち寄りたいおすすめ飲食店
鶴岡駅前のイタリアン「ファリナモーレ」
鶴岡市を代表するイタリアンレストラン「アルケッチャーノ」の支店で、パスタと前菜のセットメニューのランチを気軽に楽しめるレストラン「ファリナモーレ」が鶴岡駅前のFOODEVER内にあります。
庄内産の野菜のバーニャカウダと、パスタ、季節のジェラートのセットメニューが2200円から(選んだパスタの種類によって若干値段が異なる)
+250円でコーヒーや紅茶をセットにできます。何度か伺っていますが、舟形マッシュルームのクリームスパゲティが特にお気に入りです。
営業時間は11時30分から14時30分ラストオーダーです。
イベントなどでレストラン営業を休業することもありますので、来店前に公式Instagramでチェックされると良いかと思います。
酒田駅前の寿司「こい勢」
本当は、鶴岡駅前の酒Bar彩鶴をご紹介したかったのですが、ちょうど移転オープン準備中のようなので、酒田駅前の寿司の名店こい勢をご紹介します。
季節のおいしい魚介を格安なお値段で堪能できるすごいお寿司屋さんです。
昼も夜も注文可能な3300円の「特撰旬のおまかせ握り」がとにかくすばらしくて。のどぐろ、ウニ、本まぐろなど高級ネタを含む10貫のセットメニューで、ネタに合わせてシャリも赤酢仕立てになったりと、新鮮でネタが良いだけでなくきちんと仕事がされています。
山形の地酒を飲みつつ岩ガキなど季節の魚介をつまみにいただき、おまかせ握りをいただいてお腹に余裕があれば何貫か追加でいただいたり。食べて飲んでお腹いっぱいにいただいても6000~7000円ぐらいで収まります。
酒田駅からすぐの場所にあるので、電車の時間ギリギリまで楽しめるのもうれしい、酒田の名店です。
安達太良山(福島県)登山適期:10月末まで【初級】
東北地方の1000メートル以上標高がある山は、10月中旬には登山する人も少なくなり、路線バスやリフトなどの運行も終了してしまうところも多いです。
しかし、10月いっぱい毎日ロープウェイを運行している安達太良山に、最もメジャーな奥岳登山口から登るのであれば登山者も多いですし、登りやすいと思います。
安達太良山は実はそんなに交通の便が良い山ではなく、土日祝日は登山口まで向かう路線バスがなく、二本松駅から岳温泉までバスで来て、岳温泉からタクシー利用になります。(平日は二本松駅から直通バスがあるのに、なぜなの……)
しかし、10月いっぱいは季節限定の路線バス「錦秋号」が運行しているので、二本松駅からバス利用が可能です。東京駅を6時過ぎに出る新幹線に乗れば都内からでもギリギリバスに間に合います。
晴れた秋の休日はもうめちゃくちゃ混むので個人的にはあまりおすすめしませんが、参考にしていただければと思います。
奥岳登山口からの往復もしくは周回で、ロープウェイ利用もOK
安達太良山には登山口がいくつもありますが、公共交通機関で日帰りしやすいのは最もメジャーな「奥岳登山口」でしょう。あだたら山ロープウェイも10月いっぱい運行しており、利用すれば一気に1350メートル地点まで行くことができます。ロープウェイ山頂駅から安達太良山山頂までは1時間少々。ゆっくり歩いても1時間30分ぐらいでしょうか。
山頂に到達した後は馬の背を歩いて「沼ノ平」で火山らしい風景を楽しむのがおすすめです。
そこからくろがね小屋を経由して下山する周回コースを通る人が多いと思いますが、くろがね小屋は現在建て替え中で営業していないので、おそらくトイレなども利用できないのではないかと思います。そのあたりを計算した上でご計画ください。往復ロープウェイ利用もありだと思います。
安達太良山は紅葉が美しいことで有名な山で、以前10月15日前後におとずれたときは、くろがね小屋周辺から奥岳登山口にかけての紅葉が美しかったです。
ただ、紅葉の名所だけあって、土日はものすごく混むことを覚悟していったほうがいいと思います。
10月中旬以降は上のほうから紅葉は終わって行きますが、登山口付近での紅葉は10月終わりごろまで楽しめることが多いです。
下山後に泊まりたい温泉宿
白濁硫黄泉とおいしい食事「あだたらの宿扇や」
奥岳登山口と二本松駅の中間地点にある「岳温泉」の宿です。
1人で泊まれるのは平日のみ(たまに直前予約で土曜日予約できることもある)ですが、館内やお部屋がきれいで、浴室の雰囲気が良く湯も新鮮、食事もおいしいところが気に入って、これまで2度泊まっています。
お花のような形の浴槽が美しい内湯のほか、露天風呂もあり。
食事は品数豊富で日本酒によく合うコース料理。えごまだれでいただくえごま豆腐が、とろりと濃厚で大変おいしかったです。
私は会場でいただきましたが、部屋食のプランもあり、予約時に好みに合わせて選ぶことができます。
下山後に日帰り入浴可能な温泉宿
朝食付き1万円以下で宿泊も可能「岳温泉 mt.inn(マウントイン)」
岳温泉には日帰り入浴可能な宿や温泉施設がいくつかありますが、中でもおすすめなのは、先に紹介した扇やさんの数軒隣にある「mt.inn」です。
入浴料金は大人600円で、7時から21時までと長時間日帰り入浴を受け入れているありがたい宿です。
宿泊も可能ですが、1人泊の場合は現在は2食付きでのプランは出ておらず朝食付きか素泊まりになるようです。朝食付きのプランで1万円以下で泊まれるので、前泊で利用するのも良さそうですね。
下山後に立ち寄りたいおすすめ飲食店
郡山駅ナカ「食と地酒 もりっしゅ」
岳温泉街にもいくつか飲食店はあり、ソースかつ丼の有名店成駒などをご紹介しようかなとも思ったのですが、かなり混んでいてお店の前で待たなければならないことが多いので、公共交通機関利用の場合はあまりおすすめできません。(時間が読めない&車の中で待てない)
なので、電車とバスで安達太良山に来たならば、帰りの1杯&食事は郡山駅まで来てからいただくのが良いと思います。郡山駅は駅ナカにも何軒かいいお店があり、中でもおすすめなのは「もりっしゅ」というお店です。カウンター席があるので1人でも利用しやすいも気に入っているポイントの一つ。
福島県内の地酒の種類がとにかく豊富で、季節限定のお酒で利き酒セットが楽しめるのもうれしい。つまみも福島県の郷土料理や、福島県産の食材を使ったものが並び、ボリュームも味も満足度が高いです。
お店のTwitterアカウントで月々の利き酒セットのラインナップについてツイートされていました。日本酒好きな方には特におすすめのお店です。福島県産のクラフトビールの飲み比べもありましたので、ビール好きでも満足できると思います。
10月の唎き酒セットは、
— ■食と地酒「もりっしゅ」 (@MorishuKoriyama) 2023年10月2日
奥の松酒造 純米吟醸原酒 ひやおろし、
榮川酒造 ひやおろし 特別純米生詰原酒、
大七酒造 純米生酛 冷やおろし、
磐梯酒造磐梯山 特別純米 ひやおろし。
肴は、
・ 鯖の味噌煮
・ かぼちゃのマリネ
・ ゆず白菜#JR郡山駅 #もりっしゅ #福島の酒 pic.twitter.com/8J5LROiWvg
茶臼岳(栃木県)登山適期:10月末まで【初級】
那須ロープウェイが11月末まで運行し、ロープウェイ山麓駅まで新幹線の那須塩原駅、在来線の黒磯駅から路線バスも運行している那須岳は、交通の便が良く、天気が良ければ気軽に登山が楽しめる山です。11月に入るとさすがに景色も寒々としてきますが、10月いっぱいは火山らしい絶景と紅葉を楽しむことができます。
しかし、悪天候の日には別の山のように厳しい顔を見せる山ですので、この時期は特に注意が必要です。先日の悪天候の日に、那須連山のピークの1つ「朝日岳」に向かう登山道で死亡事故がありましたが、天候に関わらず初級レベルで登れるのは手前にある主峰の「茶臼岳」のみと考えておいたほうが良いでしょう。
また、ロープウェイ山麓駅ではそこまで風が強くなくても、茶臼岳と朝日岳の中間地点である「峰の茶屋避難小屋」付近は風の通り道になっていて、ものすごい強風が吹き荒れていることも多いです。
目安としては「ロープウェイが強風で運休している日は登らない」と心得ましょう。私も何度か経験していますが、山麓駅では大した風がないのにロープウェイが運休してしまうことがけっこうあるのです。
そうすると「このぐらいの風なら登れるのでは?」と、ロープウェイを使わずに登り始める方も多いのですが、ロープウェイを利用しないルートは必ず、強風地帯の峰の茶屋を通ります。きっとそこで後悔しますので……那須ロープウェイの運行情報を出発前にチェックしておくことをおすすめします。
公式アカウントが気象・運行情報を毎日ポストしています。
おはようございます🚡
— 那須ロープウェイ (@nasuropeway) 2023年10月9日
先程、安全が確認されましたので7時40分より運行開始致します(^^)
少し雲が多めですが、景色はよく見えてます!
