温泉ブログ 山と温泉のきろく

山好き女子の温泉と食と山旅の記録です。

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コスパ重視!2019年に泊まって良かった&また泊まりたい温泉宿の総合ベスト10を発表する

総合ランキングベスト10も、すべて1人で泊まった宿でした

先日公開した「2019年に泊まった温泉宿で「部屋」「風呂」「食事」が良かったおすすめ宿ランキングを発表する」では、2019年に泊まった宿の中で「部屋・建物」「風呂」「食事」の3項目について「突出して良かった宿」のベスト3をそれぞれ選定しました。

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ただ「食事」や「部屋」部門では特に、宿泊料金の高い宿が上位に入りやすかった傾向も否めません。和牛やウニなど高級な食材を使った料理は実際おいしく印象にも残りやすいですし、部屋を快適にしたり古い建物を維持するにはコストがかかります。「部屋・風呂・食事が良かったおすすめ宿」の記事を読んで「けっこう値段の高い宿が多いな」と思われた方もいたのではないかなと思うのですが、致し方ない部分でもあります。

もちろん私も、たまにいいお値段の宿に泊まることもありますが、普段は1泊2食付きで1万円台で収まる宿を中心に宿泊しています。なので「すごく印象が良かった宿だけど項目ごとのランキングには入らなかった」宿がいくつもあります。

そこで昨年に引き続き今回も「コスパも重視し」「いろんな要素を総合的に見た」ランキングを選出することにしました。ちなみに今回は特に「1人で泊まった宿」に限定して選んだわけではないのですが、選び終わってみるとすべて1人で泊まった宿でした。

「部屋」「風呂」「夕食」「朝食」「サービス」「コスパ」を5点満点で採点し、平均点を出した

ランキングの選出方法としては、下記の6項目を★5つを満点として採点し(☆は0.5とする)平均点がより高かった宿を1位としました。

たとえばこんな風に。

部屋  :★★★ 3
風呂  :★★★★ 4
夕食  :★★★★★ 5
朝食  :★★★★★ 5
サービス:★★★★ 4
コスパ  :★★★★☆ 4.5
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平均:4.25

この場合、この宿の得点は「4.25点」ですが、小数点第2位以下を四捨五入して、4.3点とします。
また「4.3点」の宿が複数あった場合は、今回は「コスパ重視のランキング」ですので、2食付きの宿泊料金が安いほうの宿を上位とします。*1

このやり方で2018年に宿泊したすべての宿を採点し、上位10位までを発表したいと思います。

★の数について

★★★★★ すばらしい!
★★★★  文句ない
★★★   普通
★★    これはちょっと……
★     ありえん!

ちなみに、1年前・2年前にも同様の採点方法で「2018年に宿泊した宿のベスト10」「2017年に宿泊した宿のベスト10」を発表しています。

↑こちらの記事です。以下、採点基準については昨年までと同様になりますが、転載します。

「部屋」の採点基準

「居室や共有部分の清潔感」「居心地の良さ」「宿泊料金に見合った設備があるか」などを総合的に判断しています。あとは、私の好みです。

「部屋」に関する私の好みに関しては、こちらの記事に書いています。

「風呂」の採点基準

「泉質が良いか」「浴室や脱衣所の清潔感」「宿泊料金に見合った設備・アメニティがあるか」「湯温の調節は適切か」などを総合的に判断しています。
あとは好みですが……私がチェックしがちなポイントについては下記記事をご参照ください。

「夕食」「朝食」の採点基準

「味」「料理の提供温度・スピード」「飲み物の種類の多さや、スムーズに注文できるか」「盛り付けがきれいか」などを総合的に判断しています。
あとは「鍋にいきなり火を点けないか」とかですかね……、まあ、私の好みです。

くわしくは↑こちらの記事で。

「サービス」の採点基準

過剰なサービスが好きなタイプではないので、いわゆる「旅館らしい接客」を良しとするわけではありません。たとえば、チェックイン後はスタッフと顔を合わせることがほぼなかったとしても、必要な案内書きがきちんと部屋に置いてあったりで滞在中に困ることがなければ、それはそれで「サービスのいい宿だな」と思います。
空気を読んでくれるか、気を利かせてくれるか、普通に接客が丁寧か。
公共交通機関利用なので、最寄り駅・あるいは最寄りのバス停まで遠い宿なら送迎してくれるか、は加味している気がします。

明確な基準を設けているわけではないですが、ある程度の本数、近くまで路線バスが通っている宿であれば「バスを使ってください」で、問題ないと思っています。路線バス、使う人がいなくてなくなるのは困りますもんね……。

「コスパ」の採点基準

宿泊料金の高い宿ほど、食事や部屋などの満足度は上がることが多いので「1泊2万円以上の宿は、コスパの満点は★4つ」にしています。
あとは普通に「この値段でこれはすごいなー」と思える部分があったら、点を上げています。

なお、平均点がまったく同じだった場合は、2食付きの宿泊料金が安いほうの宿を上位とします。
採点基準については以上です。

では、泊まって良かった&また泊まりたい温泉宿ベスト10を発表!

