日本で一番空に近いホテル「ホテル千畳敷」
ホテル千畳敷は、中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイの終点、標高2612メートルの「千畳敷駅」に直結している、日本最高所に立つ山岳ホテルです。
「日本最高所の宿」という括りですと、富士山頂の山小屋なんかのほうが高いところにありますから、山小屋ではない「旅館・ホテル」を名乗っている宿の中で、一番高いところにある宿ということですね。
ちなみに、以前このブログでもレポートした日本最高所の露天風呂を持つ本沢温泉や、日本最高所の温泉宿みくりが池温泉よりも、ホテル千畳敷は高いところにあります。それでいて、冬期休業もなく通年営業しているのです。
ずっと泊まってみたいと思いながらなかなか叶わなかったホテル千畳敷に、今回ようやく宿泊することができましたので、レポートしたいと思います。
- 日本で一番空に近いホテル「ホテル千畳敷」
首都圏から公共交通機関利用の場合、冬期は木曽駒ヶ岳に登る際に前泊が必要になる
木曽駒ヶ岳は、私が登山を始めた年である2011年に初めて登り、以来毎年のように登り続けているお気に入りの山です。
最初の1回は日帰りで登ったのですが、それ以降は夏~初秋のシーズンに毎年のようにテント泊でおとずれています。
以前、こんな記事も書きました。
多くの人が日帰りで済ませてしまう木曽駒ヶ岳登山ですが、あえてのんびりとテント泊で楽しむのが私は好きです。
稜線上のテント場ですが、案外風は強くなく、テント場にいながらにして、晴れた日にはすばらしい日の出を眺めることもできます。
しかし、夏に毎年のように木曽駒ヶ岳でテント泊を楽しみつつも、実は「いつか冬の木曽駒ヶ岳に登ってみたいなあ」と思い続けていました。
木曽駒ヶ岳は、雪山登山であっても千畳敷からの往復ならそんなにレベルが高いルートではないのですが、公共交通機関利用だと日帰りすることが難しいのです。夏の間は、毎日アルペン号なる夜行バスが、主に金曜日の夜から土曜日の早朝にかけて運行しているので、日帰り登山も可能なんですが。。。
それならば、どうせ泊まるならテント泊や麓の宿ではなく、ロープウェイ千畳敷駅に直結のホテル千畳敷に泊まりたい!
2018年の3月末、念願かなってようやく宿泊することができました。
ホテル千畳敷の予約方法と宿泊料金・キャンセル料・混雑状況
ホテル千畳敷は、全16室の小規模な山岳ホテルです。お部屋はすべて和室で、16室中2室のみが「バス・トイレ付き」の特別室となります。
山小屋ではなくホテルなのですべて個室利用となり、相部屋での宿泊プランはありません。知らない人と雑魚寝状態になることはありませんが、そのぶん、シーズン中はなかなか予約が取りにくいようです。
宿泊料金は、1部屋2人利用の場合、冬期~6月までは1泊2食付きで1人12000円~13000円ほどで宿泊可能です。
しかし、7月から10月上旬までのいわゆる登山適期に2人で泊まるとすると、1泊2食付き1人20000円強のお値段に跳ね上がります。
やはり木曽駒ヶ岳には、冬はホテル千畳敷に泊まって、夏はテントを担いで来るのがいいな、と料金を見て思ってしまいました。
ネット予約も可能だが、週末の予約はかなり激戦
ホテル千畳敷は、じゃらんや楽天トラベルでは宿泊予約を受け付けていませんが、公式サイト、もしくはるるぶトラベルから宿泊予約が可能です。
公式サイト予約でもるるぶトラベルからの予約でも「3日前より20%、当日50%、連絡なしの不泊は100%」のキャンセル料がかかります。(団体予約の場合はこの限りではないです)
登山絡みの宿泊には、天候が原因のキャンセルがつきものですから、キャンセル料が4日前まではかからないのは良心的だなと思いました。4日前になればだいたいの天気はわかりますし、直前に予報が急変して前日にキャンセルしたとしてもキャンセル料は20%ですからね。
ただ、それゆえなのかもしれませんが、ホテル千畳敷の週末の予約はかなり激戦です。
私は今回、1月中旬に「まだ雪があるうちにホテル千畳敷に泊まりたい!」と思い、予約サイトで検索しましたが、その時点で1月下旬~3月中旬までの週末はすべて満室状態。かろうじて予約が取れたのが3月最後の週末だったのです。
ちなみに、4月上旬の現在、4月中旬以降のホテル千畳敷の空室状況を確認すると、10月中旬までのすべての土曜日が満室状態でした。
泊まってみてわかったのですが、ホテル千畳敷はツアー登山で使われることも多いようです。全16室の宿ですから、週末はツアー登山で予約がかなり埋まってしまうのかもしれませんね。
ホテル千畳敷までのアクセス
ホテル千畳敷は、駒ヶ岳ロープウェイの終点「千畳敷駅」に直結の宿ですから、まずは駒ヶ岳ロープウェイの乗車駅「しらび平」まで行く必要があるわけですが、しらび平駅周辺はマイカー規制が敷かれているため、自家用車で行くことはできません。
