温泉ブログ 山と温泉のきろく

山好き女子の温泉と食と山旅の記録です。

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川古温泉 浜屋旅館 宿泊記 極上ぬる湯の混浴露天で有名な、群馬の山奥の宿に一人泊

群馬県 みなかみ町 川古(かわふる)温泉 浜屋旅館

川古温泉は、古くから神経痛や関節痛によく効く名湯として知られている、群馬県のみなかみ町にある温泉地です。

江戸時代後期にはお湯が湧いていることが発見されていたそうですが、大正時代に湯小屋が作られ、浜屋旅館が一軒だけ、営業を続けています。

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まさに「山奥の湯治宿」という風情の宿ですが、熊や鹿、川魚やきのこなどをたっぷりと使った手作りの食事が大変おいしく、39度ほどのぬるめの源泉も気持ち良いので、以前一度泊まって非常に気に入った宿です。ただ、ぬるめの源泉ということもあってか、春から秋の気候のいい時期はあまり一人泊しやすいとは言いがたいのですよね。

それで今回あえて、1月の寒い時期の土曜日に一人で泊まってきましたので、レポートしてみたいと思います。 

ぬる湯で有名な群馬の湯治宿に、あえて真冬に一人で泊まる

実は、川古温泉浜屋旅館に泊まるのは今回が初めてではなく、もう10年ぐらい前のことでしょうか。キャバクラ時代の友人と2人で泊まったのが最初です。

1人泊だと繁忙期は予約が取りにくいこともあり、また、湯浴み着着用OKとは言え混浴露天に1人で入る勇気が当時はなかったこともあって、2人で泊まったのでした。

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今回は1人。

源泉がぬるいですし、木々の緑も美しい場所ですので、夏に行きたい人が多い宿だと思うんですよね。それで、泊まりやすい冬にあえて予約しました。

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冬の雪景色も悪くないと思うんですけどね。

1人泊で予約可能なプランは「2食付きの基本プラン」「お料理控えめ2食付きプラン」「連泊湯治プラン」「素泊まりプラン」などがありますが、食事もおいしい宿ですので2食付きの基本プランで1泊しました。

基本プランで1人で泊まると、平日なら13300円。休前日だと14800円でした。2人以上で泊まるときと1人で泊まるときの料金の差額は2千円少々です。個人的にはまあ、許容できるぐらいの差額だなと思います。

10時から16時までは日帰り入浴も可能

宿の玄関前には、日帰り入浴の案内がありました。10時から16時までの時間帯は、大人1000円、子供500円で日帰り入浴も受け付けています。日帰りでは、昼食休憩などの利用はできないようです。

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日帰り客のためでしょうか、100円で利用できる(おそらくお金は戻らない)コインロッカーも設置してありました。しかし、近くまでバスが通っているわけでもないので、ここに日帰りで来る人って確実に自家用車利用ですよね。。。

まあまあ山奥ではありますが、以前泊まったときは日帰りのお客さんもかなりいるように見えました。今回は真冬だったので、ぜんぜんいませんでしたけど・笑

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玄関から中に入りまして。

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受付に人がいないときはボタンを押して待ちます。

受付は売店も兼ねており、お土産やお菓子類、ヤクルトや豆乳、ゼリー飲料などが販売されていました。

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湯治プランはありますが、基本的には食事付きの湯治となり、自炊室や自室にコンロのような設備はありません。なので売店で売っているのもごく普通の旅館と同じでした。

川古温泉までのアクセスと送迎

川古温泉は上越線の水上駅からタクシーで20分ほど、新幹線の上毛高原駅からならタクシーで30分弱の場所にあります。

10年前に来たときは、特に公共交通機関利用の場合の送迎の案内もなく、事実上水上駅からタクシーで行くしかないような感じでした。それもあってタクシー代を割り勘すべく、友人を誘ったのです。

しかし現在は、近くの猿ヶ京温泉のバス停まで、行きも帰りも送迎していただけることが、公式サイトにも明示されています。

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予約の際に時間を指定して迎えに来てもらう必要がありますが、公共交通機関利用の場合は送迎を予約したほうが絶対にいいと思います。