表示している価格についてはすべて「1人で泊まった場合の税抜価格」になります。
今回のランキングには「1人で予約できない宿」は含まれていません。

ただし「土曜日など休前日は1人泊の設定がない宿」もありますので、それについては各宿の説明に付け加えています。

第10位 4.5点:熊本県 人吉温泉 人吉旅館

【部屋】★★★★☆4.5【風呂】★★★★☆4.5
【夕食】★★★★★5【朝食】★★★★☆4.5
【サービス】★★★★4【コスパ】★★★★☆4.5

熊本県の人吉温泉にある「人吉旅館」には、数年前にも1度泊まってかなり気に入り、今回2度目の宿泊です。2019年の2月に宿泊しました。

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休前日も1人で泊まれる宿ですが、人吉温泉は「鮎料理」が有名なところで繁忙期は夏ですので、夏の間も土曜日に1人で泊まれるかはわかりません。

お湯も熱いので、鮎にこだわりがなければ空いている寒い季節に泊まるのがおすすめです。私は2度とも冬に泊まっていますが、食事・温泉・部屋、いずれも大変よくて癒やされる宿泊となりました。

2食付き15,500円~】文化財指定の歴史ある建物、朝食の馬肉カレーが絶品

人吉旅館は昭和9年創業の旅館ですが、創業当時の建物を今も大切に使っており、 お部屋も廊下も独特の趣があります。

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建物は古いけれど暖房はしっかり効きますし、部屋にはホットカーペットが敷かれていて、とても暖かかったです。

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縁側からは球磨川の美しい流れを眺められます。宿のすぐ近くに人吉温泉物産館があるので、そこで買った地元のお酒を広縁でいただくのも楽しいひとときです。 

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廊下も、階段も美しい……。建物は古いけれど、ピカピカに磨きあげられています。

浴室は大浴場が2箇所あり、時間帯で男女が交代となります。

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とろみの感じられるナトリウムー炭酸水素塩・塩化物泉で、いわゆる「美肌の湯」と言われたりする泉質ですね。

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常に源泉がかけ流されており、宿泊すれば夜通しの入浴が可能です。

また、貸切利用が可能な家族湯も2箇所あり、空いていればいつでも鍵をかけて利用可能なのがうれしいポイントです。

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こぢんまりとした浴室ですが、いつでも貸切で使えるのはうれしいですね。

夕食には、熊本名物の馬刺が!f:id:happydust:20200122210436j:plain

馬刺は山梨や長野でもよく食べるんですが、熊本の馬刺はなんかひと味違う気がします。なんといっても分厚いです。

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タジン鍋で黒豚と「たもぎ茸」なるキノコなどを蒸した鍋物。

天ぷらの具材はオクラと舞茸、そしてフグ!

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フグの天ぷらがおいしいのはもちろんですが、オクラの天ぷらが、表面がカリッと、中がねっとりという絶妙な食感で大変おいしかったです。
その場で炊き上げた釜飯の具は茸と鶏肉で、こちらもおいしい!

ちなみに、こちらの宿の女将さんは韓国からお嫁に来られた方だそうで、夕食のタイミングでご挨拶に来てくださるのですが、美人で日本語がとても上手、お話も楽しい方です。女将さんのレシピなのでしょうか、2人以上で宿泊する場合は、参鶏湯付きの「和韓折衷会席」なども選択可能です。

ただ一点、そういったご縁もあってだと思うのですが、韓国からの旅行客が多いようで、朝夕の食事処などで一緒になるとちょっと騒がしいこともあります笑
宿のほうでもなるべく時間帯を分けたりと工夫しているようなのですが、そのあたりが気になる方はやめておいたほうがいいかもしれません。

まあ、女将さんが韓国の方でなくても最近特に九州では韓国人観光客が多いとは思うのですが、あまり他の宿では気になったことのない私も、ここではちょっと騒がしいな、と感じてしまったので、あえて書きました。

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騒がしいこともあるとは言え、食事は朝夕本当においしいです。
朝食はハーフバイキングで、お惣菜や漬物、サラダや飲み物は自分で好きなものを取っていただきます。

地鶏の卵がどっさり置いてあり、卵かけご飯が食べ放題です。

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またバイキングには「馬肉のカレー」がありまして、これが絶品なのです。他のおかずもおいしいので、カレーまでなかなか行き着けないのですが、カレーだけ山盛りに食べたいと思うぐらいおいしいと思います。

第9位 4.5点:山梨県 下部温泉 古湯坊 源泉館

【部屋】★★★★☆4【風呂】★★★★★5
【夕食】★★★★☆4.5【朝食】★★★★☆4.5
【サービス】★★★★4【コスパ】★★★★☆4.5

山梨県下部温泉の古湯坊 源泉館には6月の梅雨の最中の土曜日に1人で泊まりました。

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古湯坊源泉館には「別館神泉」に泊まる湯治プランと、本館に泊まる基本プランがあります。予約サイトの口コミなどは評価が混ざっているので少しわかりにくいのですが、私は本館に泊まりましたので食事、部屋については本館についての評価・レポートとなり、ここで提示している「2食付き13000円~」も本館宿泊時の料金です。ただし、どちらに泊まっても入れるお風呂は変わりません。

