温泉ブログ 山と温泉のきろく

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湯河原温泉 オーベルジュ湯楽 宿泊記 トリュフご飯が絶品!お湯も極上な温泉宿に一人泊

2019年と2020年、2022年に「食事が良かった宿」1位に選んだ宿

神奈川県湯河原温泉にある「オーベルジュ湯楽」は、併設されたレストラン「ピノクラーレ」でいただける、イタリアンと和食を融合させたコース料理が大変おいしいと評判の、温泉付きオーベルジュです。

写真はこちらの宿の名物、卓上でトリュフを好きなだけ削っていただける「イタリア産トリュフご飯」、季節を問わず「シェフ特選コース」でいただくことができます。

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食事のおいしさの評判を聞いて2019年の12月に初めて泊まったのですが、料理だけでなく温泉浴室もすばらしくて気に入ってしまい、2020年の2月に早くも再訪。

2022年には1月と6月に2度宿泊し、宿泊した年は毎回「食事が良かった宿1位」に選んでいます。

2019年12月は「シェフ特選コース」、2020年2月は「湯楽特選コース+バースデー特典付き」
2022年1月は「イタリアンコース」、2022年6月は「イタリアンコース+バースデー特典付き」で宿泊しました。季節やプランによって料理の内容も大きく変わりますので、宿泊を検討される際の参考にしていただければと思います。

◆ お知らせ ◆
2020年10月に著書が発売となりました。
一人旅をもっと楽しみたい方に向けたエッセイです。
一人で泊まれるおすすめの温泉宿もたくさん紹介しています。

 

お湯良く、食事もすばらしく、東京から交通の便が良いので既に3度宿泊

「オーベルジュ」と名のつく宿は1人では宿泊できなかったり、泊まれてもかなり料金が高くなったりすることが多いと感じていました。
しかしオーベルジュ湯楽は、平日休みを取れれば2食付き2万円弱からで1人泊できますし、湯河原は東京から交通の便が良く交通費も低く抑えられますので、ひとり旅でも比較的リーズナブルに楽しめるオーベルジュだと思います。そのうえ、極上の温泉までついているのですからかなり貴重です。

食事がよかった宿1位に3度選出し、著書でもご紹介させていただいているので「ブログを見てオーベルジュ湯楽に泊まりに行って、すごく良かった!」というお声をいただくことも多い宿です。ただ中には「建物の古さが気になった」という感想をいただいたこともあり……。
私自身は特に気になっていなかったのですが「オーベルジュ」という響きからホテルのような宿を思い浮かべていると「イメージと違った」と思われることもあるのかもしれません。

そういえばブログではこれまで、食事についてしかご紹介していなかった!と思い、今回は、過去3回宿泊した際のすべての食事メニューのほか、お部屋や温泉についても詳細にご紹介させていただきたいと思います。

オーベルジュ湯楽のアクセス:湯河原駅からタクシー6分、バス10分

オーベルジュ湯楽は、湯河原駅前から「奥湯河原」行きのバスに乗って10分ほど。

最寄りの停留所は、以前は「藤木橋」というバス停でしたが、2021年に廃止になってしまったそうで、現在は一つ手前の「公園入口」が最寄りのバス停だそうです。バス停からは歩いて5~6分で宿につきます。

今回私は、天気が良かったので湯河原駅から歩いていきました。

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徒歩40分少々の道のりです。

道が2つに分かれているところで「オーベルジュ湯楽」の看板が出ています。

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ここで、坂道になっている右の道に入り、坂を2~3分上ります。

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オーベルジュ湯楽の看板が見えました。

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着きました!こちらの宿です。

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プランにもよりますが、チェックインは15時から。
15時ちょうどに中に入りました。

15時ちょうどにチェックインし、貸切風呂を予約する

チェックイン可能となる15時ちょうどに着くと、ロビーには少し先に着いたグループが何組か、チェックインの手続きを行っていました。

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ロビーにはソファとテーブルが何組か置いてあり、それぞれのテーブルでチェックインを行っています。

私自身は、チェックイン可能時間になったらすぐに宿に入りたいタイプですが、15時ちょうどでチェックインする人は、他の宿ではそう多くはありません。オーベルジュ湯楽は、なるべく長い時間宿に滞在して楽しみたい人が多い宿のようです。

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というのも、2箇所ある貸切風呂を滞在中に1回利用できるのですが、貸切風呂の予約はチェックイン時に行います。(公式サイト限定で事前予約できるプランもあります)なるべく早い時間にチェックインしたほうが希望の時間で予約しやすい、ということも関係しているのかもしれません。

ロビーで朝食と夕食の時間と、貸切風呂の予約時間を決めたら、部屋に案内していただきます。

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ロビーのある場所は1階ですが、客室は2階から4階にあり、浴室は3階と1階に、レストランは2階にあるため、滞在中何度も階段を上り下りすることは避けられません……。

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エレベーターがなく、傾斜地に建っている建物のため、仕方ないようですね。

【部屋】★★★★☆ 建物は新しくないが設備は整えられており、Wi-Fiも良好

オーベルジュ湯楽は客室の種類が非常に多い宿です。
基本的には8畳~10畳の和室が多いものの、バストイレの有る無しなどが細かく異なり、まったく同じ間取りの部屋は1つもないのではないかと思うほど。

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建物はやや古いですが、適宜手を入れられていて個人的にはまったく気にならないレベルです。ただ「どのぐらいなら気にならないか」は人によって違うと思いますので、写真を見て判断いただければと思います。

全18室の宿ですが、このうち4階にある「8畳和室、バス無し、トイレが室外」のお部屋のみ「一人泊専用」となっており、予約は非常に混み合ってはいるものの、土曜日でも1人で予約が可能です。この部屋以外は予約状況によって1人で予約できる日もある、というところのようです。

これまで3回宿泊したうち、2回は「一人泊専用」の部屋に宿泊していますので、まずはそちらの部屋からご紹介したいと思います。

2019年と2022年に宿泊したバス無し、トイレ室外の8畳和室

一人泊専用の和室は4階にあります。途中、レストランや浴室の場所などの説明を受けつつ、階段を上ってたどりつきます。

不忘閣の不忘庵ほどではないですが、大きなスーツケースを持っていたりしたら、運ぶの大変そうだなと思ったり。(私はいつもリュックで、自分で背負ったまま上ってしまうのですが……)

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階数としては4階ですが、部屋番号は「309号室」です。1階には客室がないので、おそらく2階の客室が「10X号室」となっているのでしょう。

廊下はピカピカに磨きあげられており、とても清潔。さらに、深夜でも廊下の照明は点けたままにしてくださっていました。「建物は古いかもしれないけど、特に気にならなかった」のはこのあたりがきちんとしていることも大きいと思います。

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室内へ、入って正面に洗面台があり、向かって左側にお部屋があります。
お部屋の手前にタオルハンガーと冷蔵庫が置かれていました。

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コンパクトな8畳の和室で、広縁はありません。
布団は、他の方のレポートを読むと2人以上の宿泊の場合は夕食時に敷くようですが(現在は感染症対策で変わっている可能性もあり)一人泊の場合はチェックイン前から敷かれています。それでもスペースは十分あるので問題なし。

