お湯抜群に良くサービス良く食事もおいしい、土曜日も1人で泊まれる宿
大分県竹田市にある長湯温泉は、炭酸泉(二酸化炭素泉・炭酸水素塩泉)の湯量が非情に豊富で「日本一の炭酸泉」であると宣言していたことでも知られている温泉地です。
まるでラムネのようなシュワシュワとした泡付きのある源泉を楽しめる日帰り温泉施設「ラムネ温泉館」が特に有名で、ラムネ温泉館の系列宿である大丸旅館に泊まってみたいと以前は思っていたのですが、現在は1人で泊まることができません。
そこで、他に良さそうな宿はないかと探してみたところ、見つけたのが今回ご紹介する友喜美荘(ゆきみそう)です。
湯に浸かると、肌が温泉成分でコーティングされたかのようにしっとり、すべすべになり「炭酸水素塩泉が美肌の湯だってこういうことか!」と感激したり。
部屋も広く快適で、食事も工夫が感じられ、すべておいしい、すばらしい宿でした。しかも土曜日でも1人泊OKです。全7室という規模ものんびり一人旅にはぴったり。
「長湯温泉は別府や湯布院と比べると遠くて行きにくい」と思っている方も多いのではないかと思います。私自身もそうでしたが、行ってみると案外大丈夫じゃん!と思えたので、現地までの交通も含めてご紹介したいと思います。
一人で泊まれるおすすめの温泉宿もたくさん紹介しています。
- お湯抜群に良くサービス良く食事もおいしい、土曜日も1人で泊まれる宿
別府から電車で豊後竹田駅に向かい、バスで長湯温泉へ
長湯温泉は公共交通機関利用で向かう場合、アクセスが便利な温泉地ではありません。
以前から行ってみたい温泉地ではあったものの「行き方がよくわからない」ことで二の足を踏んでいたのですが、調べて行ってみたら「まあ、行きやすくはないけど大丈夫じゃん」と思えました。
今回私は土曜日に長湯温泉に泊まる予定でしたが、金曜の夜に大分空港について別府の駅近くに一泊しました。そして土曜の朝に別府駅から電車で豊後竹田駅に向かう、というスケジュール。
交通機関利用で長湯温泉に向かう場合、まずは豊後竹田駅に行き、駅からバスまたはタクシーで長湯温泉に向かいます。他にもいくつかの行き方が紹介されていますが、個人的にはこれが1番確実だと思うので、まずは豊後竹田駅を目指すのがおすすめです。
土曜日の朝に大分空港に着き、空港バスで大分駅まで行ってそこから豊後竹田駅に向かってもいいのですが、その場合ちょうどいい時間に豊後竹田駅からのバスがなく、宿に着くのが遅れてしまうか、駅からタクシー利用になります。
片道3500円ぐらいなのでタクシーを使っても良かったのですが……それならば別府に一泊してバスに乗ろう!と思い、こういう予定になりました。
別府で宿泊したのは「ホテルエール」というかけ流しの展望露天風呂付きのホテルです。
イングリッシュマフィンとたっぷりのサラダなどの朝食もおいしい宿でした。
別府から向かうなら9時59分発の普通列車か、10時34分発の特急に乗れば良いので、ゆったり朝風呂と朝食を楽しむ余裕があります。
10時でチェックアウトして別府駅へ。
駅前にある油屋熊八像もクリスマスコスチューム。小鬼も赤いパンツをはいていてかわいい。
駅構内の有人のみどりの窓口には長蛇の列ができていて驚きましたが(年末年始の切符予約でしょうか……?)券売機は並んでいなかったのでホッとしました。
大分駅までの自由席特急券と、豊後竹田駅までの乗車券を買って改札を通ります。
ホームから見える周辺の山々には、うっすらと雪がついていました。
この日はとてもいい天気でしたが、実は別府周辺では前日の昼頃まで雪が降っていたのだそう。
大分駅で普通列車に乗り換えて、豊後竹田駅には12時7分着予定です。
ほぼ定刻通りに到着し、駅前から12時33分発の「大野竹田バス」に乗って40分ほどの乗車で「道の駅ながゆ温泉」に着きます。
長湯温泉に向かうバスは「竹田市コミュニティバス」と「大野竹田バス」の2系統
バスの時刻表は、最新のものがどこにあるか非常にわかりにくいのですが、大分バスの路線別の時刻表ページの「竹田市内各線」に掲載されています。
長湯温泉を経由するバス路線は、2023年1月現在2系統存在しますが、どちらも本数はかなり少ないです。
まずは大分駅を経由する「竹田市コミュニティバス」です。
