一人旅プランもあり! 肘折では女性に特におすすめの和モダン宿
山形県の肘折温泉は、湯治場の雰囲気を今も色濃く残し、春から秋のあいだは毎日朝市が開かれ、連泊湯治を楽しむ方も多い温泉地です。
家族経営でお安く泊まれる宿も多いのですが、今回ご紹介する「湯宿 元河原湯」は、ややお値段高めながらも客室は和ベッドルームに改装され快適そのもの。季節の食材を使った食事も大変おいしく、特に女性におすすめしたい宿です。
もちろんお湯もすばらしく、元河原湯でしか入ることのできない自家源泉のぬる湯を楽しむことができます。
人気の宿ですが、一人旅プランの設定があるのもうれしいポイントです。湯宿 元河原湯についてレポートしたいと思います。
一人で泊まれるおすすめの温泉宿もたくさん紹介しています。
- 一人旅プランもあり! 肘折では女性に特におすすめの和モダン宿
山形新幹線新庄駅から村営バス「肘折ゆけむりライン」で肘折温泉へ
肘折温泉の最寄り駅は山形新幹線の新庄駅です。
朝7時台に東京駅を出発する山形新幹線に乗り、11時少し前に新庄駅に到着。
新庄駅からは、大蔵村の村営バス「肘折ゆけむりライン」に乗って肘折温泉に向かいます。
2名以上で宿泊の場合は新庄駅から送迎利用も可能
実は、元河原湯では2名以上の宿泊の場合は新庄駅から送迎があります。
予約制で、往路は14時新庄駅発、14時40分元河原湯着。
復路は元河原湯を10時発、10時40分新庄駅着です。
※送迎は2名様から承ります。
※なお、お一人様でのご希望の際はお問合せ下さい。
とのことで、おそらく、2名以上の宿泊客で送迎希望者があって、運行が決まっていれば1名でも乗せてもらえるということなのだと思います。
私は、わざわざ確認するのも面倒だし、ちょっと早く来て蕎麦でも食べてからチェックインしようと思っていたので、連絡はしませんでした。
送迎を利用したい場合は連絡してみても良いかと思います。
11時台に新庄駅を出発するバスに乗り「そば処寿屋」で昼酒を
11時前に新庄駅に着き、11時15分新庄駅発(平日はダイヤが異なり11時25分発となる)の村営バスに乗って12時過ぎに肘折温泉に着きました。
ちょうどお昼どきですし、温泉街から橋を渡って「そば処寿屋」へ。
肘折温泉のランチの定番です。
だいぶ前にブログでもご紹介しましたが、その後も肘折温泉に行くたびに伺っています。
今回もやはり、熱燗を1本!
お通しは赤蕪の甘酢漬けでした。鮮やかな赤。
おつまみで豆腐をいただいた後にざる蕎麦をいただくことが多いのですが、今回はつまみを頼まず天ざる蕎麦に。
天ぷらはかなりのボリューム!揚げたて熱々、さくさくでうれしい。
しっかりとコシがあり香りが強い蕎麦には海苔がたっぷりのせられているのもうれしい。
お腹いっぱいでお店を出て温泉街に戻ろうとすると、橋の上から本日のお宿「湯宿 元河原湯」が見えました。
川沿いの、手前にある背の高い建物です。
よく見ると、宿の名前が建物に書いてありますね。
橋を渡った後、こちらの角を曲がって50メートルほど進むと元河原湯に着きますが……チェックイン可能な14時30分まで小一時間あったので、温泉街をぶらぶらして、コーヒーを飲んだりしてから伺いました。
肘折温泉には、いわゆる喫茶店やカフェのようなものはないのですけど、お土産屋さんの店頭でコーヒーや紅茶をいただけたり、角打ちができるお店があったりするからいいんですよね……。
14時30分ぴったりに、元河原湯へ。
玄関は奥側にある白い壁の建物のほうにありました。
秘湯を守る会の会員宿です。
中に足を踏み入れると、14時30分になったばかりなのにフロント前にはチェックインを待つグループが何組もいて驚きました。
後で調べると、2名グループの場合は「14時チェックイン」のプランも提供されているようでそのせいかもしれませんね。1人泊だと14時チェックインのプランはなく、14時30分になっちゃうのですが……2名宿泊で早めにチェックインしたい場合はそちらのプランを選ぶといいかもしれません。
チェックイン後、お部屋に案内していただきます。
【部屋】★★★★☆ 窓からの眺めも良い、温かみのある快適な和ベッドルーム
元河原湯は4階建て、全13室の宿で、4階には浴室のみ。客室は1~3階にあります。
