女子の腕に馴染む、小ぶりな登山用腕時計が欲しい!
登山を始めてから7年半、ずっとスントの腕時計を使い続けていた私ですが、この度6年ほど使い続けた「ベクター」が壊れ、新しい登山用腕時計を探すことになりました。
さんざん悩んだ挙げ句に購入したのは、カシオのプロトレックPRW-3100Y-1JF、電波ソーラーモデルです。
左が新しいプロトレック、右が長年連れ添ったベクター。
私、G-SHOCKとかも使ったことなくて、CASIOの時計ひょっとして初めてかも!大学時代に陸上やってたときはセイコーのアルバ・スプーン使ってたし。。。
まだ購入したばかりなのですが、いくつかの購入候補の中からプロトレックPRW-3100を選んだ経緯など、書いてみたいと思います。
私が登山用腕時計に望む5つの条件
登山用の時計を選ぶ際に重視するポイントは人それぞれだと思うのですが、私の場合は以下の5つです。
6年前に「ベクター」を購入した際は4つだったのですが、時の流れによって5つになりました。
使用のたびに充電しなくて良いこと
この条件が、6年前にはなかったけれど今回新しく追加された条件です。
私、本当に「充電が面倒」かつ「電池切れがこわい」という思いが強くてですね……。
Bluetoothのイヤホンも都度充電するのが面倒なので使わないし、無線のマウスも電池切れが面倒なので使いません。
登山に行くときって、充電しなければならないものがそもそも多いんですよ。
「デジカメ」「スマホ」「モバイルバッテリー」を絶対にフル充電しておかなければならないし、デジカメは予備電池も充電する必要があります。しかも、当然ですが山の中に入ったら充電できないので、もしうっかり充電を忘れていたらその時点で終了です。まあ、時計ぐらいならモバイルバッテリーが充電されていればなんとかなるかもしれませんが今度は「充電ケーブル忘れ」も気にしなければならなくなるし、何よりも「時計を充電しなきゃ」って考えるのが精神的に負担なのでできれば避けたいなと。
6年前は、いわゆる「スマートウォッチ」はこれほどメジャーではなかったと思うのですが、気づけば高機能なスマートウォッチがどんどん増えてスントの最近出たモデルのほとんどが充電式になっており、私の選択肢からは外れることになってしまいました。
ちなみに「充電式ではない」スントの時計のバッテリーはボタン電池、カシオはソーラー充電です。ベクターを使っていたときは、常に予備電池をヘッドランプの収納ケースに偲ばせていました。
気圧方式の高度計がついていること
登山用の時計にはさまざまな機能がついています。
たとえば、最終的に購入したPRW-3100には、下記の機能がついているそうです。
●タフソーラー(ソーラー充電システム)
●10気圧防水機能
●標準電波受信機能(世界6局対応)
●ワールドタイム:世界48都市
●日の出・日の入時刻表示
●方位計測機能
●気圧計測機能
●高度計測機能/相対高度計、高度メモリー
●温度計測機能
●ストップウオッチ
●タイマー
●時刻アラーム5本(1本のみスヌーズ機能付き)・時報
●バッテリーインジケーター表示
●パワーセービング機能
●フルオートカレンダー
●12/24時間制表示切替
●耐低温仕様(-10℃)
●操作音ON/OFF切替機能
●LEDバックライト
スマートウォッチ花盛りの今となっては、これでも機能的にはぜんぜん少ないほうでしょうね。
ですが、この中で私が「絶対ほしい!」と思っていたのは「高度計」のみ。
それもGPSで場所を測定して高度を出すタイプの高度計ではなく、気圧で測るタイプのものが良いと思っていました。なんか、腕時計という小さなボディと充電地にGPS機能載っけると、充電食いそうだなって思ってしまって。
「スマートウォッチ」の中には腕時計で登山地図が見れるモデルもあり、話に聞いたときは「それはすごいかも」と興味を惹かれたのですが……。
店頭で見せてもらうと
「うん、これだったらスマホで見るな」
と思ってしまいました。当たり前だけど表示画面小さいんですもの。。。ボタンの操作方法も忘れそうだし、スマホ出したほうが早いと思ってしまいました。
また「日の出・日の入」がわかる機能とかも一見便利そうに思えますが、私は絶対スマホで調べてしまうと思います。コンパスも、アナログの物ももちろん持っていますが、スマホのほうが画面大きくて見やすいから時計見るより先にスマホで見てしまうと思いますし、ベクターにもコンパス付いていたけれど使いませんでした。気圧計も、ベクターにも付いていましたが見ませんでした。
思うに「こんな小さな腕時計でこんなにいろんなことができる!」ということに一種の萌えを感じるのって、男性が多いんじゃないかと思うんですよね。なんか、仮面ライダーとかが着けてそうじゃないですか……。
自分が女子の代表と思っているわけではないけれど、私は「スマホで済ませられる機能はスマホでいいや。それよりももっと、大事なことがあるでしょう?」と思ってしまう派です。
なので、登山用時計についていてほしい機能は「気圧方式の高度計」のみなのです。
コンパクトであること
「それよりももっと大事なこと」って何?ということですが、それはずばり、小さいことです。機能が増えれば時計は当然大きくなります。大きい腕時計が、邪魔で耐えられないのですよね……。
ずっと愛用していたスントのベクターのケースサイズは50mmでしたので、できればこれ以下のものが良いなと。
6年前はカシオのプロトレックで50mmを切るものってほとんど見つからなかったように思うのですけれど、今回調べたらいくつかヒットして「おお!」と思いました。
カシオはソーラー充電だからフェイスサイズ大きめだったのかもしれないけれど、最近機能そのままで小さくできるようになったのはやはり、技術の進歩なんでしょうかね。
ちなみにケースサイズを調べたのは価格.comで。一覧ページでケースサイズで絞り込み検索できるのでとても便利です。
許容できるデザインであること
ごめんなさい、6年前のプロトレックは許容できませんでした……。
サイズも大きかったですが、写真で見ると「いけるのでは?」と思っても、店頭で見るとなんか、ゴツかったんですよね。
「これは、高機能だから技術的にこれ以上小さくするのが無理なのか、それともメーカー側がちょっとゴツいのが格好いいと思っているのかどっちなんだ?」
なんて、当時は考えていたものです。
デザインについてはカタログでは判断しきれないので、最終候補まで絞ってから店頭で確認して決めようと思っていました。
カシオかスントの時計であること
やはり、登山用の時計では圧倒的に歴史があると言いますか、信頼度が高いのはこの2社ではないかと思っていました。
今は他社でもいいものが出てきているのかもしれませんが、ブランドの持つ安心感とでも言いますか。この2社でいいものがなければ他社のものも見よう。でもまずは、カシオとスントの中で候補を絞ろう!と。これは、6年前も今回も変わりません。
そして、残ったのはプロトレック3種とスントコアだった
5つの条件と照らし合わせて、最終的に残ったのはプロトレック3種とスントの「コア」でした。
それぞれの機種について簡単にご紹介したいと思います。
プロトレック トリプルセンサー タフソーラー PRW-60
最近、電車の中でも広告をよく見かけますね。
機能としては特に目新しいことのない登山用の腕時計なんですが「大幅にダウンサイジング」されたことと「日常使いもOKなアナログフェイスであること」が大きな特徴です。
ケースサイズは47.2mmでケース厚は13.3mm。本当に小さくなりましたね!
