温泉ブログ 山と温泉のきろく

山好き女子の温泉と食と山旅の記録です。

山と温泉のきろく


※当サイトのリンクにはプロモーションが含まれます

水上温泉郷 湯テルメ谷川 川沿いの露天風呂と3つの源泉を楽しめる!お湯が自慢の日帰り温泉

3つの泉質の異なる源泉を持つ町営の日帰り入浴施設・湯テルメ谷川

水上温泉郷の谷川温泉にある日帰り温泉「湯テルメ谷川」は、町営の温泉施設でありながら泉質の異なる3つの源泉を持ち、すべての浴槽ではないものの加水・加温・循環ろ過・消毒すべてなしの状態でかけ流している、すばらしい温泉施設です。

f:id:happydust:20190705220834j:plain

数年前に一度行ってみたところ、ややぬるめのお湯がすばらしく気持ちよくて「こんないい温泉、毎週来たいわー」と思ってしまったのですが、皆思うところは同じなのでしょう。紅葉シーズンだったこともあり、地元の方達と観光客とでめちゃくちゃに混んでいました。

いつか空いているときにのんびり入ってみたい!と思い続けていたのですが、今回、まだ緑が芽吹く前の4月に、開館直後に入って独占状態で楽しんできましたので、レポートしてみたいと思います。

旅館たにがわに泊まった翌朝、10時の開館時刻に合わせて湯テルメ谷川へ

4月中旬、残雪の谷川岳に日帰りで登った後に、以前から気になっていた「旅館たにがわ」に一人で宿泊した私。

翌日は11時でチェックアウトして、宿の送迎バスで水上駅に向かう予定だったのですが、チェックアウト前にどうしても行っておきたい場所がありました。それが、今回ご紹介する湯テルメ谷川です。

湯テルメ谷川までのアクセス

湯テルメ谷川は、宿泊していた旅館たにがわの目と鼻の先、徒歩2分ほどのところにあります。

旅館たにがわの目の前に「湯テルメ谷川入り口←」という看板がありました。

f:id:happydust:20190705221112j:plain

奥のほうにもう、湯テルメ谷川の建物が見えますね。 

水上駅から谷川温泉までは車なら5分程度ですが、もし歩こうと思うとずっと上り坂ということもあり40分ぐらいかかります。
登山をする人なら歩けない距離ではないですが……できればバスか何かで行きたいところです。

バスだと、運行日は限定されますが、関越交通で運行している「みなかみ観光周遊バスわくわく号」が水上駅から出ています。

このバスの運行日は2019年4月1日~12月1日の土曜・日曜・祝日運行(ただし、8月1日~8月31日は毎日運行)となり、つまり、12月から3月までの冬の間は、土日であってもバスの運行はありません。

この日は4月中旬で、既にバスの運行も始まっていましたので、バスで来られた雰囲気の方もちらほらと見受けられました。

つまり、どうにかして(タクシーを使うとかでしょうか……)冬の間に来ればもっと空いている状態で楽しめたということか……湯テルメ谷川に関してはぬるめのお湯が売りなので、冬場は避ける人も多そうですもんね。

f:id:happydust:20190705221121j:plain

では、10時ちょうどで開館したばかりの湯テルメ谷川に入ってみたいと思います。

湯テルメ谷川の利用料金・営業時間・定休日

入浴料金や営業時間については、入り口のドアに貼り紙がされていました。

f:id:happydust:20190705221129j:plain

湯テルメ谷川の入浴料金は大人570円、子供260円。制限時間などはありません。 

営業時間は10時から20時30分まで。受付は20時で終了し、また2階にある休憩室は19時で閉まってしまうそうです。
また、谷川温泉観光協会のホームページによれば、7月から10月の間は朝9時から営業されるとのこと。

f:id:happydust:20190705221133j:plain

定休日は第3木曜日で、祝日の場合は翌日に振替になります。
また、定休日ではない木曜日は、15時から露天風呂の清掃を行うために利用できなくなるため、その時間帯に入館する場合は大人1人あたり100円値引きする旨が書いてありました。