というのは、10年前は上越線が停車する時間になると、水上駅の前に何台か必ずタクシーが待っていたものですが、最近は、ほぼいないのです……。そして、タクシー会社に電話しても車が足りないという理由で何十分も待たせられることも多いのです。「4人いるからタクシーでいいや」と思っていると、思いがけず時間を無駄にしてしまうことがありますので、電車で行く場合はバス利用&送迎をおすすめします。

【部屋】★★★★☆ 冬はこたつあり!Wi-Fiも完備で不自由なく過ごせる

チェックインした後は部屋に案内していただきました。4階の「金山」というお部屋です。

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1人泊で宿泊可能なお部屋は、8畳の和室です。浜屋旅館にはこれより狭いお部屋はありません。

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冬なので部屋の中央にはこたつがセットしてありました。

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部屋の奥から撮影するとこんな感じ。
広縁もありますので、こたつがあっても部屋は狭く感じませんね。

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部屋に入ってすぐのところに洗面所とトイレ。
洗面所と言いつつ、ミニキッチンのような雰囲気ですね。かつては電熱器なんかが置いてあったのかもしれません。

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戸棚の中には急須と湯呑みと栓抜きとグラスが2種類。
グラスと栓抜きがあるのはうれしい。

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ポットは湯沸かし&保温機能付きなので、持参したコーヒーを淹れるのにも困りません。

洗面所でもあるので、アメニティ類とドライヤーもありました。

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ヘアゴム・コットン・麺棒のセットにヘアブラシ、シャワーキャップ、そして歯ブラシと案外いろいろ揃っていました。

冷蔵庫には有料の飲み物が入っていますが、買ってきた物を入れるスペースもあります。

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梅酒、日本酒、ポカリスエット、ウーロン茶、瓶ビールはキリンラガーとアサヒスーパードライ。

棚の中には浴衣と羽織、フェイスタオルとバスタオル。そして足袋ソックス。

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鮮やかな色の縦縞の浴衣は、なんだか少し珍しい感じ。

洗面所の奥にはトイレも付いています。

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ちゃんとウォッシュレット付きだし、清潔です。

広縁からは川の流れが見えました。

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風呂上がりにこちらで、景色を眺めながらビールなんか飲むの最高でしょうね。

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こたつの上にはお茶うけが置いてあったのですが、なんだか種類が多いです。

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普通は多くて2種類なんですけどね……。りんごの煎餅、チョコレート、柿の種、海苔煎餅と4種類もありました。ちょっとしたことですが、なんだかうれしくなりました。

ちなみに、冷蔵庫の中の飲み物以外にも、館内には自動販売機がありますのでお酒やジュースを購入することはできます。

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ビールはやはりキリンとアサヒ。
スーパードライだけだとしょんぼりしてしまう私ですので、これはうれしかったです。自動販売機は、1階の食堂に入ってすぐのところにあります。

川古温泉浜屋旅館はしっかりとWi-Fi完備でした

浜屋旅館さんは、客室内や食堂では、パスワードなしで利用できるフリーWi-Fiが利用可能でした。

スマホでインターネットしたり、ノートパソコンでブログを更新するのにも不自由しない十分なスピードが出ていましたので助かりました。

建物は新しくはありませんが、設備もしっかり整っていますので、長逗留が十分に可能なお部屋だと思います。

【風呂】★★★★★ 冬は混浴露天も空いていて入りやすく、お湯は極上

浜屋旅館の浴室は、すべて地下にあります。

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屋外に大きな混浴露天風呂。
屋内に混浴の内風呂と男湯の内風呂、それに女湯の内風呂があることになっていますが、この平面図は少し古いもののようで、現在は女性専用の小さな露天風呂が内風呂のそばに作られました。

前回来たときは女性専用の内風呂はなく、混浴露天に入りたくない女性は内湯しか利用できないのがちょっとなあ……と思っていたのですが、女性も楽しみやすい宿に進化していました。

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エレベーターで地下に下り、右手に進むと男湯、左手に進むと女湯。
男湯の側には「混浴の内湯」も一応あるのですが、男性用の脱衣所とつながっていることもあり、女性がそちらに入りに行くことはあまりないようです。私も行きませんでした。

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廊下には無料で利用できる貴重品ロッカーもありましたので、日帰り入浴の際も安心ですね。

川古温泉の温泉分析書はこちら。

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泉温39.8度、ph7.99のカルシウム・ナトリウム硫酸塩温泉です。

