温泉ブログ 山と温泉のきろく

山好き女子の温泉と食と山旅の記録です。

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石和温泉郷 旅館深雪温泉 宿泊記 なんと毎分1415L!圧倒的湯量を誇る自家源泉の宿に一人泊

石和温泉郷 旅館深雪温泉

旅館深雪温泉は、山梨県笛吹市の石和温泉郷にある、毎分1415リットルという圧倒的な湧出量の自家源泉を持つ全15室の宿です。

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湯量と泉質の良さの評判を聞き、温泉一人旅を始めて間もない10年以上前に初めて泊まったのですが、噂どおりの素晴らしいお湯と案外快適な部屋、期待していなかったけど実はけっこうおいしい食事などすべてを気に入ってしまい「休前日は一人泊できない」宿だというのに、月曜日の午前中に休みを取ってまで頻繁に泊まっていました。

最近はすっかり人気宿になってしまって予約が取りにくくなり、宿泊料金も当時と比べると上がってしまったために足が遠のいていたのですが、2020年3月上旬、旅行客が減り始めたタイミングで珍しく土曜日1人泊のプランが出ていたので「行かなくては!」と思い、久々に宿泊することができました。

もちろん2食付きで宿泊し、おいしい食事も堪能してきましたので、ご紹介したいと思います。

石和温泉駅から徒歩10分、コンビニもスーパーも近い便利な立地

旅館深雪温泉は、中央本線の石和温泉駅から徒歩10分ほどの場所にあります。

石和温泉駅は特急かいじ号の停車駅でもあるため、新宿から約1時間半で着ける交通の便の良さも魅力ですね。

駅舎の1階に観光案内所があり、ワインの有料試飲があるというのが気になってしまい、チェックイン前につい立ち寄ってしまいました。

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見るからに楽しそうな光景!これは飲まなくては!!!

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ジュースのように飲める甘口から、本格的な味わいのものまで種類もさまざま。

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私の好きな「アジロン」種のぶどうを使ったワインもあってうれしかったです。

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気になるワインを試飲した後はほろ酔いで深雪温泉まで歩きます。

石和温泉の駅前にはイオンもあり、宿に向かう途中にはコンビニやドラッグストアが何軒もあるので、たとえ忘れ物をしても大丈夫です。途中にしまむらもあるので、替えの下着まで買うことができます。(持ってきましたが……)

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宿の目の前を流れる水路で鴨が泳いでいて、なんだか癒やされました。

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旅館深雪温泉に到着です!
以前よく泊まっていたときと比べて、なんだか外観がきれいになったような気がします。

f:id:happydust:20200630230629j:plainフロント前のロビーも、ちょっとホテルっぽくきれいになったんですね。
特にこちらで待たされるようなこともなく、フロントで記帳したらすぐに部屋に案内していただきました。

深雪温泉の建物は3階建てですが、エレベーターはなく階段を上ることになります。

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314号室が今回宿泊するお部屋です。
というか、10年前から1人で泊まるとだいたいこのお部屋なんですが……1人用のお部屋なんでしょうかね。

【部屋】★★★★ 必要なものはすべて揃った快適な部屋

中に足を踏み入れると、正面にドアと、右手に引き戸があります。

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引き戸を開けると部屋で、ドアの向こうが洗面所とトイレです。

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8畳の和室は、1人には十分すぎる広さです。

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案内してくださった宿の方がお茶を淹れてくださいました。おそらく玄米茶と思われる深い緑色のお茶です。茶菓子は「梨恵夢」という、シャトレーゼの焼き菓子。

ちなみに、宿泊したのは2020年の3月ですので、現在は案内の際のお茶のサービスはなくなっている可能性もあります。多くの宿が「可能な限りスタッフが客室内に入室しなくて済むよう」にサービスを変更していると思いますので、その点はご了承ください。

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座卓の上には、最近あまり見なくなった気がする、当日のテレビ番組表が印刷された紙が。これ、近隣の飲食店などの広告とマップが載っていて、なにげにあると便利ですよね。

