温泉ブログ 山と温泉のきろく

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別府温泉 ホテルエール 宿泊記 別府北浜バス停からすぐ! 展望露天風呂付きの温泉ホテルに一人泊

交通至便、お湯良し、サービス良し、朝食もおいしい温泉付きホテル

別府温泉のホテルエールは、別府駅から徒歩8分、長距離バスやエアポートライナーが停車する別府北浜バス停のすぐ隣にある交通便利な温泉付きホテルです。

別府駅周辺には、安価な宿泊料金でかけ流しの温泉が楽しめる宿がたくさんありますが、こちらもその中の一つ。最終チェックインが29時と深夜のチェックインが可能なため「羽田から最終の飛行機で大分空港に着き、ホテルエールに泊まって翌日朝から大分の山や温泉に向かう」という感じで何度か泊まっています。

温泉は泉質が良いだけでなく、最上階にあるため眺望もなかなかのもの。

サービスも温かく、朝食はたっぷりの野菜サラダにイングリッシュマフィンというちょっと珍しい組み合わせ。

1度泊まると居心地が良くてついついリピートしてしまうホテルエールについて、レポートしたいと思います。

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週末で大分の温泉を楽しみ尽くすために、金曜日の最終便で別府に来た

金曜日の夕方、仕事を早めに終えて羽田空港から大分空港行きの最終便に乗り、大分県へ。

飛行機の到着時刻に合わせて運行する、別府・大分行きのバス「エアライナー」に乗って、1時間弱で別府北浜バス停に到着します。

私はANA便の最終便を利用しましたが、それだと別府に着くのが22時ごろ。
JALの最終便利用の場合は23時ちょい前ぐらいに別府に着くことになります。

夕食をきちんと食べる時間がなかったのでコンビニでおつまみを買い、近くにある平日は深夜1時まで営業している酒屋さん、オーリック別府店でお酒を買いました。

ワインの品揃えが豊富な酒屋さんです。日本酒・ビール派だとちょっと物足りないかも。

別府北浜バス停からホテルエールは本当に目の前です。

こちらはチェックアウト後に撮影した写真ですが、10階建てで、最上階に温泉浴室があります。

中に入り、チェックインしようとフロントに向かうと

「おかえりなさいませ!」

と声をかけられました。

前回泊まったときにわりとアットホームな雰囲気の宿だった、という記憶があったので
「リピーターには『おかえりなさい』と言って出迎えてくれるんだっけか……」
と一瞬思ったのですが

「チェックインをお願いします」

と言ったら

「あ!あ!失礼いたしました!」

と恐縮され、単にチェックイン済みのお客さんが外出から戻ってきたのと勘違いされただけでした・笑

翌日の朝食の時間を決めて、部屋に向かいます。

【部屋】★★★★☆ ソファもあり広々快適、イラスト付きメッセージに癒やされる

宿泊するお部屋は9階のツインルーム。
ダブルルーム(ダブルベッドが置いてあるシングル兼ダブルルーム)が8室、ツインルームが28室あるホテルで、ダブルルーム利用のほうがお安く泊まれますが、この日は空室がなかったのでツインルームのシングルユース。

ダブルルームであれば素泊まり7600円から宿泊可能です。ホテルエールは一般的なビジネスホテルと比べると、部屋の広さや温泉浴室などの面でかなり快適度が高いのですが、宿泊料金はビジネスホテルと変わらないお値段というありがたいお宿。
ただし、客室の稼働状況にもよりますが、土曜日の1人泊のプランは出ていないことが多いですね。

廊下はサーモンピンクのカーペットで明るい雰囲気。

10階に温泉浴室があるので、9階のお部屋だと階段を1階ぶん上ればすぐ温泉!なのがありがたいですね。エレベーターは1基のみで待ち時間がちょっと長めだったので、お風呂の行き帰りには階段を利用しました。

では客室内へ。

入口にユニットバス、その奥にツインベッドルーム。

客室は全体的に広々としています。客室内はWi-Fiも完備しており、速度も問題ありませんでした。

夜なので写真がちょっと暗いですが……ベッドの奥にはデスクとソファスペースが。

電気ポットとお茶セット、コップも完備。

ベッドの上には浴衣と、イラスト付きのメッセージが置いてありました。
クリスマスイブ前夜という日程と「私たちがついてます!」というメッセージに、一瞬いらん心配をしてしまったりもしたのですが……。