そのため、最寄り駅の駒ヶ根駅まで電車で来るか、大駐車場のある「菅の台バスセンター」まで車で来て、そこからしらび平駅行きのバスに乗ることになります。
私たちは今回、バスタ新宿から駒ヶ根駅近くのバス停まで高速バスで来て、そこからしらび平までバスに乗ってきました。
途中、寄り道して明治亭でランチをいただいたりしつつ。
菅の台バスセンターでロープウェイ乗車券とバスの乗車券がセットになった往復チケットを購入します。
しらび平駅でバスを降りたらロープウェイ乗り場へ。
登山の格好じゃない方も多かったですね。
夏の間は15分おきぐらいのダイヤだったと思うのですが……冬期のロープウェイはなんと1時間に1本だけ。
私たちは、13時45分にしらび平にバスで到着し、14時5分発のロープウェイに乗りました。
本数は少ないながらも、乗客はけっこういますね。
約7分間の空中散歩を経て、千畳敷駅に到着。
ロープウェイが着いた瞬間に見えるこの建物がまさに、本日の宿泊先となる「ホテル千畳敷」です。
この週末は土日ともに晴れ予報でしたが、登山を予定している日曜よりも、到着日の土曜のほうがより良い天気で。
南アルプスも端から端までくっきり!
ちなみに、南アルプスはロープウェイの中からも見えるのでみんな「おおーー!」ってなりますが、降りてから眺めたほうがガラス越しじゃないし、当然きれいです・笑
宝剣岳の千畳敷カール!
パノラマで撮ってみました。
右下あたりに5~6人のグループが見えますが「初級雪山講座を兼ねた登山ツアー」みたいな団体のお客さんが何グループかいました。
「土曜日に到着してアイゼンを付けて千畳敷周辺を歩く練習をし」「翌日は早朝から山頂に向かう」というスケジュールのようでしたね。
宿の周りを半周して、建物の裏側(千畳敷カール側だからこっちが表かも?)の玄関から宿の中に入ります。
こちらがホテル千畳敷のフロントです。このフロントの奥にあるホテル千畳敷の食堂は、ランチ営業で何度も利用したことがありますが、フロントに立ち寄るのは初めて!
チェックインは14時から可能で、翌日の最終チェックアウトは9時です。
チェックイン手続きを済ませたら、スタッフの方にお部屋に案内していただきます。ちなみに、料金は後払いです。クレジットカード決済も可能で、チェックインの際に支払いがカードか現金かを尋ねられました。
ホテル千畳敷の館内
ホテル千畳敷の客室は2階にあります。
日中は宿泊客以外にも開放されている食堂の、手前の階段を上って2階へ。
エレベーターはありません。
全16室、すべての部屋が2階にあります。
おそらく、少し部屋が大きい201号室と202号室が、バストイレ付きの特別室でしょう。
廊下には、翌日の天気予報と日の出の時間が記されたホワイトボードがありました。
雑誌や漫画も少し置いてありました。
山の宿の定番「岳」もしっかりあります。
廊下にはビールの自販機もありました。
1本450円とはなかなかのお値段ですね。
ちなみに、ジュースなどのソフトドリンクの自動販売機は客室棟にはないようで、1階の、フロントを出た先のほうにありました。お土産屋さんがあるあたりですね。(そのあたりも、ホテルの建物内と言えばそうなのですが……)
一般客室はトイレが付いていないので、男女別の共同トイレが同じフロアにあります。
個室の数も十分あり、混み合うこともありませんでした。
ウォッシュレット付きの洋室トイレです。
ちなみに、ロープウェイの千畳敷駅内にあるトイレも、同様のウォッシュレット付きのトイレでした。
本日宿泊するお部屋はこちらの一般客室です。
奥のほうの部屋はツアー登山らしい団体客が使用しており、大人数で泊まっていて部屋の中にスペースがないのか、登山靴やアイゼンなどが廊下に出してありました。
2~3人で泊まるなら、客室入り口の踏込の部分に、十分に靴を置くスペースがありましたので、廊下に出す必要はないと思います。
【部屋】★★★★☆ 洗面所からお湯も出るし、テレビも見れてWi-Fiも使える快適な部屋
では、いざ室内へ。
布団は自分たちで好きなように敷くのですが、すぐに敷けるようにシーツや布団カバーがかかった形で人数ぶん、置いてありました。
ちなみに、テレビ台の下には金庫がありますので、貴重品は金庫に入れたほうがいいでしょう。
室内は暖房も効いており、とても暖かいです。
テレビも普通に見れます。この日はめちゃイケの最終回の日だったので、夕食後はブログを書きながらめちゃイケを見てました。
お茶菓子も置いてありました。栗入りの一口羊羹ですね。
お茶を淹れて、いただきます。
ポットは湯沸かし機能がないタイプのものでしたが、登山の日の朝は私はコーヒーは飲まないので……夜まで熱いお湯が使えたので十分でした。
箱ティッシュもあります!ゴミ箱もあります!
