温泉ブログ 山と温泉のきろく

山好き女子の温泉と食と山旅の記録です。

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2019年に泊まった温泉宿で「部屋」「風呂」「食事」が良かったおすすめ宿ランキングを発表する

2019年版で選んだ10軒の宿はすべて、1人で泊まった宿でした

2019年の1年間に泊まった宿の中で「部屋」「風呂」「食事」というそれぞれの側面において「この宿はすばらしく良かった!」と印象に残っている宿をそれぞれ1位から3位まで紹介する、という記事です。
食事部門だけ3軒に絞りきれず3位が2軒あり、全部で10軒の宿を紹介しています。

ちなみに、今年はたまたまなんですが、すべて1人で宿泊した宿でした。また、2軒は休前日に1人で泊まれない宿ですが10軒中8軒は土曜日に宿泊しています。ただし、1人で土曜日に泊まれるのは閑散期限定だったり、直前予約のみ土曜日の宿泊プランが出る宿もありますので、それについてもそれぞれ宿のを紹介する際に説明を付記しました。

同様の趣旨の記事を公開するのは今回で3回目。過去2回の記事は下記です。

2019年のまとめなので、年末に更新するのが美しかったとは思うのですが、年末ギリギリまで温泉旅をしていたり、旅リストのお題記事2020年に泊まりたい宿の記事などを書いていたりしたら気がつけば1月中旬!遅くなりましたが2019年版も発表したいと思います。

「部屋と建物」「風呂」「食事」の項目ごとに良かった宿ランキングを作った

普段、温泉旅館の宿泊レポートを書く際に私は、★5つを満点として「部屋」「食事」「風呂」について自分なりに採点し、最後にサービスや総合的な印象などを含めて「再訪したい度」を決めて、ご紹介するようにしています。

そのため、この記事ではそれに倣い「部屋」「食事」「風呂」という観点で、最高に印象に残っている宿を1位~3位まで発表します。項目ごとのランキングなので「お湯はいいけど、食事はちょっと……」な宿であっても「風呂ランキング1位」になり得るということです。

ただ、実際に「いい宿だったか」「また泊まりたいか」ということを考えるときは「部屋」「風呂」「食事」のどれかが突出していい宿だけではなく「すべてが平均的に良い」宿や「サービスが良い」「コスパがいい」宿が上位に来ることも多いものです。

昨年同様「いろんな要素を総合的に見たランキング」は、別の記事でまたご紹介したいと思います。

2017年、2018年に泊まった宿の総合ランキングは上記です。

2019年「部屋と建物」が良かった温泉宿ランキング

宿泊レポートの中では「部屋」という項目名にしていますが、実際には

・建築物としてすばらしく「ここに泊まれるのか!」という感動がある
・設備が整っており、住みたいぐらい快適に過ごせる

という2軸で見ています。なので「部屋と建物」が良かったランキングとしました。

部屋第3位 長野県「小諸 中棚温泉 中棚荘

小諸にある、島崎藤村ゆかりの宿「中棚荘」には12月下旬の土曜日に1人で泊まりました。

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島崎藤村の代表作「まだあげ初めし前髪の 林檎のもとに見えしとき 」から始まる「初恋」にちなんで、10月から5月は湯舟にりんごが浮かぶ「初恋りんご風呂」が楽しめます。

まだブログに宿泊レポートを書いていないのですが……実は泊まるのは今回が3回目。
今回「部屋」部門で3位に選びましたが、食事もおいしく、お湯も良く、サービスも良い、大好きな宿なのです。

ただし、土曜日の1人泊のプランはいつも出ているわけではなく、空室が多いタイミングでスポット的にプランが出ているときがあるので、うまく見つけて予約しています。そんな感じでも3回、なんとか土曜日に泊まれていますので、わりと1人でも宿泊しやすい宿だと思っています。

建物は古いがこたつの部屋が最高に快適!水道からは温泉水が出る

中棚荘の建物は、建てられた時期によって「大正館」「平成館」に分かれますが、私は3度とも大正館の1階に泊まりました。

この「大正館」は、かつて島崎藤村も泊まった建物だそうで、2階にはそれにちなんだ「藤村の間」もあります。

大正時代に建てられているので、古いことは古いのですが、非常に快適なお部屋なのです。

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部屋は、四畳半が2つくっついている形をしており、手前のほうに既に布団が敷かれています。

恐らく、もっと大人数で泊まる場合は夕食のタイミングで布団を敷くのではないかと思うのですが、1人で泊まる場合は布団が敷かれていても十分にスペースがあるので、あらかじめ敷かれていることも多いものでして。気にする人もいるようですが私はぜんぜん気になりません。

むしろいつでも布団に入って昼寝ができて、最高ではないでしょうか。中棚荘では厚手のマットレスの上に布団が敷かれているので寝心地も大変良いです。

そしてなんと言ってもこのこたつ!!!

