温泉ブログ 山と温泉のきろく

山好き女子の温泉と食と山旅の記録です。

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谷川温泉 檜の宿 水上山荘 宿泊記 谷川岳の眺望がすばらしい、大人のための極上湯の宿に一人泊

3本の源泉を混ぜ合わせて温度調節する、本物の源泉かけ流しの宿

群馬県の水上温泉郷・谷川温泉の最奥に位置する「檜の宿 水上山荘」は、快適な部屋、おいしい食事、源泉かけ流しのすばらしいお湯を併せ持つパーフェクトな宿ですが、さらにすべての部屋から谷川岳の美しい姿が眺められるという、山好きにとってはたまらない、眺望の宿でもあります。

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この写真は今年の4月、まだ残雪がたっぷり残る谷川岳に登った際のものですが、谷川岳に登った後に水上山荘に泊まり、さっき登った山を眺めながら風呂に浸かるというのは最高の気分ではないかと。

大浴場の露天風呂からはもちろん、全18室の客室中9室に備わっている客室露天風呂からも谷川岳を眺めることができるので、実は今回、奮発して露天風呂付きの部屋に泊まってしまいました!1人で。

先に言ってしまうと、今回の宿泊時はあまり天気に恵まれなかったので、実を言うとあまり山は見えなかったのですが、たとえ谷川岳が見えなかったとしても気にならないぐらいすばらしいお宿だと思いましたので、レポートしたいと思います。

 10月中旬、谷川岳で紅葉を眺めた後に水上駅まで迎えに来ていただく

火曜日が即位礼正殿の儀による祝日だったために飛び石連休となっていた10月中旬、迷わず月曜に休暇を取った私は「休前日の一人泊を受け付けていない宿」に泊まる計画を立てました。

1泊目、日曜日に泊まったのは湯宿温泉の大滝屋旅館さん。
以前にも宿泊してかなり印象が良かったものの、休前日は一人泊のプランの設定がなかったためになかなか再訪できなかった宿です。今回3年ぶりの宿泊が叶ったのですが、やっぱりいい宿で大満足。

大滝屋旅館をチェックアウトした後は、紅葉の谷川岳に登ります。

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谷川岳は山頂に近づいてくると森林限界に到達して登山道の周囲に樹木がなくなるのですが、歩き始めは樹林帯です。そのあたりは紅葉の盛りをやや過ぎたぐらいのタイミングで、きれいでした。

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しかし、紅葉のポイントが終わり、周囲に樹木がなくなる頃には霧が濃くなり、雨は降っていないものの「この中を歩いて楽しいだろうか……」という状態に。

登れないわけではないですが、何しろ谷川岳を登るのは今年既に2回目ということもありますし、私はもともとあまり、登頂にこだわるほうでもありません。

「今日はかなりいい宿を取っているんだし、このへんで引き返して早めにチェックアウトしてたっぷり温泉を楽しもう」

と考え、てきとうなところで下山することにしました。

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帰りのロープウェイ周辺の木々はまさに紅葉の盛り!行きはこのあたりも少しガスっていて見えなかったのですが、ちょうど下のほうが晴れてきたタイミングだったようです。

登頂はしなかったものの、紅葉ハイクをたっぷりと楽しみ、お昼過ぎには谷川岳ロープウェイの山麓駅に着きました。

この後はバスで水上駅に向かいます。

水上山荘の送迎サービス

水上山荘のチェックイン可能時間は14時から。
ホームページにも「14時から17時までの間でしたら水上駅にお迎えに参ります。お電話でご連絡ください」という記述がありましたので、谷川岳ロープウェイからバスに乗る前に電話し

「今からバスで水上駅に向かうので、14時以降でいいので迎えに来ていただけますか?」

と連絡します。

そうしたら「バスは何時ごろに着くのですか?」と聞かれたので「13時過ぎですけど、お茶して待ってるんで何時でも大丈夫です」と伝えました。それなのに……なんと13時15分ごろに迎えに来てくださいました。

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今回はたまたま、送迎担当の方の手が空いていたから来てもらえたということだと思いますので、必ずしも13時台でも迎えに来てもらえるわけではないとは思います。ですが、ものすごくありがたかったです。

