温泉ブログ 山と温泉のきろく

山好き女子の温泉と食と山旅の記録です。

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夕食は馬肉のすき焼き!八ヶ岳のオーレン小屋に泊まり、天狗岳・硫黄岳に登る山旅

八ヶ岳オーレン小屋

オーレン小屋は、夕食で提供される絶品のさくら鍋(馬肉のすき焼き)が有名な、北八ヶ岳の山小屋です。

ここでしか食べれない!お肉たっぷりのすき焼きがこちら。

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食事のおいしさもさることながら、急峻な岩場の多い南八ヶ岳と、なだらかな山容の北八ヶ岳のちょうど中間地点にあり、桜平登山口(車でしか行けませんが……)からはわずか1時間半で到着するという、絶好の立地!

さらに、小屋の目の前にはおいしい清水が流れており、お風呂にも入れる!おまけに、予約の先着順で、追加料金なしで個室を利用できる!

という、まさに至れり尽くせりの宿でして、実は私の山小屋泊デビューはこのオーレン小屋だったりします。
2016年11月初旬に「紅葉が終わった晩秋の、空いている八ヶ岳の山小屋でのんびりする!」をテーマに2泊3日の山旅に出た際、2泊目の宿泊地にオーレン小屋を選びました。
前回は2011年の10月でしたから、ちょうど5年ぶりの宿泊です。

本沢温泉から白砂新道を登り、たどりついた天狗岳周辺は霧氷パラダイスでした

2016年11月4日金曜日の朝、本沢温泉で6時30分に朝食をいただいた後、他のお客さんたちが次々と出発していく中、私は内湯の「こけももの湯」に入ってゆっくりと出発の支度を整えます。

今回も、いいお湯でした♪

午前7時30分頃、本沢温泉の小屋番さんに見送られつつ出発!
小屋を出てすぐに、硫黄岳に向かう道と、天狗岳に向かう白砂新道(しらすなしんどう)の分岐がありますので、そこから白砂新道へ進みます。

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本沢温泉の周辺にはまったく雪はありませんでしたが、白砂新道は標高差500メートルほどを、1時間少々で登る比較的急な上りなので、標高がすぐにあがります。

なのでそのうち、地面にうっすらと雪が積もっている箇所がちらほら出てきます。

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何度か積雪があった後だと聞いていたので、一応チェーンスパイクを持ってきていたのですが、まだ必要なさそうですね。

歩き始めてしばらくは、背の高い木々の中を歩くいかにも「樹林帯の上り」だったんですが、稜線が近づくにつれて周囲の木の背が低くなってきます。

そして、徐々に視界が開けてくると……霧氷です!

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まるで霧氷の森ですね~。

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きれいだなあ。。。来てよかった。。。

f:id:happydust:20161220225030j:plainそう、この日は晴れてとても天気が良かったんですが、前日に硫黄岳や天狗岳を登った方の話では、1日前は稜線上は木枯らしが吹き荒れていて、ものすごく寒かったんだそうです。

 

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私は、昨日は樹林帯しか歩かなかったので、ときどき日は陰るけれど、そこまで天気は悪くないと思っていたんですけど、稜線上は別世界だったようで。。。

f:id:happydust:20161220225416j:plain昨日が寒かったから、こんなに霧氷がきれいに残っていたんでしょうね……。

あ!稜線が見えてきましたよ。

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霧氷の道を通り抜けて、稜線へ。

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なんていい天気!

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いい天気だけど、ものすごい海老のしっぽが!!

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今日は稜線でも暖かいから、そのうち溶けてしまうかもしれないですね。

ここまで来れば天狗岳は、もうすぐそこです。 

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手前が西天狗岳、奥が東天狗岳の双耳峰です。
では、とりあえず東天狗岳の山頂に向かいますよ♪

少し離れるとなだらかそうに見える天狗岳ですが、東天狗岳は近づくとけっこうゴツゴツしています。

f:id:happydust:20161220230152j:plain西天狗岳がなだらかで北八ヶ岳っぽく、東天狗岳はゴツゴツしていて南八ヶ岳っぽいんですよね。
そういう意味でも天狗岳は、北八ヶ岳と南八ヶ岳のちょうど分岐点と言えるのかもしれません。

 

山頂近くにも霧氷が! 