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四畳半にテレビ、電気ポット、冷蔵庫、座椅子。もうここから出たくないぐらいの快適スペースです。

広い部屋ではないのですけど、なんでしょう、この狭さがちょうどいいと言いますかね……。

洗面・トイレも室内にはないのですが、部屋を出てすぐのところにあるので特に不便ではありません。建物は古いけれどトイレはちゃんとウォッシュレット付きのものに整備されています。

また、タイル張りの洗面所の美しさもさることながら、水道からは温泉水が出るのです。

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ほんのりと温泉の香りがする癖のない味なので、私はありがたくどんどん飲んでしまいますが、温泉水が苦手な方のために、水道の側に温泉水ではない飲料水も用意されているのがすばらしいですね……。

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私はと言えば、温泉水を部屋の電気ポットに汲んで湯を沸かし、持参したドリップパックで温泉コーヒータイムを楽しみます。

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こたつで温泉コーヒー。しかもなんかこたつ布団がかわいくて癒やされます。

それから、中棚荘さんはWi-Fiもしっかり完備されていまして、部屋でも不自由なく利用できました。個人的には、Wi-Fiがしっかり使えるかどうかって部屋の快適度に大きく関わってくると思っているので、この点もありがたかったです。Wi-Fi完備と書いてあっても、行ってみると速度が遅かったり、あまりつながらなかったりすることがけっこうあるんですよね……。

そして、浴室は別の棟「平成館」にあるので、向かう際は一瞬外に出ることになるのですが、その際の羽織ものが、モンベルのダウンなのです。

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これも個人的にはお気に入りです。浴衣や羽織のたもとを、食事のときなどによく汚してしまうんですよね。これなら汚す心配がありません。

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お風呂上がりはこの羽織を着て、館内の喫茶コーナーで地ビールなど楽しみました。iPadで漫画を読みつつ。

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それと「建物・部屋」ではありませんが、平成館と大正館を行き来するために外に出ると、庭にヤギがいるのが見えるんです。

このヤギがなんかかわいくて「外出ると寒いけどヤギ見れるからいいか」と思えるのですよね。(そのために飼っているわけではないと思いますけど笑)素敵な宿なので早く宿泊レポート書きたいです。。。

部屋第2位 青森県「蔦温泉旅館

青森県の蔦温泉旅館には2018年の6月にも宿泊し「2018年部屋がよかった宿3位」に選んでいたのですが、2019年も10月初旬の土曜日に1人で泊まりました。

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蔦沼の紅葉まではまだまだというタイミングでしたが、宿の前は少し紅葉してきていてきれいでしたね。

10月中旬から11月上旬の紅葉シーズンに限っては、残念ながら1人泊は平日でも受け付けていないようなのですが、それ以外の時期ならば土曜日でも1人で泊まれます。このときは、1人で泊まれるギリギリのタイミングでした。

宿泊レポートもこちらに書いています。

趣のある建物と新しく快適なお部屋を両方楽しめる

2018年泊まったときにかなり気に入ってしまったので、1年半後にまた来てしまったというところなのですが、チェックインしようとしたら、まだ名前を言っていないのにスタッフの方に「1年半ぶりぐらいですね」と言われて驚きました。食事のタイミングでわかったのですが、この日1人で泊まる女性が私だけだったから、チェックイン担当の方は予習されてたのだと思います。でも、すごい。

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建築された時期の異なるいくつかの棟から成る宿なので、玄関の引き戸なんかはかなり年季が入っており、湯治場っぽい雰囲気を感じさせます。

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チェックイン手続きを行った部屋がこちら↑
黒い革張りのソファが部屋の雰囲気とあっていて素敵でした。

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玄関とその周辺は大正7年に完成した建物を現在も使っており、右手に見える部屋は宿泊客のくつろぎスペースとして利用されていました。 

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宿泊したのは、玄関周辺とは棟が異なる、鉄筋コンクリート造りの「西館」です。こちらは新しくきれいで、快適なお部屋でした。

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緑が美しい季節だったので、広縁の椅子に座ってテレビを眺めつつ緑を眺めつつビールを飲んだりするのが最高でしたね。

