女一人酒のバイブル的な漫画「ワカコ酒」の作者もおすすめしていたお店
あなごめし うえのは、広島県の厳島神社がある「宮島」に向かう玄関口、宮島口駅からすぐのところにある、明治34年創業のあなご料理の専門店です。
「あなごめし弁当」が非常に有名で、女子の一人飲みのバイブル漫画「ワカコ酒」の作者、新久千映さんもお勧めしていました。(新久千映さんは広島在住なんですね)
お弁当屋さんなのかな?と思いきや、店内で出来たてのあなごめしをいただくこともでき、もちろん一杯飲むこともできる、と聞き、宮島旅行の始まりに立ち寄ることにしました。
貯めたマイルで広島に飛び、広島市内をスルーしてまっすぐ宮島口へ
2018年の3月、貯めたマイルで広島空港に向かう飛行機のチケットを取り、朝早い飛行機で広島空港へ。
広島空港からはリムジンバスで50分かけて広島駅に向かい、広島駅でJR山陽本線に乗り換えます。
30分弱の乗車で宮島口駅に着きました。
ちなみに、宮島に最も近い空港は広島空港ではなく、山口県の「岩国飛行場」です。わりと日程が迫ってからチケットを取ったので、岩国飛行場行きの午前中の便は空席がなかったのですよね。
いい天気です。
宮島口駅からあなごめしうえのまでは徒歩2分。本当にすぐでした。
地下道を通って地上に出た目の前。工事中の白いシートがかかっている建物の奥です。
古民家風の雰囲気ある建物ですね。
右側が「あなごめしうえの」です。
「あなごめしうえの」をどこで知ったか
実は、宮島旅行に行く前にこのあたりのご出身だというタケルさんに、おすすめのお店情報を伺ったところ、名前があがったのがこの、あなごめしうえのさんでした。
しかしタケルさん、SUUMOタウンで地元についての記事も書かれてたんですけど、その記事にはいっそ潔いぐらい飲食店の情報は何もなくておもしろかったです・笑
私が行った場所とはまるで違う場所みたいだ。いや、実際違う場所なのか……。
あとは、最初にも書きましたが「ワカコ酒」の作者の新久千映さんが書いたコミックエッセイ新久千映の まんぷく広島の中でも、あなごめしうえののお弁当について、イラスト付きで紹介されていました。
こちらのコミックエッセイ「お好み焼き」「ご当地麺」「牡蠣」「アナゴ」「ホルモン」「広島イタリアン」「鉄板居酒屋」「呉グルメ」という章から成り、それぞれの章ごとに4~5軒のお店が、新久さんのおいしそうなイラストで紹介されていて、見ているだけで広島に行きたくなります。
普段は女一人飲み漫画である「ワカコ酒」を書かれている新久さんですけど、さすがにこちらのコミックエッセイでは2~3人でお店を巡っていましたね。そうでないと量的に、ハシゴできないものね……。
広島グルメではないですがもちろん、ワカコ酒もおもしろいです。
平日11時前に着くも満席!隣の建物の1階で順番を待つ
さて、この日私が宮島口駅に着いたのは午前10時30分のこと。
あなごめしうえのに着いたのは10時35分というところでしょうか。既にこの日の営業は始まっていました。
あなごめしうえの 営業時間と定休日
あなごめしうえのさんの営業時間は
弁当販売:9時から19時まで(水曜日は18時まで)
食堂営業:10時から19時まで
です。
また、定休日は食堂のみ毎週水曜日がお休みで、お弁当販売の営業時間も水曜日は1時間、短縮されるというスケジュール。
ちなみにこの日は平日でした。人気のお店だとは聞いていましたが、平日の午前10時30分に着けばさすがに席があるんじゃない……?
と思っていたのですが、甘かったです。店内は既に満席。
ですが、待っているお客さんは多くないようでしたので「待ちます」と伝えると
「では、隣の建物の1階でお待ちください」とのこと。
隣、とは……?