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群生していないで、1本だけあるのもきれいですね。

 

山頂近くの霧氷は、なんていうか、たくましい感じね。。。

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山頂に着きました!

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東天狗岳の山頂碑は、ほとんど道標みたいな感じで、あまり山頂碑っぽくないんですよね。。。
山頂についたけど、そして今日は天狗岳しかピークを踏まない予定なのだけど、まだ10時過ぎ、というところ。

ちょっと、ゆる登山すぎるかしら。でも「山小屋でゆっくりする」が今回の山行のテーマだから、いいんです!
そんなに毎回、笠ヶ岳みたいな登山してたら疲れちゃいますからね。。。私は基本的には楽な山が好きなんですよ。

とは言え笠ヶ岳は、超絶いい山でしたね。。。きついけどw

山頂でおやつを食べたり写真を撮ったりしながら30分ほど休憩。
夏でも風が強い日はあまり長居できないくらい寒いのですが、この日はとても暖かく、ソフトシェル1枚で滞在しても平気でした。

山頂で撮影した写真の中から1枚。

f:id:happydust:20161221012748j:plain硫黄岳の奥から、赤岳も顔を出しています。
天狗岳ぐらいの高さまで登らないと、硫黄岳に隠れて赤岳は見えないんですよね。
赤岳までは明日は行かないけど、硫黄岳には行くよー!

さて、山頂での時間を満喫してから、元来た道を途中まで下ります。

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さっき登ってきた道なんですけど、改めて見るとけっこうな岩山ですね。
でも、天狗岳はこう見えてとても登りやすい山なんですよね。

さっき登ってきた白砂新道との分岐まで戻ってきたら、白砂新道には進まず、右手の根石岳に登ります。

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雪がついているのでやたら迫力がありますが、15分ぐらいで登れちゃいます。

根石岳山頂です。

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ここでも、のんびり過ごしている人がいました。
本当に、絶好の登山日和で、すれ違う人みんなが「こんな日に山に来れてよかったねえ」と声をかけあっていました。

根石岳からオーレン小屋の方向に下ります。

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前方右手に見えるのは根石岳山荘です。
たしかここも、お風呂があって食事もけっこうおいしいと聞いたことがあります。

ガイド用のポールすべてに、えびのしっぽがびっしりw

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その後はまた、少し雪の残る樹林帯を30分ほど下ります。

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12時20分、オーレン小屋に到着です!

f:id:happydust:20161220232646j:plain天狗岳から直接オーレン小屋に来ると、建物の裏手側に出ます。

正面に回ると、こんな感じの小屋です。

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小屋前の広場では、昼食休憩を取っているグループが何組かいました。

昼食もおいしいオーレン小屋。おすすめはボルシチ!

オーレン小屋では、10時から14時まで昼食営業をしています。
前回泊まったときは小屋に着いたとき既に14時を過ぎていて食べられなかったので、今回は絶対、オーレン小屋で昼食を食べようと思っていました♪

昼食のメニューはこちら。

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品数は多くはないですが、どれも魅力的なメニューですよね。
中でも気になるのはやはり、ボルシチでしょうか。

受付でボルシチを注文しつつ、今日、宿泊の予約をしていることを伝えてチェックイン。料金は2食付きで9000円です。
そういえば、前回宿泊したときは「10月以降お昼のお弁当は用意していない(理由:朝寒くておにぎりが凍っておいしくないから)」と言われたんですけど、今回は11月なのに「お弁当も用意できますがいかがですか?」と聞かれましたね。方針変わったんでしょうか。でも、注文できないよりできたほうがいいですねw

ボルシチができるまでお部屋や食事時間の説明を聞きつつ、薪ストーブのある広間で待ちます。ただ、時間帯が早すぎて、薪ストーブはまだ燃えていませんでしたが……。

広間はこんな感じのお部屋です。

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奥に見える、ペナント?がかかっているあたりが受付です。
手前にこたつと、まだ燃えていない薪ストーブも見えますね。

ボルシチ、こたつに運んでいただきました!