また、古湯坊 源泉館は日帰り入浴を受け付けていないので、すばらしいお湯を楽しむためには宿泊する必要があります。

【2食付き13,000円~】自然湧出・30度強・混浴の岩風呂がすばらしい

湯治タイプのお部屋は簡素で布団も自分で敷くそうなのですが、本館のお部屋は6畳+広縁で、ウォッシュレットトイレ付きと非常に快適です。

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ただし、1人で泊まれる本館のお部屋は1室しかありません!
なので宿泊難易度はまあまあ高くて、特に休前日は1ヶ月前には完売していることがほとんどです。

また、この宿の最大の売りである混浴の岩風呂は湯治棟にあり、本館に宿泊すると1度玄関から外に出て、隣の建物に入りに行くことになります。

とは言え、本館にも浴室があり、源泉は掘削したもので自然湧出の岩風呂の源泉とは異なるのですが、こちらもなかなかいいお湯でした。

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ぬるっとした感触のある適温の源泉が、かなりの勢いでかけ流されており、岩風呂に隠れてぜんぜん目立たないのですけど、こちらも相当いいお湯でした。もともと高温の源泉なので加温もしておらず、男女別の浴室なので気兼ねなく体を洗ったりできますし、24時間入浴可能です。

岩風呂は撮影禁止でじゃらんにも写真がないので、公式サイト楽天トラベルでご確認いただきたいのですが、毎分200~400Lがどばどばと湧き出ており、30度ぐらいなので「ぬる湯」というには冷たいですけど、いつまでも浸かっていたくなるすばらしいお湯です。浴室はとても広く、雰囲気も独特で良いです。日帰り入浴をやっていないからか、ワニみたいな人もおらず、みな静かに、あるいは仲間同士で談笑しながら思い思いにすばらしい源泉を楽しんでいました。

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別館神泉の浴室は朝6時から夜10時までと時間に限りはあるのですが、17時から18時30分の間だけ女性専用時間となります。湯浴み着着用可ですし、女性でも(私自身も)普通に混浴タイムに入ってはいるのですが、裸で気兼ねなく入れる時間があるのはやはりありがたいですね。

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食事は朝夕共に部屋食です。
別館だと定食のようなメニューになるそうなのですが、本館は普通に旅館のコース料理です。 

日本酒の利き酒セットで、山梨県の地酒を楽しめるのもうれしい。「ビロード」と書かれているのは「七賢」の「天鵞絨の味」ですね。私の大好きなお酒です。

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あと、冷蔵庫に入っていた有料のドリンクの「桃ワイン」がめちゃくちゃ気になってつい飲んでしまったのですが、思ったほど甘くなくて桃の香りがすばらしく、食中酒としてもデザートとしてもいただけるおいしいお酒でした。

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高級食材を使った料理ではないですが、料理はどれも味がよく、シーズン始まったばかりのすいかや、旬のさくらんぼがデザートには登場して満足!

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朝食も品数豊富で、温泉水入りのペットボトルがお土産にいただけるのもうれしかったです。

第8位 4.5点:栃木県 奥日光湯元温泉 紫雲荘

【部屋】★★★★4【風呂】★★★★☆4.5
【夕食】★★★★☆4.5
【朝食】★★★★☆4.5
【サービス】★★★★☆4.5【コスパ】★★★★★5

日光湯元温泉の紫雲荘には、11月下旬の土曜日に1人で泊まりました。

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こちらの宿、実は私が一人旅で初めて泊まった宿でして、ブログでも何度も紹介しているのですが、何度泊まってもやっぱり良かったです。この宿が最初じゃなかったら、もしかしたら温泉一人旅にはまることはなかったかもしれないとすら思います。

しかも、数年おきに泊まっているからこそわかるのですが、設備やドリンクメニューなどが、地道に進歩を重ねているんですよね。

宿泊レポートはこちら↑に書いていますので、詳細はこちらをお読みいただければと思います。以下では簡単にご紹介したいと思います。

【2食付き10,000円~】青みがかった新鮮な硫黄泉と手作りの食事

1人で泊まれる部屋は6畳or7畳の和室です。 

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以前は夕食後に布団を敷く流れだったと思うのですが、今回は最初から敷いてありました。最近1人泊ではわりと高級めの旅館でも布団はあらかじめ敷いてあることが多いですね。もちろん私はぜんぜん気にしません。

室内には冷蔵庫や電気ポット、ドライヤーなど必要なものはきっちり揃っており、お部屋にトイレと洗面所もついています。

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窓を開けると、少し雪のついた日光白根山が見えました。
11月下旬にこの雪の量は、例年に比べるとかなり少ないとのことです。 

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浴室は男女別の内湯と、空いていれば貸切で利用できる露天風呂が1つ。
源泉地が宿のすぐ裏なので、湧き出たばかりの源泉がかけ流されています。中性の硫黄泉なので肌への刺激も柔らかです。 