山々もやっと紅葉が見頃に近づいてきました(^^)
天候:曇り 気温:山麓駅12℃ 山頂駅10℃
風速:西北西7m/s pic.twitter.com/FkwLgpuisW
11月末まで営業中の那須ロープウェイを利用し、火山らしい絶景を楽しむ
茶臼岳に登るのであれば、上りと下りの両方、あるいはいずれかでロープウェイを利用することで楽に楽しむことができます。
ロープウェイ山頂駅から山頂を往復するルートであれば、1時間少々で行って戻って来られます。
10月中旬ごろまでは茶臼岳の向こう側にある姥ヶ平というエリアの紅葉が非常に美しいので、こちらに足を伸ばしてもいいでしょう。
茶臼岳はいかにも火山らしい岩稜帯の山ですが、少し足を伸ばせば美しい紅葉も楽しめる、すばらしい山です。ぜひ、天気がいい日を選んで登りましょう!
下山後に泊まりたい温泉宿
飲泉も可能な新鮮な源泉をめいっぱい楽しめる「那須温泉 大丸温泉旅館」
茶臼岳登山前後の宿泊におすすめしたい温泉宿は、那須ロープウェイ山麓駅から徒歩で20分ほど下ったところにある、大丸温泉旅館です。
徒歩移動も可能ですが、那須塩原駅行きのバスを利用して大丸温泉バス停で下車すれば一瞬で着きます。
宿泊レポートも公開していますので、詳細についてはレポートを参照いただきたいのですが、畳にダブルベッドが置かれた快適な和ベッドルームに1人泊可能です。
ほのかに卵臭の香る源泉は飲泉も可能で、広い露天風呂、開放感溢れる内湯に常時ざばざばとかけ流されています。源泉は飲用も可能で飲泉所も館内にあります。
まるで川に入っているような混浴露天風呂が有名ですが、男性も女性も湯浴み着を着用するため、比較的ハードルの低い混浴だと思います。
食事は朝夕共に個室でいただく方式で、栃木県の地酒の呑み比べセットが複数種類あるのも気に入っているポイントの1つです。
下山後に日帰り入浴可能な温泉宿
白濁の鹿の湯源泉かけ流し「那須温泉 中藤屋旅館」
下山後に日帰り入浴する際は、大丸温泉よりもう少し下ったところにある那須湯本温泉に立ち寄ることが多いです。
鹿の湯という昔ながらの温泉施設が有名ですが、シャワーなどが何もなく浸かるだけなので、登山の汗を流したいときは旅館の日帰り入浴を利用しています。お気に入りは「中藤屋旅館」です。
日帰り入浴の営業時間は11時から15時(最終受付14時30分)なので早めに下山する必要がありますが、あまり混んでいることもなく、鹿の湯と同じ源泉をゆったりと楽しめます。
シャワーとリンスインシャンプー、ボディシャンプーの設置もあり。脱衣所にはドライヤーも用意されています。
浴槽が2つに分かれており、源泉の投入量で「かなり熱め」と「やや熱め」に調節されています。
那須湯本のお湯はかなり熱いので、他の宿で日帰り入浴して熱すぎて入れなかったこともありましたが、中藤屋旅館の湯は新鮮かつ適温なのも良いです。
下山後に立ち寄りたいおすすめ飲食店
那須湯本「風の杜 まど花」
那須塩原駅まで戻ってしまうとあまり飲食店がないので……食事するなら那須湯本でお風呂上がりにいただくか、あるいは宇都宮で途中下車することが多いです。
ご紹介するのは那須湯本温泉バス停の目の前にあるカフェ「まど花」です。
テラス席もありますが、店内にも大きな窓に面したカウンター席があり、1人でも入りやすく雰囲気も良いです。
食事を楽しみたいときはピザとビール、小腹が空いていたり、バスを待つ間にはソフトクリームとコーヒーなど、メニューもそこそこ多くて使い勝手のいいお店です。
Instagramで最新情報を発信されていますので、立ち寄る前にチェックすると良いでしょう。
鳴虫山(栃木県)登山適期:11月末まで【初級】
車で行くのなら中禅寺湖周辺にある半月山なども良いですが、公共交通機関利用の場合コースタイムがちょっと長めになります。
また、私自身が最後に登ったのが10年以上前になり、最近の登山道の様子を把握していないので、今回はよく登っていて交通の便の良い鳴虫山をご紹介することにしました。
半月山に興味がある方は地図などで調べてみてください。
日光駅から徒歩でアクセス可能、11月初旬まで紅葉も楽しめる
鳴虫山の登山口は、東武日光駅から徒歩10分ほどの場所にあり、駅を起点に登山できるのがうれしいポイントです。私はいつも、駅のコインロッカーに登山に必要の無い荷物を預けて登っています。
標高1103メートルとそれほど高い山ではないため、眺望はそこまででもないですが、途中には日光連山を眺められる場所もあります。
混んでいる山に登りたくない私は、鳴虫山にはいつも12月以降に登っているので手元の写真はすっかり落葉しているのですが……11月初旬ぐらいには紅葉も楽しめるはずです。
下山後に温泉宿に宿泊する場合は山頂から元来た道を戻って駅に向かい、駅からバスで宿に移動します。
日帰り温泉に向かう場合は、日帰り温泉の「やしおの湯」に山頂から向かうルートがあるので、便利です。
下山後に泊まりたい温泉宿
栃木県産食材を使ったフレンチが絶品「日光中禅寺温泉 中禅寺金谷ホテル」
日光駅周辺にもいくつか温泉に入れる宿はありますが、お湯も良く中禅寺湖の景色も楽しめる中禅寺金谷ホテルをおすすめします。
駅からは距離がありますが、日光駅から宿の送迎バスが運行しています。
詳しくは宿泊レポートに書いていますが、全室が中禅寺湖に面していて眺めも良く、お湯も良く、食事もおいしいホテルです。
特に、洋食の朝食が大変おいしく「朝食がおいしい温泉宿」という記事でも選出しています。
下山後に入浴可能な日帰り温泉
紅葉期は混雑するけど設備の整った日帰り温泉「やしおの湯」
鳴虫山下山後に日帰り入浴するなら、山頂から「やしおの湯分岐」に下りる登山道を通り、やしおの湯に向かうのが便利です。
紅葉時期の土日は混雑必至ですが、食堂や休憩所も備えている設備の整った日帰り温泉を700円で利用可能です。
下山後に立ち寄りたいおすすめ飲食店
日光東照宮からすぐ「日光湯葉巻き 全」
日光東照宮の目の前の「神橋」バス停で降りて徒歩2分の「日光湯葉巻き全」というお店は雰囲気も良く、日光名物の湯葉料理をいただくことができます。
湯葉しゃぶしゃぶは、野菜も湯葉も茸や真鯛の昆布じめなども入って量もたっぷり。
お店のイチ押しの料理である「湯葉巻き」は、巻き寿司の海苔部分を湯葉に変えたもの。
和牛と山葵の湯葉巻きが大変おいしかったです。
こぢんまりとした店なので、伺う際はあらかじめ予約をしたほうが良いと思います。
茶臼岳・鳴虫山共に、宇都宮を経由して餃子を食べて帰るのもアリ
公共交通機関利用の場合は宇都宮を経由して帰り、食事は日光市内でなく宇都宮で餃子を食べて帰るというのもありだと思います。私は最近はいつもこちらのルートです。
駅前にあったお気に入りの餃子屋さんが再開発のためになくなってしまったので……最近の私のお気に入りは駅ビルパセオに入っている「芭莉龍(ばりろん)」というお店です。
スタッフに若い方が多くて、ちょっとテーマパーク的な雰囲気があるのは好みが分かれるところですが、お酒の種類が多くて栃木の地酒が楽しめて、串焼きを始めとしたつまみも充実しており、肝心の餃子も野菜多めが定番の宇都宮餃子とはちょっと違っていて肉がごろごろと入っているところが気に入っています。
もう1軒のおすすめは、駅併設のホテルメッツ内に入っている「宇都宮みんみん ステーションバル店」です。
こちらは宇都宮餃子の有名店みんみんの支店ですが、やはりお酒やおつまみの種類が多いところが気に入っています。
宇都宮では餃子店をハシゴする人が多いので、餃子以外のメニューはかなりシンプルなお店が多いのですが、登山後の1杯だとそんなに何軒も回りたくないので、1軒でゆっくり楽しみたいんですよね。そんなわけでこちらの2店をご紹介しました。
御前山(東京都)登山適期:11月末まで【中級】
秋は奥多摩の山が最も混み合うシーズンです。混んでる山が苦手な私は、実は冬~GW前にかけてしか奥多摩に行かなかったりするのですが。
数ある奥多摩の山の中で「温泉宿」と組み合わせやすく公共交通機関利用で無理なく日帰りできるのは「御前山」「大岳山」「川苔山」などかなと思います。
今回はその中で、最近何度か登っている「御前山」をご紹介します。10月いっぱいはめったなことでは雪が積もったりしないと思いますが、ちょっとコースが長めなので「中級」としました。
奥多摩駅から登って奥多摩湖に下山できるアクセス良好な山
御前山にはいくつかの登山口がありますが、大岳山にもつながる「鋸尾根」を利用すれば、奥多摩駅からバスを使わずに登山口にたどり着くことができます。
鋸尾根は序盤に長い階段があることで有名ですが、階段の後にはちょっとした鎖場もあります。鎖場もある急坂ということで、個人的には鋸尾根は下りより上りで使いたいので「駅から登って奥多摩湖に下りる」ルートとしました。
登山道はよく整備されていて、山頂も広場のようになっているので休憩もしやすいです。
帰りは奥多摩湖を眺めつつ下山します。
奥多摩湖から奥多摩駅に向かうバスは比較的本数も多めなのもありがたいのですが、このバスも秋の週末はかなり混みますのでそこだけは注意です。
下山後に泊まりたい温泉宿
奥多摩産食材を使ったおいしい料理と貸切風呂「民話の宿 荒澤屋旅館」
奥多摩駅に戻ったら、駅から徒歩5分の場所にある荒澤屋旅館にチェックイン。
数年前に初めて泊まり、奥多摩にこんな素敵な宿があったなんて!と驚いて、それから何度も泊まっています。
詳しくは宿泊レポートを参照いただいたいのですが、温泉浴室はすべて貸切利用。
食事は朝夕共においしく、奥多摩の山の幸がたっぷりと使われており、居酒屋としても営業されているので、日本酒をはじめとしたお酒の種類がかなり多いのも素敵でした。
下山後に入浴可能な日帰り温泉
設備が整った日帰り温泉だけど月曜日定休に注意「奥多摩温泉 もえぎの湯」
奥多摩駅周辺で登山したら、日帰り温泉は「もえぎの湯」一択と言っていいでしょう。
食事処もあり、設備の整った日帰り温泉です。
注意点としては「混雑している日は入館前に待たされることがある」ことと「月曜日が定休日」ということでしょうか。ただし月曜日が祝日の場合は翌日の火曜日が休日となります。