脱衣所はもちろん男女別

では、脱衣所へ。もちろん男女別になっています。

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廊下はそれほど古さは感じなかったのですが、脱衣所はやや、古びた感じがありました。

湯浴み着やバスタオル巻きで混浴露天に入る人が多いのですが、脱水機などが特にないので使用した後は手で絞るしかなく、そのせいでちょっと床が濡れていたりもしますね。そのあたりは、清潔感絶対重視できれいな温泉宿が好きな方にはあまり向かないかもしれません。でも、お湯は本当にすばらしいですので。。。

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脱衣所には特にアメニティはありませんが、ドライヤーは置いてあります。少し風量は物足りないですが。

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浴槽のお湯は加水・加温・循環ろ過・消毒すべて無し。
冬はぬるくなりますが、あえて加温していないそのままの源泉が楽しめるのが魅力です。

湯浴み着&タオル巻きOKな混浴露天風呂

露天風呂の様子を最初にうかがってみると誰もいないようだったので、内湯で体を洗ってから、混浴露天風呂に向かいます。

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この扉を開けるとのれんがかかっており、混浴露天のほうに出ます。
湯浴み着もバスタオル巻きもOKですので、私は以前酸ヶ湯温泉で購入した湯浴み着を着用しました。以前は浜屋旅館さんの売店でも湯浴み着を販売していたのですが、現在は取り扱いがないようです。

私が使っている湯浴み着はこれ↑です。透けないし乾きやすいのが良いです。

広い露天風呂!

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雪が降っていますが、露天風呂の半分ぐらいに屋根がついているので頭が濡れることなく快適に入れます。

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ちなみに、浴槽に浸かって振り返ったところ。
「女」と書かれたのれんが女性用の脱衣所の入り口です。

飲泉所もありました。

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くせのない味で飲みやすいです。

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雪が降り積もる中、広い露天風呂を独り占め!土曜日だというのになんと贅沢なことでしょう。

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肌にまとわりつくようなしっとりといいお湯です。
真冬の露天で40度以下のぬる湯は寒くないのだろうか?と少し思っていましたが、ぜんぜん寒さは感じず、いつまでも入っていられる心地よさでした。

温度はぬるくても温まるのは、やはり温泉のパワーなんでしょうか。

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源泉は、広い露天風呂に何箇所かある湯口から、常に勢いよく投入されていました。

他のお客さんが入ってくるまで小一時間、一人で広い露天風呂を独占できて大満足!

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夏や秋は、木々の緑や紅葉がさぞかし美しいだろうなと思いつつ。

ただ、春から秋にかけては、虫や動物も近くに現れるので、入浴中も実は油断できなかったりします。

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あまり大きな声では言えませんが、実は、10年前に友人と一緒に来たときは、この露天風呂の岩肌で蛇を見ました。苦手な方はご注意ください。。。

季節によってはハチの危険もありますし、そういう意味でも、実は冬は安全なんですよね。 

ちなみに、今回は混浴露天は独占状態でしたが、お客さんが多い時期も女性の方はタオルを巻いて普通に入っていましたよ。

こぢんまりとしているが女性専用風呂も落ち着ける

さて、露天風呂を堪能した後は内湯にも行きましょうか。

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内湯はこぢんまりとしていますが、浴槽の大きさに対して源泉の投入量が多いからか、お湯はとても新鮮な感じがします。 

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内湯にはシャワー付きの洗い場があります。

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シャンプー・コンディショナー・ボディシャンプーあり。
シャワーも新しいもので水圧も問題ありません。

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さて、内湯へ。
広い露天風呂のような開放感はないものの、裸で入れるのはやはり良いですね・笑

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たっぷりかけ流されているので、浴槽の縁からつねにお湯があふれています。

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腰掛ける段差があるのもうれしいですね。肩までつかったり半身浴をしたり、好きな体勢で楽しめます。

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内湯の窓の外に、小さな露天風呂が見えました。
あれが、10年前に来たときはなかった女性専用の露天風呂です。
実は、混浴露天風呂よりも女性専用の露天風呂のほうが人気で、常に長湯している人がいたので、誰もいなくなって写真を撮れたのは翌日の朝でした。