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ちょうど前日に雪が降ったそうで、露天風呂では雪見露天が楽しめました。

紫雲荘では朝夕ともに食事は部屋に運んでいただけます。

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食事は、日光名物の湯波がふんだんに使われており、品数も多く大変おいしいです。 

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利き酒セットを注文して、テレビを見ながらのんびりと食事を楽しみました。

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朝食も、朝から食欲がわいてくるメニューです。ヨーグルトに、スライスしたバナナやキウイが入っているのがとても好きです。食後はコーヒーかリンゴジュースのサービスがあります。

土曜日でもあまり料金が上がらないこともあってなかなか予約が取りにくいのですが、本当にコスパのいい、大好きな宿です。

第7位 4.5点:群馬県 湯宿温泉 大滝屋旅館

1泊2食付き9909円~
【部屋】★★★★☆4.5【風呂】★★★★☆4.5
【夕食】★★★★4
【朝食】★★★★4
【サービス】★★★★★5【コスパ】★★★★★5

第7位の湯宿温泉大滝屋旅館には、10月の日曜日に、谷川岳登山の前日に宿泊しました。

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休前日は1人泊のプランがない宿なのですが、3年前に宿泊してすごく印象が良かったので「また泊まりたいなあ」と思い続けて、今回3年ぶりに宿泊が叶った形になります。

詳しくは宿泊レポートに書いていますが、お湯も良く部屋も快適で食事おいしくサービスも良い、文句のつけようのない宿です。東京からも遠くはないので、土曜日に泊まれたら毎週来てしまいそうです……。

【2食付き9,909円~】家庭的な食事おいしく細やかな気遣いがうれしい

宿泊したのは1階の和室で、浴室の目の前にあって便利です。 

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室内は数年前に改装されたばかりでとても新しく、バリアフリーの洗面トイレ付きです。大滝屋旅館さんは接骨院も併設して営んでおられ、湯治をしている方もいるようでした。

浴室は、時間帯で男女が入れ替わる内湯が2つと、貸切風呂が1つあります。

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大きいほうの内湯には、異なる源泉がそれぞれ注がれている浴槽が2つあり、温度も泉質も少し異なるので、気軽に両方楽しめるのがうれしいです。 

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小さいほうの内湯は、浴槽は1つだけですが檜造りの雰囲気ある浴室です。どちらも魅力ある浴室なので、めいっぱい楽しめるよう、今回も早めにチェックインしましたよ。

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2階には予約制の貸切風呂もあります。貸切風呂を利用したい場合は「貸切風呂付きのプラン」で申し込む必要があります。

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食事は、今回は2階の食事処に用意していただきました。隅っこのあまり人目につかない席に通していただき、恐らく1人なのでお気遣いいただいたんだと思います。ありがたいことです。

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食事は、税込みでも1万円ちょいの宿泊料金から考えると、かなり豪華です!お刺身あり、天ぷらあり、しゃぶしゃぶあり、ちゃんとした旅館のコース料理ですね。

しかも、料理は毎日変わるとのことで、連泊して楽しみたくなってしまいます。

朝食は、本当は7時30分以降の用意なんですが、私が翌日登山をするということでお気遣いいただき、7時に用意していただきました。

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その日の混み具合や宿のご都合もあると思いますので、いつもお願いできるわけではないと思うのですが、こちらからお願いしたのではなく気遣っていただけたのが本当にありがたかったです。おかげでしっかり朝食を食べた後に、予定していたのより1本早いバスに乗ることができました。

またなんとか休みを取って、泊まりにきたい宿です。

第6位 4.6点:大分県 別府明礬温泉 岡本屋旅館

【部屋】★★★★☆4.5【風呂】★★★★★5
【夕食】★★★★★5
【朝食】★★★★☆4.5
【サービス】★★★★☆4.5【コスパ】★★★★4

別府明礬温泉の岡本屋旅館には、1月の平日に泊まりました。こちらは、平日のみ1人泊のプランが出ている宿になります。

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実は今回が2回目の宿泊だったのですが、前回泊まったときの印象が非常に良く、もう1度泊まりたい!と思い続けていた宿でした。

「2019年お湯が良かった宿2位」にも選んでいる宿ですが、食事や部屋の居心地、サービスなど、総合的にもすばらしい宿なのです。

【2食付き19,000円~】ミルキーブルーのお湯と新鮮な魚貝、地獄蒸しプリン

岡本屋旅館は建物は古いものの館内は隅々まできちんと手入れが行き届いており、Wi-Fiも使えるし特に不便に感じるようなことはありません。

実を言うと「部屋のポットに湯沸かし機能がついてない」ことだけが少し不満だったのですが、こちらからリクエストしなくても翌朝には新しいお湯の入ったポットが部屋の前に置かれていて、ありがたかったです。言えば変えてくれるのはわかっているんですけど、言わなくても新しいのがもらえるのがうれしいんですよ!

