白布温泉 中屋別館 不動閣
白布温泉(しらぶおんせん)は、山形県米沢市の南部に位置する温泉地です。日本百名山である吾妻山の登山口であり、冬はスキー客で賑わう天元台高原スキー場から少し下ったところにあるため、夏は登山客、冬はスキー客で賑わいます。
中屋別館不動閣は、白布温泉の中ではおそらく唯一、休前日もいつでも一人客の受け入れがある宿です。お湯も良く食事もおいしくしかも部屋食という、かなり一人泊に優しい宿ではないかと思います。
2018年の12月29日、白布温泉に限らず多くの温泉宿は「年末な上に土曜日」ということで、一人泊の受け入れがかなり少なくなっているタイミングでしたが、中屋不動閣さんは、やや割高ながらもちゃんと、一人泊のプランが出ていました。
東京から庄内地方にある実家に帰る途中、米沢に立ち寄って中屋別館不動閣さんに一泊し、帰省のついで旅を楽しんできましたので、レポートしたいと思います。
いつでも一人で泊まれて部屋食でお風呂もいい、中屋別館不動閣
はじめに言ってしまいますが、実は今回レポートする「中屋別館 不動閣」さん、かなり気にいってしまいまして、1月に更新した「コスパ重視で2018年に泊まって良かった宿」ランキングでも8位に選出しています。
私が宿泊したのは年末のかなりの繁忙期でしたので普段よりも料金アップしていましたが、通常であれば米沢牛付きのスタンダードな2食付きのプランで、週末に1人で1万5000円ぐらいで泊まれる宿です。
米沢駅前から白布温泉行きのバスに乗車します。
このバスに乗るのは初めてではなく、吾妻山登山と絡めて「新高湯温泉吾妻屋旅館」に宿泊するために、これまでも何度か乗車したことがありました。
吾妻屋旅館さんも本当にすばらしい宿なんですが、冬は大雪で入れない野天風呂がいくつかあるので、個人的には雪がない季節に泊まりたいと思ってしまうのですよね。
新高湯温泉と白布温泉はかなり近いところにありますが、源泉が異なり、源泉温度が白布温泉のほうが少し高く、熱いお湯が湧いているという特徴があります。
西吾妻山登山の後に、白布温泉の源泉を使った日帰り温泉施設に立ち寄りましたが、本当にいいお湯でしたがなかなかに熱く……ならば、冬に行けばちょうどいいのではないか?と思っていたのです。
米沢駅から白布温泉までは40分ほどで着く予定でしたが、途中、大雪で立ち往生している車がいたりで(チェーンを付けていなかったようです……)1時間少々の乗車の後、最寄りのバス停である「白布温泉待合所」で下車します。
屋根の上にも塀の上にも、重たそうに雪が積もっています。
バスを降りると目の前に中屋別館 不動閣があるのですが、門はこちら。。。
雪の重みで門が壊れないか心配になりました・笑
門をくぐると、かろうじて人が1人通れるぐらいの幅が除雪されています。
防水のブーツで来てよかった……。
雪かき中の宿の方が出迎えてくれました。
車が通る道のほうはもちろん、もっときっちり除雪してありましたので、そっちを通れば歩きやすかったはずなのですけど、バス停からだとちょっと遠回りだったんですよね。
玄関の横のお客様の名前のところにちゃんと私の名前も書いてくれていてうれしい♪
雪をはたいてから中に入ると、まず、玄関から入って正面にある「茶の間」に通していただきました。
囲炉裏の前に座って暖まりつつチェックイン手続きをすませます。
お茶をいただいたところで、本日泊まるお部屋に案内していただくことになりました。
【部屋】★★★★☆ 手入れが行き届いた清潔な部屋。Wi-Fiも完備で快適
今回宿泊したお部屋は、1人泊のプランが常に出ている6畳のトイレ・洗面付きの和室です。楽天トラベルでは「川沿い渓谷館-B1」という部屋名となっていました。
同じ渓谷館でトイレ無しの6畳和室もあり、それが一番お安く泊まれる部屋のようです。今回は、トイレ無しの部屋が空いていなかったのですが、トイレ付きとトイレ無しの部屋の差額は1000円でした。