f:id:happydust:20190705221140j:plain

湯テルメ谷川の玄関前には、甘夏やきゅうり、じゃがいも、にんじん、トマトなどの野菜と梅干しなどを販売していました。おそらく、このあたりで取れたものなんでしょうね。

中に入ったら靴を脱いで靴ロッカーに鍵をかけます。

f:id:happydust:20190705221154j:plain

鍵は受付で預けるわけではなく、自分で管理します。

本日の営業が始まったばかりですが、受付には先客が何人か。

f:id:happydust:20190705221907j:plain

入浴料金を払って浴室へ向かいます。

f:id:happydust:20190705221914j:plain

ちなみに、脱衣所内に鍵のかかるロッカーがあるのですが、100円が戻ってこないタイプです。

f:id:happydust:20190705221352j:plain

玄関前の2階に向かう階段の側に貴重品ロッカーがありまして、こちらは無料で利用可能です。

今回私は、宿に荷物を置いた状態で小銭とタオルとお風呂セットだけ持って来たのですが、荷物がある場合は貴重品だけこちらのロッカーに預けるのが良いでしょうね。

【風呂】★★★★★ これが本当の谷川温泉か!と感激する、ぬる湯かけ流しの極上湯

 では、脱衣所へ。

f:id:happydust:20190705221443j:plain

お財布以外も貴重品がある場合は、左手に見える鍵付きのロッカーが、100円で利用可能です。

洗面所には液体石けんと洗顔料、そしてドライヤー。

f:id:happydust:20190705221503j:plain

Panasonicのドライヤーでしたので、普通に使えます。

ではいざ、浴室へ!

f:id:happydust:20190705221951j:plain

洗い場にはリンスインシャンプーとボディシャンプー有り。

f:id:happydust:20190705222007j:plain

窓際に広めの浴槽と、全部写っていませんが、右側に小さめの浴槽が2つあり、すべて源泉が異なります。すばらしい……。

まず、こちらの大きめの浴槽が「不動の湯」です。

f:id:happydust:20190705222020j:plain

大きな窓からは、もう少し季節が進めば美しい新緑などが眺められそうですね。
実は、湯テルメ谷川の露天風呂を含めて4つあるすべての浴槽の中で、この不動の湯だけが循環と消毒、季節により加温ありです。

f:id:happydust:20190705222030j:plain

もともとの源泉も56度と高温ですので、加温している期間はそれほど長くないのではないかと思うのですが……。

脱衣所にあった温泉分析表を見ると、ph8.6のアルカリ性単純温泉とのことでした。

f:id:happydust:20190705222600j:plain

おそらくですが、他の浴槽は源泉がぬるめなのに絶対に加温しない!という信念を貫かれているので、一つぐらいは普通に熱めの浴槽を用意しておかないと苦情が出てしまう、というところなのではないかなと……。

寒い時期に上がり湯的に使うわけですね。私はもともとぬる湯好きですし、不動の湯には少し浸かって「なるほどね」と思っただけでした・笑

ぬる湯好きには天国のような内湯のかけ流し浴槽

では、内湯にあるあと2つの浴槽についてご紹介したいと思います。

まず、洗い場に近いほうにある浴槽が「蛍の湯」です。

f:id:happydust:20190705222042j:plain

こちらの源泉は泉温39.4度、ph8.3でやはりアルカリ性単純温泉ですが、加水・加温・循環・消毒すべてなしのかけ流し浴槽です!すばらしい……。 

f:id:happydust:20190705222553j:plain

この日は4月で、まだそこまで気温は高くありませんから、浴槽内のお湯は37度ぐらいになっていたと思います。この人肌のお湯が最高に気持ちいいのです!!!

そして、蛍の湯の隣にあるのが「河鹿の湯」

f:id:happydust:20190705222051j:plain

こちらは少し泉質が異なり「カルシウム・ナトリウムー硫酸塩温泉」です。ph8.2。泉温は42度と蛍の湯よりはやや熱め。浴槽内のお湯が40度ぐらいでしょうか。

こちらも加水・加温・循環・消毒すべて無し。パーフェクトな源泉かけ流しです。

f:id:happydust:20190705222617j:plain

37度の「蛍の湯」と、40度の「河鹿の湯」に交互に浸かっていると、内湯だけで何時間でも浸かっていられそうでしたが、他の人が来ないうちに川沿いの露天風呂にも行ってみたいと思います!

川沿いの広い露天風呂を独占!