この左側「上野商店」と看板が出ているほうの建物でした。
epilo、なるカフェの看板が出ていますが、この建物に入ってすぐにカフェになるわけではなく、建物を通り抜けていった奥にカフェがあるようです。
中はこんな感じ。
畳のところに座ったり、壁などに貼ってあるお店の紹介記事など読んでぼんやりと待っておりました。
おお!「食堂での注文のおすすめ」が書いてあります。参考になる……。
「白焼き」「お供に冷酒をぐい飲みで」「穴子飯」はサイズがいろいろある模様。なるほど。。。
そうやって10分ほど待っていると席が空いたようで、案内していただきました。
あなごめしうえの の店内
普段なら店内写真を撮影するところですが、満席状態で席と席の間隔も狭く、カメラを向けることが憚られるような混み具合でしたので、撮影せずでした。
それほど広くない店内には4人掛けのテーブル席が並べられ、壁際にはカウンター席。
1人なのでカウンター席への案内かな?と思いきや、ちょうど4人掛けの席が空いたところだったようで、テーブル席に案内されます。見知らぬおじさんと2人で・笑
1人客同士で「相席でお願いします」ということだったのですね。あらー、どちらかと言えばカウンターが空くまで待ったほうが気楽だけど、まあ、いいか……ということで、席に着きました。
あなごめしうえの のメニュー
壁にあるこちらのメニューから注文します。
左側が料理のメニュー。
穴子飯が「特上:2400円」「上:2000円」「小:1750円」の3種類。
白焼きと蒲焼きがそれぞれ1296円でした。
右側が飲み物のメニュー。ビール、日本酒、ソフトドリンクと基本的なメニューが揃っていますが、ビールが「中瓶」「生ビール」「グラスひと口」
日本酒は「冷酒一口」「地酒吟醸」「地酒お燗」「地酒純米」など揃っているのはなんとも「わかっている」感じ。ビールは生と瓶が両方あること、日本酒はお燗と「ひと口」があるのがうれしいですね~。
注文のおすすめが貼ってありました。「お二人なら穴子白焼き一皿、穴子飯は普通サイズ」
「穴子の白焼きには辛口の冷酒をすこしだけ ぐいのみ一杯百捨円也」
いいですね!何とも言えないですね~これ。素敵。
4人掛けの席に見知らぬおじさんと相席し、一人で?昼酒
さて、おじさんと相席でしたが、とても静かな方で気を遣わずに済みよかったです。2人とも、食事の間一言も喋りませんでした。(それを良かったと言っていいのか?と思われるかもしれませんが……)
おじさんはお酒を注文していなかったので、私のほうが長居でした。
これは、おじさんが帰ってから撮った写真です。入り口近くのテーブル席でしたね。
穴子白焼きと冷酒ひと口
さて、まず注文したのは穴子白焼き!白焼きが好きなんですもの。やっぱりここはいただかなくてはね!たとえ1人でもね。
そして、もちろん「冷酒ひと口」も注文。110円なのにけっこうたっぷり入ってきてうれしい!
穴子の白焼きです!
おお……なんか、実がプリッとしていて弾力があります。東京で食べる穴子とは明らかにちがう。おいしい……。
塩で穴子をいただきつつお酒も。。。幸せ。
あなごめし小をいただく
あなご飯は3つのサイズがありましたが、1人で白焼きもいただきましたので、ここは一番小さいサイズの小にしました。まだ、旅は始まったばかりですしね。
お味噌汁と、お新香と一緒に、大きな蓋が載せられた丼が運ばれてきます。
蓋を開けると……
おおお!!!おいしそうーーーー!
タレを付けてこんがりと焼かれた穴子が、小サイズでもこんなに!整然と並んでいる姿が美しいです。。。
当然焼きたて。
口に入れてみると、やはり弾力があり、プリッとしています。
調理法が違うんですね。東京だと穴子は一度蒸すのが当たり前なので……。こちらでは蒸さずに、直火で焼いているそうです。
タレも甘みが少なく、味付けも東京とは全然違いますね。でも、もちろんおいしいです。穴子飯の常識を覆された感じ。
ちなみに、出来たてでいただきましたが実はこちら「冷めるとおいしさが増す」んだそうです!ということは持ち帰りならよりおいしいということ……?
次回は持ち帰りもやってみようかな?と思いつつ、大満足であなご飯を食べ終わり、お店を後にしました。ごちそうさまでした!
もうすぐお昼どきということで、私が帰るころには、待合所に使われていた隣の建物でも、さっきよりたくさんの人が待っていましたね。
【再訪したい度】★★★★★ 持ち帰りも試してみたいし、2階の他人吉にも行ってみたい
実は、穴子が最もおいしくなる旬の時期は7~8月なんだそうです。
3月のこのときも十分においしかったですが、そう聞くと旬の時期にも食べてみたくなりますね。
また、あなごめしうえのさんの2階には「他人吉(たにきち)」という懐石料理のお店があり、こちらではあなご飯がいただけるのはもちろんのこと、月曜日と木曜日は「あなご飯に白焼きや穴子の西京焼きの付いた定食セット」が、金土日は「穴子尽くしコース」を始めとした懐石のコース料理もいただけるとのこと!これも気になる。。。
実は「あなごめしうえの」さんでは、席を予約することができず、すべてのお客さんが「来た順に案内される」というシステムです。
でも、他人吉のほうは席の予約も可能なので、並びたくないなら他人吉を予約するのもいいでしょうね。
あなごめしうえのさん、混んでいるのでのんびりできる雰囲気ではないのですけれど、おいしい穴子をチョイ飲みしながらサクッといただくには最適なお店でした。また宮島に来たら必ず立ち寄りたいです。
さて、この後はフェリーに乗っていよいよ宮島へ向かいます!