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書き机のスペースがとても快適で、Wi-Fiもしっかりつながるのでブログ更新が捗りました。

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お部屋にコーヒーメーカーもあり。
1人なのに4杯ぶんコーヒーが淹れられる用意があって驚きました。もしかして、2人で泊まるとき用のセットだったのかもしれませんが……コーヒーが好きなので1人で飲んでしまいました。

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浴室近くにある入浴後の休憩スペースが広々としていてとてもよいです。

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お風呂あがりにロッキングチェアに揺られながら、浴衣でのんびりするのは最高に気持ちよかったですね。

一人泊だとややお値段は高めながらも、サービスも食事もお風呂もいい、とても快適な宿でした。もうちょっと安ければ連泊して楽しみたいなあ、と思ったり。

私は新しい「西館」に泊まりましたが、木造でお部屋にトイレが付いていない「本館」のお部屋のほうが少しだけリーズナブルに泊まれます。以前はもっと安く泊まれたらしいんですが、経営が代わったり改築したりを経て、値段が上がってしまったようですね。

現在は西館と本館でそこまでお値段も変わらないですし、快適なお部屋を求めるなら西館に宿泊したほうが良いとは思います。

 

部屋第1位 群馬県「谷川温泉 檜の宿 水上山荘

部屋と建物が良かった宿の第1位は、10月に1人で宿泊した谷川温泉の水上山荘です。

宿泊レポートはこちら↑

こちらの宿は休前日は1人で泊まれない宿なので、休みを取って平日に泊まりました。土曜日は無理ですが、日曜日または金曜日は1人でも予約できますので、土日休みの人でも1日休みをとれば泊まれます。

また、お部屋の種類は限定されますが、1人でも半露天風呂付きの部屋が予約可能なのです。以前、知人と一緒に泊まったときにその部屋付きのお風呂が大変に良かったので、もう一度今度は一人でのんびりと泊まりたくて休みをとって泊まりました。結果、まさに「命の洗濯」と言ってもいいようなすばらしくリラックスした時間を過ごせて、お金と時間をなんとかしてまた泊まりたい……と考えているところです。

こたつ&ソファ&谷川岳が目の前に見える部屋風呂がすばらしい

今回宿泊したのは10畳の和室に広めの広縁が付いたお部屋。そして贅沢にも半露天風呂が付いています。何年も前からここに泊まりたい泊まりたいと思っていたのですけど、ようやく思いきりまして、奮発しました……。

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広縁にはこたつと、その後ろにはソファも置いてあります。 

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大きな窓からは谷川岳をのぞめるはずだったのですが、今回は天気が良くなかったのであまり見えませんでした。ただ私は、谷川岳には快晴のタイミングで何度も登っているので、そこまで眺めにはこだわりません。

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ソファでごろごろしたり、こたつでごろごろしたり。 
Wi-Fiもしっかりつながりましたので、ブログ執筆もはかどりました。たぶん、動画見たりするのも余裕の速度だと思います。

そしてごろごろやブログ執筆に疲れたらお風呂に入ります。

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大きな窓を開放すれば半露天風呂のようになる内湯です。
すばらしいと思うのは、浴槽の中にこのように座りやすい椅子が作ってあることです。

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椅子に座ると半身浴状態になり、谷川岳を半身浴しながらゆっくり眺められる、というわけです。この日は山はあまりよく見えませんでしたが、やや温めのかけ流しのお湯につかりながら、iPhoneで読書するのも楽しかったです。

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夕食を個室食事処でいただく間にお布団を敷いていただけるのですが、その際、タイプの違う枕の予備と、ホテルによくあるような寝間着も置いてあったのもすばらしいなと思いました。

「浴衣は意外と寝にくい」という話もよく聞くので、これはありがたいサービスではないかと思います。

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宿泊したお部屋ではありませんが、朝夕の食事をいただいた個室の食事処も、大きな窓から紅葉が眺められるのがよかったです。

ややお値段は張りますが、快適な部屋と、浴室・睡眠・食事どきのいずれも、快適に過ごせるよう工夫を凝らしてくださっているのが感じられた水上山荘さんを「部屋と建物」ランキングでは1位に選ばせていただきました。

2019年「風呂」が良かった温泉宿ランキング

「風呂」の良さには「お湯そのものの良さ」と、浴室がきれいで新しい・露天風呂からの眺めがいい・アメニティがしっかりあるなど「浴室の環境の良さ」の2つに分かれるのではないかと思うのですが、今回のランキングは「お湯」を重視して選びました。