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部屋の踏み込みのところのタイルが、花模様になっていてかわいかったです。

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部屋からの眺めも抜群で、すぐ近くに別府明礬橋と、その遠く向こうに別府湾が見えました。

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お湯のすばらしさは、先日更新した記事にも書いたとおりで、浴槽が小さい内湯では青みがかった透明なお湯が。

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露天風呂ではミルキーブルーの源泉が楽しめます。冬の間はざぼんが浮いているのも楽しいですね。

そして、岡本屋さんは食事もおいしいんです!

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1人泊の場合は、窓際のカウンター席に通していただけるので、視線もあまり気になりません。地酒の利き酒セットをいただきました。

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関アジ、関さばを含む別府湾の海の幸が詰まったお刺身の盛り合わせ。すごい量で驚きました。

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デザートには、名物の地獄蒸しプリンが。温泉で蒸し上げたプリンで、岡本屋さんが経営しているバス停前の売店でもいただくことができる人気メニューです。実は今回の旅の途中で、バスの待ち時間に既に食べていたのですが、何個でも食べたいおいしいプリンなのです。 

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朝食には、プリンと同様に温泉で蒸された野菜や魚の「地獄蒸し」、そして大分名物だご汁が出たのがうれしかったです。 

別府の明礬地区には魅力的なお宿が他にもありますが、岡本屋さんに泊まっておけば間違いない、と自信を持って言える、すばらしい宿です。 

第5位 4.6点:青森県 蔦温泉旅館

【部屋】★★★★★5【風呂】★★★★☆4.5
【夕食】★★★★☆4.5
【朝食】★★★★★5
【サービス】★★★★★5【コスパ】★★★☆3.5

第5位に選んだのは、2018年にも泊まってかなり印象が良かったので、2019年の10月に早くも再訪してしまった、青森県の蔦温泉旅館です。

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玄関とその周辺は歴史を感じさせる木造建築、部屋は新しく快適ということで、2019年の「部屋と建物が良かった宿」の2位にも選んでいるのですが、部屋以外のお湯、食事の面でも全体的にすばらしい宿だと思います。

宿泊レポートはこちら↑です。そこまで安い宿ではありませんが「コストパフォーマンス」という意味ではお値段以上の宿だと思います。

【2食付き17,000円~】すべてがすばらし過ぎて2年連続で泊まってしまった

宿泊したお部屋は鉄筋コンクリート造りの「西館」です。 

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設備もしっかり整っていますが、何よりも気に入っているのがこの広縁です。ビールを飲みながら外を眺めたりテレビを見たりする時間が楽しいです。

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部屋にはコーヒーメーカーもあり、淹れたてのコーヒーをいただくことができるのもうれしいです。

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浴室は、足元湧出の内湯が2箇所利用できます。1箇所は時間交代制ですが、もう1箇所は男女別の浴室なので、滞在中は深夜を含めいつでも、すばらしいお湯を楽しむことができます。 

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きりっと熱い源泉が常に湧き出ている浴室は、雰囲気もすばらしいです。

食事も、朝夕共に工夫が感じられます。

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2019年の宿泊では、夕食の前菜が「天ぷら」だったことに驚かされました。
しかし、いつもならば後半にいただくことが多い天ぷらを、最初に日本酒と一緒にいただくのはなかなかにおもしろく、おいしかったです。弘前の「嶽きみ」の天ぷらが甘くてよかったですね。 

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また、白味噌仕立てのお椀の中には、あんこの入ったお餅が入っており、意外にも白味噌と合っていて良いお味でした。2年続けての宿泊でしたが、メニューの多くが入れ替わり、新鮮な驚きのある内容になっていたのがすばらしいなと思います。

また、朝食はバイキングで、これは前回の宿泊のときもそうだったんですが、2019年のバイキングには新たな試みが取り入れられていました。

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その場で作ってくださるオムレツです。ホテルの朝食ではお馴染みですが、やはり、あるとなんかうれしいメニューですよね。

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野菜もたっぷり、和総菜もおいしく、かなり充実のラインナップでした。

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特に、カレーライスがおいしいんですよね!温玉カレーにしていただきました。それからデザートの「笹カスタード」も、水饅頭の中身がカスタードになったものを笹で包んだ感じのものなんですが、食感もおもしろく、大変おいしかったです。

ただし、夕朝食共にレストランでの食事となり、特に目立たない席というのもないので、大広間での食事が苦手という方には、一人泊の難易度は少し高めかもしれません。

ちなみに宿泊した日は、女性で1人で泊まっていたのが私だけだったので、チェックインで名前を書く前から私だとわかったらしく、宿の方に「1年半ぶりですね。前回のときとは風景も違うと思うので楽しんでくださいね」というようなことを言われ、予習が完璧でなんだかすごいなと思いました。

2年続けて泊まったことでサービスのすばらしさと、食事メニューのバリエーションや工夫がよりいっそう感じられたことで、2018年はギリギリで圏外だったのが2019年は5位にランクインとなりました。 

