肘折温泉街からほど近い、施設充実の日帰り温泉
肘折いで湯館は、山形県の肘折温泉の温泉街から徒歩5~6分のところにある、休憩施設や食堂の充実した日帰り温泉施設です。
源泉は肘折温泉の共同源泉ですが、当然のようにかけ流しです。
温泉街の上の湯などの共同浴場には、シャワーなどの設備はありませんが、肘折いでゆ館であればシャワーも鍵付きロッカーもドライヤーもあります。
休日の午後に家族で一緒におとずれて、昼食を食べてお風呂に入ってのんびりするのもいいですし、あるいは肘折温泉の湯めぐりの最初の一軒目にいで湯館に来て、まずは体を洗ってさっぱりするのも良いかもしれませんね。
営業時間は、4月から10月までは9時から19時。11月から3月までは10時から17時までに短縮されます。休館日は変動するようですので、公式サイトを見てチェックしたほうが良さそうです。
肘折いで湯館について、レポートしてみたいと思います。
肘折希望大橋を近くに眺められる、温泉街のはずれの日帰り温泉
肘折いで湯館は、温泉街からは少し離れた場所にありますが、十分歩いて行けるぐらいの場所にあります。
温泉街の中心にある「上の湯」 からは徒歩8分ほど。
この日は、昼食を寿屋さんというお蕎麦屋さんでいただいたのですが、寿屋さんからは5~6分で着いたと思います。
お蕎麦もつまみも大変おいしく、店内も広く清潔でくつろげるお店でした。
さて、寿屋さんから肘折いでゆ館に向かいます。旅館が建ち並ぶ温泉街を少し歩きます。
このあたりは、旅館や商店でなく住宅が多そうでしたね。
右手に「肘折希望橋(ひじおりのぞみばし)」が見えてきたあたりで、正面にいかにも公共施設風な、一見すると学校のようにも見える大きな建物が見えてきます。
あれが、肘折いでゆ館です。
そしてこれが「肘折希望橋」
橋と言いますか立体道路と言いますか。ジェットコースターや要塞のようにも見える不思議な橋です。
新庄からバスで肘折に来るとき、必ずあの橋を下りてくることになるのですけど、橋の上から眺める温泉街は風情があってなかなか素敵です。
さて、いでゆ館の目の前まで来ました。
広い建物ですが、駐車場が少し離れたところにあることもあり、静かです。
人の気配があまりしないので「営業してるのかな?」と心配になりましたが、入り口にはちゃんと「営業中」の看板がかかっていましたし、ちゃんと電気がついてますね・笑
安心して、中に入ります。
肘折いで湯館の館内
玄関で靴を脱いで靴箱に入れ、スリッパに履き替えます。
肘折いでゆ館は毎年「水曜どうでしょうキャラバン」の開催地になっているんですね。
記念写真が飾ってありました。
2018年も、7月26日に開催されたようですね。
ブログを見るとすごく楽しそう!
でも、当日の宿泊はきっと激戦でしょうね……。
営業時間はこちら。
1階にはお土産などを売っている売店と受付、そして奥に食堂があります。
受付で入浴料400円を支払います。
入浴料金は中学生以上400円、小学生200円ですが、肘折温泉の宿に泊まる場合は50円割引券が宿で貰えるので、350円で入浴できます。ただこのときは、宿に立ち寄らないでいでゆ館に来てしまったので割引券はもらっていませんでした。
1階 食堂
1階奥にある食堂がこちら。
実はこのとき13時過ぎにいで湯館に着いて1時間ほどお風呂を楽しみ、14時過ぎに食堂に寄ろうとしたのですが……なんと「本日の営業は午後2時で終了させていただきます」との貼り紙が!
風呂上がりのビールでもいただこうかと思ったのに、残念……。
そんなわけで、中の様子は撮影できなかったのですが、広くてのんびりできそうな食堂でしたよ。
こちらは、外に出ていたメニューです。営業時間も、本来なら10時から16時30分までとそこそこ長く、メニューも定食から麺類までなかなか豊富です。
特にラーメンの種類が多いですね!
