温泉ブログ 山と温泉のきろく

山好き女子の温泉と食と山旅の記録です。

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霧島湯之谷山荘 宿泊記 高温の硫黄泉とぬる湯の炭酸泉の交互浴を楽しめる極上湯の宿に一人泊

霧島湯之谷山荘

鹿児島県霧島温泉郷の霧島湯之谷山荘は、霧島温泉の温泉街からは少し離れたところにある、1940年(昭和15年)開業の湯治宿です。全15室の小規模な旅館です。

自炊場を備えていますが、2食付きでの宿泊も可能なため、私はいつも2食付きで宿泊しています。

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高温の硫黄泉とぬる湯の炭酸泉の2本の源泉を持ち、温冷交互浴が楽しめるのが最高によくて、鹿児島の宿だというのにもう3~4回宿泊しています。

3年ほど前にも記事をアップしていたのですが、先日ちょっと久々の宿泊が叶いましたので、改めてレポートしたいと思います。

霧島連山登山の前後泊にも都合の良い、霧島温泉郷で一番お気に入りの宿

霧島湯之谷山荘は、霧島連山の山麓に点在する「霧島温泉郷」にある温泉宿です。

霧島温泉郷は「丸尾」「新湯」「湯之谷」「関平」「林田」「硫黄谷」「栗川」「殿湯」の8カ所の温泉地からなり、大型の温泉ホテル・高級温泉宿・秘湯の宿などさまざまな温泉宿がありますが、霧島湯之谷山荘は「やや秘湯宿っぽい湯治宿」というところでしょうか。

霧島温泉郷は霧島連山への登山前後に宿泊するのにちょうどいい場所にあるため、これまでいくつかの宿に宿泊したり立ち寄ったりしていますが、湯之谷山荘は、霧島温泉郷の中で最も気に入っている温泉宿です。

日帰り入浴も受け付けていますが、宿泊すれば夜通しすばらしいお湯を楽しめますし、2食付きの宿泊料金も1万円台前半で手頃なので、個人的には泊まって楽しみたいと思っている宿です。ただし、建物や施設は少々古いので、きれいな宿が好きな方は抵抗あるかもしれません。

ちなみに、なぜか1人泊のプランはじゃらんでしか出ていません。楽天トラベルで探すと出ていないと思いますのでご注意ください。

日帰り入浴の料金・営業時間

日帰り入浴の営業時間は9時から15時まで。最終受付が14時となります。

定休日は毎月1日ですが、1日が土日祝日にあたった場合は営業し、その月の最初の平日が休みになるそうです。

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2020年の休館日が掲示してありました。

入浴料金は大人500円。子供250円です。
ちなみにあまり知られていないことかもしれませんが、宿のフロントの貼り紙を見たら、16時~18時までの間も実は日帰り入浴を受け付けているんです。(15時~16時は清掃時間)でも、2時間の利用で料金は700円!
宿泊のお客さんで混む時間だから、ということなんでしょうが、あまりこの時間に入ろうと思う方はいなそうですよね。とは言え、遠方から来て「どうしてもここに入って行きたい!」というようなときは、覚えておいてもいいかもしれません。

日帰り入浴も常連の方が多いようで、チェックアウト前に最後の湯あみを楽しんでいたら、9時になるやいなや日帰りのお客さんが入ってきたので驚きました・笑
まあ、それほどいいお湯だ、ということですね。

霧島湯之谷山荘までの公共交通機関でのアクセス

霧島湯之谷山荘の鉄道の最寄り駅は「霧島神宮駅」です。
霧島神宮駅で下車し、鹿児島交通のバス「国分駅~霧島神宮~丸尾~霧島いわさきホテル」に乗り「湯之谷温泉入口」で下車後、徒歩7~8分で着きます。

ただ、このバスはあまり本数が多くないですし、鹿児島空港から来るときは鉄道を使うとかえって遠回りになりますので、私は大抵、霧島温泉の観光案内所のある「丸尾」というバス停で下りて歩いてくることが多いです。

徒歩20分少々ですが……わりと車通りが多い道なので注意が必要です。そんなに歩くのだるい!という方は丸尾からタクシーでも良いかと思います。

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観光案内所のある丸尾バス停付近です。

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 歩き始めた最初のうちは道も広く、歩道もあるのですが……。

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少し歩くとこんなような、いわゆる「山の中の道路」になってきます。カーブが多く見通しがきかないので、スピードを出している車が来るとちょっとこわい。

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丸尾バス停から15分ぐらいで「霧島湯之谷山荘」の看板が出ている分岐に出ます。
ここからあと400メートルです! 