第4位 4.6点:神奈川県 湯河原温泉 オーベルジュ湯楽

【部屋】★★★★☆4.5【風呂】★★★★☆4.5
【夕食】★★★★★5
【朝食】★★★★☆4.5
【サービス】★★★★★5【コスパ】★★★★4

2019年泊まりたい宿」でも選んでいた湯河原温泉のオーベルジュ湯楽には、12月に宿泊しました。

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オーベルジュの名が示すとおり食事が大変おいしく「食事がおいしい宿1位」にも選んだのですが、食事以外もすべてすばらしく、また「この料理を東京のレストランで食べるとしたらいったいいくらするんだ?」ということから考えると、安い宿ではないですけどコスパはすごくいいのでは?ということで、今回4位になりました。

また、宿泊可能な部屋は限定されますが、土曜日も1人でとまれる宿で、私も土曜日に泊まりました。「オーベルジュ」を名乗る宿は一人泊を敬遠する傾向がある(と感じることがあります)ので、非常にありがたい宿だなと思っています。

【2食付き15,272円~】圧倒的に食事がおいしいオーベルジュでお湯もいい!

古い建物を改築した宿で、今回泊まった部屋と「食事をいただくレストラン」や「大浴場」を行き来するためには、かなり階段の上り下りがあります。

ですが、たどり着いたお部屋は、設備が整った快適なお部屋でした。

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洗面所など水回りも新しく改築されています。また、トイレは室内にはないものの、部屋を出たすぐ向かいに「この部屋専用のトイレ」があるため不便はありません。

私は一人なのであまり関係ないですが、コンパクトなお部屋に2人で泊まる際、トイレが室内にあるのは音など気になってしまうのでいいのか悪いのか?という面もあります。「目の前に専用トイレ」というのはけっこういいのではないかと思いました。

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浴室は、雰囲気の異なる内湯が2つあり、時間制で交代となります。どちらも加水・加温・循環・消毒などすべてなしのパーフェクトなかけ流しです。

また、チェックイン時に時間帯を予約して貸切で利用できる「露天風呂」と「半露天風呂」があり、この露天風呂が眺めもお湯もすばらしかったです!

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食事が売りの宿なのにお湯もいいって、なんてすばらしいことでしょうか。

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また、夕食は「イタリアンと和食」を融合させたコースで、見た目にも美しく、新鮮な野菜がたっぷりと使われ、季節感のあるすばらしいコースでした。右のお皿は「白子のフリット」です。白子なのに黒いのはどうしてだったんだろう……酔っていて忘れてしまいました……。

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それから、グラスでオーダーできるワインの種類がものすごく多くて、普段は日本酒派の私もこれはと思いワインを注文。調子にのってチーズまで頼んでしまいました。トリュフ入りのチーズもあって、大変おいしかった……。

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最後の〆のトリュフご飯は、目の前でトリュフを削ってくださるという贅沢なもの。食べきれず残ったぶんは、夜食用におにぎりにして持たせてくれました。

夕食の際に翌日の朝食の「干物」を何にするか選ばせてくれるのですが、私は鯖を選択。

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朝食は純和風ですが、干物はもちろんのこと、野菜サラダがおいしかったです。野菜が本当においしいのがこの宿の特徴だと思います。

湯河原までなら、東京からの交通費も安く抑えられるので、たまにいいご飯を食べてお湯に浸かりたい!というときに最適な宿ではないかと。

ただし、食事は朝夕ともレストランで、特に目立ちにくい席というわけでもないので、「レストランで一人ご飯」に抵抗がある方はきついかもしれません。個人的には「年の瀬に最高な宿を見つけたなあ!」とテンションが上がった宿でした。

第3位 4.6点:長野県 中棚温泉 中棚荘

【部屋】★★★★☆4.5【風呂】★★★★☆4.5
【夕食】★★★★☆4.5
【朝食】★★★★☆4.5
【サービス】★★★★★5【コスパ】★★★★☆4.5

小諸の中棚荘には2019年の年末に宿泊しました。まだ宿泊レポートを更新できていないのですが……実は泊まるのは今回が3回目というお気に入りの宿です。

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通常は1人泊可能なのは平日のみですが、空室が多めのときはわりと早いタイミングで土曜日の1人泊のプランが出ていることがありますので、見つけたらラッキーです。そんな感じで今回も土曜日に1人で泊まりました。 

【2食付き14,000円~】りんご風呂と部屋のこたつが楽しいから冬に泊まりたい宿

中棚荘では、到着するとヤギが出迎えてくれます。 

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名前は「ドキンちゃん」というそうです。優しい顔立ちでかわいいです。

建てられたときの元号がついた「大正館」「平成館」という2つの棟があり、宿泊したのは大正館です。

こたつで一生ゴロゴロしていられる、快適なお部屋です。

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大正館のお部屋には洗面・トイレはつきませんが、共同の設備がすぐ近くにあるので不便はありません。また、大正館の床は畳張りなのでスリッパを履かずに廊下に出れるのも良いです。

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洗面所はレトロなタイル張りで、なんと蛇口からは温泉水が出ます。ほんのりと温泉の香りがする飲みやすいお水です。

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温泉水を部屋の電気ポットで沸かして持参したコーヒーを淹れ、こたつで温泉コーヒータイムを楽しむのも幸せな時間ですね。

