温泉ブログ 山と温泉のきろく

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湯宿温泉 大滝屋旅館 宿泊記 つげ義春「ゲンセンカン主人」の舞台となった宿に一人泊

群馬県 湯宿温泉 大滝屋旅館

湯宿温泉は、群馬県のみなかみ町にある温泉地です。
最寄り駅は上越線の後閑駅と上越新幹線の上毛高原駅。どちらの駅にも関越交通の「沼田駅発猿ヶ京行き」のバスの停留所がありますので、それに乗って「湯宿温泉」で下車することになります。また、タクシーを利用しても15分弱の道のりです。

湯宿温泉はつげ義春の「ゲンセンカン主人」という漫画の舞台になっている温泉地だ、ということは以前どこかで聞いたことがあったのですが、「ゲンセンカン主人」の着想を得た宿が今回ご紹介する大滝屋旅館さんだということは、宿泊した際に初めて知りました。

ちなみに、宿に当時の面影があるわけでも「つげ義春が泊まった宿」という宣伝文句がついているわけでもなく、現地でふと「湯宿温泉」のWikipediaのページを読んでいたら、そう書いてあったのでした。ゲンセンカン主人は「うらぶれた湯治宿」が舞台だそうですが、大滝屋旅館さんの建物は新しく、当時の面影は本当に何もありません。

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2016年の秋に初めて泊まり、お湯がすばらしいのはもちろんのこと、リーズナブルな値段なのにおいしい食事、きれいな部屋、温かいサービスとかなり印象が良かったので、2019年の秋に3年ぶりに再訪しました。

細い石畳の道と共同湯が雰囲気ある街道沿いの温泉地、湯宿温泉

2016年のシルバーウィークに、越後駒ヶ岳登山に向かう前日、あまり天気が良くなかったので「新潟に少しずつ近づきながら温泉を楽しもう」ということで宿泊したのがこちらの宿でした。

そのときは、湯宿温泉に泊まった翌日は新潟県の栃尾又温泉に宿泊し。

その翌日には無事に晴れたので、越後駒ヶ岳登山を楽しむことができました。

そんな思い出深い宿でもあります。

大滝屋旅館さんは、以前は「女湯」と「混浴」のお風呂だったそうなのですけど、数年前にリニューアルしてからは「男湯」「女湯」の時間制での交代となり、そのほかに予約制の貸切風呂ができました。

宿泊料金は1人泊の場合、平日の2食付きで1万円弱というところ。税込で1万円を少し超えるぐらいでしょうか。また、残念ながら休前日の1人泊はできません。それで「いい宿だなあ。また泊まりたいなあ」と思いつつも、次に泊まるまで3年もかかってしまいました。

上毛高原駅で新幹線を降りると、待ち時間10分ほどで湯宿温泉方面に向かう猿ヶ京行きのバスが来ました。新幹線とバスの接続がよくてありがたいです。
上毛高原駅から湯宿温泉まではバスで20分。バス代は2016年に来たときは680円でしたが、消費税増税で10円アップして現在は690円になりました。
バスを降りるとこんな感じの風景が広がっています。

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街道沿いのバス停で、あまり温泉がありそうな雰囲気ではないですね。

街道から一つ奥に入った道には、昔ながらの湯治場だったころの面影があるという話ですので、チェックイン前に少し歩いてみることにしました。

一つ奥の道に入ると、まずは「竹の湯」という共同湯が現れます。

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趣ある建物ですね。

入浴記はこちらの記事などをどうぞ。

石畳の敷き詰められた道を歩いていきます。

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あまり天気が良くない日で、家を出るときには「なんだかなあ」と思っていたけれど、こういう街には曇り空が似合う気もしますね。 

ちなみに、二度目に訪れたときは晴れていまして、こんな感じでした。

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晴れは晴れで、悪くはないですね・笑

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蔵のある家があったりだとか。

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昔ながらの雑貨屋さん。
お酒は置いてないようでしたね。街道沿いにもお店はなさそうでしたので、飲み物やおつまみなどは上毛高原駅のニューデイズなどで仕入れてきたほうが良さそうです。

