なかなか出かけられない今は、普段読めない本を読むチャンスだ
山に行きたい……けれど行けない。
そんな今は、普段はなかなかじっくり読めない本を読むための良い機会、とも言えるのではないでしょうか。
Amazonの提供する「Kindle Unlimited」では、さまざまな登山関連書籍を読むことができます。
私自身が読んだことがあっておもしろかった本、あるいは「読んでみてもいいかも」と思えた書籍について、ジャンル別にまとめてみました。山に行けなくてやきもきしている誰かの役に立てばと思い、リストを公開したいと思います。
(追記)5/7に7冊の本を追加しました。
- なかなか出かけられない今は、普段読めない本を読むチャンスだ
- 登山全般についての本11冊
- 登山技術と知識・安全登山の本47冊
- 山のさまざまな楽しみ方についての本59冊
- 地域・山域・テーマ別ガイドブック47冊
- 山や登山に関する読みもの10冊
月額980円のKindle Unlimitedで読み放題になる登山関連本をまとめた
Kindle Unlimitedは、Amazonが提供するサブスクリプション方式の電子書籍読み放題サービスです。
月額980円で、多くの雑誌を含むさまざまな電子書籍を読むことができます。これまで利用したことがなければ、初回は30日間無料です。
雑誌の読み放題サービスは、楽天などさまざまなところでやっていますし「雑誌」だけでいうと他のサービスのほうが使いやすいと思うのですが、Kindle Unlimitedでは雑誌以外の書籍も豊富に揃っているのが大きな特徴です。
ただし「本当はあまり使ってほしくないのかな?」と思うほどに検索がしにくく「Kindle Unlimitedで読める本の中からこういう本を探したい」という希望を叶えにくいサービスだと常々感じていました。そのため、普段は毎月980円支払っているにもかかわらず、そこまで活用できていなかったのですが、山に行けない今はいい機会かもしれないと思い、がんばって探しました。
Kindle Unlimitedで読める本は、雑誌以外は新刊は少なく、数年前に発売された本がほとんどです。ですが、登山技術や登山の楽しみ方について書かれた本に関しては特に、数年で内容の多くが古くなってしまう、ということはあまりないはずです。普遍的な内容のものが多いので、新刊でないことはあまり問題にはならないと思います。
今回調べてみたところ、私がこれまで紙の本や電子書籍で普通に購入してきた本が大量に含まれていることがわかり、唖然としました。これらがすべて読み放題になるなんていい時代になったものだなと思います。
167冊もありますのですべての内容はチェックしていませんし、読み放題サービスなので1冊1冊についての詳細な解説は不要かと思いますが、これまで読んで印象に残っている本、思い入れがある本などについては、これから読む方の参考になるかもしれないのでコメントを入れておこうと思います。
登山全般についての本11冊
登山入門(6)
これから登山を始めようとしている方が読むのにちょうどいい、登山技術や山道具について広く浅くまとめた本をピックアップしました。
山と渓谷社の編集長にして「実践!にっぽん百名山」の解説者も務めた萩原浩司氏の著書。2018年発行。登山や山の魅力がしっかり伝わってくる普遍的な内容で老若男女共に参考にできるし、読みものとしてもおもしろいです。p.52~掲載の、時代による登山スタイルの変遷が楽しいです。1990年代はショートパンツの時代だったんですね……。
雑誌「ワンダーフォーゲル」編集部による登山の基本をQ&A方式で解説した本。なんとなく白黒印刷っぽい雰囲気の表紙ですがカラー印刷で写真もイラストも満載の解説書。「自分でも登れる山の探し方は?」「テント泊って初心者には無理?」など、登山に関する素朴な疑問を一つ一つ解説していく方式の本です。
「ランドネ」「PEAKS」という、若向け山雑誌を発行するエイ出版社が出した大人向けのムック本です。誌面に登場するモデルさんの年齢から40代以上で登山を始める人向けのよう。「自分の体と向き合いながら安全に続けるためのノウハウ」がテーマ。
