温泉ブログ 山と温泉のきろく

山好き女子の温泉と食と山旅の記録です。

山と温泉のきろく


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福島県奥岳温泉 くろがね小屋宿泊と安達太良山登山のきろく

くろがね小屋

安達太良山は、福島県中部にある標高1728メートルの活火山です。
そしてくろがね小屋は、その安達太良山の山腹にある、通年営業の温泉付きの山小屋です。
登山口から最短のコースを通っても、片道2時間程度はかかるので、きちんとした登山装備が必要になります。
料金は、2食付き・入湯税込みで大人6320円と、山小屋のなかでもリーズナブルなほう。(冬期は暖房料310円あり)
個室などはなく、すべて大部屋で雑魚寝になりますが、きちんと予約で人数制限をしているので、アルプスや富士山の山小屋のように「一つの布団に○人」というような状況にはならないので安心です。

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山腹に建っており、山に囲まれている立地のため、携帯電話の電波は通じません。
予約必須ですが、特に、冬季と紅葉の時期の週末は混み合うようです。
私は、積雪期に2回、晩秋に2回泊まっています。

2017年の11月に再訪し、写真やテキストを追加しました。

くろがね小屋は、積雪期も山スキーを楽しむ人たちで賑わう

くろがね小屋の存在を知ったのは登山を始めて2年目の晩秋、2012年11月に、雑誌「ワンダーフォーゲル」の冬山特集で読んだのが最初でした。

正確には、11月に奥秩父の甲武信岳に登り、甲武信小屋に宿泊した際に出会った男性に「くろがね小屋という素敵な小屋がワンダーフォーゲルに載っていたんですが、一緒に行ってみませんか?」と誘われたので、買って読んでみたのでした。

そのときの記事は、こちらのワンゲルガイドブックにも掲載されています。

また、甲武信での出会いとその後の顛末ついてはこちらの記事に書きました。

ワンダーフォーゲルには、雪山初心者におすすめの山、というテーマで安達太良山とくろがね小屋が掲載されていました。
雪深い東北の山の中にあるのに通年営業、かつ源泉かけ流しの温泉に入れるし、登山コースも危険箇所が少ないので雪山を始めたばかりの人にもおすすめ!とのこと。

夕食は、山小屋の定番カレーライスですが、なんと、事前に予約しておけば「土鍋とカセットコンロとガスカートリッジ」のセットが1000円でレンタルできるので、材料さえ持っていけば鍋もできる!とのこと。これにはかなり心が躍りました。

初めての山だし、鍋もしたいしということでさあ!予約しよう、と思ったのですが、公式ホームページの「予約状況」のページを見ると、1月の週末の予約状況は既に満室。(満室と言っても個室があるわけではないので、正確には「満床」というところですが)

かろうじて空きがあった2月上旬の週末に予約を取り、現地に着いてみると、なんと冬季の宿泊者の8割は山スキーを楽しむ現地の人。登山目当ての人は2割ぐらいで、中でも東京からわざわざやってきたのは私たちだけでした。

とは言え登山もとても楽しく温泉もすばらしく、以降、気に入って何度もおとずれているのです。

安達太良山に登るルートと交通機関

安達太良山に登るルートと登山口はかなり多いのですが、主に登られているのは下記の3つだと思います。

①奥岳登山口ルート 冬期は大多数の登山者がこのルートを選ぶ

「あだたら高原スキー場」のある場所を「奥岳登山口」と呼びます。
冬期はスキー場のリフトを、グリーンシーズンはロープウェイを利用してショートカットできることもあり、多くの登山者がこのルートを選ぶようです。ロープウェイ利用なら、山頂までは1時間30分程度の道のりです。ロープウェイを利用しない場合は2時間30分ほどかかります。

冬期は、他の登山口を選ぶとトレースがない可能性も高いので、ほとんどの登山者が奥岳登山口から登るようです。

公共交通機関で行くなら

奥岳登山口の最寄り駅は「二本松駅」です。

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二本松駅前にはコンビニもあります。

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二本松駅から奥岳登山口までは路線バスの運行はないので「二本松駅から岳温泉」まで路線バスに乗り、そこからタクシーに乗り換えるのが一般的です。

駅の目の前にある停留所から、岳温泉行きのバスに乗ります。

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タクシー会社はこちらです。バスが岳温泉に着く時間に合わせてタクシーを予約しておくとスムーズです。

