温泉ブログ 山と温泉のきろく

山好き女子の温泉と食と山旅の記録です。

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2022年で印象に残っている4つの旅と、2023年にやってみたいこと

特別お題「わたしの2022年・2023年にやりたいこと

2022年の旅の振り返りと、2023年に考えていることを少し

2023年最初の記事として、2022年の旅を振り返ってみることにしました。

泊まった宿や山についてはその都度紹介記事を書いていますが、一繋がりの「旅」としての紹介はなかなかできていないので、特に印象に残っている旅だけでも簡単にまとめておこうかな、と。

そして、昨年の旅についてまとめていたら「2023年にやってみたいこと」がなんとなく形になってきたので、最後にご紹介しようと思います。

◆ お知らせ ◆
2020年10月に著書が発売となりました。
一人旅をもっと楽しみたい方に向けたエッセイです。
一人で泊まれるおすすめの温泉宿もたくさん紹介しています。

 

ゴールデンウィークは群馬でひと山登った後に山形の温泉へ

ゴールデンウィークや年末年始は交通機関も混雑しますし、温泉宿は繁忙期で値段が高くなったり、1人では予約できない宿も多いです。いつも一人旅ばかりしている私にとってはけして旅をしやすい時期ではないのですが……しかし、1週間近い長期休暇を取れるチャンスもそう多くはありません。
そう考えるとやはり、旅に出ないというのはもったいなく思えるので「いかに混雑を避けて穴場の宿や温泉地、山を見つけるか」を考えながら旅の計画をしています。

2022年のゴールデンウィークは、飛び石になっていた金曜日に休暇を取って6連休にし、残雪の山を登った後に温泉宿に泊まる旅を計画しました。

ゴールデンウィーク中だけど山小屋の相部屋に私ひとり!

ゴールデンウィーク後半に、尾瀬の山小屋「至仏山荘」の予約を取り、尾瀬の群馬側の登山口「鳩待峠」から入山してまずは至仏山荘に1泊。

「女性用相部屋」で予約していたのですが、6名宿泊可能な部屋にその日泊まったのは私1人。至仏山荘は個室料金もリーズナブルで、2名以上の場合は個室に泊まる方がほとんどなので「残雪期の女性用相部屋」は穴場なのかもしれないですね。1人で残雪の尾瀬に来る女性は、あまり多くなさそうですから。

至仏山荘に宿泊したのは今回が2回目でしたが、食事は前回よりパワーアップしていたように思います。陶板の上で温めていただくハンバーグ、おいしかった!

日本酒は熱燗にしてもらいました。1合お願いしたのにお銚子2本で来たのでびっくりしたり。(お銚子1本に1合入りきらなかったそうで)

至仏山荘については宿泊レポートも書いていますが、お風呂にも入れてウォッシュレット付きのトイレもある快適な山小屋です。

翌朝は、朝食を小屋でしっかり食べてから至仏山へ。

山頂近くは強風でしたが、雪の尾瀬ヶ原を見下ろし、景色を楽しんで鳩待峠に下山しました。

初めて泊まった尾瀬戸倉温泉のペンションがすばらしかった

下山後は、山麓にある「尾瀬戸倉温泉」の温泉付きペンションに1泊。ここがすばらしい宿でした。

お部屋は清潔で快適。コーヒーなどを好きなときに飲めるドリンクコーナーもあり、浴室も明るくお湯もほんのり卵臭のするとてもいいお湯。

そして朝夕友に食事はボリュームたっぷりで本当においしいのです。

ゴールデンウィークの真っ最中でしたが、食事もサービスも満点でトイレ付きの部屋に1人で泊まって2食付きで税込8000円以下。いい宿を見つけることができてうれしかったです。

至仏山荘に泊まって至仏山に登り、下山後にペンションゆきみちに泊まった話については旅行記としてこちらの記事↓にもまとめています。

しかし、まだ旅は終わりません。ペンションゆきみちに宿泊した翌日は沼田駅から高崎駅に向かい、上越新幹線で新潟県を経由して、私の地元でもある山形県の庄内地方を目指します。