このバスは、平日と土曜日は大分駅を9時40分・15時20分に出発し、11時25分・17時5分に長湯温泉に着きます。日曜日は10時40分・16時10分出発で、12時25分・17時55分着です。私は今回、別府でなるべくゆっくり朝を過ごしたかったのでこちらのバスは使いませんでしたが、前泊地を別府ではなく大分駅前にすればこちらのバスも利用しやすいと思います。
もう1系統が、今回私が利用した、JRの豊後竹田駅を経由する「大野竹田バス」です。
こちらを利用する場合、7時台と12時台に豊後竹田駅を出るバスがありますが、その次は平日15時33分発、土日祝日だと17時22分発になり、ちょっと到着が遅くなります。
大分駅を午前中に出発するバス、あるいは豊後竹田駅を12時台に出発するバスに間に合わないなら、豊後竹田駅からタクシーを利用したほうが良いと思います。
電車の到着時刻に合わせて、タクシー乗り場には何台かタクシーが待機していました。
こちらに乗れば20分ほどの乗車で長湯温泉に着きます。料金は3500円ほどです。
長湯温泉に到着すると13時半ごろ。チェックイン時刻の15時までまだ時間があるので、近くの宿で日帰り入浴したり、周辺を散歩したりして過ごしました。
田園の向こうに大きく見える九重山が格好いいな。また九重にも登りに行きたい。
日帰り入浴した宿にも他にお客はおらず、道を通る車もなく。
土曜日だというのにここまで空いているもの……?と思ったのですが、前日に降った雪のせいであちこちで通行止めが発生しており、後から宿の方に聞いた話では宿泊のキャンセルも複数あったのだそう。
長湯温泉はおそらく、同じ大分県の別府温泉や湯布院温泉、距離的に近い黒川温泉などに比べても観光地化されていない、静かな温泉地だとは思います。そうは言っても土曜日なのである程度賑わっているだろうと予想していたのですが……この日は本当に静かでした。宿にとっては直前キャンセルもあって大変だったことと思いますが、土日なのに空いていて、いいときに来たかもしれません。
長湯温泉のバス停・温泉街から旅館までは送迎してもらえる
バス停があり、旅館や日帰り入浴施設が集まっている長湯温泉の中心街から、宿泊する友喜美荘は少し離れた場所にあり、歩くと20分ほどかかります。
時間もあったし天気も良かったので歩いていったのですが、温泉街からは宿までは送迎してもらえますので、歩きたくない場合は宿に電話すればOK。
整えられた庭が美しいです。
15時ちょうどに着いて戸を開けると、すぐに宿の方が出迎えてくれました。
ピカピカに磨きあげられた床が美しい。
ロビーには薪ストーブが赤々と燃えていました。
こちらでチェックイン手続きを行いつつ、お茶と抹茶の水ようかんをいただきました。
水ようかんがおいしい……。お茶菓子がおいしい宿は食事も期待できますね。
【部屋】★★★★☆ 冬はこたつ有り!Wi-Fiも速くて快適
宿泊したお部屋は、シンプルな10畳の和室。入り口に洗面所やトイレなどがまとまっています。
そして……こたつがあるじゃないですか!うれしいー。
10畳の和室で、手前にこたつ、奥にはチェックイン時から布団が敷かれていますが、狭苦しさは感じません。
マットの上に敷き布団が敷かれているので腰が痛くなることもなく、掛け布団の上にはふかふかの毛布があって暖かく過ごせます。
縁側も広く、窓から庭を眺められます。
お茶セットなどは縁側にまとめて置いてありました。
冷水ポット、湯わかし機能付き保温ポット、空の冷蔵庫。
さっき水ようかんもいただいたけど、お茶菓子として「柚せんべい」が置いてありました。
客室内に長湯温泉の散策マップが置いてありました。
押し入れの中には羽織と浴衣、バスタオル、フェイスタオル、足袋ソックスと一通りのものが揃っています。
袋に入っていたタオルは丁字色に染められており、宿の名前の刺繍もおしゃれ。
これはいただいて、家で普通に使いたい。
その他には、ナノイーが発生する?高性能っぽい空気清浄機がありました。
洗面所・トイレも清潔に整えられています。
洗面所には歯ブラシ、綿棒とコットンのセット、ヘアブラシ、シャワーキャップ。
Panasonicのイオニティのドライヤーもありました。
一休みしたところで、お風呂に向かいます。
【風呂】★★★★☆ 湯上がりの肌のすべすべ感がすごい!美肌の湯を堪能