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ポットが魔法瓶タイプなのは個人的には少し残念(熱々のお湯が欲しいので湯沸かし機能付き電気ポットだとうれしい)ですが、空気清浄機や金庫など、設備は整った部屋です。

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地味に良いなと思ったのは、液晶テレビの下のテレビ台です。
引き出しのように前に引き出せるようになっていて、テレビの位置を少し前に出すことができるんですね。

これの何が良いかと言うと、そのままだと座卓に座ったポジションでないとテレビを見にくいのですが、テレビを前に引き出すことによって、布団でごろごろしながらでもテレビが見やすくなるのです。

布団を敷いてもらった後「この位置だと布団でごろごろしながらテレビ見にくいなー」と思って布団の位置を変えたりすることがたまにあるのですが、テレビの位置を変えられるのは画期的ではないかと思いました。

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障子戸と開けると広縁があります。
広縁なかなか広くていいですね!掃除もきちんと行き届いており、テーブルと椅子のセットも新しいです。

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街中の温泉宿なのですばらしい眺望とはいきませんが、川の流れを眺めることができます。広縁で風呂上がりのビールを楽しむことはできそうです。

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冷蔵庫を開けると、昔ながらの、有料の飲み物がしっかり詰まっている冷蔵庫でした。冷凍庫があるのでアイスは冷やせますが、持参した飲み物を入れるのは難しいかもしれません。

有料の飲料はジュース、コーラ、ミネラルウォーター、日本酒のワンカップ、オロナミンC、瓶ビールなど。

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消毒済みのコップと栓抜き、割り箸、ワインオープナーがありました。
割り箸を置いてくださるのはありがたいですね。
今回、珍しく土曜日に2食付きで1人で泊まれるプランが出ていたので予約したんですけど、いつもは休前日に1人泊のプランが出ていても、素泊まりのプランなのです。外食するお店も近所にあるので特に困らないとは思うのですが、買って来たものを中で食べる、ということもあると思いますので。

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クローゼットの中には浴衣やタオルなど。

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足袋ソックスもあり。
袋の中にはシャワーキャップやヘアブラシ、歯ブラシとフェイスタオルが入っています。
フェイスタオルには「完熟の湯」という、深雪温泉の自慢の自家源泉の名前が刺繍されているのがちょっとかわいい。 

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洗面所も新しくきれいで、巾着袋の中にPanasonicのドライヤーが入っていました。トイレもウォッシュレット付きできれいです。

無料Wi-Fiも利用可能で回線速度も問題ないレベル。ブログの執筆も捗りました。快適に過ごせるお部屋だと思います。

では、一休みしたところでお風呂に行ってみたいと思います!

【風呂】★★★★★ 温度の異なる源泉を混ぜて適温に調節されたすばらしいお湯

深雪温泉には、大浴場の「柿の湯」と「ももの湯」、有料の貸切風呂の「ぶどうの湯」の3つの浴室があります。

大浴場は滞在中は深夜早朝でも入浴可能なため、人がいない時間を狙えばだいたい貸切で使えるということもあり、私は貸切風呂は利用したことがありません。

大浴場は夕食の時間帯に男女の入れ替えがあります。10年ぐらい前は少し広い「柿の湯」は夕食後に女湯になったのですが、最近は逆になって、夕食前に「柿の湯」が女性時間帯なります。

というわけで、まずは柿の湯のほうに入りたいと思います。

内湯も露天風呂もとても広い「柿の湯」

浴室はすべて1階にあり、フロントから1番近いところにあるのが「柿の湯」です。

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脱衣所は広く、おそらく床暖房が入っているのでしょうか。床はほんのりと暖かいです。 

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脱衣所に入ったところに、湯上がりのお茶(お水かもしれません)のサービスがありました。
ただ、このあたりのサービスは感染症対策のために取りやめている宿もありますので、現在も提供されているかどうかはわかりません。私自身、2020年3月の時点でちょっと不安を感じて、利用することをためらいました。(それで、中身が水かお茶かがわからないのです)

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洗面所にはドライヤーが2台と、化粧水などのアメニティ類が置かれています。アメニティも、撤去している宿が多いと思いますので、あてにせず持参することをおすすめします。 

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ドライヤーは2つとも、Panasonicのナノイーでした!うれしい!昔はこんないいドライヤーではなかったですw 

温泉分析書が掲示してありました。

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「無色透明、無味、微弱硫黄臭」でph8.4の、弱アルカリ性の源泉です。

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浴室の扉には「撮影禁止ではないが、撮影の際には他のお客様にお声がけして撮影ください」との貼り紙がありました。

では、中へ!