私は、混雑を避けて月曜日に休みを取り「日曜に温泉に泊まって月曜日に日帰り登山」という計画を立てることがわりとよくあるのですが、そんなときもえぎの湯がお休みでショック!ということが何度かありました。月曜日休みの方はご注意ください。
なお、以前ブログでもご紹介したこちらの宿が、月曜日のみ日帰り入浴を受け付けているという情報がありました。
記事内で問いあわせ先の電話番号も載せていますので、月曜日に登山された際はこちらを利用するのも良いかと思います。
あとは奥多摩駅徒歩7分の三河屋旅館でも日帰り入浴をやっていそうです。入浴可能な時間などホームページに記載がなかったのですが、お尋ねの上足を運んでみても良いと思います。
下山後に立ち寄りたいおすすめ飲食店
現在は土日のみ営業、奥多摩駅からすぐ「VERTERE Taproom」
オープン当初からちょくちょくお邪魔している、奥多摩駅からすぐの古民家ビアカフェ「バテレ」ですが、現在は土日のみの営業となっているようです。
ビールも料理も美味しく、館内の雰囲気も良くかなりおすすめの店ですが、土日のみの営業となると、お昼以降は混雑しそうですね……。
店内席のほか、テラスにも席があります。
バテレは滞在時間が長い人が多い店なので、入ろうと思ったときに満席だったら長時間待つ覚悟をしなければなりません。
奥多摩駅2階にある「ポートおくたま」でも、バテレのビールを飲みつつカレーなどいただくことができるので、バテレが満席だったときはポートおくたまを利用するのもおすすめです。
幕山(神奈川県)登山適期:積雪時以外【初心者向け】
湯河原にある標高625メートルの低山「幕山」は、登山口となる幕山公園までバスの運行もありますが、1時間に1本程度の運行なので、利用する場合はあらかじめ時刻表を調べておいたほうがいいでしょう。
幕山公園までは徒歩でも1時間弱の道のりです。幕山も往復2時間弱で気軽に登れる山ですから、行きか帰りは駅まで歩くのも良いと思います。私はいつも、行きだけバスを利用して帰りは駅まで歩いています。
梅の季節が有名な低山だが、11月下旬まで紅葉が楽しめる
幕山公園からの往復ルートであれば道もよく整備されており、初心者でも気軽に登ることができます。
幕山公園は梅園が有名で、2月上旬から3月上旬は梅を眺める人で賑わい、湯河原駅からのバスもかなり増便されます。
2月でも雪が積もることはめったにない山なので、冬に登るのも楽しいですが、11月下旬まで紅葉登山も楽しめますので晩秋に登るのも良いと思います。
低山ですが、相模湾を見渡せる見晴らしの良いポイントもあります。
下山後に泊まりたい温泉宿
白濁硫黄泉とおいしい食事「湯河原温泉 オーベルジュ湯楽」
湯河原駅に戻ったら奥湯河原行きのバスに乗り、かけ流しの温泉と絶品イタリアンを楽しめる温泉宿「オーベルジュ湯楽」に宿泊するのがおすすめです。
これまで4度ほど泊まっているお気に入りの宿です。「2022年に泊まった宿で食事がおいしかった宿1位」にも選んでいます。
詳細については宿泊レポートを参照いただきたいのですが、和食とイタリアンを融合させた食事がとにかくおいしく、大浴場、貸切風呂ともにお湯もすばらしいです。
館内に階段が多いのですが、登山をされる方であれば問題ないと思いますし、ぜひ1度泊まっていただきたい宿です。
下山後に日帰り入浴可能な温泉宿・温泉施設
実は私は、湯河原駅周辺で日帰り温泉を利用したことがなく……幕山に登った後は電車で隣の熱海に行き、熱海駅から徒歩10分ほどの場所にある「日航亭大湯」に立ち寄っていました。
日航亭大湯のお湯がとにかくすばらしいので、東海道線に7分+徒歩10分程度の距離など何のその!で行ってしまうのですが……もし、それは面倒くさい、湯河原で済ませたい、という場合は、湯河原温泉の公式サイトの情報を参考にしていただければと思います。
下山後に立ち寄りたいおすすめ飲食店
小田原駅前「天史朗寿司」
日帰り温泉同様、湯河原駅周辺グルメにあまり詳しくない私は、湯河原から東海道線で16分ほど東京方面に近づいた、小田原駅で1杯いただくことが多いです。
おすすめは、駅前の寿司の名店「天史朗寿司」
地魚握り2400円は、新鮮な鯵の握りや生しらすの軍艦、塩辛や酒盗の巻物などバラエティに富んでいてとにかくおいしいです。
店内は狭く、いつも混んでいます。できる限り予約をしておとずれたいお店です。直前予約では席を確保できない可能性が高いので、確実に入りたいなら前もっての予約が必要です。
小田原駅前「小田原おでん本陣」
天史朗寿司は予約していないし、今日はどうしようかな……というときに見つけたお店「小田原おでん本陣」もかなりおすすめです。
小田原と言えばかまぼこが有名ですが、老舗のかまぼこ店屋さんが営むおでんを中心とした居酒屋さんです。小田原駅東口から徒歩1分と近く、11時から22時まで通し営業なのもうれしい。
おでんはもちろんお刺身やちょっとしたつまみもおいしく、日本酒の種類がかなり豊富でした。
カウンター席中心で、店内の混み具合が外から覗けるところも良く、ふらりと立ち寄って一杯いただくのにちょうどいいお店です。あまり混みすぎないでほしい……。
金時山(神奈川県) 登山適期:11月末まで【初級】
都内から交通の便が良く、もちろん温泉宿もたくさんある箱根エリア。
11月末ごろまでは雪が積もることもめったにないので、晩秋の登山を楽しむことができます。
初級者でも登れる山もいろいろありますが、ここではやはり、1番有名な金時山をご紹介します。
山頂からの富士山の眺めがすばらしい
いくつかある金時山の登山ルートの中で登りやすく楽しみが多いのは「金時神社」から登って仙石原(金時山登山口バス停)に下山するルートです。
新宿駅南口から箱根に向かう直行の高速バスが目の前に停車しますし、箱根湯本駅まで電車で来て、路線バスで仙石原バス停まで来れば歩いてすぐです。
登山道はよく整備されており、金時神社から登るルート上には真ん中で2つに割れた巨岩「金時宿り石」などもあって楽しめます。
そして山頂では目の前に富士山の美しい姿を眺めることができます。
山頂にトイレや茶屋があってのんびり過ごせるのもうれしいですね。
登山レポートも公開していますので参考にしていただければと思います。
下山後に泊まりたい温泉宿
相原精肉店のローストビーフ付きプランがおすすめ「マウントビュー箱根」
そこら中に温泉宿がある箱根ですが、インバウンドに人気のエリアということもあって宿泊料金は高騰しています。
特に1人で泊まろうと思うと、料金に見合う宿がなかなかないのが悩ましいのですが……金時山登山口から徒歩圏内のマウントビュー箱根はなかなか良いと思います。詳しくは宿泊レポートも公開しています。
白濁の硫黄泉を大浴場と貸切露天風呂で楽しむことができ、特に貸切露天風呂は別料金ではあるもののかなり雰囲気が良いのでおすすめです。
食事は和食のコースですが、宿の近所にある「相原精肉店」という行列ができるお肉屋さんのお肉やローストビーフを食べられるプランが用意されています。人気メニューのローストビーフはとろけるおいしさでしたので、ぜひお試しください。
下山後に日帰り入浴可能な温泉宿
実は金時山周辺には日帰り温泉施設がなく、土日は旅館の日帰り入浴も営業していないことが多くて、下山後に苦労するのですが……。
実は先ほどご紹介したマウントビュー箱根では毎日11時~15時まで、日帰り入浴を営業しています。
以前日帰りで利用したときのレポートもありますので、参考にしていただけるかと思います。
下山後に立ち寄りたいおすすめ飲食店
宮ノ下駅徒歩3分イタリアン「ソラアンナ」
箱根で登山した後の食事は、小田原駅まで移動してからいただくことがほとんどなのですが……1軒だけ、ものすごくおすすめのお店があるのでご紹介します。
箱根登山鉄道の宮ノ下駅から徒歩3分の場所にあるイタリアンレストラン「ソラアンナ」です。
過去にレポートも公開しており、以前は「カフェタイム」があって夕方まで営業していましたが、現在はランチのみになったようです。11時30分~14時30分(ラストオーダー)です。
メニューは「アミューズ+前菜+パスタ+ジェラート+デザート+コーヒー紅茶など+パンで2915円(税込)」のプリフィックスコースのみ。
前菜が「これで前菜?」と思うほどボリュームがあり、特に相模湾の魚介を使った魚の前菜がおすすめです。
週末は特に、予約でいっぱいなことがほとんどなので、前もって予約してから伺うと良いでしょう。
ちなみ私は「仙石原から宮ノ下」までバスで来て、ソラアンナで食事をした後に箱根登山鉄道で箱根湯本駅に向かうことが多いです。宮ノ下から箱根湯本までの道は渋滞していることが多いので、鉄道のほうが時間もよめるし快適なんですよね……。
大蔵経寺山(山梨県)登山適期:積雪時以外【初心者向け】
「石和温泉に泊まるときにちょっと歩けるところないかな」と調べて見つけた山です。
石和温泉駅のホームから見える山なので「あの山登れるんだ!」という驚きがありました。
温泉街と反対側にあるあの山です。石和に行かれたことある方は見覚えある人も多いのでは。
登山地図は山と高原地図の「金峰山・甲武信」に入っていますが、あんまり正確ではなかったです。山と高原地図はこういう、裏山みたいな山は弱いんですよね……。
ヤマレコMAPの地図もダウンロードしましたが、駅に掲示してあった「トレッキングコース案内MAP」が地図としては1番わかりやすかったです。
石和温泉駅から徒歩でアクセスできて意外と展望も良い山
石和温泉駅前に掲示してあった大蔵経寺山のマップがこちらです。
「大蔵経寺」というお寺がありまして、その裏山なのですね。
この地図では大蔵経寺山の山頂の先にある「長谷寺」を目指しているようですが、そこまで行くと帰ってくるのが大変なので山頂を折り返します。
山頂に至るまでは「山神宮」を経由して直登する道と、第1展望台、第2展望台を経由するつづら折りの道があり、私は直登ルートを上りに、展望台経由ルートを下りに使いました。
危険というほどの道はないのですが、直登ルートはあまり整備されておらず、道がわかりにくい上に眺望もないので、初心者の方は展望台ルートを往復したほうがいいと思います。
登ったのは10月末の土曜日でしたがちょうど紅葉の盛りで、それなのにほとんど誰も歩いていないのがすばらしい!
