温泉ブログ 山と温泉のきろく

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田沢湖高原温泉 ホテルグランド天空 宿泊記 田沢湖を見下ろす眺めがすばらしい温泉ホテルに1人泊

秋田駒ヶ岳登山の前後泊に最適!露天風呂から田沢湖を望める温泉ホテル

秋田駒ヶ岳登山の玄関口「アルパこまくさ」から徒歩圏内にあるホテルグランド天空は、秋田駒ヶ岳登山の前後泊に最適な、温泉付きホテルです。

露天風呂をはじめ、レストラン、ロビー、客室からも田沢湖を眺めることができる、眺望の良い宿でもあります。

登山を始めて間もない10年以上前に、やはり秋田駒ヶ岳登山と絡めて宿泊し、食事もおいしく館内もきれいでサービスも心地良い、いい宿だなと思いました。

また泊まりたいと思ったものの、その後しばらくの間「1人で泊まれるのは直前予約のみ」だったのでなかなか再訪が叶わず。しかし、ありがたいことに最近は平日のみですがコンスタントに1人泊のプランが出ているようです。

2022年の夏にひさびさの宿泊が叶いましたので、ご紹介したいと思います。

◆ お知らせ ◆
2020年10月に著書が発売となりました。 一人旅をもっと楽しみたい方に向けたエッセイです。
一人で泊まれるおすすめの温泉宿もたくさん紹介しています。

 

秋田新幹線田沢湖駅からバスで33分、バス停から徒歩7分、アルパこまくさからも徒歩9分

首都圏から田沢湖高原温泉に向かうには、秋田新幹線に乗って田沢湖駅で下車します。

田沢湖高原温泉の周辺にはコンビニはないので、翌日の登山時のおやつなどが必要な場合は、田沢湖駅の構内にあるニューデイズで買っておいたほうが良いでしょう。

田沢湖駅前のバス停からは羽後交通の路線バス「乳頭線」か「駒ヶ岳線」で向かいます。

「田沢湖高原温泉」バス停で下車しました。

私はいつも秋田新幹線ですが、飛行機で秋田空港から来る場合は予約制の乗合タクシー「エアポートライナー」が便利なようです。「乳頭号」を利用すると、田沢湖高原地区に直通で来れるようでした。

バス停からは7分ほど。木立の中の気持ち良い道を歩きます。

「ホテルグランド天空」の看板が見えました。

じゃらんなどでホテルグランド天空の施設情報を見ると「旧ウェルハートピア田沢湖」という但し書きがしてあり、調べてみると10数年前までは厚生年金福祉施設の一つだったのが、地元企業に売却され、改装を経て現在の形になったようです。

ちなみに、すぐ近所にあるロッジアイリスなる温泉宿も、同系列の企業が経営する姉妹館です。ロッジアイリス、以前は土曜日でもリーズナブルに1人で泊まれたんですが、コロナ禍以降、1人泊の受け入れがなくなってしまったんですよね……。

石造りのエントランスから中へ。

中もきれいなんですが、入ってすぐのところに売店があったり、謎の鎧(由緒正しいものなのかもしれませんが……すみません)や石像が飾られていたり、庶民的な雰囲気です。

お部屋にも普通の浴衣がありますが、フロントの前に有料(200円)でレンタルできる色浴衣が置いてありました。

チェックインして鍵を受け取り、部屋に向かいます。

【部屋】★★★★☆ 部屋でも田沢湖を眺めつつ、ビールが飲めるのがうれしい

ホテルグランド天空は1階に大浴場と客室が2室。2階にレストラン、3階と4階に客室があります。

今回私が宿泊したのは4階にある和室の402号室。
お部屋は和室が中心で、その他には洋室ツインルームが2室、広めのコーナーツインルームが2室、和洋室の特別室が1室あるようです。

廊下には窓がないのですが、じゅうたんや壁などはきれいだし、しっかり掃除されています。

客室内へ。

8畳和室。トイレ・広縁付きです。チェックイン時から布団が敷いてありました。
すごくシンプルな印象なのはなぜだろう……?と思ったけれど、座椅子がなくて座布団だからかもしれません。

床の間にテレビと金庫の設置あり。

座卓の上には茶菓子のもろこしと、玄米茶とほうじ茶のティーパックが。

もろこしって秋田銘菓だったんですね……。知らなかったよ。

敷かれた布団の上に、バスタオルとフェイスタオルが置いてありました。フェイスタオルの入った袋の中に歯磨きセットも入っています。

浴衣と帯はクローゼットの中に。

ちょっと現代的な、格好いい柄の浴衣ですね。

空の冷蔵庫と冷水入りのポット、湯沸かし機能付きのポットもあり。

広縁にはテーブルと椅子が2脚設置してあり、窓にはレースのカーテンがかかっていますが……カーテンを開いて窓の外を眺めると!