部屋の中に入ると向かって左にトイレがあり、それから洗面所があります。
トイレは、ウォームレットですが洗浄機能は無し。とは言えとても清潔に掃除されています。
洗面所も、ないとなにげに不自由だったりするので、お部屋にあるとやっぱり便利ですね。
お部屋はこんな感じで、古いけれどやはり、しっかり掃除が行き届いています。
部屋の奥のほうから見るとこんな感じ。
座布団がものすごくふかふかだったのが印象的でした。
中が見える冷蔵庫がなんだかかわいい……。赤に金色の模様が入っていて、ちょっと中国っぽいですね。
冷蔵庫の中には冷水が入っていました。
冷蔵庫の上にはコップと湯沸かしポットが置いてありました。
いつでも熱々のお湯でコーヒーを淹れられるので、湯沸かし機能付きなのはありがたいポイントです。
禁煙室というわけではないので、テーブルの上には灰皿が置いてありましたが、特に室内が煙草くさいというようなことはありません。
お茶うけに置いてあったお菓子は「手焼き吾妻せんべい」なる、ちょっと甘めのおせんべい。コーヒーにも合っておいしかったです。
窓の外にはすごい雪……。
本来なら、この部屋は「渓流館」という名の通り、窓の外に渓流が臨める部屋なのですが、この季節は、雪でまったく見えません。
屋根から雪が落ちてくるため、窓のすぐ外に集中的に雪が集まってしまうんだそうです。
部屋の奥には、鏡台と浴衣やタオルがまとめて置いてありました。
足袋ソックスも置いてあったので履いてみたのですが、なんだかよくある足袋ソックスよりも上質なものだったのが印象に残りました。
化学繊維っぽい素材ではなく、ちょっとしっとりした肌触りの綿っぽい素材で、履き心地が良かったです。
外は大雪ですが、部屋の中はガンガン暖房がついているので、とても暖かいです。
温度調節も自分でできます。
見たところ、エアコンはなさそうな感じでしたので、もしかしたら真夏の昼間とかは暑いこともあるかもしれません。
そして、不思議だったのは壁のこの位置になぜかコンセントがあったこと……。
壁付けのエアコンがあるのなら納得なんですけどね……この高さにコンセントがあって、いったいどうやって使うんでしょうか。
そう、古いけれども設備は整っていて至極快適なお部屋でしたが、一点だけ、コンセントがちょっと足りないかも……と思いました。
この、壁のコンセントが使えれば良かったんですけど……この位置ではスマホの充電とかできないんですよね。もうちょっと下に付けてくれたら良かったのに、と・笑
館内案内図が置いてありました。
渓流館のほかに「不動閣」と「黎明館」があり、そちらの棟のほうがお部屋は広いみたいですね。お風呂も、不動閣と黎明館のほうが近いです。
館内の施設は、チェックイン時にお茶をいただいた「茶の間」のほか、カラオケや喫茶の楽しめるロビーと売店、自動販売機コーナーがあるようです。
ということで、お風呂に向かいつつ、館内をぶらっとしてみたいと思います。
中屋別館不動閣の売店・ロビー・自動販売機
売店は、フロントのすぐ隣、ロビーの向かい側にありました。
お土産品や地酒が揃っています。
特に、地酒の種類が多いのが印象的でしたね。
山形県産の日本酒がずらりと揃っています。こんなにラインナップが豊富だとつい、注文したくなりますね。
市価よりは少し高いと思いますので、お土産に買うなら米沢市内の酒屋さんで買ったほうがいいかなと思うのですけど、滞在中に飲むなら館内で十分調達できますね。
ロビーでは、午前8時から午後7時まで喫茶営業を行っており、コーヒーが1杯300円とのこと。
中はこんな感じで、カラオケもできるようでした。
自動販売機コーナーは、大浴場に向かう途中にありました。
缶ビール、ハイボール、いいちこ、チューハイなど、日本酒以外のお酒は自動販売機コーナーで調達できます。
さて、自販機コーナーまで来たらもう、大浴場はすぐそこです!このままお風呂に入りに行きたいと思います!
