念入りにチェックしたつもりでも、何かしら忘れてしまうのはなぜ?
毎度念入りにチェックしているつもりなのに、どうして忘れ物ってなくならないんでしょうね。
登山時の忘れ物は、物によっては時に命取りにもなりかねませんし、他人から見たら「そんなものなくてもいいでしょ」というものが、自分にとってはなくてはならないアイテムだったりすることもあります。
本記事では、これまで私が登山の際にやってしまった忘れ物について「何を忘れ」「どのタイミングで気づき」「どういう対応をしたか」についてご紹介したいと思います。
- 念入りにチェックしたつもりでも、何かしら忘れてしまうのはなぜ?
- iPhoneアプリ「Check Sheet」を使って持ち物リストを作っています
- ザックカバー:3泊4日のテント泊縦走なのに忘れた!
- ガスバーナー:岩手山に避難小屋泊で登るのに忘れた!
- マッチ:高所ではバーナーに火が点かないのに忘れた!
- スマホの充電コード:最近の登山はスマホがないと死ぬ!
- イヤフォン:山道具じゃないけどないとかなり寂しい
- 帽子:日除けのほかに髪の毛が乱れないためにもないとつらい!
- ネックピロー:夜行バスで寝れないと翌日しんどい!
- グローブ:厳冬期の八ヶ岳でグローブがなかったら……
- サングラス:晴天の雪山でサングラスがない、だと……
- アームカバー:半袖で登山をするのは個人的にはきつい
- 替えの下着:帰り道の気持ち悪さに耐えられるか
- ヘッドランプ:山小屋泊だからなんとかなったが、テント泊だったら……
- まとめると、慣れた山・ゆる山のときほど忘れ物をしている
iPhoneアプリ「Check Sheet」を使って持ち物リストを作っています
登山のパッキングの際は、忘れ物をしないために持ち物リストアプリを使って、1つ1つチェックしています。
使っているのはiPhoneの「CheckSheet」というアプリで、非常に使いやすくもう何年も使い続けているのですが、既にストアから消えており、いつ利用できなくなるかわからないので正直とても不安です。これに変わるアプリを探し続けているのですが、なかなか見つからない……。
こちらが、CheckSheetの画面キャプチャです。実際の私の持ち物リスト。
「寝具」「食事関係」「洗面用具」などのグループの中に、持ち物を登録してチェックできるようになっています。
すべてにチェックが付くと「0 | 8」という具合に、左側の数字が0になるのでわかりやすいです。左の数字がすべて0になれば準備完了というわけで。
一番上に「忘れやすいもの」というグループを置いているのですが、これは私が実際に、今まで忘れて大変な思いをしたもののリストです。すべて下のグループにも含まれている物たちなのですが、それでもなぜか忘れてしまったんですよね……。それでもう2度と忘れないように、2重でチェックできるようグルーピングしています。
今回は、こちらのリストに掲載のある「過去の忘れ物の歴史」について書いてみたいと思います。
ザックカバー:3泊4日のテント泊縦走なのに忘れた!
あれは忘れもしない、2014年の7月下旬のこと。
南アルプス南部の荒川岳・赤石岳を3泊4日かけてテント泊で縦走しようというときに、ザックカバーを忘れました!
忘れ物に気づいたのは、登山口の「椹島ロッジ」です。
前日の夜、荷物をトランクに預けて夜行バスに乗った後に「あれ、なんかザックカバー入れてないような気がする……」と心配になったものの、もはやどうにもできないので翌朝、登山口に着いてから荷物を確認し「やっぱり、入ってない……」と。
山小屋の売店で購入してなんとかなった
さてどうしましょう。基本的には4日間、だいたいは晴れる予報だったんですが、唯一2日目はお昼から雨の予報となっていました。2日目でザックがびっしょびしょに濡れてしまったら、その後の登山に影響が出ないか……?
困った私は、椹島ロッジの売店にザックカバーが売っていないか探しました。北アルプスや尾瀬などの大きな山小屋だと、登山者の忘れ物をリカバリーするために登山用品を販売していることが多いですよね。しかし、メジャーな山域ならともかく、携帯の電波も届かない南アルプス深部の山小屋で、売っているものだろうか……。
しかし、予想に反して、椹島ロッジで売っていたのです!ザックカバーが。
ただし、一番大きいものでも「40L用」のカバーでした。3泊4日の縦走ということで、私のザックは70Lの大型ザックです。これは、入らなくないか……?