「それなら『お湯が良かったランキング』と書くべきか?」とも思いましたが、通常の宿泊レポートで「風呂」という名前で項目を作っているためそれにならい、ここでも「風呂が良かったランキング」としています。

ちなみに、今回選んだ3軒は3軒とも「以前1度泊まったことがあって『また泊まりたい!』と思い続けて2019年に再訪した宿」でした。やっぱり、お湯が良い宿って忘れられないんですよねえ。

風呂第3位 群馬県「川古温泉 浜屋旅館

風呂が良かった第3位に選んだのは、群馬県の川古温泉 浜屋旅館です。

かなり前に1度、友人と一緒に泊まったことがあり、そのお湯のすばらしさに感動したのですが、今回ひさびさに1人で泊まることができました。

宿泊レポートはこちらです↑

39度ほどのぬるめの源泉を、露天風呂も含めすべての浴槽で加温することなしにかけ流している宿です。1月の土曜日に1人で泊まりましたが、こちらの宿の繁忙期はもちろん、春から秋にかけての気候のいいシーズンです。

「人肌のぬる湯」が大好きな人以外は、冬に入るのは厳しいかもしれません。でも、そんな閑散期の冬だからこそ土曜日に1人で泊まれた、というところでしょうか……。基本的には1人泊は平日のみ対応の宿です。

 広い露天は湯浴み着OKの混浴、女性専用露天風呂もありのぬる湯天国

川古温泉浜屋旅館は、混浴の浴室と露天風呂もあるのですが、いずれも湯浴み着着用っやバスタオル巻きOKです。

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今回は冬ということで、この広い露天風呂を独占状態の時間も長かったのですが、混んでいるときでも女性の方が普通にタオル巻きで入っていますし、ワニみたいな人も特にいなかったので、わりと気軽に入れる混浴ではないかと思います。 

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人肌のぬる湯は、本当にいつまでも入っていられるような心地よさ……。
源泉が39度ぐらいですが、露天風呂で37~38度というところでしょうか。個人的には「冷たい」と感じる温度ではなく、本当にちょうどいい温度です。

降り積もり雪を眺めながら、何時間でも浸かっていられそうなお湯でした。

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飲泉も可能です。弱アルカリ性のお湯ですが、癖がなく飲みやすいお味です。

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女性専用の浴室もあり、こぢんまりとした浴室ですがこちらも加温なしのかけ流し。シャワーなどの設備もきちんと設置されています。

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湯舟のふちからお湯がどんどん溢れていくのを眺めるのも楽しいですね。

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また、以前泊まったときはなかったのですが、女性専用の露天風呂もできていました。

こちらならば湯浴み着なしで裸で入れますし、混浴はどうしても嫌! という方でも楽しめるのではないかと思います。

ただ、脱衣所はやや古く、ちょっと雑多な雰囲気ですので、きれいなお風呂が好き!な方には向かないかもしれません。そのあたりは宿泊レポートを参考にしていただけますと幸いです。ちなみに、山の宿ですが食事もおいしく、新しい宿ではありませんが部屋も快適です。いつか連泊湯治したいですね……。

風呂第2位 大分県「別府明礬温泉 岡本屋旅館

風呂が良かった宿第2位に選んだのは、大分県の別府明礬温泉、岡本屋旅館です。 

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1月の平日に1人で宿泊しました。
こちらの宿は、休前日は1人泊不可、平日のみOKの宿です。

内湯は青磁色、露天風呂はミルキーブルーのお湯が美しい

浴室は露天風呂付きの大浴場が男女別であり、時間による浴室の入れ替えはありません。ここだけの話ですが、男湯のほうが露天風呂が広いそうで、雑誌に写真が載ったりする「庭園露天風呂」は男湯のものだそうです。

ここで紹介する写真は女湯の写真で、それでもけっこう広いとは思うのですが、男湯はもっと広いよ!ということだけ付け加えておきます。

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内湯には岩風呂と檜風呂があり、ほのかに硫黄の香りがする源泉が常にかけ流されています。

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内湯は浴槽が大きくないこともあり、すぐにお湯が入れ替わってしまうため、ほんのりと青緑がかった透明なお湯で、白っぽさはありません。 

岡本屋旅館のお湯は「青磁色」と言われたり「ミルキーブルー」と言われたりするようですが、内湯はまったくミルキーではないので、こちらは「青磁色」ですね。 

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お湯に浮かんでいるのは「ざぼん」で、冬の間浮かべているそうです。硫黄の香りに混じって、ほんのりと柑橘類のさわやかな香りが漂います。 

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そして露天風呂へ!おお!こちらはミルキーブルーです!
実は、岡本屋旅館さんも泊まるの2回目なんですが、初回はお湯を入れ替えたばかりだったのか、露天風呂もあまり濁っていなかったんですよね。透明なほうがお湯が新ということなんですが、ミルキーブルーを見られたのはやはりうれしい!