すごい量のどんぐりが道に落ちていて、ちょっと興奮しました。
山頂は広場のようになっていますが、食事をするなら山頂よりも第1展望台まで下りてきたほうがいいでしょう。
第1展望台は葛飾北斎が「冨嶽三十六景」のひとつ「甲州伊沢暁」を描いた場所とされているそうです。
この日はちょうど雲がかかってしまったのですが、あの雲がかかっているあたりに本来であれば富士山が見えるはずです。
下山後に泊まりたい温泉宿
極上ぬる湯と甲州ワインを楽しめる宿「日の出温泉」
石和温泉駅から温泉街と反対方向に10分ほど歩いた場所にある「日の出温泉」は、石和温泉の共同源泉と宿の自家源泉であるぬる湯の、2種類の源泉を楽しめる宿です。
大蔵経寺山の登山口からも近いので、下山後そのままチェックインできます。
ぬる湯と熱めのお湯の交互浴を楽しめ、食事もおいしく、平日なら13500円、休前日でも14850円で2食付きで1人泊可能なありがたい宿です。
下山後に日帰り入浴可能な温泉宿
朝食付き1万円以下で宿泊も可能「石和温泉郷 旅館深雪温泉」
日の出温泉でも日帰り入浴を受け付けていますが、せっかくなので別の宿をご紹介します。
日の出温泉や大蔵経寺山がある側とは駅の反対側にある宿で、毎分1415Lという圧倒的な湧出量の自家源泉を持つ、旅館深雪温泉。
これまで何度も宿泊している宿なんですが……1人泊は平日のみ、かつ2食付きで泊まるとけっこういいお値段になります。週末の山旅であれば特に、日の出温泉に宿泊して深雪温泉で日帰り入浴するのがいいコースかなと。
営業時間は毎日変わるようで、こちらのページにあるリンクから確認できます。
時間が合えばぜひ、体験していただきたいすばらしいお湯です。
下山後に立ち寄りたいおすすめ飲食店
いつも2食付きで宿泊しているので、石和温泉駅周辺の飲食店は残念ながらよく知らないのですが……。
ただ、石和温泉駅に併設されている観光案内所の中にある、甲州ワインの有料試飲コーナーには、行く度に立ち寄っています。
食事については、石和温泉駅から2駅6分で甲府駅に着きますので、いつも甲府まで行ってしまいます。甲府からなら「特急かいじ」だけでなく「特急あずさ」にも乗れて便利なので。
甲府駅から徒歩圏内で行ける飲食店については、こちらの記事↑にまとめています。
乾徳山(山梨県)登山適期:11月上旬まで【中級】
山梨県山梨市にある標高2031メートルの山「乾徳山」は、中央線の塩山駅からと山梨市駅から登山口行きのバスが出ており、公共交通機関利用でも日帰り登山が可能な山です。
雪が積もるのも比較的遅く、11月上旬ぐらいまで登山者で賑わいますが、バス停から往復6時間ほどとコースタイムも長めで、鎖場もいくつかあるため、難易度は「中級」としました。
長めのルートを歩く自信があり、鎖場にもチャレンジしたい方におすすめです。
巨岩・奇岩とたわむれつつ登る奥秩父で人気の山
乾徳山は中腹より上のほうは岩が多い山で、山頂に至るまでの1時間ほどは、奇岩や、鎖場、梯子が連続して現れます。
こちらの写真↓は「髪剃岩(かみそりいわ)」と呼ばれる、狭い隙間に挟まれてしまいそうな奇岩です。
山頂直下には20メートルほどありそうな垂直な鎖場がありますが、実はこの最後の鎖場は巻き道があるので、自信がなければ無理に上らなくとも、岩の右側から登っていくことができます。
ただ、山頂に近づくまでの登山道上の鎖場は避けることができませんので、休日は渋滞が発生することもあります。始発バスで来てなるべく時間に余裕を持って登ったほうが良いでしょう。
山頂は360度見渡せる大展望!晴れていれば富士山も美しい姿を見せてくれます。
下山後に泊まりたい温泉宿
飲泉も可能!シャワーも源泉な極上湯の宿「川浦温泉 山県館」
下山後におすすめの温泉宿は「乾徳山登山口」バス停から西沢渓谷行きのバスに乗りって10分ほどの「川浦温泉」バス停目の前にある宿、山県館です。
40度弱とやや温めで、ほのかに卵臭の香るアルカリ性単純泉がものすごい勢いでかけ流されており、飲泉も可能。シャワーのお湯も源泉です。
以前は日帰り入浴が可能だったので登山後によく立ち寄っていたのですが、コロナ禍以降日帰り入浴を休止しているため、最近初めて宿泊しました。
山梨の地酒やワインと共にいただく食事もおいしかったです。
下山後に日帰り入浴可能な温泉施設
卵臭香る極上アルカリ単純温泉「はやぶさ温泉」
乾徳山登山口から山梨市駅、塩山駅の間には日帰り温泉がいくつかあるのですが、中でも私のおすすめは、はやぶさ温泉です。
「塩山駅ー西沢渓谷」のバスに乗った際は「放光寺入口」バス停で下車。
「山梨市駅ー西沢渓谷」のバスに乗った際は「隼上」で下車します。
源泉は川浦温泉とよく似ていて、湯量豊富でほのかに卵臭の香るアルカリ性単純泉です。利用時間によって料金が変わりますので、詳しくは公式サイトでご確認ください。
湯も良く食事処の充実度がすばらしい「正徳寺温泉初花」
塩山駅、山梨市駅周辺の飲食店にはまったく詳しくないのですが……山梨市駅周辺に、食事処がすばらしい日帰り温泉があって何度も立ち寄っているのでご紹介します。
正徳寺温泉初花という日帰り温泉の食事処は、うな重をはじめとした鰻料理を比較的安価に食べることができ、その他の居酒屋メニューやお酒のメニューもなかなか豊富です。
温泉もはやぶさ温泉同様に良いので「初花でうなぎ食べよう!」と思ったときは、温泉もこちらで入ります。
一つだけ難なのはアクセスでしょうか。川浦温泉もはやぶさ温泉もバスで行くことができますが、初花の近くまではバスは運行しておらず、徒歩かタクシー利用になります。
山梨市駅から歩くと25分ぐらいかかりますが、タクシーなら5分、1000円ほどですので疲労具合によって歩くかタクシー利用かを決めています。人通りの少ない道を通るので、暗くなってから1人で行くならタクシーのほうが間違いないでしょう。
入笠山(長野県)登山適期:11月上旬まで【初級】
11月上旬まで運行しているゴンドラリフトを使って気軽に登れる、標高1955メートルの山、入笠山。
冬はスキー場になる富士見パノラマリゾートのゴンドラリフトが、2023年度は11月12日まで運行しています。また、ゴンドラリフトの運行がある日は最寄りの富士見駅から富士見パノラマリゾートまで、1日1往復のみですが送迎バスが運行しているのもありがたいです。
ゴンドラリフトが11月上旬まで運行、紅葉も楽しめる
こちらの写真は11月上旬に登ったときのもので、さすがに山の上のほうは落葉していましたが、麓に近いところではまだ紅葉を楽しむことができました。
ゴンドラリフトの山頂駅から入笠山の山頂までは、すべての道がしっかりと整備されています。
山頂直下はやや急坂になりますが、ゴンドラリフトを利用しての山頂往復であれば、体力的にも技術的にも高尾山にケーブルカーやリフトを使わずに登れる人であれば問題ないでしょう。
途中の山小屋に立ち寄って、ビーフシチューをはじめとしたランチをいただくのも楽しいです。
こちらの記事では山小屋の名前を「マナスル山荘本館」と紹介していますが、現在は「ヒュッテ入笠」という名前に変わっています。
下山後に泊まりたい温泉宿
白濁硫黄泉とおいしい食事「信州しもすわ温泉 ぎん月」
富士見パノラマリゾートの周辺にはあまり温泉宿がないのですが、中央線で数駅移動し、上諏訪駅もしくは下諏訪駅で下りて上諏訪温泉・下諏訪温泉で宿を取るのがおすすめです。
すばらしい宿がたくさんあるエリアですが、中でも私のおすすめは下諏訪温泉の「ぎん月」でしょうか。
雰囲気のいいかけ流しの露天風呂、地酒に合う夕食、健康的でおいしい朝食と何拍子も揃った宿です。
宿の方の対応もとても丁寧で、館内も清潔な小旅館。癒やされる宿でした。
上諏訪温泉・下諏訪温泉のおすすめ宿はこちらの記事にまとめています。
他にもたくさんのすばらしい宿があるエリアですので、チェックしていただければと思います。
下山後に日帰り入浴可能な温泉施設
富士見パノラマリゾートから徒歩圏内「ゆーとろん水神の湯」