女子向け登山雑誌「ランドネ」の、登山初心者向け記事のまとめと思われます。「ウェアカタログ」が長くて、5年前のものなのでそこは参考にできないですが山ごはんや山ルートについては参考になりそうです。写真がきれいなので見ていて楽しい本。
「ギア」と「ウェア」の選び方が中心の山登り初心者向けの本。
エイ出版社お得意の「ザックの中身」を見せる特集(p.42~)は、その人なりのこだわりを見ることができてやっぱりおもしろいです。
「日帰りプチ縦走」「低山で動物観察」「のんびり山小屋泊」など、シチュエーション別のザックの中身を覗くことができます。
初心者向けに入れるべき本ではないかもしれませんが、これから登山を始めようとしている人にぜひ読んでいただきたい名著です。紙の本2420円するのに読み放題で読めるとは……。
内容は、商品の説明欄に詳細な解説があります。
女子向け登山本(5)
まあ男子は読まないだろうな、という山の本を集めました。
「山ガール」は遠くなったけど、私は今もこれらの本が大好きです。
一昔前に大流行した「山スカート」を流行の、おそらく立役者だろうと思われる四角友里さんの本。山スカートは私はぜんぜん馴染めなかったけど、この本はとても良いです。1月に「景信山」から登り始めるのが良いですね~。餅つき!
ヒュッテ!毎号買ってたんですけどいつの間にかなくなっていましたね。ランドネよりおしゃれっぽい女子向け登山雑誌でした。
このvol.12だけが電子書籍化されています。
紙の本持ってます。ファッションページは相変わらず多いけど、普通にいろんな情報が網羅されている本です。
ブロガーの山女子さんの本です。紙の本で持ってます。東京近郊のさまざまな山を登る女子登山エッセイ。
あまり共感はできないけれど「ふたり登山」に特化した本です。まあ、女子向けですよね……。
登山技術と知識・安全登山の本47冊
山道具・パッキング(9)
エイ出版社お得意の、いろんな方のザックの中身を見せてもらえる本です。少し古い本なので、同じアイテムを手に入れようとしても売ってなかったりはしますが、見ているだけで楽しいので良いのです。
これは私は読んだことがなかったんですが、先にご紹介した「遊歩大全」と同様に名著として知られている本の復刊本だそうです。この機に読んでみようかなと。
山道具のメンテナンスに特化した本。全ジャンルを網羅した入門書には、こういった情報までは載っていないことが多いので便利。
ファッション大好きエイ出版らしいムック本。さまざまなアウトドアギアブランドの紹介本ですが、たぶん他の出版社はそれだけで1冊出してやろうとは思わないと思うので、これはこれでおもしろいです。
こちらも山道具のメンテナンスについてのムック。
PEAKS(ピークス)2020年4月号 No.125(登山ギアバイヤーズガイド2020)
エイ出版の看板雑誌PEAKSのかなり最近の号です。これは2020年に購入可能なギアを扱っているはずなので、今後のお買い物の参考に。
PEAKS(ピークス)2020年3月号 No.124(日本全国アウトドアショップ名鑑)
山道具特集の前号が「アウトドアショップ名鑑」だったのか。落ち着いたら巡りたいですね……。
4年前の本だから参考になるかわかりませんが、愛は感じます。
ロープワーク(5)
不器用で紐を結んだりとかも苦手なので、この機に学んでみるのも良いかなと想いました。読んだらどれがわかりやすかったか追記します。
山の天気・山岳気象(2)
紙の本だと2420円する本です。ヤマテン代表の猪熊隆之氏の著書。
地図読み・読図(4)
PEAKS特別編集 山岳読図シミュレーションBOOK 改訂版
歩き方・テクニック・トレーニング(4)
新書なのでテキスト中心ですが、転落・滑落事故の事例の分析から始まり、急斜面やガレ場などシーン別の歩き方のコツなどを解説しています。
難所の歩き方に特化した解説書。カラー印刷で見やすいです。「岩場」「ガレ・ゴーロ」「ザレ」「トラバース道」などさまざまな難所の歩き方を図表入りでわかりやすく解説しています。
トレイルランニングの第一人者である鏑木毅さんが心拍トレーニングについて解説している章があります。オフシーズンのトレーニング方法についても触れているようです。
今まさに!必要な本ではないでしょうか?