昭和タクシー株式会社

岳温泉から奥岳登山口までのタクシー料金は、片道2000円ぐらいでした。
ただし無雪期の週末は福島交通で、岳温泉ー奥岳登山口間をシャトルバスを運行することがありますので、福島交通の公式サイトをチェックしてみるといいでしょう。

2017年は7月~9月の週末と10月~11月初旬の毎日、往復2本程度ですがシャトルバスの運行があったようです。

www.fukushima-koutu.co.jp

また、スキー場の営業期間内は、郡山駅から直通のシャトルバスが運行することもありますので、あだたら高原スキー場のホームページをチェックしてみるといいでしょう。

②塩沢温泉ルート くろがね小屋まで約2時間、通年でバスが運行するルート

二本松駅から往復4本ほど路線バスが運行しているため、公共交通機関利用の登山客が多い登山口です。

ただし「塩沢温泉行き」のバスは、二本松駅の目の前の停留所には止まらず、塩沢温泉行きのバスが停まる停留所は、駅から100メートルほど離れたところにある「二本松駅入り口」バス停ですので注意!

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登山口はこんな感じ。

上り2時間強でくろがね小屋に着くことになっているので、私も1度山仲間のL氏と一緒に歩いたことがあるのですが、沢沿いの道で、やや崩れているところがあったりして、あまり初心者向けではないように思いました。

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徒渉箇所もあり。

けっこう急な鎖場もありました。

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経験のある方なら問題ないレベルとは思いますが「安達太良山は初心者でも登れる山」というのは、奥岳登山口からのルートに限ってだと思いますので、経験の浅い人がいる場合は、バスで行けるからと言って安易に塩沢登山口を選ばないほうがいいと思います。

③野地温泉ルート 福島駅から行きのみ季節運行のバス有り

こちらのルートは、私は歩いたことがないのですけど、福島駅から、5月から11月上旬まで1日2本、「行きのみ」毎日バスが運行しているようです。

福島交通 - 新着情報 磐梯吾妻スカイライン定期バス好評運行中

2017年は、9時過ぎに福島駅を出て、10時14分に野地温泉に着くというダイヤでした。

山頂までは3時間ほどかかり、やはり、奥岳登山口ルートと比べると長めではありますが、私もいずれ、一度は歩いてみたいなと思っているルートです。

定番の奥岳登山口(あだたら高原スキー場)からくろがね小屋へ向かう

2017年11月、私と山仲間のL氏は、最もメジャーな「奥岳登山口」からくろがね小屋を経由して山頂に向かうことにしました。

土曜日の朝、東京から郡山駅まで新幹線で、その後在来線に乗り換えて二本松駅へ。
二本松駅からバスで岳温泉に着いたら、予約していおいたタクシーであだたら高原スキー場に着きました。

スキー場に着いたらまずは、レストハウスで軽く休憩。

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2階の食堂は、朝10時から軽食メニューを提供していました。

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普通のラーメンは醤油味で、「安達太良紅葉ラーメン」は塩味なんだそう。

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私は朝&昼食用にパンを持ってきていたのでコーヒーを注文し、L氏はカレーライスを食べていました。コーヒーはエスプレッソマシンで淹れたものでしたね。

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レストハウスを出たら、登山口方面へ。

f:id:happydust:20171130235303j:plainあちらの黄色いポストに登山届けを出したらば。

なだらかな道を、まずはくろがね小屋に向かって歩き始めます。

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途中、沢沿いを通りますが、塩沢登山口からのルートのように、徒渉はありません。危険箇所は少ない道です。

↓こちらは、橋の上から眺めた沢の流れです。

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くろがね小屋までは、基本的には樹林帯歩きか、もしくは林道のような広めの登山道になります。

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ときおり、道を取り囲んでいる立木が途切れて、山の美しい姿を眺められる場所もあります。

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2時間少々、登山道をなだらかに上っていくと、行く先にくろがね小屋が見えてきます。

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着きました!

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車がある……ということは、実はここまで車で来れるんですね。(もちろん、関係者車輌のみですが)

入り口に靴洗い場がありますので、靴が汚れているときは必ず洗ってから、いざ中へ。

くろがね小屋にチェックイン!