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わりとさらっとしたお湯で、お風呂あがりは肌がつるつるになります。 

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ミルキーブルーとざぼんの黄色の対比も美しい……。 

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早めにチェックインしたので、露天風呂をしばらく独り占めでき、すばらしい湯浴みを楽しめました。

ちなみに、すぐご近所にある旅館の小宿YAMADAYAさんもすばらしいお湯で、このランキングに選ぶかどうかかなり迷ったのですが、すぐご近所なのにぜんぜん泉質が違うんですよね……。

別府でも明礬地区はやはり別格だなあと思いました。また泊まりたい宿です。

風呂第1位 長野県「白骨温泉 泡の湯旅館

お湯が良かった宿第1位に選んだのは、長野県白骨温泉の「泡の湯旅館」です。

12月の土曜日に1人で泊まりました。 

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例年に比べると少ないそうですが、雪もそこそこ積もっていて気分が盛り上がりましたね。

泡の湯旅館は、数は少ないのですが1人泊専用の小さな部屋があり、休前日でも1人で泊まることができます。ただし(これは1人泊に限ったことではないですが)やや値段はお高め&人気があるので予約は前々からしておかなければならないので宿泊ハードルはちょい高いです。
お湯は日帰りでも楽しめるのですが、土日の日帰り入浴は混んでいるので、ゆっくり楽しむためになんとか泊まりたい!と思ってしまう宿だったりします。

混浴露天が有名だが、内湯の非加熱源泉風呂が最高すぎる

ちなみに今回「風呂が良かった」でご紹介した3軒はすべて飲泉可能な宿です。

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泡の湯旅館も、浴室に向かう途中に飲泉所があり、硫黄の香りががっつり香る源泉を飲むことができます。これからお風呂に入るための水分補給&このすばらしいお湯に浸かれるのか!という気分が盛り上がりますね。 

泡の湯と言えば有名なのは、広い広い、混浴露天風呂ではないでしょうか。

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日帰り入浴の時間帯はどうなのかわかりませんが(数年前に日帰りで来たときはなくて、バスタオルをレンタルした)宿泊者しかいない時間帯は、混浴露天風呂の脱衣所には湯浴み着がたくさん置いてあり、入るたびに新しいものを使うことができます。

こんな感じで、脱衣所を出るタイミングからガッツリ濁った湯に浸かった状態ですし、湯浴み着もあるので混浴難易度はかなり低いと思います。

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広い!!

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日帰り利用も含めて何度か来ていますが、ワニみたいな変な人には1度も遭遇したことがありません。みな、家族や友人や恋人と談笑しながら混浴を楽しんでいるすばらしい露天風呂だと思います。すべての混浴風呂がこうであってほしいわ……。

というわけで「混浴風呂が入りやすくていいよ!」という点も含めて、泡の湯旅館のお風呂はすばらしいと思うのですが、正直なところ1人で泊まったときは、混浴風呂は話のネタ程度に入っておけばよくて、じっくりと楽しみたいのは女性専用の浴室のほうです。混浴露天はちょっと広すぎて、ややお湯がなまっているような感じもありますし。色はきれいなんですけどね。 

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女性用の浴室にも露天風呂はあり、こちらなら裸でのんびり楽しめます。浴槽が小さいのであまりお湯は濁っていません。それから泡の湯旅館の源泉も38度ほどのややぬるめのお湯ですので、混浴露天も女湯の露天も加温しています。

すばらしいのはこの内湯です。

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浴槽が2つあり、左の大きめの浴槽は加温なしの源泉そのままの浴槽をかけ流しています。右の小さな浴槽は42度ぐらいの熱めの加温浴槽です。

この2つの浴槽を行ったり来たりするのが最高に気持ちいいのです! 

