リーズナブルで食事がとてもおいしく、1人泊しやすい温泉宿
これまで秋田駒ヶ岳に7回登っている私ですが、登山の前後に泊まる宿の候補が2軒あります。1軒は先日もブログでご紹介した駒ヶ岳温泉で、もう1軒がこちらのロッジアイリスです。
新たな宿を開拓したい気持ちもあるのですが、この2軒の宿が本当に好きなので、検索してどちらかの宿に空室があると「じゃあこの日は秋田駒ヶ岳に行くか」という風に予定が決まることが多いですね。
ロッジアイリスは「田沢湖高原温泉」の中にある宿で「ロッジ」と名が付いてはいますが、山小屋やペンションのような雰囲気ではありません。外観は多少「ロッジ」っぽい気もしますが、全12室の小規模な温泉旅館で、部屋はすべて和室です。しかも、土曜日の1人泊で、1泊2食付き1万円を切るお値段なのに*1、食事もボリュームがあってかなりおいしいのです。
秋田駒ヶ岳登山にも、乳頭温泉で湯巡りするにも便の良い場所にある良宿ですので、ご紹介したいと思います。
- リーズナブルで食事がとてもおいしく、1人泊しやすい温泉宿
秋田駒ヶ岳の登山基地・アルパこまくさから徒歩圏内、乳頭温泉行きのバス停にも近い
ロッジアイリスは、田沢湖駅から出ている路線バスの「乳頭線」あるいは「駒ヶ岳線」に乗り「高原温泉」バス停で下車して5分ぐらい歩いたところにあります。
そのため、乳頭温泉への湯巡りや、秋田駒ヶ岳登山の拠点にするのにとても都合が良い場所にある宿、ということになります。
先にご紹介した、水沢温泉郷の「駒ヶ岳温泉」にも同様の用途で泊まることができますが、秋田駒ヶ岳登山に関しては、高原温泉にあるロッジアイリスのほうがより便がいいです。
なぜなら、駒ヶ岳8合目行きのバスは「田沢湖駅始発」のものと「アルパこまくさ始発のものがあるのですが、アルパこまくさ始発のバスが圧倒的に本数が多いのです。そして、水沢温泉郷には田沢湖駅始発のバスしか停まらないけれど、高原温泉には両方停まるんですよね……。
高原温泉バス停から紅葉が美しい道を歩いていくと、途中に「ロッジアイリスまであと200メートル」の看板がありました。
この道をまっすぐ歩いていったところにあります。
見えてきました。
「ロッジアイリス」という名称のとおり、外観はわりとロッジっぽい雰囲気ですが、館内は普通に旅館です。山の温泉宿にはわりとそういう宿が多い気がしますね。
日帰り入浴営業中!の黒板がありました。
引き戸を開けて中へ。
空の靴だなにスリッパが入っていますので、履いてきた靴を棚に置き、スリッパを履いて中に入ります。
フロントで宿帳を書いてチェックイン。
以前、3年連続で泊まったときは「前にも泊まられたことありますよね」で、鍵を渡されて終了だったときもありますが、今回は数年ぶりの宿泊だったので部屋まで案内していただきました。
【部屋】★★★★ 真夏は冷房がないので昼間暑いが、Wi-Fi完備で真夏以外は快適
ロッジアイリスは全12室の小規模な温泉宿ですが、お部屋の種類は「トイレ無しの本館8畳」「トイレ付きの新館10畳」「トイレ・かけ流しの内湯付きの特別室12畳」があり、部屋によって値段が変わります。
部屋の名前が「201」などの数字になっているところが本館ですね。
どの部屋に泊まっても無線LANでインターネットが利用できます。
今回私は、10畳の新館を予約しました。1人なので8畳でも十分なんですが、新館にしか空きがなかったので。
新館と本館の価格差は2000円弱ぐらいなんですが、新館は広く洗面所とトイレ付きで建物も少し新しいので、妥当な価格差でしょうか。洗面所とトイレ付きの部屋にこだわりがなければ本館でも十分だと思います。
ちなみにロッジアイリスでは、泊まりたければ1人でも、1番広くて1室しかない、かけ流しの内湯付きの12畳特別室にも泊まることができます。特別室への宿泊は、休前日の1人泊で2万円いかないぐらいです。
今回泊まったお部屋はこちら。新館1階の「雛桜」です。
浴室に近い場所なのがうれしかったですね。
10畳の和室に広縁付き。
十分な広さがあるため、最初から布団が敷いてありますがスペース的には余裕です。