「日常生活の中でできるエクササイズで登山に適した体を作る」ための具体的な方法を解いている本です。自宅でもできるトレーニングが掲載されています。
レスキュー・遭難・山岳救助(14)
Kindle Unlimitedでは、山岳救助や遭難についての本がかなりたくさん読めます。
「興味はあるけど楽しい内容ではないから買うのは後回し」にしがちなジャンルだけに「読み放題にするからぜひ読んで!」という、出版社の思いを感じたりも。この機に読みましょう!
山と溪谷 登山者のためのセルフレスキュー講座 ヤマケイブックレット
登山と健康(5)
その他の山の知識 (4)
日本の山の成り立ちについて解説しています。南アルプスや北アルプスがどうやって高くなったかや、火山のさまざまな種類、岩石や温泉についての解説もあり、興味深いです。余談ですが私の父は高校の地学の先生で、もともとはまさにこの辺りが専門の人でした。
山のさまざまな楽しみ方についての本59冊
単独行・ソロ登山(7)
一人で登山することについての書籍はいろいろ出ているのですが、Kindle Unlimitedではあまり多くは見つかりませんでした。
ただ、登山雑誌では毎年必ず特集されるテーマですので、主な登山雑誌で最近、単独登山を特集した号も合わせて紹介しています。
丸ごと1冊単独行についての本です。1番最初のコラムが「単独行に向かない人」というテーマなのがいいなと思いました。
エイ出版社得意の山道具本。ライター・カメラマン・アウトドアショップスタッフなどさまざまな方のソロトレッキング装備をひたすら紹介しています。
「長期縦走」「短期縦走」「ライトウェイト装備」「雪山テント泊」など、プラン別・こだわり別にたくさんの方の装備が見れるのは、参考になるかは別として単純に楽しいです。
ランドネ 2019年7月号 No.106(ひとりでアウトドア旅)
PEAKS(ピークス)2019年8月号 No.117(ひとりで楽しむ北アルプス)
山ごはん(9)
山に行けない週末は、自宅のキッチンで「山の装備」だけを使って料理してみるのもいいんじゃないかなと思います。「山と食欲と私」にも、会社の休憩室で山ごはんを作る回がありますよね。
食材や調理道具、水や調味料が制限される山の上で凝った料理をおいしく作るのは実はけっこうコツがいるものです。山の上では失敗作を捨てることもままなりません。失敗できないプレッシャーで、私などはいつも「レトルトカレーとアルファ米」とか「パスタをゆでてソースを絡める」という失敗しようのない料理に逃げてしまうのですが……。
この機に山ごはんの新作を練習して、次の山行ではおいしい山ご飯を作れるようがんばってみるのも楽しいかもしれません。
メスティンで作る「豚バラと白菜のミルフィーユ酒蒸し」は、普通に家で食べたい感じのメニューです。フライパンで作る「牛薄切り肉のビーフシチュー」もいいなあ……。鍋系の料理がとにかくおいしそうです。
漫画「山と食欲と私」に出てくるオリジナルレシピ集です。
私はわりと「材料運ぶのだるいし、酒が飲めればなんでもいいや……」と思いがちななので、1人でもこんなにいろいろ作っている鮎美ちゃんは本当にすごいと思う。
本気の初心者には、この本が一番とっつきやすいのでは?と思っている本です。
道具の解説もしっかりしているし、材料が少なくて済む簡単な料理が多いです。
フライパンだけでこんなにいろいろ作れるのか!と夢が広がる本です。
ただ、現実にはフライパンだけだと、お湯を湧かしてコーヒー淹れたりとかが不便なので、結局普通のコッヘルを持っていってしまうのですが……。
メスティンも持っているけれど、フライパンと同じ理由でいまいち使いこなせていないので、もう家で使おうかと思っている今日この頃。。。
テント泊(4)
はじめてのテント山行「登る」&「泊まる」徹底サポートBOOK コツがわかる本
山と溪谷 2019年 5月号「夏のテント山行 入門とガイド」
ワンダーフォーゲル2019年8月号「ソロスタイルで行こう! テント泊入門」
山小屋(5)5/7に2冊追加!