遠くに田沢湖が見えました。

部屋の手前にはトイレと洗面所も付いていて、設備・備品類は不自由なく揃っています。

洗面所にはカミソリとドライヤーもあり。普通に風力のあるドライヤーです。

トイレもウォッシュレット付きで清潔でした。

客室内ではWi-Fiも利用可能で速度も問題なし。快適なお部屋でした。

自動販売機と製氷機・冷水機は1階のリラクゼーションルームにあり

ホテルグランド天空の1階には湯上がりのリラクゼーションルームがあり、そちらに自動販売機や製氷機、冷水機などが設置されています。

自販機はコカコーラのソフトドリンクと、アサヒビールのアルコール飲料。

端の方に製氷機と冷水機。

この他に、フロント前にある売店で地ビールなどを販売していました。売店の営業時間は午前8時から22時までです。

【風呂】★★★★☆ 開放感抜群の露天風呂でかけ流しの硫黄泉に浸かる

ホテルグランド天空の浴室は、1階に男女別の大浴場があります。
大浴場は夜通し利用可能ですが、露天風呂を利用できるのは6時から23時までだそう。防犯上の都合で、鍵を閉めてしまうのでしょうかね。

以前は日帰り入浴の営業もありましたが、宿泊した2022年夏の時点では休業中でした。ホームページ上には2023年6月現在も、日帰り入浴はお休みである旨の記載があります。

脱衣所はベビーベッド、鍵付きのロッカーあり。

ヘアブラシとヘアドライヤー。ドライヤーの風力はやや弱めかな。部屋に置いてあったドライヤーのほうが乾かしやすかったですね。

アメニティはPOLAの化粧水と乳液、クレンジングフォーム。

ロッカーは100円が戻ってくるタイプでした。

温泉分析書が掲載されていました。源泉は水沢温泉(駒ヶ岳温泉がある、この宿からは少し離れたエリア)からの引湯と、新源泉の混合のようです。

泉温54.5度、ph6.4の弱酸性の含硫黄ーカルシウム・マグネシウム・ナトリウムー硫酸塩・炭酸水素塩温泉です。

浴室へ。

大きな窓のある明るい内湯です。洗い場にはお隣との間に仕切りがあるのがうれしい。

洗い場には資生堂のTSUBAKIのシャンプー&コンディショナーと、POLAのアロマエッセのボディシャンプー。いいチョイスですね。

体を洗って内湯へ。

湯に体を浸すと、ほのかに硫化水素臭が感じられ、炭酸水素塩泉らしいつるっとした浴感があります。

源泉の利用状況については掲示はなかったのですが、浸かってみるとこれはかけ流しですね。循環している様子はありません。消毒の有無についても特に表示はありませんでしたが、塩素臭なども感じませんでした。

露天風呂へ。

木造りの雰囲気ある露天風呂。立ち上がると田沢湖が見えるんですが……入浴目線では見えません。

でも、風が気持ちいいし、空も青い。

開放感抜群で眺めもいいけれど、ちゃんと屋根がついているのがいいですね。日焼けしないし、雨の日でも湯浴みを楽しめます。

とろみを感じるようなすばらしいお湯にゆったりと浸かり、大満足の湯浴みでした。

お風呂上がりは眺めの良いロビーから田沢湖を眺める

お風呂上がり、売店で地ビールを買おうと思い1階のロビーに向かうと……。

ロッキングチェアをはじめとした雰囲気ある木製の椅子とテーブルが並び、窓からは田沢湖を眺めることができました。

ここで田沢湖を眺めつつビールを飲むのもいいな……。

と思ったのですが、売店で売っている地ビールが瓶ビールだったので、栓抜きとグラスのある部屋に戻ります。

部屋に戻り、風呂上がりの1杯をいただく

そんなわけでお部屋に戻ってきて、茶菓子のもろこしをつまみに田沢湖ビールをいただきます!

いただいたのは、ブナの天然酵母を使用した「ブナの森」というビールです。

ほのかにカラメルのような甘みがあり、それでいてすっきりとした味わいのおいしいビールでした。

【食事】★★★★☆秋田の地酒できりたんぽ鍋、〆はあきたこまちに稲庭うどん

食事は夕朝食共に2階のレストランでいただきます。
チェックインの際に時間を決めて、指定した時間にレストランに向かいます。

ホテルグランド天空のドリンクメニューは秋田の地酒がいっぱい!

