温泉ブログ 山と温泉のきろく

山好き女子の温泉と食と山旅の記録です。

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著書「ひとり酒、ひとり温泉、ひとり山」発売となりました

ひとりを楽しむ術を知れば、人生の喜びが2倍になる

先日Twitterでは告知させていただきましたが、私の初めての著書「ひとり酒、ひとり温泉、ひとり山」が、10月29日に発売となりました。

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手前味噌ではありますが、自著の内容についてご紹介させていただきたいと思います。

また、記事の後半では、各章の目次を掲載していますので、購入を迷われている方の参考になればと思っています。

担当編集者さま「目次などをブログに掲載していいですか?」に返信がなかったので出してしまいましたが、問題ありましたらご連絡くださいませ。

「ひとり旅に出たくなる」「ひとり旅気分を味わえる」エッセイです

私のブログは情報メインの記事が多いので、ブログの読者の方は特に「山と温泉のきろくの中の人が本を出す」と聞いて、実用書的な本をイメージされた方も多いのではないでしょうか。

実用書的な本とはつまり……山で言ったらこんな感じの本とか。

あるいは温泉であればこんな感じの本とか。

ブログのこの記事とかこの記事なんかがそうですが、私は「大量の情報を自分の言葉でまとめてわかりやすく整理する」のが好きなので、実用書(つまりはガイドブック的な本)を作ってみたい思いもありました。しかし今回の本はエッセイです。写真はそこそこ入っていますが、主役はテキストであり、読み物です。

ガイドブック的な本を求めて購入されるとがっかりされるかもしれませんので、最初にお伝えしておきます。「ひとり酒、ひとり温泉、ひとり山」はよみものです。

なぜそうなったかと言うと「エッセイを書いてほしい」と依頼されたからです。
もちろん、エッセイでは嫌ならお断りすればいいわけですし、私自身「書籍にはブログには書いていないことを書きたい」という思いもありました。

ブログはもともと情報メインで書いていて、今後も続けていく予定ですし、「たくさんの情報」を主役として載せていくなら書籍よりも、新しい情報が出たらすぐに更新できるブログのほうがふさわしいかなとも思ったのです。

なので本書には、ブログには書いたことのないエピソードや思いを中心に、ひとり行動を楽しむためのノウハウや、エッセンスを詰め込んだつもりです。情報メインではないとは言え、温泉宿や山、飲食店の情報も、厳選してできる限り掲載しています。

今回の著書は「読めばひとり旅に出たくなる」本で。
そして、さまざまな事情で「今はひとりでは出かけられないなあ」というときに読んでいただけたら「ひとり旅気分を味わえる」本でありたい!という思いを持って書きました。

「ひとり酒、ひとり温泉、ひとり山」は、こんな人におすすめしたい

私がイメージする、この本の読者は以下のような感じの人です。

・ひとりで外食、温泉、登山をもっと楽しみたい

・ひとり旅してみたいけど、なかなか一歩が踏み出せない

・ひとり旅してみたけど、なんかしっくり来ない

・ひとりで山に登りたいけど、どうしたらいいんだろうか

・地方出身で、自分の田舎があまり好きではない

外食にしろ、旅にしろ、登山にしろ「ひとりで楽しみたい!」気持ちがあるけれど、現時点ではそこまで楽しめてない。

もっと気楽に、気軽に、ひとりの時間を楽しみたいけど、どうしたら……?という方に向けて書いています。

思うに「一人」で何かをしようと思うときって、迷ったときに意見をもらえたり、愚痴を聞いてくれたり、背中を押してくれる相手もいないわけですから、誰かと一緒のときよりもずっと、スタートダッシュで躓きやすいのです。でも、一度「自分なりの楽しみ方」を見つけてしまえば、その後はどんどん楽しみが広がっていくと思うのですよね。

この本が、これからひとりでどこかに出かけようとしている方が、スタートダッシュで躓いて引き返してしまうことなく、自分なりの楽しみを見つけて続けていくためのサポートになればいいなと思っています。