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宿に向かう林道は、少し上り坂です。
この道は、2019年の台風のときに崩れて一時不通になってしまったと聞きました。 

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もうすぐ着きます!

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着きました。
2月だったんですが、道中は緑が多くて気持ちいい道でしたね。

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お邪魔します。

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チェックインは15時から可能です。
私は、人が少ないうちにお風呂に入りたいので、チェックイン可能時間になるやいなやチェックインすることが多いのですが、霧島湯之谷山荘は15時~16時までの間が浴室の清掃時間にあたるため、15時ちょうどでチェックインしても1時間待つことになります。

貸切風呂は15時からでも入れるのですが、貸切風呂には洗い場がないのでそっちに先に入るのもどうなんだ……?という感じでして。

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フロントの前には最近あまり見なくなった携帯の充電コーナーとソファーなどが並んでいます。恐らくこのあたりは日帰り入浴の方の待ち合わせ場所に使われているのでしょうね。

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ソフトドリンクの自動販売機もここにあります。値段は市価ですが、一部「100円の缶コーヒー」など市価よりも安い商品もあったりで、良心的です。

後からご紹介しますが、お酒の自動販売機はなく、自室の冷蔵庫にも有料の飲み物は入っていません。お酒を飲みたい場合は、食堂にある冷蔵庫から取ってチェックアウト時に申告してください、とのことでした。

【部屋】★★★☆ 古い建物に抵抗がなければ快適な部屋

霧島湯之谷山荘は、フロントのある棟と、その奥にある自炊棟に分かれており、フロントのある棟の客室にはトイレと洗面所がついています。

1人泊の場合は宿泊できるのは自炊棟に限られますので、トイレや洗面所は共同のものを利用することになります。

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こちらが自炊棟の入口です。 

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自炊棟は、廊下にも畳が敷かれていますので、入口でスリッパを脱ぎます。
今回宿泊したのは206号室です。 

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日当たりの良い6畳間で、小さな液晶テレビが置いてありました。  

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部屋の奥にはやや大きめの空の冷蔵庫があり、素泊まりで食材をたくさん買ってきても大丈夫そうです。

館内の案内がプリントされたものが置いてありました。入浴時間からアルコールの販売まで、必要なことは網羅されています。

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アルコールの販売については「従業員に注文」か「1階食堂の冷蔵庫から自由に取って、チェックアウトの際に自己申告」となります。販売しているのは缶ビールとチューハイが300円、瓶ビールが600円でした。

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お茶は玄米茶と煎茶のティーパックが1つずつ、お茶うけは種なし梅。お茶をたくさん飲みたい方はティーパックを持参したほうが良さそうです。

ポットは湯沸かし機能は付いていませんが、いざとなれば共同のキッチンで沸かせば良いでしょうかね。

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湯治棟ではありますが、浴衣とタオルとバスタオル、歯ブラシ、それとパウチに入ったリンスインシャンプーとボディシャンプーが置いてありました。浴室には石けん類は何も置いてないので、持参する必要があります。鏡と箱ティッシュもあり。

ちなみに浴衣やアメニティ類は「素泊まり」のプランで自炊湯治をする際もついてきます。ただし、1人泊で素泊まりした場合の料金は6000円強なので、自炊湯治宿と比べるとあまりお値打ちではないかもしれません。

最初に泊まったとき「自炊棟だから布団は自分で敷くのかな?」と思っていたのですが、夕食を食べている間に敷かれていました。

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自炊の場合はもしかしたら自分で敷くことになるかもしれません。