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洗面台もコンパクトですが、混合栓でお湯も出ますし、ハンドソープのほかに化粧水、乳液、クレンジングとドライヤーも置いてあるのはありがたい。

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化粧水などはPOLAのアロマエッセシリーズで統一されていました。

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ちなみに、2019年と2020年宿泊時は、男性用のPOLAのアメニティも置いてあったのですが、2022年宿泊時は女性用のみでした。男性1人の宿泊のときは男性用アメニティが置かれるのか?そもそも男性用アメニティは置かれなくなったのか?はわかりません。

アメニティはそのほかに、ヘアブラシやコットン、ヘアゴム、歯ブラシにローションパックまでありました。

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ドライヤーは、2019年に初めて泊まったときはちょっと古いタイプだったのですが、2022年宿泊時にはPanasonicのイオニティに変わっていました。これはうれしい変化ですね。

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冷蔵庫の中には有料の瓶ビールとミネラルウォーター、グラスも冷えてます。

それから、2022年宿泊時は「フルーツゼリー」が入っており、お風呂上がりにお茶と一緒にいただきました。

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2022年宿泊時は感染症対策のためのアルコールスプレーも。

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チェックインの際に決めた夕食と朝食の開始時間、貸切風呂の予約時間が書かれた紙をいただきました。

その他の部屋の備品はテレビの周りに置いてあります。

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お茶セットとティッシュ、湯沸かし&保温機能付きポット。

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加湿器は超音波式ではなく、スチーム式のもの。

クローゼットの中には浴衣と帯、足袋ソックスとタオルが。あとは、体を洗うバスボールが付いているのがこちらの宿の特徴でしょうか。

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浴室への移動時に便利なカゴバッグも置いてありました。

設備もアメニティ類もしっかり揃っており、何不自由ない部屋のように思うのですが1点だけ、こちらの部屋はトイレが付いていないのです。

と言っても「共同トイレ」ではなく「この部屋専用のトイレが、部屋の向かい側にある」というものなのですが。

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トイレのドアには鍵が付いており、他の部屋に泊まっている方がこちらのトイレを使うことはありません。また、見た目は懐かしい感じではあるものの、洋式トイレはウォッシュレット付きできれいに掃除されています。

私自身はトイレ共同の旅館にもよく泊まるのでそんなに気になりませんが、一度廊下に出ないといけないことを面倒に思う方はトイレ付きの部屋での予約をおすすめします。

また、個人的には「トイレの有無」よりも「Wi-Fiの快適さ」のほうが気になるのですが……オーベルジュ湯楽のWi-Fiは、客室内でもかなり快適に利用でき、持参したタブレットで動画配信サービスの映画を見てもまったくストレスありませんでした。

2020年に宿泊したトイレ付きの10畳和室「一人旅プラン」特典有り

2020年には、トイレ付きの10畳和室、303号室に宿泊しました。

予約状況によって1人泊の予約が可能となる宿です。宿泊日の1週間ほど前に、土曜日なのに空室が出ているのを見つけて即予約してしまいました。急なキャンセルがあったのかもしれません。

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少し奥まったところに位置しており、隣り合う部屋がないのはいいですね!
夕食に向かおうと部屋の扉を開けたらちょうどお隣の部屋の方も出てきたところで、少し気まずい……というような事は起こらずにすみます。

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室内へ。こちらの部屋でもお布団はあらかじめ敷いてありました。

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10畳広縁付きなので広々。

テレビ、湯沸かし&保温機能付きポット、加湿器、冷蔵庫などが並んでいます。

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過去に泊まられた方のレポートを読むと、2019年ぐらいまではこちらの部屋に、カプセルタイプのコーヒーマシンが置かれていたようですが、2020年の宿泊時にはなくなっていました。

私自身はコーヒーはいつも持参しているので、お湯が沸かせれば問題ありませんし、後からご紹介する2階のライブラリーでもコーヒーや紅茶をいただくことができます。

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冷蔵庫の中にはお水と有料の瓶ビール、ミネラルウォーター、グラスが冷えています。

このとき私は「一人旅プラン」で予約していました。
実は、オーベルジュ湯楽で一人で予約したいときは「一人旅プラン」と「シェフ特選コース(食事グレードアップコース)プラン」を選んだときのみ、お部屋の選択肢が多くなるのです。

基本プランである「湯楽特選コース」や「イタリアンコース」のプランを選択した場合、お部屋は先にご紹介した「8畳バス無し、トイレ室外」に限定されてしまいます。それで今回はこの10畳トイレ付きの部屋に泊まるために「一人旅プラン」を選んだのです。

一人旅プランの特典として、ハーブティが用意されていました。

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ティーパックではなく、ポットで淹れる本格的なハーブティです。右下に見えるのは茶菓子です。

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見た目も味も信玄餅にそっくりでした。同じ湯河原の「加満田」のお茶菓子にも似ていますね。2022年に宿泊した際は先にご紹介したフルーツゼリーがお茶菓子代わりでしたが、2019年と2020年に宿泊時はこのお菓子でした。

広々とした広縁は日当たりも良く、眺めも良いです。

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さっそく、特典のハーブティを淹れてみました。

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おそらく「ハイビスカスとローズヒップ」のハーブティーだと思います。酸味があって疲れが取れるお茶。ハーブティはけっこう好みが分かれますし、私も苦手なハーブティはありますが、これは好きなハーブティだったのでうれしい。お茶を飲みつつiPadで読書したり。

それから「一人旅プラン」の特典がもう一つ。アメニティのセットです。

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ポーラの「アロマエッセ」のセットで、シャンプー・コンディショナー・ボディシャンプーの小瓶と、化粧水や乳液、クレンジングなどが入ったパウチが1セット。

オーベルジュ湯楽は、大浴場や脱衣所、各部屋の洗面所にもこちらと同じアロマエッセのアメニティが置かれていますので、滞在中にこちらのセットを使う必要はないのですが……プレゼントということなんでしょう!ありがたくいただきます。

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洗面所の作りは、先にご紹介したお部屋と同じ。
アメニティも変わっていませんが、このときは、2022年に泊まった際はなくなっていた、男性向けの化粧水などがありました。

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そして、こちらの部屋はトイレがお部屋に付いています。

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ウォッシュレット付きで清潔です。「なければないでOK」と思っていますが、トイレ付きの部屋はやはり楽ではありますね……。

クローゼットには浴衣、足袋ソックス、タオル、バスボールがセットしてあります。

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2022年に泊まったときはグレーの浴衣でしたが、2020年は黒っぽい浴衣でした。

2階にはライブラリー「湯楽文庫」があり、お茶をいただける

オーベルジュ湯楽の2階には「湯楽文庫」なるライブラリーがあり、無料で利用可能です。

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チェックインから夜は23時30分まで、朝は7時からチェックアウトの11時まで、かなり長時間、コーヒーやお茶などをいただくことができます。マッサージチェアも10分100円で利用可能です。

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湯楽文庫は、ロビーから1階分階段を上った2階にあります。レストランや大浴場からも近い場所にあるので、お風呂上がりや食前食後にも立ち寄りやすいです。

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中に入ると、飲み物が用意されたカウンターがあります。

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冷たい麦茶とコーヒーマシンのほか、さまざまな種類のお茶が用意されていました。緑茶、ほうじ茶、紅茶、フレーバーティなど。