入笠山下山後におすすめの日帰り温泉は、富士見パノラマリゾートから徒歩10分少々の場所にある「ゆーとろん水神の湯」です。
スキーシーズンや紅葉時期の週末は混み合いますが、ただ近いだけでなく、ph10を超える高アルカリ性のお湯がかけ流されており、湯温がやや温めなところも個人的には気に入っています。
私はぬる湯好きなのでここも気に入っているのですが「熱いお湯じゃないと!」という方は、下諏訪駅から徒歩で行ける共同浴場の菅野温泉あたりまで行ったほうが良いかもしれないですね。
下山後に立ち寄りたいおすすめ飲食店
上諏訪駅から徒歩5分「うなぎ古畑」
富士見パノラマリゾートの周辺には飲食店は多くなく、パノラマリゾートの施設内のレストランで食べるか、富士見駅の駅蕎麦か……という選択肢になってしまうため、電車で諏訪か、あるいは甲府まで移動してから食事をいただくのがおすすめです。
上諏訪エリアでおすすめの飲食店は、駅から徒歩5分ほどの場所にある「うなぎ古畑」です。
白焼きを比較的安価にいただけるので、白焼きをつまみに日本酒を飲んで、最後に1番小さいうな重で締めるのがお気に入りです。
中央線沿線には鰻がおいしいお店が多いので、鰻ばかり紹介しているような気がしますね……。
黒斑山(長野県)登山適期:10月末まで【初級】
佐久平駅駅・小諸駅を経由して高峰高原に向かうJRバスが1日2往復運行しており、バス利用で日帰り登山が可能です。
初級の雪山登山の山としても知られており、私自身も冬に登ることが多い山なのですが、標高も高めなので登山初級者であれば10月末ぐらいまでに登るのが良いのかなと思います。
上り表コース下り中コースがおすすめ、浅間山を間近に眺められる外輪山
高峰高原から黒斑山山頂に至るコースは「表コース」と「中コース」がありますが、表コースは急坂のガレ場を通過するため、上りで使ったほうが良いと思います。危険な道ではありませんが、下りだと滑りやすいので。
黒斑山山頂や、その手前の「トーミの頭」からは、迫力ある浅間山の姿を眺めることができます。
浅間山の姿を目に焼きつけた後は、ゆるやかな1本道の中コースを通って下山します。
下山後に泊まりたい温泉宿
りんご風呂と朝食の麦とろご飯がお気に入り「島崎藤村ゆかりの宿 中棚荘」
高峰高原に下山するので、高峰温泉に宿泊したいところなのですが、残念ながら最近1人泊のプランがまったく出ていないのですよね。なので今回は、平日のみですがコンスタントに1人泊のプランが出ている、小諸の中棚荘をご紹介します。
秋から冬にかけては内湯でりんご風呂が楽しめて、食事も朝夕大変おいしい宿です。
特に、夕食の釜炊きの炊き込みご飯と、朝食の麦とろご飯がお気に入りです。
下山後に日帰り入浴可能な温泉宿
現在は日帰り入浴&ラウンジ利用のみ営業中「高峰高原ホテル 」
下山後の日帰り入浴は、高峰高原のバス停目の前にある「高峰高原ホテル」がおすすめです。
以前は宿泊もできたので私も何度か泊まっているのですが……現在は日帰り入浴とカフェ営業のみとなっています。
温泉は運び湯なのでお湯はどうということはないのですが、設備の整った浴室なので登山後の入浴にはちょうどいいと思います。カフェは営業しているようなので、入浴後にバスの時間まで滞在することができるのもありがたいですね。
ちなみに、高峰温泉でも日帰り入浴可能なんですが、あちらはシャンプー類の利用不可なので登山後にはちょっとおすすめしにくかったりするのですが……お湯はすばらしいです!
日帰り入浴で入れるのは1階の「ランプの湯」のみですが、気になる方はチェックしていただければと思います。
下山後に立ち寄りたいおすすめ飲食店
小諸駅徒歩6分、蕎麦前も楽しめる「そば蔵丁子庵」
高峰温泉下山後は、小諸か佐久平の飲食店に立ち寄るのがいいと思うのですが、以前行ってみて良かったのは小諸駅から徒歩6分の蕎麦屋「そば蔵丁子庵」です。
店名の通り、蔵のような造りの古民家風の建物で、地酒をいただきつつちょっとした蕎麦前と、最後に蕎麦をいただきました。
数年前のメニューなので値段は変わっている可能性が高いと思いますが、一品料理も魅力的なものが揃っており、地酒もそこそこあるので、使い勝手が良いお店だと思います。
もし、バスで佐久平まで行くのであれば佐久平駅前の佐久の草笛がいいと思うのですが、いつも混んでいるので時間に余裕があるときに行くのがおすすめです。
小浅間山(長野県)登山適期:11月中旬まで【初心者向け】
軽井沢から近い「峰の茶屋」から登ることができ、往復1時間30分ほどで登れる気軽な山です。
草津温泉に行く際に軽井沢駅からバスを利用することが多いのですが「草津と軽井沢の間でどこか歩けるところないかな」と考えて見つけた山でした。
スニーカーでも気軽に登れる山ですが、そこそこ標高はありますし(1655メートル)冬は雪が積もるエリアですので11月中旬ぐらいまでに登るのがいいんじゃないかと思います。
草津と軽井沢を結ぶバス路線上にあり気軽に登れる
軽井沢駅と草津駅を結ぶバス路線上にある「峰の茶屋」バス停から登ることができます。
最初の30分は樹林帯の中のゆるやかでよく整備された道を登り、後半20分はやや急坂の砂地(火山灰土だそう)の道を登ります。
山頂では目の前に浅間山の姿が。
黒斑山から眺めるのとはまた違う形なのがいいですね。広い山頂にレジャーシートを敷いてピクニックを楽しんでいる方もいました。
帰りは元来た道を戻ります。小浅間山については以前ブログにもまとめました。
下山後に泊まりたい温泉宿
食事がとにかくおいしい温泉付きペンション「草津温泉 綿貫ペンション」
草津と軽井沢を結ぶバス路線から便のいい山なので、宿泊先はまずは草津温泉の宿が候補になると思います。
草津温泉の賑やかなエリアから少し離れた別荘地にある「綿貫ペンション」は、土曜日も1人泊できるおすすめの宿です。宿泊レポートも公開しています。
浴室は内湯のみでこぢんまりとしていますが、万代鉱源泉のかけ流しです。大きなお風呂や露天風呂に入りたければ、系列宿の「ホテルヴィレッジ」の大浴場も無料で利用できます。
和洋折衷の夕食は地物食材が楽しめ、朝食は和食か洋食から選べるので洋食を選びました。焼き立てのパンと宿オリジナルのジャムが大変おいしかったです。
軽井沢周辺にこんないいお湯が湧いていたことに驚く「小瀬温泉ホテル」
もう1軒、草津まで行かずに宿泊も軽井沢近辺で探すのであれば、同じバス路線上にある「小瀬温泉ホテル」がおすすめです。
軽井沢駅からバスの便が良く、14時からチェックイン可能。以前は13時からチェックインできたのですが、変わってしまったようですね。
食事は「創作和フレンチコース」銘打たれたコース料理ですが「フレンチ」を期待していくと肩透かしを食らうかもしれないので、普通に和洋折衷のコース料理と思っていれば間違いないかと。
軽井沢の近くにこんないいお湯が湧いているんだ!と感動するほどすばらしいお湯で、ずっと前から気に入っている宿です。土曜日1人泊可能なのは晩秋~GW前までですが、土曜日も2食付き2万円以下で泊まることができます。
ただ、私は気になったことがないのですが、レビューを読むと最もお安く泊まれる「和室A」について、古さや壁のシミなどが気になるという声が目立つようです。古いお部屋が苦手な方は和室Bか洋室を選んだほうが良いかもしれません。
下山後に日帰り入浴可能な温泉施設
星野リゾートの日帰り温泉施設「星野温泉トンボの湯」
小浅間山の登山口となる「峰の茶屋」バス停からは「中軽井沢駅行き」のバスに乗ることもできます。このバスは星野リゾートの「ハルニレテラス」を経由するため、ハルニレテラスのすぐ近くにある日帰り温泉「トンボの湯」に立ち寄ることができます。
混雑することも多いのですが、設備の整った日帰り温泉でお湯もかけ流しです。
下山後に立ち寄りたいおすすめ飲食店
ハルニレテラス「ベーカリー&レストラン沢村」
トンボの湯で日帰り入浴をした後は、ハルニレテラス内の飲食店に立ち寄るのがスムーズです。