部屋に鍵もかかるし、個人的にはそんなに不満に思うことはないのですが、一つ残念なのは自炊棟ではWi-Fiが利用できないことでしょうか。フロントの近くでは入るようなのですが、部屋では無理でした。

共同のキッチンは一通り調理道具が揃っている

今回宿泊した部屋の目の前に、共同のキッチンがありました。
食事付きなので特に使うことはないのですが、ご紹介したいと思います。 

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網戸を開けて中へ。 

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右手に水道、奥にコンロ、左手に電化製品や鍋や食器が置いてありました。 

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電子レンジとオーブントースター、おろし金やキッチンばさみもありました。

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ガスコンロはコインを入れるとガスが出て、使えるというものです

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鍋やプライパン、基本的な調味料も揃っているようでした。調味料は残り少ないものもあったので、あまり期待しないほうがいいかもしれません。

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食器は、水切りカゴの中にそのまま入っていました。あまり数はありませんが、まあ普通に使えるかなという感じ。部屋にはコップの類いはなかったので、利用したいときはこちらからお借りすることになりますね。

全体的に「ものすごく揃っているわけではないけれど、まあ使えないわけではない」という感じの設備でした。私は、ここでがんばって料理を作りたいとはあまり思いませんけど、自炊湯治に慣れた方なら十分なんでしょうかね。この日も自炊で泊まられている方もいて、朝夕、キッチンからいい匂いが漂ってきました。

丸尾のバス停前にローソンがあるので、私が素泊まりで泊まるとしたらあそこで弁当やおかず、パンなどを買ってきて、レンジで温めたりパンを焼いたりするというのが現実的かなと思いました。

共同の洗面所・洗濯機・トイレ

共同の洗面所です。手前にはコインランドリーもありました。 

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洗面所は、蛇口からお湯も出ますし、使い捨ての紙コップも置いてあるので特に不自由はありません。

見た目あまりきれいとは言えないのが難ですが、それが気にならない人なら大丈夫でしょう。

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共同のトイレは、キッチンの横にあります。

女子トイレは個室が2つあり、洋式トイレです。 

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ウォッシュレットがついていないのは少し残念ですが、掃除はきちんとされており、便座はウォームレットで暖かいです。

【風呂】★★★★★ 高温の硫黄泉とぬる湯の炭酸泉の交互浴が最高に気持ちいい

霧島湯之谷山荘の浴室は、フロントのある棟と自炊棟の間にあります。

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浴室の前には男子トイレ女子トイレがあったんですが、私はここは利用しないでしまったんですけど、なんとなくこっちのほうが、自炊棟のトイレよりきれいそうですね……。もしかしてウォッシュレットあるかもしれません。ちゃんと見ておけば良かったな。

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浴室の前には、日帰り入浴の際に便利な鍵付きのロッカーがあるのがうれしいですね。

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浴室の前には「温泉水は飲む野菜」という題の、おそらくこの宿のお湯のすばらしさを説いたものと思われる手書きの文書が掲示されていました。ところどころ消えていてちゃんと読めないのが残念・笑

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こちらの宿の浴槽は、けして広くはないのですが、湧出している源泉の量に合わせて、気温の低い時期でも満足してもらえる大きさにしてあるとのことでした。

どういう計算のもとに作られているのかはわかりませんが……しかし、この宿の内湯が、他では見たことのないようなすばらしい浴室だということは間違いないのですよ。計算して作ったんだとしたらすごいことだなと思います。

熱湯の硫黄泉とぬる湯の炭酸泉が楽しめる内湯

では、すばらしい内湯へと向かいます。

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引き戸を開けると、わりとすぐに脱衣所があります。 

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一応のれんはあるんですが、手前のほうで着替えていると、戸が開いたときちょっと驚きます。なるべく奥側で着替えたほうが安心です。

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温泉分析表が、古いものと新しいもの両方貼ってありました。

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 新しいものも古いものも、44~45度ある高温の硫黄泉の分析表ですね。

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ph5.3の弱酸性の硫黄泉です。ぬる湯の炭酸泉の分析表は見当たりませんでした。