女性専用の露天風呂もあり

では、女性専用の露天風呂に行ってみたいと思います

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こぢんまりとしていますが、いかにも新しい感じ。

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腰掛ける段差がしっかりあるのもうれしいですね。

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湯口からは常にお湯が投入され続けています。温泉の成分が湯口の岩に白くこびりついていました。

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女性専用ですので覗かれたりしてはまずいですし、混浴露天と比べるとそんなに見晴らしがいいとは言えませんが、外の風を感じながらのんびりとお湯に浸かれるのはやはり最高でした。 

【食事】★★★★☆ すべて手作りで山の幸がたっぷりのおいしい食事

さて、お楽しみの食事です!
浜屋旅館さんはお湯も極上ですが、料理も山の宿らしく、川魚や猪や鹿などの肉、きのこなど山の恵みたっぷりの手作りの食事が大変おいしい宿なのです。

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食事は朝夕ともに1階の食堂で。
夕食は18時30分から、朝食は8時から始まります。
開始時刻がやや遅めなのは「湯治プラン」で宿泊している方たちの食事が、30分から1時間ぐらい早く始まるためです。そのため、食事の直前はお風呂が空いていたりします。

湯治用の食事は、基本プランからいくつか皿が少なくなるようですが、連泊するならそれで十分という方も多いと思います。私は1泊だけですし、浜屋旅館さんのおいしい食事をしっかり食べたかったので今回はスタンダードプランで泊まりました。

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食堂は、テーブルと椅子が並んでおり、畳のスペースもあるのですが、畳の上にもテーブルが置いてありました。

実はこの食堂の奥に個室っぽくなっている座敷もあり、以前友人と2人で泊まった際は「食堂は湯治の人でいっぱいだから」ということで座敷に食事を用意していただきました。今回は空いていましたので、湯治プランではない人たちも全員食堂で食べていましたね。

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こちらは食べ終わって誰もいなくなってから撮影した食堂の写真です。

夕食は鹿肉のシチュー・猪肉の鍋など言わばジビエを堪能

さて、まずは夕食時にいただける飲み物メニューをご紹介したいと思います。
ビールは、アサヒスーパードライ、キリンクラシックラガー、ヱビスビール、サントリープレミアムモルツの4種類の中瓶が用意されています。生ビールはなさそうですかね。

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ウィスキー、焼酎、ワインはグラスで赤・白・ロゼの用意があります。ロゼのグラスがあるのはちょっと珍しいですね。ボトルワインも用意があるとのことです。

日本酒は、1合でいただけるのは「譽国光」の本醸造のみですが、300mlのミニボトルは8種類ほど用意がありました。

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1合ずつ注文できればよりありがたいですが、300mlでもまあ、残ったら部屋で飲めばいいか。

席に着いたときに置かれていた料理はこちら。

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なかなか色鮮やかで、食欲が湧いてきますね。

お酒は「越後で候」純米吟醸しぼりたて源酒の300mlボトルをオーダーしました。

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八海山を造っている酒蔵のお酒ですね。すっきり辛口。

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いただきます!

くるみのお豆腐。ジーマミー豆腐のようにねっとりとしていておいしい!

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鮮やかな赤いお肉はなんと「自家製の生ハム」

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塩気もちょうどよく、これが自家製とは、料理上手ですね!
ハムの下にはたっぷりと野菜が敷き詰められていて、サラダ仕立てになっていました。野菜も新鮮だし、ドレッシングもおいしいです。

こちらはニジマスの刺身。

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水っぽくなく、味が濃い刺身です。

こんがり焼かれた岩魚の塩焼き。

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イワナ自体もちょうどいい焼き加減でおいしく、日本酒がすすむお味なんですが、右端のほうに写っている付け合わせが、よくある生姜や漬けものではなく「青梅」なんです。これが爽やかで妙においしかった。

鍋に入っているお肉は猪肉。

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根菜と豆腐ときのこと春菊、野菜もたっぷりで猪肉も意外とあっさり味でおいしい。

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根菜の煮物も、大胆に大ぶりに野菜が切られていますが、これも味付けは良いです。

メインは猪肉の鍋かと思っていたのですが……食事の後半に温かい状態で運ばれてきたのがこちら。

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鹿肉のシチューです。これがダメ押しな感じでまたおいしかった!