「ひとり旅」のプランが設定されているのは「和室10畳和ベッドタイプ」の部屋です。
館内見取り図を見ると、1階の「こぶし」と「欅」の部屋が10畳和ベッドタイプのようです。
今回案内いただいたのは「欅」のお部屋でした。
客室に足を踏み入れると、まず手前に鏡やクローゼット、冷蔵庫などが置いてあるスペースがあり、その奥に10畳の部屋があります。
ツインベッドルームです。ダイニングテーブルのような大きめのテーブルもあり。
畳の上に暖かそうなラグが敷いてあります。
テーブルの上にはお湯の入ったポットと茶菓子、箸があるのはなんだろう……?
と思ったら、蓋のついた器の中にきゃらぶきが入っていました。お茶うけにもおつまみにもなりそうですね。
窓を開けると、川沿いでなかなか良い眺め。お昼をいただいた寿屋さんも見えました。
と思ったら「10月上旬~11月にかけてカメムシが出るので窓の開閉にご注意を」という貼り紙がしてあったので慌てて閉めたり。
ちなみに宿泊したのは11月でしたが、室内にカメムシは出ませんでした。
テレビに内線電話、ヒーターにブランケットまで置いてあり、寒い日も安心ですね。
また、肘折にはエアコンがない宿もたまにあるのですが、元河原湯さんはしっかりエアコン完備です。
2台並ぶベッドは、畳の敷かれたローベッドにマットレスを置いて使うタイプ。
ベッドリネンの素材や色合いが、温かみがあって素敵だし、寝心地も良いベッドでした。枕元には読書灯と非常灯、金庫あり。
入口あたりに置いてあった冷蔵庫の中には冷水(今日汲んだばかりの山の水だそう)が入っており、カウンターの上にはドライヤーと歯ブラシ、ヘアブラシ、消毒用アルコール。ドライヤーはPanasonicのイオニティです。
シックな色合いの浴衣と帯、羽織、バスタオル、フェイスタオルももちろん完備です。
トイレと洗面所は同室でした。
きれいに掃除されています。
客室に置いてあった冊子には館内の案内がかなり詳しく書かれていました。
ポットが魔法瓶タイプだったので、夜にはぬるくなってしまうのが少し残念……と思っていたのですが、なんと深夜も替えのお湯が入ったポットが各階に置いてあるのだそう。
自動販売機は館内にはなく、玄関の外に出たところにある旨も書かれていました。
Wi-Fiもパスワードなしでつながるタイプで、速度も問題なし。
広いテーブルがあってPC作業も捗る、快適なお部屋でした。
【風呂】★★★★☆ 予約制&深夜早朝はフリータイムの貸切風呂がすばらしい
元河原湯には2箇所の浴室があります。4階にある男女別の内湯「展望風呂」と、1階にある宿泊客専用の「貸切風呂」です。
1階ロビーには2つの浴室のその日の湯温が書かれた黒板がありました。
元河原湯の日帰り入浴の入浴料金・営業時間
4階の展望風呂は立ち寄りでの入浴も可能です。
日帰り入浴の営業時間は13時~16時。
入浴料金は600円です。
最上階にある男女別の展望浴室では2つの源泉をブレンドして適温で提供
まずはエレベーターで4階に向かい、展望浴室へ。
エレベーターを降りたところに冷水の入ったピッチャーと紙コップが置いてありました。
テーブルと椅子もあり、湯上がりの休憩スペースになっているようです。
浴室はこちら。奥が男湯の「地蔵の湯」で、手前が女湯の「観音の湯」です。
男女の浴室の交換はありません。
チェックイン時に客室の名前が書かれた札をいただいたのですが、大浴場や食事処ではこちらをスリッパの上に置いて目印にし、取り違えないようにします。
脱衣所の中に入ると100円で利用できるマッサージチェアが。
脱衣所はけっこう広くて、脱衣スペースとパウダースペースに分かれていました。
設備も新しいし、きっちり掃除されていてとてもきれい。快適な脱衣所です。
パウダースペースはこちら。手前に洗面台が2箇所あり、奥にドライヤーや化粧品類が置かれています。
ドライヤーはPanasonicのイオニティ。
化粧水・乳液・クレンジングローションは「APICAL」というシリーズで、資生堂のブランドのようです。コットンと綿棒もあり。
温泉分析書が掲示してありました。
展望浴室は、35度ほどのぬる湯の自家源泉「元河原湯源泉」と、高温の共同源泉をブレンドすることで、加水せず適温に調節しています。
では、浴室へ!