山小屋のおいしい食事をひたすら見せてくれる本です。紙の本を持っています。
この本を読んで三斗小屋温泉の大黒屋さんに泊まりに行きました。
写真は野川かさねさん。
5/7に追加しました。
5/7に追加しました。
ランドネ 2019年9月号 No.107(山小屋でお泊まり)
ランドネはときどき山小屋特集やりますが、いつも泊まってみたくなる素敵な内容です。
アウトドア・キャンプ(4)
BE-PAL (ビーパル) 2020年 4月号「ソロキャン デビュー!!」
男の隠れ家 2019年 10月号「やってみません?ソロキャンプ」
雪山・山スキー・スノーシュー(7)
山岳写真(3)
ロングトレイル(2)
UL・ウルトラハイク(3)
ハイカーズデポの土屋さんの本。ウルトラライトハイキングとは何ぞや?を歴史から何から解説しています。
横書きレイアウトで、イラストも海外っぽくて日本の本とは思えないお洒落感。
↑と表紙の雰囲気・書名は似ていますが、こちらはウルトラライトハイカーの装備などをカラー写真入りで紹介している本で、かなり中身の雰囲気は違います。
以前、GWに奥秩父を縦走して西沢渓谷に下りたあと、塩山の定食屋で相席した人が
「僕この本に載ってるんですよ」
と言っていておもしろかったという思い出。(本当に載ってました)
トレイルランニング(3)
マウンテンスポーツマガジン トレイルラン 2019/20 秋冬号
マウンテンスポーツマガジン VOL.10 トレイルラン2018 SPRING
山釣り(1)
ボルダリング・クライミング(9)5/7に3冊追加!
沢登り(2)
地域・山域・テーマ別ガイドブック47冊
東北の山(1)
首都圏・関東地方の山(12)5/7に2冊追加!
5/7に追加しました。
5/7に追加しました。
詳しい地図で迷わず歩く! 奥武蔵・秩父354㎞ 特選ハイキング30コース
この本でも重点的に紹介されている「鎌倉アルプス」の多くの登山コースが、2019年の台風被害で現在通行不可となっていますので、ご注意ください。
富士山とその周辺(3)
日本アルプス(1)
北陸・信越地方の山(1)
東海地方の山(2)
関西地方の山(6)
九州の山(1)
屋久島(2)
温泉と登山(3)
季節ごとのガイド(5)
日帰り名山(2)
その他のテーマの登山ガイドブック(6)
山小屋特集もそうだけど、ランドネはこういう企画をやってくれるから好き。
登山口近くの飲食店や温泉の情報をまとめたムック。
「近く」と言っても車じゃないと行けない店も多くて、個人的にはやや物足りないけれど(レビューにも「情報が中途半端」という意があり、私もそう感じた)読み放題で読むならまあいいかなという感じの本。
あまりこういう切り口の本はないので、そういう意味ではありがたいです。
ランドネ 2020年1月号 No.109(100人の好きな山とふもと旅)
山に登って、下山後もちょこっと麓で楽しむという旅。私もそういうのが好き……。
山や登山に関する読みもの10冊
紀行文・エッセイ(4)
ヤマケイ文庫 萩原編集長の山塾 写真で読む山の名著 ヤマケイ文庫50選
漫画(2)
1巻のみ読めます。
ゆるキャンは3巻まで読めます。
アニメもドラマもプライム会員特典で見れるので、そっちを見たほうがいいかもしれませんが……。
小説(2)
伝記・評伝(2)
太陽のかけら ピオレドール・クライマー 谷口けいの青春の輝き