なんだそんなこと、と思われるかもしれませんが、山の宿には箱ティッシュが置いてない宿けっこうありますので。
浴衣と羽織、フェイスタオルにバスタオル、足袋ソックスまでありました。
本当に、ホテルなんですね。
洗面所。暖かいお湯が出ます!標高2612メートル、普通に考えたら水道すら凍結してしまう高度だというのに、すばらしい。。。
洗面所のわきにかなり太い配管が通っているのは、凍結防止のためでしょうか。
部屋の照明も、リモコンで調節できます。
日の出と日の入りの時刻が書かれた紙も室内に置いてありました。
8月20日~4月20日ごろの期間は、ホテルの目の前からご来光が見えるそうです。
この日も一応期間内でしたが、残念ながら翌朝は、山の際に雲がかかっていて日の出は見れませんでした。日の入りは、おそらく千畳敷カールや宝剣岳の背後に沈むと思うので、あんまりきれいには見えなそうですね。
また、ホテル千畳敷、ホテル内全館でFreeWi-Fiが使えます!すばらしい。。。
ちなみに千畳敷では普通に携帯の電波もつながるのですが(docomoはガッツリLTEが入りますが、他のキャリアもたぶん大丈夫だったと思います)とは言えWi-Fiが使えるのはうれしいですね。
事前に情報を得ていたので、翌日には登山の予定だというのにノートPCやiPadを持ち込んでいたのですが、Wi-Fiのスピードも十分に出ていて、問題なくブログ執筆にいそしむことができました。
室内も当然暖かく、もちろん山小屋のように消灯時間などもありません。山にいることを忘れてしまうような快適なお部屋でした。
さて、チェックインの際、食事と入浴の時間について書かれた紙をいただきました。
夕食は18時から、朝食は7時からの固定で、B1階の大浴場は16時30分から21時まで利用可能です。
部屋で少し休んだところで、お風呂に入りに行くことにしました。
【風呂】★★★★ 温泉ではないが、脱衣所を適宜整えてくれているのがありがたい
チェックイン後、部屋に案内してもらったフロント寄りの階段とは別の、建物の奥にある階段を2階分くだると、地下1階に男女別の大浴場があります。
営業時間外はこんな風に、ロープで浴室へ下りる階段を塞いでしまうようです。
地下1階。男湯と女湯が並んでいました。
ホテル千畳敷では日帰り入浴の営業はしていませんので、浴室は宿泊者専用です。
鍵付きのロッカーはありませんので、貴重品は持ち込まないほうがいいでしょう。
こぢんまりとした浴室&脱衣所ですが、時間を選べばほぼ貸切状態で利用できました。ちなみに私は、夕食の直前の17時30分ぐらいにちょろっと入ったのと、浴室利用可能時間の最後のほう、20時過ぎに入りましたが、どちらのタイミングでもかなり空いていました。
宿自体は満室で、夕食時は食堂もかなり混んでいたのですが、朝食をお弁当にして早朝から登山に出たグループが多かったようなので、夜遅めの時間は空いていたようです。
アメニティもしっかり。
ハンドソープ、クレンジング、化粧水&乳液。
基礎化粧品はPOLAの、わりといいシリーズですね。ホテルっぽい。
ドライヤーは脱衣所の洗面所に1個のみで、各部屋にもありません。(特別室にあるかはわかりませんが)
電力的な問題もあるとは思いますが、女性4人組とかでお風呂に入りにきたら、頭を乾かすのにかなり待たなければならなそうなので、別々に入りに来たほうがよさそうです。ドライヤーは、普通に使える程度の風力はありました。
なんと!ヘアブラシとコットン&綿棒は、個別包装のものが洗面所に置かれています。
とは言え数が少なくないか……なくなったらどうすればいいんだろう、と思ったのですが、ホテルのスタッフの方がこまめに脱衣所を覗いて、アメニティを足したり簡単な掃除をしてくれていて、ちょっと感激。。。