湯野浜温泉で海に沈む夕日を眺め、肘折温泉で山菜三昧

実を言うと、もともとは5月3日~5日の3日間は帰省しようと思っていたのです。

だけど交通費をかけて遠くまで行くのに、実家に帰るだけではもったいないので「帰省のついで旅」のつもりで、5月5日~5月7日の後半3日間は山形県内の温泉地で宿を予約していました。それが、直前に実家の都合で帰省しないことになったため、それなら前半は登山しようと思い、急遽尾瀬行きを計画したのでした。登る山を至仏山にしたのも、高崎駅か上毛高原駅から上越新幹線に乗れば、東京に戻らずにそのまま旅を続けられると思ったからでした。

群馬からけっこう時間がかかりましたが、14時過ぎに最寄り駅の鶴岡駅に到着し、湯野浜温泉に向かいます。著書にも書いていますが、湯野浜温泉は祖父が昔湯治に行っていた、思い出深い温泉地です。

5月3日・4日・5日の3日間は、1人泊で温泉宿を予約する難易度が高いのですが、その3日間以外はカレンダー通り平日扱いでプランを出している宿もけっこうあります。この日予約していた湯野浜温泉の「亀や」さんもそうで、基本的には「平日のみ1人泊可能」な宿なのですが、5月5日チェックイン・6日チェックアウトの宿泊は平日扱いで1人でも予約できました。

亀やさんは全客室がオーシャンビューで部屋の窓から海や、晴れていれば海に沈む夕日を眺めることができます。

海の近くの温泉らしい、塩分強めのよく温まるお湯に浸かった後、浴衣でベッドでごろごろしながら沈む夕日を眺めました。

亀やさんのリノベーションしたばかりの部屋の様子や、和洋折衷な料理については宿泊レポートに詳しく書いています。

翌日、亀やをチェックアウトした後は鶴岡駅に戻り、電車で新庄駅へ移動。

新庄駅からバスに乗って、お昼過ぎに肘折温泉に着きました。チェックインまでの時間はカネヤマ商店の角打ちコーナーで生ビールを飲みつつ過ごします。

この日宿泊したのは、やはり「平日のみ1人泊可能」な宿、丸屋さん。

肘折温泉の中ではお値段高めの宿で、館内はレトロモダンな雰囲気にリノベされ、部屋も広々。そして湯は極上。空いているときにいつでも入れる貸切風呂もあり。

食事は、普通の会席料理かなと思いきや、想像以上に山菜料理が多めで、素朴なおかずが多くて個人的には大変好みでした。

この季節に山の宿に泊まるなら、華やかな会席料理よりも山菜が食べたいんですよね。

丸屋さんの宿泊レポートはこちらに掲載しています。

翌日の土曜日は、丸屋をチェックアウト後、共同浴場を巡ります。

15時になったら、肘折温泉で休前日の一人泊可能な宿「旅館勇蔵」へチェックイン。

こちらの宿に泊まるのは2回目でしたが、前回、山菜ときのこをたっぷり使った料理があまりにもおいしくて、いつかまた泊まりたいと思っていた宿でした。

今回も期待を裏切らないすばらしい料理を楽しみ、ゴールデンウィークの旅を締めくくりました。

尾瀬・湯野浜・肘折と移動してきましたが、混雑していたのは初日と最終日の新幹線だけでした。滞在中は全日程のんびりと過ごすことができ、なかなか良い計画ができたんじゃないかと思っています。

