温泉ブログ 山と温泉のきろく

山好き女子の温泉と食と山旅の記録です。

山と温泉のきろく

八ヶ岳の秘湯 本沢温泉に泊まり、日本最高所の露天風呂「雲上の湯」につかる山旅

八ヶ岳の秘湯 本沢温泉

本沢温泉は、八ヶ岳の硫黄岳にほど近い山腹にある、温泉のある一軒宿の山小屋です。日本秘湯を守る会の会員宿です。

秘湯を守る会の会員宿であっても、車で目の前まで行ける宿がほとんどだと思いますが、本沢温泉は一番近い登山口からでも一時間少々、多くの人は登山口から3時間程度歩いてたどり着く、本物の秘湯です。

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開放感抜群の野天風呂「雲上の湯」がやたら有名ですが、個人的には、野天風呂とは泉質の異なる内湯がすばらしいと思っていて、これまで、夏の終わりごろと真冬に1度ずつ、泊まったことがありました。

2016年の11月初旬、晩秋の季節に3度目の宿泊をした際のレポートです。

しらびそ小屋から1時間少々歩いて、今宵の宿泊地・本沢温泉へ

2016年11月初旬に「紅葉が終わった晩秋の、空いている八ヶ岳の山小屋でのんびりする!」ことをテーマに、2泊3日の旅に出た私。1日目の宿泊地がこの、本沢温泉です。

稲子湯登山口から入山し、過去に2回泊まったことのあるしらびそ小屋で昼食休憩をとってから、本沢温泉に向けて歩き出しました。

しらびそ小屋についてのお話しはこちらに書いています。

薪ストーブで焼いたもちもちの厚切りトーストがおいしい山小屋です。

みどり池とりすとしらびそ小屋に別れを告げ、さらに奥へと登山道を歩いて行くと、10分ほどで道が分岐するポイントに出ます。

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左に進むと本沢温泉、右に進むと中山峠を経て黒百合ヒュッテや天狗岳に向かうことができます。

登山口の稲子湯からしらびそ小屋までも、なだらかな道が続いていましたが、しらびそ小屋から本沢温泉までの道もゆるやかなゆるやかな上りです。 

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そして、ぜんぜん人が歩いていませんw

この日は11月3日(木)で、祝日ではあるのですが翌日は平日です。
そもそも11月の八ヶ岳は、人が少ない時期ではあるのですが、週末の予報が良さそうということもあり「あえて祝日の今日に登る必要はないよね、土曜日でいいじゃん!」みたいに考えた人が多かったのかもしれないですね。。。午後から曇りの予報でしたし。

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まあでも私は、自然の中に1人!というシチュエーションで、テンションが上がる人間なので、願ったり叶ったりです。
今日はひたすら樹林帯歩きなので、別に天気が微妙でもどうということもないですしね。

1時間ほど歩くと、さっきまで「道なんだかただ森の中を歩いているんだか?」という雰囲気だった森に、こんな風にはっきりとした道が現れてきます。

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そうしたら、本沢温泉はもうまもなく!です。
小屋のすぐ近くの道は、広くてよく整備されているんですよねw

そして、ここまで来たらもう、着いたも同然!な、本沢温泉で管理しているキャンプ場に到着です。

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既にテントが一張ありますね。

トイレは、本沢温泉の建物の裏にある、外トイレを使います。やや遠いですね。

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本沢温泉は外来入浴もできるので、テント泊をして温泉に入ることも可能なのですが、オンシーズンの週末など、お客さんが多い時期は内湯の入浴は宿泊者優先のため、断られてしまうこともあるそうです。

私は、本沢温泉では有名な露天風呂よりも内湯のお湯のほうが実は好きなので、やっぱり宿泊して楽しみたいところですね。。。

そういえば数年前、BSジャパンの山番組で、藤井フミヤが八ヶ岳に来て、本沢温泉でテント泊してました。

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番組では下山後に、稲子湯でお風呂に入ってましたが、そういえば本沢温泉で入浴するシーンはなかったなあ。。。
藤井フミヤが本沢温泉で、自分で調合したスパイスからこだわりのカレーを作って小屋番のお姉さんたちにふるまってたのですが、お姉さんたちはアイドル時代の藤井フミヤを知らない世代なのか、ものすごく反応が薄くておもしろかったですw