ハルニレテラス内にはイタリアン・中華料理・蕎麦などのお店があるので混雑具合と好みで選んでいただければと思いますが、私は、洋食メニューとおいしいパンがいただける「レストラン沢村」を利用しました。
店内の雰囲気も良く、ワインの種類も豊富でした。
詳しくはこちらの記事にも書いています。
ハルニレテラスから中軽井沢駅までは、路線バスのほか星野リゾートのシャトルバスも運行していますが、いつもけっこう混んでいるので……歩いても15分ぐらいです。登山される方なら無理なく歩ける距離だと思います。
志賀高原 旭山(長野県)登山適期:11月中旬まで【初心者向け】
湯田中渋温泉郷に泊まる際に、志賀高原エリアで気軽に登れそうな山がないか探して見つけた山です。
ゆったり歩いて1時間30分ほどのルートで、危険箇所もないので志賀高原線のバスが運行している11月末までは登れると思いますが、紅葉が終わると寂しくなりそうなので、11月中旬ごろまでに登るのがいいのではないかと思います。
志賀高原山の駅バス停から気軽に登れて紅葉も楽しめる
長野駅から長電バスの「志賀高原線」に乗り、1時間20分ほどの乗車の後「志賀高原山の駅」バス停で下車します。
志賀高原山の駅は、かつて志賀高原ロープウェイの山麓駅だった建物をリノベーションした施設です。
ロープウェイ乗り場だった場所は展望台になっており、ここから眺める景色はなかなかのものでした。
展望台からの景色を堪能した後は「琵琶池」に向かって散策路を30分ほど歩きます。ここが息を呑むほどに見事な紅葉!なのに誰も歩いていなくてもったいないぐらいでした。道もしっかり整備されているのに……。
琵琶池に出た後は30分ほど登れば山頂に着くので、気軽に登ることができます。
登頂後は池めぐりをしつつ「サンバレー」バス停あるいは「志賀高原山の駅」バス停まで戻ります。
下山後に泊まりたい温泉宿
熱めのお湯が気持ちよく、食事が最高においしい「安代温泉 安代館」
「サンバレー」「志賀高原山の駅」バス停から長電バスの奥志賀高原線に乗って湯田中駅に向かい、湯田中渋温泉郷の宿に泊まるのが良いかと思います。
すばらしい宿がいくつもあるエリアですが、中でもおすすめは安代温泉の安代館です。
最近リフォームが入って館内や浴室がきれいになっていました。熱めのお湯はもちろんかけ流し。
春の山菜料理のプランがすばらしかったのですが、どの季節に泊まっても料理はすべておいしかったです。特に絶妙な焼き加減のステーキがすばらしかった。
以前は1人で泊まれるのは平日のみでしたが、現在は土曜日も1人泊用の部屋を用意しているそうですので、多くの人に泊まっていただきたいです。
下山後に日帰り入浴可能な温泉施設
湯田中駅目の前にあり300円で入浴可能「湯田中駅前温泉 楓の湯」
湯田中渋温泉郷で、公共交通機関利用で登山後に気軽に利用できるのは、湯田中駅前の「楓の湯」でしょう。
こぢんまりとした温泉施設ですが、シャワーなどの設備もしっかり整っていますし、入浴料金は大人300円とかなりお安いです。何よりも電車の時間ギリギリまで入浴可能な立地の良さがうれしいですね。
下山後に立ち寄りたいおすすめ飲食店
志賀高原ビール直営レストラン「THE FARMHOUSE」
湯田中渋エリアで最も気に入っていて何度も通っている飲食店は、温泉街から少し離れた場所にあるのですが……志賀高原ビール直営ビアレストランの「THE FARMHOUSE」です。
古民家を移築した雰囲気ある店内では、志賀高原ビールのドラフトが10種類以上楽しめるほか、瓶ビールの「山伏」シリーズや、玉村本店醸造の日本酒もいただくことができます。
フードメニューも充実していてすべておいしく、お酒を飲まない方でもレストラン・カフェとして気軽に利用できるお店です。
坂戸山(新潟県)登山適期:11月上旬まで【初心者向け】
新潟県南魚沼市にある標高634メートルの坂戸山は、かつては坂戸城という名の山城で、上杉景勝が城主だったこともあるそうです。北条氏や織田氏の攻めも防いだ堅固な山城で、現在も六日町地区のシンボル的な存在の山なんだとか。
高尾山より若干高いぐらいの低山で、危険箇所もないので雪が降るまで、恐らく11月上旬ぐらいまでは登れるのではないかと思います。
六日町駅から徒歩でアクセス可能、かつて坂戸城のあった山城跡
坂戸山の良いところは、何と言っても六日町駅から徒歩で登山口までアクセスできることです。
徒歩15分ほどで「薬師尾根コース」と「城坂コース」の起点となる登山口に着きますので、そこから周回ルートで登るのがお勧めです。
私は薬師尾根コースを登って城坂コースで下りましたが、道はよく整備されていて歩きやすかったです。
坂戸山は、雪解けの4月ごろに、カタクリを始めとした花が美しいことで知られていますが、眺望の良いスポットもあり、山頂も広く休憩しやすいので、いつの季節に登っても楽しい山だと思います。
秋は例年、11月上旬ごろまで紅葉を楽しめるそうです。
下山後に泊まりたい温泉宿
貸切風呂でお酒やアイスがいただける「六日町温泉 くつろぎ庵」
六日町駅の坂戸山とは反対側のエリアにある「くつろぎ庵」という、全3室の宿がおすすめです。
かけ流しの露天風呂は飲食可能となっており、ビールや日本酒、アイスなどを風呂に浸かりながらいただくことができます。
食事は部屋食で、新潟県の地酒飲み比べセットと共にいただきました。お安い宿ではありませんが、土曜日も1人泊が可能です。
下山後に日帰り入浴可能な温泉宿
坂戸山登山口から徒歩10分「六日町温泉 日章館」
下山後の日帰り入浴におすすめなのは、坂戸山登山口から徒歩10分ほどの場所にある、六日町温泉の「日章館」という宿です。
浴室は内湯のみでシンプルですが、お湯は源泉かけ流し。
シャワーやドライヤーなどの設備も整っており、10時から20時までと入浴可能な時間も長めです。入浴料金は800円ですが、私が伺ったときは他に誰もおらず、1人でゆったりと浸かることができました。
下山後に立ち寄りたいおすすめ飲食店
越後湯沢駅ナカ「回転寿司 本陣DINING」
六日町駅前にも居酒屋などの飲食店はいくつもあるのですが、通し営業しているお店はあまりなく、下山後の利用はなかなか難しい……。
というわけで、私は越後湯沢駅まで戻ってから、駅ナカで酒食を楽しみました。
越後湯沢駅内には魅力的な飲食店が何軒かありますが、中でも気に入っているのは回転寿司の「本陣DINING」です。
山の中なのに寿司を食べるのか!と思われるかもしれませんが、日本海の海の幸と新潟の地酒が1人で気軽に楽しむことができます。
居酒屋だと、1皿の盛りが多くてあまりいろいろ食べれなかったりしますが、回転寿司なら1人でもいろいろ食べれるのがうれしいですね。
ちなみに、越後湯沢駅から徒歩圏内にある「大寿司」というお寿司屋さんもおすすめです。
大平山(静岡県)登山適期:積雪時以外【初級】
伊東駅から徒歩で登山口にアクセスできる、標高578メートルの低山です。
高尾山と同じぐらいの標高で、エリア的にも海に近く雪が積もりやすい場所ではないので、平地に雪が降った後でなければ1年中登ることができるでしょう。
伊東アルプスの異名を持つ、整備された低山
「伊東の温泉に泊まる前後にどこか登れないかな」と考えて探した山です。4時間弱で歩ける周回コースを歩きました。
「伊東アルプス」という異名を持つ山だそうですが、アルプスのような急峻な箇所はなく、ゆったりと歩けるハイキングコースで、道もよく整備されていました。
途中にある「馬場の平」という眺望スポットでは、山焼きで有名な独立峰の「大室山」が間近に見え、海の向こうには伊豆大島を眺めることができました。
下山後に泊まりたい温泉宿
伊勢海老のブイヤベースが絶品「マストランプ 源泉掛け流しの小さなホテル」
温泉街から少し離れた場所にある温泉付きプチホテル「マストランプ」は、広々とした露天風呂を始めとした温泉浴室を貸切で利用でき、朝夕の食事も大変おいしい宿です。
特に、夕食の伊勢海老がごろりと入ったブイヤベースは絶品で、リゾットにしてスープまですべていただきました。
焼き立てパン4種類が食べ放題となる朝食もおいしかった!