ちなみに、時間についてはわりと融通をきかせてもらえるようではありますが、送迎の場所は「水上駅前」のみのようです。

東京から新幹線で来て「上毛高原駅」で下車しようと考える方もいるのではないかと思いますが、上毛高原駅から水上駅まではバスでの移動となります。本数も限られますので、電車利用なら高崎から上越線で水上に来るほうがおすすめです。

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10分ほどの乗車で水上山荘に到着。

ちなみに、翌日帰る際の送りの車は「毎時0分・20分・40分」の20分おきに出るそうです。始発が何時スタートか聞いていませんが、応相談というところでしょうか。
10時30分が最終チェックアウトの時間ですので、翌日は10時40分発の送迎で水上駅まで送っていただきました。

水上山荘にチェックイン

13時30分ごろに水上山荘に到着。ああ「檜の宿 水上山荘」の看板が懐かしい……。

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実は私、こちらの宿は実は2回目で、最初は会社の仲間と3人で来たのです。もう、10年ぐらい前でしょうか。

既に温泉ひとり旅を始めていた時期ではあるのですが、ここはわりといいお値段のする宿ですし、当時は一人泊のプランの設定があったかどうかも微妙で。とにかく「1人で泊まるタイプの宿ではないよな」と思っていました。

それで、会社の仲間に「一緒に旅行に行こうよ!ももちゃんは温泉に詳しいし、良さげな宿をチョイスしてくれない?」と誘われ、こちらの宿を提案したのですが……。

あまり詳しい話はしませんが、そのときの帰り道には「宿はとても良かったけれど、次は1人か、本当に気のあう人と2人で来たいなあ」と考えていました・笑

それから10年近く経過し、ようやく再訪の機会がやってきたのです。
ちなみに、一人泊のお値段で言いますと、露天風呂無しの部屋が税抜18000円から。そして露天風呂付きの部屋は税抜25000円からです。価格差7000円なら、奮発して露天風呂付きの部屋に泊まりたい!と思ったのですが、先に言ってしまうとその選択は大当たりだったと思います。

チェックイン手続きはラウンジで。

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模様入りの青い絨毯、アンティークな刺繍の入ったクッションやソファが良い雰囲気。

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窓際の席にかけて、お茶をいただきながら宿帳に記入します。

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この大きな窓からは本当なら谷川岳が見えるはずなのですが、今日は雲に包まれていて、残念ながらよく見えませんでした。

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まあ、登ったときも上のほうは周り真っ白だったから、それはそうですよね……。

朝食は和食か洋食かをチェックイン時に選ぶ

宿帳に記入した後、翌日の朝食を和食か洋食から選ぶことに。
メニューと写真が置いてありました。

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 和食のほうが品数は多い。けれど洋食の「フルーツトマトとモッツアレラのカプレーゼ」や「エッグベネディクト」「発酵バタークロワッサン」も気になる……気になるよ……。

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写真を見るとやはり、見た目には和食のほうが豪華には見えます。野菜の蒸籠蒸しとか、いいですよね。

ものすごく迷っていたらスタッフの方が「お決まりですか?」と聞きに来られたので「どちらがお薦めですか?」と聞き返してしまいました。

そうしたら

「それはもう、どうしても洋食にこだわりがあるのでなければ和食ですね」

と力強く言われたので、それなら、と和食をチョイス。
ちなみに、朝食の変更は「18時まで」に申し出ればギリギリ可能ということでした。夕食時に申告したのではもう遅い、ということですね。 

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夕食券と朝食券、それから朝にラウンジでコーヒーor紅茶のサービスがあるということでしたのでその券をいただきました。
宿に着いたのは13時30分ぐらいでしたが、お部屋に入ったのは14時少し前ぐらいでした。でも、できる限り長い時間滞在したかったので、チェックイン時間ぴったりに部屋に入れたのはうれしかったです。 

【部屋】★★★★★ 部屋風呂も極上のかけ流し湯で、谷川岳を眺められるのも良い

今回宿泊したのは、4階の「橘」というお部屋です。
こちらの館内図の左側の、部屋の名前が赤文字になっているところですね。

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チェックイン時に「4階のお部屋にご案内します」と言われたので、てっきりエレベーターに乗るのかと思っていたのですが、フロントやラウンジと同じ階でした。