朝食のタイミングでの布団上げもないため、宿の方はチェックアウトまで部屋に入ってくることはありません。
なぜか、敷かれた布団の枕のあたりに、バスタオルとタオル袋に入ったフェイスタオルが置いてありました。
布団が敷いてあるところから床の間のほうを見るとこんな感じ。布団でゴロゴロしながらテレビを見るにはちょっと遠いかな。
洗面所には、ちょっと風力は頼りないやつだけれど、ドライヤーもあり。
トイレもウォッシュレット付きで清潔です。
クローゼットの中にはMサイズとLサイズの浴衣が1枚ずつと、歯ブラシが入っていました。
実は、浴衣はこのほかにも廊下に色浴衣が用意してあり、好きなものを選んで着ることができます。
こんな感じで置いてありました。色浴衣は、わりと大人っぽい色・柄のものが多いので抵抗なく着れそうです。また、M、Lサイズ以外の浴衣もこちらにありますので、必要あれば交換できます。
広縁にはウッドアームチェアが2脚。なかなか座り心地が良いです。禁煙ルームというわけではないので灰皿も置いてありますが、特にたばこくささなどは感じませんでした。
窓からは紅葉した木々が眺められるのも良し。この季節だけのお楽しみですね。
広縁には空の冷蔵庫も置いてありました。冷蔵庫の上には氷水の入ったポットもきちんと用意されています。
館内に売店は特にありませんが、自動販売機はあり。値段は旅館内の自販機としては安めですが、ラインナップはそう多くないので、時間に余裕があれば好みのものを買って持ち込んだほうが良さそうです。
田沢湖駅前にある「田沢湖市」という小さな物産館のようなお店は、地酒の品揃えもなかなかで、1杯100円で有料試飲も可能でしたのでおすすめです。
「田沢湖市」についてはこちらの記事に詳しく書いています。バスの待ち時間にサッと寄れる駅前にあるのでとても便利です。
お茶セットはティーパックのほうじ茶でした。特にお茶うけなどはありませんが、湯沸かし・保温機能付きの電気ポットがあるので、いつでも熱いお茶を沸かせるのはうれしいです。
座卓の上には館内についての案内書きも用意されていました。忘れ物についてなども詳しく書かれていて親切ですね。
全館でWi-Fiも利用可能で、速度も十分出ていたのでうれしかったです。
1泊2食付き1万円少々で泊まれる部屋としては、広く新しく設備もしっかり整っていて最高なんですが、1点だけ要注意なのは「部屋にエアコンがないこと」です。
もちろん暖房はしっかりありますが、冷房がないため、真夏は日が暮れるまで正直暑かったです。夏でも夜になれば、窓を開けていれば涼しいのですけど、網戸の隙間をくぐり抜けて小さい虫が入ってきてしまうので虫が苦手な方は夏の宿泊は避けたほうがいいかもしれません。それだけは気をつけたほうがいいですが、夏以外は至極快適な部屋だと思います。
【風呂】★★★★ 現在は水沢温泉郷からの引き湯となり、お湯の供給も安定したよう
では、部屋で一休みしたところでお風呂に行ってみたいと思います。
男女別の大浴場は、1階の突き当たりにあります。
右手側が女湯です。男女の浴室の交換はありません。
入り口でスリッパを脱いで脱衣所へ。
脱衣カゴと洗面所のシンプルな造りです。貴重品ロッカーなどはないので、貴重品は部屋に置いてきたほうがいいですね。
洗面所にはドライヤーが2台。普通に使える風力のあるものです。
温泉分析表がありました。
ph6.4の、含硫黄ーカルシウム・マグネシウム・ナトリウムー硫酸塩・炭酸水素塩温泉です。
ロッジアイリスでは、かつては乳頭温泉郷からお湯をひいていて、白濁の硫黄泉だったのですけれど、供給の調子が悪くなってお湯が出ないなどのトラブルがあったようで、現在は水沢温泉郷からの引き湯に変わったようです。
源泉使用状況は「加水・加温・循環・消毒などすべてなし」となっていますが、源泉の温度が低くなる寒い季節は加温していると聞きました。加温かけ流しというところですかね。
では、浴室へ。
内湯の浴室は、全面が青森ヒバでできており、何とも言えない木のいい香りがします。
シャワー付きの脱衣所には、シャンプー&コンディショナー・ボディシャンプー、クレンジングソープ、ハンドソープと充実の品揃え。