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ライブラリーにはソファとテーブル、PCを利用できるデスクもあります。

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オレンジ色のソファとグリーンのライトが明るい雰囲気で良いですね。

壁際には書棚が。

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本のラインナップはそこまで興味を持てるものではなかったけれど、お茶を飲んでくつろげるスペースがあるのはうれしいですね。コーヒーマシンを使えるのもいいし。

ちなみに、オーベルジュ湯楽で唯一の自動販売機が、湯楽文庫の前にあります。
ラインナップはこちら。

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市価より1割程度高いですが、ジュース、缶コーヒー、お茶、ミネラルウォーター、缶ビール、チューハイにいいちこと、それなりに何でも揃っていました。(ただ、季節は冬でしたけどホットの飲料はありませんでした)
たまに、お風呂上がりに炭酸が飲みたくなることがあるので、サイダーがあるのはうれしいですね。

【風呂】★★★★☆ お湯は極上!趣の異なる大浴場と貸切浴室2箇所を楽しめる

オーベルジュ湯楽には、時間帯で男女が交換となる内湯の浴室が2箇所、貸切で利用する浴室が2箇所あります。

どの浴室も、お湯は「加水・加温・循環・消毒すべて無し」のパーフェクトな源泉かけ流しです。食事に重きを置くオーベルジュで、これほどすばらしいお湯に浸かれるなんて!と感動しました。

しかも、貸切風呂は広く、GWや年末年始などの繁忙期以外は追加料金なく、どちらかの浴室を無料で1回(40分)利用可能です。

3回宿泊して、貸切風呂も両方に入ることができましたので、それぞれご紹介したいと思います。

チェックインから23時30分まで女湯となる大浴場

まず、2つある大浴場のうち「チェックインから23時30分」までの時間帯に女湯となっているほうをご紹介したいと思います。(深夜の入浴ができないのは少し残念ですね)

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浴室はレストラン「ピノクラーレ」の階下にあります。2階にあるレストラン入口の左手にある階段を下りて1階へ。

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赤いのれんがかかっている左側の扉が「大浴場」の入口。右側にある淡い色ののれんがかかっているところが、貸切浴室である「石風呂」の入口です。

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のれんをくぐって中へ。

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こちらでスリッパを脱ぎます。スリッパを間違えられないよう、目印にするクリップが置いてありました。

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脱衣所は琉球畳敷きです。脱衣カゴが中央の棚にあり、その奥に洗面台、向かって左手に浴室があります。

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洗面台は新しいコンパクトなものが3台並んでおり、清潔に整えられています。

アメニティもしっかり揃っています。シャワーキャップ、ヘアブラシは個別包装のものが。

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綿棒、コットン、化粧水、乳液、クレンジングなどもあり。ドライヤーはPanasonicのイオニティ。

温泉分析表。すべての浴室に同じものが掲示されていました。

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ph8.7、源泉69.4度、浴槽内42度のアルカリ性単純温泉です。

源泉使用状況についての掲示。

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加水・加温・循環・消毒すべてなしの源泉かけ流し。こちらも、4つあるすべての浴室に同じものが掲示されていました。

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では、いざ浴室へ。

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広々とした浴室には大きな浴槽が一つ、手前に洗い場。
浴槽の奥には座って休める椅子が3脚。

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シャワーの水圧なども問題ありませんでした。ゆったりとした洗い場で、混み合ったとしても狭さを感じることはありません。

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シャンプー類はPOLAのアロマエッセと、みかんのシリーズの2種類。

体を洗ってから浴槽へ。

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熱めの適温で、41~42度でしょうか。
入るとき「あちち!」とはならないぐらいの温度です。半身浴ならそこそこ長湯も可能ですね。

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こちらの浴槽の湯口は、打たせ湯のように高いところにあります。
高温の源泉なので、高いところから落とすことによって冷ましているようです。浴室の入口に「上から落ちてくる源泉は熱いので気をつけて」という注意書きがありました。

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アルカリ性単純泉で、少しとろっとしたような触感と、ふんわり温泉らしい良い香りのする湯河原らしいお湯です。

熱すぎず、ゆったりと湯浴みを楽しめるところも気に入っています。

朝6時から10時まで女湯となる古代檜風呂

もう一箇所、男女の時間交代制で利用する浴室をご紹介します。こちらの浴室はレストランのある2階から宿泊したお部屋に向かって階段を登っていく途中にあります。

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朝6時から10時まで女湯として利用可能です。

スリッパを脱いで中へ。こちらの浴室にもスリッパ用のクリップ有り。冷水の入ったウォータージャグもこちらに置いてあります。

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こちらの浴室は、浴槽や浴室の壁・床などの木材に古代檜が使われているそうです。

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「古代檜」とは何なのか?の説明が壁に掲示されていました。

脱衣所は、前日に女湯だった大浴場よりはややコンパクト。

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ドライヤーやアメニティは大浴場と同様にしっかり揃っています。

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ドライヤーは、お部屋にあったのと同じPanasonicのイオニティでした。湿度の高い脱衣所よりもお部屋で使ったほうが早く乾きそうですね。

源泉の利用状況や分析表は、大浴場にあったのと同じものが掲示されていました。

浴室は壁や床にも檜が張り巡らされており、中に入るとほのかに木の良い香りが漂います。

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浴槽の向かい側に洗い場が3箇所。

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シャンプーなどのアメニティは大浴場と同じもんが揃っていました。洗い場の数はやや少なめなので、混み合うタイミングでは待つこともありそうですが、これまで3回宿泊した際に、檜風呂が混雑したことは一度もありません。
オーベルジュ湯楽は、温泉が配湯されている檜風呂が付いた客室がいくつかあるので、部屋風呂で満足してこちらの檜風呂には入りに来ない方もいるのかもしれませんね。

実はこの浴室、これで終わりではなくて洗い場の橫に細い通路があって奥にも檜風呂の浴室があるんです。

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最初に来たとき、この通路は何なんだろうと思ったんですが……実は通路の奥に、こんな感じでもう1つの浴槽が。

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窓が多しいし、洗い場が近くになくて落ち着くことから、私はこちらの浴槽にゆっくり浸かるのが好きです。

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窓が細く開いているので、気持ち良い風が入ってきます。
朝6時台は誰も来ないことが多いので(3回泊まって3回とも誰とも会わなかった……)狙い目です。熱めの極上湯を1時間弱、ゆっくりと楽しみました。そして部屋に戻り朝食の時間まで朝寝を楽しむのです……。

眺めのいい貸切露天風呂

オーベルジュ湯楽には2箇所の貸切風呂があり、GWなどの繁忙期以外は無料で、どちらかの浴室を1回40分貸切で利用することができます。

2019年と2020年に宿泊した際は、内湯の付いていない貸切露天風呂を利用しました。眺めが良いことから、こちらのほうが早めに予約が埋まることが多いように思います。

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場所は、先ほどご紹介した「古代檜風呂」の並び。
階段を登っていく途中、古代檜風呂の少し手前に貸切露天風呂に向かう扉があります。

予約した時間になったら、スリッパをサンダルに履き替え、こちらの扉から湯小屋へ。

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いったん外に出て庭の中を少し歩くと、奥のほうに見えてくる黒塗りの建物が湯小屋です。