水上山荘さんは、玄関やフロントが4階にあるんだそうです。ちなみに大浴場は3階にあるのでエレベーターか階段で。食事処は1階なので食事の際はエレベーターを利用しました。

前回来たときはすごい入り組んだ構造だなと思って、お風呂に行くたびに迷いそうになっていたのですが、約10年ぶりの今回はあまりそんな風にも感じませんでした。たぶん前回は、会社の先輩と一緒だったので緊張していたのでしょう……。

お部屋の前の廊下には赤絨毯が敷いてあり、昔ながらの雰囲気。

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室内に入ったら鍵についているタブレットを差し込むと、室内の電灯が点きます。

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お部屋は十畳の和室で広々。

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そして、和室の奥には絨毯敷きの広縁があり、コタツとソファが置いてあります。

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広縁だけでも4.5畳の広さがあるそうです。
また、こたつは掘りごたつでした!
和室&ソファ&掘りごたつって、永遠にくつろげてしまうではないですか……。

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窓の外には、今日はちょっと残念な感じですが、晴れていれば谷川岳が見えるはずです。

コタツの向こうには鏡台もありました。

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ソファに座ってみると……はあ……くつろげる。このまま寝てしまいそうになりますが、お風呂にも行きたいので気を取り直して!

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クローゼットを開けると、浴衣と帯、足袋ソックスとタオル、丹前と基本的なものが揃っています。

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タオルを袋から出してみると、よくある宿の名前がプリントしてあるタイプではなく、お花の刺繍がしてありました。かわいい。

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座卓の上にはお茶うけのおまんじゅうが置いてあります。

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お茶セットは、部屋の入り口の、和室の襖を開ける手前のところにありました。
湯沸かし&保温機能付きのポットと、湯呑み、茶碗、急須、コップ、栓抜き。

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冷蔵庫の中には有料の飲み物が入っていましたが、買ってきたものを入れるスペースもありました。

飲み物の補充はフロント前の売店で

 冷蔵庫に入っている以外の飲み物は、フロントの前にある売店で購入可能です。

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ペットボトルのジュースやコーラ、缶ビール、ミネラルウォーターなど。

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それから、コーヒーを飲みたい方のためにインスタントとドリップコーヒーも紙コップ付きで販売していました。

大浴場の前にも一応自動販売機がありましたが、あまり品揃えは良くなく売り切れているものも多かったので、飲み物はあらかじめ買って持ってくるか、売店で買うのが良さそうです。

また、もちろん部屋にはトイレも付いています。

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ウォッシュレット付きのトイレで、清潔に掃除されています。

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トイレの横には洗面所があり、その横に客室露天風呂への入り口があります。

そう、今回私は、贅沢にも客室露天風呂付きの部屋を予約したのです!年に1度の贅沢ですね……。

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洗面所にはドライヤーと歯ブラシ、コットンと綿棒のセット、コップ。

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ブラシ、ヘアゴム、シャワーキャップなど、必要なものは一通り揃っていました。

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また、各部屋に資生堂の乳液、化粧水、クレンジング(洗顔)が、男性用、女性用と両方揃っており、アメニティ豊富でうれしいです。

湯舟の中で椅子に座って谷川岳が眺められる部屋付き半露天風呂

さて、お部屋の露天風呂です!

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浴室の前には「当館の温泉は一切循環をしておりません。清潔で安全でございます。ごゆっくりお楽しみ下さい」との貼り紙がしてありました。

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浴室の扉を開けるとまずは洗い場が。
コンパクトな洗い場ではありますが、アメニティもちょっと高級感のあるシリーズで、シャンプー、コンディショナー・ボディシャンプーと揃っています。

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体を洗ったら奥の浴槽へ!

