1人でも展望浴室付きの部屋に宿泊可能!ほのかに卵臭の香る極上湯を独り占めできる
上高地ルミエスタホテルは、上高地バスターミナルから徒歩20分の場所にあるかけ流しの温泉を楽しめる山岳リゾートホテルです。
上高地の中心部に近い絶好の立地にありながら、ほのかに卵臭の香るすばらしいお湯を楽しむことができ、夕食ではフレンチのコース料理を楽しむことができます。もちろん人気の宿ですが、土曜日でも1人で泊まることができますし、しかも温泉が配湯された展望浴室付きの部屋も1人で予約可能です。
「1度泊まってみたい!」と思い続けていたこちらの宿に先日宿泊が叶い、すばらしい時間を過ごすことができましたので、レポートしたいと思います。
一人で泊まれるおすすめの温泉宿もたくさん紹介しています。
- 1人でも展望浴室付きの部屋に宿泊可能!ほのかに卵臭の香る極上湯を独り占めできる
土曜の早朝松本を出発し、日帰りで焼岳を登った後にチェックイン
6月上旬の週末、もともとの予定では金曜日に休暇をいただいて金・土の1泊で蝶ヶ岳に登り、下山後にルミエスタホテルに1泊するつもりでした。
しかし、残念ながら金曜日の天気が思わしくなく……休暇を取り消して金曜は定時まで仕事し、金曜夜のあずさで松本まで来て駅近くのビジネスホテルに前泊。土曜日の早朝に上高地に向かい、土曜日日帰りで焼岳に登る、という計画に変更しました。
上高地までのアクセス
上高地周辺の道路はマイカー規制が敷かれているので、マイカーで来た場合もそのまま乗り入れることはできず、少し離れた駐車場からバスやタクシーでアクセスすることになります。
詳しくは上高地の公式ホームページをご参照ください。
公共交通機関利用の場合は、東日本側からは松本駅から新島々を経由する路線バス利用、西日本側からは高山駅から平湯温泉を経由した路線バス利用。あるいは東京・名古屋・大阪京都などから直行の高速バス利用となります。
私自身もかつては、さわやか信州号をはじめとした直行バス利用が最も多かったのですが……コロナ禍以降、隣に誰が座るかわからない夜行バスがちょっと苦手になってしまい、最近は松本に前泊、あるいは前日午後のうちに上高地入りしてしまうことが多いです。
以前公開した上高地情報をまとめた記事がこちらです。夜行バス利用についても触れています。
この日は、松本バスターミナルを5時30分に出発し、7時過ぎに上高地に着く予約制のバス「ナショナルパークライナー」を利用しました。
6月は日の出が早いので7時過ぎに上高地に着いたときはもうだいぶ日が高く、空が真っ青でした。
空は青いけれど時間帯としてはまだ朝なので、人も少ないし風も爽やかで気持ちがいいですね。
いつもは、焼岳に登るときは登山に不要な荷物をバスターミナルの橫にある手荷物預かり所に預けるのですが、登山後に宿泊する予定のルミエスタホテルがバスターミナルよりも焼岳の登山口に近い場所にあるので、予め電話して荷物を先に預かってもらうことにしました。
上高地バスターミナルからルミエスタホテルまでは徒歩20分ほど。
今回は登山前ということで身支度を整えたりしたかったのでバスターミナルで下車しましたが、ルミエスタホテルに直接向かうのであれば最寄りのバス停は「帝国ホテル前」です。帝国ホテル前バス停からは徒歩10分ほどで着きます。
ルミエスタホテルで荷物を預かってもらう際に「今お急ぎでなければチェックイン手続きもさせていただけますか?」と言われたので先にチェックインを済ませてから登山口に向かいました。
焼岳に登るのは今回で4回目。上高地側から登るのは3度目でしょうか。
焼岳小屋の手前までは樹林帯の道を歩きます。長いハシゴがかかっている箇所もありますが、しっかりしたハシゴなので慎重にいけば問題ありません。
焼岳小屋を過ぎるといよいよ、焼岳の火山らしい姿が大きく迫ってきます。
近づくほどに硫化水素臭が濃くなり、噴煙が上がっている様子を見ることができます。
上高地に向かうナショナルパークライナーに乗ったときも「外国人が多いな」と思ったのですが、焼岳にも外国人の登山者がかなり多かったです。欧米人と韓国人、日本人の比率がだいたい同じぐらいじゃないかと思うほど。
欧米の方は軽装な方が多くて、見ていてちょっとヒヤッとしたりも。アウトドアサンダルとか、コンバースみたいなスニーカーの方も多いんですよ。
でも、重大な事故になったという話はあまり聞かないから、登山に慣れてる方が多いんでしょうかね……。
焼岳山頂に到着。