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脱衣スペースには椅子と冷水の用意もあります。

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シャワーブースもあってシャンプー類も用意されていますが、脱衣スペース、シャワーブース共に屋外なので、冬場はのんびり休んだり体を洗ったりするには少し寒いかな、という感じ。

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時間制限もありますし、露天風呂に行く前に大浴場で体や髪を洗っておくほうがおすすめです。というのも、露天風呂のシチュエーション、お湯共にすばらしいので……。

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広い浴槽に絶え間なく注がれる源泉は、外気でちょうど良く冷やされてやや熱めの適温に。熱すぎず、ぬるすぎず、いつまでも入っていられるすばらしいお湯です。

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端のほうにもう1つ、小さな浴槽があるなあと思ったらこちらは水風呂!
気候のいい季節は交互浴を楽しむのも良さそうです。

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そして、浴槽内で腰を下ろすと遠くに山並みが見える眺めの良さ。
貸切風呂、お湯に浸かるだけだと時間を持て余してしまうこともありますが(熱くて長湯できないお湯だと特に……)オーベルジュ湯楽の貸切露天風呂は、いつまででも浸かっていたくなる気持ちよさなので40分があっという間でした。

ゆっくりお湯に浸かる目的なら、貸切露天風呂を選ぶのがおすすめです。

内湯+小露天の貸切石風呂

もう1つの貸切浴室「石風呂」は2022年に初めて利用しました。

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大浴場の向かって右側の、のれんをくぐった奥に浴室があります。

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石風呂の脱衣所は暖かい屋内です。ドライヤーや化粧水などのアメニティも大浴場と同様に揃っています。

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ガラスの扉を開けて浴室へ。

やや小さめの内湯と洗い場が2箇所。

f:id:happydust:20220122160007j:plainシャワー付きの洗い場には、大浴場と同じPOLAのアロマエッセシリーズと、みかんのシリーズのシャンプー類が置かれていました。

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こちらの浴室は内湯のみではなく露天風呂も付いていますが、露天と内湯の間は大きなガラス扉で仕切られているため、扉を閉めた状態なら内湯に外気は入ってこず、寒さはありません。

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お子さんと一緒のときなど「洗い場でゆっくり体を洗ったり洗髪したい」ときの「家族風呂」的な貸切利用であれば、石風呂のほうが適しているかもしれませんね。

体を洗った後はまずは内湯に浸かって温まります。

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湯口の岩には温泉の成分がびっしりと、結晶になっていました。

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小さめの浴槽にかなりの勢いでかけ流されているので内湯の温度はやや熱めです。

体が温まったところで、ガラス扉を開けて露天風呂へ。

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周囲は塀で覆われており、眺望はありませんが、ひんやりとした外の空気の中で湯浴みを楽しめるのはやはり良いですね。

露天風呂の温度は長湯しやすいぬるめのお湯だったので、時間ギリギリまで露天風呂に浸かっていました。温泉で暖かいからか、冬なのに蚊がいて刺されてしまいましたが……石風呂もとても良いお湯でした。

【食事】★★★★★ 異なる食事プランで3度泊まったけど、毎回すばらしかった

オーベルジュ湯楽の最大の魅力である食事についてご紹介したいと思います。
夕食の開始時刻は18時・18時30分・19時から。朝食は8時か8時30分からチェックイン時に選びます。

夕食・朝食共に、2階にあるレストラン「ピノ・クラーレ」での提供です。

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1階の大浴場に下りる階段の隣に、レストランの入口があります。

テーブルとテーブルの間隔は広めに空いていますが、特に仕切りなどがあるわけではなく、一般的なダイニングです。1人でダイニングで食事をすることに抵抗がある方は気になるかもしれません。

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1テーブルだけ(右の写真の席)ダイニングルームの端のほうに格子状の仕切りで囲われたテーブルがあります。こちらの席であれば多少視線は気になりにくいかもしれませんが、特に1人泊の方を優先してこちらの席に案内しているわけではないようです。
私は1人で3回泊まって1度だけこの席に案内されましたが、2名のお客さんが座られていることもありました。もしこちらの席を希望するなら、予約時に備考欄に書くか、電話で伝えるなどすれば対応いただけるかもしれませんね。

朝食も、前日に夕食をいただいたのと同じ席に案内されます。

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光がたくさん入ってきて、朝の雰囲気もなかなか良かったです。

オーベルジュ湯楽のドリンクメニュー

オーベルジュ湯楽はドリンクメニューもかなり充実しています。
特にワインのメニューは毎回大幅に変わっているのですが、2022年1月にお伺いしたときのドリンクメニューをご紹介したいと思います。

通常のドリンクメニューは冊子にまとめられているのですが、その他にその日のおすすめのワインメニューがあります。選びやすいよう、ボトルやラベルの写真、味や香りの特色なども明記されていました。

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おすすめのワインはすべてグラスでもいただけるのがうれしいですね!
この日のおすすめは白ワイン2種、赤ワイン3種、スパークリングワイン1種でした。季節限定のおすすめだけでもグラスワインが6種類あるので、ついワインを頼みたくなりますが、いったんこらえて他のメニューも見てみることにします。

定番のドリンクメニューの1ページ目「おすすめドリンク」は、オレンジジュースの変わりにみかんジュースを使った「ミモザ」ならぬ「ミカザ」や「ピーチスパークリング」「キールロワイヤル」など、食前酒に良さそうなスパークリングワインを使ったカクテルが並んでいました。

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グラスワインのセット「ペア(白+赤)」や「トリプル(泡+白+赤)」やノンアルコールカクテル。生ビールはキリンのブラウマイスター。食後酒のグラッパはデザートワインもラインナップされています。

ソフトドリンクには各種ジュースのほかハーブティ。ノンアルコールビール、ノンアルコールワインもあり。

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スパークリングワインはグラスで3種、ボトルで3種。

白ワインはグラスで4種。ボトルで10種。ロゼワイン1種もグラスでいただけます。

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赤ワインはグラス4種、ボトル9種。

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定番のワインメニューの中に12種類のグラスワインがありました。
先にご紹介した「冬のおすすめ」にもグラスワインが6種あったので、全部で18種類のグラスワインがラインナップされていることになります。

温泉宿のドリンクメニューでは、ボトルワインの種類は多くてもグラスで飲めるのは2~3種類、ということが多いのでこれはかなりありがたいです。

また、オーベルジュ湯楽の料理は「イタリアンと和食の融合」を謳っていることもあり、焼酎や日本酒のラインナップもなかなかのものです。

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日本酒は1合からのオーダーですが7種類あり、銘柄は指定されているものの「80ml×3種類」の利き酒セットもありました。

最後に別注料理のメニューも。

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生ハム、チーズなど「もう少し飲みたい」ときにちょうどいい一皿のほか、黒毛和牛ステーキや、名物の「イタリア産トリュフ御飯」も追加オーダー可能です。

2019年宿泊時はグレードアッププラン「シェフ特選コース」

2019年12月、初めてオーベルジュ湯楽に宿泊した際は、宿名物の「イタリア産トリュフご飯」が選べるグレードアッププラン「シェフ特選コース」で予約しました。

シェフ特選コースは、スタンダードプランの「湯楽特選コース」より、内容も品数もグレードアップしているそうで、お品書きは2枚に渡ります。

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また、私は夕食の開始時間は選択肢として提示された中で最も遅い時間帯を選ぶのですが、このときは「シェフ特選コースは品数が多く時間がかかるので(19時の選択肢もあるけど)18時か18時30分開始にしたほうがいい」と助言をいただいたので、18時30分スタートにしてもらいました。

ドリンクオーダー、1杯目はやはりスパークリングワインを!