シャンプーがマシェリなのもうれしいですね。
体を洗って内湯へ。現在は透明感のあるお湯ですが……。
以前宿泊したときはこのように、白濁したお湯で硫黄の香りが強かったです。
今回は、硫黄の香りは特にせず、ヒバの木の香りのほうを強く感じます。
引き湯とは言え、湯量は立派なもの。
湯口からは、白い湯の花が混じる源泉が大量に注がれています。、
内湯は41度ぐらいの適温でした。のんびりと使って体を温めます。硫黄の香りはしませんが、ほのかに石油のようなアブラ臭。これもまた良い香りです。泉質も、とろみを感じさせるような濃厚なお湯です。
温まったところで露天風呂へ。
こちらも、現在は透明な源泉で満たされています。
露天風呂もかつては白濁したお湯でしたが、内湯同様に水沢温泉郷の源泉に変わっています。
露天風呂はやや温めで、39度ぐらいでしょうか。ゆっくり浸かれる温度ではありますが、お湯の投入量が内湯のほうが多いせいか、なんとなく内湯のほうがお湯に新鮮さが感じられるような気もしました。
とは言え、外の風を感じながら温泉に浸かれるのは贅沢な時間です。特別な眺望があるわけではありませんが、紅葉した木々の葉を眺めることができましたし。
浴室の利用時間についてですが、内湯はチェックインから午前9時まで通して利用することができます。露天風呂は午後11時から翌朝午前6時までは休止となり、朝は6時から9時までということなんですが……お湯の温度が下がってしまうため、12月から3月までの間は朝の露天風呂利用はできず、午後11時で終了と、部屋に置いてある紙に書いてありました。
今回の宿泊は10月中旬だったので「まだ大丈夫だろう」と思っていたのですが、チェックイン時に「朝の露天風呂はぬるすぎて利用できない」旨を告げられてしまいました。朝風呂で露天風呂に入れないのはけっこう残念かもしれません。内湯のみの宿ならまあ、そういうものと思って来るのでいいのですが……。
実際に朝、露天風呂のお湯の温度をたしかめると、ぬる湯好きの私でもぬるすぎてちょっと入れませんでした。今回たまたま、ボイラーなどの調子が悪くてそうなったのか、12月から3月以外でも朝の露天風呂には入れないことが多いのかはわかりません。でも、期待して行くとショックが大きいと思うので、夏以外は「朝は露天風呂に入れないかも」と思って行ったほうがいいかもしれません。
滞在中は姉妹館のホテルグランド天空のお風呂も入れる
ロッジアイリスから徒歩数分のところにホテルグランド天空なる温泉ホテルがありまして、こちらはロッジアイリスと経営が同じ姉妹館なのです。そのため、滞在中はホテルグランド天空の温泉浴室にも無料で入ることができます。
以前は「隣のホテルの温泉にも入れますよ」とチェックイン時に案内があったのですが、今回は特に説明がありませんでした。でも、Twitterなどで検索すると現在もそのサービスは継続しているようなので、気になる方は聞いてみても良いかと思います。
天空とロッジアイリスで、以前は同じお湯を使っていたと思うのですが、現在も同じかはわかりませんので……もし違っていたら、滞在中に2種類のお湯を楽しむことができるかもしれません。
日帰り入浴の営業時間と入浴料金
ロッジアイリスでも、日中は日帰り入浴のサービスを行っています。
料金は大人500円で、営業時間はホームページには11時~15時までと表記がありました。
しかし、この日は玄関前に「日帰り入浴は10時から20時まで(受付は19時まで)とい書かれた黒板が置いてありましたので、宿泊客の人数によっても日帰り入浴時間は変わってくるのかもしれません。
館内には日帰り用の休憩室もあり、無料で利用できるようです。
また、午前11時から午後2時まではランチの提供もあるようです。カレーライスやハヤシライス、蕎麦、幕の内弁当というラインナップのようです。
この後ご紹介しますが、ロッジアイリスは食事が大変おいしい宿ですので、昼食も期待できるかもしれません。
【食事】★★★★★ 「この値段でこんなに?」と毎回驚くおいしい食事
さて、お待ちかねの食事です!