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薬師如来のある広場。

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わりと新しそうだけれど、妙に雰囲気ある石の彫り物。

いつ頃からあるんだろうか。

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このすぐ側に「窪湯」こちらが最も大きい共同湯らしいです。

そして、窪湯と目と鼻の先に

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共同湯「小滝の湯」が。入浴記はこちら。

湯宿温泉への宿泊者は、宿で鍵を借りて共同湯に入れると聞いていたので、この時点では「後で入りに行こうかな」と思っていたのですが、結局行かないでしまいました。

小滝の湯を通り過ぎて、ポストのある角を曲がると、大滝屋旅館です。

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手前が接骨院、奥が旅館となっていますが、旅館の受付も手前の玄関から入って行います。

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手前の玄関から中に入ると、そこは完全に「接骨院の受付」でした。
家族経営らしく、受付の周辺では小さな子供達が遊んでいました。

出てきた白衣の男性に「旅館の受付もこちらでよろしいんですか?」と聞くと「大丈夫ですよ。月山様ですね」と名前で呼ばれ、ああ、やはり女性の1人客は珍しいのかなと思っていたらば……なんとこの日、キャンセルが出て、宿泊客が私1人だったのです。(2016年宿泊時)
部屋に案内してくれた女将さんが「この雨のためにキャンセルが出た」とおっしゃってたのですが、登山目当ての人が来るような場所でもないし、そこまでひどい雨でもないんだけど、雨でキャンセルとかあるんですね。。。

でも、おかげで22時までの間に45分間だけ予約制で利用できるはずだった貸切風呂も「いつでもお使いください」ということになり、正直とてもうれしかったです・笑

【部屋】★★★★☆ 設備はどれも新しく快適で、Wi-Fiも完備

2016年と2019年に宿泊していますが、泊まったお部屋はいずれも1階の、浴室の目の前のお部屋でした。
8畳間が2室隣合っており、その両方に泊まったことになります。

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手前の「昔の間」に2016年に泊まり、奥の「朱の間」に2019年に泊まりました。

2016年に泊まった「昔の間」

部屋に入る前の踏込部分の電灯は人の動きを察知して点く自動点灯式で、入室時、電気を探して慌てる心配がありません。

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居室。新しくて、木の香りがします。

テレビは、小さめながらちゃんと新しい液晶テレビです。
あえて言うならですが、ポットが湯沸かし機能付きのものだとなおありがたかったかも。夜にお茶を飲もうと思ったら冷めてしまっていたので。

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テレビの下の棚には、空の冷蔵庫が収納されていました。
好きに持ち込んでOK!ということでしたが、湯宿温泉には酒屋さんとかなさそうだったのですよね。駅前などで、あらかじめ買ってきたほうが良さそうです。

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棚の中には浴衣とタオル類が。

こちらの部屋、特筆すべきはトイレと洗面所です。

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部屋の壁となじんでいる、こちらの扉を開けますと……。

バリアフリー、かつめっちゃきれいなトイレと洗面所です。

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最新式のウォッシュレットで、洗面所のアメニティも豊富です。

たしかに、湯治宿ってトイレ共同なイメージですけど、本当は部屋にあったほうがゆっくり使えていいですよね。

トイレの照明も自動点灯式でした。夜中に転んだりする心配もなく、すばらしいですね。。。

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茶菓子が置いていない代わり?にこんな紙が置いてあったのですが……。
ちょっとおいしそうだなと思ったんですが、さすがに1個からは注文できないですよね?