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イタリア産のスパークリングワイン(プロセッコ)の青ラベルエクストラドライ。自社で直輸入しているワインだそう。すっきりと辛口で、ほのかに甘みと酸味を感じる、バランスが良くて飲みやすいワインでした。

前菜一品目は「真鶴産、鮑のサバイヨン」です。

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蒸した鮑の上に、卵黄ベースのムース状のソース。いきなりの鮑につい、顔がにやけてしまいます。

前菜二品目は「紅くるりとカリフラワー、ずわい蟹のマリネ」

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「紅くるり」は赤い色をした大根で、ずわい蟹、カリフラワーと共にマリネにされていました。添えてあるのは「ノーザンルビー」という、ピンク色をしたジャガイモのポテトチップス。蟹・大根・じゃがいもと、食材を赤色で揃えた遊び心のある一品。

次も前菜です。「やまゆりポーク ヒレ肉の低温ロースト 海老芋のピュレ イタリア産モルタデッラ 苺とピスタチオのマリネ」という長い名前。

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ピンク色のハムのように見えるのが「モルタデッラ」という、ボローニャ産のソーセージで、その間に低温調理された豚ヒレ肉が挟んであります。上から苺とピスタチオがちりばめられていて、味も見た目も楽しい一皿。

前菜3品でスパークリングワインがなくなったので、次は白ワインを注文しました。

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「プラテッロ リースリング」なるイタリア・ロンバルディア産のオーガニックワイン。
メロンやマンゴーのような甘い香りに加えて、ほんのりと花のような香りが広がります。

次に提供されたのは「御造り皿」つまりお刺身です。

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この日は「黒むつ」「こち」「ヤガラ」「シマアジ」「いさき」の5種盛り。
食べられるお花と共に美しく盛り付けられており、別皿で海苔が添えられていました。

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この海苔のでお刺身とお花を巻いて、自家製土佐醤油でいただきます。
ありがちな刺身のつまではなく、水分の少ない花や海藻と一緒にいただくことで、魚の旨みがいっそうはっきりと感じられました。

次は温菜皿。「和牛すね肉とイタリア産うずら豆のグーラッシュ」

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「グーラッシュ」とは、牛肉と野菜を煮こんだハンガリーの料理だそうです。品数が多いので一皿の量は少しずつなんですが、どれもおいしいのでもっと食べたくなってしまいます。

次は箸休めの「白子のフリット」

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黒いのは竹炭入りのパン粉をつけて揚げているからだそう。濃厚な白子にワインが進みます。日本酒も合いそうだな……。

魚料理は「地魚のグリル ブロッコリーとイタリアンパセリのソース 季節野菜添え」

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お刺身もそうでしたが、盛り付けが華やかで食べるのがもったいないぐらいでした。もちろん、すばらしいのは見た目だけではなく、添えられた野菜の味もソースの味も鮮やかです。

肉料理の前に出てくるグラニテは「柿」でピンクペッパーが添えてあります。

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爽やかな酸味で口の中がさっぱりしたところで、肉料理が運ばれてきましたが……ここで赤ワインをオーダー。

本日のおすすめワインより「アルジオラス/イセリス ロッソ モニカ」

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赤ワインはあまり飲み慣れていないので、フレッシュな果実の香りがするものを選びました。とても飲みやすい。

そして肉料理は「A5ランク黒毛和牛ヒレ肉のタリアータ 地人参のロースト 赤ワインソース」

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肉の火加減の絶妙さ、赤ワインソースの絶妙な味わい、そしてにんじんが甘い!

この後、コースメニューとしてはご飯なんですが……赤ワインをオーダーしたタイミングが遅めだったので、まだ半分ほどワインが残っていました。

そこで、別注メニューを見たときから気になっていた「チーズ盛り合わせ」を追加オーダー。

チーズの盛り合わせ、1人前から注文できるんですよ!
チーズ頼みたくても、盛り合わせだと一皿の量が多くて頼めないことが多いので……1人前700円でオーダーできると思ったらうれしくてつい。

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5種類のチーズが苺やナッツやレーズンと共に盛り合わせられていて、これで700円とはすごくお得な感じがします。スモークチーズ、ペコリーノ(羊の乳のチーズ)、トリュフ入りチーズなどバリエーションも豊富で、注文して良かった!と思いました。

ワインもなくなったところで、〆のご飯を。
「イタリア産トリュフご飯」と「炙り和牛ロースご飯」からどちらかを選びます。和牛ロースもかなり気になったものの、ここはやはり看板メニューのトリュフかな?と。

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トリュフご飯は、土鍋で炊き上げたご飯の上からその場で好きなだけトリュフを削ってくださいます。熱々のご飯にのせられた、たっぷりのトリュフ……ものすごく良い香りがしました。

茶碗によそっていただくと、トリュフの姿はよくわからなくなってしまいますが、ご飯から立ち上るトリュフの香りはかなりすごいです。

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赤だしと一緒にいただきました……お腹いっぱいなのにおかわりして食べてしまった。

最後のデザートも、シェフ特選コースは2品あります。まずはトリュフ入りのジェラート。

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味も香りも濃厚でした。

もう1品「クリームチーズのムース 焼きメレンゲ ガナッシュ」を。

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いちごのソースが、まるでいちごをそのまま食べているかのようにフレッシュでした。

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コーヒーをいただき、もう何も入りません……ごちそうさまでした!

と思ったら最後に、土鍋に余ったトリュフご飯を夜食に持たせていただきました。

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これも、土鍋でご飯が提供されるシェフ特選コースのみのサービスのようです。(他のコースでは夜食のサービスはなかったので)

さすがにお腹いっぱいで夜のうちに食べることはできませんでしたが、朝風呂の後にいただきました。

2020年宿泊時はスタンダードな「湯楽特選コース」+「バースデー特典料理」

2019年12月に初めて宿泊した2ヶ月後、2020年の2月に早くも再訪しているのですが、実はこのときは宿から「バースデープラン」の葉書をいただいていたのです。葉書は誕生日の約1ヶ月前に届き、届いた日から2ヶ月間(現在はコロナ禍の影響で4ヶ月間)利用できます。

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「バースデープラン」と言っても、専用のプランがあるわけではなく、公式サイト、もしくは電話予約で通常の宿泊プランで予約をする際に「誕生日の葉書を使いたい」と申し出ることで、3つのバースデー特典が受けられる、というものでした。

バースデー特典は

・夕食時にスペシャルメニューのブイヤベースと、そのスープでパスタかリゾットを提供
・シェフから誕生日プレゼント
・夕食時のデザートにバースデーメッセージ

というもの。
前回宿泊時の「シェフ特選コース」は品数多めだったので、それにさらにブイヤベース追加はきついかな?と思い、今回はスタンダードプランの「湯楽特選コース」を予約しましたが、正解だったと思います。