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サラダとライス、お茶付きです。

山小屋のこたつでいただくボルシチ。

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本格的なボルシチはサワークリームを入れると聞きますが、なんか、それらしい白いクリームも載ってますよ!すごい本格的。。。

見た目だけじゃなく、味もおいしかったです。
ご飯にも合うけど、パンで食べてもおいしそうだなー。

ちなみに、昼食と同時にではなく、少し後になってからですが、コーヒーも注文しました。

飲み物のメニューはこちら。

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昼食メニューは14時までですが、飲み物は夕食時間までずっと、注文できます。
ラストオーダーが何時、とかは書いていないのですが、缶ビールとかチューハイなどの缶や瓶を売っているだけのものは、消灯時間ギリギリまで買えると思います。

ココアやコーヒーなど手がかかるものは、炊事場の火を落とす前まででしょうから、夕食時間ぐらいが限度でしょうかね。。。

こたつで漫画を読みながら、コーヒーをいただきました。付け合わせのビスケットは「しるこサンド」です!
酸味の少ない、苦み強めのコーヒーで、とてもおいしかったです。

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本沢温泉にも置いてあった、先日映画にもなった「神々の山嶺」です。
実は自宅にもあるんですけど……家だとなかなか読み返さないんですよねw

普段は慌ただしくて読めない本を、山に来て読むって、なんというか、贅沢な時間です。

オーレン小屋では、先着順で個室を追加料金なしで利用できる

次に、本日泊まる部屋についてご紹介したいと思います。

まず、館内の案内図はこちら。

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受付や、こたるのある広間がある棟が本館で、食堂や浴室、そして本日泊まる部屋がある棟は新館です。

この日は、土曜日と祝日の間の平日だったので、予想したとおりにそれほどお客さんは多くなく、本館の大部屋は使われていませんでした。全員が新館に泊まっていましたね。

新館の廊下です。

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ただ、全員が個室のある新館に泊まってはいましたが、たとえば単独の男性同士は同じ部屋に泊まっていたりと、みんながみんな個室を個室として使っていたわけではないようです。

私も、入室するときに

「予約は入ってないんだけど、もし飛び込みで女性1人のお客さんが来たら、同室になってもらうかもしれないけどよろしくお願いしますね」

と断りをいれられました。

八ヶ岳の山小屋はすべて予約制、ということはわりと知られていることのように思いますので「予約なしで、単独の女性がこれから来ることはよほどのことがない限り、ないでしょー」と思っていましたが、やはり、誰も来ませんでした。
でも、前回泊まったときはたまたま、単独男性が飛び込みで夕方ぐらいにやってきて、個室を1人で利用していたやはり単独の男性と同じ部屋に泊まることになったので、予約して先に入っていた男性は、最初やや不満そうにしてましたね。(結局仲良くなってましたけどw)そういう不満を残さないように、可能性は少ないと思っても、最初から断りをいれておくんでしょうね。

さて、本日泊まるお部屋はこちら!

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わりと広いですよ!

部屋の奥の、寝具置き場になっているところは、混雑時期は二段ベッドとして使うんでしょうね。。。

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1人1枚、布団を敷くスペースをしっかりとっても、4~5人は泊まれそうです。

ちなみに、オーレン小屋の寝具は、ふっかふかの羽毛布団です。毛布も清潔だし、枕カバーも洗い立てっぽい!

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いや、こんないい寝具を使ってる山小屋って、オーレン小屋以外では、奥秩父の金峰山小屋ぐらいじゃないかしら。。。よく眠れそうです。

ちなみに、小屋閉め直前の宿泊だったので、既に閉める準備も着々と進んでおり、私の泊まった部屋は、窓に板が打ち付けられていましたw

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冬の間に、雪で窓が割れてしまわないように、雪囲いの役割なんでしょうね。普段であれば、森の緑が窓から見えます。

まだ泊まるお客さんの入っていない部屋では、窓をまだふさいでいない部屋もありました。

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それと、大部屋にはないそうなんですが、個室棟となっている新館には、各部屋ごとに携帯電話の充電要のコンセントが用意されています。

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ちょっとぼやけてしまいましたが……。消灯時間までは利用できるそうです。
携帯やデジカメの充電以外の用途では使わないでね、という注意書きがあるのですが、もしかして、ドライヤーを持ち込んだ人でもいたのかしらね。。。