いわゆる「伊豆の旅館の会席料理」に少し飽きた方にもおすすめの宿です。
2食付きでも格安に泊まれる温泉ゲストハウス「ゲストハウス倭荘」
もう1軒、伊東温泉街からやや離れた見晴らしの良い高台の上にある、温泉付きゲストハウスをご紹介します。
ゲストハウスなので相部屋利用&素泊まりで格安に泊まることもできますが、個室利用でも2食付き1万円以下で泊まれるありがたい宿です。
温泉浴室はこぢんまりとしているものの、新鮮さが感じられるかけ流しのお湯を楽しめます。
刺身定食など宿でいただける食事も大変おいしいですし、伊東は飲食店も多いので、夜は外食して朝食付きで泊まるのもいいだろうなと思います。
下山後に日帰り入浴可能な温泉宿
朝食付き6000円~で宿泊も可能「伊東温泉 大東館」
下山後の日帰り入浴におすすめなのは、午後2時から午後10時までと日帰り入浴の利用時間が長く、800円の入浴料金で3種類の貸切風呂まで利用できる宿、大東館です。
朝食付きで7000~8000円ぐらいから宿泊可能なので、宿泊利用もありだと思います。
自家源泉を3本持っており、循環ろ過なしのかけ流しにこだわっている宿で、お湯もすばらしいです。
下山後に立ち寄りたいおすすめ飲食店
伊東駅徒歩5分「すしの寿々丸」
伊東温泉街にある飲食店の中で特に気に入っているのが、伊豆の地酒と地魚握りを楽しめる「すしの寿々丸」さんです。
地酒のラインナップも、すごく種類が多いというわけではないですがおいしいお酒が揃っていますし、お通しの煮こごりからものすごくおいしかったです。
土日は11時から21時まで通し営業しているので、夕方早めの空いている時間を狙って伺うと、1人でもゆっくり、おいしいお寿司を味わえると思います。
沼津アルプス(静岡県)登山適期:積雪時以外【中級】
静岡県沼津市にある「沼津アルプス」は、最高峰の鷲頭山でも標高は392メートルと低いのですが、全山縦走すると6時間ほどかかり、標高からは予想できない手強さのある低山群です。
雪が積もることはほとんどないエリアなので、平地に雪が降った後でなければ冬でも登れますが、難易度は「中級」としました。
低山だが全山縦走はけっこう手強い、登りたいところだけ登るのが吉
低山ですが登山道には急峻な箇所もあり、全山縦走すればコースタイムは6時間弱、累積標高差は1000メートルというかなり登りごたえがある山です。
必ずしも全山縦走する必要はなく、途中の登山口に下山しても少し歩けばバス停にたどり着きますから、地図を見て、歩けそうな距離だけ歩き、駿河湾の美しい眺めを楽しむのがおすすめです。
短めに歩くとしたら私は、沼津駅前から伊豆長岡駅行きのバスに乗って「多比」というバス停で降り、南側から北上する形で「太平山」「鷲頭山」「徳倉山」の山頂を踏んで「香貫台入口」バス停に下りるぐらいがちょうど良かったです。全山縦走するつもりでしたが寝坊して時間に余裕がなくなったときにそういうルートで歩きました。
下山後に泊まりたい温泉宿
全館畳敷き&絶景貸切露天風呂が魅力「伊豆長岡温泉 楽山やすだ」
沼津駅周辺は温泉が多いエリアではありませんが、近くで温泉宿に宿泊するとしたら伊豆箱根バスの「沼津駅−伊豆長岡駅線」が1時間に1~2本運行していますので、それを利用して伊豆長岡温泉に向かうのがスムーズだと思います。
以前宿泊した伊豆長岡温泉の「楽山やすだ」は、全館畳敷きで部屋にはマッサージチェアがあるという快適な宿でした。
時期によっては1人で泊まりにくいこともありますが、朝夕共に伊豆の温泉らしい食材を使った料理が楽しめました。
空いているときにいつでも利用可能な展望貸切風呂も、開放感抜群でした。
下山後に日帰り入浴可能な温泉宿
湯量豊富で岩盤浴も無料!宿泊も可能な日帰り温泉「伊豆長岡温泉 弘法の湯長岡店」
沼津アルプス登山後に日帰り入浴をするなら、やはり伊豆長岡温泉にある「弘法の湯 長岡店」がおすすめです。
日帰り温泉施設に宿泊施設がくっついているという風情の宿で、食事付きで宿泊も可能です。
弘法の湯は伊豆長岡温泉に「長岡店」と「本店」の2箇所があるのですが、私は、なんとなくですが長岡店のほうが気に入っています。(入浴料金は長岡店のほうが少し高いのですが)
公式サイト内で入浴料金・入浴時間などの詳細を見つけることができなかったのですが
日帰り入浴:2300円
日帰り入浴+食事:3500円
入浴時間:6時~23時
のはずです。この料金に岩盤浴の利用料金も含まれており、時間制限や予約なしでめいっぱい岩盤浴を楽しむことができます。入浴時間が長くて1日たっぷり楽しめる施設なので、時間があるときに伺いたいですね。
下山後に立ち寄りたいおすすめ飲食店
沼津駅前「リパブリュー沼津」
沼津アルプス下山後に飲食店に立ち寄るとしたら、早めの時間帯であれば沼津港周辺エリアもいいのですが、閉店時刻が早いお店が多いので夕方以降であれば沼津駅前に立ち寄るのがいいでしょう。
沼津駅前は飲食店が多いエリアなので、食べる場所に困ることはないと思うのですが、中でも私のおすすめは、駅から徒歩1分のビルの地下にあるブリューパブ「リパブリュー沼津」です。
駅から徒歩1分という便の良い場所にあり、出来たてのビールを楽しむことができます。「ティスティングフライト」なる飲み比べセットがあったのもうれしかったです。
料理メニューも本格的で、フィッシュアンドチップスにハインツのモルトビネガーが添えられていたのがうれしかった!気に入り過ぎて2日連続で行ってしまったお店です。
六甲山(兵庫県)登山適期:12月上旬まで【初心者向け】
兵庫県の六甲山は、山頂近くまで車道も通じており、最高峰の標高が931メートルと低山ではありますが、冬には雪が積もることもあるようです。過去の記録などを見る限りではおそらく12月上旬ぐらいまでであれば、問題なく登ることができるのではないかと思います。
また、登山ルートもかなり多く、中には整備が不十分だったり、熟練者以外登ってはいけないと但し書きがあるルートもあります。
難易度を「初心者向け」としましたが、この後ご紹介する「六甲有馬ロープウェイを往復で利用した登山」が初心者向けであるということでご理解いただければと思います。
六甲有馬ロープウェーを利用して気軽に登れる人気の山
温泉+登山という組み合わせで考えるなら、六甲山に登る前後にはもちろん有馬温泉を経由したいところ。
なので有馬温泉街から徒歩でアクセス可能な「六甲有馬ロープウェイ」を往復利用して気軽な登山を楽しむのが良いかと思います。
ロープウェイの山頂駅から六甲山最高峰までは片道1時間弱の道のりです。何度か車道を横切りながら、ゆるやかなアップダウンの道を歩いていきます。
天気が良ければかなり気持ちのいいハイキングコースです。
下山後に泊まりたい温泉宿
1人でも比較的安価に2食付きで泊まれる「有馬温泉 メープル有馬」
有名温泉地、かつインバウンドにも人気が高いこともあって宿泊料金は総じてお高めの有馬温泉。1人泊だとびっくりするような料金になったりするのですが……。
メープル有馬であれば2食付き2万円ぐらいからという現実的な宿泊料金で1人泊が可能です。
有馬温泉と言えば「金泉」「銀泉」の2種類の源泉で有名ですが、こちらの宿で入れるのは銀泉のみですので、その点はご承知おきください。
食事は朝夕共に、お値段以上のおいしさでした。地酒の呑み比べセットがあったのもうれしかったです。
下山後に日帰り入浴可能な温泉宿
金泉・銀泉が日帰り入浴でも楽しめる素泊まりの宿「有馬温泉 湯屋の宿康貴」
有馬温泉には日帰り温泉の「金の湯」「銀の湯」があり、もちろんそちらも有名ですが、大型施設、かつ休日はものすごい人が並んでいることもあります。
そんなときに覚えておくと良いのが、金泉・銀泉が両方楽しめる、日帰り入浴も歓迎の宿「湯屋の宿 康貴」です。
平日9時30分~16時、休前日は9時30分~15時、大人1000円で日帰り入浴可能です。
こぢんまりとした穴場的な宿で、比較的ゆったりと金泉・銀泉を楽しむことができました。
下山後に立ち寄りたいおすすめ飲食店
六甲ガーデンテラスの展望レストラン「グラニットカフェ」
六甲有馬ロープウェイの山頂駅からすぐの六甲ガーデンテラス内にある「グラニットカフェ」でランチをいただきました。
建物や店内の雰囲気も良く、意外にもアルコールのメニューも豊富でした。
食事も、お値段は観光地価格ですが料理はすべておいしかったです。
テラス席の展望が良いことが売りらしいのですが、山頂を目指して歩きながら景色は堪能したので、この日は店内席でゆったりといただきました。
有馬温泉街のクラフトビアバー「Cinq. Bar du SAKE(サンク バル ドゥ サケ)」
有馬温泉街の中心部、金の湯からもすぐの場所にあるクラフトビアバーです。
有馬麦酒をはじめとしたクラフトビール中心のバーですが、実はビール以外にもフルーツワインやサングリア、モヒートなど、風呂上がりに飲むのに良さそうな魅力的なメニューが揃っていました。
おつまみはすぐ出る簡単なものですが、風呂上がりにさくっと1杯飲むのにちょうどいい店だと思います。
しかし、今ごろ無茶苦茶混んでそうですね……。
大山(鳥取県)登山適期:11月初旬まで【中級】
中国地方の最高峰でもある鳥取県の「大山」は、最高峰の剣ヶ峰は登山道の崩壊のため立入禁止となっていますが、手前にある「弥山」までなら危険箇所もなく、11月初旬ぐらいまでなら気軽に登山を楽しめるでしょう。
往復のコースタイムが「5時間」なので「中級」としましたが、特に鎖場などはなく小学生が学校登山で登っていたりするので、5時間歩く体力のある方であれば、今年登山を始めた人でも登頂可能だと思います。
米子駅からバスの運行があり、11月初旬まで紅葉も楽しめる!