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今回も、前回と同じ席に案内していただきました。

本日のお品書きには「湯楽特選コース」のメニューのみが書いてありました。バースデー特典のブイヤベースはどのあたりで登場するのか、楽しみです。

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今回も1杯目は、スパークリングワインをいただきました。

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前菜一皿目。
「小エビとヤリイカ、フキノトウとアンチョビのソース」

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フキノトウとアンチョビ!すごく合いますね。
前回の宿泊が12月なので2ヶ月しか経っていないのですが、フキノトウの登場でメニューが一気に春らしくなったように感じました。

前菜2皿目は「和牛すね肉、地人参 玉ねぎマリネ」

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和牛すね肉は一度煮てから焼いているそうで、とても柔らか。黄色いソースが地人参で、玉ねぎはソースの色に合わせてサフランで色を付けてピクルスにしているそうです。

次はお造り皿……というところでスパークリングワインを飲み終わり、前回から気になっていた「日本酒利き酒セット」をオーダーしました。

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「正雪 純米大吟醸」「初亀 吟醸」「浦霞 本醸造」の3種類のお酒が80mlずつ、おちょこに入って提供されました。
いずれも料理の邪魔をしないすっきりとした味わいのお酒だったので、この後のイタリアンメニューにも問題なく合いました。

御造皿は「金目鯛 いさき こち」の3種盛り合わせ。

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前回同様、食べられるお花や薬味と一緒に、土佐醤油をつけて海苔で巻いていただきます。

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御造りの次にブイヤベースが登場しました!

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イカ、エビ、ムール貝、蟹など、量もかなりたっぷりで食べごたえがあります。日本酒にも合う!

魚介をいただいた後は、スープでリゾットかパスタを作っていただけるのですが、今回はパスタでお願いしました。

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パスタ自体もゆで加減が絶妙で大変おいしく、さすがイタリアンのシェフ……こうなるとイタリアンコースも気になってきますね……。

パスタの次は温菜皿の「やまゆりポークのロースト」が提供されます。

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芽キャベツ、黒キャベツ、新ジャガイモと春らしい野菜がたっぷりなのがうれしい。

魚料理は「真鯛と帆立貝の香草蒸し」です。

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マスタードバターソースでいただきます。ソースのマスタードが、辛すぎず爽やかな酸味が感じられました。。

肉料理は「A4ランク黒毛和牛リブロース 木の芽風味の新牛蒡のフリカッセ」

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「フリカッセ」は、バターなどで炒めてから煮こむ、フランスの家庭料理だそうです。
ちなみにお肉は、シェフ特選コースは「A5ランク」なんですが、それ以外のコースでは「A4ランク」です。前回A5ランクのほうが脂はのっていたと思いますが、今回のお肉も十分おいしかったです。

ご飯ものは今回「地鶏と蕗の炊き込みご飯」。これも春らしい具材でうれしい!

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ちなみに、トリュフご飯のときは、ご飯は炊いた釜ごと持ってきていただきましたが、今回は最初から茶碗によそわれた状態での提供でした。

そして今回もトリュフのジェラートが!

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前回、トリュフのジェラートはシェフ特典コースにしかつかないと伺ったので、おそらくこちらもバースデー特典なのだと思います。

そして最後に、バースデーメッセージ入りのデザートをコーヒーと共に。

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最後までおいしくいただきました!ごちそうさまでした。

ちなみに、バースデー特典の「シェフからのプレゼント」は、チェックアウト時にいただいたのですが「オリーブオイル」でした。

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癖がなくて何にかけてもおいしいオイルだったので、いただいたものを使いきった後は楽天で探して取り寄せています。

2022年1月宿泊時は、自家製パンがいただける「イタリアンコース」で

バースデー特典でいただいたブイヤベースとパスタのおいしさに「イタリアンコースも食べてみたい!」と思い、3度目の宿泊では「イタリアンコース」を選んで予約しました。

このとき初めて、ダイニングの角にある格子状の仕切りに囲まれた席に通していただきました。他の席から見えないわけではないですが、ちょっと個室感がある席で、近くに電気ストーブも置いてあって暖かかったです。

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過去2回の夕食では、カトラリーは箸とスプーンのみが置かれていましたが、今回初めて、ナイフとフォークが食事開始のタイミングから置いてありました。

今回のお品書きはこちら。

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過去2回と比べると調理法についての説明書きなどがなくなりシンプルな内容になっていました。前回の宿泊から約2年経っているので、イタリアンコースだからシンプルなのか、シェフ特選コースなどの他のコースメニューのお品書きもシンプル化したのかはわかりません。

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イタリアンコースには、スパークリングワインが1杯サービスでついています。(ノンアルコールに変更も可能だそう)
オーベルジュ湯楽がイタリアから直輸入している「プロセッコ」なるスパークリングワインをまずはいただきます。

前菜一皿目。
「富士山サーモン、ノーザンルビー、キャビア」です。サーモンのタルタルにキャビアがのせてあります。

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お皿が赤いのでちょっとわかりにくいですが「ノーザンルビー」はピンク色のジャガイモで、スライスしたポテトチップスがタルタルに添えてあります。オーベルジュ湯楽の料理にはこの色鮮やかな「ノーザンルビー」がよく使われていますね。

ここで3種のパンとチーズが登場しました。イタリアンコースで予約する方、たぶんあまり多くはないと思うんですけど、最初に泊まったときに夕食でも朝食でもパンの焼けるいい匂いがしてすごく気になったんですよね……。

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パンは左から「全粒粉のパン」「セッポリーニ」「グリッシーニっぽい固いパン」で、チーズは左2種が牛乳から作られたもの、一番右が牛乳とヤギ乳のチーズとのことでした。
「セッポリーニ」は「生地に海藻を練り込んで揚げたパン」だそうで、こちらでは生海苔を練り込んでいるそうです。これが、ポンデケージョを揚げパンにしたみたいで、もちもちしてめちゃくちゃおいしかったです。パンはおかわりできるそうなので、後でお願いしよう!と思いました。

前菜2皿目は「スノーホワイトチェリーバレー マッシュルーム ビーツ」

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「スノーホワイトチェリーバレー」って何のことかと思ったら「合鴨の品種」だそうです。合鴨のローストにマッシュルームが添えてあり、ビーツの赤いソースでいただきます。

このあたりで、最初のスパークリングワインがなくなったので、白ワインをグラスでオーダーしました。冬のおすすめワインの「ゼナート/ルガーナ リゼルヴァ.」を。

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「ゼナート」が生産者の方の名前で、ルガーナという地区で作られたワインのようです。お花や柑橘類の香りがして、大変おいしいワインでした。

次のお皿は「地魚のカルパッチョ」です。

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食べられるお花や海藻が添えてあるのは前回までと同様ですが、過去2回は「土佐醤油をつけて海苔で巻いて」いただきましたが、今回はオリーブオイル仕立て。見事にイタリアンになっています。

温菜皿は「紅ずわい蟹、カリフラワー、蕪」

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バースデー特典でいただいたブイヤベースを彷彿させるトマト味のソースで蟹と野菜を煮こんだ料理。おいしくてもっと食べたくなってしまいました。

このあたりで最初のパンを食べ終わり、一番気に入った「セッポリーニ」だけを2つ追加でお願いします。

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パンは焼けるまでに少し時間がかかるので、全部食べ終わる前に追加をお願いしても良かったかもしれません。

