秋田駒ヶ岳山麓の宿 駒ヶ岳温泉
好きな山はどこ?と聞かれると必ず名前をあげる山の一つに「秋田駒ヶ岳」があります。その秋田駒ヶ岳の麓にあり、駒ヶ岳の名を冠している温泉宿です。
1人泊でもリーズナブルに泊まれる6畳の部屋があり、土曜日でも料金アップなしで1人泊できるのもすばらしいなと思います。6畳トイレ無しの部屋なら、1人泊でも1泊2食付き8000円~9000円ぐらいで泊まれます。
秋田駒ヶ岳登山の前後泊で利用することが多いのですが、温泉と食事だけを楽しみに来ても十分満足できる、すばらしい宿ですので、改めてご紹介したいと思います。
- 秋田駒ヶ岳山麓の宿 駒ヶ岳温泉
乳頭温泉の「鶴の湯」と同経営、無料&送迎付きで鶴の湯のお風呂も楽しめる
駒ヶ岳温泉は、秋田新幹線田沢湖駅から乳頭温泉行きのバスに乗り「休養センター前」で下車して徒歩10分はかからないぐらいの場所にあります。
あらかじめ電話をしておけばバス停まで迎えに来てもらえますが、緑が気持ちよい道なので、天気が悪くなければ私は歩いてしまいます。「水沢温泉郷」に属する宿です。
「休養センター前」バス停には、田沢湖駅から秋田駒ヶ岳の登山口「駒ヶ岳8合目」に向かう直通バスも停車しますので、秋田駒ヶ岳登山の前泊や後泊にも便利です。
秋田駒ヶ岳は、8合目まで車(マイカー規制中はバス)で行くことができるので、登山の経験があまりない方でも絶景や美しいお花畑が楽しめる、すばらしい山だと思います。
7月の秋田駒ヶ岳は、本当に、天国のようです。
ムーミン谷に咲き乱れるチングルマ。
私がこの宿に宿泊するのは秋田駒ヶ岳登山が目当てのことが多いので、緑の美しい7月~8月ごろのことが多いです。
2019年には初めて、紅葉の時期に登ってきまして、またしてもこの、駒ヶ岳温泉に宿泊しました。
宿の外観です。玄関の左手奥に見えるのが、数年前に新設された浴室棟です。
こちらの宿、目の前に駐車場があって普通に車で目の前まで行けますし、そこまで山奥にあるわけではない宿なんですが、宿の周辺には緑がいっぱい残っていて、滝もあり、登山をしなくても森林浴が楽しめるのも魅力です。
宿のすぐ側にこんな緑いっぱいの空間が。
水音に誘われるように小道を歩いていくと……滝が現れます!素敵ですね~。
かなり近くまで寄って眺めることができます。
また、駒ヶ岳温泉は、秘湯の宿として有名な乳頭温泉の鶴の湯と同じ系列で姉妹館となっており、こちらの宿に泊まると夕食後にバスで鶴の湯に送迎してくれ、通常は日帰り入浴を受け付けていない夜間に、鶴の湯のお風呂を楽しめるという特典があります。
実は鶴の湯さんは、乳頭温泉郷の中でも幹線道路から離れた、やや奥まったところにあり、路線バスでは日帰り入浴をしに行くことが難しいのです。
なので駒ヶ岳温泉に宿泊したときのこの送迎サービスは非常にありがたいなーと思います。
では、扉を開けて館内へ足を踏み入れます。
靴を脱いで「宿泊者用」と書かれた靴棚に入れて中へ。館内はカーペット敷きなのでスリッパ不要です。浴室棟は板張りなので、浴室棟の入り口にスリッパがあります。
フロントで予約している旨を告げます。
時刻は15時ちょうどぐらいでした。ロビーにいたお客さんは、私以外はみな、日帰り入浴のお客さんでした。
チェックインの手続きを終え、部屋に案内していただきます。
館内の案内図はこちら。1階に食事処と別棟に浴室が。2階に客室があります。
フロントスタッフの案内で階段で2階にあがります。エレベーターはありません。
階段を登ったところに貴重品ロッカーがありました。