地方出身者の人は、共感できるポイントが1つ多いかも

あとは、私自身が東北の田舎町出身ということで、自著を通して読むと「こういう感覚って地方出身者ならではなんだろうな」と思うポイントがけっこうありました。
ですから、私と同じように「田舎に生まれたけど、地元に住み続けることに違和感があり、上京したり大都市圏で働いている」方は、本を読んでいただいたときに、共感できるポイントが1つ多いかもしれません。

先日、はてな匿名ダイアリーでこういう文を読みました。

書いた方は北海道出身だそうですが、私の田舎も「日本から捨てられた土地」だとは思いませんけど「近いものはあるよな」と感じたところが多くあり。

私の実家は、田舎では珍しく教育熱心な家庭だったのですけど、それゆえに私は、地元の小中学校ではちょっと浮いた存在だったと思います。

地元にいた頃に

「自分を押し殺して周囲と無理に交わるよりも、一人でいて自分を解放できたほうがずっと楽だな」

と思ったことが「一人の時間は、自分を甘やかすだけの贅沢な時間である」という今の価値観を作ったように思うのです。

そんなこともあり、地元庄内のことをけっこう書いているので、鶴岡・酒田近辺にお住まいだったり、同郷の方に、ぜひ読んでいただきたいなーと思っています。

逆に「ひとり酒、ひとり温泉、ひとり山」をおすすめできないのは?

この本を読んでいただいたのに「なんか思ってたんと違う!」と感じてしまいそうなのは、以下のような方でしょうか。

・ガイドブック的な内容を求めている人(エッセイなので) 

・「グルメ」「温泉」「登山」の世界を極めたい人

・「ひとり」は寂しいから基本的に好きじゃない人

・海外旅行の情報が知りたい人 11/4追記

・国内旅行でも一般的な観光地や、都市部の旅行の情報がほしい人 11/4追記

私自身「グルメ」にしろ「温泉」にしろ「登山」にしろ、特に極めているというほどではない人です。「温泉」と「登山」の両方に、そこそこガチで取り組んでいる人は少ないので、そういう方向でスポットを当てていただくことはありますが「温泉」「登山」それぞれで見ると、もうぜんぜんね、上には上がいます。

むしろ「その道を極めなくても、自分なりの楽しみ方を見つけるほうが楽だし素敵」と思っているので、極めたい方から見ると「ぜんぜんぬるいわー」と思われてしまうかもしれません。

「酒(グルメ)」「温泉」「山」のいずれについても「そのジャンルで高みを目指す」方向に導く本ではありません。ですから、たとえば既に一人でどんどん山に登られてる方などからすると、当たり前のことばかり書いてあって物足りないのではないかと思います。登り始めたころの不安な気持ちや、ワクワクするような気持ちを思い出すのには良いかもしれませんが……。

「高みを目指す」ための本を探されているときは、どうか別の本を手に取っていただけたらと思います。

私は基本的に「ひとり」が寂しいと思わない人です

私は、基本的に「ひとり」でいることが寂しいとは思っていません。
「ずっとひとりだと体調が悪いときとか心細くない?」
と言われたりしますが、体調悪いときにむしろ人と会いたくないと思うタイプです。気を遣って疲れるので……。

そんな私ですから

「ひとり旅してみたいけど、ひとりだと寂しい。この寂しさ、どうしたらいい?」

という疑問には答えられないし、その答えは本にも載っていません。だって私、寂しくないので……。
そんな質問する人いるの?という気もしますが、たまに聞かれるんです……。友達と予定合わなくて、ひとりで出かけざるを得ないとき寂しい、みたいな。これは私「知らんがな」としか答えられません。すみません。

もちろん、仕事をしたり社会で生きていくうえで完全に「ひとり」でやっていくことなんてできないことはわかっていますが、だからこそ、余暇の時間をひとりで楽しみたいというわけで。そういう本ですよこれはと。

海外旅行・国内の観光地や都市部の旅の話はありません(11/4追記)

ブログやTwitterのプロフィールにも「国内専門です」と書いているのですが、私はまったくと言っていいほど、海外旅行に興味がない人間です。海外に行くお金があったら国内で使いたいと考えてしまいます。