ザックカバーを見つめながら悩んでいると、小屋番さんが声をかけてくれたので「これ以上大きなサイズのザックカバーはないか」と聞いてみました。すると
「そこに置いてあるもので全部なんですが、被せられるかどうか、お持ちのザックに被せてみてから買うかどうか決めていいですよ」
と言っていただけたのでお言葉に甘えて、70Lのザックに被せてみたのです。すると、かなり無理矢理でピッチピチになりましたが、なんとか入ったのです!買いました。
ちなみに今でもそのザックカバーは使っています。この商品ですね。
ワイドだからなんとかなったのかな……。
3泊4日の山行は、ほぼ天気予報どおり。初日~2日目の午前まではすっきりと晴れ。
しかし2日目の午後は予定どおり崩れ。
急にガスって来たなーと思ったらポツポツと雨が。
天気が崩れると出てくる雷鳥にも出会えました。が、まともな写真は撮れず・笑
購入したザックカバーはここで活躍し、事なきを得ました。
そして3日目4日目は良い天気が続き、気持ちよく縦走を終えることができました。
まあ、3日目4日目が晴れて暑かったので、もし2日目で濡れてしまったとしてもその日不快な思いをするだけでなんとかなったかもしれませんが……。
とは言え、2度と忘れたくはないですね。。。
ガスバーナー:岩手山に避難小屋泊で登るのに忘れた!
避難小屋に1泊しての登山だったのに、ガスバーナーを忘れました。
ガス缶(ガスカートリッジ)は持っていたのに、バーナー本体がなかったのですね。山道具の中ではまあまあ重い部類に入るガス缶が、完全にただの重りになってしまいました。
あれは2014年9月のこと。
岩手山の8合目避難小屋に宿泊して、翌日は網張温泉に下山する予定でした。
雲はありましたが、お天気もまあまあで、山頂を踏んで気分良く8合目の避難小屋まで来まして。
かなり立派な避難小屋で、シーズン中は管理人さんも常駐しています。
チェックインして食事の準備をしようと、クッカーの入ったスタッフバッグを開けて初めて気がつきました。あるはずのバーナーがないと。
いつも、クッカーの中にバーナーを収納していたのですが、前回の山行と違うクッカーを持ってきたので、おそらくバーナーは前回使ったクッカーの中に入れたまま、ということか……。
さて、どうしましょう。
このとき忘れたバーナーは、プリムスのP-153という、かなり使っている方の多いモデルです。
で、ガスカートリッジのほうはちゃんと持ってきていました。
ということはですよ、プリムスのバーナーを使っている人なんてそこらじゅうにいるわけだから、既に使い終わった方に理由を話して、本体だけお借りすればいいのでは?ガスは自分のを使えるわけだから、そこまでご迷惑ではない、のでは?
でも、見知らぬ人にいきなりそんなことをお願いできるコミュ力が……私にはない……orz
避難小屋でお湯を分けてもらいギリギリしのいだ
借りる以外でどうにかできないかなあ……今日の夕食ってなんだったっけ。
考えるとこの日の夕食メニューは「アルファ米の上に、フリーズドライの親子丼をかける&味噌汁」という、すべてお湯でもどすだけの非常に簡単なものでした。
これもしかして、バーナー借りなくてもお湯だけあればなんとかなるのでは?
実は、岩手山の8合目山小屋では、おそらく管理人さんがいるときだけだと思いますが「インスタントコーヒーを有料で飲んでよい」というサービスがあり、お湯の入ったポットが置いてあったのです。たしかコーヒー1杯が50円だったと思います。
それで管理人さんにお話しして多めにお金を払ってお湯をもらい、夕食を作ることができました。朝食はパンで調理の必要がなかったので、これで事なきを得ましたね……。
たまたま、お湯があればなんとかなるメニューだったのでお湯をいただいて終わりましたが、そうでなかったら見知らぬ方にバーナーを借りる事になっていたと思います。まあ、貸してくれる方もいたとは思うのですけど、知らない人にお願いごとをするのってかなり勇気がいりますし、もう2度と忘れたくないなって思いました。
「いつもあの中に入れてるから今日も入ってるでしょ」という思い込みは危険ということですね。今後はちゃんと、袋の中まで開けて確認しようと心に誓いました。
食事のタイミングではかなり焦りましたが、翌日も天気はよく、登山は気分よく終えることができました。
マッチ:高所ではバーナーに火が点かないのに忘れた!