笠ヶ岳から槍ヶ岳につながる稜線が美しいですね。
一休みして下山開始します。
山頂直下の岩場の陰で雷鳥に出会いました。
来た道を戻り、上高地ルミエスタホテルに到着。
朝、荷物を預けたときにチェックインを済ませていたので、すぐに部屋に案内していただきました。
【部屋】★★★★☆ 展望浴室付きの部屋は、デスクがないこと以外はすばらしく快適
今回予約していたのは、2階にある展望浴室付きのツインルーム。
平日であれば1人でも予約が可能です。また、上高地の開山、閉山時期に近い5~6月や11月は、土曜日も1人で予約が可能でした。
ゆとりある広さのツインルーム。バスルームが入口側ではなく、窓側にあるのが特徴です。
ベッドやクッションのファブリックは葉っぱの模様で、山の宿らしさが感じられます。(ちょっと秋っぽい色合いではあるけれど)
ベッドサイドのライトのところにコンセントがあり、枕元でスマホの充電ができるので便利でした。
お茶うけはホテルオリジナルのクッキーとチョコレート。ペットボトルのお水のサービスあり。
湯わかしポットが設置されており、ほうじ茶、ダージリンティーのティーパックとコーヒーのドリップパックが置いてありました。空の冷蔵庫もあり。
テレビの下に金庫あり。
壁際には椅子が2脚とテーブル。しかし、テレビも椅子&テーブルも壁際に並んでいるので「椅子に座りながらテレビを見る」ことができないのは少し不便かもしれません。スペース的に仕方ないのかもしれませんが。
私は1人での利用なので「テーブルと椅子の代わりにライティングデスク的なものがあったほうが便利だな」と思いましたが、2人で泊まるならテーブルと椅子があったほうが良いですよね……。
Wi-Fiはしっかりあるので贅沢にワーケーション利用などもいいかも?と思いましたが、デスクがないとPC使うのは難しいか。
クローゼットを開けると、浴室に行く際に利用できるカゴと、部屋着、スリッパなどが置いてありました。
ちなみに、レストランを利用するときのみ部屋着は不可ですが、浴室に行くときなどは部屋着でもOKだそうです。ガーゼ素材で上下に分かれており、肌触りや着心地の良い部屋着でした。
それから、スリッパについてはレストランを含め館内のどこでも使用してOKです。
バスルームが窓に面した場所にあるので、洗面所も合わせて窓側にあります。
タオル類やアメニティなどが設置されていました。
化粧水などは「華密恋」というシリーズで統一されています。
「華密恋=カミツレ」はジャーマンカモミールの和名で、カモミールの良い香りがする化粧水やボディミルク、かなり使い心地が良くて気に入ってしまいました。
アメニティは、歯ブラシ、ヘアブラシ、シャワーキャップ、コットンセットなど一通り揃っています。
ドライヤーはPanasonicのイオニティ。
そしてこちらが、温泉配湯されている展望浴室です。
大きな窓から外を眺めることができるバスルーム。パッと見は普通の浴室ですが、蛇口から源泉が出るので、好きなタイミングでお湯をためて楽しむことができます。
浴室については、後ほどまたご紹介したいと思います。
1階ロビーではフリードリンクサービスあり
1階ロビーにはフリードリンク&スナックコーナーがあり、15時から22時までと、翌朝6時から10時30分まで、コーヒーやお茶、おかしなどをいただくことができます。
こちらは、ロビーは吹き抜けになっています。こちらは2階から1階を眺めたところ。
写真の左下に写っている、ソファなどが見えるところがフリードリンク&スナックコーナーです。
入口にはアルコール消毒と手袋が用意されていました。
アイスコーヒーやカフェラテ、ココアもいただけるコーヒーマシン。フレーバーティを含む紅茶のティーパック。
山の宿らしく「ぶどうジュース」もあり。ポットの中は「だったん蕎麦茶」です。
上高地の天然水と、スナックコーナー。
「ミックスナッツ」「ロータスビスケット」「ウェハース」「チョコレート」など。
登山直後にチェックインしたこともあり、アイスコーヒーとチョコレートがものすごくおいしく感じました。
【風呂】★★★★☆ 上高地にこんないいお湯が湧いていたとは!と驚くすばらしいお湯
上高地を「温泉地」と認識している方はあまりいないのではないかと思うのですが……実は立派な温泉が湧いています。
敷地内から汲み上げている源泉は毎分146Lと、1つの宿で使用するには十分と思われる量が湧出しています。泉温も47度あり、加水も加温もせずに使用できるベストな温度です。