宿泊客しか利用しないこのフロアに貴重品ロッカーがあるのは少し不思議でしたが……。お風呂に行くとき部屋の鍵を入れておく?とかでしょうか。
駒ヶ岳温泉は室内や食事処は禁煙なので、1階の玄関前と、2階フロアにも密閉された喫煙ルームがありました。
今回宿泊するお部屋は、トイレ・洗面付きの6畳間、「かつら」のお部屋です。
ちなみに駒ヶ岳温泉は食事の内容はすべて同じで、お部屋の広さのみで宿泊金額が変わります。
6畳トイレ付きの部屋は休前日の1人泊で1万1千円~1万2千円ぐらいですが、6畳トイレ無しの部屋だと1泊2食付きで9000円ぐらいです。食事の内容やサービスの充実ぶりから考えると、かなりリーズナブルだと思います。
【部屋】★★★★☆ バストイレ洗面付き・エアコンもよく効き、Wi-Fi利用もOK
今回泊まった6畳トイレ付きの「かつら」のお部屋はこちら。
ドアを開けてすぐの、踏込のところにトイレと洗面所がまとまっています。
洗面所には、ちょっと風力は頼りないやつですがドライヤーもあります。トイレもウォッシュレット付きできれいです。
洗面所には、歯ブラシとカミソリ、それから個別包装の固形石けんが。
クローゼットはなく、壁にハンガーを掛ける棒が設置してあります。
浴衣と羽織、バスタオルとフェイスタオルの基本的なセット。
座卓の上にはリモコン類とお茶セットが。
お茶うけのお菓子はありません。ガムテープは、カメムシ退治用ですね。
部屋の奥の一画には、電化製品がコンパクトにまとまっていました。
テレビ、電話、湯沸かし機能付きポット、空の冷蔵庫。
実はこちらのお部屋、コンセントの数がちょっと少なくて、充電したいときに少し不便だな……と思っていたのですが。
テーブルタップがこんな感じで使われており、それぞれに「テレビ」「冷蔵庫」「ポット」と書かれていたので「今はテレビ見ないからテレビのコンセント抜こう」みたいな感じで使うことができました。
部屋の入り口のほうにはコンセントあったのですけど、座卓でノートPCを使うときなど、遠くて届かなかったんですよね……。
部屋の奥から写したもの。右奥にコンセントが、あることはあるんですが。
部屋のテレビはちょっと小さいのですが、座卓に座って見るにはちょうどいい感じです。そもそもあまり見ないけれど・笑
座卓の上には滞在中の案内が書かれた紙が置いてありました。
交通の案内や浴室の利用可能時間がきちんと書かれているのはとてもありがたいです。
チェックイン時に説明いただいても「あれ?何時までだっけ?」などと忘れてしまったりするんですよね……。
玄関前に飲料の自動販売機あり
部屋でのくつろぎタイムに欠かせない飲み物ですが、駒ヶ岳温泉の館内には売店はなく、また徒歩圏内にもコンビニや商店はありません。また、室内に置いてある冷蔵庫にも有料の飲み物は入っていないので、玄関前にある自動販売機が頼りとなります。
ソフトドリンクはコカコーラの自動販売機がありますが、うれしいことにほぼ、市価と変わらない値段のようです。500mlペットボトルが160円、缶ジュースと小さいペットボトルは130円。いろはす110円。あ、味付きのいろはすだけなんか微妙に高いですね……。
缶ビールはサッポロ。あとは牛乳です。
お酒はサッポロ黒ラベルのみですし、部屋からお酒のオーダーができるわけでもないので、食事どき以外にお酒を飲みたいときはあらかじめ買って持ち込むしかなさそうです。持ち込んでOK、ということですよね……きっと。
【風呂】★★★★★ 24時間利用可の大浴場・貸切露天・鶴の湯への送迎とさまざまに楽しめる