魚料理は「鰆のグリル 百合根のピュレソース からすみ」

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旬の鰆のロースト。百合根をソースにするってちょっと珍しいですね。

肉料理の前に、口直しのグラニテが提供されました。

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柚子とはちみつのグラニテです。甘酸っぱく爽やかなグラニテですっきり。

そして肉料理の前に赤ワインをオーダーします。

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シェフのおすすめワインとされていた「プラテッロミッレ1」というオーガニックワインです。

肉料理は「A4ランク黒毛和牛リブロース」です。焼いたものを切って、ローストした芽キャベツや人参と一緒にいただきます。

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しっかりボリュームはあるけれど、重くなくさっぱりとした肉料理なので、コースの後半でも無理なくするっと入ってしまいます。

デザートは「苺のミルフィーユとピスタチオのジェラート」です。

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最近流行りのピスタチオのスイーツ。濃厚でおいしいジェラートでした。

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最後にコーヒーをいただき……ごちそうさまでした!
シェフ特選コースに比べると品数は少なめですが、そうとは思えないほど満足度の高い夕食でした。

2022年6月宿泊時は「イタリアンコース」+「バースデー特典料理」

2022年2度目の宿泊も、前回すばらしかったのでイタリアンコースで!それにプラスして今回もバースデー特典を利用させていただきました。

2022年6月バージョンのお品書きです。

イタリアンコースの料理は、コースに含まれるグラスのスパークリングワインから始まります。すっきりと辛口で飲みやすい泡です。

前菜1品目は「水蛸 金時草 オクラ」スプーンですくっていただきます。

前菜2品目は帆立と水茄子をアンチョビのソースで。

地魚のカルパッチョはイサキとシマアジ、くろむつです。海藻や食べられる花で美しく彩られており、味もすばらしいです。

パンは左から「全粒粉のパン」「セッポリーニ」「グリッシーニっぽい固いパン」です。

揚げパンのセッポリーニがやっぱりめちゃくちゃおいしい!このあたりでグラスの白ワインをオーダーしました。

ここで、バースデー特典のブイヤベースが!ムール貝、アサリ、海老などかなりしっかりと量があります。

ブイヤベースの後にいただける「リゾットorパスタ」は、今回もパスタでお願いしました。ゆで加減が当然のように完璧で、濃厚なブイヤベースを最後まで味わいつくしました。

ロゼワインを追加でオーダーし、鮎と枝豆の焼きリゾットに青海苔のスープを合わせたもの。

ここでリゾットが来るとわかっていたので、ブイヤベースはパスタでお願いしたのです。こちらはさっぱりとした味わいで、まるでお茶漬けのようにさらさらっといただいてしまいました。

魚料理は「さごし」という鰆の幼魚のグリルをワタリガニとズッキーニのソースで。淡泊な味わいのお魚に濃厚なソースがたまりません。

お口直しは赤紫蘇のグラニテ。

その後は黒毛和牛のリブロースを。バルサミコとフォンドボーのソースで、たっぷりの野菜と共にいただきます。

バースデー特典のトリュフのアイス。今回も濃厚でおいしい……。

デザートはバースデーメッセージ付きです。

最後にコーヒーをいただいてごちそうさまでした。

オーベルジュ湯楽は、グラスでいただけるワインの種類がかなり多く、日本酒やカクテルもいろいろとラインナップされているのが楽しいのですが、この日は季節限定の「甘夏スプモーニ」が気になって、お部屋でいただくためにオーダーしてしまいました。

甘夏のさわやかな酸味がおいしかったです。

2019年宿泊時の朝食、シェフ特選コース特典の選べる干物!

朝食も、食事コースによって少しずつ異なるポイントがあります。

2019年に初めて泊まった際に選んだシェフ特選コースでは、夕食の終わり頃に「明日の朝食で出す干物の種類」を聞かれます。

「あじ」「さば」「かぼす」「えぼだい」の4種類から干物は選べるのですが、スタンダードな「湯楽特選コース」にすると「あじ」になるので、せっかくだからあじ以外を選ぼうと思い、さばにしました。

朝食にもお品書きがあるのもうれしいですね。

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指定された時間にレストランに向かい、前日と同じ席に座ると次々と料理が運ばれてきて、テーブルいっぱいにおかずが並びました。

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フレッシュジュースは「キウイとマンダリン」です。

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なかなか飲む機会のない組み合わせのジュースで、珍しくもおいしい。マンダリンの酸味で目が覚めるようでした。

まず「鳳凰卵の温泉卵 季節野菜のサラダ添え」サラダの野菜はいかにも新鮮そう!

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卓上には「ドレッシング」「ポン酢」「醤油」が置かれており、好きな味付けでいただきます。温泉卵の固さも絶妙でした。

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重箱の上の段に乗っていたのは「魚沼産コシヒカリ」「魚のあら出汁」そして選べる干物からチョイスした「さばの干物」です。

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あまり食べる機会のない鯖の干物ですが、生臭みなどもなく、脂がのっていて大変おいしかったです。

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重箱の二段目にはおかずが4種類。
左上から時計回りに「小海老南蛮 厚揚げ含め煮」「カステラ風卵焼き イタリア産生ハム添え」「鰤幽庵焼き 帆立貝のしぐれ煮」「白菜のお浸し 豚ロースの自家製ハム」

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和洋折衷・かつ肉も魚も野菜も卵も厚揚げも入っていて、味のバランスも栄養バランスも満点でした。カステラのようなふわふわの卵焼きと、生ハムの組み合わせがとても良かったです。

ご飯のお供6種。上段左から「もずく酢」「昆布佃煮」「塩辛黒造り」

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下段左から「自家製ふりかけ」「釜揚げしらす」「梅干し」です。
塩辛黒造り、思わず朝から日本酒が飲みたくなるおいしさでした。

後から熱々を持ってきていただいたのは「湯河原十二庵さんの寄せ豆腐 和牛しぐれ煮」

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豆腐自体がふわふわなのに味が濃くておいしく、さらに和牛しぐれ煮も旨みが濃くて、山盛り食べたくなるおかずでした……。

朝食にもしっかりとデザートがあります。自家製パンナコッタにいちごを添えて。

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食後には、コーヒー、紅茶、ハーブティから温かい飲み物が一種類提供されます。

味も見た目も良く、品数も豊富で文句なしのすばらしい朝食でした。

2020年宿泊時は、湯楽特選コースのスタンダード朝食

2020年2月、スタンダードプランの湯楽特選コースで宿泊した際の朝食です。

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シェフ特選コースと湯楽特選コースで、朝食の内容に大きな違いはないのですが、一つだけ違うのは、シェフ特選コースでは4種類から選べる干物が、湯楽特選コースでは「あじ」固定になるということだけです。

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今回も、テーブルいっぱいにおかずが並びます。

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重箱の中は左上から「厚揚げ含め煮 鶏胸肉の低温ロースト」「カステラ風卵焼き イタリア産生ハム添え」「鰤幽庵焼き 帆立貝の佃煮」「明日葉 うるいお浸し からすみ」

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前回いただいて大変美味しかった「カステラ風卵焼き」がまた食べれてうれしい!

