八方温泉街の外湯 郷の湯
郷の湯(さとのゆ)は、白馬八方温泉の温泉旅館が集中している通りからすぐのところにある、日帰り入浴施設です。
かつては「第二郷の湯」と呼ばれていましたが、2014年11月から現在の名称に変更になりました。
六角形の外観が特徴的な建物です。
浴室以外に設備はなく「日帰り温泉」というよりも「外湯」と言ったほうがぴったりくるように思います。
食堂や休憩所などの設備が整った温泉施設ではありませんが、お湯の良さはかなりのもので、周辺の温泉宿と比べても圧倒的にいいお湯なので、白馬に来る度に立ち寄ってしまう、お気に入りの温泉施設です。
郷の湯について、レポートしてみたいと思います。
鰻で一杯飲んで、食後のコーヒーを飲んで、いいお湯に入りに来た
2018年の12月、スキー場のオープンの遅れにより、観光客もスキー客もおらずがらんとした状態の白馬に、あえてやってきた私。
お気に入りのお店で一人、悠々と鰻を食べ、酒を飲み。
酔い覚ましに食後のコーヒーをいただいたところで、また時間は13時30分ごろ。
宿にチェックインするにはまだ早いですし、酔いもだいたいさめたということで、お気に入りの日帰り温泉「郷の湯」に寄っていくことにしました。
「郷の湯」は、八方温泉の温泉街、旅館やホテルが立ち並ぶ通りからわりとすぐのところにあります。直前にコーヒーをいただいていた白馬焙煎工房からも徒歩5分ぐらい。
六角形の不思議な形の建物がつながっている形状なので、すぐわかります。
受付と浴室のみのシンプルな外湯です。
中に入ったら靴だなに靴を入れますが、どうやら女湯に先客は誰もいなそうです!うれしい。
郷の湯の営業時間・定休日・入浴料金
郷の湯の営業時間は12時から21時まで。受付終了が20時30分です。
定休日は火曜日。
入浴料金は大人600円・子供300円で、タオルのレンタル・販売もあります。
八方温泉の宿に泊まると100円割引券が貰えることが多いのですが、実は、泊まらなくても@nifty温泉に100円割引きクーポンがあるので、提示すれば誰でも割引料金の500円で入浴することができます。
【風呂】★★★★★ アメニティも必要十分、お湯と浴室の雰囲気がとても良い
では、入浴料金を払ったところでのれんをくぐり、脱衣所へ。
脱衣所には無料で使える鍵付きのロッカーが、十分な数用意されています。コインなども特に必要なく、使い勝手が良いです。
化粧水などのアメニティは特にありませんが、ドライヤーは、しっかり風量のあるPanasonicのものが2台置かれていました。
冷水機などもないですが「水道水が飲めるので紙コップをお使いください」とのこと。親切ですね。
温泉分析書が張ってありました。
ph11の高アルカリ性の源泉を加水・加温・循環ろ過・消毒すべて無しの完全かけ流しで提供しています。
白馬八方の温泉宿では絶対循環併用なのに……ここは、供給量が多いんでしょうかね。
毎日完全換水しているとのことで、旅館と違って入浴できる時間がやや短めだからこそできることなのかもしれません。
源泉温度は49.7度。
加水も加温もしなくて良い、ベストな温度ですね。
では、いざ浴室へ!
建物と同じ6角形の浴槽が中央にあり、壁際に洗い場があります。
浴室の奥から見るとこんな感じ。
浴槽は、正6角形ではなく、ややいびつな形のように思えます。
天井が高く、明かり取りの窓が上のほうにあるので、湯気もこもらず自然光の入る明るい浴室です。とても気持ちが良い。
シャワーも混合栓の新しいものがついており、リンスインシャンプーとボディシャンプーが置いてあります。
源泉は、浴槽の真ん中に見えるあれから少しずつ落ちてきています。
おそらく少し湯温が熱いため、いったん玉砂利の敷いてある台にお湯が落ち、少し冷めたところで浴槽に落ちる、というところなのでしょう。
加水加温なしでベストな湯温をキープできるように工夫されています。
一応、お湯が熱いときは水を足すこともできるようになっていましたが、この日は41~42度の熱めの適温にキープされていたと思います。
浴槽の縁からは、やや黄みがかった透明なお湯が次々と流れ落ちていきます。
かけ流しってすばらしい。。。
お湯に身を沈めるとすぐにわかるお湯の新鮮さ!
ほんのりと硫黄が香り、ぬるぬる感のある極上のお湯を、一人きりで存分に楽しみました。
【再訪したい度】★★★★★ そこまで混むこともなく、ずっとお気に入りの日帰り温泉
白馬八方温泉にはこの「郷の湯」のほかに「八方の湯」「みみずくの湯」「おびなたの湯」の3つ、合計4つの外湯があります。
私は「おびなたの湯」以外の3つに行ったことがあるのですが3つの中では圧倒的にこの「郷の湯」のお湯がすばらしかったです。おびなたの湯が一番源泉地に近いので、きっと一番お湯がいいのはそこなんだろうなとは思うのですが、猿倉行きのバスに乗っていったん下りないと行くことができない場所なので、なかなか足を運べずにいるのですよね。。。
「みみずくの湯」や「八方の湯」は、食事処や休憩所も併設しているのですが、郷の湯には本当に浴室しかないので、スキーシーズンはもっと混むとは思いますけれどそれ以外の季節は、郷の湯はそこまで混んでいることもないように思います。
八方温泉街のすぐ近くにあってすばらしいお湯に気軽に浸かれる郷の湯、やっぱり八方温泉で一番のお気に入りです。