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非加熱の源泉は炭酸泉で泡つきがあり、宿の名前が「泡の湯」だったことを思い出させてくれます。硫黄泉の炭酸泉って珍しくないでしょうかね……。

冬は37度ぐらいと思われる非加熱源泉も、個人的には長く浸かっていても「冷たい」と感じるようなことはなくいつまでも入っていられる温度なのですが、たまに熱い湯に浸かって、それからまたぬる湯に入ると、その瞬間体がふわっとゆるむような感覚があって、それがまたいいのです。

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浴室の雰囲気も良く、一晩中浸かっていたくなるようなすばらしいお湯でした。

2019年「料理」が良かった温泉宿ランキング

実は、2017年・2018年の「料理が良かった温泉宿ランキング」でも、3位を1軒に絞りきれず4軒ご紹介してしまったのですが、今回も……でした。

でも、4軒とも本当においしい宿でしたので、紹介させてください。ちなみに4軒とも土曜日に1人でとまれる宿です!私もすべて土曜日に泊まりました。

料理第3位 山形県「湯田川温泉 九兵衛別館 珠玉や

第3位に選んだ2軒のうちの1軒は、山形県鶴岡市の湯田川温泉にある九兵衛旅館別館 珠玉やさんです。5月の土曜日に1人で泊まりました。

ちなみに本館の九兵衛旅館さんは、2017年に泊まった食事がおいしい宿1位にも選んでいる、とにかく食事がおいしい宿なのです。

今回選んだ「別館 珠玉や(たまや)」さんは、九兵衛旅館さんの目の前にあり、浴室はすべて貸切風呂という宿です。 

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九兵衛旅館に泊まると、珠玉やさんのお風呂にも入りに行けるのですが、最上階の展望風呂からは鳥海山が眺められ、いつかこちらの宿にも泊まってみたいと思っていたのです。

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また、九兵衛旅館、別館珠玉やともに土曜日の1人泊が可能な宿です。 

湯田川孟宗づくしのメニューが味わえて幸せ

今回、珠玉やさんに宿泊したのは、湯田川名物の「湯田川孟宗」を使った、孟宗竹づくしのメニューをいただきたかったからです。

九兵衛旅館、珠玉や共に、毎月のように料理メニューを変えて、季節の野菜や魚介をテーマにした料理を提供しているのですが、5~6月上旬はこの「湯田川孟宗」がテーマのメニューを提供しているのです。

実は私自身、湯田川温泉のある庄内地方の出身で、孟宗竹を使った料理は子供の頃からの好物でした。しかも湯田川温泉は、庄内の中でも有名な孟宗竹の産地です。

最初は、九兵衛旅館で予約をしようかなと思っていたのですが、既に期間中の土曜日は満室だったので、空室のあった珠玉やさんを予約したというわけで。

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孟宗尽くしのお品書き、気持ちが盛り上がります!

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九兵衛旅館さん同様に、お酒の種類もさまざま揃っていました。

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 地ビールと濁り酒を1合いただきましたが。どちらもおいしかった……。地ビールは「月山地ビール」という山形の地ビールメーカーで作っているものですが、山形で飲んだ地ビールの中で一番おいしかったです。(地酒は多いけど、地ビールはわりと少ないんですよね)

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うるい、青みず、わらびと、山菜たっぷりの前菜がうれしい……。

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ゆり根の和風ムース!ほっくりとしたゆり根と、濃厚なムース。何が入っているんでしょうか……何にせよおいしいです。

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鍋ものは「山形牛の湯上げ」という、ぶ厚い霜降り和牛を鍋仕立てでいただくもの。調理法はさっぱりとしつつも肉はジューシィな脂たっぷり、こたえられません……。

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天ぷらも、山菜と孟宗竹。春の恵みここに極まれり……。

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むきそば饅頭、孟宗あんかけ。
「むきそば」は、庄内の中でも酒田でよく食べられる郷土料理で「そばの実をむいて茹でたものにダシ汁をかけて食べる」というもの。

だし汁が孟宗竹を細かく刻んだものを混ぜたあんかけになっているのが素敵です……。

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最後に、お楽しみのお替わり自由の孟宗汁&孟宗ごはん。
ですが、これだけはちょっと、イメージしていたものと違いました。孟宗汁がなんか、上品すぎると言いますか……。これは恐らく、地元民ゆえの思いで、別の地域から旅行で来られた方は感じないのではないかと思うんですけど、特に孟宗汁の味が上品すぎるんですよ。庄内の孟宗汁はもっと酒粕たっぷり、筍も大ぶりに切られていて、厚揚げと豚肉が入っているものだと思っていたので。でも、これはこれでおいしかったです。

そして朝食では、九兵衛旅館でも毎回楽しみいしている「長芋煮」が! 