くろがね小屋は、1階に食堂や厨房、温泉の浴室やトイレがあり、2階は居室のみです。

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食堂の奥にある、売店を兼ねたところが受付になりますので、そこで予約の名前を伝えて、必要事項を書き、その日の寝る場所について指定を受けます。

また、このときに夕食や朝食の時間帯と消灯時間なども伝えられます。
この日は夕食は17時半、朝食は6時からで共に1回目。2回転するとのことでした。
売店の営業は20時まで。入浴は20時半まで。消灯21時とのこと。

私たちは今回、階段を上ってすぐ右手にある、下の段の部屋を使うように言われました。

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右奥の部屋です。

では、荷物を持って2階へ向かいます!

【部屋】★★★☆ 個室なし。全員大部屋で雑魚寝だが小屋の中はなぜかとても暖かい

くろがね小屋の寝室はすべて2階になりますが、一番大きな部屋(大抵、大人数の団体が泊まっている)以外は上段と下段に分かれています。

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また、各部屋の入り口は日中は開放されてますが、カーテンで仕切れるようになっているので寝るときはどの部屋も閉めていました。

大きな部屋はこんな感じ。

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10人ぐらい泊まれます。

私たちが今回泊まった部屋は、定員6人。この日はきっちり6人泊まっていました。

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2段の下の段です。

1人分のスペースは、1畳よりやや小さいぐらいで、5枚の布団に6人という感じ。
最初「狭くないかな」と思いますが、実際に布団を並べてみると十分なスペースがありました。

靴は、最初に部屋にあがる際に脱いで、寝室の隅にある靴入れに入れます。

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滞在中、1階の土間に下りるときはサンダルを履きます。

寝室が2段なので、よくある蚕棚の山小屋のイメージで、頭をぶつけるんじゃないかな……と思ったんですが、くろがね小屋の寝室は2段式でも十分に高さがあり、寝ぼけて頭をうつ心配もありませんでした。全体的に広く、開放感のある作りです。

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2階には、ハシゴで上ります。

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2階の部屋はこんな感じ。まあまあ天井高いんですよね。

しかし「開放感がある」となると心配になるのは「寒さ対策」です。ちょっと狭いぐらいのほうが暖かかったりしますよね。

最初に宿泊したときは真冬(2月)だったので、東北の雪深い山小屋ということでかなり寒さを警戒していたんですけど、実は、くろがね小屋は不思議と、真冬の深夜早朝でもまったく寒くないんです!
もちろん、その季節なりの防寒着は着用(厳冬期なら上下ダウンなど)を身につけての話なので、半袖で大丈夫!とかいうものではありませんが、山小屋って大抵どこも、朝晩はこごえるほど寒いものなんですよ。それが、寒くない。。。
掛け布団はなく、毛布2枚だけなんですが、それでも寒いと感じないのがすごい。
1階と2階は吹き抜けになっており、暖房は1階にある薪ストーブのみ、のはずなんですが。

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外国の山小屋にありそうな、年代物のストーブです。
おそらく、深夜は消していると思います。これだけなのにどうして暖かいんだろう。とても不思議です。

「なぜか温かい」という以外は、特にプライベートなスペースはない普通の山小屋だと思うんですが、なぜ居心地がいいのかはものすごく謎です。

惜しむらくは、部屋割りで男女の構成をまったく考えてくれないところ。
予約時に男女の人数構成を聞かれるので、部屋割り時に考慮してくれるのかなあと思っていたら「男11人に女私1人」の部屋になって驚いたことも。
まあ、女1人で放り込まれたわけじゃなく、連れの男性がいたのでいいと言えばいいのですが、当日はちょっと驚きましたね・笑

くろがね小屋の館内

1階の食堂はこんな感じ。階段を登って2階にあがります。

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2階から1階の食堂をを眺めたところ。

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こんな感じで、吹き抜けになってます。
向こう側に本棚が見えますね。漫画がそこそこ揃っていて、手塚治虫の「火の鳥」を読んでました。

 着替え場所などはないのですが、お風呂があるのでそこの脱衣所で着替えはできます。ただ、お風呂の脱衣所は昼でも薄暗いのでメイクしたりするのは厳しいですね。そのあたりはみなさん、寝室で自分で持ち込んだ鏡を見てやられているようです。

くろがね小屋のトイレ・水場 

くろがね小屋のトイレは、1階の隅にあります。「立ち寄りでトイレを利用する際は受付に声をかけてください」という貼り紙がありました。

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トイレは和式のくみ取り式で個室が4つほど。男性のほうはわかりませんが、小屋の収容人数に対してはそれなりにあるほうなので、朝に行列ができていたりということもなかったです。トイレットペーパーもきちんと常備されています。

トイレを出たところに水道があり、11月はこちらも使えました。

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2月に来たときはこの水道が使えたかは記憶が乏しいのですが……、ただ、脱衣所にも水道がありまして、そこの水は真冬でも出ていました。なのでお水は、宿泊する際は小屋で汲めると思っていて大丈夫でしょう。

くろがね小屋では携帯を充電できるコンセントがある!