ロッジアイリスでは、夕食も朝食も1階にある食堂でいただきます。薪ストーブがあり、吹き抜けとなっていて開放感のある洋風のダイニングです。
食事は、17時30分以降、30分刻みで好きな時間で指定できますので、私は18時30分でお願いしました。
食堂に向かい、席を探すと「月山さま、本日は隣のお部屋でご用意させていただきました」とスタッフの方に声をかけられます。
一人で泊まっている女性が私ともうおひとりいらっしゃったのですが、気を遣って我々2組を別室にしてくださったようです。
私はロッジアイリスに泊まるのはたぶん4回目ぐらいなんですが、別室に案内されたのは初めてでした。恐らく、大人数のグループなんかがいたらこちらの部屋を宴会場っぽく使うのかもしれませんね。
ただ、これまで普通に食堂で食事をいただいたときも、一人泊の人はテレビの前の席にしてくれるなど、席の位置への配慮は毎回感じられました。なんというか、お優しい宿です。
ロッジアイリスのドリンクメニュー
では、まずはドリンクメニューを眺めてみたいと思います。 ドリンクメニューは、きちんと印刷されたものが2枚ありました。
「田沢湖ビール」なる地ビールから始まり、生ビールはアサヒスーパードライ。
日本酒の種類もそこそこありますね。ただ、300MLもしくは720MLの瓶での提供が多く、1号で注文できるのは熱燗だけ……?
そのほか、スプモーニなどのカクテルもそこそこ揃っています。
ウィスキーとバーボン。ワインも赤白2~3種類ずつ。グラスワインも1種類ずつ。焼酎も何種類か。
グラスでオーダーできるメニューはそれほど多くありませんが、ドリンクメニュー全体としてはわりとがんばっている品揃え、という感じです。
おお!にごり酒が3種類ある……。けれど実は、これに気がつく前に300MLの瓶を注文してしまったのですよね。次回は注文したいところです。
ロッジアイリスの夕食
席につくとお品書きが置いてありました。
1万円少々で宿泊できるスタンダードプランの料理ですが、秋田のブランド牛である「錦牛」のすき焼きもついている、きちんとしたコース料理です。
私が案内された席からの眺めはこんな感じ。
前の席のほうがテレビは見やすいですね・笑
先付け、前菜、焼き物、煮物、香の物が用意されていました。
お酒は「髙清水」の純米大吟醸をオーダーしました。
いただきます!ほんのり酸味があって、米の旨みも感じられる、飲みやすいお酒です。
先付けは「焼き芋サラダ」
ほくほくのさつまいもに、ネギなどの野菜といぶりがっこを混ぜ込んで、マヨネーズで味を調えてあります。
先付け。左から「ハタハタ寿司」「楢茸とあみ茸のおろし和え」「柿としめじの白和え」
白和えの下にちょこっと「枝豆」があって「スモークサーモン卵巻き」「煮バイ貝」「さつまいも甘煮」です。
どれも手作りで味も良いのですが、中でも気になったのはこちら 「ハタハタ寿司」です。
いわゆる「なれずし」の一種なんでしょうね。秋田の郷土料理だそうで、初めて食べました。ブリコのぷちぷちした食感が楽しく、お酒がすすむ一品です。
お造りは天然ぶりと赤海老。
山の中で海の魚か!と思うなかれ。ロッジアイリスさんのお刺身はいつも新鮮でおいしいのです。赤えびは特に、ねっとりとしていて甘みが強く、おいしかったです
焼き物の鰆の幽庵焼きも、ちょうどいい味付け。
煮物は天然ぶりのつくね大根。
ぶりのつくねって初めて食べたかも……。というか魚肉でも「つみれ」じゃなく「つくね」って呼ぶんですね。
こちらも柚子が香りづけに使われており、上品な味付けながらも食べごたえがあっておいしい煮物でした。
鍋物は錦牛のすき焼き。
煮えたところで卵につけていただきます。間違いのないお味です。
天ぷらは揚げたてを持ってきていただきました。海老とかぼちゃ、ししとうに舞茸という鉄板のラインナップですが、どれもおいしく揚がっていました。
最後にお椀に入ってきたのは温かいお蕎麦!お蕎麦がお吸い物替わりのようです。
あきたこまちの新米といぶりがっこと……米でも酒が飲めてしまいます・笑
お酒がなくなったところで、デザートは南瓜のプリンと洋梨と無花果のコンポート。
手作り、かつ一手間かかったデザートで、味もおいしく、大満足で食事を終えました。
ごちそうさまでした!