また、千畳敷には雪がない時期には池もありますし、おそらくどこかには水源があってそこから引いているんだろうと思っていたのですが「地下20メートルからくみ出して、ホテルまで200メートルの距離をポンプアップ」しているとは、貴重なお水なんですね。。。
そんな苦労があると聞くと「お風呂はあるけど温泉じゃないしなあ」なんて失礼なことは言えなくなりますね。。。よく考えたら温泉が湧いているわけでもないのに、2600メートルの高所で真冬もお風呂に入れることのほうがすごいですわ。
では、浴室内へ。
タイル張りで新しく、きれいな浴室。
脱衣所の印象よりも浴室内のほうがきれいですね。
洗い場は5つで、いずれもシャワー付き。
水圧も十分で、シャワーの温度調節もちゃんと効きます。
リンスインシャンプーとボディシャンプーあり。
高所ではありますが、石けんの使用は可能です。
湯口からはじゃばじゃばと、常にお湯が流れています。
お湯の汚れが気になるようなこともなく、とてもきれいなお湯です。
温度は41度ぐらいでしょうか。やや熱めですが、腰をかけて入れる段差がちゃんとあったので、半身浴にしてわりとのんびりつかることができました。
浴室内の換気も悪くなく、湯気がこもるようなこともないのでゆっくりと浸かって、体を温めることができました。
【食事】★★★★ 和洋折衷で味も良い。お酒の種類もそこそこあって基本を抑えてる感じ
食事は夕食、朝食ともに1階にある食堂でいただきます。
チェックインの際に伝えられた時間になったら食堂へ。各テーブルに部屋番号の書かれたプレートがあるので、自分の泊まっている部屋のテーブルにつくという仕組みです。
ホテル千畳敷のドリンクメニュー
ドリンクメニューはこちら。
生ビールもあるし、ハートランドの瓶ビールもあります。
ワインも、長野県産のイヅツワインを赤・白・ロゼとグラスでも頼めるのは素敵ですね。
日本酒も、1合から注文できるお酒が5種類あるのは素敵!ドリンクの注文は、一般的な旅館やホテルと同様に、テーブルで注文してお部屋付けにしてもらうことができます。(ツアーなどであらかじめ宿泊料金を支払っている場合は、注文のたび都度精算になるようです)
ちなみに、宿泊中はコーヒーを1杯200円で飲むことができます。朝9時までということですが、夕食時のドリンクメニューにもコーヒーは200円と書かれていましたから、滞在中はいつでも200円なのだろうと思います。
売店おすすめ商品の宣伝もありました。
ホテル千畳敷の売店には、登山グッズやお菓子などのオリジナル商品が多いのですが、中でも私がおすすめなのは、パッケージに「2612」と標高が印字された、コーヒーのドリップパックです。
なぜか、コーヒーの写真がなくて、こちらはウィスキーの写真なんですが。。。
ホテル千畳敷のオリジナル商品で、麓にあるマルスウィスキーさんとの共同企画のウィスキーだそう。売店で購入可能です。
ホテル千畳敷の夕食
自分の部屋番号がついているテーブルにつくと、夕食の料理が並べてありました。
ちゃんとお品書きもあるのがうれしい!
食前酒は、ノンアルコールの山桃ジュース。
酸味はそれほどなく、爽やかな香りと甘みがあるジュースです。さっぱり。
アルプスサーモンのカルパッチョ、アボカド。胡麻ドレッシングで和えてあります。
なるほど、このカルパッチョが「お造り」という扱いなんですね。山の宿、しかもホテルっぽいメニューでいいと思います!
台の物。信州豚しゃぶしゃぶ風。
信州豚を野菜と一緒に煮て、黒ごまのたれにつけていただきます。
甘みのある信州豚と、見た目より甘くなくさっぱりした黒ごまのたればよく合います。
お酒は「信濃鶴」という辛口の純米酒を一合、熱燗でいただきました。
炊き合わせは魚のすり身、湯葉衣。優しい味わいです。
山菜そば、 野菜と塩いかのマリネ、香の物。
焼き物はいずみ鯛の幽庵焼、胡桃煮、市松。
甘く炒り煮された胡桃が、日本酒に合います。魚も食べやすくておいしい。
ご飯はうれしい野沢菜のまぜご飯!漬けものもおいしい!