高見石小屋や黒百合ヒュッテの、おじさんの小屋番さんはみな、藤井フミヤが来たぞー!って感じでなんかうれしそうというか、テンションあがってたのになあ。

でも、この番組「藤井フミヤの山に登りたい」はゆるい感じの山番組でとても良かったんですよ。

たまにあるじゃないですか……大抵の場合、芸人さんなんかが罰ゲームっぽいノリで、やたら「つらい、きつい」と言いながら歩いて、山頂に立つと「○○山制覇!」とか言っちゃう番組。ああいうのなんか、嫌なんですよね。
この番組はそうじゃなくて、普通に山と、山にいる時間を楽しんでいて、いい番組でした。

さて、道草を食ってしまいましたが、テント場を抜けると、小屋とテント場の中間あたりに、いかにも「水場」という風情の沢が流れています。

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こんな感じで。
さあ!水を汲んでくれと言わんばかりですよね。

でも実はこの水、要煮沸で、生水では飲めないんです。。。

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一応、近くの木に書いてあるんですけど、ちょっとわかりにくいですよね。
本沢温泉の前まで行くと、煮沸しないで飲める水が出ているので、この沢では汲まないほうがいいです。

沢から2分ほど歩くと、着きました!本沢温泉です。

f:id:happydust:20161215164818j:plainしらびそ小屋に比べると、建物がちょっと大きいですよね。

建物の前に水場がありました。

f:id:happydust:20161215231847j:plain宿泊者は小屋の中にある水道も使うことができます。

 

小屋の前には、立ち寄りの方向けの休息処もありました。

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休息所の中には飲み物や食べ物のメニューも貼ってあります。

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この季節は、ここでゆっくり食事するのはけっこう寒そうなので、できれば小屋の中に入りたいところですが……夏場なら気持ちよさそうですね。

こちらは外湯の「石楠花の湯」です。

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ホームページに「平成25年11月末に建て替え」と書いてあるので、ほんの3年ほど前に建て替えられたばかりということでしょうか?どうりで、なんとなく新しい感じがしますね。

本沢温泉は、冬の間は内湯のこけももの湯はお休みで、外湯の石楠花の湯をかわりに利用することになるんですが……これ、どうしてなんでしょうね?

石楠花の湯のお湯は、こけももの湯と似ていて、おそらく同じ源泉なんじゃないかと思うんですけど。。。石楠花の湯のほうが源泉に近い場所に立っている、ということなのかなあ。真冬は、こけももの湯まで引湯している間に冷めてしまうから、源泉地により近いところにある湯小屋を使う、とか?

一度真冬に泊まったことがあるので、建て替え前の外湯に入っているんですけれど、内湯なら朝でも夜でも気軽に入れますが、外湯だといったん建物の外に出なければならないので、真冬は特に、ちょっと億劫になってしまうんですよね。

今回は、幸いにも外湯の石楠花の湯はまだ休業中。内湯のこけももの湯に入れたのでよかったです。

本沢温泉の正面玄関です。

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時間は14時過ぎというところ。かなりのんびりできそうです♪

 

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では、いざ中へ。

小屋番さんは一見無愛想だけど、実はとてもサービスがいい本沢温泉

靴を脱いで中に入ると、目の前には売店があり、食堂のメニューがこちらにも貼ってありました。

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いろいろ売ってますね~。

チェックインは売店の左側にある受付で行うのですが、ちょうど同じタイミングで入ってきた宿泊のお客さんがいて、その方たちが受付で住所などを書いてるところでした。

なのでその間私は「ほう、ここにも食堂のメニューが貼ってあるな。ここでも注文できるんだな」とか、そんなことを思いながら写真を撮影していたのですけど

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こけももジュースがちょっと気になりますね。
豚キムチ丼もいいなー。