浴室は、客室がある棟から短い渡り廊下を渡った別棟にあります。全7室、平屋建ての宿なので浴室までの移動距離もほんのわずかです。
渡り廊下には飲料の自動販売機がありました。
コンビニや街の自動販売機と同価格で、良心的ですね。
浴室の利用時間はチェックインから23時まで。朝は6時から9時30分までです。
客室内に、源泉の特徴について書かれた紙が置いてありました。
友喜美荘の源泉は炭酸水素塩泉で、源泉が高温のため泡付きはありません。
長湯温泉は「炭酸泉であること」を強く打ち出している温泉地であり、ぬる湯で泡付きのある「ラムネ温泉館」が有名なので「どうして宿のお湯は泡付きがないの?」と思ってしまう方もいるのでしょうね。
友喜美荘の源泉、たしかにシュワシュワと泡がつくわけではありませんが、自家源泉なので抜群に新鮮ですし、効能の高さがはっきりと感じられるお湯でした。長湯温泉で他に2軒、日帰りで入浴しましたが泡付きのある源泉と比べても勝るとも劣らないお湯だと思います。
大浴場は露天風呂もあり、この日は空いていてのんびり
まずは大浴場へ。
手前が女湯で奥が男湯。時間帯による交換はありません。
脱衣所へ。清潔でとても暖かいです。
洗面所にはシャワーキャップやコットンと綿棒のセット、ヘアブラシが置いてあります。ハンドソープとPOLAのエステロワイエの化粧水も。乳液はないようなので必要な方は持参しましょう。
ドライヤーはPanasonicのイオニティ。風量も問題なし。
浴室へ。
窓の外に露天風呂が見えます。内湯の床は滑りにくい材質で安心。
シャワー付きの洗い場にはDHCのシャンプー&コンディショナー、ボディシャンプーが設置してありました。
体を洗ってまずは内湯へ。湯口が浴槽と同じ高さにあるので、お湯が流れ込む音がせず静かです。
写真ではわかりにくいですが、けっこうな量の源泉が常時投入されており、湯口の周りには温泉成分がびっしりとついていました。
熱めですが、熱くて長湯できないほどではなく、寒い季節には適温に感じます。
源泉温度46度の「含二酸化炭素-マグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩泉」です。加水も加温もせずに入れるベストな源泉の温度ですね。
ゆっくりと浸かって体が温まったところで露天風呂へ。
女湯は周辺を塀で覆われていますが、屋根がなく開放感のある露天風呂です。
浴槽の温度は内湯よりもぬるめで、内湯よりも濁りが強いです。
湯口がないな……と思ったら、内湯の浴槽から露天にお湯が注ぎ込まれる仕組みでした。
お湯の新鮮度は内湯のほうが上ですが、温いので長風呂できるのはいいですね。
露天で長湯を楽しんでから内湯に戻り、少し浸かってから上がります。
湯上がりにシャワーで流さずにタオルで拭き取ると、源泉の成分で肌がコーティングされたようになって、しっとり、サラサラになっていて驚きました。
「炭酸水素塩泉は美肌の湯」なのだと、これほど強く感じたことはありませんでした。
長湯温泉では他の宿・入浴施設でも炭酸水素塩泉を楽しめますが、実は友喜美荘にチェックインする前に立ち寄った宿では「すばらしくいいお湯だけど、湯の花が固くてじゃりじゃりするのが気になる」と思い、上がるときに洗い流してしまったんですよね……。成分の濃さゆえだとは思いますが、肌に砂がついたようになってしまったのです。
それが友喜美荘では、お湯が熱いからか成分が違うのかわかりませんが、湯の花が気にならなかったので洗い流す必要がなく、美肌効果を最大限に享受できたように思います。
また、客室数7室の宿なのでそれほど混雑することはないと思うのですが、この日は雪でキャンセルがあったからか、いつも空いていてうれしかったです。
貸切風呂は空いているときに鍵をかけて入る
大浴場の前の廊下を通り抜けた先に、貸切風呂があります。
予約制ではなく、空いているときに鍵をかけて入ります。
スリッパを外履きに履き替えて向かうので、スリッパが置いてなければ空いている、ということですね。
もともとは2室あったようですが、現在使用できるのは1室のみ。
脱衣所はこぢんまりとしていますが、きれいに掃除されています。
オイルヒーターがついているので、そんなに寒くはありません。
アメニティやドライヤーも置いてありました。
浴室へ。