最終日に宿泊した旅館勇蔵についてはこちら↑に宿泊レポートを掲載しています。

6月は「サンライズ出雲」に乗って島根県の温泉へ

6月、梅雨の真っ只中に計画したのは、島根県内の2つの温泉地を巡る旅。

行きは、1度乗ってみたいと思っていた寝台特急「サンライズ出雲」に乗って出雲市に向かいます。

「シングル」という1人用の個室を予約しました。1階の部屋なので窓がホームと同じ高さですが……駅を出てしまえば普通に景色も眺められます。

個室なので飲食も気兼ねなく。
東京駅で買っておいた日本酒と穴子寿司をつまみつつ、タブレットで本を読んだり動画を見たりしているうちに眠気が来たので就寝。岡山駅で「サンライズ出雲」と「サンライズ瀬戸」の連結を切り離すときだけ、大きめの振動があったので目が覚めましたが、あとは窓からの景色もろくに眺めずに熟睡でした。

個室という安心感や、真っ平らになって寝れるということもあり、夜行バス移動に比べるとかなり快適でした。まあ、値段も夜行バスの2~3倍するし予約難易度もかなり高いのでそう頻繁には乗れませんけどね……。

1泊目は温泉津温泉へ。温泉街の風情と魚介たっぷりの食事を楽しむ

出雲市駅に着いた後は、駅周辺のモーニングをいただけるカフェで朝食を取り、電車で温泉津温泉へ。

今回の旅は登山は絡めず温泉のみの計画でしたが、梅雨どきだというのにめちゃくちゃいい天気なので「どこか登れば良かったな」などと考えたり……。

温泉津温泉街は、瓦屋根の建物が並ぶ、雰囲気ある温泉街です。

宿のチェックインまでまだ時間があったので、温泉街の奥にある共同浴場「薬師湯」で自然湧出のすばらしい源泉に浸かり、隣にあるカフェ(以前は共同浴場だった建物を改築したお店)でアイスコーヒーをいただきました。

氷もすべてコーヒーで作られたアイスコーヒー、こだわりを感じたもののちょっと苦かったかも。

15時になったところで本日のお宿、のがわや旅館にチェックイン。

3ヶ所ある浴室はすべて貸切で利用します。3ヶ所のうち2ヶ所は、もともと大浴場だった浴室をコロナ禍以降は貸切風呂としている浴室なので、1人で利用するのはもったいないほど広々としています。共同浴場の薬師湯から分湯されたお湯を1人でのんびりと楽しむことができました。

お風呂上がりには、ゆのつみかんを使ったクラフトビール「温泉津ビール」を注文し、柑橘系の香りのするさわやかなビールで喉を潤しました。

夕食は部屋食で、烏賊素麺をはじめ魚介がたっぷり!どれも新鮮でおいしく、限定酒の「亀五郎」もオーダーして大満足の夕食でした。

夕食・朝食の詳しい内容や客室、浴室の様子などは宿泊レポートに公開しています。

玉造温泉の小旅館「湯元玉井館」に泊まり、角打ちできる素敵な酒屋を発見

のがわや旅館をチェックアウトした後は、電車で出雲市駅に戻り、出雲市駅周辺のカフェで小一時間お茶した後、玉造温泉に向かいます。

玉造温泉駅から玉造温泉の温泉街まではバスも出ていますが、歩いても20分少々なので川沿いの道をのんびり歩いていきました。

玉造温泉は「美肌の湯」であることと、出雲大社に近く、かつて勾玉の産地だったことなどから「パワースポット」であることや「縁結び」を強く打ち出している温泉地です。いずれも女性向けのキーワードなので、お土産屋さんなども女性向けのお店が多く、温泉街に写真撮影スポットがあちこちに作られているのが印象的でした。

個人的にはそういた「いかにも女性向け」な演出にはあまり心惹かれないタイプなのですが、今回玉造温泉に足を運んだのは「湯元玉井館」に泊まってみたかったからでした。

大型の旅館が多い玉造温泉の中で、湯元玉井館は全6室の小規模な旅館です。

築100年の木造建築ですが、館内はきちんと手を入れられており明るく雰囲気良く、浴室では肌がしっとりするかけ流しの硫酸塩泉を楽しめます。

生ビールサービスやアイスクリームサービスもあり、サービスもすばらしい。

夕食時には松江地ビールの「ビアへるん」が4種類もドリンクメニューにラインナップされていたので「ヴァイツェン」をオーダー。山陰の魚介や大山地鶏を使った料理が大変おいしかったです。