駒ヶ岳温泉の大浴場は、私が初めて泊まった8年前には玄関入ってすぐ右側にあったのですが、数年前に増築して新たに浴室棟ができました。
日中は日帰り入浴も受け付けているため、日によってはやや混み合いますが、田沢湖周辺には日帰り入浴可能な宿や日帰り温泉施設のアルパこまくさもあるため、分散されるのかそこまで混み合うことはありません。
ちなみに日帰り利用の場合、入浴料金は500円。9時から19時まで時間制限無しで利用可能です。大広間での休憩も込みだと入浴料金は1000円になります。昼食営業も行っているので日帰りでもけっこう楽しめるんですよね。
男女別の大浴場は24時間入浴可能
大浴場は24時間入浴可能で、それぞれに内湯と露天があります。男女の浴室の入れ替えはありません。渡り廊下を歩いて浴室棟へ向かいます。
浴室の前には、木の椅子やマッサージチェアが置いてある休憩スペースが。
日帰り入浴の場合、こちらのスペースで待ち合わせる方も多いようです。
脱衣所へ。
脱衣カゴが並んでいる、シンプルなつくりです。
反対側には洗面所が。
アメニティは特になく、ドライヤーとティッシュが設置してあります。
ドライヤーはPanasonic製のものです。シンプルな機能のものですが、風力は十分。
では、浴室へ向かいます。
洗い場にはボディシャンプーとリンスインシャンプーがあります。
シャワーの水量も十分で、問題ありません。
体を洗ってからはまずは内湯へ。
内湯も広々。
青みがかっていてほのかに硫黄の香りがします。
泉質は「含硫黄カルシウム・マグネシウム・ナトリウム・硫酸塩・塩化物泉」とのことですが、とろみを感じさせるようないいお湯です。
源泉が高温のときのみ加水していますが、加温・循環はなし。
湯口を見ると、なぜかネットが被せてありました。
こういう風になっているの、たまに見かけますけど、どうしてなんでしょうね……。湯の花が多すぎて掃除が大変なんでしょうか。
とは言え、いいお湯をひとしきり楽しんで満足。お湯の温度も、調整してあるのかもしれませんが、41度程度で適温でした。
内湯で温まった後は露天風呂へ。緑あふれる、開放感のある露天風呂です。
湯口の岩には温泉成分が白くこびりついていました。
使わなかったけれど、打たせ湯もあります。
涼しい秋の風を感じながら、湯浴みを満喫しました。
予約なしで入れる宿泊者専用貸切露天風呂が2つあり
駒ヶ岳温泉には宿泊者専用の貸切露天風呂が2つあります。
利用できる時間帯は16時~22時までと翌日6時~9時までと大浴場に比べると制限はありますが、家族や恋人同士で、あるいは1人でのんびりとくつろいで入れるお風呂があるのはやはり、ありがたいことです。
貸切風呂の空き状況は、浴室棟の入り口にあるランプでわかるようになっています。
ランプが点いていれば入浴中、ということでこの場合は両方とも入浴中ですね。
どちらかのランプが消えていれば、大浴場に向かう渡り廊下の途中にある貸切露天風呂の入り口へ。
湯小屋は二棟並んでいます。
隣の露天風呂とは壁1枚あるだけなので、声は筒抜けです。お気を付けて。
空いているほうに入ったら内側から鍵をかけます。鍵がかかると利用状況を知らせるランプが点灯し、入浴中とわかる仕組みです。
脱衣所はカゴが2つあるだけとシンプル。お子さん連れなど家族で入るときはやや不便かも。
足拭きマットのストックがたくさん置いてあり、使用するたびに新しいものを使えるようになっています。これ、ものすごくありがたいですね!