そうしたら、小屋番のおじさんに「なに?買い物したいの?」と聞かれてしまいましたw 不審者ですいませんww

「あ、今日予約している○○です」と答えると「あ、お泊まりのお客様でしたか」と急に態度が柔らかくなったのでちょっとおもしろかったです。

さらに、受付で「前にも泊まったことがある」という話をしたら、おじさん、すっごく優しくなりましたw

受付を終えて一通り食事時間などの説明をしていただいて、部屋に入ったのが14時30分ごろ。
これからお風呂に入ったりしつつ、のんびりします♪

【部屋】★★★☆ 室内にストーブはないので冬はやや寒いけど、相部屋料金に+1000円で個室を利用できるのはありがたい

これまで2回の宿泊では、2回とも相部屋利用だったのですが、今回初めて個室を予約してみました。

本沢温泉の宿泊料金は「本館相部屋:8700円」「本館個室:9700円」「新館個室:11200円」という3段階に分かれています。1人で個室を利用したとしても、特に追加料金などはありません。

今回は「本館個室」を予約しました。相部屋でも別に困らないのですが、秋冬は、空いている日の相部屋は、寒いんですよね。。。

この日、本沢温泉に宿泊していたのは、6名ぐらいのグループが1組と、2名のグループが2組、そして私でしたが、全員「本館個室」利用でした。
相部屋を予約していたとしても、実質個室状態だったことになりますね。

ちなみに、相部屋はこんな感じのお部屋です。

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2段ベッドで、共用部分にこたつがあります。
八ヶ岳の山小屋はだいたいどこもそうですが、本沢温泉も予約できる人数が決まっていて、いっぱいになると断ってしまうので、相部屋利用でも富士山の山小屋のように、ぎゅうぎゅうになることはありません。

こたつがあるのはいいんですが、ストーブは廊下に置いてあるだけで各部屋にはないので、やっぱり、少人数での相部屋利用は寒いんですよ。。。

で、本日泊まる部屋はこちら!

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広くはないですが、窓もあるし、十分にくつろげる部屋です。

お布団(当然自分で敷きます)を敷くと、こんな感じ。

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こちらの部屋、布団は2組置いてあって、定員は2名のようなのですけど、布団を1組敷いたら7割ぐらいのスペースが埋まってしまったので、2人利用だとちょっと狭そうですね。

ちなみに、部屋は自分で指定できるわけではなく、利用人数に合わせて小屋のほうで割り振る形になるのですが、翌日の朝、他の宿泊客が出発してから、他の部屋も撮影させてもらいました。

ちょっとぼやけていますが、館内の平面図はこんな感じ。

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私は4号室に泊まりましたが、同じ大きさの部屋が4つほどあるようです。

こちらは1号室。今回は空いていたので、2人組のお客さんが泊まっていました。

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大きな窓もあってこたつもあるし、ここに2人で泊まれるのってけっこう贅沢な感じがしますね!

こちらは、6人組のグループが泊まっていた部屋。

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あれ、1号室とあまり変わらないようなw

全部の部屋にこたつがあるわけではなく、広めのお部屋の数部屋にだけ、設置してあるようです。

ストーブも各部屋にはなく、こんな感じで廊下に置いてあります。

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ストーブの奥の部屋に私は泊まっていたのですが、扉を閉めてしまうと寒いので、寝る前まで扉を開けていました。

ストーブを部屋に置かないのは、一酸化炭素中毒を危惧してのことなんでしょうかね。

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点けっぱなしのまま寝なければ大丈夫じゃないか、という気もするのですがw

また、廊下には共用のコンセントがあり、1時間100円で携帯の充電などが可能です。

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充電ケーブルなどは用意されていないので、自分で持っていく必要があります。

そうそう、本沢温泉の携帯電話の電波状況は、しらびそ小屋とほぼ同じ「入ったり入らなかったり」という感じです。ちなみにドコモです。

メールやLINEのメッセージはできるけど、たまに圏外になるので、通話は厳しいかも、という感じ。

それと、今回初めて知ったのですが、個室利用の方だけに、湯たんぽのサービスがあるんですね!