実は、これはけっこう何回も忘れています。
先ほどもご紹介したプリムスのP-153というバーナーは、非常に使いやすいバーナーではあったのですが、高所や寒いところでは圧電着火装置が効かず、マッチ無しでは着火できなくなってしまうのです。P-153の着火装置が効かない場所では、チャッカマンやポケトーチ、「カチッ」というタイプのライターも点かなくなることが多いです。*1
「シュッ」とこするタイプのライターかマッチなら火が点くので、低温高所用に私はマッチを持ち歩いていました。こするライターはなんとなく、指を火傷しそうで苦手なのです。
缶マッチはパッケージもかわいいし、缶の内側に側薬が塗ってあるので、湿気にくそうに思って選んだことを覚えています。
これを、濡れないようにジップロックに入れて持ち運んでいました。
さらに湿気にくい「防水マッチ」なるものもあるのですが、あれ、火を点けた後消えにくくてこわいんですよね。火が点いた瞬間から猛烈な勢いで燃えるのでびっくりしてしまうし、息を吹きかけても消えないし、土の上に落としても燃え続けています。なのでいつも普通のマッチを持っていくことにしていました。そのほうが安いですしね。
ただ、季節や高度によっては着火装置で火を点けられることもあり、必要なときと不要なときが半々ぐらいだったので、マッチはけっこう忘れがちでした。そして、忘れてきたときに限って
「早朝出発の予定で朝食を作ろうとしたらぜんぜん火が点かない!!」
と慌てふためくことが多かったです。そんなときは、時間がかかってもなんとかして圧電着火装置で点くまでがんばるか、最悪調理しないで別の食料で間に合わせて出発したりしていました。
低温高所でも着火できるバーナーに買い換えた
あまりにも、マッチを忘れて面倒な思いをすることが多いし、何よりも私、マッチを擦るのがあまり好きじゃないんですよね。早朝に、かじかむ手でマッチを擦るとあらぬところを焦がしてしまいそうでいつもびくびくしていました。
それで昨年「このバーナーは低温高所でも着火装置で火が点くらしい」という評判を聞き、バーナーを買い換えてしまいました。
本ブログでも何度も紹介している、SOTOのウィンドマスターです。
ウィンドマスターに買い換えたところ、本当に低温高所でもマッチ無しで着火できるようになったので、マッチは「お守り」ぐらいの感じになってしまいました。でもまあ、ないよりはあったほうが安心なので、できる限り持っていこうとは思っています。
スマホの充電コード:最近の登山はスマホがないと死ぬ!
数年前までは、登山中はスマホの電源を基本的にオフにしていました。
電波状況が不安定なところで電源を入れっぱなしにしておくとやたら電池を食ってしまうし、かと言って機内モードにするとGPSも利用できなくなってしまうため「それならもう、電源切ってしまったほうが電池を節約できていいじゃないか」と思っていたのです。
しかし、数年前にiPhoneの仕様が変わり、いつの間にか機内モード中でも山と高原地図アプリのGPS機能が利用できるようになりました。そしてさらに、iPhoneのカメラの機能が飛躍的にアップしまして。
こちらは、昨年の10月に八方池で撮影した写真ですが、iPhoneで撮りました。
ミラーレス一眼も持って行ったし、そちらでも撮影していたのですけど、iPhoneで撮ったときのほうが自分の目で見たとおりに撮れたので、SNSで共有したのはiPhoneで撮った写真でしたね。
iPhoneで撮ったほうがSNSにアップしやすいということもあり、カメラを持っていても、とっておきのいい景色に巡り会ったらiPhoneでも撮る、みたいな使い方を現在はしています。なので山行中もずっと、機内モードでiPhoneは電源が入ったままになっているのが現状です。
そうなると、泊まりがけの登山ではどうしても充電が足りなくなりますし、モバイルバッテリーも登山の必需品となっています。
しかし……モバイルバッテリーは忘れずに入れていても、充電ケーブルを忘れてしまった!ということが過去に何度かあったのです。。。
登山口に着くまでに気づけば、コンビニでもサービスエリアでも買える!
モバイルバッテリーは、夜行バスに乗るときもトランクには預けず、手元の小バッグに入れておくので、大抵は車中で「あーーーー!忘れた!!」と気がつきます。
それで、コンビニや、サービスエリアや駅の売店で購入して事なきを得る……ということがこれまでのパターンです。
なので大抵は「早く気づいて良かった……」ということで終わるのですけれど、手元にライトニングケーブルが何本も溜まっていきますし、できれば忘れないようにしたいですね。
イヤフォン:山道具じゃないけどないとかなり寂しい
そんなの大した忘れ物じゃなくない?と思われるかもしれませんが、ないとけっこう寂しいのですよ!