「海外にも温泉あるよ」と言われたりもしますが、私はやっぱり「日本の温泉宿」が好きなんですよね。温泉だけあってもあまり興味を惹かれないのです。

また、国内旅行でも「山歩き」もできず「温泉宿」もない地域には興味がなく、一般的な「観光地」に行くこともほぼありません。仙台や高崎、宇都宮なんかで電車乗り換える際に寿司を食べたり餃子を食べたり、ということはありますが……。

ですから「海外」「観光地」「都市部」の情報が欲しい方には、まったく期待外れな内容となってしまうと思います。まあ、今はコロナ禍で海外にも行きづらい状況ですし「ひとり酒、ひとり温泉、ひとり山」というタイトルから、山と温泉中心の本だとだいたい予想がつくんじゃないかと思っていたのですが、Amazonのレビューで「もっと海外の情報や都市部の情報が欲しかった」と書かれていたので、一応追記しました。

ブログと本書は、形は違うけど同じ方向を目指している

世界は基本的に「楽しむときは誰かと一緒がいい」人を中心にできている

「ひとり旅が好きで」とか「一人でも飲みに行きますよ」と言うと「格好いい!」とか「一人は気楽でいいよね」と言ってもらえることもありますが

「おいしいものを食べたりきれいな景色を見たりしても、共感してくれる人がいないとつまらなくない?」

と言われることもまた、多いものです。
おそらく、世の人は大きく2つに分かれるのだと思うのです。
「楽しむときは誰かと一緒がいい」人と「ひとりでも存分に楽しめてしまう」人です。もちろん、両方楽しめる人もいるのですが「誰かと一緒じゃないと」という人はわりと多いんだなあと感じます。

そして「世界は『楽しむときは誰かと一緒がいい派』をベースに作られてるよなあ」と思うことがけっこう多いのです。

たとえば、温泉宿は1人で泊まれないところも多いですし、泊まれたとしても宿泊プランが限定されたり、宿泊費が高額になってしまうこともよくあります。

飲食店も、時間をかけてゆっくりと食事やお酒を楽しむ店では、1人で来るお客さんを敬遠する店も多いものです。

「ひとり」に優しい宿や店を、もっと多くの人に知ってもらいたい!

しかし、よく探せば「1人でも居心地よく楽しめるすばらしい店や宿」もたくさんあります。「山と温泉のきろく」というブログを続けてきた大きな目的は、そういった「ひとり」に優しい宿や店を、もっと多くの人に知ってもらいたい!ということでした。

私自身、同じ宿や店に何度もおとずれたいタイプなので、ブログで紹介することで、私が足を運べないときでもお客を呼び込むことができたら……。ひとりに優しい店や宿が潤って、長く営業を続けてもらえたら、私自身もいつでもまた、訪ねていくことができます。そう思ってブログを続けてきました。

もちろん、ブログと同じ目的を本書でも叶えたいという思いはあり、本の中でも、お気に入りの宿や店の情報は、厳選して掲載しています。

「ひとり登山」は万人には勧められないけれど

また、登山については宿や飲食店とは少し意味合いが異なりますが「ひとりではやらないほうがいい」と言われることが多い趣味です。

とは言え、ひとりで山を楽しむ方法もないことはないのです。経験者と一緒に行くより時間もお金もかかるし、慎重さも求められるので万人には勧められませんが……。

山を歩く人が減れば、山に向かう交通機関や山小屋、登山道の整備も行き届かなくなってしまいます。そうならないために、ひとりが好きで「ひとりで山を歩いてみたいけど、どうしたら……」と思っている方に、一つの可能性を示したい、と思ってブログを書いています。

また、周りに経験者がいないことで、知識がないままにひとりで「えいやっ」と行ってしまう人が増えると「これだから単独登山者は」とひとりで山に行く人皆が肩身の狭い思いをすることにも繋がりかねません。正しい(と現時点で言われている)知識を、これから山に行ってみたいと思う人が身につけられるようサポートできないだろうか、という思いもありました。

もちろん、本書も同じ方向を目指して書いています。

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「登山」とまで行かなくても、山の近くの温泉に泊まって、少しハイキングコースを歩いてみるだけでも、まさに「命の洗濯」と言えるような時間を過ごせることは多いものです。