夕食後、部屋に戻ったら置いてありました。

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湯たんぽがあるだけでだいぶ違いますよね。

しかし「個室利用の方には湯たんぽのサービスがあります」とアナウンスがあるわけでもなく、いない間に無造作に部屋に置いてあるというのが、なんとも本沢温泉らしい感じw

共有スペースの設備についても、簡単にご紹介します。
チェックインの際にいただいた紙に、全館の見取り図が載っていました。

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消灯が8時で夕食が17時30分から、朝食が6時30分からとありますね。

居室から階段を下りて1階に行きまして

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階段を下りたら右に曲がり、売店&受付の前を通って突き当たりを左に出たところに、談話室があります。

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談話室の中はこんな感じ。

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奥の方にテーブルがあり、ストーブが焚かれています。(ただ、ストーブはあるけれどまあまあ寒いですw)
食事を自炊する際は、こちらを利用するように言われます。

談話室には、山小屋の定番の「岳」や「神々の山嶺」などの漫画や

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PEAKSやランドネなどの山雑誌が置かれています。

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談話室のすぐ隣には、乾燥室がありました。

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広い乾燥室ですが、ストーブは点いていなくて、この日は利用されていない感じ。混雑している日や天気の悪い日に案内があるんでしょうね。

それから、洗面所とトイレですね。

洗面所とトイレは、談話室とは反対側にある「新館」にあります。

食堂の隣から階段を下りていくのですが、居室のある棟に比べると、階段から既に、新しくてきれいです。

f:id:happydust:20161218061252j:plainそういえば本館個室よりも1500円高い「新館」の個室って、いったいどんな感じなんでしょうね。この日は泊まっている人はいませんでしたが。。。

左手が洗面所で、右手がトイレです。

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トイレも新しくてきれいです。夏場は水洗式ですが、冬は凍結防止のため、水は流れません。でも、冬場もきれいでしたよ。このあたりは、さすが八ヶ岳の山小屋!という感じです。

洗面所。「女性優先で!」の文字が泣かせますねw

f:id:happydust:20161218061719j:plain蛇口があるわけではなく、常に水が流れ続けています。凍結防止の意味もあるんでしょうね。

ここから出る水はそのまま飲むことができます。

洗面所&トイレと同じ棟に、内湯の「こけももの湯」がありますので、このまま内湯に行ってみましょう♪

【風呂】★★★★☆ 野天風呂はあまりゆっくり入れる雰囲気ではないが、内湯のこけももの湯はすばらしいお湯!

洗面所とトイレのある棟の廊下をそのまま先のほうに歩いていくと、突き当たりに男女別の内湯があります。

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ここが、私の大好きな本沢温泉の内湯「こけももの湯」です。

では、さっそく入ってみます♪

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脱衣所も、広々としていて新しくきれいです。

f:id:happydust:20161218062626j:plain温泉付きの山小屋にもいくつか泊まっていますが、脱衣所は本沢温泉が一番きれいなんじゃないかなーと。
普通に、温泉旅館の脱衣所っぽいですよね。明るくて、鏡もあるし。

壁際には棚と脱衣カゴがあります。

f:id:happydust:20161218062758j:plain先客もおらずラッキーです♪

ただ、先客がいないときの注意点としては、まず靴下だけ脱いだらいったん浴室のほうに行きまして……

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じゃーん。内湯です。
先客がいないときは、こんな風に浴槽に蓋がされているんですが、この蓋を1人で開けるのがけっこうね、重労働なんですよ、女子的にはね。。。1枚1枚、けっこう重たい蓋なもので。

まあ、重くて開けられないようなものではもちろんないんですけど、こちらの浴室、窓も開いていて寒いので、裸で蓋を開け閉めするのはけっこうきついw
なので、まず靴下だけ脱いで蓋を開けます!

