2018年12月現在、群馬県内に28店舗を構える鳥めしの有名店
登利平(とりへい)は、昭和28年前橋市に本店を開業し、現在は群馬県内に28店、埼玉県内に3店、栃木県内に1店の計32店を構える、鳥めしの有名店です。
32店のうち20店舗ほどはテイクアウトのみ、つまりは弁当の販売店になりますが、店内で飲食できるお店も10店舗ほどあります。そのうちの一つが、高崎駅ビルモントレーの5階レストラン街にある、高崎モントレー店です。
向かって左側に店内飲食用のメニューのサンプル、右側にお持ち帰りコーナーがありますね。
持ち帰っていただく鳥めしも当然おいしいのですが、イートインならではのおつまみやセットメニューも多数あります。土日のランチタイムは混み合うため、開店と同時に入店して、昼から一杯いただいてしまうのが私流。。。先日も立ち寄ってきましたのでレポートしたいと思います。
朝9時前に湘南新宿ライン高崎行きに乗り、11時前に高崎駅に着く
群馬県内の温泉宿に宿泊する際「1日目に登山をする」わけではなく、午後3時ごろまで宿に着けばOK、というスケジュールのとき、私は大抵朝9時前に新宿駅から湘南新宿ラインの高崎行きに乗り、11時前に高崎駅に到着します。
新幹線を使うよりも時間は1時間ほど多くかかりますが、グリーン車に乗っても新幹線よりはずっと安いので。
11時前に高崎駅に着いたら、まっすぐ駅ビルのモントレーへ。
エスカレーターで5階のレストラン街まで上ります。
駅ビル自体は10時から営業しているのですが、レストラン街は11時からの営業のため、まだ人もまばらです。ですが、店の前で開店を待つ人が集まっている場所が2店舗あります。
こちらがレストラン街の店舗案内です。そじ坊やスタバ、ヴィドフランスなどお馴染みのチェーン店が並ぶ中で、東京では見かけない店舗もちらほら。
開店を待つ人が集まっているお店の一つはこちら「はらっぱ」なるスパゲティ専門店。こちらも地元のチェーン店だそうです。並んでいるのは女性ばかりでしたね。
メニューをチラ見してみると、トマトソース系のスープスパゲティのような、独自色の強そうなメニューですね。
これはこれでおいしそう(そして量が多そう)だけれど、パスタで一杯飲むのは難しいよな。私、日本酒が飲みたいし。
というわけで、私の目的地はこちら。
登利平です。
「はらっぱ」のように、店の前に椅子があるわけではないので、列になるわけではなく周辺にばらっと人が集まっていました。
登利平 高崎モントレー店の営業時間と定休日
登利平高崎モントレー店の営業時間は、テイクアウトは10時から21時まで。イートインは11時から21時まで。ラストオーダーは20時40分です。
定休日は、高崎モントレーの定休日に準ずるため、不定休となっています。
11時、開店と同時に店内へ。
一緒に入店したのは4組ほどでした。
2人掛けのテーブルがずらりと並ぶ店内ですので、1人客でもわりと気楽です。4人掛けのテーブルが多いお店だと「1人で大きなテーブル使っちゃっていいのかな」と、ちょっと緊張してしまったりするのですよね。
こちらのお店は、駅ビルの中のお店ということもあり、1人で入店されるお客さんもわりと多いです。
では、メニューを眺めてみたいと思います。
登利平のテイクアウトメニュー
高崎モントレー店ではお弁当のテイクアウトも行っていますので、お弁当のメニューもしっかり置いてありました。
鳥めしは「竹」と「松」
その他、焼き鳥の串や若鶏の唐揚げもお持ち帰りできます。
お弁当メニューは鳥めし以外にも「上州麦豚の炙り焼き弁当」、焼き鳥がのった「鳥串弁当」
「鳥追い弁当」はチキンカツ弁当だそうです。うなぎのお弁当もあります。
店頭にはお弁当のサンプルもありますので、見比べて購入するのも良いですね。
ちなみに、群馬県のお弁当というと圧倒的に「峠の釜めし」が有名ですが、峠の釜めしは駅弁フェアや東京駅構内の駅弁店でも比較的よく見かけるのに対し、登利平の鳥めしは「有名駅弁フェア」などでも見かけることがありません。
それは、登利平の鳥めしが「駅弁ではない」からなんだそうです。基本的には駅弁売り場ではなく登利平の直営店のみで販売されているのですが、群馬県内の主要駅構内では、売店などで販売されているところも良く見かけます。「駅弁」というよりも「地元の名産品」という位置づけなのかもしれません。
登利平の店内メニュー
ではいよいよ、店内メニューです。
ドリンクとデザートメニューは、テーブルの上に常時自立しているタイプ。
アルコールは瓶ビールに生ビール、日本酒は1合が320円のものと「生酒」があるようです。
ああ、生酒のメニューはこちらですね。
300mlの瓶は昼酒にはちょっと多いし、谷川岳にしましょうかね。
次に、食事のメニューです。「御重定食」は、持ち帰りの弁当メニューとほぼ同じメニューですが、少しだけ店内飲食のほうが値段が高いです。
鳥めしの「竹」が店内800円/テイクアウト710円。「松」が店内900円/テイクアウト820円。
「三山定食」は、お弁当にはありませんでしたね。「鳥串」と「唐揚げ」に小鉢などがついた豪華な定食です。1400円。
丼メニュー。きっと親子丼もおいしいんだろうな……。
「鳥合わせ定食」は「チキンカツ」と「唐揚げ」の盛り合わせの定食です。
どちらも揚げ物で、かなりボリュームがありそうなので私は食べたことがないのですが、口コミを見るとこちらもよくお勧めされていますね。
お蕎麦やうどんとのセットもあります。
しかし、ここに来て胃に余裕があるのなら、蕎麦を頼むよりは一品料理を追加したいかしら……。
鳥串、つくね焼き、手羽中串。
うなぎの蒲焼き1500円は、店内のメニューの中では高いけど、今のご時世だと逆にリーズナブルなのかも……。
鳥のなんこつ揚げも、飲むならいいですね。
さて、何をいただきましょうか。
鳥串のたれをつまみに日本酒の一合瓶「谷川岳」を飲む
谷川岳の一合瓶を注文し、お酒とお通しがすぐに運ばれてきました。
お通しは、切り干し大根のような煮物。こちらもおいしかったです。
一品料理で鳥串のタレを注文しました!塩とタレが選べるので迷ったけれど、ここは鳥めしのタレもおいしいし、タレのほうが間違いないかなと……。
いただきます!