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ああーーーー、これは良き。
窓が付いていますが、開けて半露天風呂状態にすることができるので、開けてしまいます!冷たい外気が気持ちいい……。

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小さな浴槽ですが、源泉の投入量はなかなかのもの。
けっこう大量に、どんどんかけ流されており、湯舟の端から余ったお湯がどんどん流れ落ちていきます。

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水上山荘さんの浴室のすばらしいところは、この、浴槽内に作られた石の椅子です。

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こんな感じで、部屋のお風呂の中には2つの背もたれ付きの椅子があり、ここに腰掛けるとちょうど半身浴状態になって長湯できるのです。

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しかも、椅子に腰掛けるとちょうど、谷川岳が眺められる高さになるよう計算されています。すばらしい……。

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部屋にいる間、かなり長い時間をこの半露天風呂で過ごしたので、時折雲が薄くなって谷川岳が見えそうになるタイミングもありました。

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浴室内にも、宿のお湯へのこだわりが書かれていました。
湯温の異なる源泉をブレンドして、ちょうどいい湯加減に調節しているとのことで、本当に新鮮で、すばらしいお湯でした。

こんなすばらしい浴室を滞在中ずっと独り占めできるのですから、安い宿ではないですけれど、それでも行きたい!と思ってしまうのです。

【風呂】★★★★★ シャワーも浴槽も源泉100%!浴槽内に椅子があるのが良い

では、部屋のお風呂をしばし堪能したところで、次は大浴場に行ってみたいと思います!大浴場は、泊まっている部屋から1階下った3階にありました。

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浴室に向かう途中に、こんな掲示がありました。水上山荘さん、サザエさんに登場したことがあるんですね……。

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こちらの廊下↑の突き当たりが男湯、右手に女湯があります。男女別で、時間帯による交換はありません。
また、写真の右手側に写っていますが、廊下に無料で使える貴重品ロッカーがありました。

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女湯の向かいに、冷水機と自動販売機がありました。
脱衣所には冷水の用意はありませんでしたので、お風呂上がりの水分補給はこちらでどうぞ、というところでしょうか。

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自販機は、ポカリスエットをはじめとしたスポーツ飲料と緑茶、缶コーヒー、そしてドデカミンストロング……?

正直なところ、あまり飲みたい感じのラインナップではありませんでしたが、飲み物の販売は4階のフロント前にある売店でも行っています。

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こちらの冷水機の側にも売店の宣伝がありました。というわけで水以外の飲み物は売店で買いましょう……。

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それでは、大浴場へ。
このとき時刻は14時30分ごろ。チェックイン開始時刻からまだ30分しか経っていませんので女湯は無人です!一番風呂を楽しんできたいと思います!

 清潔に整えられた脱衣所

脱衣所は、ちょっとレトロな感じの緑色の脱衣棚が並んでいました。

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棚には引き出しもあり、小物などを入れるのでしょうか……?でも、ここで引き出しに何か入れたらあがるときに忘れていきそうですけどね。

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脱衣所の奥にはベビーベッドと椅子、扇風機、パウダーコーナーもありました。
パウダーコーナーにはアメニティは特になく、洗面台のほうにまとめて置いてあるようです。

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洗面台は3つありそれぞれにアメニティとドライヤーが設置してありました。

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内容は、お部屋の洗面台に置いてあるものとまったく同じでした。ドライヤーも同じもの。

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温泉分析表が脱衣場に掲示してありました。
泉温43度、ph8.6のアルカリ性単純温泉です。加水・加温・循環ろ過・消毒すべて無しの、パーフェクトな源泉かけ流しです!期待!!

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それでは、浴室に行ってみたいと思います。

シャワーのお湯も源泉かけ流しの大浴場

浴室のガラス戸を開けると……。

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左手に洗い場が8つほど並んでいました。

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水上山荘さんの持っている源泉は湯量が大変豊富なため、シャワーのお湯もすべて源泉を使用しています。源泉でシャンプーなどをすることになりますが、クセのないアルカリ性単純温泉なので体や頭を洗うにも支障がないですし、一説ではアルカリ性のお湯は汚れが落ちやすいなんていう話もありますね。
また、源泉のシャワーですが、お湯の出が悪かったり温度調節がしにくいということもありませんでした。

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洗い場にはクレンジングソープと、シャンプー&コンディショナー・ボディシャンプーあり。

部屋の風呂にあったシャンプー類もそうでしたが、わりと高級感のあるシリーズなのがうれしいですね。

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体を洗い終わったらまずは内湯へ!