客室内を見渡すと、あちこちにイラスト付きのちょっとお茶目な注意書きがあったので、そういうキャラのホテルなんですね、きっと。

温泉浴室に行くので部屋のお風呂は使いませんでしたが、ユニットバスも広々清潔。

アメニティもしっかりめに用意されています。
体を洗うナイロンタオルまで完備されていて、シャンプー&コンディショナーのミニボトルもうれしい。

ドライヤーはPanasonicのイオニティでした。

冷蔵庫に買ってきたおつまみとお酒を入れ、とりあえず一風呂浴びに温泉浴室へ。

お風呂上がりに部屋に戻ってきて、さてお酒を。
コップで飲んでも別にいいのですが、ワイングラスをお貸ししますよ!と書いてあったので……。

グラスと皿とフォークをお借りし、良い気分で飲み始めました。

ホテルのソファでのんびりテレビを見ながらいただくお酒、おいしかったです。

【風呂】★★★★☆ かけ流しの温泉浴室は夜通し利用可能、眺望の良い露天風呂もあり

ホテルエールの浴室は10階に内湯(展望風呂)と11階に露天風呂があります。

内湯と露天風呂はつながっておらず、脱衣所も別々にあります。両方に入るためには1度浴衣などを着てから移動する必要あり。

また、浴室は15時から翌朝10時まで夜通しの利用が可能でした。

10階にある内湯展望風呂

まずは10階にある内湯へ。手前が女湯で奥が男湯。男女の浴室の交換はありません。

浴室の入口でスリッパを脱ぎますが、他の方のスリッパと間違えないように、スリッパ札として「トランプ」が置いてありました。

脱衣所には温泉分析書が。

泉温58度、ph7.7。やや熱め、ほぼ中性のナトリウムーカルシウム塩化物泉です。

内湯の脱衣所へ。

洗面所にはドライヤーとシャワーキャップ、綿棒、濡れたタオルなどを入れるビニール袋が置いてありました。

ドライヤーはPanasonicのイオニティ。化粧水などのアメニティ類も揃っています。

浴室には大きな窓があり、女湯ということで窓の下のほうは曇りガラスになっていましたが、窓からは別府の街並みを眺められます。男湯はきっと、もっと眺望がいいのでしょうね。

洗い場のシャワーやカランも新しいです。シャンプー&コンディショナーとボディシャンプーあり。隣の洗い場との間に仕切りがあるのは良いですね。

日中の画像だとちょっとわかりにくいですが、お湯は茶褐色に色づいています。

夜に撮った写真だと、お湯の色がわかりやすいですね。

お湯の新鮮さも十分に感じられます。

日中は光がよく入る明るい展望浴室。写真を見ると男湯のほうがだいぶ広そうなのだけは少し残念ですが、混み合うこともなくほぼ独占状態で浸かれたので問題なし。やっぱり、夜通し入浴可能なのはありがたいですね。混んでいたら深夜や早朝に入りに行けばいいや、と切り替えられますし。

内湯のある10階には湯上がりの休憩スペースがありました。

夜は23時まで、朝は7時から利用可能です。
この休憩スペースの前には自動販売機もあったので、こちらでお風呂上がりのコーラなども楽しめますね。

ビールの自販機は4階にあります。
自販機の値段は、市価の1割増しぐらいで、まあまあ良心的でした。

最上階11階の露天風呂

露天風呂は、内湯のある10階から階段を上った最上階にあります。

脱衣所に入ると「地下300メートルから湧き出る53度の源泉を加水も加温もしないでかけ流している」旨が掲示してありました。

脱衣所の壁は木でできています。もちろん、建物自体は鉄筋なので、この脱衣所や湯小屋は屋上に後から増築したのかもしれないですね。

露天風呂の脱衣所は脱衣カゴと洗面所があるのみでシンプル。アメニティやドライヤーはないですし、ちょっと寒いので、髪を乾かしたりは内湯の脱衣所でやることになります。

内湯にあったものとはちょっと趣の異なる、温泉分析表が掲示してありました。
日付は書いていないけど、こちらのほうが古そうですね。

では露天風呂へ!