ひといきついた後はもちろん温泉へ!男女別の浴室は平成館にあるので少し歩きます&階段を上りますが、上った先にはすばらしいお風呂が待っています。

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内湯は10月から5月のあいだはりんごが浮かべられ、甘酸っぱい香りがほのかに漂う「りんご風呂」が楽しめます。

内湯については浴槽内は循環しているようなんですが、露天風呂は正真正銘のかけ流しです。 

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ほんのりと硫黄の香る露天風呂にじっくりと浸かり、冷えた体が温まったところで、フロントの横にある喫茶コーナーで地ビールを注文します。

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浴室から部屋に戻る途中に喫茶コーナーがあるので、つい立ち寄りたくなってしまうんですよね。お部屋付けでOKなので現金を持っていかなくても大丈夫です。館内がとても暖かいので、浴衣でビールを飲んでいても湯冷めするようなことはありません。

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夕食は、大正館にある食事処へ。信州サーモンのお刺身や大王イワナの朴葉焼きなど、魚のお皿もちゃんと信州産の食材なのがすばらしいですね。

地酒の種類もなかなかのもので、中でも「飲み比べセット」が充実しているのがうれしかったです。 

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しぼりたて新酒2種類を味わえる季節限定のセットや、「夜明け前」を大吟醸、純米、本醸造と3種類味わえるセットなど、1人でも5種類のお酒を味わえて幸せでした。

ちなみに、夕食時に女将さんがそれぞれの席を回ってきてくださるのですが、中棚荘の女将さんはとても楽しい方です。今回私が3回目の宿泊(と言っても前回からは2年近く期間は空いているのですが)ということもちゃんと把握されていて「いつもありがとうございます!」とお言葉をいただきました。

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朝食も同じ食事処でいただきます。おかずの種類も多く、ご飯はもち麦を混ぜて炊かれており、麦とろご飯を楽しめるのが幸せです。

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また、夕食メニューだけでなく、朝食にもお品書きがあるのもうれしかったですね。

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りんごのぬか漬けと、なぜか献立には載っていない焼き魚のカレイがおいしかったです。

過不足ないサービス、快適なお部屋、すばらしいお湯と清潔な浴室、おいしい食事と何拍子も揃った宿で、また別の季節も泊まりにきたいです。

 

第2位 4.6点:熊本県 人吉温泉 芳野旅館

【部屋】★★★★☆4.5【風呂】★★★★☆4.5
【夕食】★★★★★5
【朝食】★★★★☆4.5
【サービス】★★★★☆4.5【コスパ】★★★★☆4.5

第2位の人吉温泉芳野旅館には2月に宿泊しました。数年前にも泊まって大変印象が良かった宿で、2度目の宿泊です。
今回、10位の人吉旅館と2位の芳野旅館で、人吉温泉の宿が2軒ランクインしていますが、本当に静かでいい温泉地なんですよ!

ただこの温泉地は鮎料理で有名な地ですので、繁忙期は鮎がとれる夏のシーズンです。もしかしたらその頃にはもう少し宿泊料金が上がっている可能性もありますが……鮎にこだわらなければ冬の間は土曜日でも1人で泊まれますし、宿泊料金もそんなに高くはありません。

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芳野旅館さんは明治42年に料亭として営業していたのが、昭和に入って敷地内に温泉を掘り、温泉旅館に転身した宿です。現存する建物は明治~昭和初期にかけて建築されたもので、登録有形文化財にも指定されています。
ちなみに、建物は風水を取り入れて建築されており、そのために玄関がちょっと不思議な方向を向いている、とのことでした。もしかしたら、泊まると運気が上向くかもしれませんね。

【2食付き12,000円~】元料亭の料理旅館だがお湯もすばらしい

宿泊したお部屋は昔ながらの和室で、1人で泊まるには十分に広い部屋です。

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チェックイン時から布団が敷いてありました。ふかふかでとても寝心地の良い布団です。 

 そして驚いたことにこちらのお部屋、小さな露天風呂がお部屋についていたのです。

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芳野旅館さんは全18室のお部屋すべてが異なる造りをしているそうで、客室案内のところにも「露天風呂付きの部屋がある」旨は特に書かれていません。もちろん、露天風呂付きの部屋を指定できるプランもないので、この部屋に私が案内されたのはまったくの偶然なのですが……。

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タイル張りのシンプルな浴槽ですが、敷地内から湧き出る源泉が常にかけ流されており、やや熱めのお湯ですが冬なので入浴にちょうどいい温度になっており、最高に気持ちよかったです。

客室風呂についてはラッキーとしか言いようがないのですが、露天風呂付きの大浴場もとてもいいお湯です。 

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露天風呂はこぢんまりとしていますが、ややぬるめなので長湯できるのがうれしいです。 

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また、空いていればいつでも鍵をかけて利用できる家族風呂が1つあります。

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レトロなタイル張りの浴室です。今回はお部屋にお風呂があったのであまり利用しませんでしたが、無料で貸切利用できる浴室があるのはやはり、うれしいものです。 