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リニューアル後のパンフレットが置いてありました。
他の部屋もすべて改装されたんですね。
2段ベッドの洋室などもあるようで、お子さんが喜びそうですね。

また、2016年に泊まった際は、無線LANの電波がかなり快適に使えました。

2019年に泊まった「朱の間」

2019年は「昔の間」の奥にある「朱の間」に宿泊しました。

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比較するまで気がつきませんでしたが「朱の間」だけあって、壁の色がやや赤っぽいですね。

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間取りなどは変わりませんが、今回はチェックイン時から布団が敷いてありました。

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少しだけ不便だったのが、金庫や冷蔵庫はテレビの下の戸棚にしまわれているのですけれど、布団を敷かれてしまうとこの扉を開けられないことです。

布団を手前側に少しずらせば問題ないので、引っ張ってずらしました。

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お茶うけはおまんじゅう。
ポットはやはり、魔法瓶のような保温機能のみのシンプルなもの。
夜にはぬるくなっているのが少し残念ではあります。

前回どうだったか覚えていないのですが、今回はチェックイン時に浴衣の柄を選ばせていただきました。

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私はわりと地味な色の物を選びましたが、もっとカラフルな浴衣もありましたね。 

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トイレと洗面所はこちらのお部屋も隣と同様に、バリアフリーで新しくきれいです。

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アメニティも、良い香りのするちょっと高級感のあるシリーズで揃えられていました。
左からクレンジング・化粧水・乳液・ハンドソープです。
クレンジングもあるのがうれしいですね。

では、部屋で一休みしたところでお風呂に行きたいと思います!

【風呂】★★★★★ 内湯の片方では窪湯源泉と自家源泉を両方楽しめる

内湯は2つあり、夕食の時間帯に男湯と女湯でのれんが交代になるとのことでした。内湯は2つとも1階にあります。

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最初に泊まったときは、奥のほうにある浴室が夕食までは女湯でした。ですが2度目の宿泊時は逆で、手前にあるほうの浴室が夕食まで女湯でした。

奥の内湯(浴槽が2つあるほう)

脱衣所は新しくてとてもきれいで、気持ちよく使えますね。

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カゴの下にある段に、スリッパを入れてください、とのことでした。

こちらの宿、バリアフリーを意識してだと思いますが、脱衣所と廊下の間に段差がないのです。たしかにそういう場合って、どこでスリッパを脱いだらいいのか迷ってしまいますよね。

脱衣カゴのところにスリッパを置く場所を作るというのは、他人とスリッパを間違える心配もないし、いいなと思いました。

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洗面所も清潔です。アメニティも部屋にあるものと同様で、よい香りのするもの。

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化粧水、乳液、洗顔料がありました。
ドライヤーは、壁に固定されている風が弱いタイプでちょっと残念。
うーん、長逗留するんだったら私はドライヤーを持ち込みたいところです。

温泉分析書も張ってありました。

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47度の炭酸水素塩泉(自家源泉)と、59度の硫酸塩泉(窪湯源泉)の浴槽が、それぞれにあるとのことでした。

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加水・加温・循環ろ過・消毒すべてなし!すばらしい~。

さて浴室へ!

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入ると正面に、タイル張りの浴槽が2つ。
大きめのほうがぬるく、小さめのほうが熱かったのでおそらくぬるいほうが自家源泉なのでしょう。

写真だとやや風情がないように見えますが、実際は真新しいタイル張りの浴室は、かなり快適で居心地がよかったです。
浴室の中の段差や、手すりがしっかりしているのも、この宿ならではですね。

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竹の湯口から流れ続ける源泉。

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この日は「雨で自家源泉の浴槽はぬるいかも」と言われたのですが、40度ぐらいの適温でした。

窪湯源泉の浴槽は42度ぐらいでしたが、これも晴れた日はもっと熱いんだそうです。
私のような、熱いお湯が苦手なタイプの人は、この宿には寒い時期に来るのがいいんでしょうね。ちなみに2019年に再訪した際は晴れていたせいか、浴槽の温度は自家源泉浴槽41度ぐらい、窪湯源泉の浴槽が43度ぐらいでたしかに熱かったです。

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洗い場は3つ。
これも設備は真新しく、アメニティもシャンプー・コンディショナー&ボディシャンプ有り。
写真に写ってないけどクレンジングもありました。アメニティは全体的にちょっと高級感のあるシリーズで揃えられていてよかったです。

手前の内湯(浴槽が1つのほう)

次に、1階にあるもう1つの内湯についてご紹介したいと思います。
2016年は夕食後はこちらの浴室、2019年は夕食前がこちらの浴室でした。

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脱衣所は、ややコンパクトな感じ。

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アメニティ、設備は大きいほうの浴室と一緒です。

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では、浴室へ!