窓際に大きめの浴槽があり、手前に洗い場があるシンプルな造りです。
シャワー付きの洗い場が3箇所あり、シャンプー&コンディショナーとボディシャンプーが設置してあります。浴室内のアメニティはPOLAだけど、アロマエッセなどのよく見かけるシリーズではなく、初めて見るもの。脱衣所の化粧水なんかも資生堂だけどあまりメジャーなものではないし、こだわりがあるのかもしれませんね。
体を洗って浴槽へ。
展望浴室ということで窓は大きいのですが、半分はブラインドで覆われていました。
最上階とはいえ4階なので、あまり窓際に近寄ると川の対岸から見えてしまうのかもしれないですね。公式サイトの写真を見ると男湯はもう少し眺望がありそうですが、女湯だからまあこんなものかな。
とは言え私自身は、浴室からの眺望のあるなしはあまり気にしないタイプなので……お湯が良ければいいのです!
42度ほどに調節された源泉がドバドバとかけ流されており、本当にいいお湯です!
加水加温なしにこだわって毎日調整している旨が掲示してありました。
肘折の湯は基本的に熱いので、加水なしでかけ流しにするために投入量を絞って冷ます宿も多いのですが、元河原湯はぬる湯の自家源泉を持っているので大量にかけ流せるのがすばらしいですね。湯の新鮮さがすごいです。
熱め適温のお湯にじっくりと浸かることができました。
宿泊客限定で予約制&フリータイムもあり!自家源泉のみの貸切風呂
もう1箇所の浴室は、宿泊客専用の1階にある貸切風呂「かわら湯」です。
すべて貸切で利用し、基本的には予約制ですが、午後10時から翌朝8時まではいわゆるフリータイムで、空いているときに利用可能となります。
チェックイン後、お部屋に案内していただくときに「かわら湯」の前を通るのですが、その際に「予約はすぐに埋まってしまうので、今、時間を決めていただいたほうが良いと思います」と案内していただきました。
それなら……と予約表を見ると、夕食前の時間帯は既にすべて予約が入っていて、夕食後、あるいは朝食後の時間帯しか選択肢がなくなっていました。
こちら↑は夕食前ぐらいに撮影した貸切風呂の予約ボード。
全13室の宿だからか予約できる枠は13枠あるのですが、1人泊の場合14時30分チェックイン・10時30分チェックアウトなので「14時30分~15時」「9時50分~10時20分」の枠を予約するのは難しいです。(2名宿泊だと14時in、11時outのプランがあるのですが)
夕食直後の「19時30分~20時」もちょっと慌ただしいし、お酒を飲むから夕食後の時間帯の貸切はできれば避けたいなあ……ということで、翌日朝「8時30分~9時」の枠を選択したのですが、朝食が8時スタート固定、かつ、うれしいことに豪華な朝食だったので、食べ終わって部屋に戻ったら8時40分と、予約した時間帯の入浴についてはかなり慌ただしくなってしまいました。朝食を7時30分から食べることができたら、ちょうど良かったんですけどね……。*1
まあ、そんなこともあろうかと、深夜~早朝のフリータイムに十分楽しんだのですが!