電車やバスの移動中にも音楽を聞きますし、テント内でも聞きますし、電波があればスマホでゲームをやったりとかもしますので……。
まあ、忘れてしまったときは諦めるしかないですが、諦めきれなくて、ライトニングケーブル同様に駅の売店やコンビニで買ったこともありました。
iPhoneのイヤフォンが現地調達しづらくなった
以前は、iPhoneでも普通のイヤフォンが使えたので、忘れてもコンビニで1000円ぐらいで買えたのですけど、いつのまにかイヤフォンジャックがなくなり、ライトニング端子になってしまいましたね。。。
ライトニング端子のイヤフォンは、コンビニなどではめったに売っていないので、最近は、イヤフォンを忘れたらもう、諦めるしかありません。
なるべくなるべく忘れないように最近は、充電ケーブルや替えの電池、イヤフォンにモバイルバッテリーなど、電化製品系のものを一つのスタッフバッグに入れて管理しています。
なんかごちゃっとしていますが、このほうが忘れものはしにくくなりました。
しかし「イヤフォンはこのスタッフバッグに入っているはずー」と思って、中身を確認せずにリストをチェックしてしまうと、現地でスタッフバッグを開けたら、あれ?ない??ということも発生しがちなので、ちゃんと中身まで毎回見るように今後も気をつけたいところです。
帽子:日除けのほかに髪の毛が乱れないためにもないとつらい!
山頂記念写真を見ると、私は山ではいつも帽子をかぶっています。
キャップタイプは苦手で、あごひもをかけるハットタイプ、かつ、つばがあまり広くないものが好みです。
直射日光に当たって頭が熱くなるのを防ぐためと、強風のときに帽子を被っていないと髪がバッサバサに乱れるので、風よけの意味もあって被っています。
しかし、自宅を出発するときは帽子は被っておらず、登山口から被ることが多いため、ザックを開けたら「あれ?入ってない……」ということが、何度かありました。
被った状態で家を出ればいいのかもしれないですが、そうすると今度は、電車やバスの中に帽子を忘れてしまいそうで嫌だったんですよね。
忘れたら暑くても髪の毛が邪魔でも耐えるしかない
帽子も、ザックカバーやガスカートリッジなどと同様に、大きな山小屋では販売していることもあります。
ですが、ザックカバーなんかとは違って帽子は「使えればなんでもいい」わけではなく、色やデザインに好みがありますので、間に合わせで買ってもその後使わなくなってしまう可能性が高いのですよね。もったいないので、現地で帽子を購入したことはありません。
忘れたら、暑かろうが髪が乱れようが耐えるしかありません。幸い、これまで帽子を忘れてしまったのは日帰り登山のときだけなんですが、もしもテント泊のときに帽子を忘れて登山口で気づいたら「登るべきか止めるべきか」かなり迷うと思います。
あまり帽子を被らない人にとっては「そんなに重要?」と思われるかもしれませんが、帽子があるとないとでは快適度が段違いなんですよね……。
ネックピロー:夜行バスで寝れないと翌日しんどい!