窓が大きくないのでちょっと薄暗いですが、雰囲気があると言えばそうかもしれない。
シャワー付きの洗い場が一つ。シャンプー&コンディショナーとボディシャンプーあり。
浴槽へ。2人はゆったり入れるだろう広さ。
源泉は常時投入されています。
湯加減もちょうど良く、窓から入ってくる風も気持ちいいので、長湯したくなりますね。
スマホで本を読んだりしながらのんびり30分ほど浸からせてもらいました。特に時間制限はないのですが、他に入りたい人もいるだろうし……と思い、切り上げます。
夜通し入浴できないのがちょっとだけ残念ですが(満室だと貸切風呂をなかなか使えないこともありそうだなあと)快適な浴室とすばらしいお湯を楽しめました。
【食事】★★★★★ 調理法にもこだわりが感じられ、旬の食材を食感まで楽しめた
夕食は18時から。フロントの橫にある食事処でいただきます。
食事処はこんな風に、テーブル毎に個室仕様になっています。
一人旅にはもちろんありがたいですし、感染症対策的にも良いですね。
友喜美荘のドリンクメニュー
生ビールはヱビスビールで「日田工場出荷」というこだわりの一品。
グラス小があるのも「最初にちょっとだけビールが飲みたい」ときにちょうどいいですね。
日本酒も、大分県産の地酒が6種類、1合からオーダー可能です。グラスワインは長湯温泉のオリジナルドイツワインの赤白を、グラスでもいただけます。大分県産麦焼酎もいろいろ。芋焼酎は鹿児島県産じゃなく宮崎県産なんですね。
そして、本日のおすすめのお酒がこちら。
通常メニューと被っているものもありますが、手作り梅ジュースはちょっと気になりますね。
夕食は大分県産食材たっぷり、味はもちろん食感も楽しめて感動
こちらが本日のメニュー。そう言えばクリスマスイブでしたね・笑
席に着いたときに先付けと前菜、食前酒がセットしてありました。
食前酒は紫蘇で赤い色をつけた梅酒。甘さ控えめがうれしい。
嶺岡豆腐の揚げ出し。牛乳で作ったもっちり食感の豆腐を揚げ出しに!きっとおいしいだろうなと想像はつくけれど実際にお目にかかることはあまりない、アイディア料理な気がします。やっぱりおいしい!
お酒は本日のおすすめから「久住千羽鶴」の冷酒を一合。
前菜盛り合わせ。ああ、この見た目だけで「この宿はおいしい宿だ」とわかります。豆皿もかわいいな。
左上は「春菊の胡麻和えとローストポーク」
右上はお品書きに載ってないけど、ゆでたさつまいもにマヨネーズベースのソースをかけたもの。
真ん中が「豆乳寄せ・松の実ソース」
左下が「菊芋と人参とさつまいものきんぴら」
右下は「柿の白和え」
野菜たっぷりで、どれも手がかかっていてお酒に合う!
お椀は「沢煮椀」です。野菜たっぷりでとろみがあって冬にうれしいメニュー。
大分県の名産品である柚子がのっており、爽やかな香り。蓮根餅が入っています。
お刺身は長湯産のやまめと湯葉、天使の海老。
お凌ぎは「椎茸と蕪の棒寿司」
甘く煮た椎茸と薄焼き卵、蕪の薄切りのお寿司で、精進寿司だしそんなに期待しないで食べたのですがこれが、絶妙な味わいでおいしい!酢飯の味付けがちょうど良いし、お酒にも合います。
思わずお酒を追加注文。
「ちえびじん」の純米吟醸を1合いただきました。
焼き物は「特選豊後牛直火焼き」
手作りのワイン醤油と柚子胡椒を付けていただきます。焼き加減も絶妙です。
お肉は固形燃料で自分で焼くよりも、ベストな焼き加減で持ってきてくれる宿のほうが私は好き。付け合わせのサラダの野菜も新鮮です。添えられた焼き野菜もおいしい。
揚げ物は「やまめの唐揚げ」、付け合わせの野菜は春菊、菊芋、にんじん。かぼすを搾って抹茶塩でいただきます。
やまめは内臓を抜いてあり、頭からしっぽまで食べられます。
頭から食べられる魚料理って、骨が気になったりしっかり噛み砕かなければならなかったり「食べられる、とは言ってもけっこう大変だな」と思うことも多いのですが……。揚げ方のせいなのか下処理のせいなのか、骨が気になることもなく、すべておいしくいただきました。尻尾もカリカリで食感も楽しい。
炊き合わせは「里芋まんじゅう」です。
饅頭の中には生麩、海老、銀杏、椎茸が入っています。上には揚げた里芋と牛蒡をのせてあり、食感の違いも楽しいし、金時にんじんを使っているという甘めのソースのお味も良いです。