携帯電話の電波(ドコモ)は、LTEは入りませんが3G回線はまあまあ安定して入ります。
たまに圏外になることもあるかな、ぐらいの電波状況です。

ちなみに、大部屋は広間の隣の部屋と2階にあります。
広間の隣の大部屋は、こんな感じでした。

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大部屋も、明るくて快適そうですね。

日当たりがよくて暖かそうですし。

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山小屋って、1つの布団に2人とか3人とかで寝るんでしょ?とよく聞かれますし、実際そういう小屋も多いとは思うんですが、そう思っている方にぜひ、オーレン小屋に泊まってみてほしいなーと思います。

オーレン小屋の浴室・トイレ・テント場について

オーレン小屋は水が豊富な宿なので、温泉ではありませんがお風呂に入ることができます。

この日、私は13時ぐらいにはもうチェックインしていたのですが、14時ぐらいには「もうお風呂入れるのでよろしければどうぞー」と、声をかけていただきました。

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男女別の内湯です。

入浴可能な時間は、スタートは準備が出来次第ということらしいですがだいたい14時ぐらいから。夜は8時までとのことでした。
ちなみに、14時から一番風呂に入れるのは、小屋の宿泊客の特権のようです。
オーレン小屋には目の前にテント場があるので、テント泊の方も1回500円で入浴できるそうなんですが、時間帯は17時30分以降に限定されているとのこと。

小屋の夕食開始時間が17時30分からなので、それと合わせて時間を決めているんだと思うのですが、小屋に泊まるならぜひ、早めにお風呂に入ってさっぱりして、のんびりしたいところですよね。

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脱衣所です。
木の棚が並んでいるだけですが、新しくてとてもきれい。
床に敷いてあるマットも清潔です。

お風呂についての注意書きが書いてありました。

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ポイントは

・シャワーは水しか出ない
・石けんやシャンプーは使用禁止
・朝は入浴できない

あたりでしょうか。

浴室内はこんな感じ。

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浴槽や壁は檜で造られており、良い香りがします。

お湯は、やや熱めに調節されていますが、熱すぎる場合は水を足すこともできますし、先に入った人がぬるくしていたときなどは、湧かすこともできます。

 

シャワー設備。

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新しくてきれいなシャワーなので、一見するとお湯も出そうな雰囲気なのですが、水しか出ません。

まあ、ガスが通っているわけでもなく、温泉が湧いているわけでもない山の中で、温水シャワーなんて準備したら燃料費が大変なことになりますし、それはそうですよね。。。
温水のシャワーがあると、うっかりシャンプー使っちゃう人とか出てきそうだし、水しか出なくていいと思いますよw

自分好みの温度に調節して、30分ぐらいゆっくり入っていたら別のお客さんが入ってきたので、あがることに。
いやー、いいお湯でした!

ちなみに、浴室の隣にトイレがあり、トイレの前に洗面所があります。

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トイレは「使用後の紙は流さずにゴミ箱に捨てる」ところ以外は、下界にあるのと変わらない、きれいな水洗トイレです。ウォームレット付きで、便座がいつも暖かい。。。

洗面所も清潔で、旅館みたいな雰囲気ですね。。。
歯磨き粉などはこちらでも使用できません。

洗面所の蛇口から出る水は飲用できるので、飲み水はこちらから汲みます。

実は、小屋の前を流れている沢も飲用可で、沢の水も汲めるようになってはいるのですが……。
この沢です。

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こんな感じで、水が汲みやすいようにホースがつけられています。

f:id:happydust:20161221204718j:plain私も最初、沢から水を汲もうと思ったのですけど(水道から汲むよりなんか、気分出ますし)でも、この沢が飲用水だと知らないのだと思われる若い女性が、このホースがついているところよりも少し上流で、泥のついたストックを洗っていたんですよね。。。それでなんだか、飲みたくなくなって洗面所から汲むことにしました。

水場の話が出たところで、テント場についてもご紹介。

オーレン小屋の目の前には、わりと広めのキャンプ場があり、大人1人1000円、子供1人500円で利用できます。

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 先着順で、すのこの上にも設置できます。予約はできません。

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広いけど、そんなに整地がいい場所は多くなさそうなので、すのこの上に設置できればかなり快適でしょうね。

ちなみに、赤岳鉱泉なんかでは、テント泊の人に食事だけ提供するサービスを行っていますが、オーレン小屋では昼食は注文できますが、夕食・朝食を小屋で食べることはできません。

このへんは、オーレン小屋のご主人の小平さん(こちらのページに載っているおやっさん)のこだわりのようです。
今回は小平さんは留守だったのですが、前回宿泊したとき、夕食後にストーブの周りで