それからおもむろに服を脱ぎまして、ようやく入湯。。。

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でも、最後に蓋を閉めるのも大変なんで、1人のときはこのぐらいしか開けません。

風呂桶と木の椅子はありますが、石けんは使用不可ですし、洗い場のようなものはありませんので、しっかりかけ湯して入ります。

壁には「浮遊しているものは湯の花です」というような内容の、定番の但し書きがありました。

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こちらのお湯、たしかに湯の花たっぷりなんです。

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溶け込んでいる成分が多いのか、お湯はオレンジ色に染まっています。だから「こけももの湯」なんだという話を、以前聞いたような。

お湯の温度は42度ぐらいでやや熱めですが、浴室の窓が開いていて外気が入ってきますし、寒いのでこのぐらいの温度がちょうどいいです。40度ぐらいのぬるめのお湯だったら、寒くてなかなか上がれなくなってしまうと思いますので。。。

寒さで体が冷えていますので、湯船に入るとしびれるような気持ち良さ!
入ったばかりのときはちょっと熱いかな?と思うのですが、窓が開いていて外の空気が顔にあたりますのでのぼせることもなく、案外長湯できます。湯船の中に、腰掛けられる段差もあるので、肩までつかったり、半身浴したりを繰り返しながら。

でも、長湯してるのは私だけで、他のお客さんは「熱くて長湯できんわー」と言って、ちょっとつかってすぐ出ていってしまいましたね。
湯船には湯口のようなものはないのですが、どうも浴槽の下のほうからお湯が出る仕組みになっているようで、常に少しずつ熱いお湯が足されているのが入っていてわかります。

ちなみに、冬季に「こけももの湯」の代わりに利用する外湯は夜間は利用できないのですが、こけももの湯は24時間入浴可能です。加水も加温もしていない、本物の温泉だからこそですね。
なので私は、朝も必ず入りに来ます。今回はかなりのんびりの行程で早出する必要もなかったので、朝食後に入りに来てしまいましたよ。温泉付きの山小屋でも「朝の入浴はご遠慮ください」というところが多いので(くろがね小屋もそうですね。こっそり入っちゃってる人もいましたけどw)滞在中いつでもお入りください、なのはすばらしいなと思います。
ちなみに、本沢温泉のチェックアウトは朝8時なので、入浴できるのも8時までです。

あがってから、脱衣所に温泉分析表があることに気づきました。

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ナトリウム・カルシウム・硫酸塩ー炭酸水素塩温泉。源泉温度は53.1度です。
こちらには書いていないようですが、ph6.9のほぼ中性のお湯です。

内湯を堪能したところで、服を着てダウンなどの防寒着も重ねてから、日本最高所の野天風呂「雲上の湯」に向かいます!

日本最高所の野天風呂「雲上の湯」は、正直あまりくつろげる雰囲気ではない(特に女子は)

露天風呂に向かうために玄関に向かうと、男女混合の6人組グループ(みなさんわりと年配の方です)が、ちょうどあがって戻ってきたところでした。

「寒いわよ~」

と脅されながら露天風呂に向かいます。

そういえば、受付の前にこんな紙が貼ってありました。

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野天風呂の標高ランキングです!1位が本沢温泉なんですね。なんだか誇らしげな感じが伝わってきますねw

ちなみに私、1位から5位まで全部行ったことあります。。。と、やや誇らしげに書いてみるw

それから、内湯と露天風呂についても説明書きもありました。

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達筆でよくわからないのですが、ポイントとしては「日帰りで内湯と露天の両方を利用する場合、タオルが貰える」ということでしょうかw
立ち寄りの場合、内湯が800円で露天が600円と、別々に料金がかかるんですよね。なので両方入られる方には一応の特典がある、ということで。

外に出ると、夕暮れが近づきつつある山並が美しいです。

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雲上の湯に行くためには、まずはこんな感じの山道を3分ほど歩きまして

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すると、いったん開けた場所に出ます。

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迷わないように看板が立っていますね。
ちなみに、もうすっかり枯れてしまっていますが。このあたり、紅葉の時期はめちゃめちゃきれいです。

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後ろに同じ山が見えますね。
しかし、この時期は絶対ものすごく混むはずなので、私は泊まりでは行きたくないですね。。。

向こう側の、看板が立ってるところから奥に進みます。

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ここですね。

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で、細い道をしばらく歩いて行きますと、急に視界が開けます。

雪がついた硫黄岳が向こうに見えますね~。

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この道をもうちょっと下っていきますと……

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見えてきましたね!誰もいません!

