温泉ブログ 山と温泉のきろく

山好き女子の温泉と食と山旅の記録です。

山と温泉のきろく

福島県 奥岳温泉 くろがね小屋宿泊と安達太良山登山のきろく

くろがね小屋

安達太良山の山腹にある、温泉付きの山小屋です。
登山口から最短のコースを通っても、片道2時間程度はかかるので、きちんとした登山装備が必要になります。
料金は、2食付きで大人6320円と、山小屋のなかでもリーズナブルなほう。(冬期暖房料あり)
ただし、個室などはなく、すべて大部屋で雑魚寝になりますが、きちんと予約で人数制限をしているので、アルプスや富士山の山小屋のように「一つの布団に○人」というような状況にはならないので安心です。

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山腹に建っており、山に囲まれている立地のため、携帯電話の電波は通じません。
予約必須ですが、特に、冬季と紅葉の時期の週末は混み合うようです。
私は、積雪期に2回、晩秋に1回泊まっています。

安達太良山山腹にある通年営業の温泉付き山小屋・くろがね小屋は、積雪期も山スキーを楽しむ人たちで賑わう

くろがね小屋の存在を知ったのは、登山を始めて2年目の晩秋、2012年11月ごろに、雑誌「ワンダーフォーゲル」の冬山特集で読んだのが最初でした。

そのときの記事は、こちらのワンゲルガイドブックにも掲載されています。

雪山エントリーコース (ワンゲルガイドブックス09)

雪山エントリーコース (ワンゲルガイドブックス09)

 

雪山初心者におすすめの山、というテーマで安達太良山とくろがね小屋が掲載されており、雪深い東北の山の中にあるのに通年営業、かつ源泉かけ流しの温泉に入れるし、登山コースも危険箇所が少ないので雪山を始めたばかりの人にもおすすめ!とのこと。

夕食は、山小屋の定番カレーライスですが、なんと、事前に予約しておけば「土鍋とカセットコンロとガスカートリッジ」のセットが1000円でレンタルできるので、材料さえ持っていけば鍋もできる!とのこと。これにはかなり心が躍りました。

初めての山だし、鍋もしたいしということで、仲間を誘って予定を合わせてさあ!予約しよう、と思ったのですが、公式ホームページの「予約状況」のページを見ると、1月の週末の予約状況は既に満室。
(満室と言っても個室があるわけではないので、正確には「満床」というところですが)

すごい人気!もしやワンダーフォーゲルに載ったから?と思いつつ、かろうじて空きがあった2月上旬の週末に予約を取り、現地に着いてみると、なんと冬季の宿泊者の8割は山スキーを楽しむ現地の人。登山目当ての人は2割ぐらいで、中でも東京からわざわざやってきたのは私たちだけだったので、他のお客さんたちにたいそう珍しがられましたw

【風呂】★★★★★ 男女別の内湯のみで、入浴可能な時間も短いが、濃厚な硫黄泉はたまらなくよいお湯

4~5人入ればいっぱいの男女別の内湯のみで、水の出るカランがありますが石けんなどの使用は不可。ドライヤーなどの設置も当然なく、ドライヤーの持ち込みも不可です。
つかるのみの温泉ですが、お湯は文句なしにいい!すばらしい!
白濁した、強酸性の硫黄泉ですが、肌あたりはマイルドな感じ。

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湯温は42度ぐらい。熱めの適温です。
窓を細めに開けて外気を入れると、露天風呂気分を味わえて気持ちいいです!(ものすごく、湯気がこもりますが。。。)

麓の岳温泉はこちらからお湯をひいているんだそうですが、そのせいか、くろがね小屋で入浴してから岳温泉に行くと、ちょっと物足りなく感じてしまいますね。

温泉に入れるのはたしか夜の20時半ぐらいまで。(たぶん21時消灯)
加温もしていないかけ流しの温泉なので、いつでも入れる状態ではあるのですが「朝の入浴はご遠慮ください」とチェックイン時に言われます。

【食事】★★★★ 小屋で時間をかけて仕込んでいるカレーはとてもおいしい。朝食も温かく、ご飯がすすむ味。

夕食は山小屋らしくカレーです。福神漬けとらっきょう有り。副菜はなし。
かなりシンプルなメニューですが、ここのカレー、とてもおいしいんですよ。
肉もごろごろ入ってるし、野菜もいっぱい。煮込みすぎず、ちゃんと形が残ってます。味も甘めでコクがあります。レトルトなどではなく、きちんと小屋で作っているんだそう。