夕食時にいただけるドリンクメニューです。
ビールは、田沢湖ビールが4種類のほかに「湖畔の森ビール」が2種類、アサヒの生ビーリルやスーパードライの中瓶もあり。

ワインも一応。赤と白のグラスが1種類ずつと、ボトルワインが数種類あり。

日本酒!
1合(しかも500円!)でオーダーできるお酒が10種類近くあるのはうれしいですね。

それから生酒の2合瓶も10種類近くと、4合瓶が3種類。すべて秋田の地酒ですね。

ウィスキー、スコッチ、コニャック、バーボン。

焼酎は米・麦・芋をグラスでもいただけるのと、サワー各種。

カクテルも基本的なものは揃っています。スプモーニ好きだからちょっと気になるな……。

それから、私はそんなに好きではないのですけど岩魚の骨酒もありました。

夕食は〆の食事まで秋田の名産品尽くし

夕食は17時30分以降のスタートで終了時刻が20時だそうで、20時までに食べ終えられる時間で開始時刻を決めてほしい、とのことだったので18時30分からでお願いしました。1人だと、お酒を飲みながらゆっくり食べたつもりでも1時間半もあれば十分なんですよね。

18時30分にレストランに着くと、窓に面した端のほうの席に案内いただきました。

お刺身や前菜、卓上で加熱する鍋料理などは既にテーブルに並んでいました。

お品書きはこちら。

揚げ物とご飯は後から持ってきていただく方式のようですね。

部屋でビールを飲んでいたので、最初から日本酒で始めます。

まずは「雪の茅舎」で有名な齋彌酒造店の「由利正宗」を1合。
ほのかに酸味と穏やかな香りがあり、食事をしながら飲むのにちょうどいい、飲みやすいお酒です。

先付けはきのこポン酢。酸味とつるっとした食感が食欲をそそります。

前菜盛り合わせは左上から時計回りに「みずこぶ醤油」「枝豆豆腐」「紫陽花」「筍味噌漬」「紫蘇わらび」「帆立柚子胡椒」

「みず」や「わらび」「根曲り竹」など、山の宿らしい料理が並びます。

お刺身は「カツオたたき」「貝柱」「甘えび」。

山の宿ですが、お刺身は新鮮でした。貝柱も甘えびも甘く、お酒が進みます。

このあたりでお酒がなくなったので……次は「刈穂」の吟醸生貯蔵酒「雪の紋」を。

夏にぴったりの、すっきりと軽やかなお酒です。

台の物の「秋田錦牛味噌すき焼き」を。

すき焼きと言えば醤油味を思い浮かべますが、こちらは甘めの味噌だれでいただくすき焼きです。この後のきりたんぽ鍋が醤油味なので、味が似ないようにしているのかもしれないですね。

そしてきりたんぽ鍋!

秋田と言えばきりたんぽ鍋ですが、1人だと外食で鍋は食べにくいもの。旅館の夕食の鍋料理で、一人分のきりたんぽをいただけるのはかなりうれしい。野菜や鶏肉も入っていて、食べごたえのある鍋でした。

洋皿の「油カレイ柚庵焼」

柚庵焼は和食の調理法ですが、洋皿なのでバターを加えてカリッとした食感で焼いているようです。お魚の下にはオレンジのスライスが敷かれ、ピンク色の酢れんこんや青梅も添えられていて、見た目にも華やか。味もおいしかったです。

最後に、揚げたてを持ってきていただいた「野菜の天ぷら」

ナスやオクラなどの夏野菜と、根曲り竹。抹茶塩でいただきます。

〆のご飯はもちろんあきたこまち!そして漬けものはいぶりがっこ。椀ものは稲庭うどんです。

秋田の名産品尽くしの食事を終えた後は、デザートのメロンとケーキをいただき、ごちそうさまでした。

食べ終わるころにはすっかり日が落ち、田沢湖が夕日に染まる姿をレストランの窓から眺めることができました。

朝食はたくさんのおかずとあきたこまち

朝食も、夕べと同じレストランで。
7時から9時までの間でいただけるので、私は7時からでお願いしました。

7時スタートの人は少なかったので、ゆったり食べられて良いですね。

大きな窓から眺める景色もすばらしいです。

朝食時は、お水、オレンジジュース、グレープフルーツジュース、牛乳、コーヒー、紅茶などを自由にいただくことができます。

野菜のおかずがたっぷり並ぶ、品数豊富な朝食です。
小さいきゅうりの漬けものは、秋田なのでもしかして「小様きゅうり」でしょうかね……。

温泉卵に野菜サラダ、焼き鮭、きゃらぶき。

ひややっこ。根曲り竹ときのこの和え物もうれしい。
あきたこまちのご飯もおいしくて「この後山に登るんだし……」と思って、お腹いっぱいにいただいてしまいました。

最後に、田沢湖を眺めつつコーヒーをいただき、ごちそうさまでした!

