温泉ブログ 山と温泉のきろく

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指宿温泉 弥次ヶ湯温泉 入浴記 指宿駅から20分歩いても入りに行きたい!極上湯の公衆浴場

鹿児島県 指宿駅から徒歩20分、明治25年創業の老舗公衆浴場

弥次ヶ湯温泉は、鹿児島県の指宿温泉にある公衆浴場で、創業は明治25年と120年以上の歴史があります。

創業当時の建物や浴槽を大切に使い続けている、風情ある浴場です。 

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以前一度入りに来て最高に気に入ってしまい「指宿に行くなら絶対、弥次ヶ湯温泉にも寄りたい!」と思っていたので、今回2度目の立ち寄り入浴となりました。

350円という値段で「弥次ヶ湯」「大黒湯」という異なる源泉を使った2つの浴室を利用できる弥次ヶ湯温泉について、レポートしてみたいと思います。 

共同浴場はちょっと苦手だけど、どうしても立ち寄りたい弥次ヶ湯温泉

実は私は、共同浴場が少し苦手です。

安くすばらしいお湯に浸かれることが多いのはもちろん知っているのですが、地元の方に「どこから来たの?」「旦那さんは?」などと聞かれることがよくあり、共同浴場に積極的に入りに行くということはあまりありません。

そのあたりのことについては、この記事↑に書きました。

今回ご紹介する弥次ヶ湯温泉は、私が共同浴場に対して、明確な苦手意識を持ち始めるよりも前に立ち寄っており、湯屋の風情もお湯もあまりにもすばらしかったので

「指宿に行くなら弥次ヶ湯温泉には寄らなければ!」

「というかむしろ、弥次ヶ湯温泉に寄りたいから指宿に行きたい!」

と思って、旅の行程を決めた次第です。

今回は、前日に指宿温泉の海岸沿いにある宿「民宿たかよし」に宿泊し、翌日に弥次ヶ湯温泉に向かうことにしました。

民宿たかよしのあるあたりは「摺ヶ浜温泉(すりがはまおんせん)」と言い、弥次ヶ湯温泉とは駅を挟んで反対側にあります。

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まずは民宿たかよしから指宿駅まで戻ってきて、そこか徒歩で弥次ヶ湯温泉に向かいます。

徒歩20分の道のりです。バスもあるようなのですが、本数は少なそうでしたし、天気もいいので散歩がてら歩きました。

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指宿だけど「札幌ラーメン」の店があるんだな……などと、道沿いの飲食店を眺めながら考えたり。

ちょうど20分かかって弥次ヶ湯温泉に着きました。

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道沿いに大きな看板が出ているのでわかりやすいです。(しかし、ゴミの集積所が写らないように撮影すればいいのに、我ながら撮影場所の選び方が適当すぎる……)

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建物の前に駐車場もありました。まあ、ここに来る人はほとんどは車でしょうね……。

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こちらの建物の右側にあるのが、創業当時からある「弥次ヶ湯」で、左側の建物が受付と、新しく作られた「大黒湯」です。建物の雰囲気も、かなり風情がありますね。

弥次ヶ湯温泉の入浴料金・営業時間

弥次ヶ湯温泉の営業時間は8時から21時まで。入浴料金は大人350円です。 

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料金表を見ると、以前は420円だったようなのですが……なぜか値下がりしていました。

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「自宅におりますので御用の方は柱の電話で呼び出してください」「入浴券・現金(350円)は箱の中へ入れて下さい」との貼り紙がしてあり、受付は無人でした。

 以前来たときはおばあちゃんがいて「大黒湯のほうがぬるい、弥次ヶ湯は熱い」というようなことを教えてくれたのですが。

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石けんやカミソリ、シャンプー類も販売しています。 

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このへんのものを買いたいときは、電話でお呼びしたほうがいいんでしょうかね……いや、今日は買わなくていいのですけども。

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そして、小銭がないときはどうしたら……?と思いましたが、幸いぴったり350円ありましたので、箱の中に入浴料を入れました。

【風呂】★★★★★ 雰囲気もお湯もすべてが最高!今回は独り占めできて言うことなし 

受付と同じ建物の右手側にある浴室が「大黒湯」で、こちらの浴室のほうが新しく、お湯はやや温めです。

隣の建物にもう一つ「弥次ヶ湯」という浴室があり、こちらは創業当時からある浴室で、源泉も大黒湯とは異なり、熱めとのことでした。

女性は「大黒湯」と「弥次ヶ湯」の両方に入りたい場合、一度服を着てから移動しなければならないので少し面倒なのですが、男湯はなんと中で繋がっているんだそうです。

温度調節可能な浴室「大黒湯」 

まずは大黒湯へ。手前側が男湯で、奥が女湯です。

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このときは、土曜日の午前10時半ごろでしたが、うれしいことに誰もいませんでした。 

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手前に脱衣所、奥に浴槽というシンプルな造り。
鍵付きのロッカーなどはありませんが、荷物棚が浴室から丸見えなので、まあまあ安心感がありますね。

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足元にはキティちゃんの体重計がありました。

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ドライヤーや櫛、箱ティッシュも置いてあります。

では、いざ浴室へ。

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右側の手前に「湯だめ」が見えますが、大黒湯は源泉はいったんすべてここにたまります。それからお客さんが好みに合わせて栓を開け閉めして、源泉を浴槽に投入するので、熱くなりすぎずちょうどいい湯温で入ることができるのだそうです。

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浴槽のふちからどんどん源泉が溢れてきます。 

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自分で温度を調節する必要もないぐらい、入りやすい、ちょうどいい温度です。いいお湯だー。 

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やや黄色っぽく濁った源泉は、ほんのりと金気臭がするのですが、肌触りがべたべたせず、サラッとしているのがとても気持ちいいのです。

適温の極上湯を一人でゆっくりと味わうことができました。

もともとある熱い源泉「弥次ヶ湯」 

大黒湯で湯浴みを終えた後は、面倒ですが一度服を着て隣の建物へ。

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こちらも手前が男湯で、奥が女湯です。

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弥次ヶ湯の脱衣所スペースは、大黒湯に比べると狭いのですが、浴室内も脱衣所も日当たりが良く、清掃もきちんと行き届いているので気持ちいいです。

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こちらが弥次ヶ湯の浴室。
大黒湯同様に「湯だめ」もありますが、こちらは湯だめからお湯を供給する方式ではなく、どんどんお湯は注ぎ足されて行くシンプルな浴室です。

ぴりっと熱いけれど、新鮮さがわかるとても気持ちのいいお湯です。

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源泉が豊富なので、浴槽からお湯がどんどん溢れていきます。

うっすらと濁った熱いお湯に身を浸し、しゃきっと目が覚めました。今回も、とても気持ちよく湯浴みを終えられました。

【再訪したい度】★★★★★ ここに入りたくて指宿に来ていると言ってもいいぐらい

指宿と言えば「砂蒸し風呂」が有名ですが、実は砂蒸し風呂がそんなに得意ではない私。(一度はやってみたものの、そんなに何度もやるものではないなあと……)

今回は開聞岳に登るわけでもないし、じゃあなぜ指宿に来たの?と言われると、弥次ヶ湯温泉に浸かりたかったからというのが大きな理由の一つだなと思いました。

混んでいたらやっぱりきついだろうなとも思うのですが、今回はほぼ独占状態で楽しむことができてよかったです。きっとまた、入りに来たい大好きなお湯です。