ちなみに荷物の軽量化とかはあまりできないタイプの単独登山女子です
私は、2011年の4月から登山を始めたのですが、約1年後の2012年の5月からテント泊登山を始めました。
約7年と数ヶ月の間に4つのテントを使いましたが、2年おきに新しいのを買ったわけではなく、4つのうち2つが「しっくりきたのでしっかり愛用したテント」で、もう2つが「しっくりこなくてあまり使わなかったテント」という内訳になります。
安い買い物ではないので「しっくりこないテント」はもちろん買うべきではないのですが、スペックの比較や、店頭で張られているのを見ただけではわからないことがやはりあるのですよね。実際使ってみて「こんなことがあるとは!」と気づくことが。
もちろん、どんな山でどんな季節にどんなルートを歩いてテント泊をするかによっても優先する項目は変わりますし、同じ条件でも許せないポイントや重視するポイントは人によって違います。なので私が「しっくりきた」テントが誰にとってもしっくり来るとは限りませんが「私の場合はこうでした」という、7年ちょっとの歴史をまとめてみたいと思います。
- ちなみに荷物の軽量化とかはあまりできないタイプの単独登山女子です
- 2012年購入:アライテント エアライズ2
- 2014年購入:ビッグアグネス フライクリークUL1EX
- 2015年購入:ニーモ タニ LS1P
- 2016年購入:ヘリテイジ エスパース・ソロ アルティメイト
初めてテントを購入した2012年の春に重視していたこと
登山を始めてからテント泊を始めるまでの1年ちょっとの間、バーナーやコッヘルなどの調理道具や、シュラフやマットなどの寝具類を買いそろえながらテントを担げる体力をつけ、2012年の春に最初のテントを購入しました。
テント泊を始める以前の準備についてはこちらの記事↑にまとめています。
最後の最後にテントを購入したわけですが、そのとき重視していたポイントは下記の項目でした。
ダブルウォールの国内メーカーの山岳テント
まだ何の経験もないので登山雑誌のテント泊特集などから得た知識ですが、シングルウォールは軽いけれど結露しやすいという話なので避けようと。
それから、こちらも登山雑誌から得た知識でしたが「海外メーカーのテントは仕様が日本の山岳に合っていないので国内メーカーが無難」ということだったので、じゃあそうしようと。
と言っても、この頃はまだニーモのテントなどもあまり一般的ではなく、海外メーカーのテントで店頭でよく見かけたのはMSRぐらいだったように思います。ハバハバとか、よく見かけましたね。
狭いけど軽いし、山で見かけるとなんとも格好いいテントなんですけど、本体がメッシュなんですよね、これ。
フライの色が暖色系ではない
もう好みの問題なんですが「黄色とかオレンジのテントはなんかやだ」という思いが、最初からずっとありまして……。
これで候補からはずれたのが、モンベルのステラリッジです。
モンベルの定番山岳テントですが、この当時はフライシートが黄色しかなかったのでした。
グラウンドシートやペグ込みの総重量が2kg以下
重量については、軽ければそのほうがいいとは思っていましたが
「重量を削っているテントはそのぶん強度を犠牲にしている」
と雑誌に書いてあったのでそこまで気にしないことにしました。最初のテントで失敗したくなかったですし、無難なところでいきたいなと。
とは言え込み込みで2kg切るテントはけっこうあったので、その中から選びたいと思っていました。
冬用の外張りを別売りしている
当時は「いずれは厳冬期もテント泊したい」と考えていたんですよね。
なので、冬用の外張りを追加購入できるモデルがいいなと考えていました。
この時点でたしか「エスパースマキシムナノかエアライズか」ぐらいの気持ちになっていたと思います。
購入直前の最終候補:エアライズ1かエアライズ2か
店頭に実物を見に行ってみると、エスパースの円形の出入り口、なんか出入りしにくいなと思ってしまい。
それで結局最後は「エアライズの1か2かどっち?」という選択になりました。
エアライズ1の短辺は100cm、エアライズ2の短辺は130センチです。重量差は190g。価格差は5000円。
200gの軽量化とテント内の広さと、どちらを取るべきか最後に悩みました。
2012年購入:アライテント エアライズ2