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扉を開けると正面にどどーんと広い内湯があり、源泉が浴槽に注がれる音が浴室中に響いています。まるで滝の音のようです。

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壁に「水も足さない、熱も加えない、循環もしない、源泉流し放しの湯」「山梨県内でも、もっとも贅沢な温泉です」と書かれたプレートがありました。

本当に、恐ろしいほど大量にかけ流されている贅沢な温泉だと思います。
シャンプー&コンディショナー・ボディシャンプー、フェイシャルソープなどの浴室内アメニティは、POLAのもので揃えられていました。 

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壁際には洗い場がありますが、カランのお湯もシャワーのお湯もすべて源泉で賄われています。髪を洗うと温泉の香りに包まれるので幸せな気持ちになりますね。硫黄臭はほんのちょっぴりなので、硫黄臭くなったりはしません。

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体を洗ってまずは内湯へ!はあー広い。知ってたけど広い。

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浴槽のふちから、源泉が絶え間なく溢れていく光景が、美しいです。

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源泉は50度程度の熱めの湯と、36度のぬる湯があり、これを混ぜ合わせてちょうどいい温度を作り出しています。この2つの源泉の温度差が絶妙なんですよね。どの季節に来ても、気温に左右されることなくベストな温度のお湯が楽しめます。

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はー、気持ちいい。極楽ですわ……。
やや熱めの42度ぐらいの温度に調節されていますので、まずは内湯に浸かってじっくりと体をあたため、それから露天風呂へ!

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露天風呂には、内湯の浴槽を通ってこちらの扉から向かいます。

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露天風呂も本当に広いのですよね……街中の温泉なので眺望は望めませんが、そんなことはどうでもいいと思える温泉の贅沢さよ……。

そして、この露天風呂のさらにすばらしいところは、温度の異なる2つの源泉の投入口が、少し離れたところにあることです!

熱い源泉の湯口の近くは温度が高く、ぬるい源泉の近くは温度が低いので、浴槽の中で場所を移動して、好みのポジションを見つけられるのが良いのですよね。

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飲泉も可能なので、コップが置いてあります。口に含むとほんのり卵臭。味も香りも強くはないので飲みやすい源泉です。

浴槽の際に腰掛けられる段差がついているので、全身浸かったり、段差に腰掛けて半身浴にしたりも自由自在で、無限に浸かっていられます。

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ぬるめの源泉の近くに行くと、ほんのり泡つきが感じられるのも良いですね。 

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奥のほうに移動してみたり。

ちなみに、露天風呂の壁面には「完熟の湯ってどんなお湯」という、長い説明書きがあります。 

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なんか山梨県の温泉にはこの系の掲示が多い気がしますけど、長湯しながらたまに読んでいます。

チェックイン後すぐに風呂に直行して1時間ばかり浸かり、夕食前にもう1度浸かりに来ました。

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夜の露天風呂も雰囲気があって良いですね。

ややこぢんまりとしているが、お湯はもちろんすばらしい「ももの湯」

夕食後に女湯になる「ももの湯」は、柿の湯よりも少し奥にあり、貸切風呂のぶどうの湯と隣り合わせになっています。

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脱衣所は、柿の湯よりもやや狭いものの、設備はすべて同じものが揃っています。

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ドライヤーは、こちらもPanasonicのナノイーが2台。 

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化粧水や乳液などのアメニティも設置されていますが、このあたりは2020年4月以降どうなっているかわかりませんので、持参したほうが良いかと思います。 

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内湯へ。早朝で気温が低いからか湯気がもうもうと立ち込めていました。