寝室にコンセントはないのですが、1階の食堂の隅に共同で利用できるコンセントがありました。

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特に料金の必要はないようですが、譲り合ってご利用くださいとのこと。消灯15分前利用可能でした。デジカメのバッテリー充電もOKとのこと。ありがたいですね。

【風呂】★★★★★ 男女別の内湯のみで、入浴可能な時間も短いが、濃厚な硫黄泉はたまらなくよいお湯

浴室は、1階の奥にあり、宿泊者はチェックインから20時30分まで利用できます。朝はお風呂には入れません。

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右手が女湯、左手が男湯です。

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お風呂場の湿気がこのあたり、少しこもっているので、写真がもやっとしていますね。。。

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女湯の脱衣所。奥に見えるガラス扉が浴室の扉です。
脱衣所は常に薄暗いです。電灯などなかったような気がする。

↓浴室側から脱衣所を撮ったところ。

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洗面所の側に一応鏡がありますが、薄暗いのであんまりよく見えません。
また、脱衣所内の水道は凍結しないように冬は常に出しっぱなしになっています。

山小屋なので当たり前ですが、水道と脱衣カゴのみのシンプルな脱衣所です。ドライヤーなどの設置も当然なく、ドライヤーの持ち込みも不可です。脱衣所にコンセントがないので使えません。
それでは浴室へ!

 

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 4~5人入ればいっぱいの男女別の内湯のみで、水の出るカランがありますが石けんなどの使用は不可。

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つかるのみの温泉ですが、お湯は文句なしにいい!すばらしい!

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白濁した、強酸性の硫黄泉ですが、肌あたりはマイルドな感じ。

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湯温は42度ぐらい。熱めの適温です。

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一応、熱すぎる場合は水を足せるようになっています。
窓を細めに開けて外気を入れると、露天風呂気分を味わえて気持ちいいです!

麓の岳温泉はこちらからお湯をひいているんだそうですが、そのせいか、くろがね小屋で入浴してから岳温泉に行くと、ちょっと物足りなく感じてしまいますね。

温泉分析書が貼ってありました。

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ph2.5の酸性泉を、加水なしでかけ流しています。

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温泉に入れるのは20時半まで。(21時消灯)
加温も循環もしていないかけ流しの温泉なので、いつでも入れる状態ではあるのですが「朝の入浴はご遠慮ください」とチェックイン時に言われます。

【食事】★★★★ 小屋で時間をかけて仕込んでいるカレーはとてもおいしい。朝食も温かく、ご飯がすすむ味。

夕食は山小屋らしくカレーです。福神漬けとらっきょう有り。副菜はなし。
かなりシンプルなメニューですが、ここのカレー、とてもおいしいんですよ。
肉もごろごろ入ってるし、野菜もいっぱい。煮込みすぎず、ちゃんと形が残ってます。味も甘めでコクがあります。レトルトなどではなく、きちんと小屋で作っているんだそう。

コクがあっておいしいのは「牛肉と豚肉を両方使って仕込んでいるから」と聞きました。平地でもなかなか食べられないおいしさの、こだわりのカレーだと思います。

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朝食はご飯、味噌汁、温泉卵、漬物、牛すじとこんにゃくの煮込みで、これもメニュー固定ですが、山小屋で、生卵じゃなく温泉卵が出るというのがいいですよねー。
煮込みもとてもおいしいです。ちなみに、朝食の副菜も、何回来ても常に同じですwでも、いいんです!

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なんかこの、牛すじとこんにゃくの煮込みがおいしいんですよね。。。

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卵が温泉卵なところもうれしい!