宿泊レポートもこちら↓に公開しています。

翌日は、チェックアウト後に玉造温泉駅までバスで向かうつもりだったのですが、バス停の目の前に「酒屋で立ち呑みしませんか?」とポスターが貼られている酒屋さんを発見し……。

吸い寄せられるように中に入ってしまいました。

「立ち呑み」といいつつカウンターにはしっかり椅子もあるし、さまざまな日本酒を45mlからオーダー可能。ちょっとしたおつまみやコーヒーの用意もあるというすばらしいお店でした。

地酒と器のひとしずく」というお店です。

昨日のチェックイン前にもここに寄ればよかった……。

きっとまた、玉造温泉に来てこちらのお店に立ち寄ろう!と心に決めて、2泊の島根旅を締めくくりました。

この旅についてはこちらの記事にもまとめています。

9月は長めの休暇が取れたので北海道へ

5月・6月と2022年の前半の旅については、ブログに宿泊レポートや旅のきろくとして既にまとめているのですが、9月以降の旅についてはまったく追いついておらず、ここからはTwitterで少しつぶやいたぐらいでほとんど紹介できていない情報になります。

宿の紹介記事も追ってまとめたい!と思いつつ、簡単にご紹介したいと思います。

9月は「節目休暇」なる勤め先の制度を利用して長めの休暇を取り、北海道に1週間ほど行ってきました。
2022年度のどこで取得しても良い休暇で、高山に雪が降る前の時期ということで9月にしたのですが、10月から全国旅行支援が始まって平日でもかなり混雑するようになってしまったので、その直前に休みを取れて個人的にはベストタイミングだったと思っています。

旭川駅前で前泊し、ついに大雪山旭岳に登頂

夏休みの季節も過ぎた9月は、シルバーウィークを除外すればあまり混雑することなく旅を楽しめる時期です。さらに、2022年の9月は「10月からどうやら、全国旅行支援なるものが始まるらしい」という情報が出てきたころで、あえてその前に旅をしようと思う人も少なかったのでしょう。「1人泊でも平日であれば直前にけっこういい宿の予約が取れる(直前割りで安くなることもある)」という、ありがたい状況でした。

1週間で道内のあちこちに行きましたが、最初の目的地は旭川。
飛行機は貯めたマイルで特典航空券利用だったので、本数が多く予約を取りやすい新千歳空港を利用しました。

お昼過ぎに新千歳に着き、電車で旭川駅に移動してこの日は旭川駅前のビジネスホテルにチェックイン。温泉大浴場のある宿だったので、まずは一風呂浴びてから夕方に食事に出ます。

旭川駅に来たのは2度目ですが、駅前でお酒を飲んだり夕食を食べるのは今回が初めて。
店にもまったく詳しくないので、食べログやGoogleの口コミを見て「大雪地ビール館」に向かいましたが、満席で30分ぐらい待つことに。土曜日の夜だったし、予約しておくべきだったなと少し後悔。

大雪地ビール館は、クラフトビールの大雪地ビールをはじめとしたお酒のメニューが豊富で、ジンギスカンも楽しめるレストランです。

館内は「ジンギスカンができる席」と「できない席」があり、ウェイティングシートに希望を書く際に「どちらでもよい」にしたら「できない席」に案内されました。

ビールを飲んでちょっとつまみを頼めればいいや……と思っていたのでジンギスカンはしないつもりだったのですが、席についてちょっと残念だったのは、レギュラービールに欠品中のものがあり「5種類のビールのお試しセット」がオーダーできなかったのです。飲み比べセット好きなのでこれは悲しい……。