お腹いっぱいになってきましたが、最後のご飯が炊き込みご飯だったので食べてしまう。
きのこと菊芋のご飯です。菊芋は炊くと食感がふわっふわになるんですね。
デザートは今回、レディースプランで予約していたので3品の盛り合わせに。
マンゴープリン、フルーツ、りんごのコンポート付き野菜のケーキ。野菜のケーキがとても滑らかな食感だったのが印象的でした。
最後にレディースプランの特典でコーヒーのドリップパックをいただいたので、お部屋で淹れて飲みました。
大分県産の食材を楽しめるメニュー構成で、品数も十分。盛り付けも美しく、味も良く。そしてそれぞれのお皿で「食感」が楽しめるメニューだったのが印象的でした。
料理長は関西の料亭などで腕を磨かれた方だそうですが、ただ者ではないな……と感じられる大満足の夕食でした。
朝食は大ぶりの焼き鮭と卵の味が濃い卵焼きがうれしい
朝食は8時か8時30分からスタート時間を選び、前夜と同じ席でいただきます。
品数豊富だけど「とりあえず品数を増やすため」に出したようなおかずはなく、すべておいしかったです。
しらすおろしと、卵焼きは色が濃く、味も(味付けは薄いのに)濃厚。
焼き鮭も脂がのっていて、塩加減もちょうど良いです。
シンプルな野菜サラダと湯豆腐もおいしい。
ひじきの煮付けなどご飯のお供のおかずもすべておいしかったです。
最後にコーヒーをいただいて、ごちそうさまでした!
チェックアウト後はラムネ温泉まで送っていただいた
チェックアウト後は温泉街まで車で送っていただきます。
「ラムネ温泉に行きたい」と言ったら、通常500円のところ300円で入浴できる割引券をいただきました。
帰りは13時30分に出るバスで豊後竹田駅まで行こうかなと思っていましたが、1時間少々滞在してタクシーを呼び、豊後竹田駅まで行くことにしました。
ラムネ温泉館は評判どおりのすばらしいお湯でしたが、あまり長居できそうな施設ではなかったし、友喜美荘の余韻を楽しみながら別府で一杯飲みたいと思ったのです。
12時12分発の電車に乗り、別府に向かいます。
【再訪したい度】★★★★★ 次は連泊したいと思えるすばらしい宿だった
長湯温泉は「公共交通機関での行き方がよくわからないし」「ラムネ温泉館の系列宿の大丸旅館には1人で泊まれないし」ということで、行ってみたいと思いながらもなかなか足を運べずにいた温泉地でした。
しかし今回、友喜美荘というすばらしい宿に出会い、現地までの行き方も把握できたので、今後は足を運ぶ機会が増えそうです。
ラムネ温泉館のお湯もすばらしかったけど、友喜美荘のお湯も少し趣の異なるとても良いお湯だったし、食事も抜群においしくお部屋も快適で、接客も気持ちの良いものだったので、友喜美荘に泊まってラムネ温泉館はじめ他のお湯にも入りに行くのが私にとってベストかなと。
レビューを読むと、2泊するとお料理がガラッと変わるらしいのでいつか連泊してみたいなと……。久々に連泊したいと思える宿に出会えました。
【1人旅に優しい度】75点:個室食、広々としたお部屋に土曜日でも泊まれるのがうれしい
泊まりやすさ 15/20
ゴールデンウィークなどの特定期を除いて、土曜日も一人泊の受付あり
食事場所の配慮 20/20
朝夕食事処だが、個室になっているので人目が気になることはなさそう。
1番奥の個室に通してくれたので、宿のスタッフ以外の人が前を通ることもなかった。
プランの選択肢 15/20
「記念日プラン」と「招き猫作り体験付きプラン」は1人泊では選べないが、特に必要ないかなと……。それ以外の「湯治プラン」や「レディースプラン」は1人でも予約可能。
また1人泊の場合「ウッドデッキ付きの和モダン和室」には泊まれない。普通の和室が広々快適なのでこれも特に必要性は感じないけれど。
ドリンクオーダー 10/20
グラスワイン2種、日本酒は1合からオーダー可能なものが6種類ほど。
焼酎の種類が多くすべてグラスでオーダーできる。
利き酒セット的なものがあったり、1合より少なめのグラスで日本酒をオーダーできたらよりうれしいけど、現時点でもけっこう楽しめる。
フリーWi-Fi完備 15/20
Wi-Fi提供あり、速度も特に問題なく利用できた。
一人旅をもっと楽しみたい方に向けたエッセイです。
一人で泊まれるおすすめの温泉宿もたくさん紹介しています。