【風呂】★★★★☆ お湯は適温で最高だがオリンピック風呂の自動ドアの故障が残念
中屋別館不動閣には内湯の「オリンピック風呂」と「露天風呂」がありますが、脱衣所は別々なため裸のままでの移動はできず、一度着替えて廊下を移動することになります。また、露天風呂には洗い場がないため、まずはオリンピック風呂で体を洗ってから露天風呂に行ったほうが良いですね。
こちらは、お部屋にあった温泉の案内書き。
自然湧出毎分1300Lという、かなりの湧出量です。
大浴場(=オリンピック風呂)は24時間いつでも入れますが、露天風呂は23時から6時の間は消灯されるとのことでした。
今回泊まった渓流館から浴室のある棟はやや遠く、必ず正面玄関の前を通ることになります。館内の廊下にもあちこちに暖房器具は置いてあるのですが、移動中はやや寒かったかもしれません・笑
赤じゅうたんを踏みしめつつ、大浴場・露天風呂のある棟に向かいます!
オリンピック風呂
内湯の「オリンピック風呂」という特徴的な名前は、東京オリンピックのあった昭和39年に開業したからなんだそうです。
オリンピック風呂に向かう途中の廊下には、実際に山形県内で使用された聖火台が飾られていました。
こちらがオリンピック風呂の脱衣所入り口。五輪マークのついたのれんがかわいいですね。
スリッパが1つもない……ということは、無人のようです!やった。
脱衣所は、洗面台と脱衣棚&カゴが並ぶシンプルな造り。
洗面台には綿棒とピーリングジェルとドライヤーが一つ。
部屋にはドライヤーはなかったので、混み合うとドライヤー待ちが発生しそうで少々不安ですが……。
鍵付きの貴重品ロッカーなどはないので、貴重品は持ち込まないほうが無難です。
温泉分析表が掲示されていました。
含硫黄ーカルシウムー硫酸塩温泉です。飲用上の注意事項が書いてあるということは、飲用も可能なんでしょうね。
設備は古めですが、脱衣所と浴室の間のドアは自動ドアなんですね。
しかし、実はこの自動ドアが少々くせ者でした……。
センサーが故障しているみたいで、誰も近くにいないのに時折、開いたり閉じたりを延々と繰り返していまして……浴室内にいてもちょっと落ち着かないし、脱衣所にも湿気がこもってしまって。このときがたまたま調子が悪かっただけで、今頃は修理されているといいのですが。
では、浴室内へ。
細長い浴室の窓側に細長い浴槽。壁側には洗い場がずらりと並んでいます。
洗い場には、リンスインシャンプーとボディシャンプーあり。
シャワーのホースの汚れが少し気になりますが、シャワー自体は混合栓で、お湯の温度調節も湯量も問題なかったです。
体を洗ってから浴槽へ。
湯気で浴槽の奥のほうは見えませんね。
お湯は41度程度の適温になっており、そこそこ長湯もできそうな快適な温度です。
白布温泉の源泉温度は60度ほどあり、加水なしのかけ流しなどかなり熱いと思うのですが、真冬で気温が低いことと、浴槽が広いことでちょうどいい温度になっているようですね。
しかし、浴槽の周辺を見ても湯口が見当たらないので、新しいお湯はどこから出ているんでしょう?と思って見渡してみると……。
いわゆる、ドバドバとお湯が流れ落ちてくるような「湯口」はないのですが、浴槽の端の浴槽内に、新しいお湯が入ってくる給湯口が見つかりました。
けれど、この一箇所からだけ新しいお湯が出ているんだとしたら、浴槽の端と端で温度に差が出てきてしまいそうですね……。
と思ったら、そうならない理由がわかりました!