あのすばらしい時間を、少しでも感じてもらえるような本にできればと思いながら、書きました。

全4章の内容をざっくり紹介 

ここからは「ひとり酒、ひとり温泉、ひとり山」の4つの章について、ざっくり紹介していきたいと思います。

目次のボリュームは章ごとにかなり異なりますが、すべての章を2万7千字程度の、同じボリュームで書いています。

章の扉のページに入れているキャプションが、それぞれの章の内容を簡潔に表していると思いますので、そのページも併せてご紹介しますね。

ひとり酒

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今となっては、回らないお寿司やフレンチレストランにも、ひとりで足を運ぶ私ですが、かつては喫茶店に入るのも緊張していたことがありました。

それはいつのことかと申しますと……高校生のときです。

山形県の鶴岡市で高校に通っていたときに出会った、一軒の珈琲専門店。
このお店ですが。

コフィアについてはブログでも紹介していましたが、通い始めたころのお話を、今回初めて書きました。

1章の前半では、喫茶店に始まり、洋食屋さんでひとりご飯、お酒のおいしいクラブでひとり酒、と私自身がステップアップしていったときのことを回想しています。

後半は「ひとりで入ることの難易度が低い店と高い店があるので、まずは難易度が低い店から慣れていくと、徐々にひとりで楽しめる店を増やせるよ」というお話です。

それぞれの難易度のお店について、ひとりで入りやすい店の選び方やひとりで楽しむためのコツと、私の中で印象に残っているお店を厳選して紹介しています。

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渋谷駅の「本家しぶそば」についても書いたのですが、本の発売前に閉店してしまいました。もうお店はありませんが、掲載の許可はいただけたので、しぶそばの思い出を載せることができてよかったです。

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本家しぶそばでいつも食べていた冷やしかき揚げ蕎麦

1章で紹介しているお店は、東京のお店が多めになっています。

2章以降は大部分が都外の話になるので、バランスを取ったというのもありますが、それ以外にも、1章では東京の話が多い理由があります。

ここには書きませんが、本書を通して読んでいただけると、なんとなく意味がわかってもらえるのではないか。わかってもらえるといいなあと思っています。

ひとり温泉

温泉は「宿に泊まって」楽しむほか、外湯や日帰り入浴で湯巡りをするという楽しみ方もありますが、私は温泉宿に泊まって過ごす時間が好きなので、基本的に「宿泊」に特化した話になっています。

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実家で同居していた祖父が連泊湯治が好きだったこともあって、もともと温泉は好きでした。学生時代に日帰り温泉施設でバイトしていたこともあります。

社会人になって彼氏と温泉旅行に行くようになったのですが……帰ってくると、もうものすごく疲れてしまっていたのですよ。当分行かなくていいや、と思うぐらいに。

そもそも私、旅慣れてもいないし、旅行に向いていないのかもなあ……というところから、ひとり温泉旅に目覚めるまでの話を、2章の前半で書きました。

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そして、2章の目玉となるコンテンツとして「ぴったり温泉宿診断」を作成しました。

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温泉宿にはさまざまなタイプの宿があります。
持論ですが「万人にとって最高の宿」というのは存在しないのではないか、と思うのです。まず、旅行にかけられる予算の大小も人によって違いますし、同じ予算であっても「めったに来られなくても高級旅館に泊まりたい」という人と「連泊したり、湯治宿に年に何度も泊まりたい」人などに分かれたとしても何も不思議ではないでしょう。どっちがよりすばらしい、なんていうことはないと思うのです。

であれば、自分の志向にぴったりあった宿を探せば、居心地よく理想的な時間が過ごせるのではないでしょうか。

もちろん、いつもはややお高めの宿に泊まっている人が、たまには温泉民宿に……という気分のこともあると思いますし、逆もしかりだとは思います。自身の「志向」とそのときの「気分」や「予算」によって、ぴったりの宿を選ぶための診断を用意しました。

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診断結果は「大型温泉ホテル」や「公共の宿」など、宿のカテゴリとして導き出されますが、それぞれの宿カテゴリで、私が以前泊まって印象に残っている宿を写真付きで紹介しています。それも、各カテゴリ毎に「東日本で1軒」「西日本で1軒」紹介しました。もちろん、すべて私自身が1人で泊まった宿ばかりです。