最終的に私が選んだのは「エアライズ2」でした。
正直、テント泊を始めてから7年以上経った今となってみては、この選択は「どうして?」という感じではあります。5000円多く払って、あえて重いテントをなぜ買った?と。
しかし、まだテント泊をしたことがないときに店頭で、短辺100cmのテントの中に入ってみると「なんか狭くないか?」と思ってしまったのです。130cmのエアライズ2がすごく快適そうに感じました。それであえてのエアライズ2だったのです。
実はこのとき、山仲間のL氏も同時期に、初めてのテントに「エアライズ2」を選んでおり、そのチョイスに影響を受けたことも否めません。冬に一緒に山小屋泊登山をした際などに「テント何を買う?」という話をけっこうした記憶があるので……。
そんなわけで、初めてのテント泊はL氏と一緒に大菩薩嶺に出かけました。
L氏はこれ以前に何度かテント泊をしていたので、張り方のコツなど教えてもらおうと思い、エアライズ2を2つ並べて張りました。
短辺130cmのテントの内部はこんな感じになります。
2人用だから当たり前なんですが、1人用のテントとしてはかなり広いですよね。
荷物を置いてもかなりスペースに余裕があるので、悪天時にテント内で調理をするのも余裕でした。
現在は使用していませんが、エアライズというテントは本当にいいテントだと今でも思っています。素材もしっかりしていて、ボトムスの厚みもそこそこあり、悪天の日も「エアライズがダメだったら他のテントも全部ダメだろう」というような、変な安心感がありました。
デザインも、国内メーカーのテントの中では、エアライズとトレックライズが一番格好いいなと今でも思っています。山に馴染む、この緑のフライがたまりません。
当時は海外メーカーのテントはあまりメジャーではなく、1人用のテントの種類が今よりも少なかったこともあり、エアライズを使っている人が本当に多かったです。欠点と言えば「テント場でかぶりすぎて自分のテントがどれだかわからなくなりやすい」ことだなとずっと思っていました。
2012年の夏に、早朝に鳩待峠から尾瀬に入って、山の鼻にテントを張ってから至仏山に登り、山の鼻に戻ってきたことがあったのですが。
戻ったらエアライズが4つ並んでいて驚きました。
みんな(知らない人だけど)どうしてここに張ろうと思ったのさ……。
堅牢という以外はそれほど突出した何かがあるわけではないのですが、欠点というほどの欠点はなく、買って後悔はしないテントなので、もし「これからテント泊を始めようと思っているんだけど」という人がいたら、とりあえずエアライズを候補の1つにしてもいいんじゃない?と私は勧めます。
まずはエアライズを何年か使ってみたら、自分の好みというかこだわりがだんだんわかってくるのではないか、と思うからです。最初から尖ったテントを買うと「思ってたんと違った!」となる確率が高いと思うので……。
ただ、まあ、ソロならエアライズ1でいいとは思うんですけどね、今となっては。
2つ目のテントの購入を検討した2014年に重視していたこと
2012年からエアライズ2を担いでさまざまな場所でテント泊をし、そこまで大きな不満はなかったのですが、年々「ダブルウォールだけど軽いテント」の新作が発表されますし「エアライズ2ってちょっと重いよなあ」と思い始めました。
実際に何度もテント泊をすると、広いテントはたしかに快適ではありましたが、もう少し狭くてもべつに大丈夫だったよなあ、という思いも強くなり。
重量の軽いテントは強度が低くなることが多く、風に弱い傾向がありますが、強風が予想される山行では引き続きエアライズを使うことにすればいいよね。
というわけで、買い換えというよりも「買い増し」のような気持ちで、軽いテントを買おう!と心に決めたのです。
ダブルウォールで本体がメッシュではない
軽量なテントは本体メッシュのものが多かったのですが、それは除外したいなと。
フライの色が暖色系ではない
やはりこれは譲れない。生理的なものなので……。
グラウンドシートやペグ込みの総重量がなるべく軽い
最初の購入のときのように広さにはこだわらないし強度もそこまでなくていいので、とにかく軽いテントが欲しい!と思っていました。
購入直前の最終候補:フライクリークUL1EXかトレックライズ0か