ロッジアイリスの朝食
朝食は、7時以降8時30分スタートが最終で、30分刻みで時間を指定できます。
この日私は、チェックアウト後に秋田駒ヶ岳に登る予定だったので、7時で朝食をお願いしました。
朝食も、夕食と同じように食堂の隣の別室に用意していただいたのですが、食べ始める前にまずは食堂に向かいます。
ジュースと牛乳、お茶、コーヒーが食堂に置いてありますので、まずはお茶とジュースをいただいて、自分のテーブルへ。
朝食も品数豊富です。
ごぼうの炒め煮、なめたけ、切り干し大根、冷や奴。
焼き鮭と梅干し、野菜サラダと温泉卵。
ご飯とお味噌汁と浅漬けと納豆。
納豆はひきわり納豆ですね。駒ヶ岳温泉でもひきわり納豆が出た気がするのですが、この辺りはひきわりがお好みなんでしょうかね。
私も、大粒の納豆よりひきわり納豆が好きなのでちょっとうれしかったです。
最後は温かいコーヒーをいただきつつ、ヨーグルトを味わって。
ごちそうさまでした!
おいしい食事をいただいてチェックアウトした後は、徒歩でアルパこまくさに向かい、秋晴れの中登山を楽しみました。
紅葉が終わっていたこともあって、いい天気なのに本当に人が少なくて楽しかったです。
2011年8月宿泊時の食事
ここからは、これまでロッジアイリスに泊まった3泊分の食事について、写真を中心に簡単にご紹介したいと思います。
初めてロッジアイリスに宿泊したのは2011年の8月、登山を始めて間もないころでした。
もちろん、秋田駒ヶ岳に登るつもりで来たのですが、あまり天気が良くなく、一応歩いてはみたものの山の上は曇り時々雨というちょっと悲しいお天気。
田沢湖周辺をぶらぶらして楽しみました。田沢湖って遊泳場があって海水浴ができるんですね!