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壁、浴槽はひのきで、とても良い香りがします。

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こちらは浴槽は、窪湯源泉の1つのみです。

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ひのきのお風呂のほうが風情はある気がしますが、やはり、自家源泉に入れるほうの浴室がいいなあと思いました。

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2回泊まってみてわかったのは、大滝屋旅館さんはのれん替えは毎日、夕食時間帯の1回のみなんですね。

なので「夕食前に入れる浴室がどちらなのか」は毎日変わるということなんでしょう。どちらの浴室もたっぷり楽しみたいなら、やはり早めにチェックインするのがよさそうですね。

2階の貸切風呂

さて、一休みしてから今度は貸切風呂へ。
貸切風呂は2階にありますので、階段を上ります。

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2階の廊下を渡って、奥のほうに貸切風呂はあります。

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右手にあるのが食事処です。そして突き当たりを右に曲がると、貸切風呂が。

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貸切風呂の脱衣所。

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コンパクトですが、内湯と同等のアメニティなどが揃っています。

貸切風呂浴室内。

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床は木で、壁は竹。雰囲気がありますね。

浴槽の手前に、洗い場が2つあるので、ここで体を洗うこともできます。
こちらも窪湯源泉でしょうか。やや熱め。

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気持ちの良いお湯です。

1階の内湯からはまったく視界はありませんでしたが、貸切風呂からは中庭が見えました。

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中庭に出られるように、サンダルが用意されていたのですが……

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お子さん連れだと外に出たがったりするのかな?裸で??
木と竹の香りが気持ちいい、よいお風呂でした。

【食事】★★★★ 家庭料理だが味も量も十分、時間も配慮いただき感謝!

大滝屋旅館さんでは、食事付きのプランの場合は基本的には食事処での食事となります。

ただ、2016年に最初に泊まった際は、私しか宿泊客がいなかったからか、夕食・朝食共に部屋に持ってきていただきました。

大滝屋旅館のドリンクメニュー

お酒のメニューはこちらです。2019年宿泊時のものですが、前回宿泊時と大きくは変わっていません。

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ビールが大瓶のみなのは、1人泊には少々つらいかな。
日本酒は、地酒の「利根錦」というお酒の1合瓶、もしくは升酒。それから銘柄はわかりませんが熱燗は1合でいただくことができるようです。

また、ワインについても銘柄はわかりませんが、300mlの小ボトルの用意が赤白共にあるようですね。

2016年9月宿泊時の夕食

夕食は18時からで固定のようです。
このときは部屋食だったのですが、食事の前に女将さんが部屋に布団を敷きにきてくれました。1人なので布団を敷いてもスペースには十分な余裕がありましたが、布団は食後に敷かれることが多いので、少し珍しく感じたりも。

お酒は熱燗をお願いしました。

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食事は、ご飯以外は一気出し方式でした。
メイン料理は煮魚と赤城地鶏のすき焼き。

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茶碗蒸しもほんのり温かかったし。

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天ぷらも、冷たくはなかったです。

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地鶏のすき焼き。
「鍋の火はすぐつけますか?」と聞いてくれたのがありがたかったです。何も聞かずにすぐ点けていってしまう宿がけっこう多いので。

ご飯。汁物は冷たいうどんでした。ちょっと珍しいですよね。

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おいしかったです。ごちそうさまでした!
ちなみに、こちらの宿「五郎兵衛やかた」という食事処を、宿から徒歩5分ほどのところで経営しており、そちらで定食メニューの夕食をとるというプランもありました。