口コミを読むと「これならスーツにも合わせられる」という男性の口コミが多かったです。
まあ、私は登山用の時計を日常使いするつもりはないですし、ベクターもデジタルフェイスだったのでフェイスはどちらでもいいと言えばいいのですが……写真だとたしかに格好いいので、実物を見てみたくなりました。
プロトレック トリプルセンサー タフソーラー PRW-3100
機能的には、アナログフェイスのPRW-60とほぼ変わりません。ヨドバシカメラの方もそうおっしゃっていたので間違いないのでしょう、たぶん……。
ただ、フェイスサイズ47.1mm、フェイス厚12mmと、こちらのほうがよりコンパクト!特に、厚みが1.2mm減ったらけっこう違うような気がするんですけれど、実際どんなもんでしょうかね。実物を見て確認したいところ。
プロトレック トリプルセンサー タフソーラー PRG-330
簡単に言えば最近PRW-3100の「標準電波受信機能」がないバージョン。カラーリングのバリエーションも異なります。
フェイスサイズは47.1mmでフェイス厚が12.7mm。あれ?機能が減ったぶん小さくなるのかと思いきや厚みは若干増えていますね。
スントコア
最後にスントコア!やっぱりデザインは圧倒的にかわいい!
デジタルフェイスの文字のフォントがかわいいですよね。。。これならデザイン的には日常使いも余裕でしょう。私は登山用の時計は普段使いにはしないけれども……。
ただ、フェイスサイズは50mm、フェイス厚15mmと、発売されてから時間が経っていることもあり、プロトレック3種よりも最も大きく嵩張ります。ううむ、この差はちょっと大きいな……。
実は、6年前にベクターを買ったときもコアはありました。コアが出始めたころですかね……。
当時は高級品でしたが、現在は値段もかなりこなれて、デザインにもよりますが多くのモデルは、先にご紹介したプロトレックの電波ソーラーモデルと大差ないお値段で購入できるようになりました。
大きさが今となってはやや大きめなことと、口コミで「傷つきやすい」「壊れやすい」とあるのと、壊れたときの修理にやや不安があるのが悩みどころ。私が初めて購入した登山用腕時計はスントのルミというモデルでしたが、1年ほどで壊れて、修理不能と言われてしまったのですよね……。今は改善されている可能性もありますが、それでも修理のしやすさと言いますか、出しやすさに関しては、国内メーカーであるカシオには及ばないだろうなとは思います。
最後はヨドバシカメラで着けてみて決めました
まずはカシオのコーナーに行き、3つを比べてみてピンとくる物があればそれを買おう。迷いがあったらスントコアも見てみよう。どれもダメなら別メーカーも検討しよう、と考えていました。
で、デジタルフェイスのPRW-3100と、アナログフェイスのPRW-60を付けさせてもらって「あ!デジタルのほうでいいや」とスッと思えたので、買ってしまいました。
普段使いはしないし、デジタル表示に慣れていたし、厚みが薄いのも付けてみたらやっぱり大きかったです。
デザインも、6年前に見たプロトレックよりはずっとずっとかわいい。紺色ベースのカラーリング、反転液晶のモデルにしました。
先週末、さっそく付けて山に出かけてみましたが、まあ、高度計しか使わないのですけれど、ちゃんと高度は測定できたので良かったです・笑
あと、電波時計なのは思った以上に便利ですね。公共交通機関利用なので、バスが遅れたりして切羽詰まった乗換をすることもちょいちょいあります。手元の時計が一番正確という安心感があるのはいいなと思いました。
実は私がこの時計を買った直後に、来年1月19日に「プロトレックスマートの新作」が発売されることが発表されました。
縦横ともに3.9mm、厚さ0.4mmサイズダウンですって!まあ、私にはまだまだ大きいし、やっぱりスマートウォッチにはあまり魅力を感じないのだけれど……。
スマートウォッチがどんどん進化していくのを見るのは楽しいけれど、どうかカシオさん、従来どおりのソーラー電波のプロトレックを、これからもよろしくお願いしますね!と思ったのでした。