チェックアウト後は秋田駒ヶ岳登山へ

チェックアウト後はアルパこまくさから駒ヶ岳8合目行きのバスに乗り、秋田駒ヶ岳に登ります。

ちなみに、ホテルグランド天空からアルパこまくさまでは徒歩でも10分ほどですが、翌日に登山をする旨をチェックイン時に伝えたところ、ありがたいことに車で送っていただけました。

秋田駒ヶ岳は標高1600メートル前後のピークがいくつも連なる山ですが、標高1300メートルの8合目までバスが通っていますし、登山道もよく整備されていて登りやすい山です。

歩き始めるとすぐに視界が開け、尖った山頂が特徴的な乳頭山の姿を眺めることができます。

 

もちろん、田沢湖を眺められるスポットもあり。

7月の秋田駒ヶ岳は特に、高山植物の花盛りなのがすばらしいですね。

阿弥陀池の周りにはニッコウキスゲが咲き乱れていました。

「ムーミン谷」と呼ばれる谷間を歩く小道には、チングルマの群生地があります。

季節を逃すとあっという間に散ってしまうので、満開のチングルマを見ることができて感激しました。

ムーミン谷を通り抜けた先の大焼砂と呼ばれる砂礫のエリアにはコマクサが咲いています。

斜面を埋め尽くす勢いでコマクサが咲いていて、あちこちで足を止めて写真を撮ってしまい、なかなか先に進むことができません。

最後に「焼森」というピークから乳頭山に至る縦走路を眺め、また乳頭山まで縦走もしてみたいなあと考えつつ、8合目登山口に戻りました。

下山後は、アルパこまくさに併設されている日帰り温泉に立ち寄り、田沢湖駅前で蕎麦などいただいて帰ります。

【再訪したい度】★★★★☆ 平日2食付き13500円で1人泊可能。秋田駒ヶ岳登山前後に泊まりたい

10年以上前に初めて泊まったときは、まだブログも始めていなかったのですが「いい宿だったなあ」という印象が強く残っていて。今回ひさびさの宿泊でしたが、やっぱりいい宿でした。

通常、1人で泊まれるのは平日のみですが2食付き13500円で泊まることができます。(ごくまれに直前予約で土曜日に1人泊のプランが出ていることもある)

宿泊料金を考えると、食事、施設、サービス、お風呂などかなりがんばっている宿だなと。

実は、コロナ禍以前はすぐ近所にある姉妹館の「ロッジアイリス」という宿によく泊まっていたのですが、ロッジアイリスでは現在1人泊のプランが出ていないようで、少し残念に思っていました。

ですが、ホテルグランド天空に泊まりやすくなったのは本当にありがたいことです。

秋田駒ヶ岳の周辺には水沢温泉や乳頭温泉など温泉地が点在していますが、登山前後の宿泊に最も便が良いのは、アルパこまくさから徒歩圏内にある田沢湖高原温泉です。金曜か日曜に休みを取って、また泊まりに来たいなと思っています。

【1人旅に優しい度】60点:以前より1人で泊まりやすくなったのはかなりありがたい

泊まりやすさ 10/20
平日のみ1人泊可能。
以前は1人で泊まれるのは直前予約のみだったが、現在は数ヶ月先まで1人泊のプランが出ているし、日曜、金曜も1人泊可能なので宿泊予約は比較的しやすい。

食事場所の配慮 5/20

レストランでの食事。
テーブル同士の感覚は十分空いているが、特に他の席から見えにくい席というわけではないので、人目が気になる人は気になりそう。

プランの選択肢 15/20 
1人で泊まれるのは8畳の和室のみになるが、プランの選択肢自体は2名以上で泊まるときと同じ。「素泊まり」「朝食付き」「すき焼き」「陶板焼き」プランの4つ。

ドリンクオーダー  15/20
生ビール、焼酎、ワイン、ウィスキー、カクテル、サワーなどをグラスオーダー可能。
日本酒は1合でオーダー可能な地酒が10種類ほど、2合瓶でオーダーできる地酒も10種類ほどあって、利き酒セットなどはないけど1人でもそれなりにいろいろ楽しめる。

フリーWi-Fi完備 15/20
客室内でWi-Fi利用可能。速度も問題なく利用できた。

◆ お知らせ ◆
2020年10月に著書が発売となりました。
一人旅をもっと楽しみたい方に向けたエッセイです。
一人で泊まれるおすすめの温泉宿もたくさん紹介しています。