お吸い物はとろろ昆布!これも良い。。。
デザートは苺と抹茶わらび餅。
温泉宿のようなすごいボリュームではないですが、量も十分、味も良く、満足感のある夕食でした。
夕食時はみなさん、食事を終えても席に残って談笑したりお酒を楽しんでいる方が多かったですが、私は、同行のL氏がお酒を飲まないということもあり、さっさと部屋に戻ってめちゃイケ見ながらブログを書いていました。
本当に、翌日山に登るのだということを忘れそうになりますね。。。
ホテル千畳敷の朝食
翌朝は7時から、食堂の同じ席で朝食をいただきます。
朝食もいっせいスタートですが、早朝から登山をする人はお弁当に替えてもらうこともできるので、食堂で朝食を食べていたのは前夜の半分ほどの人数でした。
おいしそうです!
ソーセージ、野菜サラダ、高菜とじゃこ、梅干し、がんもどき、焼き鮭、花豆。
ヨーグルトにオレンジ。
笹かまぼことだし巻き卵、焼き海苔。
旅館の朝食って、明太子に漬けものに佃煮に……と塩辛いおかずのオンパレードで異様にご飯がすすんだりしますが、ホテル千畳敷の朝食は、バラエティ豊かなわりに塩分控えめだったので、私はご飯は一膳で満足してしまいました。ただもちろん、ご飯のお替わりはできます。
7時から朝食で、7時30分には朝食を終えて部屋に戻り、8時前にはチェックアウトしていよいよ、雪の木曽駒ヶ岳登山に向かいます!
ホテル千畳敷のレストランでいただけるランチ
週末はなかなか予約困難なホテル千畳敷ですが、1階の食堂は日中はレストランとして営業しており、登山後の食事や休憩に利用できます。
私も、今回宿泊する前何度もこちらの食堂で食事をしたことがありました。
夏季(おそらく7月~10月上旬ぐらい)の営業時間は8時15分から16時まで。
冬の営業は9時15分から15時までと短めです。ラストオーダーは閉店の30分前。
うなとろ丼やかに雑炊など、高山のレストランとは思えないゴージャスメニューもラインナップしていました。
おつまみやお酒もけっこう種類が豊富で、にごり酒があったときはうれしかったですね~。
こちらは、看板メニューの駒ヶ根名物ソースかつ丼です。
明治亭のソースかつ丼のように大盛りではありませんが、正直、量的にはこのぐらいでちょうど良かったような。。。味もおいしかったですよ!
生ビールが飲めるのもうれしいですね。下山して即、1杯。
こちらは、信州サーモン丼。定番メニューではないようなので、メニューに載っていないこともあるようですが、大変おいしかったです。
食堂の前にはカフェもあって、コーヒーやクロワッサンサンドなどの軽食を、気軽に楽しめます。
こちらのカフェは食堂よりも早い時間帯から営業していましたので、早朝のロープウェイで千畳敷まで来て、こちらのカフェで朝食をいただくのも良さそうですね。
私は、登山前はトイレが近くなるからコーヒーは飲まないようにしているので、下山したら必ず立ち寄ります。
【再訪したい度】★★★★☆ いつかまた冬に泊まりたい山のホテル
宿泊してみて思ったのは、本当に、2610メートルの高山に建っているのだということを忘れてしまいそうになるほど、普通に快適なホテルだということです。
特筆すべきサービスがあるわけではありませんが、この高地で、1泊2食付き13000円という料金で、このサービスを提供するのはなかなか大変なことだと思います。
週末の予約が取りにくいこと、無雪期は宿泊料金がかなりアップすることから「夏の間はやっぱりテント泊だな~」と思っていますが、冬の週末に予約が取れたら、是が非でもまた泊まりたいなと。
雪のない季節の駒ヶ岳ロープウェイはかなり混み合うため、早朝から、あるいは長時間バスやロープウェイを待つことになって、千畳敷に着いたときは疲れ果てている……というようなこともあり得ると思います。
ホテル千畳敷の予約が取れればですが、人の流れと逆に午後発のロープウェイで千畳敷に向かい、泊まって翌朝から登山、という計画が汲めます。そうすれば体力も消耗せず、楽しい登山になるだろうなと思いました。
チェックアウトしてさあ、千畳敷へ!
雪の木曽駒ヶ岳登山については、次の記事にてご紹介したいと思います。