「季節によって熱く感じることや、ぬるく感じることもございますが、どうぞ何も手を加えないそのままの温泉をこころゆくまでお楽しみください」と説明書きがあり、やたらに加水したり加温したりせず、そのままの源泉を楽しむ方針であることがわかります。温泉好きとしてはこれはとてもうれしいですね。
上高地ルミエスタホテルの日帰り入浴の営業時間・入浴料金
上高地ルミエスタホテルでは日帰り入浴も営業していますが、営業時間は11時から13時までの2時間のみ。受付は12時30分で終了とだいぶ短めです。
また、入浴料金は大人2220円(税込)とややお高め。
宿泊客の入浴が15時から始まるので、それに被らないように配慮されているのだと思いますので、宿泊する側にとってはありがたいことですね。
日帰り利用であれば、前日までに要予約の「スパ&ランチ」「スパ&ブレックファスト」プランもあるので、こちらを予約するのもよさそうです。
男女別の大浴場は露天風呂もあり、マッサージチェアやアイスのサービスあり
大浴場は1階のフロントの隣に入口があります。
靴・スリッパを脱いで棚に入れ、中へ。
入口のところにアルコールとソフトドリンクの自動販売機がありました。
アルコールはアサヒの缶ビールとチューハイ、ハイボール。
ソフトドリンクはコカコーラ。市価より1割ほど高いお値段でした。
中に入るとマッサージチェアが3台並んでおり、こちらも無料で利用できます。
お風呂上がりにマッサージチェアを使いたいけど、小銭がない!ということがけっこうあるので、マッサージチェア無料はありがたいサービスです。
それから、冷水の入ったウォータージャグと冷凍庫があり、お風呂あがりにアイスキャンディもフリーでいただくことができます。
キウイ、りんご、パイン、ぶどうの4種類。ちょっと珍しいラインナップなのもうれしいですね。
では、風呂上がりのアイスを楽しみにしつつ、浴室へ。
脱衣所は清潔感抜群、快適です。
ロッカーはすべて大きめで、鍵付きなのもうれしいですね。
洗面所にはシャワーキャップなどのアメニティ類と、POLAの化粧水、乳液、クレンジングが。
ドライヤーはPanasonicのナノイーが設置してありました。
温泉分析書が掲示してありました。
ph.8、源泉温度47度、毎分146L湧出する単純温泉。無色透明で硫化水素臭あり。
加水加温循環なし、塩素系薬剤での消毒のみありです。
浴室へ。
内湯は手前に浴槽があり、奥に洗い場が4箇所。
POLAのシャンプー&コンディショナー、ボディシャンプーが設置してありました。
内湯は41度ほどのやや熱めの適温。
湯口からは常時源泉が投入されており、湯口付近ではほんのりと卵臭が感じられました。消毒ありですが塩素臭などはまったく感じられません。
少し温まってから露天風呂へ。
露天風呂には「河童乃湯」なる名前があるようですが、どこが河童なんだろう……と思いつつ湯に浸かると……。
隣に河童がいました・笑
なるほど河童の湯だ。
たしか、お隣の上高地温泉ホテルの露天風呂には何人(何匹?)も河童がいたように思うのですが、ルミエスタホテル露天風呂には1人。ひっそりと外を眺めるような形で座っていました。
露天風呂は囲いがあるので眺望があるわけではありませんが、囲いの上からは緑の木々が見えます。
露天風呂はやや温めの40度ぐらいだったので、のんびりと長湯できました。
お風呂上がりはもちろん、アイスのサービスを楽しみ、マッサージチェアも利用しました。
けっこう本格的なマッサージチェアで、登山の疲れも癒やされました。
有料の貸切風呂も当日予約で利用可能
上高地ルミエスタホテルには宿泊者専用の貸切風呂が2室あります。
到着後の予約制で、1時間3300円と有料なのですが、もし空いていたら入ってみたいなと思い、16時30分ごろに「夕食前の時間帯で貸切風呂の空きがないか」を訊ねたところ「まゆみの湯」に空きがあるとのこと。せっかくなので予約をお願いしました。
貸切風呂は3階にあります。
客室とあまり変わらない佇まいのドアですが、こちらが「まゆみの湯」の入口です。
中に入るとのれんがかかっており、その奥が脱衣所&パウダースペースになっています。
アメニティは客室にあるのと同じ、華密恋シリーズ。ドライヤーもナノイーです。
貸切風呂を利用する際は冷たい飲み物のサービスがある、と案内書きに書いてあったのですが、ミネラルウォーターのボトルとりんごのサイダーが氷で冷やして置いてありました。