ドキドキ。

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到着です!

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さて、雲上の湯ですが、見てのとおり脱衣所などは何もありません。
ただ、水着着用可ですので、内湯をあがるときに水着を着てくれば、あとはここでささっと脱いで入ることはできます。

でも、実はこのお湯、けっこうぬるいんですよね。。。
11月初旬、日暮れ前とは言え、気温はかなり低いです。正直、入ったら出られなくなると思います、私は。

で、結局、足湯だけして帰ってきました。一応足は浸かったよーということでw
もし、思ったよりお湯が熱かったら入ろうと思って、一応内湯をあがるとき水着は着てきたんですけどね。ちょっと無理でしたね。。。

でも、本当にすばらしいロケーションなので、足湯だけでも楽しいですよ。

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正直、浴槽は2人入ったらかなりいっぱい、他人同士なら2人で入るのもちょっと嫌だなー、という狭さではあるのですが。。。

入浴目線だとこんな感じでしょうか。

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ちなみに、内湯とはまったく違う泉質で、やや白濁ししており、硫黄の香りがあります。
本沢温泉の周辺には、いわゆる「温泉の香り」が強く漂っているのですが、それはこちらの、雲上の湯の源泉のものです。

向こうに見えるのが「硫黄岳」ですね。

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硫黄の香りもするわけですねw

しばらく足湯を楽しんでいると、テント泊の男性が入りに来たので、退散することにしました。
ちなみに、以前、夏の終わりに来たときはちゃんと水着を着て雲上の湯につかったのですが、私が1人で入っていると水着を着ていても男性は近寄り難いみたいで、少し離れたところで待ってられる感じになるんですよね。まあいずれにせよ、狭い狭い浴槽なので、水着着用可とは言えあんまりゆっくりはできません。

とは言え、今回も楽しませてもらいました。

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また来るよー。

雲上の湯から本沢温泉の建物までは5分以上かかるけど、10分はかからない、とかそのぐらいの距離です。
正直、バスタオル巻きとかで歩くのは寒いし変ですw
普通に山道を歩くので、サンダルじゃなく、登山靴もちゃんと履いたほうがいいですね。

露天風呂の温泉分析表もありました。

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こちらは、酸性ー含硫黄ーカルシウム・マグネシウムー硫酸塩温泉。ph3です。
湧出温度は40.8度。そりゃ、冬はぬるいわけですよね。。。

露天から戻った後はすぐに内湯に行ってもう一度体を温めて、夕食を待ちます。

【食事】★★★☆ 生ビールが飲めるのと、日本酒の種類が豊富なのは○ 食事はまあ、普通かなw

今回、夕食は食堂で、17時30分からでした。時間は季節で変動すると思いますし、お客さんが多いときは何回転かすることもあると思います。

夕食は鍋!と聞いていましたが……

チェックインの際
「みんなで鍋を囲む形になるので、遅れないでくださいね」
と言われます。(私は宿泊初めてじゃないので言われなかったけど、初めてのお客さんが言われてました)

で「そうか……鍋か。。。知らない人といきなりみんなで鍋ってちょっとハードル高いな」などと、特に1人で泊まるときは思ったりしますが、心配ありません。

食事の時間になって食堂に入ると、テーブルごとに1つ、カセットコンロにかかった土鍋がセッティングされています。

こんな感じで。

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出典:爆裂火口がコワコワ!北八ヶ岳・硫黄岳 : 山歩きの記録

で、鍋を火にかけ、温まったところで取り分けていただくわけですが、鍋に何が入っていたかというと、これです。この、右のお椀の中身です。

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いや、これ、鍋っていうか、味噌汁では……?
まあ、土鍋に入っていたので「味噌仕立ての鍋です」と言われたらそうなのかもしれませんが、いわゆる「みんなで鍋を囲む」でイメージしてたものとは違うよ?という……w