鹿肉って、脂が少なくてあっさりしているので、普通に煮こむとあまりおいしくなさそうな感じがするんですが、こってりとしたデミグラスソースで煮こまれていましたので、大変おいしかったです。

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ご飯とお吸い物と漬けものをいただく頃には、日本酒もすっかりなくなっていました……。

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デザートにりんごをいただいて……大満足で、ごちそうさまでした!

朝食は酒が飲みたくなるおかずが目白押し

朝食も、朝8時から昨日と同じ席でいただきます。

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なんだか朝から豪華です!

まず、驚いたのはこちら。イワナのたたきです。

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最高にご飯がすすむおかずでもありましたが、朝から日本酒が飲みたくなりました。
連泊だったら飲んでましたね。。。

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ご飯もつやつやと美しく、具だくさんの味噌汁もおいしい。

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茶碗蒸しも、きのこや三つ葉、柚子がたっぷり。うれしい。
卵料理が、目玉焼きでも温泉卵でも卵焼きでもなく、茶碗蒸しというのもいいものですね。酒が飲みたくなりますけどね……。

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定番の、ほうれん草のおひたしも。

そして、隅の方で固形燃料で温められていたのは何かと思ったら……。

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たっぷりの舞茸の陶板焼きです!さっとお醤油をふっていただくとこれも最高においしかった!お酒……。

デザートのヨーグルトに入っていたジャムも自家製だそうです。

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ラズベリー?のような赤い実ですが、これもおそらく、このあたりで取れたものなのでしょうね。素敵すぎる……。

ちなみに、2泊した方のレポートを見たことがあるのですが、ちゃんとおかずも毎日変わっていましたね。朝も夕も、大満足で食事を終えることができました。

食事の後はもう一度お風呂に入って、チェックアウト後に猿ヶ京温泉のバス停まで送っていただきました。

チェックアウトは10時なんですけど、送迎は10時半過ぎだということで、特に延長料金を支払うようなこともなく、10時30分まで部屋にいさせてもらいました。とてもありがたかったです。

【再訪したい度】★★★★★ 空いている冬にまた1人で泊まりたい

特に宣伝熱心な宿でもないですし、一軒宿で温泉地として有名ということも特にありません。

水上周辺で混浴露天と言えば圧倒的に有名な宝川温泉もありますし、川古温泉は温泉好きじゃないと知らない、わりと地味な存在なのではないかなーと思うのですが、食事もお湯もすばらしいですし、サービスも実はぜんぜん良いのです。なんか意外なんですけどね。Wi-Fiもちゃんと使えますし。

地味だけどとてもいい宿だし、時代に合わせて進化している部分もあるしということで、知っている人は知っている宿なんでしょうね。気候のいい時期は1人泊ではちょっと予約を取りにくいのが難なのですが……冬なら空いていて快適でしたので、また冬に泊まりに行きたいなと思いました。

加温浴槽というものがまったくないので、ぬる湯好きの人以外は冬に来ると「熱いお湯の浴槽がほしい」と思ってしまうかもしれませんが、今のまま真冬も、ぬる湯の源泉をかけ流していて欲しいなと思っています。

【1人旅に優しい度】55点:繁忙期の夏休み中は1人泊不可だが、冬は一人泊しやすい

泊まりやすさ 10/20
冬の間は休前日も1人泊のプランが出ていましたが、6月現在は土曜日は1人泊のプランは予約サイトには出ていません。また、7月中旬~8月中旬のいわゆる「夏休み中」は1人泊のプランは出ていないようでした。
ぬる湯で夏のほうがお客さんが多い宿だと思いますので、繁忙期は1人泊しにくいようですね。ただし、宿に直接電話をすれば泊まれる可能性もあるとは思います。

料金・ご予約 川古温泉浜屋旅館 群馬県みなかみ町 国民保養温泉地

食事場所の配慮 5/20
食事処でいただきます。
特に間仕切りなどはありませんでした。

プランの選択肢 10/20 
1人泊できるのは8畳の和室のみですが、「2食付き」「食事控えめ」「素泊まり」「湯治」というプランの内容は同じです。2人で泊まったときよりも2000円ぐらい高くなります。

ドリンクオーダー  10/20
1合でオーダーできる日本酒は1種類のみだが、グラスワインは赤・白・ロゼの用意あり。ごく標準的で特に一人泊に優しいということはない。

フリーWi-Fi完備 20/20
FreeWi-Fiを客室や食堂で利用可能。速度も普通に速い。