脱衣所の奥には洗面台が1つあり、ドライヤーも置いてありました。

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アメニティなどは特にありませんが、以前来たときはドライヤーが、風力が弱くて使いづらかったのですけど、普通に使えるものになっていたので良かったです。 

f:id:happydust:20200312122002j:plainでは、浴室へ。

洗い場は、浴室の端のほうにあります。メインの浴室とは別室のような感じになっています。

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もしかしたら、以前は洗い場はなかったけれど「シャワーが欲しい」という声を受けて増築したのかもしれないですね。

シャワーのお湯も普通に出たので良かったです。実は4~5年前に来たとき、ちょろちょろとしか出なくて、ドライヤーの風力も弱かったので「ここで頭を洗うのつらいなー」と思っていたんですよね。今は普通に使えます。

体を洗って、いよいよ内湯へ!

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大きさの異なる3つの浴槽が、ちょっと不思議な配置で並んでいます。

別の角度から見てみましょうか。 

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奥にある大きめ浴槽が高温の硫黄泉、一番手前にある小さな浴槽がぬる湯の炭酸泉、そして真ん中の浴槽は、高温とぬる湯が混ざって、ちょうどいい温度になっている浴槽なのです。だから、源泉は2種類だけれど浴槽が3つあるんです。 

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一応2月なので、まずは高温の浴槽で温まりましょうかね。

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湯口からは熱い源泉が勢いよく流れ落ちています。手前の蛇口からは水が出ますので、熱すぎる場合は水を出して埋めてもOKです。

このときは気温が低かったので、加水しなくてもなんとか、普通に浸かっていられる温度でした。

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熱い!でも気持ちいい……。43度ぐらいですかね。

ぬる湯のほうはだいたい31度ぐらいのはずなんですが、冬ということもあってかけっこう冷たく、恐らく30度以下になっていたのであまり長くは浸かれなかったです。でも、熱湯とぬる湯の交互浴はやはり気持ちいい……。

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今回は、熱湯とぬる湯の間にある浴槽で長湯していました。
恐らく37~38度の温度になっており、人肌よりやや温かい感じで長湯するのにちょうど良かったです。

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お湯が濁っているので浴槽の中は見えませんが、実は3つの浴槽は構造も少し異なるのです。

ぬる湯の小浴槽は、小さくて深い浴槽です。浴槽内で座ると、首のあたりまですっぽり浸かる高さがあります。

高温の浴槽も深めですが、浴槽内に段差があるのです。なので肩まで浸かったり、段差に腰掛けて半身浴したり体勢を変えて楽しめます。

そして真ん中の浴槽は、広くて浅めなので、腰をおろして座ってもお湯の高さは胸とお腹の間ぐらいまででしょうか。予想では熱湯とぬる湯を混ぜている都合上、深い浴槽にすると水面と底のほうで温度差ができすぎるから浅くしているのではないか?と思います。しかしこの絶妙な浴槽の浅さが、長湯しやすくてとても気持ちいいです。 

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飽きるまでずっと浸かっていました。あがった後は肌がすべすべする、本当にいいお湯です。

予約制の貸切露天風呂

内湯を満喫した後は貸切露天風呂へ。

宿泊客は30分間無料で貸切利用できます。チェックインのタイミングで予約をし、時間になったらフロントへ。 

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フロントで「貸切中」の札を借りて、内湯の奥にある露天風呂へ向かいます。

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「貸切中」の札をかけて中へ。 

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スリッパをサンダルに履き替えて、奥へ向かいます。

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「露天風呂(天狗湯)」と書いてある先にあります。天狗も右のほうにいた。 

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おお!お湯が青い……。いいですね!
青みがかったお湯だとは思っていましたが、これまで来たときはここまで青くはなかった気がします。こういうのはやはり、日によるんでしょうね。

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脱衣所というほどの場所もなく、脱衣かごが置いてあるだけです。
下も濡れているので、ここに来るときは浴衣で来たほうがいいですね。脱ぎ着しにくい私服だと、面倒くさいと思います。