3列シートの快適な夜行バスならなくても大丈夫ですが、某アルペン号など、あまりシートを倒すスペースの余裕がない夜行バスで現地に向かうときは、ネックピローがないとかなり寝づらいです。私はね。。。
右のバスが毎日アルペン号です。
登山口まで直行してくれる山岳路線の夜行バスは、狭い道を走れるように普通の観光バスよりもさらに小型なんですよね……。1人1人のスペースも当然狭いのですよ。
サービスエリアで購入したことも2回ほどある
帰りに夜行バスを使うことはほぼないので、行きの数時間だけなんですけど、そこで寝れるか寝れないかって、山行を滞りなく遂行するために実はかなり重要で。
ネックピローはサービスエリアの売店でも大抵売っているので、バス内で「あ!忘れてきた!」と気がついて、途中の休憩で購入したことも2度ほどあります。
まあ、消耗品なので買い足してもいつか使うと言えばそうなんですが、サービスエリアで売っているネックピローって、すぐ破けたり作りが雑なものが多い気がするんですよね。
普段は、Amazonで口コミの評判が良かったものを適当に買っているのですが、それでもサービスエリアで買うやつよりはだいたい寝心地が良いので、もう忘れたくないです。。。
グローブ:厳冬期の八ヶ岳でグローブがなかったら……
この忘れ物が過去最大で深刻でした。
あれは真冬の2月のこと、高見石小屋に宿泊して1泊2日の八ヶ岳登山をしようと思っていたのですが、オーバーグローブを忘れました。
私が使っている冬用のグローブは、ブラックダイヤモンドのソロイストです。
これをまるっと忘れまして、持ってきたのはメリノウールのインナーグローブ2組だけでした。インナーグローブは濡れてもいいように2組も持ってきたのに、どうしてオーバーグローブを忘れたんだ。。。
茅野駅からバスで登山口の渋の湯に着いて、身支度をしようとザックを開けて初めて気がつきまして。
このときばかりは「リカバリーは無理!」と潔く諦め、乗って来たバスにまた乗って帰りました。渋の湯行きのバスは1日3往復しかないので、1本逃すとかなり待つことになるんですよ!諦めが肝心です。。。
バスに乗る前に高見石小屋に電話をかけて「登山口まで来たんですがグローブを忘れたので今日はやめます」と言ったら「それは仕方ないね」と言われました。
高見石小屋は、揚げパンのおいしい素敵な山小屋です。
八ヶ岳の朝はマイナス20度ぐらいになったりしますからね……オーバーグローブ無しでは泊まり登山は絶対無理です。
とりあえずその日は、鰻食べて帰った
しょんぼりしてその日は、上諏訪で鰻食べて帰りました。
熱燗と骨せんと野沢菜漬けでとりあえず乾杯。(何に?)
白焼きも頼んじゃう。
最後はうな丼で。
いいお店でした。
そして翌週、仕切り直して高見石小屋に向かいました。
結果的には翌週のほうが天気が良かったので、まあ、良かったということで。
サングラス:晴天の雪山でサングラスがない、だと……
土曜日は甲府の街で一杯飲んで温泉付きのビジネスホテルに泊まり、翌朝は中央線で富士見に移動して入笠山に登る、という冬のゆる山ハイクを計画していた週末のことです。
甲府のホップスアンドハーブスでいい気分でクラフトビールを飲んでいたときに気がつきました。
「あれ?私今回、サングラスを持ってないのでは……?」
持っていませんでした。。。
入笠山はルートも短いし、そこまで気にする必要ないかなあ……いやいや、でも、油断は禁物。せっかく今日は甲府の街にいるのだから、現地調達すればいいじゃない。
それで、石井スポーツや好日山荘などの山道具屋が駅の近くにないか検索したんですけど、ないんですよ!それどころかスポーツ用品店やスキーショップも徒歩圏内には見つかりません。私の探し方が悪いのかもしれませんが、調べても出てくるのは、車じゃないと行けないような場所ばかり。。。
結局100円ショップでサングラスを買った
駅ビルやデパートに普通の眼鏡屋さんは入っており、そこに普通のサングラスは少ないながらも置いているんです。でも、スポーツ用じゃないサングラスを眼鏡屋で買っても……その後使う機会もないだろうに、あまりにももったいなくない?2~3万するよ?