お酒を飲んだのでさっさと寝て、4時に起きて4時半に貸切風呂に行きました。
1人泊用の部屋は1階にあり、貸切風呂が近いのがかなりありがたかったです。
中に入るとコンパクトな脱衣所。
コットンと麺棒はありますが、化粧水やドライヤーなどは設置してありませんが、部屋にもドライヤーはありますし、問題ありません。
温泉分析書が掲示してありました。
展望浴室ではぬるめの自家源泉と熱めの共同源泉をブレンドしていましたが、貸切風呂ではぬるめの自家源泉だけをかけ流しで楽しむことができるのです!これはかなりうれしい!!風呂好きの気持ちをよく理解していらっしゃる……。
さて、浴室へ!11月の午前4時半なので窓の外は真っ暗ですね。
窓際に信楽焼の浴槽が1つ、洗い場が1箇所あります。
40度弱のぬる湯はいつまでも入っていられそうな気持ちよさ……で、1時間ほど浸かっていったん部屋に戻りました。
そして午前6時30分、部屋で1時間休んでまた貸切風呂へ!
何時間でも入っていられそうだったのですが、さすがに待っている人もいるかもしれないし……と思って1度あがったのです。貸切風呂のすぐ近くの部屋でよかった……。
朝の光の中で、再度極上のぬる湯を楽しみます。
温度が長湯にちょうどいいだけでなく、肌あたりも柔らかく、香りもほんのりで強すぎず、疲れないお湯でした。
常時ザバザバと新しいお湯が注がれていて、新鮮さも抜群です。
いやー気持ち良い。あがりたくないなー。
展望風呂には日帰りでも入れますが、この貸切風呂のために泊まりたい!と思わせてくれるお湯でした。
【食事】★★★★☆ 季節の食材がふんだんに使われ、朝のつきたての餅もうれしい
食事は朝夕共に、2階にある食事処でいただきます。
夕食は18時から、朝食が8時からで他に選択肢はなかったのですが、夕食は18時30分スタートのグループもいたので、遅めのチェックインであれば18時30分という選択肢もあるのかもしれません。
朝食は8時スタートで固定のようでした。
ドリンクメニューは地酒・果実酒・ワインはもちろん洋酒やコーヒーまで魅力的
ドリンクメニューは、食事処に置いてあったのと同じものが客室にも置いてあり、夕食前に部屋でじっくりと眺めることができました。
生ビールはサッポロ黒ラベル!いいですねえ。メジャーなメーカーの生では1番好きかも。瓶ビールもプレミアムモルツ、赤星、黒ラベル、エビスと揃っています。
山の宿らしくいわなの骨酒もラインナップ。
「こくわ酒」「またたび酒」「さくらんぼ酒」「梅酒」など自家製の果実酒もいろいろと揃っています。
地酒の飲みくらべセットがあるのもうれしい!
焼酎も、米・芋・麦とこだわりのチョイスで揃っており、山ぶどう割などでいただけるのもいいですね。
地酒は、飲み比べ以外にも大蔵村の酒蔵「小屋酒蔵」のお酒を、もっきりの枡酒などでいただけるようです。
ウィスキーはスコットランドのデュワーズ。
ウィスキーを普段飲まないので価値がわからない私ですが……銘柄にこだわって選ばれているのではないでしょうか……?