このとき候補にしていたのは、海外メーカーのビッグアグネスの「フライクリークUL1EX」と、アライテントの「トレックライズ0」でした。
フライクリークUL1は、もともとはインナーテントがメッシュのダブルウォールのテントだったのが、日本の気候に合わせてインナーノーメッシュのモデルを出したということで、当時話題になっていました。
控えめな色味も好みだし、グラウンドシートを含めても1200gを切る軽さが魅力的でした。
トレックライズは、最初のテントのときもちょっと迷ったのですが、冬用フライの販売がなかったので候補からはずしたテントでした。
今回は買い増しと考えていたので、冬用フライはいらないよなと。
短辺80cmとかなり幅は狭まりますが、重量は1250g、エアライズ2より300gも軽くなります。それでいて機能的にはエアライズとほぼ一緒なのです。
2014年購入:ビッグアグネス フライクリークUL1EX
迷ったすえに購入したのは「フライクリークUL1 EX」でした。
選んだ理由は「買い増しなのだからエアライズとはタイプの違うテントを使ってみたい」と思ったのが大きいかもしれません。それと圧倒的な軽さでしょうか。トレックライズ0はグラウンドシートやペグ、張り綱の重量を足すと1600gぐらいにはなりますが、フライクリークは1200g、400gの差はけっこう大きいなと思いました。
フライクリークUL1EXでの初めての幕営は、尾瀬の見晴テント場でした。
稜線上のテント場ではないため、強風の心配もほぼないですし、天気も良かったので。
実際に張ってみると、やはり海外メーカーらしい格好良さが際立つなと感じました。
中はこんな感じで。
フライクリークは、短辺の片方が71cmで片方が97cmという台形型なのですが、フロアの広さは案外狭く感じませんでした。
ただ、気になったのはフロアというよりもテント内の空間の狭さです。
なんとなく圧迫感があるというか……天井も低いような。
スペックで言うとエアライズの高さは100cmでフライクリークは97cmと3cmの差なんですが、それがかなり大きいように感じました。テント内でまっすぐ座っていると頭がテントに触れてしまうのです。着替えもしにくいし……標準的な身長の女の私でこうなら、男性なんて窮屈だろうなあ……。
また、テント内の圧迫感には理由があって、フライクリークは吊り下げ式なんですが、ポールとテントの間にけっこう隙間が大きいのです。
↑こんな感じで。
それと、これは買う前からわかっていたことですが、半自立式でペグダウンしないと安定しないのも、使ってみるとちょっと不安がありました。
そんなわけで「いくら軽くてもこれは私はダメだな……」と思い、あまり使わずに手放してしまいました。
3つ目のテントの購入を検討した2015年に重視していたこと
買い増しで購入したフライクリークUL1EXがしっくりこず、結局それからもエアライズでテント泊をし続けていたのですが、2015年に私は「やっぱりエアライズより少し軽いテントが欲しい!」と再び決意しました。
理由は、この年の秋の連休に、テントで4泊して飯豊連峰を縦走したいと考えていたからです。
私がテント泊で縦走した最長の日程は「5泊6日」です。このときは夏休みに新穂高温泉から雲ノ平方面に向かうルートで、泊地の内訳は「双六小屋ー三俣山荘ー雲ノ平×2泊ー双六小屋」でした。でも、北アルプスって基本的に山小屋の物販や昼食が充実しているので、行動食やお酒や昼食を現地で調達できたんですよね。でも、飯豊は避難小屋しかないのでほぼ期待できない。嵩張る&重い食料を全部担いで歩くために、テントの重量を削りたい!と。
ただ、飯豊連峰のテント場は稜線上なので、強風に弱いのは困るなと思い、自立式でそれなりに風に強そうなテントを選びたいと考えていました。そこで条件としていたのがこちら。
ダブルウォールで本体全面メッシュではない、自立式の山岳テント
半自立式のフライクリークがやはり風には頼りなさそうだったので、自立式の山岳テントであることは譲らないようにしようと思いました。
フライの色が暖色系ではない
こちらは前と変わらず。
グラウンドシートやペグ込みの総重量が1.5kgぐらいまで
そこまで軽くなくてもいいのですが、エアライズ2だと総重量は2kg弱になりますので、500gぐらい減らして、そのぶん食料を入れられたらいいなと思っていました。
店頭で張ってあるところを見て決める