五郎兵衛やかたで食事をする場合は「19時30分までには入店してください」とプラン説明にあったので、食事時間の融通がきくのは五郎兵衛やかたで食事するプランのようです。値段も、500円ぐらいそっちのほうが安かったかと。
私は「たぶん雨なのに移動したくない」と思って、館内で食事をするプランを選びましたが、まあ、正解だったと思っています。普通においしかったし。

夕食を配膳してくれたのは女将さんだったんですが、最後に下げてくれたのは大女将?もう少し年配の女性だったんですよね。
おそらく、女将さんはお子さんの食事の世話とかあるから、そういう分担になってるんじゃないかなーと。だから、食事前に布団を敷きに来たんでしょうね。

2016年9月宿泊時の朝食

2016年宿泊時は、朝食も部屋まで運んでいただきました。
7時30分か8時から選べたので、7時30分でお願いしました。

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おかずの種類が多くてうれしい!基本をおさえた和朝食です。

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納豆って、パックで出されるよりこのほうがおいしそうに見えますね。具だくさんの味噌汁もおいしかったです。

卵料理は卵焼き。サラダの野菜もたっぷり。

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焼き鮭も、おいしかったです。

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ごちそうさまでした!

2019年10月宿泊時の夕食

さて、3年経った2019年10月の夕食は18時から、食事処でいただきました。

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この日食事処で夕食をとったのは3組で、1組が2名客、あとは男性の1人客と女性1人客の私だったのですが、私の席は、食事処の一番奥に用意してくださっていました。

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自席に座るとこんな感じの視界になります。
少し手前に男性1人客が私に背を向ける形で座り、2人客のテーブルは私の席からは死角になります。恐らくテーブルの場所は、目立たない場所を意図的に作ってくださったのだと思います。ありがたいことです。

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食事処の入り口には、手を洗える洗面台と、お茶を淹れられるポットがありました。
お茶セットは各テーブルには備え付けられておらず、必要があれば自分でこちらに来て淹れることになります。

テーブルにセットされていたお料理はこちら!

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天ぷらが最初から置いてあるのは少し残念ではありますが、時間直前に揚げてくれたのだと思います。冷たくなってはいませんでした。

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今回も、お酒は熱燗を1合。

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いただきます!

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トマトときゅうりとおくらの酢の物。茶碗蒸しは具沢山でおいしい。

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お刺身は、生だこ、サーモン、鯉の炙り。
鯉の洗いはよく出ますが、炙りって珍しい気がします。鯉特有のクセはなく、食べやすくおいしいです。

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焼き魚はニジマスの塩焼き。熱燗がすすむ一品です。

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天ぷらは、海老とナスと、もう1品は何だっただろう……。

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炊き合わせの里芋が、ねっとりとしていておいしい。

鍋料理は上州豚のしゃぶしゃぶでした!

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豚肉は、煮すぎて固くなるということもないので野菜と一緒にゆっくり煮て、ポン酢でいただきます。

上州豚は甘みがあり、柔らかくてボリュームも十分でした。

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前回の汁物は冷たいうどんでしたが、今回は冷たいお蕎麦!
ご飯と一緒にいただくのはやはりちょっと不思議な感じもしますが、蕎麦は蕎麦で大変おいしかったです。

さて、ここで翌日の朝食時間についての案内があるのですが……。
大滝屋旅館さんの朝食は、基本的には「朝7時30分以降」です。それは、お部屋に置いてあった宿の説明書きにも書いてありました。

実はこのとき、翌日に登山の予定があったので「もうちょっとだけ早い時間でお願いできたら1本早いバスに乗れるんだけど、難しいよなあ」と思っていた私。自分から規定外のことをお願いするのは勇気がいるので、半ば早いバスに乗ることは諦めていました。

ところが夕食の終わりに女将さんが

「月山さま、明日は登山をされるとのことでしたが、朝食のお時間は何時頃がよろしいですか?」

と聞いてくださったのです!