気を取り直して「マグロとアボカドのポキ」や「生ラムの鉄板焼き」「フィッシュアンドチップス」などをオーダーして、それなりに楽しむことができました。しかし、おつまみとビールはおいしかったんですが、生ラム鉄板焼きがかなり普通だったので、あえてここでジンギスカンをしなくて良さそうだなーと思ってしまったりも。たぶんジンギスカンは、もっとおいしい店がたくさんありそうな気がします。

ほろ酔いでホテルに戻る途中にセイコーマートへ。

食後のデザートや明日のおやつにセイコーマートのオリジナル商品を購入しました。チョコミントアイスバーがかなりおいしくて、セイコーマートが近所にある道民うらやましいなと思った夜でした。

翌日は、早朝にホテルをチェックアウトして旭川駅前からバスで旭岳ロープウェイへ。

実は2年前にも旭岳登山を計画し、麓の温泉に2泊したのですが、天気が悪くて温泉に泊まっただけで帰ってきたんですよね……。今回が2度目の計画ですがこれ以上ないほどの良い天気でした。姿見の池に映る旭岳の姿も美しいです。

旭岳に至る登山道はよく整備されていて歩きやすく、ところどころから噴気があがる火山らしい眺めを楽しみながら登ることができました。

下山後は、ロープウェイから徒歩15分の場所にある旭岳温泉 湯元湧駒荘にチェックイン。
前回旭岳登山を計画したときもこちらに宿泊したのですが、2年前は古めのビジホという雰囲気だったシングルルームが、リノベーションされてかなり快適なお部屋に様変わりしていました。

宿泊料金もそのぶん上がりましたが、それも納得の快適さでした。
浴室では、ぬるめでツルツル感の強い源泉を存分に楽しみ。

食事もおいしい宿です。夏限定の「地物メロンとビシソワーズ」や「サーロインの出汁しゃぶしゃぶ」をいただいてお腹いっぱいに。

前回は2泊、今回は1泊でしたが、2泊すると食事の内容もガラッと変わるし、お風呂も存分に楽しめるのでまたいつかゆっくり2泊したいなと思っています。そして宿泊レポートを早く書きたい。

定山渓温泉で気になっていた2軒の宿に宿泊し、森乃百日氷をいただく

旭岳温泉をチェックアウトした後は、旭川駅から電車で札幌に戻ります。

札幌駅からバスで定山渓温泉に向かい、定山渓温泉に2泊します。

「札幌の奥座敷」と称されることも多い定山渓温泉は、大型旅館も多く建ち並ぶ温泉地ですが、小・中規模の旅館でコンセプトがおもしろそうで気になっていた宿が2軒あり、この2軒に1泊ずつ泊まることにしました。

まず泊まったのは「旅籠屋 定山渓商店」という全30室の中規模旅館です。築47年の企業の保養所をリノベーションした宿で、和室やツインルームの他にカプセルタイプの客室もあり、音などが気にならなければ2食付き1万円台前半で1人泊できる宿です。

温泉浴室は清潔で快適、露天風呂もあって普通に楽しめるものの大きな特徴はないのですが、食事はかなり特徴的。

まず、夕食のメニューが「焼肉のコース」なのです。

さまざまな部位を少しずつ食べることができ、肉質も良く味付けも凝っています。
1人泊の場合はカウンター席に案内されますが、隣の席とかなり離れているし、1人で泊まっている人がわりと多い宿なので気兼ねなく焼肉を楽しめました。

日本酒をはじめとしたお酒のメニューや、追加注文できるおつまみメニューもかなり魅力的なラインナップです。

これらのドリンクを飲み放題にするプランもありました。

お酒好きな人はあえて夕食を付けずに、おつまみをいくつか頼んでお酒を楽しむ、というのも良いだろうなと思います。

朝食も個性的で……「カレー」か「雑炊」から選びます。

私はカレーにしましたが、恐らく牛肉で出汁を取っていると思われるカレーはまろやかな味わい。ビュッフェ形式でいただくじゃがいもと塩辛やサラダもおいしく、こういう朝食もいいなあと印象に残りました。