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朝食にもしっかりとデザートが付きました。それも2品!
「こしあんソースのアスパラプリン」という、地野菜を使ったデザートと、自家製塩ジュレのかかったすいかです。はしりのすいか、おいしかったです。。。 

こうして書いていると「もう、珠玉やさんが1位でもいいんじゃないか」と思ったりするのですが、本館の九兵衛旅館さんと比べてしまうのと、孟宗汁が期待どおりではなかったところが惜しいポイントで、3位となりました。でも本当に、すべておいしかったです!

料理第3位 岐阜県「新平湯温泉 藤屋

もう1軒、料理が良かった宿の第3位として選んだのは、奥飛騨温泉郷、新平湯温泉の藤屋旅館です。奥飛騨の宿は、登山後の一泊でわりといろいろ泊まっているのですが、中でも気に入っている宿です。土曜日も1人泊のプランが出ているのもうれしいポイントですね。

宿泊レポートも書いています↑

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これまで2回泊まっているのですが、いずれも休前日に1人で泊まっています。季節にもよりますが、休前日は特に、直前では予約できないことがほとんどですね……。

飛騨牛の朴葉ステーキや岩魚料理など山のごちそうがおいしい

藤屋さんでは、夕食・朝食共に囲炉裏のある食事処でいただきます。 

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1人のお客さんを目立たない端の席にする、というようなこともあまりないので(私はぜんぜん気にしないのでいいんですけど笑)1人で食事処でご飯食べるのがダメな人は、やめておいたほうがいいかもしれません。あと、お酒の種類もそんなに多くはありません。

でも、私はなぜかこの宿の料理が口に合うんですよね。

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新鮮な岩魚の刺身や。

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朴葉の上で焼き上げる飛騨牛は、最初に泊まったときに最高に気に入ってしまったので、今年は「肉の量2倍」の増量プランで予約してしまいました……。 

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並んでいるところを見るとすごい量だなーと思いましたけど、おいしいので完食してしまいました。 

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 山菜の天ぷらもおいしいです。山の宿の定番の料理なんですけどね……。

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朝食には飛騨名物の朴葉味噌も、もちろんおいしかったです。

奥飛騨の宿には、ここ以外にも凝った飛騨牛料理を出す宿や、料理にこだわりのある宿もたくさんあるのですけど、昔から変わらないシンプルな調理法で提供してくれる藤屋さんの食事がとても気に入っているので、3位に選ばせていただきました。

 

料理第2位 長野県「美ヶ原温泉 月の静香

第2位に選んだのは、長野県松本市美ヶ原温泉にある「月の静香」という宿です。

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2019年の3月に「入笠山か北横岳に日帰りで登って、諏訪あたりの宿に泊まるか」と思っていた週末、たまたま諏訪にいい宿がなく、松本まで足を伸ばして泊まった宿です。「美ヶ原温泉」という名前ではありますが、美ヶ原高原には特に近くはありません。

口コミを読んで「食事の評判が良さそうだな」とは思ったのですが、正直期待以上で印象に残ったので2位に選びました。

休前日に1人泊のプランが出ている宿で、私も土曜日に泊まっています。

食前酒からデザートまで全部おいしい!別の季節も泊まりたくなった宿

月の静香では部屋食のプランもありますが、私は洋室に宿泊したので食事処でいただきました。

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席に案内していただくと、食事処の一番奥で、しかも隣の席との間には大きな衝立があり、距離も十分離れていました。他のお客さんの視線を気にせず、ほぼ個室食事処のような雰囲気だったのでお気遣いがありがたかったです。

f:id:happydust:20200119122321j:plain席に着くと、美しく盛り付けられた前菜と、ステーキ用のお肉、そしてその場ですりおろすワサビ、その場で炊き上げる釜飯!心が躍るラインナップです。山葵の隣にあった食前酒の「ナイヤガラワイン」がいきなりおいしくて、お替わりしたくなりました……。

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お品書きがこちら。信州サーモン、桜肉たたき、信州プレミアム牛、手打ち蕎麦、ふき味噌、山菜と、信州らしい食材を使ったメニューがこれでもかと並びます。  

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日本酒を2杯いただきましたが、どちらも選び抜かれたお味という感じ、おいしかった……。

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ねっとりと甘い信州サーモン、さっと炙られた帆立などお刺身にも手がかかっています。

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馬刺しは、長野県のお宿でよくいただくメニューですが、たたきにして美しく盛り付けられた馬肉はまた格別。