具は、肉団子と白菜、なると、高野豆腐などで、まあ、鍋っぽいと言えなくもないですが、1人に1杯ずつよそったらだいたい具がなくなるぐらいの量なので、みんなで鍋をつつきあうってことは別になかったです。単に「テーブル毎に味噌汁の鍋とおひつが置いてある」っていうだけですね。

まあ、私はわりと平気なほうなんですけど、知人男性は「1人で山小屋に泊まって、他の客と鍋をつつきあうのは緊張して嫌だった」と言っていたのでね……その心配はないです。

本沢温泉の夕食の主菜は鍋ではないです!

おかずはちゃんとありますよ。

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こんな感じで、お弁当っぽい容器に盛り付けられています。

で、ですね。私、本沢温泉で夕食をいただくの2回目なんですけど、前回に比べたらすごくよくなったように思います。たまたまかもしれないですけど。。。

前回、2012年の9月に泊まったときの夕食は、こんな感じでした。

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フライとひじきは一緒ですけど、今回はフライにタルタルソースがついてますし。
あと、前回はフライと天ぷらで揚げものがダブっていたんですよね。。。正直ちょっと重いというか飽きるなあと思ったんですが、今回は天ぷらじゃなく、肉と野菜の炒め物みたいな料理になってました。しかも、この炒め物、中華風っぽい味付けで、なかなかおいしかったです。

あと、右下の蕎麦。これが最高に謎だったんですが、蕎麦はあれども蕎麦つゆはなかったんですよ。
残すのもなんだし、仕方ないのでみんな、お醤油をかけて食べてたんですが、はっきり言っておいしいものではなかったです。

それが2016年の今回は、蕎麦がなくなっておでんに!!正直、また蕎麦出てきたらちょっと嫌だなあと思っていたので、最高にうれしかったです。

でも、もしかしたら今回は11月だったからおでんだっただけで、夏場は今も蕎麦が出ているのかもしれないですけどね。。。

2012年に来たときは「ここは夕食はあんまりおいしくないなあ」(ごめんなさい)と思って、その次に真冬に来たときは2人だったこともあり、夕食を自炊したりしてたんですけど、今回の内容ならぜんぜんありです!あーよかった。(ただ、ご飯はちょっと固めでした)

とは言え、八ヶ岳の山小屋は夕食が本当においしい宿が多いので、八ヶ岳の他の宿に比べるとまだちょっと落ちるかな、と思わなくもないのですが……でも、普通の山小屋としてはぜんぜんアリなレベルになりました。奥秩父の雲取山荘あたりは超えたんじゃないかなw

本沢温泉は、お酒のメニューはけっこう豊富

そして、夕食時にいただくお酒ですが、こんな感じで食堂にはメニューが出ていました。

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あとは、こけももサワーも注文することができます。

で、にごり酒もいいけど、他に地酒はないのかしら?と思って聞いてみると……ありましたよ!

いろいろありました!グラス500円です。素敵♪

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注文するとその場でグラスに注いでくれます。また、プラス50円で熱燗にしていただけるとのことだったので、私は左端の「高天」を熱燗でいただくことにしました。

消灯は8時なんですが、熱燗でいい感じに酔っぱらってしまい、気づいたら寝てました。。。

今回は寒い季節だったのでビールは飲みませんでしたが、以前、9月に来たときは夕食前に生ビールを注文しました。
お値段はジョッキが800円と、下界で飲むのと比べたらまあ高いですけど、でも、こんな山の上で生ビールが飲めることがありがたいですよね。。。

こんな感じで出てきました。

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銘柄はアサヒスーパードライです。
ミックスナッツは持参したものですが、お漬け物はサービス?でつけてくれて、うれしかったです♪