「テント泊っていうのは全部自分で担いで自分でやるからいいんだ。食事だけ小屋で食べるとかいうのは邪道だ」

みたいなことをお話しされてましたね。

そのとき私は初めての山小屋泊でしたし「そういうものなのかー」と思っていましたが、いざ自分がテント泊を始めてみたら、北アルプスあたりには食事だけ提供してくれる小屋も多いし、実際長期縦走なんかのときには便利だなーとも思いました。
でも、オーレン小屋の食事はおいしすぎるので、たぶんテントの人に食事を提供し始めたら収集がつかなくなると思うんですよね。。。なのでオーレン小屋については今のままで良いと思います。

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テント泊のときは、自分で作って食べるのもたしかに楽しみの一つですしね。
小屋前のテーブルなんかをお借りできるだけで、ありがたいなーと思いますよw

オーレン小屋の桜鍋はお肉もたっぷりで絶品としか言いようがない。食へのこだわりが感じられる山小屋

さて、お楽しみのお食事です。
夕食・朝食共に5時30分から。食堂でいただきます。

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この日は宿泊者が全部で10名強だったので、こちらの、座卓の食堂での食事でしたが、人数が多いときは、テーブルのある食堂のこともあります。

まずは日本酒を1杯。

ワンカップのお酒は500円だったのですが、そのほかに、地酒がもっきりで800円でいただけるとのこと。

地酒は小屋番さんにお酒が好きな人がいて、こだわって仕入れており、すべて純米酒だとのことで、ここは迷わず地酒でしょう!どうせ私は量は飲めないですしね。。。

銘柄忘れてしまったのですが、たしか秋田のお酒でした。
「いつもは諏訪などの地元のお酒も置いてるんですが、小屋締め前なので売り切れてしまって」とのこと。

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こだわって仕入れているだけあって、とてもおいしいお酒でしたよ。
器も素敵ですしね。ぜんぜん山小屋って感じがしないw

そしてお食事ですが、時間になって食堂に入ると、既におかずのプレートと鍋がセットされているので、自分の名前が書いてある席を探して座ります。

おかずとデザート。デザート2種類もあるよ!!

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天ぷらもからっとあがっており、衣に味が付いていて、塩や醤油をかけなくてもおいしいんですよ!しかも日本酒に合う!

そして、桜鍋です。まだ火が入っていない状態で置かれており、席に着いたら火をつけてくれます。

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すごい肉の量です。。。野菜ときのこもたっぷり。

席が指定されているのは鍋のためで、1人のお客さんの場合は、旅館のように1人用の鍋と固形燃料がセットされており、グループのお客さんはグループ毎に、カセットコンロともっと大きい鍋が置かれているのでした。なんてすばらしい気配り。。。

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煮えてきました。
火が入って嵩が減ったら、実は高野豆腐やがんもなどの豆製品も入っており、思っていた以上にちゃんとした鍋です。当然のようにおいしい!

「馬肉のすき焼き」というだけあって、すき焼き風の甘めの味付けになっており、卵につけて食べたくなりますが、さすがに卵は出てきません。
卵をつけたい方は自分でもっていきましょう。こういうケースに入れればよほどのことがない限り割れません。

5時30分から夕食をいただくので、大満足で夕食を終えてもまだ6時台。

もう1杯飲みたい願望と、甘いものをいただきたい願望を両方叶えるスペシャルな飲み物を自分で作りますw

こたつのある広間の隅のほうに、自炊用のテーブルがありますので、そこでまずお湯をわかし……。

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そして、粉末のロイヤルミルクティを溶かして甘いミルクティを作り、それに持参したホワイトラムをお好みの量いれて、いただきます。

 

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ストーブの周りでみなさんお話しされていましたが、私は話しには加わらず、端のほうに置かれたこたつに入って、漫画を読みつつ、ラム入りミルクティを飲みつつ、たまにみなさんのお話しに耳を傾けてみたりしつつ。

この日は、小屋のご主人の小平さんはお留守だったのですが、代わって小屋を取り仕切っている若い小屋番さんは、小平さんの甥っ子なんだそう。
常連らしいお客さんに

「おやっさんはなんでいないんだよ」

と言われた甥御さん

「おやじさん、毎年この、文化の日の前後あたりに用事があると言って山を下りちゃうんですよ。思うに、奥さんの誕生日かなんかじゃないかと思うんですけど」

なんてお話ししていました。

消灯は9時ですが、8時ぐらいには自分の部屋に引き上げて、あたたかい布団でまったりしているうちに眠っていました。

翌朝は5時30分から朝食。
朝食は、和食の定番という感じですが、品数豊富で味もおいしいです。

f:id:happydust:20161221220459j:plainちなみに、ご飯もおいしいです!