露天風呂には、内湯から階段を下りて向かいます。

f:id:happydust:20190705222152j:plain

どんどん下ります。 

f:id:happydust:20190705222200j:plain

裸のままなので、冬はけっこう寒いと思います。

f:id:happydust:20190705222207j:plain

あ!見えてきました。

露天風呂です!

f:id:happydust:20190705222424j:plain

なかなかの広さです。「川沿いの露天風呂」と聞いていましたが、浴槽に浸かったまま渓流を眺められる、というわけではありません。

ただ、露天風呂よりも下に川が流れているのでしょう。川の音が小さく聞こえました。

f:id:happydust:20190705222234j:plain

岩の隙間にある湯口からお湯がどんどん流れこんできます。

f:id:happydust:20190705222241j:plain

湯口は1箇所ではなく、何箇所かあるようですね。 

以前来たときは秋だったのですが、露天風呂はかなりぬるかったように思いました。今回はそうでもなく、体感では39度~40度ぐらいでしょうか。

熱くもぬるくもなく、露天風呂を快適に楽しめる湯温です。

f:id:happydust:20190705222349j:plain

しばし広い露天風呂を独占して楽しみました。
ちょっと、広すぎて落ち着かなかったかもしれません・笑

思ったよりもお湯の温度が高かったし、内湯のかけ流し浴槽と比べるとお湯の鮮度もいまいちな感じがしたので、おそらく露天風呂は加温しているのではないかな?と思っていたのですが。

f:id:happydust:20190705222531j:plain

確認すると、循環・消毒はしていないものの、露天風呂のお湯は「熱いお湯を入れることで温度調節をしている」とのことで、そもそも温泉としてはちょっと薄くなっているんですね。

露天風呂は人気がありますから、かけ流しにこだわって小さい浴槽にするよりはこのほうがいいのでしょう。「ぬるくてもかけ流しでいいお湯」に入りたい人と「泉質とかよくわからないから露天を楽しみたい人」と、さまざまな嗜好の方が満足できるようになっているのはすばらしいなと思いました。

お風呂あがりは2階の無料休憩所で一休み

お風呂あがりは受付前にある売店を物色します。

f:id:happydust:20190705222659j:plain
f:id:happydust:20190705222702j:plain
f:id:happydust:20190705222703j:plain

お茶やサイダーなどのほか、アイスやワッフルなども販売していました。

f:id:happydust:20190705222720j:plain

そして2階の無料休憩所へ。

f:id:happydust:20190705222728j:plain

購入したアップルサイダーを飲んで、お風呂上がりの喉を潤しました。

f:id:happydust:20190705222737j:plain旅館たにがわをチェックアウトする時間が近づいてきたので、宿に戻ります。f:id:happydust:20190705222747j:plain

一度部屋に荷物を取りに戻り、チェックアウトした後は水上駅まで送迎車で送っていただきました。

f:id:happydust:20190705222759j:plain

快晴の谷川岳を登り、旅館たにがわのおいしい食事とおもてなしに癒やされ、湯テルメ谷川の極上湯に浸かる。
水上を1泊2日で、ギュッと濃縮して楽しむことができたように思います。

【再訪したい度】★★★★★ 混まなければ最高の日帰り温泉、開館直後が狙い目 

ひさびさに湯テルメ谷川に行ってきましたが、やはり、本当にすばらしい日帰り温泉だなと思いました。

町営の日帰り温泉で入浴料も安め、地元の人、登山帰りの入浴客、それ以外の観光客とさまざまな人がおとずれる施設だと思います。
多くの場合、混み合う公営の温泉施設はたくさんの入浴客に対応するべくとにかく浴槽を大きくして、露天風呂を作ってそこも広めの浴槽にして、衛生上問題のないように循環消毒して……という風になってしまいがちだと思うのですが。

湯テルメ谷川は、多くのお客さんに対応できる広く眺めのいい露天風呂(ただし加水加温あり)と、加温消毒循環した広い適温の大浴槽を用意した上で、ぬるいけど源泉そのままにかけ流している浴槽を2つ、しっかり残してくれた。ここが本当にすばらしいと思いました。

ひさびさに来たけれど、今度はもっと間を空けずに来たいです。できれば次回も営業開始直後の、空いている時間帯に来たいなあと思いました。