内湯には2つの浴槽があり、一つは檜の浴槽で、一つは岩風呂です。

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まずは手前の檜の浴槽へ。浸かると、木の良い香りがするのです。けっこうはっきりと香るので「まさか、消毒のにおい?消毒してないはずなのに……」と思ったのですが、よく考えたら木の香りでした。

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湯口の側にはステンレスのコップが置いてあり「お飲みになると胃腸によく効きます」の文字が。

少し飲んでみましたが、ほんのりと温泉の良い香りがして、味はあまりなく、飲みやすい源泉でした。

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こちらの内湯はやや熱め。42度ぐらいでしょうか。最初に入って体を温めるにはちょうどいいです。

少し温まったところで、奥の岩風呂へ……と思ったら、まだお湯が完全にたまっていないような。

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そういえば、チェックインのときに「大浴場はまだお湯が完全にたまっていないと思うので、先に部屋のお風呂に入っては」と言われたのでした。本当でした……。

温泉分析表にも「新湯入れ替え頻度:1日1回」とありましたが、本当に毎日お湯を入れ替えているんですね。それもすばらしいなと思います。

かけ流しだと特に、毎日は入れ替えないというところも多いんですよね。

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この岩風呂の中にも、部屋の露天風呂と同様に椅子があったんですが、完全にお湯がたまるとこの椅子の背もたれについている白い線のところまで来るんでしょうね。今日はたまるまでもう少し時間がかかりそうです。

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まあ、これはこれで、半身浴にはちょうど良し。泉温も檜風呂よりもやや温めで、41度ぐらいです。

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次に、露天風呂に行ってみたいと思います。

ガラス扉を開けて露天風呂に出ると、左手に上りの階段が、右手に下りの階段があります。

露天風呂も浴槽が2つあるのですね。 

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まずは階段を上って、上のほうの浴槽に来ました。

やはり、浴槽内には椅子があり、腰掛けると谷川岳を眺められるようになっていました。

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ただ、この日のこの時点では谷川岳はまったく見えずでしたが……。

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源泉もドバドバとかけ流されています。こちらは内湯の岩風呂と同じぐらいの泉温で、41度ぐらいでしょうか。

そしてこちらが、階段を下っていく、下のほうにある露天風呂です。

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こちらの源泉がもっともぬるく感じました。40度ぐらいでしょうか。長湯にはちょうどいいですね。

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下の露天にも椅子がありましたので、座って長湯を楽しみます。他の方がお風呂に入ってくるまで、30分ほど一人きりの露天風呂を楽しみました。

【食事】★★★★☆ その場で炊き上げる栗ご飯、紅葉を眺めながらいただく朝食

さて、ひとしきりお風呂を楽しんだところで夕食です!

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夕食は18時スタートと18時30分スタートから選べたので、18時30分からでお願いしました。

場所は1階にあるお食事処「四季亭」にて。

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右に曲がると「葉月亭」で、四季亭は直進します。

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突き当たり右側になります、と言われて案内されたのは、個室食事処でした!

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一人でも気兼ねなく食事がいただけるし、部屋に鍋物などのにおいがつくこともないので、食事は個室でいただくのが個人的には一番好きです。

呼び出し用の内線電話もついていましたので、飲み物をオーダーするときも困らないのがいいですね。

水上山荘のドリンクメニュー

では、水上山荘で夕食時にいただける飲み物のメニューをご紹介したいと思います。

ビールは、プレミアムモルツの生ビールや瓶ビール、ノンアルコールビールのほかに、地ビールの川場ビールのヴァイツェンが用意されていました。

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川場ビールのヴァイツェンは、以前道の駅の田園プラザ川場に行ったときに、ビアレストランで飲んだことがありました。

クセが少なくて飲みやすいヴァイツェンだったことを覚えています。

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日本酒は、一合瓶でいただける冷酒が6種類と、お燗でいただけるお酒が1種類。
すべて群馬県産のお酒で、ほとんどが純米酒なのもうれしいですね。

また「地酒3種セット」があり、心惹かれたのですが、よく見るといわゆる利き酒セット的なものではなく「1合瓶を3本注文するとお得になりますよ」というもの。うーん、1人で3合は、私は飲めないかな……。

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焼酎、果実酒、ウィスキーはすべてのメニューをグラスでオーダーできます。
また、グラスワインは赤白1種類ずつ、そのほかにボトルでオーダーできるワインもありました。