「木の湯」は、六角形の木の浴槽です。洗い場はないので、先に大浴場で体を洗ってから来たほうがいいでしょう。
青みがかった源泉が常に浴槽に流れこんでいます。
開放感たっぷりの露天風呂で、木々の緑を眺めながら極上のお湯に浸かる……。
やはり、空いていればいつでも使える露天風呂があるって最高ですね。しかも、ロケーションも良く、広さも十分、お湯も適温。
貸切露天風呂のもう片方、「岩の湯」は石造りの浴槽です。
広さも同じぐらいで見える景色も一緒なので、特にどちらが人気!ということもありません。空いているほうにとりあえず入ってしまえば幸せになれます・笑
夕食後20時から、送迎バスで姉妹館・鶴の湯温泉のお風呂に行ける!
駒ヶ岳温泉に宿泊すると、夕食後の20時から送迎バスが出て、姉妹館の鶴の湯のお風呂に入りに行くことができます。
夕食後でかなり満腹な時間なので、お酒を飲んでいたりすると特に、行くべきかどうか迷ったりもしますが、行ってみるとやはり「来てよかった!」と思います。
夜の鶴の湯温泉の独特の雰囲気。本来ならば泊まらなければ味わえないものです。
9月下旬で、昼間はまだ暑さが残る気候でしたが夜はひんやり。ススキの中を歩いて浴室に向かうと、秋を感じますね。
20時に宿を出発し、20時20分に鶴の湯に到着、21時20分に鶴の湯を出発して、21時40分ごろに宿に戻ってくるというスケジュールです。
通常の日帰り入浴の受付はとっくに終わり、宿泊客も夕食後で部屋でのんびりしていることが多いので、この時間帯のお風呂は空いています。
「黒湯」「白湯」「中の湯」の3つの浴室と、女性専用露天が2つ、混浴露天が1つ。
女性は、混浴を気にせず入れる人なら6つのお風呂に入れます。タオル巻きなどNGなので私は混浴には入りませんが、けっこう入っている人もいました。
女性専用露天も、中の湯側は小さいですが、黒湯につながっている露天は大きいので、女性専用のほうだけでも十分満足できます。
白湯・黒湯・中の湯ですべて異なる源泉が使われています。
鶴の湯にも宿泊者専用の浴室があり、そちらではシャワーも一応あるそうですが、日帰りで利用できる浴室にはシャワーやドライヤーはありません。
今回も、混み合うことなく、風情ある湯小屋とすばらしいお湯を楽しむことができました。
売店で、秋田限定パッケージのコカコーラを買い、飲みながら送迎バスの時間を待ちました。お風呂に浸かるだけだと1時間ってけっこう長いもので、十分満足できました。
【食事】★★★★★ 秋田ならではの料理も取り入れ、量も味もよい
駒ヶ岳温泉では、食事は1階にある食事処か、大人数のグループの場合は隣の大広間でいただくことになります。
夕食の開始時刻は18時、もしくは18時30分から。
朝食の開始時刻は7時、7時30分、8時から選べます。
朝食の一番早い回が7時からなのは個人的にはとてもありがたいです。朝食を食べてからもう1風呂入りたい派なので……。
食事処は、昼間は蕎麦屋として昼食営業も行っているそうなのですが、シンプルな内装で落ち着きます。テーブルが広いのも良いです。
しかしなぜか、食事処の真ん中になぜか自転車が置いてあるのは不思議ですが・笑
また、お水とお茶はセルフサービスになっています。
駒ヶ岳温泉のドリンクメニュー
夕食時にいただけるドリンクメニューはこちらです。
ビール、焼酎、ウィスキー、ソフトドリンク。日本酒はお銚子と、小瓶の冷酒、発泡の日本酒のほか、グラスでいただける地酒が4種類と、飲みくらべセットもあります。
日本酒はカウンターに瓶が飾ってあったので、撮影させてもらいました。
2019年9月宿泊時の夕食
2019年の9月下旬に宿泊した際の夕食をご紹介したいと思います。
お品書きはこちら。
席に着いたときにセットしてあったお料理はこんな感じでした。
お酒は、飲みくらべセットを注文しました。
「雪 神 や」と書いてあるのは、左から「雪月花・神代・やまとしずく」という順で並んでいるからだそうです。
前菜は左から「八幡平ポーク低温調理 柚子胡椒」「酪豆腐(南瓜)」「ミョウガ サルナシ甘煮 マス茸 みずこぶ」
酪豆腐とは、豆乳のかわりに牛乳を使ったお豆腐だそうです。滑らかでおいしかったです。
お刺身は紅鱒の洗い。山の宿らしくていいですね。
陶板焼きの中身は……?