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黄色い洗面器と青いお湯が美しい。 

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浸かってみると、40度程度の適温です。
源泉は岩と岩の間から出ているようですが、内湯のドバドバ具合から比べるとやや控えめに注がれています。内湯はおそらく、ここまで濁る前にお湯が入れ替わってしまうんでしょうね。

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お湯の新鮮さは内湯ほどではないものの、きれいな色でお湯も適温の露天風呂。30分という時間制限はありますが、浸かるだけなら十分な時間です。

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満喫して湯浴みを終え「貸切中」の札をフロントに返します。

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そして食堂の冷蔵庫から缶ビールを購入し(フロントに人がいたので、その場で部屋付けにしてもらった)前日にお土産屋さんで購入した鰹の腹皮の燻製「こいじゃっと」をつまみに、風呂上がりの一杯を楽しみました。

このつまみ、めちゃめちゃおいしくて買い足したかったんですけど、その後立ち寄ったお土産屋さんでは見つからず残念。楽天やYahoo!ショッピングで買えるので、取り寄せようか迷っています。

【食事】★★★★ 豚肉の朴葉味噌焼き・鳥刺しがおいしく量も十分ある

自炊棟に宿泊して食事を付けた場合は、1階フロント前にある食堂でいただくことになります。

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自炊棟ではないトイレ付きの部屋(1人では泊まれない)に宿泊している方は別の場所に案内されているようだったので、ここの他にも食事処があるのだと思います。

この日は食事付きで1人で泊まっているのは私だけのようでしたが、端っこのテーブルにセットしていただいてので、 1人でも気になりにくい場所だったと思います。

霧島湯之谷山荘のドリンクメニュー

ドリンクメニューはシンプル。

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ビール、缶チューハイ、梅酒、日本酒。
焼酎だけは値段が書かれていなかったので、恐らく何種類か用意されているんでしょう、鹿児島ですものね。

私は焼酎がまったく得意でないので、今回は日本酒を一合、熱燗でお願いしました。銘柄が何だったのかはわかりませんが、燗すればまあ、大抵は飲めます。

霧島湯之谷山荘の夕食

夕食の際、セットしてあった料理はこちら。

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周りの席の人たちが「思ったより豪華だよな」と言い合っているのが聞こえました。私、ここに泊まるの3回目か4回目なんですが、毎回このセリフを聞く気がします。

たぶん、お湯は最高だけど食事を期待してくる宿ではない、と認識されていることの多い宿なんでしょうね。私もそう思っていました。でも、そう思って食卓につくと、たしかに案外豪華なんです。

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前菜には食前酒の梅酒もついており、小鉢もおいしい。酢の物には海老がついていました。 

メイン料理は「豚肉の朴葉味噌焼き」これがなかなかおいしいんです!やっぱり鹿児島は豚肉ですね。甘めの味噌が厚みのある豚肉とよく合います。

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煮物は野菜の炊き合わせですが、こちらは意外なほど上品な味付け。いわゆる九州らしい甘塩っぱい味付けだけでなく、甘辛酸っぱいおかずがきちんとラインナップされていてセンスが良いと思います。

そして、席に着いてから運んできていただいた鶏のたたきです。生ものは卓上に置きっぱなしにしない心遣いがうれしいですね。

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たたきだけどかなり生!鹿児島らしい料理!

生の鶏肉に抵抗がある人もいそうではありますが、私は大好きなのでうれしかったです。新鮮でおいしかったですよ。

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さっきビールも飲んだし、夜もお風呂に入りたいのでお酒は控えめに……熱燗1本で我慢しておこう……。

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まあ、普通の熱燗ですが、めちゃめちゃおいしい地酒があったりするとつい飲み過ぎてしまうので、これはこれでちょうど良かったです。

〆は鍋です。味の付いた出汁の張ってある鍋に野菜、きのこ、豚肉、海老、ほたてなどをいれる寄せ鍋ですね。 

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蕎麦もついてきました。
私は、鍋は最後に食べたかったので火は食事の後半になってから点けてもらいました。たまに、いきなり火を点けられて「ああ……」ということもありますが、ちゃんと聞いてもらえたのでうれしかったです。 

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良い感じで火が通ってきました。 

鍋が汁物代わりという構成なので、ここでご飯もいただきます。

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出汁の味付けもちょうど良く、おいしいです。後半は蕎麦を入れて、最後までおいしくいただきました。

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デザートは笹に包まれたお餅と苺。春を感じますね。
最後までおいしくいただきました!ごちそうさまでした!