家族で経営されている小さなお宿なので無理のない範囲でお願いできれば幸い……と、相談のうえ、7時に用意していただくことになりました。本当にありがたかったです。

また、夕食前の時点で、翌日に登山をするということは女将さんとは話しておらず、チェックイン時に対応してくださったご主人が、私が登山の格好をしているのを見て

「今日登ってきたんですか?」

と聞いてくださり、それで「明日登る予定なんです」というお話をしただけだったんですよね。

それなのにちゃんと、ご主人から女将さんに情報が伝わっていて、ありがたいことだなと思いました。向こうからお声がけいただけなかったら、私は自分では言い出せなかったと思うので。

2019年10月宿泊時の朝食

そんなわけで、翌日7時に、食事処の同じ席に朝食を用意していただきました。

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朝食メニューは定番のようで、焼き魚以外はほぼ、3年前と同じです。でも、おいしいからもちろん問題なし。

また、夕食時はお茶はセルフでしたが、朝食のときは女将さんが淹れてくださいました。早い時間でお願いしてしまったのに、ありがたや……。

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優しいお味の切り干し大根とかまぼこ。

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サラダにスライスしたりんごがのっているのは前回とちょっと変わった点。秋が深まったからでしょうか。納豆に刻みねぎと鰹節が添えられているのもうれしいポイントです。

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ふわふわの卵焼きは、甘みはないタイプです。焼き魚は、前回は鮭でしたが今回は鯖の一夜干しでした。

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具沢山の味噌汁とお漬物、そしてご飯がものすごくおいしかったです!10月だから新米なんでしょうね。ごちそうさまでした!

しっかりとおいしい朝食をいただき、大満足で7時30分にはチェックアウト。
上毛高原駅に向かう、7時台のバスに乗ることができました。

【再訪したい度】★★★★★ 再訪しても印象は変わらず、お湯、食事、サービス共に良い宿

前回宿泊時も★5つの高評価だったのですが、2度目の宿泊でもそれは変わりませんでした。

前回の初訪問時は、お客が自分だけという特殊な環境だったのでよく見えているのかな?とも思っていましたが、今回は他にお客さんもいて通常営業だったと思うのですけど、細やかなお気遣いは変わらずでした。朝食の時間を早めていただけたのは、本当にありがたかったです。

そう言えば、前回初めて泊まったときに登山靴を履いていたので、帰り着際に「bmz」というインソールをおすすめいただいたのですけど、このインソールを作っている会社、みなかみに本社があるんですね。
調べてみると、スキーやスノーボードなどウィンタースポーツで特に実績を上げられているインソールブランドらしく、ちょっと興味が湧いてきました。

【1人旅に優しい度】50点:気遣いのすばらしい宿だけど、1人泊しやすいわけではない

泊まりやすさ 5/20

全6室の宿で、長期滞在客もいるようなので仕方ないのかなとは思いつつも、休前日の1人泊不可なのはちょっと残念。土曜日泊まれるならちょくちょく泊まりたいのだが……。

食事場所の配慮 10/20
基本的には夕朝食とも食事処だが、女性の1人客ということで、場所はお気遣いいただけていた模様。
また、近所にある、こちらの宿が経営されている郷土料理屋「五郎兵衛やかた」で夕食をいただくプランもある。

プランの選択肢 15/20 
泊まる部屋を予約時に選ぶが、広めの部屋は1人泊では選択できない。
料理少なめのプラン、五郎兵衛やかたで食事をいただくプランなど食事については1人泊でも選択肢あり。
ただし「予約制貸切風呂付きプラン」は、1人泊だと選択できない模様。私は最初に宿泊したとき他にお客さんがいなかったので入らせてもらったが、ラッキーだったのかも。

ドリンクオーダー  5/20
1合で注文できる日本酒は3種、焼酎グラスが3種、ワインは300mlの小ボトルが1人で頼みやすそうなメニュー。
瓶ビールが大瓶のみなのは、1人泊にはちょっと苦しいかも。

フリーWi-Fi完備 15/20
Wi-Fiは部屋により電波の強さが異なる模様。
初回宿泊時は問題なく使えたが、2度目の宿泊時はたまに速度が遅くなることがあった。