米子駅から登山口となる「大山寺」までバスの運行があり、公共交通機関利用でも日帰り登山が楽しめる山です。
大山寺のバス停そばにあるナショナルパークセンターにはコインロッカーがあって、登山に不要な荷物を預けることができます。
私は10月末ごろと11月初旬に登っているのですが、登山道の下のほうでは紅葉を楽しむことができました。
弥山山頂ではガスがかかってしまいましたが、大山寺詣と合わせて楽しめる、秋におすすめの山です。
下山後に泊まりたい温泉宿
白濁硫黄泉とおいしい食事「皆生温泉 三井別館」
大山に向かうバスは米子駅が始発となるのですが、米子の温泉と言えば皆生温泉です。
海沿いの温泉地なので、オーシャンビューが売りのリゾートホテルっぽい宿も多いのですが、私のおすすめは、お湯が良く、かつリーズナブルに楽しめる三井別館です。
2つある大浴場では、新鮮な源泉がすごい勢いでかけ流されており、皆生温泉に持っていたイメージが変わりました。失礼ながら、ここに泊まるまでそんなにお湯のいい温泉地だとは思っていなかったのです……。
また、2食付き1万円台前半から1人泊できるリーズナブルなお値段も魅力です。
食事も、蟹をはじめとした山陰の海の幸を楽しめるコース料理で、豪華さはないものの味は十分満足できるものでした。
下山後に日帰り入浴可能な温泉施設
大山寺の参道沿いにあり便が良い「豪円湯院」
大山に登った後に日帰り入浴に伺いたいのは、何と言っても大山寺の参道沿いにある「豪円湯院」でしょう。
こぢんまりとした施設ですが、露天風呂と内湯があって、シャワー、ドライヤーなどの設備も整っています。
大山の天然水を使った豆腐の販売も行っていて、食事処ではオリジナルの豆腐をはじめとした料理の提供も行っています。
下山後に立ち寄りたいおすすめ飲食店
米子駅前で山陰の地酒を楽しめる「和食居酒屋 旬門」
米子駅前にはたくさんの飲食店がありますが、1人では入りにくい感じのお店もわりと多いです。
そんな中で、駅から徒歩4分の場所にある「和食居酒屋 旬門」は、カウンター席があり、かつ食べログ経由で1名からネット予約可能なのがありがたいお店。
メニューも、白いか、のどぐろ、あんこう、ふぐ白子など、山陰の海の幸をめいっぱい楽しめるラインナップ。
大山地鶏の唐揚げもおいしかった!近所にあったら通いたいぐらい、気に入ってしまいました。
韓国岳(鹿児島県)登山適期:11月下旬まで【初級】
霧島連山の最高峰である韓国岳は、標高1700メートルの山ですが、登山口が1000~1200メートルと標高高めの場所にあり、道もよく整備されているので登山を始めて間もない方でも登りやすい山です。
12月に入ると時折積雪もあり、雪が積もった翌日などは、晴れていても路面が凍結してバスが運休になることがありますので、登山適期は11月末ぐらいまでかなと思います。
霧島連山周遊バスを利用して日帰り登山可能
韓国岳は鹿児島県と宮崎県の県境にある山ですが、公共交通機関でアクセスするのであれば鹿児島県側から「霧島連山周遊バス」を利用することになります。
「大浪池」登山口から登り始めて、大浪池の周辺を通り、韓国岳の山頂向かいます。この道は急坂が多く下りは滑りやすいので上りで使ったほうがいいでしょう。
韓国岳山頂からは、現在は噴火の影響で登ることができない新燃岳と、その向こうに高千穂峰の姿を眺めることができます。
下山はえびの高原に向かう高千穂河原コースが下りやすいのでおすすめです。登山道の最後のほうでは、噴気をあげる硫黄山を間近に眺められるのも楽しいです。
下山後に泊まりたい温泉宿
内湯のお湯がとにかくすばらしい「霧島湯之谷山荘」
下山後は、霧島連山周遊バスで丸尾バス停まで戻ってきた後、霧島温泉に泊まるのがおすすめです。
大規模旅館や高級旅館、温泉民宿などさまざまな宿がある霧島温泉ですが、中でも私のお気に入りは霧島湯之谷山荘です。
丸尾バス停から徒歩20分ほどとやや距離はありますが(路線バス利用も可能)とにかく内湯のお湯がすばらしい!
宿泊者専用の貸切露天風呂もあり、リーズナブルなお値段のわりには夕食も品数豊富でおいしいです。
1人で泊まれるのは湯治用の部屋のみで、やや建物が古いのですが、その点が気にならない人にはぜひ泊まっていただきたい宿です。
下山後に日帰り入浴可能な温泉宿
2食付きで宿泊も可能な登山口近くの宿「ホテル ピコ ラナイ えびの高原」
下山後に日帰り入浴するなら、おすすめはえびの高原の登山口近くにある「ホテル ピコ ラナイ えびの高原」です。
11時から19時までと日帰り入浴の営業時間が長く、料金は1200円ですが、タオル大小と歯ブラシ、クシ込みの料金となっています。
お湯もなかなかすばらしく、内湯には熱めの浴槽とぬるめの浴槽があるのもいいし、露天風呂からは晴れていれば韓国岳の姿を見ることができます。
開聞岳(鹿児島県)登山適期:真夏以外【中級】
標高924メートル、薩摩富士とも呼ばれる開聞岳は、鹿児島県内でも温暖な沿岸部にある低山です。雪が降ることはあまりないエリアなのでむしろ冬のほうが登りやすく、夏はめちゃくちゃ暑いと思うので登らないほうがいい山です。
標準コースタイムは往復4時間30分ほどですが、山頂周辺にはハシゴや鎖場もあり、それほど登りやすくはない山なので登山レベルは中級としました。滑落するような危険箇所はあまり思い当たらないのですが、転倒に注意しなければならない山です。
秋~春が登山適期の薩摩富士とも呼ばれる美しい山
開聞岳は低山であるにもかかわらず、山の形が本当に美しくて、まさに富士山のようです。
公共交通機関でアクセスする場合は、電車で開聞駅まで来るか、山川駅発のバスを利用して「開聞登山口」で下りるかになります。
登山口は整備されたキャンプ場となっているので、テントを持ち込んで前泊することも可能でしょう。キャンプ場の管理施設にコインロッカーが設置されているのもありがたいです。
眺望はほとんど海ですが、山頂からは「池田湖」を眺めることができました。
秋の晴れた日に歩けば海を眺めながら気持ちよく歩ける山です。
下山後に泊まりたい温泉宿
白濁硫黄泉とおいしい食事「指宿温泉 民宿たかよし」
開聞岳登山後は、電車かバスで指宿駅に向かい、指宿温泉に宿を取るのがスムーズでしょう。
おすすめは、指宿駅から徒歩12分の温泉付き民宿「たかよし」です。
宿泊レポートを公開したときより若干値上がりしていますが、現在でも2食付き8000円前後で1人泊可能な宿です。
2つあるかけ流しの温泉浴室を貸切で利用し、食事は朝夕共に鹿児島産食材や鹿児島の郷土料理が並びます。
ボリュームも味もすばらしく、特に揚げたてのさつま揚げが大変おいしかったです。
下山後に日帰り入浴可能な温泉施設
開聞岳を眺めつつの入れる露天風呂もあり「ヘルシーランド露天風呂たまて箱温泉」
開聞岳登山後の日帰り入浴でおすすめなのは「開聞登山口」からバスで山川駅に向かう途中にある温泉施設「ヘルシーランド露天風呂たまて箱温泉」です。
スヌーピー山の異名を持つ「竹山」という山のすぐ近くにあります。
その名の通り露天風呂中心の日帰り温泉ですが、シャワーやドライヤーなどの設備もしっかり整っているので登山後でも安心。
浴室は2箇所あって毎日男湯と女湯が入れ替えになるのですが、1箇所の露天風呂からはスヌーピー山を間近に眺めることができ、もう1箇所の露天風呂からは開聞岳が見えるそうです。
私が立ち寄った際はスヌーピー山のほうが女湯だったのですが、いつか開聞岳が見える露天風呂にも入ってみたいですね。
下山後に立ち寄りたいおすすめ飲食店
鹿児島中央駅構内「廻る寿司 めっけもん 鹿児島中央駅店」
指宿駅周辺の飲食店にまったく入ったことがなく……いつも指宿から電車で鹿児島中央駅に出てしまい、鹿児島駅周辺で食事しています。
そんなわけで最後にご紹介するのは、鹿児島中央駅の駅ビル内にある回転寿司「廻る寿司めっけもん 鹿児島中央店」です。
激安ではありませんが、鹿児島近海の魚を比較的リーズナブルに楽しむことができ、味はとても良いです。
スタッフの対応も気持ちよく、1人でも入りやすいお店だと思います。
一人旅をもっと楽しみたい方に向けたエッセイです。
一人で泊まれるおすすめの温泉宿もたくさん紹介しています。