ねぎま。ねぎもちょうど良く焼けていてジューシー。
レバーも肉厚でおいしい!!酒がすすむ……。
皮串。甘辛いタレと、この焦げ目がたまらないです……。
やっぱり鳥は鳥屋だわ……などと考えているうちに鳥串はあっという間になくなり、鳥めしが運ばれてきます!
群馬のソウルフード鳥めし!通は「竹」を選ぶというが、「松」もおいしいと思う
今回私がオーダーしたのは、店内価格900円の「松」
うやうやしく、重箱に入ってやってきました。
登利平の「松」と「竹」の違いは?どちらを選べばいい?
「松」と「竹」の違いは
・鶏肉が胸肉だけなのが「竹」
・胸肉ともも肉が入っているのが「松」
ということです。
群馬県出身の方に聞くと「登利平の鳥めしは竹でしょ」と言われることが多いです。こちらの記事なんかでもそう言われてましたね。
でも、旅行で来て初めて食べるなら「松」を選んでおいて間違いないんじゃないでしょうか。だって、食べなかったら「もも肉はどんなだったんだろう」って後々まで気になってしまいますよね。それで「やっぱ胸肉だけで良かったな……」って思ったら、次回から竹にすればいいんですよ。好みの問題だと思うのでね……。
そんなわけで私は今回も「松」です!
左側の平べったい切り方をされているのが胸肉、右側の肉厚なのがもも肉です。
見た目は、なんとなくもも肉のほうがおいしそうに見えるのですが「基本は胸肉」なだけあって、胸肉もかなりおいしいです!
胸肉って、最近はサラダチキンなんかのイメージもあって、スカスカしていて苦手、という方も多いと思うのですが登利平さんの胸肉は、従来の鶏胸肉のイメージを覆すおいしさだと思います。
また、鳥の皮や脂身の柔らかさが苦手……という方にも、脂が少なく、鶏肉の旨みを味わえる胸肉なら楽しめるでしょうね。
もも肉は見た目どおり!肉厚で脂がのっていて「これぞおいしい鶏肉!」という感じ。やはり、鶏肉好きなら両方味わいたいところです。
もちろん、お酒にも合います。
鳥めしもお酒も、あっという間になくなってしまいました。おいしかった……。ごちそうさまでした!
【再訪したい度】★★★★★ とにかく鶏肉がおいしい!ランチタイムをはずせばそこまで混んでいない
高崎駅にはモントレーのほかに「イーサイト高崎」なる駅ビルも直結しており、その2階には「群馬の台所」なる、峠の釜めしのおぎのやが運営しているレストランがあります。
群馬の台所でも「峠の釜めし」とさまざまなおつまみメニューが楽しめるので、しょっちゅう立ち寄っているのですが「登利平」と「群馬の台所」をどんな風に使い分けているかというと、私の場合こんな感じ。
登利平
・11時~16時までの時間帯に一杯飲みたい(1日中メニューが変わらないから)
・ご飯が食べたい
・弁当を持ち帰りたい(峠の釜めしより買えるところが少ないから)
群馬の台所
・16時以降に一杯飲みたい(16時でつまみのメニューが一気に増えるから)
・ご飯よりつまみをいろいろいただきたい
・とにかく疲れていて早く店に入りたい(改札と同じ階で空いている)
という感じです。
おそらく、地元の方から見ると「群馬の台所」は観光客向けのお店で、登利平こそが群馬のソウルフードだぜ!という感じなのかなと思ったりするのですが、登利平は混んでいることもありますし、5階まで上らなければならないので、登山帰りの疲れた体で寄るのはちょっとした距離がしんどかったりもするのですよね・笑
そんな感じで、先日ご紹介した「たばちょ」も合わせて、時間帯や疲れ具合で使い分けつつ、高崎での一人酒を楽しんでいます。