この診断だけでも24軒の宿を紹介していますので

「東日本で部屋に露天風呂付きの宿ならもっといいところあるでしょう」

などと突っ込みたくなる方もいらっしゃるとは思うのですが、あくまで

「私が泊まったことがあって」「1人でも快適に過ごせた宿」の中からの選出であるということで、ご理解いただけたらと思います。

ひとり山

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体力こそ人並み程度にはありましたけど、スポーツが得意なほうではなく、アウトドアな遊びが好きなわけでもありませんでした。

そんな私が、30歳近くなって山に興味を持ち、登山を始めるまでの話を3章の前半で書いています。

「登山を始めたきっかけ」について、これまでいくつかのブログの記事で「東日本大震災がきっかけ」だと書いてきました。

たとえばこの記事などで。
ヘッドライトなどの登山装備を「非常用持ち出し品」として購入し、なぜか登山用のザックまで買ってしまったので「じゃあ、山に登ればいい!」と思ったという話です。

その話はまごうことなき真実なのですが、実際にはそれ以外にもいくつかの、複合的な理由がありました。

登山を始めたさまざまなきっかけや、山に魅せられてから本格的に登山に取り組むようになるまでのことを、時系列に沿って、これまでどのメディアに掲載した記事よりも詳しく書きました。

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本書は「初心者向け登山ガイド」というわけではないので「まったくの初心者がこの本を読んだだけで登山ができるようになる!」というようなものではありません。

ですが、登山を始めるまでの道筋だけはつけられるように、おすすめの参考図書リストや、最初に買ったほうがよい登山装備のリスト、おすすめの山や、山小屋リストなどの情報も掲載しています。

ひとり旅

最後の章「ひとり旅」は、旅行記です。

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直近2~3年の印象に残っている旅。温泉も、山も、お酒もひっくるめて楽しんだ旅を、時系列に沿ってまとめています。

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さまざまな事情で「今はひとりで出かけるのは無理だな」という時期も、人生の中でたびたび巡ってきます。

そんなときもこの本を手に取り、その土地で採れた食材を地酒と共にいただき、湯に浸かり、山を歩く、ひとり旅気分を味わっていただけたら、と思いながら書きました。

また「遠くに行くことだけが旅ではない」「自宅の周辺でだって、会社帰りでだって旅は楽しめるのだ」という持論があるのですが、それに基づき「会社帰りに渋谷を旅する」という話から、この章は始まります。

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会社帰りに銭湯に寄った後、これまで行ったことのないお店で一杯飲むだけで、かなり旅気分を味わえるので、とてもおすすめです。

この章では本当は、大好きな九州の旅についても書きたかったのですが、九州旅行は3泊・4泊といった長めの行程で行くことが多かったので、文字数の関係で書くことができませんでした。

各章2万7千字を目安に書いているのですが、この章に限っては本当に、5万字ぐらいは書きたかったですね。

紙の本と電子書籍、迷ったらどっちを買うのがおすすめか

実は、私自身は普段、完全なる電子書籍派なのですが、この本について言えば、もし紙と電子書籍どちらにするか迷われた方は、紙の本を購入することをおすすめします!

紙の本がちょっと凝ったレイアウトなので、そのまま電子化することが難しかったようで、紙で凝って作った部分ほど、電子書籍では読みにくい感じになっているのです……。

少し読みにくいけれど内容は同じですし、紙では小さな写真しか掲載されていない部分も、電子書籍なら拡大して見れますから、電子のメリットもなくはないとは思うのですが。

私自身、普段は圧倒的に電子書籍派なのですが、本書に関しては紙の本のほうが出来が良いなあと思っていますので、迷ったら紙で買っていただけたらと思います。

また、Twitterをされている方はぜひ「#ひとり旅本」というハッシュタグを付けて感想をツイートしていただけるとうれしいです。リプライやRTを見逃してしまうことがあるため、定期的にタグ検索をしてチェックさせていただきたいと思います。

こんな時代ではありますが、本書をきっかけに、旅を楽しむ人が増えることを願っています。