朝食は山小屋の定番的な、ご飯がたくさん食べられるおかずが並ぶ

翌朝は6時30分から同じ食堂で朝食。
こんな感じです。

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さんまの生姜煮、梅干し、卵焼き、ソーセージ、さつまいもの甘煮、昆布の佃煮、のりなど。
ご飯がおいしくいただけるメニューで、山小屋の朝食としては平均的な感じだと思います。なんかご飯が黄色く写ってますけど、光の加減かと思います。普通の白いご飯でした。

ちなみに、本沢温泉で朝食を食べたのは今回が3回目ですので、過去の2回の写真もご紹介します。

こちらが、2012年9月に泊まったときの朝食。

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納豆とシュウマイ、ミニトマトがついてるところが今回と違いますね。

そしてこちらが、2013年2月に宿泊した際の朝食。

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このときは夕食は自炊しました。
魚の調理方法がちょっと異なるようですね。

ちなみに、ご飯はどのときもやや、固めの炊き加減でした。

通年営業している貴重な温泉付き山小屋。真冬の本沢温泉と雲上の湯はこんな感じでした

温泉付きの山小屋は数あれど、通年営業しているのは、ここ本沢温泉と、安達太良山のくろがね小屋ぐらいではないでしょうか。

くろがね小屋は、なぜか晩秋や冬ばかりに行っているんですけど、本沢温泉にも一度だけ、真冬に泊まったことがあります。
2013年の2月のことです。そのときの写真も紹介したいと思います。

登山口は今回と同じ稲子湯で、やはりしらびそ小屋を経由してきました。

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かなり雪の多い日で、例の標識もすっかり雪に埋まっていました。

しらびそ小屋。つららがすごいです。

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しらびそ小屋と本沢温泉の間の道も、雪が多くて多くて。。。

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先行者がいたので歩けることは歩けるのですが、ツボ足だとかなり埋まるので疲れます。途中でワカンをつけました。

小屋の目の前にも雪がこんもり。

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でも、雪がついた山はきれいなんですよねえ。。。

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で、この山を眺めながらどこにいくかといいますと。。。

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なんとなく見覚えのあるこの風景。

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足跡の先に進むと……もちろん、ここに出ます。

f:id:happydust:20161218214522j:plainこれ、雲上の湯も雪に埋もれちゃってるんじゃないの?

あら、よく見たら、チャレンジャーな方が入っていました。

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一回入ったら永遠に出られなそうですが。。。
小屋で聞いてみたら、何人か入った方はいたみたいでしたね。私は絶対無理ですけど。

 

f:id:happydust:20161218214744j:plain雲上の湯から眺められる、雪のついた硫黄岳はきれいでした!

【再訪したい度】★★★★ 春か秋の平日に行ければベスト!

食事はまあ普通レベルですけど、温泉は本当に良いです。
そんなに温泉好きというわけじゃない方にとっても「日本最高所の露天風呂」に入ったということはネタになると思いますし、温泉好きなには、内湯のお湯が本当にいいお湯なので、機会があればぜひ一度、おすすめしたいです。

ただ、通年営業してはいますが、冬場は意外と混んでいて週末は直前だと予約できないことも多いです。混んでいるのに雲上の湯に入るのもつらいし、外湯に行くのはめんどくさいしで、正直冬に行くのはあまりおすすめじゃないです。ごめんなさい。でもまあ私が勧めなくても冬はみんな行くからいいよねw

春か秋の平日、混んでないときに行けたら最高だなと思います。おそらく、春秋でも紅葉時期や連休をはずせば、週末でもそこまでは混んでないんじゃないかなーと思いますので。

今回、朝食後もお風呂に入ったりしてのんびり過ごしたので、宿泊者の中で最後の出発になったのですが(それでも7時30分ぐらいなんですけどね)、靴を履いているときに小屋番さんが出てきて「またいらしてくださいね」と声をかけてくれました。

本沢温泉の小屋番さんはみな、山男という感じであまり愛想のいい方はいない気がするんですが、宿泊するとけっこう優しく接してくれるのでそのギャップにちょっとグッときたりします。

また空いているときを狙って、泊まりに行きたい宿です。