水上山荘の個室でいただく夕食

最初に卓上にセットされていたお料理はこちらです。

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詳しいお品書きも置いてありました。

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お品書きのデザインが秋らしくて素敵。それと、右側がひらがなのメニューになっているのもうれしいですね。お品書に載っている食材の漢字って独特なものが多くて、読めないときがあったりするので……。

お酒を注文しつつ、まずは食前酒をいただきます。

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自家製の梅酒です。甘さ控えめでおいしい。

「秋の味覚 宝箱」と名づけられた前菜の皿です。

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上から時計回りに「いくらの醤油漬け」「胡桃豆腐」「椎茸とサーモンの手毬寿司」「里芋の田楽」「紅葉蒲鉾」「いがぐり」「菊菜のおひたし」

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本物のもみじの葉と、もみじに似せた蒲鉾があるのが遊び心が感じられていいですね。
松葉とウサギの演出もかわいいです。

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「お月見の皿」とのことで「かぼちゃのお月見ムース 兎人参 コンソメジュレ とびっこ」
見た目もかわいらしいですが……味が、異様においしい!
洋風のお皿なんですが、もしかして料理長、洋食もお得意なのでは……?などとこのとき思いました。

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お酒は、水芭蕉の純米吟醸スパークリングをオーダー。
かなり炭酸の強いお酒なので慎重に開栓し、グラスに注ぎます。

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いただきます!
すっきりと辛口で、食事中に飲むのにちょうどいいお酒です。

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お刺身は戻り鰹と生鮪。ポン酢と醤油、ニンニクのチップが添えられていました。
山の中の宿なのに海の魚と侮るなかれ……。生鮪がねっとりと濃厚な味わいで、本当においしかったです。

土瓶蒸しの中には、具がたっぷりと。

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海老、銀杏、三つ葉、しめじ、紅葉鯛、あさり、すだち。

このあたりで、最後のお食事の釜飯に火が入ります。

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また、お茶とお水はいつでも好きなときに飲めるようにセットしてありました。

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焼き物は太刀魚の木の芽焼き。
お魚ももちろんおいしいのですが、付け合わせの「赤ピーマンのお浸し」がなぜかものすごくおいしく、これを小鉢に一皿ぶん食べたいなって思ってしまいました。

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台の物は「上州牛と赤城鶏の奉葉焼き」です。

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茄子やネギなども奉葉の上で焼き、甘めの味噌味でいただきます。
焼き上がりは、見た目は微妙に見えますが、こっくりとした味が野菜と肉にしみて最高においしかったです。

お凌ぎの蕎麦寿司。ゆず七味を薬味に、蕎麦つゆにつけていただきます。

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蕎麦寿司って、見た目はおもしろいけれどこれまであまり「おいしい」と思って食べたことがなかったのですが、こちらの蕎麦寿司は味もよく、箸でつまんでつゆにつけてもくずれてしまうようなこともなくて、出来のいい蕎麦寿司だなと思いました。

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〆は、炊きたての「茸と栗の炊き込みご飯」と「なめこ汁」で。

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香の物も、一風変わったお漬物の盛り合わせでしたが、どれもよいお味で、お酒をおかわりしたくなりました……。

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炊き込みご飯は、お焦げもあってもちろんおいしい……。残った分をおにぎりにして持ち帰りたい味でした。

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最後に、ココットに入って登場したデザートは「栗のブリュレ」

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ブリュレはほんのりコーヒー味で、上にのっている栗の甘露煮ともよく合います。
最初のコンソメジュレもおいしかったけれど、デザートも凝っていておいしい……やはりこちらの宿、洋風のお料理が実はお得意なのでは?

翌日の朝食をチェックイン時に「和食」で選んでいたのですが「洋食にすれば良かったかも」と思い始めてしまいました。

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部屋に戻ると、ふかふかのお布団がセットしてありました。一人だと布団を敷いても広々していますね。

また、朝食時の布団あげはありませんので、帰るまで布団でごろごろできます。

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蕎麦殻のまくらと寝間着、そしてラベンダーの香り袋も置いてありました。
部屋のお風呂に好きなだけ浸かりつつ(そのためにお酒を控えめにした)ゆっくりと夜が過ぎていきます。

紅葉を眺めながら個室でいただく和朝食

翌日の朝食は、朝8時以降の用意ということでしたので、8時でお願いしました。
前夜と同じ部屋でいただくことに。

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室内に足を踏み入れると……窓の外には見事な紅葉が!