ワインは山形県の誇る高畠ワイナリーのものを赤・白グラスでオーダー可能です。
部屋飲み用に缶ビールの販売もあり。
ソフトドリンクには「パインサイダー」が!山の水で淹れたコーヒーもオーダー可能なようです。
おつまみ盛り合わせもメニューにあり、1人じゃなく誰かと来ていたら思わず頼んでしまいそうですね……。
夕食は、庄内の海の幸と山形の山の幸が両方楽しめるこだわりのメニュー
18時に2階の食事処へ。窓に面したカウンター席に案内していただきます。
お隣の席も1人客の女性。個室というわけではないので振り向けば他のお客さんの姿も見えますが、カウンター席だと食べている間は他のお客さんの存在を意識しなくて済むのが良いですね。
窓際の席は冬場は寒いこともありますが、カウンター席の下に床暖房があり、宿泊したのは11月下旬でしたが快適に過ごせました。
席に着いたときには前菜などの料理がセットされていました。
お風呂上がりですし、生ビールが黒ラベルということで、まずは生ビールをオーダー。
いただきます!
お品書きがないのがちょっと残念でしたが、口頭で説明いただいた内容のメモを元にご紹介します。
前菜は、手前が「あんきも」、赤いのが「湯がいたミニトマト」で、その奥に「れんこん」。右上に「卵焼き」と「ニンニクの素揚げ」
器がお洒落。前菜は、正直見た目はそれほどおいしそうに見えなかったのですが、味はすべておいしかったです。
蕪の餡かけ。
帆立の貝柱と共に。優しい味わい。
「なめこおろし」のなめこは、特に説明なかったのですがこのあたりで取れたものなんでしょうきっと。
このあたりで最初のビールを飲み終わったので、お待ちかねの飲み比べセット!
すべて大蔵村の「小屋酒造」のお酒です。
純米吟醸、辛口、にごりとタイプのまったく違うお酒の組み合わせなのがうれしいですね。
刺身は「平目」と「馬刺し」です。
海の刺身と山の刺身の共演。大蔵村は山の中ですが、車なら港のある酒田もわりとすぐですからね。
陶板焼きは「庄内豚」と「山形牛」で、こちらもお刺身と同様、海側の庄内と山側の山形の共演です。
酢の物は「白子」に「もってのほか」
ああ……これも海と山の共演なんですね。見た目も美しいし味も上品で大変おいしかったです。
そして揚げ物は「牡蠣フライ」です!
大ぶりな牡蠣のフライ2つに、タルタルソースとウスターソースが両方添えられています。
ここまでの料理はかなりテンポ良く出てきたのですが、その後がなかなか来ないな……と思っていたら、次に出てきたのは十割蕎麦!もしかして、今打った蕎麦ですか……?
添えてある紫色のものは辛味大根おろしだそうです。隣のネギと合わさって紫の花が咲いているようできれい。
昼も蕎麦を食べたのですが、豪快な田舎蕎麦という雰囲気の寿屋の蕎麦とはまたひと味違って、のどごし良くつるんといただける、食事の後半の一休みにちょうどいい蕎麦でした。
最後にご飯となめこと豆腐がたっぷり入ったお味噌汁。
漬けものは「豆腐の味噌漬け、山形青菜を使ったおみ漬け、白菜漬け」の3点盛り合わせで、凝っているしすべておいしい。
しかしこの後がなかなか出てこず……実はご飯のあと30分ぐらい待ちました。
もしかしてご飯で終わりなのか?と思って検索してみたらば、デザートがあるようだったので読書しながら待っていると……。
「カリフラワーのすり流し スイートポテト」というものすごくこだわりの感じられる素敵なデザートが!