八幡平ポークです!
火を点けて蒸し焼きにすると、お肉の下に敷かれたたっぷりのきのこと玉ねぎも柔らかく蒸されていました。ポン酢につけていただきます。
焼き物も紅鱒。おいしいけれど、刺身と魚がかぶっていますね・笑
蒸し物は茶碗蒸し?かと思いきや……。
きのこやネギなどの野菜と一緒に、比内地鶏が!スープ煮になっていました。
比内地鶏は旨みが強く、良い出汁が出ていて煮こんだ野菜もおいしくいただけました。
ここで、鍋に入った汁物が登場!「山の芋鍋」です。
秋田で鍋物というと「きりたんぽ」を思い浮かべてしまいますが、田沢湖周辺では「山の芋」をすりおろして団子状にしたものを入れた鍋が名物なんだそうです。
なんでも「田沢湖町(当時)の名物料理を作りたい!」ということで、昭和55年に考え出された料理なんだそうですが、これ、本当においしいです。
鍋に山の芋だんごが入っている状態で写真を撮りたかったのですが、給仕の方がすぐに取り分けてくれました。なので取り皿に入った状態ですが、白い団子状のものが、ふわふわの山芋なんですよ。
優しい味のスープと、たっぷりの野菜やきのこと一緒にいただくと、たしかにこれは、山の中でこそ味わえる名物料理だなと頷けます。
このあたりで「蕎麦のご用意をしてよろしいですか?」と訊ねられ、お願いしますと答えると間もなく、冷たい蕎麦が運ばれてきます。
昼間は蕎麦屋として営業している駒ヶ岳温泉の名物、十割蕎麦です。
宿の夕食で出てくる蕎麦とは思えないぐらいたっぷりと量があります。そして本当においしいので「けっこう多いな」とは思いつつもつるっといただいてしまいます。(ちゃんと蕎麦湯も出てきます)
最後に白いご飯も軽めに。山の芋鍋はご飯にも合いますし、漬けものもたっぷりありますので。一膳だけ……。
デザートは熊笹のシャーベット。甘さ控えめでおいしかったです。
この後鶴の湯のお風呂に入りに行くので、飲み過ぎないようにするのが大変でした。ごちそうさまでした!
2015年7月宿泊時の夕食
前回、2015年7月に泊まった際の夕食についてもご紹介したいと思います。
まず前菜は、茸の醤油漬けと、比内地鶏とさくの炊き合わせ。
日本酒に合いそうなお味……ということでさっそく注文しました。
グラスでいただきました。グラスの下に花柄の紙が敷いてあるのがなんだか雰囲気あっていいなと。
お造りは岩魚です。
陶板焼きの八幡平ポーク。
2019年に宿泊した際も八幡平ポークの陶板焼きが出ましたが、蒸し焼きにしてポン酢につけるというもので、このときとは調理法が異なりますね。
一緒に焼かれている野菜も夏らしい。味付けは自家製味噌だそうで、おいしかったです。
焼き物は鱒の幽庵焼き。
秋は蒸し物でしたが、このときは夏だったので、代わりに鯛・海老・季節の野菜の冷たい煮物。
飲み過ぎないように……と思いつつ、日本酒をもう1杯注文してしまいました。
鍋物は山の芋鍋。具材は、山の芋と八幡平ポーク。
〆の山の芋鍋と蕎麦は変わらずで、この後は冷たい蕎麦をいただきます。
このときはお品書きに「十割蕎麦」とは書かれていないですが、十割になったのは最近なんでしょうかね。このときはお腹いっぱいで最後のご飯はパスしてしまいました。2019年はご飯にたどり着くために昼食を控えていた次第……。
デザートはアイスクリームと果物。
量・味ともに大満足でした!