翌日は、ロプロスさんの旅ツイートで見て気になっていた、夏に100日間限定で営業するという「森乃百日氷」へ。

整理券をもらって、自分の番が来るころにお店の前に戻って呼ばれるのを待つ方式。Web上で自分の前にあと何人いるかを確認できるので、店の前で待たなくても大丈夫でした。

ちょうど正午ごろに受付をして、席に着けたのは15時ごろ。
期間限定かき氷(このときは桃でした)は既に売り切れており、定番の「森の木苺」をいただきましたが、シロップと氷の量のバランスも絶妙で、大変おいしくいただきました。

この日は、前日宿泊した「定山渓商店」と同じ系列の宿「厨翠山」に宿泊します。実は「森乃百日氷」も第一寶亭留グループという同系列のお店です。

厨翠山は定山渓商店とはがらりとコンセプトが変わり、全14室の美食を楽しむ大人のための宿です。

浴室の雰囲気や湯使いも、厨翠山のほうが定山渓商店より良く、宿泊人数も少なめなのでのんびり浸かれました。

ウェルカムドリンクと一緒に糖度の高い甘いじゃがいもが提供され、案内された客室には焼き菓子のセットが。

ラウンジには時間帯によってフルーツやスイーツが並び、好きなものを好きなだけいただくことができます。

もちろん、夕食も朝食も抜群においしい!特に、朝食の白いご飯のおいしさが印象的でした。1人泊だとお酒の選択肢が少なめなのが少しだけ残念だったけど(2名以上だと予約できるペアリングプランも1人だと予約できない)とは言え本当においしい宿でした。

札幌で一泊した後、利尻島でうに三昧&利尻山登頂

定山渓温泉をチェックアウトした後は、札幌すすきのの温泉付きビジホに1泊。

時間もあるので、札幌駅からすすきのまで、途中時計台を眺めたりしつつ歩いて行きました。すすきのの温泉は塩分鉄分強めのよく温まるなかなかいいお湯!

お風呂あがりは、食べログから1人でも予約可能だった「ちょこっと寿司 別邸」でお寿司を。ここ、とてもおいしくて気に入りました。

そして翌日は新千歳空港から飛行機で利尻島へ。

「雲丹御殿」という雲丹がこれでもかと出てくる宿に2泊して、利尻山に登りました。

部屋の窓から海が見え、沈む夕日がきれい。

お寿司屋さんに行っても特別雲丹好きというわけではないので、雲丹を食べたくてこの宿を予約したのではなく「もっと安い宿でも良かったけど、天気を見て直前に日程を決めたので連泊できるのがここしかなかった」のですが。

しかし……利尻島の雲丹は本当に!おいしかったです。オーナーが漁師さんだそうで、当日の朝に獲れたウニを食べられるという……。
殻付きの雲丹を食べたのは初めてではなかったけれど、これまで食べたウニと比べて次元の違うおいしさでした。

翌日は早朝に登山口まで送っていただき、利尻山登山。

山頂近くでは雲も出てきたものの、基本的にはずっと天気が良い中を歩いて登頂することができました。連泊だと帰りも登山口まで迎えに来てもらえるのがありがたい。

利尻山登山は、実は以前にも何度か計画していたのですが、台風が来てキャンセルになったりとなかなか登れなかった山でした。北海道の山はヒグマがいたり、生水が飲めなかったりするけれど、利尻島にはヒグマもキツネもいないので、湧き水も飲めるしそこら中にリスがいて天国のよう。

次は礼文島と合わせてトレッキングを楽しむのもいいなと。きっとまた、訪れたい島です。

11月、韓国岳に登り鹿児島県の温泉へ

11月初旬、文化の日の周辺が飛び石連休になっていたので、1日休暇を取って木曜~日曜までの4連休とし、鹿児島旅行を計画しました。

空港の混雑ぶりに驚き、霧島温泉で猫のいる宿に泊まる

水曜夜の最終便で出発したのですが、羽田空港の手荷物検査場がめちゃめちゃに混んでいて驚きました。全国旅行支援が本格的に始まり、観光地や交通機関が急激に混雑しているとは聞いていましたが……飛び石連休の前日夜にそこまで混雑することは想像していませんでしたね。