コクがあっておいしいのは「牛肉と豚肉を両方使って仕込んでいるから」と聞きました。平地でもなかなか食べられないおいしさの、こだわりのカレーだと思います。

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朝食はご飯、味噌汁、温泉卵、漬物、牛すじとこんにゃくの煮込みで、これもメニュー固定ですが、山小屋で、生卵じゃなく温泉卵が出るというのがいいですよねー。
煮込みもとてもおいしいです。

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食事関連で唯一不満なのは、ビールがアサヒスーパードライしかないことですw

ただ、お酒やソフトドリンクなどの飲み物は、銘柄は少ないものの各種販売しています。

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なので「私はキリンしか呑みたくない」とかいうこだわりがあるんでなければ、重い思いをして持参する必要はありません。小屋で買えます。

ちなみに、安達太良山に初めて宿泊した最初の1回だけ、件の「土鍋とカセットコンロをレンタルして鍋」をやってみました。
コンロも鍋も数に限りがあるそうなので、宿泊の予約時に借りたい旨を申し出て、予約をしておく必要があります。

そのとき作った鍋です。じゃーん。

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肉は豚バラ肉の冷凍を、その他はネギ、白菜、えのきだけなどの野菜をあらかじめ切っておいたものと、ちくわ、厚揚げ、ソーセージ、冷凍餃子なんかを持っていきました。味付けは鍋キューブで。

 

味の素 鍋キューブ 鶏だし・うま塩 58g×3個

味の素 鍋キューブ 鶏だし・うま塩 58g×3個

 

これ、嵩張らないし腐らないので山の鍋には最適です。キューブ1個で味決まるし。

我ながらおいしくできたとは思うのですが、はりきって食材を持って行きすぎてしまい、完食するのに苦労しました……。

残して捨てることはできないので、ちゃんと自分たちで食べられるだけの分を計算して持っていかないといけないですね。

【部屋】★★★ 個室なし。全員大部屋で雑魚寝だが小屋の中は温かい。

山小屋らしく、10数人入れる大部屋で雑魚寝ですが、不思議と、真冬の深夜早朝でもまったく寒くないんです!
もちろん、その季節なりの防寒着は着用(厳冬期なら上下ダウンなど)を身につけての話なので、半袖で大丈夫!とかいうものではありませんが、山小屋って大抵どこも、朝晩はすごく寒いものなんですよ。それが、寒くない。。。
掛け布団はなく、毛布2枚だけなんですが、それでも寒いと感じないのがすごい。

建物の1階に食堂や厨房、温泉の浴室やトイレがあり、2階は居室のみです。
1階と2階は吹き抜けになっており、暖房は1階にある薪ストーブのみ、のはず。。。

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外国の山小屋にありそうな、年代物のストーブです。

1階の食堂はこんな感じ。階段を登って2階にあがります。

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2階から1階の食堂をを眺めたところ。

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こんな感じで、吹き抜けになってます。
向こう側に本棚が見えますね。漫画がそこそこ揃っていて、いつも手塚治虫の「火の鳥」を読んでました。

 

2階が寝室になりますが、寝室と廊下の間には扉などなく、すごくオープンな造りです。
お風呂があるのでそこの脱衣所で着替えなどできるのが幸いですね。ただ、お風呂の脱衣所は昼でも薄暗いのでメイクしたりするのは厳しいです。

「なぜか温かい」という以外は、あまりプライベートスペースのない普通の山小屋だと思うんですが、なぜ居心地がいいのかはものすごく謎です。

惜しむらくは、部屋割りで男女の構成をまったく考えてくれないところ。
予約時に男女の人数構成を聞かれるので、部屋割り時に考慮してくれるのかなあと思っていたら「男11人に女私1人」の部屋になって驚いたことも。
まあ、女1人で放り込まれたわけじゃなく、連れの男性がいたのでいいと言えばいいのですが。。。

【再訪したい度】★★★★★ 混んでいても楽しめるけど、一度空いているときに行ってみたい!

温泉付きの山小屋では、一番好きで、リピートしている宿です。
安達太良山も素晴らしい山ですし。
ただ、グリーンシーズンとスキー場開設期間中は、岳温泉からスキー場までバスが通っているので良いのですが、それ以外の季節は、一番近い登山口であるスキー場まで、公共交通機関が通っていないのがちょっと残念。

別の、塩沢温泉登山口までは年中バスが通っているので、そちらから登ったこともあるんですが、沢沿いで滑りやすい道なので、普段登山されない方はそちらの道は避けたほうが無難です。

でも、ほんとの空を見に、また行きたいなあと思います。

2013年2月10日泊
2013年11月9日泊
2015年2月21日泊