オーレン小屋の食事でいいなと思うのは、ご飯、お味噌汁、お茶はテーブル毎におひつや急須が置いてあるのではなく、食堂の隅にポットと電気炊飯器、大鍋が置かれており、自分のぶんだけ好きなタイミングで取りにいくところです。朝食も夕食もそうでした。

山小屋の食事って、知らない人同士で相席なことが普通ですが、おひつや味噌汁がテーブル毎に置いてあることが多いですよね。

そうなると「私、よそいますね」という人が当然出てきて「そんなに食べられないよ!」っていう量を盛られてしまったり、あるいはその逆とか、お酒を飲むからまだご飯いらなかったのに盛られてしまったり、とかいうことがけっこうある、というかほとんど毎回そうなんです。昨日の本沢温泉でもそうでしたね。

まあ、そういうのも含めて山小屋の食事かなーとは思っていましたが、オーレン小屋の場合、自分でご飯や味噌汁をよそいますので、まずは天ぷらと馬肉をつまみながらゆっくり日本酒を飲んで、それから鍋の残りでご飯をいただくことができました。
おかわりも、好きなタイミングで好きなだけいただけます。

まあ、小さなことですし、もしかして小屋の人にしてみたら「おひつにいれたら洗い物増えるじゃん」という理由で、炊飯器と大鍋どーん方式にしてるのかもしれませんが、いずれにせよ、私はこの方式が好きです。

置いてある電気炊飯器は、圧力IHのけっこう高級そうなやつで、こりゃ、ご飯もおいしいはずだよと思いました。
ふりかけも置いてあるので、ご飯とふりかけとお味噌汁だけで一杯いけますよw

オーレン小屋はたぶん、食にこだわりがあるというか、食いしん坊な人が小屋番さんに多いんだろうなーと、お酒、料理、コーヒー、ご飯などの随所で思いました。(もしかして小平さん、なのかしら。。。)

オーレン小屋から夏沢峠を経て硫黄岳へ

朝食は6時過ぎには食べ終わってしまったのですが、この日もゆっくりめの行程なので、7時30分ぐらいに小屋を出ればいいかなと思っていました。

特にチェックアウト時間などは決まっていなかったので(ホームページを見ると午前8時とありましたが)、部屋でのんびり支度をしていたのですが、6時15分ぐらいには部屋の前の廊下で掃除機をかける音がしてきました。なのでとりあえずささっと荷物をまとめて広間へ。

薪ストーブの前にはやはり、のんびり出発する男女の2人のパーティがいて「コーヒー頼みたいけど忙しそうだよね。。。」などと言っていました。
ちなみにこの2人、夫婦や恋人同士ではないようで、友達というほど親しい感じもせず、敬語に近い言葉でわりとよそよそしく会話していて、ちょっとおもしろかったです。(盗み聞きしたみたいですまんね)

7時前には小屋番さんたちは掃除を終えて、休憩時間なのかこたつの周りに集まってきました。私は7時15分ごろ、みなさんに挨拶して出発することに。

ちなみに、私は硫黄岳に登った後、オーレン小屋には戻らずに下山する予定でしたが、登頂後小屋に戻ってくるルートをとるなら、荷物を広間の隅の自炊テーブルの上に置いて、身軽に登ることもできます。小屋に宿泊した人の特権ですね。

オーレン小屋から硫黄岳に行くには、まずは夏沢峠まで樹林帯を20分ほど歩きます。

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なだらかで歩きやすい道です。

夏沢峠。

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山小屋が2軒立っています。
小屋の向こうにある道から硫黄岳に登ります。

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はじめは樹林帯なんですが、わりとすぐ稜線に出ます。

振り返ると、夏沢峠の2軒の小屋が見えました。

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午前中は硫黄岳の影になって暗いのですが、オーレン小屋も見えます。

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しかし、稜線に出るととにかくこの道は風が強いです!