ほんのり塩気のあるカリフラワーのすり流しと甘いスイートポテトの組み合わせがおもしろく、大変おいしくいただきました。ただ、お茶が出てこなかったのですが、もしかしてセルフサービスだったのだろうか……。
ところどころ次の料理が出てくるまで待つことがあって「おや?」と思ったりはしましたが、すべての料理にこだわりが感じられる、すばらしい夕食でした。
朝食は、蒸籠蒸しの野菜とソーセージ、つきたての餅、コーヒーがうれしい
翌日の朝食は8時から。
ちなみに朝食会場に向かう途中に「朝食は8時からになりました」と書かれた貼り紙があったのですが、もしかして以前は7時30分スタートもありだったのかもしれませんね。
昨夜と同じカウンター席でいただきます。
品数豊富な朝食に、席に着いた途端にテンションがあがってしまいます。
夕食のときは暗くて見えなかったけれど、朝になったら窓から川が見えるのもうれしいですね。昨日からずっと天気がいいので、川の流れも濁りが少なくきれいです。
新鮮な野菜サラダは、添えられているハムも上質。
鮭はよくある焼き鮭ではなく、水菜と一緒に煮浸しになっていました。ちょっと変わっていて、とてもおいしい。
ヨーグルトには生のベリーが入っていたり。
とろろがあるのもいいな。ついご飯をお替わりしてしまいます。
大きな赤い梅干しを載せていただくつや姫。
味噌汁の具は豆腐、白菜、油揚げ。具沢山で体が温まります。
そして、蒸籠で蒸したたっぷりの野菜と大きなソーセージ。
自家製のたれをつけていただきました。食べごたえのあるソーセージはもちろん、大蔵村名産のトマトが甘くておいしい!
お腹いっぱいになったところで最後に、つきたてのお餅が!
「あずき」「きなこ」「納豆」から選べますが、私はあずきに。
甘すぎず、最後までおいしくいただきました。餅自体が本当においしくて、もし「おかわりありますよ」と言われたら食べてしまったかも……。
そして最後にコーヒーが。
きちんとドリップされたコーヒーをいただいて、ごちそうさまでした。
8時30分から貸切風呂を予約していたので最後慌ただしくなってしまったのが残念でしたが、おいしい朝食でした。
【再訪したい度】★★★★☆ 極上の湯と食事を味わいに、できれば平日にまた泊まりたい
部屋は快適だし、お湯は良いし、食事もこだわりが感じられて味も良く、人気があるのが頷ける宿でした。
小ぎれいで女性におすすめしやすい宿だなと思います。以前ご紹介した丸屋さんも女性向けですが、丸屋さんより少しお安いけれど満足度は互角だと思いますし、土曜日も1人泊のプランが出ているのでリピートしやすい宿なんじゃないかなと。
食事のときに少し長めに待ち時間があったり、貸切風呂の予約が争奪戦だったり、ちょっとだけ残念かも……と思う部分はなくもなかったのですが、土曜日でおそらく満室に近い状態だったからかなと思います。全国旅行支援が始まって間もない時期だったので、急激に旅行客が増えて大変な時期だったのだろうと。
平日の満室でないときに泊まれたらきっと解消されそうだな……という気がしたので、できれば次は平日に、ゆったりと泊まってみたいです。
肘折温泉の宿の紹介記事は、元河原湯さんで5軒目でしょうか。
やっぱり肘折はすばらしい温泉地です。次回は金曜か日曜に元河原湯さんに泊まって、土日は別の宿に泊まるのが良いかな?などと考えています。
肘折温泉の他の宿の宿泊レポートはこちらです↓
【1人旅に優しい度】55点:人気の宿なのに一人旅プランを用意してくれていてありがたい
泊まりやすさ 10/20
土曜日も1人泊可能だが、人気の宿なので空室は少ない。
平日に泊まることができれば、貸切風呂もゆったり使えるだろうなと思う。
食事場所の配慮 10/20
1人客はカウンター席になるようで、他のお客さんから見えない席というわけではないけど、視線が気になりにくいのは良いと思う。
プランの選択肢 5/20
1人で泊まるときに選べるのは「ひとり旅プラン」のみだけど、そもそも人気の宿なのでひとり旅プランの設定があるのはありがたいことだと思う。
ドリンクオーダー 15/20
ビール、焼酎、ワイン、ウィスキー、果実酒などグラスオーダー可能。
日本酒は「1合」「もっきり枡酒」「飲みくらべセット」などあり、1人でもいろいろと楽しめる。
フリーWi-Fi完備 15/20
客室内でWi-Fi利用可能。速度も問題なく利用できた。
一人旅をもっと楽しみたい方に向けたエッセイです。
一人で泊まれるおすすめの温泉宿もたくさん紹介しています。
*1:このことで風呂の★を半分減らしました。