明日葉とうるいのお浸しも季節が感じられる一品だし、からすみがかかっているのもいいですね。

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干物の鯵も、間違いのないおいしさです。

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温かい寄せ豆腐と和牛のしぐれ煮も定番メニューのようですね。

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デザートのパンナコッタとコーヒーまで、おいしくいただきました。

オーベルジュ湯楽は11時チェックアウトなので、朝食後にもう一度お風呂に行くことも十分可能なんですが、こう見えて朝食の量もかなりのものなので、食後はつい、部屋でゴロゴロしてしまいます。

2022年1月宿泊時は、イタリアンコース限定の洋朝食!

2022年はイタリアンコースで宿泊したので、コースの特典で朝食を「和食」か「洋食」から選ぶことができます。
もちろん、ずっと気になっていた洋朝食を選びました。

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お品書きがこちら。和食のメニューとはかなり雰囲気が異なりますね。

洋食メニューですが、ほうじ茶も出してくださいました。体が温まるのでうれしい。

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席につくとあっという間に、テーブルが料理で埋まりました。

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事前にテーブルに料理を準備しておくのではなく、席に着いてからサッと並べてもらえるのがうれしいですね。

フルーツジュースは「キウイフルーツとマンダリンオレンジ」でした。

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和食では最後にコーヒー(または紅茶かハーブティー」が出てきますが、洋食の場合は最初から出していただけました。

おかずは和食のときと同様に、4つに仕切られたお重に入って提供されましたが、内容はしっかり洋食メニューです。

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左上から時計回りに「サーモンマリネ」「イタリア産生ハム」「ローストポーク」「しらすとオリーブ」です。朝からワインが飲みたくなるおかずですね……。

「季節野菜のサラダ」は自家製玉ねぎドレッシングでいただきます。

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菜の花が入っていて春っぽい彩り。和食だと、サラダと温泉卵が一緒になっているような感じでしたが……洋食ではサラダはサラダのみで。

温泉卵は別の皿で、ベーコンと「フォンデュータソース」なる、チーズとミルクの入ったクリーミーなソースと一緒に提供されました。

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これはとても……パンに合いそうです!

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パンは「パンドミー」で、モッツァレラチーズが添えてあります。
おかわりできますが、焼くのに時間がかかるので、早めにお願いしたほうが良いとのこと。

右手前は季節野菜のクリームスープ。

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奥に見えるのは、左からバター、りんごのジャム、キウイとバナナのジャム。

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この、パンと、生ハムとチーズと温泉卵とベーコンと、ジャムもバターもすべておいしくて、もちろんパンはおかわりしました。

生ハムとモッツァレラ、ベーコンと温泉卵をのせたり。

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パンドミーも自家製だそうですが……もちもちでめちゃめちゃおいしいです。ああ、サーモンとモッツァレラの組み合わせも、今思うと試したかったですね。

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モッツァレラはジャム2種をのせて食べました。

最後のデザートは、パンナコッタに湯河原のみかんを添えて。

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最初にいただいたコーヒーがまだ残っていたんですが、デザートのタイミングで新しいコーヒーと替えてもらえたのもうれしかったですね。

洋朝食めちゃくちゃ気に入ったので、イタリアンコース以外でも選べたらいいのに……と思ってしまいました。

この日は私以外に洋朝食を食べてる人が見当たらず……(私は8時スタートだったので、8時30以降に朝食を食べた方の中にいたかもしれませんが)数少ない洋朝食を選んだ人のために、パンドミーを焼くの大変じゃないのかな?などと心配になってしまいました。洋朝食、また食べたいです。

2022年6月もイタリアンコースで洋朝食をいただきました!

6月宿泊時も洋食を選択しました。お品書きです。

 

たっぷりの野菜サラダに添えられた「本日のフルーツジュース」は、自家製のイチゴ酢を炭酸で割ったものだそう。さっぱりとしていて食欲が湧いてくるお味です。

生ハム、地鶏の自家製ハム、しらすとオリーブなど、ワインが飲みたくなるおかずが並びます。

焼き立てのパンドミと「パセリとクリームチーズの塩ケーキ」も絶品で、パンはお替わりをお願いしました。

特製のミートソースを添えられた温泉卵は、パンに付けると無限に食べれそうな危険なおいしさ。

デザートにフルーツを添えた自家製パンナコッタをいただき、コーヒーのお替わりもいただいてお腹いっぱい。

チェックアウト時間までお部屋でのんびりと過ごしました。

【再訪したい度】★★★★★ いつか檜風呂付きの部屋に泊まりたい

初めて宿泊した際に、料理のおいしさとお湯のすばらしさに感激し、3年間で3度泊まって3つある通常の料理コースと、バースデー特典まで利用させていただきました。

すべてのコースを食べてみて、通常の宿泊ならいろいろと選択肢が多くなる「シェフ特選コース」で、バースデー特典を付けられるときは「イタリアンコース」で宿泊するのが良いかなと思っています。シェフ特選コースにブイヤベース付けると量が多すぎるので……。イタリアンコースは量もほど良いですし、イタリアンコースで予約のときだけ選べる洋朝食がかなり気に入ったので、また食べたいです。

また、オーベルジュ湯楽はリピーターになると、公式サイトか電話予約限定で割引があります。私も初回の宿泊は楽天トラベル経由でしたが、2度目以降は公式サイトから予約するようにしています。

公式から予約したほうが宿にとってはいいのだろうと思いつつも、同じ値段なら予約サイト経由のほうがポイントも貯まるし……と思ってしまいがちですが、そこをうまく公式サイトでの予約に誘導して、リピーターを増やす努力をしているのもすばらしいなと思います。

公式サイトでは毎月の料理メニューもプラン毎にすべて公開されているのですが、季節ごとに食材も大きく変わるようですし、また別の季節におとずれたい宿です。

温泉浴室がついている部屋もいくつかあるので、いつか泊まってみたいですね。

【1人旅に優しい度】65点:人気宿で予約は取りづらいが、1人でも酒食を満喫できる

泊まりやすさ 10/20
「8畳アウトバス・トイレ室外」の4階の1部屋についてのみ、土曜日も1人泊可能。
それ以外の部屋は予約の混み具合によって主に平日に予約可能となることもあるが、その場合「シェフ特選コース」あるいは「一人旅プラン」を選んで予約する必要がある。
また、人気の宿で予約は非常に混み合っている。

食事場所の配慮 5/20
ダイニングでの食事となる。
特に仕切りなどあるわけではないので、気になる人は気になるかなという感じ。

プランの選択肢 10/20 
3つある食事コースいずれも1人で予約可能だが、プランによっては宿泊可能な部屋が限定されることもある。たとえば「イタリアンコース」を選ぶためには「8畳アウトバス・トイレ室外」の部屋を選ぶしかないなど、制限はある。

ドリンクオーダー  20/20
グラスでいただけるワインが20種類近くあり、日本酒の利き酒セットもあり。
それ以外にもグラスオーダー可能な飲み物がアルコール・ソフトドリンク共にいろいろあって言うことなし。

フリーWi-Fi完備 20/20
全館でWi-Fi利用可能。速度も問題なくとても快適。

◆ お知らせ ◆
2020年10月に著書が発売となりました。
一人旅をもっと楽しみたい方に向けたエッセイです。
一人で泊まれるおすすめの温泉宿もたくさん紹介しています。