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洗い場のアメニティはこちらもPOLAのもの。アロマエッセですね。

湯気で内湯の様子がわかりにくいので、公式の画像をお借りしました。

画像:じゃらんnet提供

柿の湯の、驚くほど広い内湯と比べると1/3ぐらいの広さではありますが、柿の湯は熱い湯とぬる湯の湯口がすぐ近くにあるけれど、ももの湯は浴槽の対角線上にあるんですよね。

そのため、柿の湯の露天風呂と同様に、浴槽内でぬるい場所と熱めの場所があり、好みで場所を変えて楽しめます。

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どちらの湯口からも、ドバドバと源泉がかけ流されていました。

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また、壁際には飲泉専用の湯口もあります。

内湯で温まったところで露天へ。

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露天も、柿の湯よりはだいぶこぢんまりとしてはいますが、全15室という宿の規模から考えると十分な広さです。 

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こちらの露天は、湯口は一つしかありません。 

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温すぎず熱すぎず、ちょうどいい温度で常に保たれていますので、あらかじめ熱い湯とぬるい湯をブレンドしているのかもしれませんね。

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柿の湯の広い露天風呂は、屋根でほぼ全面が覆われていて空は見えませんが、ももの湯の露天風呂は屋根はあるものの浴槽の向こうに空が見えます。

冬の朝らしい澄んだ空気の中で、きりっと熱めのお湯を楽しむことができました。 

貸切風呂の「ぶどうの湯」は有料だが大変広い

貸切風呂のぶどうの湯は、有料ですし、特に宿の方からお薦めされることもないので私は入ったことがありません。

ですが、もともと大浴場だった浴室を貸切風呂として使っているので、露天風呂もついていますし、内湯もとても広いようです。

画像:じゃらんnet提供

もともとは「ぶどうの湯」と「ももの湯」が大浴場だったのが、柿の湯を新しく作ったので、ぶどうの湯を貸切風呂にした、というところでしょうね。

通常50分3000円ですが「貸切風呂付きプラン」だと割安になるほか、公式サイトのネットクーポン券を使って予約すれば、半額の1500円で利用できるようです。

ご家族での旅行なら特に喜ばれるでしょうし、ネット予約しておけばあらかじめ希望の時間を指定することもできるのでおすすめです。

【食事】★★★★☆ 量も十分、味も良く、山梨県産の食材が楽しめる

深雪温泉では、夕食はお部屋で、朝食は食事処でいただきます。
チェックイン時に夕食の希望時間を訊ねられ、時間になると担当の方が準備をしに来てくださいます。

深雪温泉のドリンクメニュー&別注料理メニュー

ドリンクメニューと料理の別注メニューは、部屋に置いてありますので、食事の開始と同時に飲み始めたいのであれば、あらかじめ注文しておいても良いでしょう。

ビールや焼酎、ソフトドリンクと別注料理メニューがこちらです。
ソフトドリンクの中に「レモンサワー」があるのはどうしてだろう……。

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別注の料理は「鳥もつ煮」「馬刺し」「漬けものの盛り合わせ」「おにぎり」などです。

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また、別注料理についてはインターネットクーポンを利用すると、少し安くなるようです。

 

地酒とワインについては、別途リストがありました。

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一合でオーダーできる日本酒が6種類あるのはうれしいですね!しかも私の好きな七賢の純米吟醸「天鵞絨の味」もあります!

ワインは、グラスでいただけるのは赤白1種類ずつと、それから「樽詰め生ワイン甲州スパークリング」があるようでした。

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このスパークリングワインも気になったのですが、私はやっぱり日本酒を注文してしまうのですよね……。

何しろ飲みくらべセットが2種類もあるのですよ!ちょっと値段高めかな?と思ったら1種類が150mlもあるのか……それは高くなりますね。

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夏なら「すだち冷酒」もおいしそうです。

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それから「甲州にごり梅酒」と「山梨ぶどう・ももサイダー」が。
サイダーのパッケージが、完全にワインwなのがいいですね。