最後の山の芋鍋と蕎麦以外は、季節によってかなり料理も変わっていましたね。そしてどの季節に来ても料理はおいしいので、何度泊まっても楽しめる宿だと思います。
2019年9月宿泊時の朝食
2019年9月に泊まった際の朝食はこちらです。
大きなお皿に、ほうれん草のお浸しや切り干し大根、ゼンマイ煮、焼き魚、明太子などの料理が盛り付けられています。
後から熱々のお豆腐の小鉢が運ばれてきました。
朝は少しひんやりする季節なので、温かい出汁につかったお豆腐がおいしかったです。
なめこ汁とあきたこまちもおいしい。
そういえば、こちらの宿の朝食の卵は、温泉卵ではなく生卵なのです。
前回宿泊した際は夕食時に「朝食で生卵をお出ししていますが、大丈夫ですか?」と聞いていたと思うのですが、今回は特に聞かれませんでした。
まあ、何も言わずに生卵な宿もけっこうあるので私は特に気になりませんが。たしか、こだわって取り寄せている、いい卵だったはずなんですよ。濃厚で、おいしかったです。
2015年7月宿泊時の朝食
2015年7月に宿泊した際の朝食も、簡単にご紹介したいと思います。
やはり大皿におかずが盛り合わせてあります。明太子や焼き魚などの一部のメニューは同じですが、野菜の料理は季節に合わせて変わっているようですね。
このときもお豆腐が別に出てきたんですが、たしか手作りの豆腐だということで、とてもおいしかったことを覚えています。
全体的に派手さはないのですが、地の物が使われており、山の宿らしいすばらしい食事だと思います。
ご飯もおいしいし、蕎麦屋さんがベースなだけあって、日本酒にあう料理が多いのもいいですね。
【再訪したい度】★★★★★ 人にあまり教えたくないぐらいお気に入りな宿
本当に大好きな宿で、毎年のように再訪していたのですが、最近予約が取りにくくなってしまい……ちょっとひさびさの宿泊でした。
3年前に初めてこのブログで紹介してから、温泉宿のまとめ記事などで折に触れて絶賛してしまったからでしょうか……そんなにこのブログの影響力があるとも思っていないのですが、まあ、いい宿が繁盛してくれるのはうれしいことです。
日帰り入浴を受け付けている時間が長く、夕食前の時間帯にたまにお風呂が混み合うことだけはちょっと残念ですが、24時間入浴可能ですし、部屋数も少ない宿なのでそれ以外はのんびりとお風呂を楽しめます。
浴室棟を新しくしたりと、施設の改修にも積極的に取り組んでいてすばらしいと思うのですが、リーズナブルな宿泊費もこの宿の大きな魅力だと思うので、改修して宿泊費が高くなったりしないで、なるべく今と変わらずに運営してくれるといいなあと思っています。
【1人旅に優しい度】65点:人気の宿だが、前もって予約しておけば休前日も1人泊可能
泊まりやすさ 20/20
休前日も一人泊可能な部屋あり。
食事場所の配慮 5/20
夕朝食とも食事処で。
特に目立たない場所を選んで案内してもらえるわけではないので、気になる方は気になるかも。
1人で泊まっている人が自分以外にもいることが多いので、そういう意味ではあんまり気にしなくて大丈夫な宿。
プランの選択肢 15/20
食事の内容は共通で特別なコースなどはなく、泊まる部屋を選ぶだけ。
広い部屋は1人泊だと選べないが、温泉浴室が付いているなどの特別な部屋はないので、値段が高くなっても1人で広い部屋に泊まりたいという需要はなさそう。
ドリンクオーダー 10/20
ドリンクメニューはそこまで多くないが、1合で注文できる日本酒が4~5種類と飲み比べセットもあるので良いほうだと思う。
フリーWi-Fi完備 15/20
「FreeWi-Fiはフロント周辺のみ」と書いてあったが普通に部屋でも使えた。速度もまあまあ。