日帰り温泉施設 あだたら山 奥岳の湯
「あだたら山 奥岳の湯」は、福島県二本松市にある安達太良山山麓の「あだたら高原スキー場/あだたら高原リゾート」にある、日帰り温泉施設です。
2015年に開業したばかりでまだ新しい施設ですが、ph2.5の強酸性のお湯をかけ流しで楽しめ、眺めのいい露天風呂もあるとのことで、人気のようです。
これまで安達太良山登山の後は、岳温泉の空の庭リゾートに立ち寄ることが多かったのですが、2017年11月に登山した際に初めて、奥岳の湯に立ち寄りましたので、レポートしてみたいと思います。
奥岳の湯は立地が最高ゆえ、スキーシーズンや紅葉期はかなり混み合う
これまでも何度も登っているお気に入りの山、福島県の安達太良山に2017年の11月にも登ってきました。
今回も、山腹にある山小屋「くろがね小屋」に宿泊しての登山でした。くろがね小屋への宿泊と、安達太良山登山についてはこちらの記事にまとめています。
安達太良山は紅葉が非常に美しい山なので、紅葉期は山も、小屋も非常に混雑します。
なので私はいつも、紅葉が終わった後の11月以降を狙って安達太良山に行くのですが、今回も、混雑とは無縁の楽しい登山でした。
今回ご紹介する「奥岳の湯」は、安達太良山の玄関口である「あだたら高原スキー場」にあるため、登山や行楽客で混雑する紅葉の時期や、スキー客で賑わう冬はやはり、かなり混み合うとのことですので、行かれる方はまずご注意を。。。
今回、山には登山客が少なめの時期でしたが、それでも奥岳の湯はそこそこお客さんが入っていて人気ぶりが窺えましたので、山が混んでいるときはそれはもう、すごそうです。。。
あだだら山 奥岳の湯の営業時間と入浴料金
奥岳の湯はメンテナンス日以外は年中無休、営業時間は朝10時から夕方17時まで。
ただし、混雑する時期は営業時間が21時まで延長されることもあるようです。
入浴料は大人600円、4歳~小学生は400円です。
正面玄関前には靴を洗うための水道がありました。
靴が汚れている際は洗ってから中に入ります。
館内の見取り図はこんな感じ。
男女別に内湯と露天風呂があり、ほかはフロントとロビーだけというシンプルな造りです。
玄関から入ってまずはフロントへ。
このフロントには靴のまま入ることになりますので、靴はきれいにしてから入りましょう。
飲み物の自販機と、入浴料やタオル販売の自販機があります。ベンチが一応ありますが、待ち合わせぐらいはできても、くつろげる雰囲気ではありません。
温泉を出てすぐ目の前に、スキー場のレストハウスがありますから、食事をしたり入浴後の休憩は、レストハウスまで行ったほうがよさそうです。
タオルは販売のみでフェイスタオル200円、バスタオル500円でした。
奥に見える青いのれんが男湯です。女湯の入り口は手前側にあります。
では、いざ浴室に行ってみたいと思います!
【風呂】★★★★☆ 設備も新しくお湯も良く眺めもなかなか。すべて平均点以上の施設
ロビーから脱衣所に入ると靴だながありますので、靴はこちらに置きます。
やはり、登山靴が多いですね。
ちなみに、10時開店ですがこのとき10時15分ぐらい。開店直後なのにもうこんなに人が入っているんですね。。。人気です。
手前に見えるのがザック置き場です。無料で使える鍵付きのロッカーがかなりの数用意されているのですが、ロッカーに入りきらないザックなどは、手前の棚に置くことができます。至れり尽くせりですばらしいですね。
脱衣所の奥にはトイレがありましたが、こちらも新しく清潔でウォッシュレット完備です。
山小屋泊の後だと、きれいなトイレがめちゃめちゃありがたく思える私でしたw
鍵付きロッカーも新しく、大きめです。好きな場所を自分で選んで使えます。
洗面所は3台。ドライヤーも業務湯のものが3機設置してありました。
内湯には中央に大きな浴槽があり、両脇に10ほど洗い場がありました。
洗い場も当然新しくシャワー付きで、シャンプー&コンディショナー・ボディシャンプーあり。
体を洗ってまずは内湯につかると、ほんのりと硫黄の香る良いお湯です。
泉温41~42度程度でしょうか。適温です。
内湯の浴室には露天風呂に面して大きな窓が付いており、気候の良い時期は開け放して半露天にもなるのだとか。
この日は11月でかなり気温が低いので、窓は開いていませんでしたが……しかし、夏の暑い時期だとしても、露天風呂もあるのですからわざわざ内湯を半露天にしなくてもいいような気がしますよねw 虫が入ってくるのが気になる人もいるだろうし。
まあ、それはいいとして奥岳の湯の売りは露天風呂でしょう。
あだたら山の美しい山並みを眺めながら、お湯につかることができます。
公式サイトから画像をお借りしましたが、露天風呂はこんな感じです。
実は「露天にほかのお客さんが誰もいなくなったら写真を撮影しよう」と思っていたのですが、お客さんは後から後からやってきて、無人になりそうな気配はなく。。。
撮影は諦めて浸かっていると1人のお客さんが
「人は入らないようにしますからここからの眺めを撮影してもいいですか?」
と聞いてくれまして、1人がそう言ったらほかの方も
「じゃあ私も」「私も撮りたいわ」
と、めいめいにスマホやデジカメを持ってきて撮影しはじめたので、私も便乗して、入浴中の目線で山並みを撮影してみました。
お風呂に入ると、こんな感じで山が眺められます。
紅葉最盛期ならさぞかしきれいなんだろうと思いますが、きっと混みすぎて、とてもゆっくりは浸かっていられないでしょうね。。。
ゆっくり温まってあがると、脱衣所に源泉利用状況が書かれているのを見つけました。
なるほど……内湯露天ともに加水ありですが、かけ流しなのは内湯のみで、露天風呂は循環・加温ありなんですね。
たしかに、内湯のお湯のほうが硫黄の香りがやや強く香り、お湯も新鮮な感じがしたように思いました。
しかし……内湯は加温なしで入浴に適した温度なのだから、加水するのは致し方ないのでしょうかね……くろがね小屋と同じ源泉にしてはちょっとお湯が薄いので、そこはちょっと残念に思いました。
【再訪したい度】★★★★☆ 混み合う時期でなければまた利用したい
なんと言っても立地のすばらしさと、施設の新しさ・清潔さには何の文句もありません。
ただ、この日は観光客・登山客共に少なめで、天気もそこまで良くなく、しかも午前中の利用だったというのに、途切れることなくお客さんがどんどん入ってくるので「これは、ハイシーズンはものすごい混みようだろうな……」と思ってしまいました。
もしかして、もう少し朝早い時間から営業してくれたらちょっと混雑がバラけたりするんじゃないかしら、登山者も前日くろがね小屋に泊まっていたら、8時ぐらいで下りてしまったりするし……と思いましたが、まあ、難しい話ですよね・笑
それと、露天風呂からの眺めはたしかにすばらしかったのですが、くろがね小屋と同じ源泉にしては、だいぶお湯が薄いなあと思いました。
ふもとで岳温泉に入ったときも「加水してるからか源泉から距離があるからか、お湯が薄いなあ」という感想を持ったのですが、奥岳の湯はふもとの岳温泉よりは源泉に近いはずなんですけど、お湯の感じは同じでしたね。
くろがね小屋の、濃厚なお湯とは別物な感じでした。
とは言え、登山後に汗を流すには文句ない施設だと思いますので、混雑期でなければまた、利用したいと思います。
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