実は、フライクリークUL1EXは、ネットでレポートを読んで「良さそう!」と思い、通販で購入してしまったものでした。
店頭で見なかったので、スペックには現れない居住空間の狭さに気がつかなかったんですよね。それに、スリーブ式の国産テントのエアライズと、吊り下げ式の海外ブランドのフライクリークでは設営時の勝手もかなり違って「設営が面倒だなー」と思ってしまってあまり使わなかったというのもあるなと。
次はちゃんと、店頭で見れるテントにしようと思いました。
購入直前の最終候補:タニLS1Pかトレックライズ0か
この頃「ニーモが日本の山岳気候に合わせて作ったモデル『タニ』がモデルチェンジしてさらに軽くなった!」と話題になっていまして、グラウンドシートやペグを合わせた総重量が1500g強だったので最も気になっていました。
詳細はこちらの記事に詳しいです。
あとは、前回フライクリークを買うときも候補にしていた、総重量1600gほどのトレックライズ0か、さて。
2015年購入:ニーモ タニ LS1P
結局、購入したのはニーモのタニLS1Pでした。
こちら↑は現行モデルですが、私が購入したのは1つ前の「LS」とつくモデルです。
トレックライズ0は、店頭で張ってもらったらやっぱり、狭かったんですよね。これは、フライクリークの二の舞になるなと思いました。タニはフライクリークと同じ吊り下げ式でしたが、短辺107cm、高さ102cmとスペック上も広さがあり、実際に居住空間も広く感じました。
ニーモも海外メーカーなので、タニもエアライズに比べると設営しにくさを感じた部分もあったのですけど、店頭で詳しく張り方のコツを教えてもらったのでまあ、大丈夫でしょう!と。
設営しにくいと感じたのは、インナーテント本体の四角についている「コーナーアンカー」と呼ばれているパーツにポールを差し込んで立ち上げるやり方にちょっとコツがいるなと感じました。それで購入後、縦走の前に何度か設営してみてコツもつかんだところで飯豊連峰に出かけたのですが……。
天気にも恵まれた楽しい縦走だったのですけど、4泊のうち2泊目のテント場でいきなり事件が起こりました。
設営しようとテントを広げたところで気がつきました。
ポールを差し込んで立ち上げるためのパーツ「コーナーアンカー」が1つ、ない。
おそらく、前のテント場で撤収したときに脱落してしまったのです。
実は、コーナーアンカーはレビュー記事などで「強度が必要な重要パーツのはずなのにプラスチック製で心配」と書かれていたパーツでした。しかし、悪天時に負担がかかったり経年劣化でダメになるならまだしも、普通に使っていてポロッとはずれてしまうって、どういうことなの……?
もう、避難小屋泊に変更すべき?でも、連休でめちゃくちゃ混んでるしそれは最後の手段にしたい。というわけで、コーナーアンカーがついていたはずの部分をどうにかして袋状にし、そこにポールを差し込んでなんとか設営しました。自分でもよくそんな工夫ができたものだなと思います。不器用なのに……。
これは最後に泊まった「頼母木小屋」で撮影した写真です。
正規の設営の仕方ではないものの、だんだん慣れて案外きれいに張れるようになりました。(下山後、脱落してなくなったパーツを注文しました……)
2泊目の夜は風もなく、翌朝はテント場からすばらしい朝日も眺められて、がんばった自分へのご褒美かもしれないと思いました。しかし、テントのトラブルはここでは終わらないのです……。
3泊目は「御西小屋」で幕営しました。
広く、雰囲気のいいテント場です。避難小屋はやはり死ぬほど混んでいて「テントで良かった」とホッとしたものです。
この日の夕方は素晴らしい夕日も眺められて、感激し。
諦めずに縦走を続けてよかったなあと思いながら眠りについたのです。
しかし、夜半過ぎにものすごい強風で目を覚ましました。
夕方までまったく風なんかなかったのに……なんということでしょう。正規のやり方で設営できていないという不安も相まって、無理矢理立てているポールがいつ折れるか、倒れるかという恐怖で眠れません。
結局ポールが折れたりテントが倒壊することはなかったのですが、テント自体が大きくたわんで、風があたっているほうの壁が覆い被さってくるような状態でした。ちゃんと立てていたら違った可能性もなくはないですが、エアライズでは強風のときでもこんな風になったことはありません。