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そしてこの信州プレミアム牛!なんという分厚さ。そしてサシの入り方が美しいです……。

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付け合わせの野菜が、提供時から火が入っていてさっと温めればよくなっているのもうれしい!生の野菜を固形燃料で焼くと、なかなかうまく焼けなくて、肉を食べ終わった後に絶対野菜だけ残ってしまうんですよ……。

そこに気づいてくれる宿は確実に、他の料理もおいしいのです。この宿も例外ではなかったですね。

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表面を炙ると、肉に細かく入った脂身がとけてピンク色に……美しい……。

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筍ご飯もおいしく、漬けものもたっぷりでうれしかったです。

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朝食は、サラダや飲み物とヨーグルトを好きに取っていただくハーフバイキング形式でした。ヨーグルトが自家製なのかおいしくて、印象に残っています。

3月に宿泊して食事が非常においしかったので、実は秋にも「松茸プラン」というのが出ているのに気づいて思わず予約してしまったのです。年に2度行こうと思うほどおいしかったのですが……なんと、予約していた週末に大きな台風がおとずれ、あえなくキャンセルすることになってしまいました。2020年こそは松茸を……と、たくらんでいるところです。

料理第1位 神奈川県「湯河原温泉 オーベルジュ湯楽

2019年料理がおいしかった宿第1位に選んだのは、湯河原温泉のオーベルジュ湯楽です。

土曜日も1人泊を受け入れてくれる宿で、12月の土曜日に1人で泊まりました。常連客が多く人気の宿で、前々から予約して泊まりました。 

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料理がおいしい宿ですが、お湯もすばらしく良くて、すっかりファンになってしまいました。どうか、これからも休前日の1人泊プランをなくさないでいただけるよう、せつに願います。「オーベルジュ」と謳っている宿で1人で泊まれる宿は、多くないんですよね……。 

この料理とお酒を都内でいただいたらいくらするの?と考えてしまった

オーベルジュ湯楽の料理は「イタリアン+和」のコース料理ですが、夕食に関してはお刺身が出るのと、最後の〆が炊き込みご飯なこと以外は、イタリアン強めのコース料理です。

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そして、この宿のすばらしいところは、グラスワインの種類がめちゃめちゃ多いこと!
白、赤、ロゼ、スパークリングと、それぞれ数種類ずつ(赤白は10種類ずつぐらいあった)揃っており、グラスワインのみで相当楽しめます。

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それでいて日本酒もけっこういい銘柄を揃えており、利き酒セットまであって、その至れり尽くせりぶりに驚いたのですが……いつもは日本酒派の私も、このグラスワインの充実ぶりにはワインを飲みたくなってしまいました。

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乾杯はスパークリングワインで。その後は白と赤のグラスワインを1杯ずついただきました。

コースでいただいた料理のすべてが、盛り付けが工夫を凝らされていて見た目にも美しく、野菜たっぷりで、味もすばらしくおいしいというパーフェクトさで。 

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こちらがお刺身。刺身のつまって「刺身と一緒に食べても味が薄くなるだけでおいしくなくない?」と常々思っていたのですが、オーベルジュ湯楽の刺身のつまは、見た目にも美しく、つま自体に味がきちんとついていて水っぽくなく、おいしいのです。刺身に醤油をつけて、つま(食べられる花や海藻)と一緒に海苔ではさんでいただきます。

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魚料理も、野菜たっぷり、味付けも薄すぎず濃すぎず、すばらしい。

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肉料理もすべて、しっかりと味付けされた野菜が美しく添えられており、栄養バランスもいいうえに、野菜自体が大変おいしいのです。

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〆のご飯はトリュフご飯!!!

土鍋で炊き上げたご飯に、目の前でたっぷりとトリュフを削ってくださいます。

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デザートまですべて、盛り付けも美しく、おいしかったです。

朝食は和食なんですが、干物の種類を前夜のうちに選べたりと楽しみもありつつ、おかずの数も多くておいしかったです。 

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そして、野菜サラダがおいしかった!やはりここは野菜がおいしい……。 

イタリアンがおいしかったので、洋朝食が選べたらより良かったのかも……と思いましたが、和朝食も十分においしかったです。毎月メニューが変わる宿なので、また別の季節に絶対行きたい!と心に誓いました。

お安い宿ではないですが、都内からだと湯河原は近くて交通費もあまりかからないので、たまの贅沢を味わいに行くのに最高の宿ではないかと思います。