検査場に行く前に空港内の洋食レストラン「アカシヤ」で夕食を食べていたのですが、あまりにも混んでいたので「悠長にご飯食べてる場合じゃなかった!」とちょっと後悔。

結局、かなり焦ったものの特に問題なく搭乗はできたのですが、飛行機の出発は30分ほど遅延。
このとき乗った飛行機がたまたま鬼滅の刃のコラボ機で、機内アナウンスなどもアニメの声優さんによるものだったのですが、バタバタしていて何も覚えていません……。

この日は霧島温泉にある素泊まりの温泉民宿に宿泊。

猫が2匹いる宿で、癒やされました。民宿と言いつつ、元は企業の保養所だった建物だそうで、公共の宿っぽい感じでしたね。

素泊まりのはずなのにサービスで立派な朝食がついてきた。この他にみかんも貰いました。

今回の旅の目的に霧島連山の韓国岳に(1度は登頂していて、10年ぶりぐらい)登りたい、ということがあって、それで霧島温泉に前泊したのです。
もし、木曜の天気がいいけど金曜が悪天だったら木曜のうちに登ってしまうつもりでしたが、予報では金曜のほうがより天気良さそうだったので、木曜日はのんびり過ごすことに。

霧島連山周遊バスという、本数がなかなか少ないバスに乗って、霧島新燃荘に日帰り入浴に向かいます。
文字通り「新燃岳」の山腹にある、鄙びた雰囲気の温泉宿です。バス停から宿に向かう途中、新燃岳の姿が大きく見えました。

硫化水素の成分が濃すぎて、浴場に30分以上滞在することが禁じられている(湯に浸かるのは15~20分まで)という秘湯の宿です。ここに来るのも10年ぶりぐらい。宿泊する宿ではゆっくり長湯したいタイプなので、ここに泊まりたいとは思わないのだけれど、青みがかった濃厚硫黄泉をひさびさに楽しみました。

この日は韓国岳の登山口近くにある「ホテル ピコ ラナイ えびの高原(旧:国民宿舎えびの高原荘)に宿泊。韓国岳は鹿児島県と宮崎県の県境にある山で、この宿があるえびの高原は宮崎県になります。

公共の宿ですが、思った以上にお湯が良かったです。露天風呂からは明日登る韓国岳を眺められるし、内湯は加温・循環していないぬるめの浴槽のお湯が、鉄っぽい香りがして油膜も見られるすばらしいお湯でした。

食事は、公共の宿のわりにはがんばっていると思う。

1人泊でも1万円台前半で2食付きで広い部屋に泊まれるし、何より登山口からの便が良いので、韓国岳登山前後の宿泊に最適な宿でした。

翌日は、9時少し前にチェックアウトして9時発のバスで大浪池登山口へ。

大浪池を間近に眺められ、道もよく整備された歩きやすいルートです。

韓国岳山頂から見た、新燃岳の活火山らしい姿を堪能して、えびの高原に下山します。

妙見温泉と紫尾温泉、お気に入りの2つの温泉宿に泊まる

下山後は、バスで霧島温泉の「丸尾」バス停に向かい、バス停の隣にある観光案内所でタクシーを呼んでもらい、本日宿泊する妙見温泉に向かいます。

妙見温泉は以前書いた「私の好きな温泉地10選」という記事でもピックアップしているお気に入りの温泉地です。

実は、ほんの1ヶ月前までは霧島温泉と妙見温泉を結ぶバス路線があったのですが……9月いっぱいで廃止となってしまい、タクシーで移動するしかなくなってしまいました。同じ霧島市内とは言え20分ぐらいはかかる距離なのでちょっと痛い出費です。