無事に予定通りの行程を歩いて下山した後のビールは、さまざまな苦労もあって本当においしかったですが、ビールを飲みながら私が考えていたのは
「やはり海外メーカーは海外メーカー。国内メーカーほどの堅牢さはないし、日本の山岳気候にあわせて作りました!とか言っても本気で日本を理解できてるとは思えない」
ということでした。
尾瀬とか、普通のキャンプ場で使うにはいいテントだと思ったので今も手元にありますが、もう縦走では使いたくないですね……。
4つ目のテントの購入を検討した2016年に重視していたこと
縦走登山のためにエアライズ2よりも軽いテントが欲しかったのに、タニも「縦走では使いたくない」という結果になってしまい、結局エアライズばかりを使う日々。
2016年、今度こそ「縦走で使えるテントを買いたい」と思い、候補を絞りました。
エアライズを購入したときは「いつか厳冬期のテント泊をやるかも」と思って、冬用フライのあるモデルから探したのですが、このときは「私は厳冬期はテント泊しないだろうな」と考えを変えていました。
厳冬期登山はとにかく荷物が重いのですよね。
私は軽量化が得意じゃないし、単独だから荷物を分け合うこともできないし、冬は山小屋も混んでないことがほとんどだから山小屋に泊まればいいやと思いまして。
そんなわけでこのとき、2016年の春ごろですね。重視したポイントはこちらです。
ダブルウォールの自立式の国内メーカーの山岳テント
フライクリーク、タニと2つ、海外メーカーのテントでしっくり来なかったので、もうやめようと思いました。
海外メーカーのテントがしっくりくる人もいるんだろうとは思うのですが、私には向いてなかったと思います。
フライの色が暖色系ではない
これはもう絶対に譲れなくて。
ファイントラックの「カミナドーム」がこの頃発売されて話題になっていたのですが、オレンジ色だったので候補に入れることはありませんでした。
グラウンドシートやペグ込みの総重量が1.5kgぐらいまで
そこまで軽くなくていいけれど、タニぐらいの重さだといいなと。
店頭で見て居住空間が許容範囲かたしかめる
やはり、張ってあるところを見ないとわからないなと感じました。
店頭でじっくり確認させてもらったタニは、住み心地はとても良かったんですけどね……。
購入直前の最終候補:エスパースかステラリッジか
モンベルの「ステラリッジ」はフライが黄色だからずっと避けていたのですが、2016年の春に「フライとテント本体が別売り」となり、フライの色が選べるようになったのです!
ブルーや緑が選べるようになったので、これはいいじゃないか、と。
また、エスパース・ソロアルティメイトは、2015年に発売されたエスパースの新しいモデルで、2015年は限定発売とされていたのが、評判が良くて2016年に定番化されたもの。
両テントとも1500gを少し超える総重量で、エアライズ以来のスリーブ式。(ステラリッジはその後モデルチェンジして吊り下げ式になりましたが、このときはスリーブ式でした)さて、どうしましょう???
2016年購入:ヘリテイジ エスパース・ソロ アルティメイト
このとき購入したエスパース・ソロアルティメイトが、現在の私のメインテントです。
ステラリッジよりもエスパースを選んだのは、タニを何度か使ってみて「長編入り口のテントは風通しがよくていいな」と感じたからです。
タニもそうだったんですが、エスパースも、出入り口と逆側の長辺にやや大きめのメッシュの窓があり、風が通るのが気持ち良いのです。
実はエアライズで重さ以外に「暑さ」も少し気になっていたんですよね。
ダブルウォールなら仕方ないのかなと思っていたのですが、少し解消されました。
長くなりましたので「エスパース・ソロアルティメイトを使い続けてのあれこれ」についてはまた別の機会に書こうかなと思っていますが、良いテントですよ。
おわりに:今はエスパースに大変満足していますが
そこまで過酷な状況では使っていませんが、エアライズよりは軽く快適で、3年間愛用しています。が。
奥秩父とかでテント泊するときだったら、そこまで強度はいらないからもうちょっと軽いテントを……という思いが頭をもたげてきまして。
最近、同じくヘリテイジから出たさらに軽量なテント、ハイレヴォを購入してしまいました。
こちらについても、いずれ何か書ければなと思います。