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いい天気なんですが、それでも風は強く、顔がめちゃめちゃ冷たいです。
まあ、硫黄岳はこれが名物と言えばそうなんですが、下山後、顔の皮膚がかっさかさになりました・涙

標高があがると、雪が残っている場所もありましたが、天狗岳のほうが雪は多かったですね。

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風が強すぎて飛ばされてしまうのかもしれません。

もうちょっと!

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ケルンがいっぱいあるので「あそこが山頂?」という感じで何度かだまされますw

着きました!広い広い山頂です。

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そして、本当にいい天気。

赤岳・橫岳もくっきり。この景色には毎回感動しますねー。

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爆裂火口。

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寒いのであまり長居せずに下山することにします。

硫黄岳から赤岳鉱泉を経て、美濃戸へ下山

赤岩の頭(あかいわのかしら)のほうへ下ります。

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硫黄岳は暴風だったのに、ほんのちょっと下りただけで風がまったくなくなり、暖かいです。

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赤岩の頭からも赤岳や橫岳の眺望は楽しめますし、休憩するなら硫黄岳山頂よりこっちのほうがいい気がしますね。
分岐を赤岳鉱泉方向に向かいます。

わりと歩きやすい樹林帯の道を1時間少々下りまして。

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赤岳鉱泉につきました。

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赤岳鉱泉では、テント泊はしたことがあるんですけど、泊まったことはないんですよね。。。

昼食もおいしいらしいんですけど、食べたことがなく、今回もまだ昼食には早いかなあという時間帯で。

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各種カレーのほか「ナポリタン」「カルボナーラ」「ポモドーロ」などのパスタのメニューがあります。
「生クリームボロネーゼ」というパスタがすごく気になりました。

 

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外の休憩場所もしっかりあって、きっといい小屋なんだろうなーという気がする。

冬季にアイスクライミングを楽しむための「アイスキャンディ」の設営が始まっていました。

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赤岳鉱泉のテント場。

夏の間は、赤岳により近い行者小屋にテントを張る人が多いですが、行者小屋は既に営業を終了しているので、午前中でしたけどそこそこテントが張ってありましたね。

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まあ、冬でも行者小屋に張る人も大勢いますけど、営業小屋があるところのほうが気が楽って人も多いと思うので。

いつか、赤岳鉱泉にも泊まりたいなあ。。。

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なんと言っても、赤岳を間近に臨める、抜群のロケーションですからね。
夏だとテントで来てしまうから、冬に来ようかなと何度か考えたんですが、赤岳鉱泉は冬の間はお風呂には入れないらしくて。
どの季節に行けばいいかで迷うんですよね。。。

赤岳鉱泉から美濃戸までの道は「北沢」という、沢の多い、歩きやすい道なんですが……。

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この時期は、沢水が登山道に流れでて、それがツルッツルに凍結している箇所があちこちにあり、けっこう歩きにくかったです。

ところどころある凍結箇所のために、いちいちチェーンスパイクをつけるのも面倒だし、この時期が一番、やっかいと言えばやっかいですね。だから人が少ないんでしょうけど。

1時間ほど歩くと、標高が下がったからか凍結もなくなり、歩きやすい道を下ります。

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美濃戸に到着。駐車場に入りきらない車がたくさん、路駐しています。

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車の人はここまでですが、私は、バス停のある「美濃戸口」まであと1時間歩きます。

いくつかの山小屋のそばを通り過ぎ……

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紅葉の残る林道を歩きます。

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なにげに、この1時間がけっこう長いんですよね~。

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美濃戸口に到着です。お疲れさまでした!

オーレン小屋は、11月1周目の週末を最後に冬季休業に入ってしまい、営業再開は4月下旬からになりますが、本当にくつろげる、いい小屋なので、ぜひ泊まっていただきたいなーと思います。
私もそうでしたが、山小屋デビューにちょうどいい小屋ではないかなと。私も、今度はそんなに間をあけずにまた、泊まりたいなあと思います。

ちなみに、年末年始の営業も「おやっさんが紅白歌合戦を見たいから」という理由でやらないそうです。なんというか、愛すべきキャラクターですね。

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オーレン小屋に泊まる前日に宿泊した、温泉付きの山小屋です。

本沢温泉に向かう途中、しらびそ小屋にも立ち寄りました。