浴槽の長辺に沿って細長いパイプが通っており、ところどころから新しいお湯がちょろちょろと流れ落ちてくるのです。
広く細長い浴槽のお湯がなまってしまうことのないように、工夫されているのですね。
窓の外の雪景色を眺めながら広い浴室で一人、贅沢な湯浴みを楽しみました。
湯口からお湯が落ちる音がしないので、広い浴室はとても静かで、それゆえに自動ドアが故障していて時折勝手に開いたり閉まったりするのがとても、残念でした……。
きっと、自動ドアが故障していなければしんと静まりかえった浴室で、窓の外の雪を眺めながらいろいろと考えを巡らせられる、最高の時間が楽しめたことでしょう。。。
露天風呂
さて、いったん浴衣を着て外に出まして、露天風呂に向かいます。
実は、15時にチェックインしてすぐに、誰もいないうちに写真だけ撮らせてもらおうと思って露天風呂に向かったのですが、なぜかまだ掃除中で……。
「15時30分ぐらいまで掃除しています」と言われてしまいました。露天風呂は深夜は入れないので、できればチェックイン後すぐに入れる状態になっていて欲しいものだわ……と思ったりも。まあ、年末で慌ただしかったのでしょうかね。
浴室のドアには「露天風呂の温度がぬるくなっております」と貼り紙がされていました。ぬる湯好きなので、体温より冷たいほどでなければぜんぜんOKです!
ドアを開けると、いきなり外でした・笑
脱衣スペースと浴槽の間にはすだれがあるのみなので、つまり脱衣所もけっこう寒いです。さっさと浴衣を脱ぎ、かけ湯して浴槽へ。
ああ……いいですね……すばらしいですね……。
たしかにお湯はややぬるく、おそらく40度ないぐらいかなと思いましたが、いくらでも長湯できてしまうすばらしい温度とも言えます。
外気に触れて顔は冷たくなりますが、降りしきる雪を眺めながら、ゆったりと湯浴みを楽しむことができました。
夜は夜で、これもまた良い雰囲気!
湯口から流れ落ちるお湯をすくって匂いを嗅いだり、口に含んでみると、そこまで特徴的な香りや味があるわけではありませんが、ほんのりと硫化水素臭があり、優しいお湯です。
オリンピック風呂にあったものより少し詳しい温泉分析表がありました。
それから、源泉使用状況も掲示してありました。
加水のみありで、加温・循環・消毒なしのかけ流しとのことですが、おそらくこの季節は加水は行っていないのではないでしょうか?
やはり、源泉の熱い温泉には冬に行くべきですね!ベストな季節に来ることができて良かったなあと思いました。
【食事】★★★★ 朝夕共に品数多く米沢牛もおいしい&日本酒おためしセットがありがたい!
中屋別館不動閣では、お食事処もあることはあるようなのですが、基本的には部屋食で提供していただけるようです。
特に希望を出したわけではないのですが、最初から「食事は部屋にお持ちしますね!」と言われましたね。一人泊のときはやはり部屋食がありがたいので、このあたりも「一人泊に優しい宿」だなと思いました。
中屋不動閣のドリンクメニュー
部屋食なのでドリンクメニューもお部屋に置いてありました。
私が個人的にかなり気に入ったのがこれ「日本酒『おためし』セット」1000円です。
地元山形県内の酒蔵のお酒10種類の中から、どれでも好きなものを組み合わせて3種類1000円で提供していただけるという……なんという幸せでしょうか。一人だと日本酒の種類をいろいろ飲むことは難しいので、特にこれ、ありがたいんですよね。
おためしセット以外にも、300mlや720mlのボトルで提供されるお酒が10種類……と思ったらこれ全部、おためしセットで頼めるお酒ばかりですね!
なるほど、つまり1人じゃなく何人かで泊まるとしたら、お試しセットでまずは全種類飲んでみて一番気に入ったものをボトルで注文することができるわけですね。すばらしい……。
生ビールはプレミアムモルツ、瓶ビールはアサヒ、サントリー、キリンなど各社揃っていました。
その他に、ウィスキーや地ワイン、焼酎、梅酒、サワーなども基本的なものはすべて揃っていました。
もちろん私は、一杯目から日本酒のおためしセットです!あらかじめ電話で注文し、夕食と一緒に持ってきていただけるようお願いしました。
中屋別館不動閣の夕食
さて、夕食です!
お願いした時間になると仲居さんが座卓に食事の準備をしてくださいました。
お品書きがないので、正確な料理名がわからないのが少し残念なのですが、酒のつまみに良さそうな料理が一気に並んでテンションがあがります。
日本酒「おためし」セットはこんな感じで持ってきていただきました!
今回すべて「富久鶴」の「純米吟醸 もきち」「特別純米酒」「純米 雪国慕情」の3種で!