それでも、この日は妙見温泉に泊まりたかった!宿泊したのは「妙見温泉 ねむ」です。
妙見温泉は10軒ほどの宿が建ち並ぶ小規模な温泉地ですが、温泉地の規模のわりに高級宿から素泊まり専門の湯治宿まで宿のラインナップが本当に幅広いのです。

ねむは「2食付きで1万円台で泊まれる」比較的リーズナブルな宿ですが、お湯もすばらしく食事もおいしく、館内もきちんと手を入れてきれいにしてあるので、万人におすすめしやすい宿だと思います。

空いていればいつでも入れる貸切風呂が2室あるのもうれしいポイント。

今回が2度目の宿泊でしたが、初めて泊まったときと食事の内容もがらりと変わっていました。1人でもゆったり過ごせるお気に入りの宿です。

翌日、ねむをチェックアウトした後は徒歩10分ほどの場所にある安楽温泉鶴の湯まで歩いていき、独特の雰囲気の浴室で、鉄っぽい香りのするお湯を堪能。

それから鹿児島空港行きのバスで空港に向かい、バスを乗り換えて紫尾温泉に向かいます。

紫尾温泉は、公共交通機関で行くことがちょっと難しい宿なのですが、空港から南国交通の「阿久根・出水・宮之城線」に乗って宮之城バス停で下車します。バス停近くに「鉄道記念館」という建物があり、そこに観光案内所があるのでタクシーを呼んで紫尾温泉に向かう、というのが1番シンプルでお金がかからない方法なのかなと思っています。

紫尾温泉で宿泊したのは「旅籠しび荘」という宿です。ここもお気に入りの宿で、今回が2度目の宿泊でした。

シングルルームがあって1人で泊まりやすいし、2食付きで1万円台前半で宿泊が可能です。

お湯はとにかくぬるぬる、トロトロ!
しび荘は熱めとぬるめの2本の源泉があり、交互浴が楽しめるところも気に入っています。

そして食事が、とにかくボリュームたっぷりで、すべておいしいのです。

1万5千円以下で泊まれる宿とはとても思えないたっぷりのおいしい食事をいただきました。

2022年の11月は全国旅行支援の影響で宿の予約は取りにくく、交通機関の混雑も目立ちましたが、出発時の羽田空港以外では混雑に悩まされることもなく、良い旅ができたなと思っています。

2023年にやってみたいと思っていること

温泉旅も登山もブログも「趣味」なので、あんまりがんばりたくなくて「抱負」とか「目標」は立てないようにしているのですが。

ちなみに登山の目標は毎年「山で藤井フミヤと会うこと」です。

それは2023年も同じ。なので目標でも抱負でもないのですが、こんなことをやれるといいなあーとぼんやり思っていることが2つあります。

1度は北海度に行けるといいな

実はこれまで、北海道には微妙に苦手意識がありました。
とにかく広いので、車が運転できない私には難易度が高いなと思っていたのです。
そして、苦手意識があると行きたい場所も増えない……というわけで、九州にはよく行くわりに、北海道への旅を計画をすることはあまりありませんでした。

しかし、2022年の9月に1週間かけて北海道を旅したことで解像度があがり、行きたい場所も増え、交通にも少し詳しくなりました。
「このバス・この電車を使えば行けるじゃない!」ということがわかってきたので、2023年も1度は、北海道に行く計画を立てたいなあと思っています。

いわゆる「旅行記」を書いてみたい

ブログに記事を書こうとするとどうしても「読んだ人の役に立つコンテンツ」を目指してしまって、とにかく情報を詰め込んでしまいがちで。

「役に立っておもしろい」ものを発信していきたいと思っているので、それはそれで続けていきたのですが、最近「情報よりも自分の気持ちや出来事」が中心の文章を書きたいと思うことがありまして。

まだ具体的には考えていませんが、著書の第4章「ひとり旅」のところで書いているような、いわゆる旅行記を書いてみたいなと思っています。

書いたけどうまく形にならず世に出さない可能性もありますが……2023年はそんなことをやってみたいなと思っているところです。