初めていただくロッジアイリスの夕食。やはり野菜たっぷりで品数豊富なのがうれしかったです。
お酒は田沢湖ビールの瓶をいただきました。この地ビールも、現在はこの当時よりずいぶんと進化したみたいですね……。
お刺身はイカと鮪と甘えび。小鉢もお酒がすすむラインナップです。
鍋物は豚しゃぶでした。
このとき、ご飯がかんぴょう巻きとカッパ巻きの細巻きになっていたのがうれしかったですね。
白いご飯だと、お腹いっぱいになると残してしまったりしますが、海苔巻きだと日本酒のつまみになってしまいます。天ぷらも、間違いないお味。
煮物、茶碗蒸し、汁物はこのときは蕎麦ではなく、稲庭うどんでしたね。
ナスと青菜の漬けものもおいしかったです。デザートはすいかでした。
朝食も、野菜サラダがおいしかったですね。
卵料理がハムエッグだったのも、ちょっと珍しくておいしかったです。
2012年8月宿泊時の食事
前の年に天気が良くなくて悲しかったので、ちょうど1年後のお盆休みにまた、秋田駒ヶ岳に登りにきました。
このときは乳頭山まで縦走しました。今とちがって山ガールっぽい服装で登っているのがなんだか新鮮ですね・笑
お刺身、オクラの胡麻和え、タコとめかぶの酢の物。
鍋物はすき焼きでした!あれ?このときのほうがサシがきれいに入ったお肉ですね・笑
茶碗蒸しと、鰆の幽庵焼き。
天ぷらと稲庭ぶどん。
香の物は大ぶりなナス漬け。
デザートはメロンにわらび餅と水饅頭?らしきものが添えられ、前年よりパワーアップしていました。
朝食はトマトのサラダとたっぷりの卵焼き、ソーセージが食欲をそそりますね。
2013年6月宿泊時の食事
翌年、またしてもやってきました。2年続けて8月に秋田駒ヶ岳に登り「もっと花の多い初夏に来てみたいなあ」と思ったので。
その甲斐あって、コマクサの群衆を見ることができました。
この年のロッジアイリスも、前菜は野菜たっぷり。お刺身もおいしい。
田沢湖ビールに、めかぶとタコの酢の物。
鍋物はすき焼き。焼き物はちょっと変わっていて「根曲り竹」とか「姫竹」と言われる細い柔らかい筍を炭火焼きにしたもの。
茶碗蒸しに稲庭うどん。
漬けものにはいぶりがっこも入り、デザートに手作りの一品がついているのもうれしかったです。この年は朝食の写真は撮っていませんでしたが、食事については本当に満足度の高い宿です。
【再訪したい度】★★★★★ スタッフの方の対応も温かく、何度もリピートしている大好きな宿
なんと言っても、1泊2食付き1万円前後のプランなのに、食事が非常においしく、品数も多いのがすばらしいです。ハタハタや錦牛、稲庭うどんなど秋田らしい食材もちらほら登場しますし「食事がおいしくてリーズナブル」な宿を求める人には、自信を持っておすすめできる宿です。
実は、食事が少なめでもっと安いプランもあるのですが、登山をされる方や食事をたっぷり味わいたい方には、ぜひスタンダードプランを選んでいただけると、満足度が高いのではないかと思います。
スタッフの方たちはみな地元の方で、ホテルや高級旅館のような接客ではありませんが、食事の場所に気遣ってくれたり、食事時間の選択肢が多かったりするのは個人的にはとてもありがたいし、問題ないサービスをいつも受けています。
真夏にエアコンがないのと、冬の朝に露天風呂に入れないのは少し残念ですが、部屋自体はきれいで快適ですし、お湯も良いので、これからもリピートしたい宿です。何よりも、すべての部屋に土曜日でも1人で泊まれるので、1人泊の予約がとりやすいのが本当にありがたいです。
【1人旅に優しい度】80点:プランや部屋の選択肢も広く、1人客への気遣いも感じられる
泊まりやすさ 20/20
休前日もすべての部屋に1人で宿泊可能。
1部屋だけあるかけ流しの内湯付きの特別室に、土曜日1人で泊まることもできます。
食事場所の配慮 10/20
夕朝食とも食事処での提供だが、1人泊のお客さんだけ別室にしてくれたり、そうでなくてもテレビの目の前にしてくれたり、できる限り気を遣ってくれるのがわかる。
プランの選択肢 20/20
1人泊でも2人以上で泊まってもプランの選択肢は変わらない。
かつ、すべての部屋に土曜日でも1人泊可能なので「1人泊だから泊まりにくい」ということがまったくない
ドリンクオーダー 10/20
ドリンクメニューはそこそこ多いが、1合で注文できる日本酒はお銚子1種類だけ。
でも、地ビールの小ボトルが3種類あったり、カクテルやグラスワイン、焼酎のグラスもあるので、1人でもそこそこ選択肢は多いほう。
フリーWi-Fi完備 20/20
全室Wi-Fi完備で、速度も十分速かった。
*1:本館和室8畳にスタンダードプランで土曜日宿泊して税込9350円