いただきます!
身欠きにしんの煮物、甘辛くてお酒にあいますね……。
くるみの田楽もおいしい。
中屋別館不動閣では、スタンダードプランの夕食には必ず、米沢牛の料理が一品付くようです。この日は陶板焼きでした。
お刺身は、酢味噌につけていただく鯉の洗いとこんにゃくのお刺身。
鯉の洗いも、上手に処理してあって身の中に小骨を感じたりすることもなく、おいしくいただけました。
唐揚げも鯉でした。
最初から配膳されていて冷めてしまっているのは残念ですが、冷めても酒のつまみとしては良かったです。
陶板焼きに火を入れ、タレを付けていただきます。
茶碗蒸しと、芋煮汁を模したような肉と里芋の煮付け。
この2つの皿はまだ温かかったので、お酒と一緒に大変おいしくいただきました。
陶板焼きを食べ終わったあたりで、もう一つ、固形燃料で熱する鍋に火を付けます。
鍋の中にはきのこと鶏肉、ネギなどの野菜が入っており、おつゆと一緒に温めて、鶏肉に火が通ったところで鍋の中に蕎麦を投入します。
さっと一煮立ちして、 まずは蕎麦をいただきます。
鶏のだしがしみて、蕎麦もおいしくなるというわけですね。
その後は、鶏肉や野菜の入っているおつゆを、汁物代わりにご飯と一緒にいただくというわけです。
デザートはりんご。
ごちそうさまでした!
夕食後は駅の売店で買って持ち込んだ「雪っこ」を飲みながら、まったりと、夜が更けていきました。
中屋別館不動閣の朝食
翌朝の朝食も、部屋に運んでいただきました。
朝も品数豊富です。
ぜんまいの煮物やしらすおろし、ほうれん草ともやしのおひたしなど、家庭的な惣菜が並びます。
カップの納豆には刻みネギが添えられていました。
焼き鮭と湯豆腐。
なんだか朝からお酒が飲みたくなるメニューですね。
連泊だったら、冷蔵庫にお酒を残しておいて、絶対に飲んでしまいそうです。
しかし、夕食のときはお酒も飲んでいたし、お腹もそこそこいっぱいだったのであまり感じなかったのですが、朝食ではご飯とお味噌汁のおいしさが引き立っていましたね。
さらに、温泉卵もあります。
品数豊富なおかずで、まずはご飯を一膳平らげた後は……。
温玉ご飯にして、いただきます!
黄身と醤油とご飯のコントラストが美しいですね。
夜も朝も、仲居さんが「家庭料理ですが……」と恐縮されていて、たしかにそれはそうだなと思ったんですが、鯉や米沢牛、芋煮、蕎麦など、随所に米沢らしさを感じさせてくれるメニューでした。
今回、年末の料金アップ時期だったので、正直お得感はあまりなかったのですけれど、通常の料金での宿泊なら十分満足できる食事内容だと思います。
お品書きがなかったこと、一部冷めている料理があったことは少し残念ですが、個人的には日本酒「おためし」セットが非常に気に入ってしまったのであまり気になりませんでした・笑
【再訪したい度】★★★★★ いつでも一人泊を受け入れてくれるありがたい宿
いつでも一人泊を受け入れてくれる(しかも、受け入れてくれる部屋数も多い)宿なので「いい宿だといいなあ……」と思いつつの宿泊でしたが、結果、いい宿だったと思います!
特に「お湯の良さ」と「サービスの良さ」が強く印象に残りました。オリンピック風呂の自動ドアだけ、次回行くときは直っているといいなと思うのですが、湯温もちょうど良くて長湯できました。次回も行くなら冬に行きたいですね……。
また従業員の方たちはみなさん接客も良く、チェックアウト時にはお土産に日本酒までいただいて、ちょっと感動しました。
「ご来館おしょうしな」米沢の方言が書かれていました。
行きは路線バスを利用したのですけど、帰りは、10時の出発なら米沢駅まで送っていただけるということで、送迎車を利用させていただきました。
送迎車の屋根にもかなりの量の雪が積もっていました。
早朝からスキーに行かれたお客さんも多かったようですね。
また冬に、泊まりに行きたい宿です。