冷蔵庫に入っているのではなく、氷で冷やしてあるのがなんとなく贅沢な雰囲気ですね。
では、浴室へ。
木の床で、浴槽は樽のような素材です。
2人入ればいっぱいのコンパクトな浴槽ですが、湯に浸かると大浴場のお湯よりも新鮮さが感じられるお湯です。大浴場では湯口のみでほんのりと感じられた硫化水素臭が、こちらではしっかり香っています。
浴槽がコンパクトだから、お湯が入れ替わるのが早いのでしょうね。
単純温泉とは思えないほど、温泉らしい香りや肌触りを感じさせてくれるすばらしいお湯。1時間たっぷり楽しませてもらいました。
部屋風呂でも卵臭のする源泉をかけ流しで楽しめる
さて、最後に客室についている展望浴室です。
蛇口をひねると間もなく熱いお湯が出始めるのですが、こちらもはっきりと硫化水素臭が感じられます。
無色透明の単純泉だと「温泉なのか普通のお湯なのかわからない」と感じる方も多いと思いますが、ルミエスタホテルのお湯はしっかりと温泉らしさが感じられるお湯です。
源泉は加水も加温もしていないそうなので季節によって蛇口から出るお湯の温度は変わると思うのですが、6月上旬の寒くも暑くもない季節だと、蛇口から出るお湯の温度はやや熱め。お湯をためた後すぐに入るにはちょっと熱いかな……という感じ。
なので少し待って温くなってから入ることにしました。
浴室の窓から見える景色はこんな感じ。
梓川と遊歩道、川の向こうには美しい山並みも見えます。ただ、裸の状態でここまでの景色を見ようとすると、遊歩道を歩いている人からも見えてしまうかも……。
入浴目線だとこんな感じです。けっこういい眺めではないでしょうか。
貸切風呂も大浴場も、お湯はすばらしかったけれど特に眺望があるわけではないので……美しい山々を眺めつつ湯に浸かれるこちらの浴室は「展望浴室」の名にふさわしい浴室だと感じました。
いやー、それにしてもいいお湯です。
ぬるくなってきたらお湯を足して、しばらくかけ流し状態にして入りました。気持ちよかったー。
そして、お風呂からあがったらすぐにビールが飲めるのもいい!
ホテルの売店で購入して冷蔵庫に冷やしてあった、北アルプスブルワリーの「氷河LAGER」を。
しっかりコクがありつつも爽やかな味わいでごくごく飲める、風呂上がりにぴったりのビールでした。
【食事】★★★★☆ 夕食はフレンチフルコース、朝食は和洋バイキング
上高地ルミエスタホテルでは、朝夕共に食事はレストランでいただきます。
朝食は自由席でしたが、夕食はあらかじめ席が決まっていました。
夕食はフレンチなので1人でいただくにはやや難易度が高いジャンルではあるのですが、この日は1人客が私を含めて3組いて、端のほうのテーブルに3席並んで1人泊の人が並ぶ形になっていました。
もちろん話をしたりするわけではないのですが「賑やかなグループのテーブルの中に自分だけ1人」よりは、他にも1人の方がいるんだなとすぐにわかるので、1人フレンチのハードルが少し下がったような気がしました。
ドリンクメニューはグラスワインの種類が多く、ペアリング・呑み比べセットがたくさん
上高地ルミエスタホテルの夕食時のドリンクメニュー、最初に言ってしまうとかなり工夫されていてすばらしいなと感じました。
公式サイトの食事の紹介のところにも「マリアージュのご提案」と書かれており、食事に合わせてワインや地酒などを楽しめるセットメニューを提供している旨が書かれていました。
いわゆる「ペアリング」と言われるメニューですが、ドリンクメニューを開いてみると想像以上にペアリングのメニューが多いのです。ルミエスタホテルでは「マリアージュ」という言葉を使われているようですが、3グラスのワインのマリアージュだけでも4つのプランがあり、もう少し飲みたい方のために追加料金で白ワインか赤ワインを追加できるなど、自由度も高いです。
さらに、ノンアルコールのマリアージュも2種類あります。ノンアルコールのカクテルのセットと、ノンアルコールワインのセットです。「エルダーフラワーのスパークリングウォーター」とか、お酒を飲む私でも気になってしまいます。
また、日本酒も信州の地酒を10種類ほど揃えており、中から3種類好きなものを選んで自由に飲み比べセットを作ることができます。
また、ペアリング以外でも、グラスでいただけるワインの種類が多いのが素敵です。
長野県産の赤ワイン、白ワインが7~8種類ずつ揃っており、多くがグラスオーダー可能でした。