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あとはウィスキーとハイボールもありました。

ちょっと量が多いけど、ここはやはり飲みくらべセットを注文します。

深雪温泉の夕食は、甲州牛おいしく、季節感のあるメニュー

夕食の時間になり、最初にセットしていただいた料理がこんな感じです。

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前菜と甲州牛ステーキのお肉、そして刺身が並べられました。

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2種類の飲みくらべセットのうち、大好きな「七賢 天鵞絨の味」が含まれる「完」のセットを注文します。

1種類につき1合近くあるのでやはり多めですねw
ぬるくならないように、桶の中に氷が入っていました。

ちなみに「七賢酒蔵」は甲府駅南口に直営の居酒屋があり、リーズナブルなおつまみと一緒にお安くいただくことができます。実はこの翌日に立ち寄ったのですが、定休日ではないのに休業していて少し心配になりました。今は営業しているといいな……。

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では、いただきます!

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お品書きはこちら。印刷してある紙が春らしくて素敵ですね。

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前菜は左から時計回りに「鮟肝西京焼き」「北寄貝のわさび和え」「菜の花辛子お浸し」です。
冬の味覚あん肝、冬から春が旬の北寄貝、春らしい菜の花と、非常に3月らしいメニュー。あしらいも梅のつぼみが添えられていて素敵です。こういうの見ると「他の季節は何が出てくるんだろう?」と気になって、また泊まりたくなってしまうんですよねー。

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お刺身は「鮪」「鯛」「アオリイカ」の3種盛り。
盛り付けも繊細だし、さまざまな薬味が添えられているのもいいですね~。
海のない山梨県ですが、お刺身、とてもおいしかったです。

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焼き物は「鰆の西京焼き」です。旬の鰆が、お皿の雰囲気にも合う春らしい盛り付けで提供されていていいですねえ。黄色いつけあわせは、ほんのり甘いカステラです。

このあたりで甲州市のステーキを焼き始めます。 

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味付けはヒマラヤ岩塩をガリガリと削って。右側の写真の、石のようなものは削る前の岩塩です。

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鉄板に細かい凹凸がついていて、野菜も肉も焦げてくっついたりすることがないのがいいなと思いました。

しかし、私は牛肉はどうしても塩より醤油で食べるほうが好きで……お刺身の醤油でいただいてしまいましたw

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蒸し物は「ハマグリと豆苗とわかめの源泉蒸し」です。自慢の源泉で春の味覚ハマグリをいただきます。

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後から持ってきていただいた熱々の天ぷらは「ふきのとうとワカサギ」です。
このチョイスもいいですねえ!冬から春にかけて絶対食べたいやつだけを、選んで揚げてくれた感じ。

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そして炊き合わせは「甘鯛道明寺」です。桜色にした道明寺粉で鯛を包んで蒸す、春の鉄板料理です。
筍と蕗が合わせてあるのもいいし、上品な味付けで、コースのかなり終盤だというのにするっと入ってしまいます。

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〆のご飯は、卓上で炊き上げた「鶏とごぼうの釜飯」です。
目新しい具材ではないですが、鶏とごぼうという間違いのない組み合わせで、炊いている間も食欲をそそる香りがしていました。

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ふっくらと炊き上がっており、大変おいしかったです。
デザートの「みかんゼリーと苺」も、さっぱりといただけるお味でした。

全体的に、季節感を強く感じられる料理で、大変好みでした。ごちそうさまでした!

深雪温泉の朝食は「せんだい屋」の納豆を選べるのが楽しい

朝食は食事処でいただきますが、出る前にドアにこちらの札をかけていきます。 

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食後にゴロゴロしたいか、さっと出発したいかを気分で選べるのはいいですね。

食事処につくと「お好みの納豆をお選びください」と促されます。石和に工房がある「せんだい屋」という納豆工房の商品です。

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普通の納豆のほか「ひじき」「ごま」「きび」「わかめ」などから選ぶことができます。選んだ納豆を持って席へ。

ご飯は白米と、雑穀の混ざったご飯から選ぶことができますので、雑穀米をお願いしました。

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品数豊富な朝食でうれしいですね。 

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鍋の中はもちろん温泉湯豆腐。豆腐のほかに鶏団子も入っていて豪華です。