ちなみに、前回、3~4年前に泊まったときの夕食の写真がこちらです↓ 

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小鉢や前菜の内容が少し変わっていますが、メインの料理はだいたい同じですね。
料理旅館というわけではないですし、鹿児島らしい料理もそこそこ入っているので、毎回これでも私は十分満足です!

連泊したらどうなるのかは少し気になりますが、2泊以上するときは自炊プランにして、丸尾バス停前のローソンで弁当でも買ってくるのがいいかもしれません。

霧島湯之谷山荘の朝食

朝食も、同じ食堂で、昨日と同じ席でいただきます。

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品数豊富で、わりと豪華ですよね。ヤクルト付きなのもうれしい。

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鹿児島らしくさつま揚げ、切り干し大根、ひじき、ポテトサラダ、鰯の甘煮。焼き海苔もあります。 

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ご飯とお味噌汁。

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サラダはお豆腐も入っています。納豆と卵。卵は、割り方を失敗しましたが温泉卵でした。

f:id:happydust:20200318122043j:plainデザートのフルーツまでおいしくいただきました。

↓こちらが前回宿泊時の朝食です。

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おかずは今回と共通のものもありますね。品数は同じぐらいで、おいしい朝食でした。

【再訪したい度】★★★★★ お湯が本当に最高なので何度でも泊まりたい宿

食事はわりとおいしいと思うんですが、部屋については、湯治宿に理解がある方でないと厳しい部分もあるかもしれません。

ですが、お湯が本当に本当にすばらしいので、このお湯にのんびりと浸かれるなら、多少のことはいいかなと思ってしまう私です。

ちなみに、以前ゴールデンウィークに泊まったときは、既に虫が出ていて蚊に刺されました。山の中の宿かつ、鹿児島ということで本州よりずいぶん暖かいということなんでしょうね。

今回は2月に泊まったので、刺すような虫はいませんでしたが、浴室の壁にアリがちょこちょこいるのが少し気になりました。「虫は何かしらいるもの」と思ってきたほうが驚かないと思います。

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チェックアウト後はまた、丸尾バス停まで20分少々の道のりを歩きました。

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桜島が美しく見えて驚きました。
きれいだなあと思って写真を撮っていたら、通りかかった車の人も降りてきて、同じ場所で写真を撮っていました。観光で来た人なのかな?と思ったら

「私、この近くに住んでいるんですけど、こんなにきれいに桜島が見えることは珍しいんですよ!」

とのこと。

そんな素敵な日に泊まることができてよかったです。

【1人旅に優しい度】50点:だいたいいつも1人で泊まれるが、意外と上級者向けかも

泊まりやすさ 15/20
なぜか「じゃらん」でしか一人泊のプランが出ていない(というか楽天トラベルでは、2人以上の宿泊であっても「自炊棟」に泊まれるプランが出ていない)のだが、じゃらんからなら基本的には休前日も1人泊の予約ができる

食事場所の配慮 10/20
夕食も朝食も食堂で。人目につかないということはないが、端のほうの席だったので多少気は楽。

プランの選択肢 10/20 
1人泊の場合は宿泊は自炊棟に限られるが、プラン内容は1人でも2人以上で泊まっても「素泊まり」「朝食付き」「2食付き」の3種類のみ。

ドリンクオーダー  10/20
お酒のメニューがそんなに多くないのだが「缶ビール」「日本酒1合」「缶チューハイ」「焼酎」は1人でもオーダーしやすい。

フリーWi-Fi完備 5/20
Wi-Fiは館内の一部でしかつながらず、自室ではつながらなかった。