フランスやドイツ、イタリア産のワイン、ブランデーやウィスキー、焼酎なども一通り揃っており、どんなお酒が好きな人でも、またお酒を飲めない人でも楽しめる内容でした。
夕食はローストビーフが絶品のフレンチフルコース
さて、お待ちかねの夕食です。
夕食の時間は2回に分かれており、早いほうが17時15分スタート、遅いほうが19時30分スタートでした。
「夕食後の星空鑑賞会に参加されるなら早いほうがおすすめ」と言われたのですが、たぶんワインを飲んだ後に星空鑑賞会に出たい気持ちにはならないだろうなと思ったので、迷わず19時30分スタートを選びました。
時間になり、案内された席に着くと、こんな感じでセッティングされていました。
メニューがこちらです。
食材や調理法までしっかりメニューに載っているのがうれしいですね。
お酒は「ホテルオリジナルマリアージュ 5600円」をオーダーしました。スパークリングワイン、白ワイン、赤ワインの3グラスのセットで、すべて長野県産のワインで構成されています。
1皿目、アミューズの「北海道産ホタテと紅芯大根のマリアージュ」
スパークリングワインの「椀子のあわ」と共にいただきます。
前菜は「グリーンアスパラガスのムース ガーデンスタイル」です。クリーミーなアスパラガスの冷たいポタージュの上に海老やオクラが泳いでいるような一皿。
「ガーデンスタイル」というからには、庭に見立てているということなのでしょうね。上に乗っている黒いものは「タプナード」と呼ばれる、黒オリーブやアンチョビを使ったペーストだそう。
このあたりで、焼きたてのパンが提供されます。
次の一品は「国産牛のすね肉を72時間コトコト仕上げた風味豊かなコンソメスープ」です。
シンプルなコンソメですが、シンプルにおいしい。滋養のある味わいです。
魚料理の前に白ワインが提供されます。
安曇野ブルワリーの「安曇野シャルドネ 樽熟成」です。樽由来のほんのり甘い香りと、フレッシュな酸味が感じられる白。
魚料理は真鯛のポワレとクレソンのサラダ。ソースが白ワインベースなので白ワインに合います。
日本酒もいろいろあったので少し気になったのですが、やっぱりフレンチにはワインで正解ですね……。
最後の肉料理の前に赤ワイン「安曇野メルロー 樽熟成」を。
最初にいただいたパンがなくなったので、お替わりをいただきました。2つ目のパンはバゲットです。
そしてメインの肉料理!ローストビーフです。
柔らかく、ちょうどよく脂がのっている和牛のローストビーフを安曇野産の山葵でいただきます。しつこくなく、いくらでも食べれてしまいそう……。
と思ったら「ローストビーフは2枚までお替わりできます」と言われたので、2枚お願いしました!
登山後なので気にせずお替わりできますね。
隣の親子連れが「じゃあ最初から4枚出せばいいのに」と言っていましたが・笑
でも、女性は最初から4枚ついていたら「多いな」と思う人もいると思うんですよね……。2枚が基本でお替わりできるというのはお得感もあるし、そこまで食べられない人も残さなくて済むし、いい試みだと思いました。
最後のデザートは苺ソースのブラマンジェ。
ホットコーヒーと一緒にいただきました。食後の飲み物はコーヒー、アッサムティー、カモミールティから選ぶことができます。
爽やかな甘さのデザートをいただいて、お腹いっぱい。大満足で夕食を終えました。
朝食バイキングでは焼きたてオムレツとおでん
朝食は夕食と同じレストランでビュッフェ形式、7時~9時の好きなタイミングでいただきます。
ちなみに私は7時になると同時に入って、すぐに座ることができたのですが、食事を終えてレストランを出るころ(7時40分ごろ)には席が空くのを待っている方もいました。
なんでも、天気によって混雑する時間帯が異なるそうで、天気がいい日は早くチェックアウトする方が多いのか、早めの時間帯が混むことが多いそうです。
バイキングで私がいただいた料理はこんな感じです。和洋折衷なメニューですが、洋食メニュー多めにしました。
パンはわりと普通な感じでしたが、滑らかでクリーミーなコーンスープや、グリーンスムージーも爽やかで良かったですね。
その場で焼いてもらえるオムレツはやっぱりおいしかったです。
サラダはわりと普通な感じですが、おでんが妙においしかったですね。
洋食多めで取っていたのですが、おでんは手羽先がどーんと入っていて見るからにおいしそうだったので、つい、いただいてしまいました。
最後にコーヒーと、デザートのごま餡のお餅のようなお菓子をいただいて、ごちそうさまでした!