前回来たときに立ち寄ったもう一つの日帰り温泉施設、カルデラ温泉館の食堂は、営業時間も短くメニューもかなり限定されていたのですが……。
カルデラ温泉館、浴室も設備もすばらしかったんですけど、休日に家族で来てお昼食べてのんびりして……というような利用の仕方をするなら、肘折いでゆ館のほうがよさそうですね。
食堂は、先に券売機で食券を買う方式で、券売機にメニューの写真が載っていたので、こちらも撮影してみました。
「のぞみラーメン」はきっと、さっき見た「肘折希望(のぞみ)大橋」から取っているんでしょうね。
ああー、やっていたら風呂上りにギョーザでビールを一杯いただきたかったですね~。
2階 休憩室&大広間&温泉療養相談室
2階には休憩室と大広間、そして温泉療養相談室があります。
こちらは休憩室ですが、扉がぴったり閉められていたのでなんか気後れしてしまい、中は覗かず。
こちらが大広間です。大広間での休憩は別料金で420円かかるそうです。入浴料が400円なので、入浴料よりも休憩料金のほうが高いんですね。
でもそのわりに大広間には人がけっこう入っていて、しかも、入り口の扉はずっと開け放たれたままでした。中で人がゴロゴロしてるのに・笑
このほかに「温泉療養相談室」なる部屋もあり、温泉療法に詳しいお医者様がときどき来て、健康相談をやったりしているようでした。
3階 男女別の大浴場
さて、肘折いでゆ館の浴室は3階にあります。
冷水機と自動販売機、マッサージチェアが並んでいます。
本日はこちらが男湯。
そしてこちらが女湯、ということはのれんが入れ替わることもあるのですね。
調べてみると「薬師の湯」と「地蔵の湯」があり、男湯女湯は日替わりで交代だそうです。
この日女湯となっていたのは薬師の湯のほうでした。
【風呂】★★★★☆ 設備も整っているしそこまで混んでないし文句なしの良いお湯
薬師の湯の脱衣所は、かなり広々としていました。
壁ぎわに脱衣カゴが並んでいる他、鍵付きのロッカーもありました。
ロッカーは、100円が使用後に戻ってくるタイプのものです。
洗面台にはアメニティのようなものは特にありませんが、Panasonicの青いドライヤーが2台ありました。このドライヤーがあれば十分ですね~。
脱衣所には温泉分析書も貼ってありました。
源泉は組合2号源泉で、ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩温泉です。
源泉温度が高いので加水していますが、加温・循環ろ過・消毒などはオール無しの源泉かけ流しです。
では、中に入ってみたいと思います。
三連休の初日でしたが、13時過ぎに浴室に入ったときは私以外誰もいませんでした。ラッキーです。
浴室内も広々!
かけ湯。
洗い場も十分な数があり、リンスインシャンプーとボディシャンプーが設置されています。
浴槽は、奥のほうが寝湯になっていてやや浅く広い段差がついていました。
寝湯のほうが低めの温度に設定されており、表示によれば40度とのこと。
手前側の広めの浴槽は普通の浴槽ですが、こちらは42度とやや熱めの適温に調整されていました。
ぬるめの寝湯のほうでのんびりと長湯を楽しみました。
しかし「カルデラ温泉館に比べたら温泉街にも近いのに、びっくりするほど空いているな」と思ったのですが、14時近くになったら急に混み合ってきました。
お昼過ぎの時間は穴場なのかもしれないですね。肘折のすばらしいお湯を、広い浴槽でのんびり楽しめて良かったです!
お風呂上がりはトマトソフトクリームでひとやすみ
さて、お風呂の後はビールでも……と思って1階まで下りてきて「レストランが本日は14時で閉店」という事実に打ちひしがれることになるのですが……。
食堂の前にソフトクリームの大きな見本があり「いつでも食べれます。フロントまで声をかけてください」と書いてあります。
それで「ソフトクリームは食べれますか?」と聞いてみると、食べれるとのこと!
名物のトマトソフトクリームは、香りがまさにトマト!
爽やかで甘く冷たく、お風呂上がりにぴったりでした。
【再訪したい度】★★★★☆ 時間があるときに来てのんびり楽しみたい日帰り温泉
肘折温泉には、宿に泊まると無料で入れる共同湯もいくつかありますが、共同湯は脱衣所と浴室しかないのが普通ですので、食事をしたり休憩したりしてのんびり楽しむ雰囲気では、もちろんありません。
肘折いでゆ館は、温泉のお湯自体は、宿で入れるのと同じ源泉だと思うのですが、広い浴室でかけ流しのお湯を楽しめるのはここならではという気がします。
カルデラ温泉館もすばらしい温泉でしたけど、あちらはやや温泉街から遠くて、天気の悪い日や冬は徒歩では行きづらいですし、いで湯館なら雨でも気軽に来れる距離ですから、また時間があるときにふらっと来たいなと思いました。
そして、今度はお風呂上がりに食堂でビールと餃子など楽しみたいなと。
さて、肘折いでゆ館を出た後は温泉街のほうに歩いて戻り、本日宿泊するお宿に向かいます!