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野菜サラダ。ドレッシングも自家製でおいしい。

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たらこやなめ茸など、ご飯のおともになるおかずもたっぷり並び、いったい何杯ご飯を食べればいいのかと心配になるほどです。ポテトサラダがあるのもいいですねえ。

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漬けものと温泉卵、とろろまであります。このとろろは、雑穀米に非常によく合いました。

納豆は「わかめ」を選んだのですが、こんな感じです。

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八ヶ岳山麓や富士山麓で栽培している国産の大豆を使っているとのことで、かなり大粒です。刻まれたわかめが良いアクセントになっていますね。「ひじき」とか「きび」も気になるなあ……。

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食事処は広く、席と席の間も十分に空間が空いています。
私ともう1人、1人泊のお客さんがいるようだったのですが、席は端のほうに用意していただいており、配慮が感じられました。

旅館の朝食の王道メニュー、かつ地元産の納豆や温泉湯豆腐など、この宿ならではの一品もあり、満足度の高い朝食だと思います。ご飯のおかずがいっぱいありすぎて、食べ過ぎ注意かもしれません。ごちそうさまでした! 

【再訪したい度】★★★★★ 平日休めるなら毎月行きたいぐらい好きな宿

お湯はすばらしく、食事もおいしく部屋も快適、東京から交通の便もいいということで、本当に大好きな宿です。

ですが、よく泊まっていた10数年前と比べると、値段は少し上がってしまったことは否めません。平日のみ1人泊可能で、1泊2食付き2万円からという価格設定(料理少なめプランなら2千円ほど安い)は、高級宿とまではいかないけれど気軽に泊まれる値段ではないなあと。

ですが、遠くに出かけるよりは交通費も安く済むので、できれば年に1度は行きたいなあと思う宿です。ただ、個人的には大浴場の女性時間帯が、昔は夕食後に柿の湯が女湯になったんですけど、最近は逆なんですよね。

深夜に柿の湯に浸かりにいけなくなってしまったので、そこまで食指が動かなくなってしまった……というのも、個人的にはちょっとあるのですが。

ただ、お湯のすばらしさでは有名な宿ですし、その点については自信を持っておすすめできます。

通常だと、平日に素泊まりで泊まると13000円なんですが、現在「部屋への案内などを省いた食事なしプラン」が出ており、日にちは限定されますが、7000円で泊まれる日もあるようです。また、部屋数も絞って営業されているということなので、あまり混み合うことなく浴室も利用できそうですね。

1度泊まってみたいと思っていた方にとってはチャンスかと思いますので、ぜひこの機会に、深雪温泉のすばらしいお湯を、泊まってゆっくり楽しんでいただきたいです。

【1人旅に優しい度】70点:やや割高にはなるが、平日休める人なら1人で存分に楽しめる

泊まりやすさ 10/20

休前日は基本的には1人泊不可。平日であれば宿泊可能だが、2人以上で泊まるときと比較するとまあまあ割高になるなあという印象。

食事場所の配慮 15/20
夕食は部屋食。朝食は食事処での用意となるが、端っこの席にしてもらえたので、配慮は感じられた。

プランの選択肢 15/20 
1人泊でも「シャトーブリアンプラン」や「甲州牛増量プラン」「量少なめプラン」など、見たところすべてのプランで予約できる。
ただ、たまに閑散期などに土曜日1人泊のプランが出ていると、食事なしプランのみとなっているのが少し残念。周りで外食できる店はあるので困りはしないとは思うが。

ドリンクオーダー  10/20
ドリンクメニューはけっこう充実しており、1合でオーダーできる日本酒が6種類と、利き酒セットが2種類あるのは良い。ただし、利き酒セットは150ml×3種類で量が多いので、あまり1人客向けではないかも。
ワインはグラスで注文できるのは赤白泡1種類ずつで、そんなに多いわけではない。

フリーWi-Fi完備 20/20
Wi-Fiはスピードも十分出て快適だった。