和食メニューにはお粥もあったように思います。すごく満足度が高いわけではないけれど、普通にすべておいしくいただける朝食バイキングでした。
朝食前後に朝の上高地を散歩するのが気持ちいい
朝の時間帯、バスターミナルの近くは登山者で混雑することもありますが、ルミエスタホテルの周辺はあまり登山者は歩かないエリアです。観光客が来るには少し早い時間なので、上高地内のホテルに泊まっている人が朝の散歩をしているぐらいで、とても静かです。
せっかくなので静かな朝の上高地を歩いてみることにしました。履いてきた登山靴を履くのは面倒なので、1階ロビーで借りることのできるクロックスのサンダルを履いてでかけます。
昇り始めたばかりの太陽に照らされる梓川が美しいですね。
ニッコウキスゲも咲いていました。
穂高の山並みを眺めつつホテルに戻り、チェックアウトの11時まで部屋でごろごろしたり、部屋のお風呂に入ったりして過ごしました。
【再訪したい度】★★★★★ 北アルプス登山の後に泊まると最高の夏休みになりそう
上高地ルミエスタホテルには、実はリニューアル前「清水屋ホテル」という名前だった頃に日帰り入浴でお邪魔したことがあり「けっこういいお湯だな」と思った記憶がありました。
「上高地ルミエスタホテル」という名前に変わってリニューアルオープン後は日帰り入浴可能な時間が短くなり、宿泊料金もリニューアル前よりアップしたのでなかなかご縁がなかったのですが、先日宿泊が叶い、想像以上にいい宿だったので正直とても気に入りました。
夏休みに北アルプスを登山した後、1日余裕を持って下山し、平湯温泉あたりで1泊して帰る……ということをよくやっていたのですが、平湯までのバスが混んでいて着く頃にはぐったり……ということもよくありました。来たアルプス登山の後にルミエスタホテルに泊まれたら、最高の夏休みになりそうだなと思います。
また、上高地に人の少なくなる11月や、開山直後の5月であれば土曜日も1人で泊まれるようなので、その時期に利用するのもいいなと思っています。
【1人旅に優しい度】75点:特にドリンクメニューがかなり優秀でWi-Fiも速い
泊まりやすさ 10/20
7~10月の上高地のオンシーズンには平日のみ宿泊可能。
5~6月や11月など、開山・閉山時期に近く混雑しない時期は土曜日も1人で泊まれるプランが出ている。
食事場所の配慮 10/20
レストランでの食事だが、夕食は1人で泊まっている方が近くの席、かつ端のほうの目立ちにくい場所に配置されていて、配慮が感じられた。
プランの選択肢 15/20
「記念日プラン」は1人では予約できないのと、広い「プレミアムシアターツインルーム」のみ1人で泊まれないが、展望浴室付きの部屋にも1人で泊まれるし、プランの選択肢は1人でも少なくはない。
ドリンクオーダー 20/20
グラスオーダー可能なワインの種類がかなり多く、またペアリングプランが複数あるのも魅力的。ノンアルコールドリンクの種類も多く、ノンアルコールのペアリングもあるので、飲む人も飲まない人も1人でいろいろと楽しめる。
フリーWi-Fi完備 20/20
客室内でWi-Fi利用可能。かなり速度も出る。客室内にデスクがなくてPCが使いにくいのがもったいないくらい。デスクがあればワーケーションの需要も満たせそう。上高地でワーケーション、登山しない人にも喜ばれそうな気がする。
一人旅をもっと楽しみたい方に向けたエッセイです。
一人で泊まれるおすすめの温泉宿もたくさん紹介しています。