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食事処でいただく夕食は、元料亭だけあってか、派手さはないもののどのお皿も大変おいしいです。

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馬刺は肉質の良さを感じさせる柔らかさ。またこのあたりでは鰻もよく獲れるのですが、鰻の蒲焼きが出てきたので、ご飯にのせていただいていただいてしまいました。

飲み物は、焼酎の種類が豊富ですが日本酒はやや少なめ。でも、このあたりは球磨焼酎が有名ですから、それは仕方ないですね・笑

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デザートはキャラメルプリン、プラスひな祭り特典ということで、女性のみお汁粉のサービスがあってうれしかった……けど、大変お腹がいっぱいになり、寝る前の一風呂を浴びることなく寝入ってしまいました……。

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朝食もおかずがたくさんで、さつま揚げや熊本名物の辛子れんこんなど、朝からお酒が飲みたくなるメニュー。大満足の宿泊でした。

第1位 4.7点:秋田県 駒ヶ岳温泉

【部屋】★★★★☆4.5【風呂】★★★★★5
【夕食】★★★★☆4.5
【朝食】★★★★4
【サービス】★★★★★5【コスパ】★★★★★5

「2019年に泊まって良かった&また泊まりたい宿」第1位は……秋田県水沢温泉郷の駒ヶ岳温泉です!

お湯良し、食事良し、部屋も快適でスペシャルなサービスがあるというのに、1番安いお部屋だと税込1万円以下で泊まれてしまうという恐ろしいコスパの宿です。

もう、ここに泊まってしまった年はコスパナンバーワンはここ以外選べないんじゃないか……?と思ってしまうほどすばらしい宿です。

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このブログでは何度も紹介している、かなり前からの私のお気に入り宿なんですが、最近人気が出てしまったのか土曜日の予約が取りにくくなってしまいまして……取りにくいけれどちゃんと土曜日の一人泊のプランがある宿です。私が褒めすぎるから予約取りにくくなってしまったのだろうか……。

宿泊レポートもこちらに書いています。
これ以上混んでほしくないので、以下はさらっと紹介したいと思います……。

【2食付き8,636円~】圧倒的コスパの鶴の湯温泉の姉妹館

一番安い部屋はなかなか予約が取れず、宿泊したのは2番目にお安い和室なんですが、部屋はとてもきれいだし、トイレ・洗面付きで必要な設備はすべて揃っています。

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泉質は「含硫黄カルシウム・マグネシウム・ナトリウム・硫酸塩・塩化物泉」で、ぬるっとした感触があり、本当にわずかに硫黄の香るすばらしい源泉です。

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数年前に新築された温泉棟は木造で広々としており、天井も高くて気持ちのいい浴室です。

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露天風呂も自然を感じられるすばらしいロケーション。 

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また、宿泊者のみが利用できる貸切露天風呂が2つあり、空いていれば好きなときに利用可能です。深夜は貸切風呂は利用不可ですが、大浴場と露天風呂には深夜も入れます。

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食事処でいただく夕食では、もちろん利き酒セットをいただきます。

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八幡平ポークや紅鱒など、秋田県産の食材をたっぷり使ったおいしい食事で、宿泊料金からは考えられない豪華さだと思います。

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スープの中には比内地鶏が! 

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鍋物は、田沢湖周辺の新しい名物料理「山の芋鍋」です。素朴な味わいでしみじみおいしい……。

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食事の最後には十割蕎麦が提供されます。
実はこちらの宿、お昼は十割蕎麦を出す蕎麦屋さんを営業しており、田沢湖駅前に支店まであるので、旅館の蕎麦と侮れない、本格的な味わいです。

すっかりお腹いっぱいになって今にも寝てしまいそうになりますが、夜は夜で、この宿ならではのお楽しみがあるのです。

実は、駒ヶ岳温泉は有名な乳頭温泉郷の鶴の湯温泉と同じ系列の宿なのです。そのため、夕食後に送迎バスが出て、鶴の湯温泉のお風呂に入りにいけるのです。

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鶴の湯さんは日中は日帰り入浴客でかなり賑わいますが、夕食後の時間帯は、日帰りも終わっており、宿に泊まっている方は食後で休憩中というわけで浴室はかなり空いています。

雰囲気ある浴室とすばらしいお湯を小一時間楽しんで、また送迎バスで宿に戻るというわけです。今回も楽しかった……。

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食事はシンプルなおかずが並びます。一般的な旅館の朝食と比べると、量はやや少なめかもしれませんが、おかずの一つ一つはおいしいですし、ご飯を食べ過ぎなくてすむので個人的にはちょうどいい朝食です。

秋田ということで東京からだと交通費はかかってしまいますが、それを差し置いてもまた泊まりに行きたいと思えるすばらしい宿だと思います。

以上、2019年のコスパ重視ランキングでした!
2020年もすばらしい宿と出会えますように。

関連記事:年別の泊まってよかった温泉宿まとめ

*1:公平にするために通常予約可能な「1人で1泊2食付きのスタンダードプランで泊まったとき」の料金で比較しています。