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毎回メニューは同じでも、なぜかとても、満足度の高い食事なのです。

くろがね小屋の売店営業

ただ、お酒やソフトドリンクなどの飲み物は、各種販売しています。
ビールは缶のスーパードライのみです。

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なので「私はキリンしか呑みたくない」とかいうこだわりがあるんでなければ、重い思いをして持参する必要はありません。小屋で買えます。

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トマトジュースやワイン、コーラー、烏龍茶。コーヒーは210円と安いけど、インスタントコーヒーだそうです。
日本酒は、ワンカップも売っていましたし、その他に生酒の1合売りもありました。
そんな素敵なものがあると思わず、自分で日本酒を持って行ってしまったのですが、次回は小屋で買おうと思います。

くろがね小屋で自炊するなら……コンロと鍋を借りれる!(要予約・1000円)

くろがね小屋の存在を最初に知ったのは「コンロと土鍋を貸してくれる素敵な小屋がある」という情報だったことは先に書きました。

実は安達太良山に初めて宿泊した最初の1回だけ、件の「土鍋とカセットコンロをレンタルして鍋」をやってみたんです。レンタル料に1000円かかりますが、ガス缶1本の料金も含まれるので良心的かと思います。
コンロも鍋も数に限りがあるそうなので、宿泊の予約時に借りたい旨を申し出て、予約をしておく必要があります。

そのとき作った鍋です。

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肉は豚バラ肉の冷凍を、その他はネギ、白菜、えのきだけなどの野菜をあらかじめ切っておいたものと、ちくわ、厚揚げ、ソーセージ、冷凍餃子なんかを持っていきました。味付けは鍋キューブで。

これ、嵩張らないし腐らないので山の鍋には最適です。キューブ1個で味決まるし。

我ながらおいしくできたとは思うのですが、はりきって食材を持って行きすぎてしまい、完食するのに苦労しました……。

残して捨てることはできないので、ちゃんと自分たちで食べられるだけの分を計算して持っていかないといけないですね。

2017年に登山した際も、コンロを借りて鍋をしているグループがありましたので、レンタルサービスは継続しているようです。

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鍋は土鍋ではなく、テフロン加工のものに変わったようですね。こちらのほうが焦げにくいし、洗いやすくていいのでしょうね。

くろがね小屋に宿泊するなら、山頂に行く際に荷物を置いて行ける

実は、今回2017年の11月に再訪した際は、初日の天気があまり良くなくて、その日のうちに山頂を往復はしなかったのですが……。

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山頂方面真っ白でした。

ですが、くろがね小屋に宿泊して山頂を目指す場合、先にチェックインして登頂に必要のない荷物を置かせてもらい、それから山頂を往復することが十分に可能です。

その場合、くろがね小屋と山頂を往復するコースタイムは2時間少々なので、お昼過ぎには小屋に到着するようにしたほうがいいでしょう。と言っても、奥岳登山口からくろがね小屋までは標準コースタイムで2時間30分ですから、標準コースタイムで歩ける人なら、9時30分に出発すればOKです。

ここから紹介する写真は、2013年の11月にくろがね小屋から山頂を往復した際のものです。

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行く先に見えるのが山頂です。

海と空と飛行機雲と。

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山頂までもう少し!

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このあたり、風が強いことが多いのですが、この日は風もほとんどありませんでした。

ほんとの山頂は後ろの岩の上で、そこでも記念撮影はしているんですが、写真映えする大きな山頂碑はほんとの山頂の手前にあります。

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大人数だと、岩の上で記念写真は撮りにくいからですかね。。。

小屋に戻る際はちょっとだけルートを変えて「沼ノ平」という、明治33年の大爆発でできた噴火口を眺めていくのがおすすめです。 

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安達太良山の火山らしい姿を存分に楽しめるポイントです。まるで月面のような荒涼とした眺めは一見の価値あると思います。

【再訪したい度】★★★★★ 混んでいても楽しめるけど、一度空いているときに行ってみたい!

温泉付きの山小屋では、一番好きで、リピートしている宿です。
安達太良山も素晴らしい山ですし。
ただ、もっともメジャーな登山口である「奥岳登山口=あだたら高原スキー場」までの公共交通機関があまり便利でないのが、東京から電車で来る私のような登山者にとってはやや残念なところではありますが、岳温泉からタクシーに乗っても片道2000円だすしね!それで安達太良山のすばらしい景色と、くろがね小屋の温泉が楽しめるなら……と何度も足を運んでしまうのでした。
ほんとの空を見に、また行きたいなあと思います。

2013年2月10日泊
2013年11月9日泊
2015年2月21日泊
2017年11月4日泊