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昨日は日が暮れた後だったので気がつかなかったのですが、眺めもすばらしいお部屋だったのですね。

紅葉を眺めながら食事をいただけるようにというお気遣いか、前夜とは椅子の位置が逆になっていました。

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品数豊富な和朝食です。

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野菜サラダと、出来たての自家製豆腐。薬味がわりの「あおさ山葵昆布」をのせていただきます。

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納豆と香の物、梅干し。ぜんまいや椎茸味噌和えなど、山のごちそうが並びます。 

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がんもどきも揚げたてなのでしょうか。大変おいしかった。海老はまあ普通ですが、添えられている白和えはおいしかったです。
全体的に、酒が飲みたくなるおかずのラインナップなのはとても好みです。

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旅館の朝食と言えば焼き鮭が定番ですが、水上山荘さんでは鮭は蒸籠蒸しで出てきます。
舞茸、こんにゃくと一緒に。ポン酢か辛味噌でいただきます。変わっていておもしろいですが、お味もちゃんとおいしいです。

ご飯と青さのお味噌汁。

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そしてフルーツソースのかかったヨーグルトをいただいて、ごちそうさまでした!

朝食後は展望ラウンジでコーヒーをいただく

チェックイン時にいただいたコーヒー券を使って、モーニングコーヒーをいただきます。

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少し酸味のある、おいしいコーヒー。

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近くの席にいた方が「朝食についてきたコーヒー(洋朝食にはコーヒーがつくのです)よりこっちのほうがおいしいわ」とおっしゃっていましたね・笑

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谷川岳は本日もよく見えませんが……それでも十分満足と思える宿でした。

この後は部屋にもどってだらだらしたり、最後に部屋のお風呂に入ったりしつつ10時30分でチェックアウト。10時40分発の送迎車で水上駅まで送っていただきました。

【再訪したい度】★★★★★ 年に1度奮発して泊まりに来たい、大人のための宿

水上山荘さんの口コミを旅行サイトなどで見ると、評価が分かれる宿なんだなと感じることがあります。

まあまあのお値段のする宿ではありますが、派手な演出もないですし、あまり高級旅館っぽさはありません。サービスも、とてもがんばっておられるとは思いますが、いわゆる高級旅館っぽい接客ではないと思います。高級旅館に来た!と思って泊まると、さまざまな意味で期待を裏切られたと感じることがあるかもしれません。

でも、お湯は掛け値無しにすばらしいですし、食事もおいしく、部屋も快適です。
基本をしっかりと押さえていて、静かにくつろげる、そういう意味で大人のための宿なんではないかなと思いました。

奥湯河原の加満田さんと近い雰囲気の宿だなと思いますので、加満田さんが気に入られた人なら、いいと思っていただけるのではないかなと。

もちろん私は、最高に気に入ったので、またお休みを取って泊まり、次は洋朝食をいただきたいなと考えています。

【1人旅に優しい度】65点:平日に休みさえ取れれば1人でも贅沢な時間を楽しめる

泊まりやすさ 5/20

休前日の1人泊は不可。平日のみ1人でも宿泊可能

食事場所の配慮 20/20
個室食事処でいただく。ドリンクオーダー用の内線電話もあって便利。

プランの選択肢 10/20 
1人泊の場合、選択できる部屋は「風呂無しの和室」と「露天付きでやや小さめの和室」に限定されるが、1人でも露天風呂付きの部屋の選択肢があるのはありがたい。
また、食事のグレードアップなどはないようだが、「特典付き」「早割」などのお得名メニューは1人泊には提供無し。

ドリンクオーダー  10/20
グラスワインが赤白1種類ずつ、1合でオーダーできる日本酒が7種類あり、1人でもまあまあオーダーしやすい。
利き酒セットや1合以下のグラスでのオーダーができればなお良しだけど、日本酒好きなら十分楽しめる。

フリーWi-Fi完備 20/20
FreeWi-Fiを全館で利用可能で、速度も十分。