なかなかの開放感です。屋根がないので雨の日は少しつらいかも。

立ち上がれば別府の街並みを眺めることができますが、やはり女湯ということで視界を遮る塀があり、浴槽に浸かった状態では空しか見えません。

今回は到着が遅かったこともあり、夜は内湯にしか入らずに寝てしまいましたが、きっと夜の露天風呂は、晴れていれば星空や夜景がきれいなんじゃないかと思います。

晴れた朝に青空の下で入る露天風呂も大変気持ちよく、お湯の良さも十分に感じられました。

【食事】★★★★ 朝食は厚切りベーコン入りイングリッシュマフィンがおいしい

朝食は午前7時から10時までの間に1階のレストランでいただきます。

チェックイン時に朝食のスタート時刻をフロントのスタッフに伝えておき、時間になったらレストランに向かいます。

黒板に書かれているイラストも上手ですね。
そして「クラークの手作りスムージー」「みんなのおかあさん ひろみのあったかスープ」など、作った人の名前付きなのもおもしろい。外国の方の名前が多いのは、留学生のアルバイトスタッフが多いのかな……?

リゾートホテル風の雰囲気の良いレストランです。席は自由で、空いている席に座ると、スタッフの方がすぐに朝食を並べてくれます。

窓際のテーブルに席を取ると、すぐに運ばれてきたのは……。

「ひろみのあったかスープ」と「クラークの手作りスムージー」そしてジュース。ジュースは、オレンジと野菜ジュース、トマトジュースから選ぶことができます。

ややあって、トレーに載ったサラダやイングリッシュマフィンが登場し、一気に賑やかになりました。

サラダはたっぷりだし、小鉢のおかずもおいしい。

チーズとはちみつが載ったふすまのクラッカーなど、ホテルの朝食ではなかなか見ないですよね。これもおいしかったです。

ちょっと食べにくいけど厚切りベーコンを載せたイングリッシュマフィンもおいしい!

フルーツヨーグルトかなと思ったデザートはフルーツ杏仁豆腐で、どの料理も「ホテルの朝食」の常識に当てはまらない品で、楽しく、味も良かったです。

ちなみに、トレーでメインのおかずを運んでくれたスタッフが外国人の男性でして、完全に英語だけで料理の説明をされたので
「日本語が喋れないスタッフなのかな。まあ、料理のメニューは黒板に書いてあったからわかるし別にいいけど」

と思っていたら、同じ外国人スタッフが別のテーブルでは、ちゃんと日本語でメニュー説明をしていてずっこけたりしました。私が外国人に見えたんでしょうかね……。

写真には写っていませんが、朝食会場ではコーヒーを自由にいただくことができます。紙コップに入れて部屋でいただいても良いとのことだったので、私はお部屋でいただきました。

【再訪したい度】★★★★☆ アットホームな雰囲気が癖になる、極上湯の快適な宿

全52室の中規模なホテルで、掲載メディアによっては「ベイサイドリゾート ホテルエール」という名前で載っていたりもしますが「ビジホ以上リゾートホテル未満」なホテルだと思います。宿泊料金はビジネスホテルと変わりませんので、コスパの良い宿だということになるでしょう。

ただし、客室の稼働状況によりますが、土曜日は1人泊のプランが出ていないことも多いですね。

空室が多いタイミングや、直前予約などで休前日に予約できることもありますが、基本は1人で泊まれるのは平日のみのようです。また、今回予約したのは全国旅行支援開始前だったので、ツインルームのシングルユースのプランがありましたが、現在は1名で予約可能なのはダブルルームのみのようでした。

また、2名以上で宿泊するときは姉妹館での夕食付きのプランもありますが、1人泊の場合は夕食付きのプランはありません。市内で夕食を取りたいときに泊まるのがおすすめですね。朝食はおいしいので早朝出発でなければ付けたいところですが、数量限定なので付けたい場合は予約時に申し込んでおいたほうがいいでしょう。

フロントやレストランのスタッフの接客も温かく、ちょっと抜けていることもあるけれど、それもまた旅の思い出になる……1度泊まるとまた泊まりたくなる、お気に入りの宿です。

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2020年10月に著書が発売となりました。
一人旅をもっと楽しみたい方に向けたエッセイです。
一人で泊まれるおすすめの温泉宿もたくさん紹介しています。