ああ……でもよく考えたら、入笠山の登山口は「富士見パノラマリゾート」というスキー場だから、売店にスキー用のサングラスも売ってるか。最悪それ買えばいいか。
と思いながら甲府市内をぶらぶら歩き、ふと目に入った100円ショップに入ったら、サングラスを売っていました。
ふむ、一応「紫外線カット率99%」とあるし、とりあえずこれでいいか。。。
で、翌日はそのサングラスを持って入笠山へ。
本当にいい天気でしたが、案外サングラスかけてない人も多かったですね。
結果、100円ショップのサングラスでも、雪目になるようなことはなく登山を終えられました。
よかった……でも、もう忘れたくないです。
入笠山は、冬でも気軽にゆる山ハイクが楽しめる大好きな山です。
アームカバー:半袖で登山をするのは個人的にはきつい
「夏でも腕や足をむき出しで登山するのはちょっと……」という人と「いや別に半袖に生足で登山したっていいだろ」という人がいますが、私は前者です。
正直なところ、高尾山ぐらいなら半袖でも大丈夫なんですが、それ以上高い山だと「岩でこすったら」「虫に刺されたら」「笹藪で痒くなる」など、さまざまな理由で、腕も足も出したくないと思ってしまいますね。
そんなわけで、夏の私は大抵、半袖Tシャツにアームカバーをしているのです。
ですが、小さなものということもあり、これをよく忘れてしまいます……。
いっそ長袖シャツにすればいいのかもしれませんが、幕営地に着いたり下山したら即座に半袖になりたいので、半袖+アームカバーがベストなんですよね。。。
上に1枚シャツを着て腕をカバーするしかない
忘れたら半袖で歩いちゃうかと言うとそうもいかず……。
まあ、選択肢は「半袖のまま歩く」か「1枚上に着る」かのどちらかだと思うのですが、私は暑くても上に着てしまいます。
山頂で休んでるときなんかは別にいいのですけど、Tシャツと長袖シャツとインナーと、3枚着ていることになるので歩いているときはなかなか暑いのですよね……。
替えの下着:帰り道の気持ち悪さに耐えられるか
あれは、残雪の乗鞍岳登山のためにあずさで松本に向かっているときでした。ふと思い出したのです。
「替えの下着を入れていない」
ということを……。
この山行のときですね。わりと最近です。
慌ててザックの中をたしかめたのですが、入れた覚えがないのですから、入っているわけがないですよね……はい、ありませんでした。
結局ファミマでパンツ買った
松本で数十分の乗り継ぎ時間があったので、そのへんで調達できないか?と考えてまずは松本駅の駅ビルを探しました。が、ありません。洋服屋さんはあっても下着屋はない。
松本バスターミナルが入っているビルのテナントも探しました、が、ありません。パンツぐらい買えるんじゃない?とわりと気楽に構えていたのに、こんなに苦労するとは。。。
パルコまで行けばあるんだろうけど……そこまでの時間はない。セブンイレブンには男物の下着はあったけどレディースはない。どうしたら……?と思ったら、ファミマにありました。無印良品バンザイです。
乗鞍高原は温泉もすばらしいところなので、心からさっぱりとした気持ちで温泉に入ることができて本当に良かったです。もう、忘れない。。。
ヘッドランプ:山小屋泊だからなんとかなったが、テント泊だったら……
最後にご紹介するのも、場合によっては深刻になりかねない忘れ物です。
山小屋泊だというのに、ヘッドランプを忘れました。。。丹沢の塔ノ岳山頂にある尊仏山荘に泊まり、翌朝は丹沢主脈を縦走する予定の山行でした。
忘れ物に気づいたのは小屋に着いてザックを開けてからでしたね。。。
尊物山荘は設備の整った山小屋なので、トイレに行くまでの通路はずっと非常灯が点いています。トイレの中は真っ暗になってしまうけど、短時間ならスマホをライト代わりにもできるし、とりあえず、消灯時間ギリギリにトイレに行ってさっさと寝ちゃえばいいや!
で、実際なんとかなりました。何度も泊まっている慣れた山小屋なのも、必要以上に焦らずに済んだ理由の一つでしょうか。
その夜、尊仏山荘からは美しい富士山と夕暮れと夜景を見ることができました。
ペツルのイーライトを常備するようになった
でもこれ、もしテント泊のときだったらけっこう恐ろしいことになりましたね。スマホをライト代わりにすると言っても限度がありますし……。
それ以降は、いつものヘッドライトのほかに必ず、ペツルの「イーライト」という小型のライトを常備するようになりました。
ヘッドライトとは別の場所、常備薬や絆創膏などエマージェンシーキットを入れているスタッフバッグに入れて、もしものときに備えています。
まとめると、慣れた山・ゆる山のときほど忘れ物をしている
ちゃんとアプリで持ち物リストまで作っているのに、どうして忘れ物をしてしまうんだろう……と不思議に思っていたのですが、こうしてまとめてみると、忘れ物をしてしまうタイミングには、ある程度共通点があるのかも……と思いました。
日帰り登山だったり、何度も行っている山だったり、行程がゆったりだったり、いろんな意味で「ゆるい山行」のときほど、私は忘れ物をしているのですね。
「初めての山かつ、そこそこ強度がある山」で忘れ物をしたのって岩手山のときぐらいじゃないでしょうか。やはり「今回は大変かも」と思っているときは、パッキングのときからある程度気が張っているのかもしれません。
ゆる山歩きは楽しいけれど、ゆるいからと言って油断すると命取りになることもあります。パッキングのときから気を引き締めて準備をしたいものだなと思いました。
*1:火が点く仕組みがP-153と同じなので。