温泉ブログ 山と温泉のきろく

山好き女子の温泉と食と山旅の記録です。

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山と藤井フミヤ氏と私

今週のお題「2018年の抱負」

新年早々何をわけのわからないタイトルの記事をアップしているんだ、と思われたかもしれませんが、今週のお題「2018年の抱負」を受けて書いています。

実は私、抱負とか目標とかを明示するのが苦手でして。
昨年中も、こんなようなツイートをしておりました。

しかし、年が明けてしばらくの間、山小屋泊などするとそこで出会った人にかなりの確率で「今年の登山の目標は?」とか「今年登りたい山は?」とか「今年はどんな登山をしたいの?」と、登山絡みで抱負めいたことを聞かれるのですよね。
しかも私は厳冬期にテント泊をしないので、1~2月は山小屋泊をしがち。よけいに聞かれる機会が多いのです。

最初のころは「特にありません」と答えていたのですが、なんか感じ悪いかな……と思い、最近はこう答えるようにしています。

「山で、藤井フミヤと出会いたいんです」

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フミヤ氏のデビュー30周年ツアーのセットリスト


これが、2018年の登山に関する私の抱負です。

趣味に関しては「有言実行」を目指すと息苦しくなる

決意表明したのにそこまで到達できなかったら「あー、無理だったねー。残念だったねー」って自分でも思うし、人にも思われちゃうよなあと。
仕事上の目標なら仕方ないと思いますよ、だって仕事ですから。でも趣味でまで、そんなめんどくさい思いをしたくない……。

趣味で目標を持ちたくない理由はもう1つあって「明確な目標を持ってしまった場合、それが叶ってしまったらなんか急に気が抜けてしまわない?」という思いがあり。

登山だと特に「百名山踏破」なんかを目標にしている方多いですけど、あれって全部登った後「この後どうしよう……」って思わないでしょうかね?グレートトラバースみたいに「二百名山」「三百名山」と踏破し続けていくのでしょうか……たぶん違いますよね。だって田中陽希さんのあれは仕事ですもの。。。

でも、どうしても趣味である登山に絡んで抱負を掲げなければならないのなら

「実現したらいいなあ」と思えることでありつつも「実現しなかったとしても別に悔しくはない」ことであることが望ましい。
かつ、毎年抱負をアップデートするのも大変だし、実現したことでロス状態になってしまうのも勘弁してほしいから「めったなことでは叶わない」目標であればなおよし!ということで、ひねり出されたのがこの「山で藤井フミヤと出会いたい」です。もう5年ぐらい使っています。それ抱負って言うのかっていうツッコミは無しで。。。

そもそも、山でフミヤ氏と出会う可能性はあるのか

私が登山について、このような抱負を毎年掲げるようになったきっかけは、今から6年ほど前、2012年の2月に北八ヶ岳のしらびそ小屋に初めて宿泊した際のことです。

同じ日に宿泊していた女性3人組(たぶん50~60代ぐらいのグループ)が、皆で夕食を囲んでいるタイミングでこう言ったのです。

「奥多摩の山を平日に登っていると、藤井フミヤに出会うっていう都市伝説があるの知ってる?」

実は私は、ほんの子供の頃の話ですがチェッカーズのファンでした。今も、フミヤ氏のライブにはたまに行きます。

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実は、2017年は行かないでしまったんですが……なので「毎年絶対行く!」ほど熱烈ではないかもしれません。すみません。。。

でも、ライブに行ったら行ったで

「やっぱり私はこの人が好きだなー」

としみじみ思います。もう大人なので……なんかそういう類いの好き。。。
今から30年近く前、忘れもしない秋篠宮殿下と紀子さまが結婚したのと同じ日にフミヤ氏が結婚式を挙げたときは、ショックでファンをやめた私ですが……大人になったものです。というか当時は本当に子供だったからな……現実を受け止められんかった。(おかげで、チェッカーズが解散したときはもうファンじゃなかったから、ぜんぜん悲しくなかったよ!w)

「奥多摩の山に藤井フミヤが出没する」という都市伝説を聞いた2012年当時、フミヤ氏がトーク番組にゲスト出演した際に「登山にハマっている」話をしたり、BE-PALなどのアウトドア雑誌で山小屋に泊まったりしているのは何度か見たことがありました。

フミヤ氏が登山にハマったのは、息子さん(当時はまだ世に出ていませんでしたが、後のフジテレビアナウンサー藤井弘輝さん)と一緒に屋久島に行ったのがきっかけだそうで。どうも、2005年ぐらいから登山をされてるようです。
定番の屋久杉を見るためのルートを息子さんと歩いたところ、息子さんには「二度と誘わないでくれ」と言われたけど、フミヤ氏自身は登山の楽しさに目覚め、それから奥多摩や山梨方面の山を歩くようになったんだとか。
雑誌の企画では山小屋に泊まったりしていたものの、普段は専ら日帰り登山。ジムに行く代わりに山を歩いているようなものだから登頂しても山頂に長居したりせず、すぐ下山してしまう。とのお話しでした。

しらびそ小屋で出会った女性3人組(特にフミヤ氏のファンというわけではなさそうだった)の話も概ね、私が知っていた情報と一致し

「すごく地味な格好で歩いていて、周りにぜんぜん気づかれないんですって」
「でも、おじさんの単独登山者なんかが山頂碑の前で自撮りしようとしてると『撮りましょうか?』とかって、親切に声かけてくれるらしいわよ!みんな、声かけられて初めて気づくのよ」

みたいな話でした。しかし、それって都市伝説なんかいな。。。伝説。。。

かつて「藤井フミヤの山に登りたい」という伝説の番組があった

しかし、伝説と言えばですね。みなさん知っていますか?かつてBSジャパンで「藤井フミヤの山に登りたい」という、そのまんまなタイトルの登山番組があったことを。。。

www.bs-j.co.jp

番組公式サイトまだあった!うれしい!消さないで欲しいー。

これね、本当にいい番組だったんですよ。藤井フミヤを好きかどうかは関係なく、登山に興味がある人や、登山を始めて間もない人みんなに見てほしいすばらしい番組でした。

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特番で、3回放送があったんですが、DVD化もされている初回の「北八ヶ岳編」は特に、神回だったと思います。

屋久島でトレッキングに目覚めてから8年ほど、富士山に登ったり、山梨や奥多摩の低山歩きを楽しんでいたというフミヤ氏ですが、山中に宿泊して登山をする機会はあまりなかったそうです。

番組は、おそらく5月中旬ぐらいかなと思うのですが、残雪期の八ヶ岳に登るために石井スポーツで装備を新調するところから始まります。なんとテントも買う!石井スポーツだから当然PAINE。おそらく「G-LIGHT Xテント」だと思う。グレートトラバースで田中陽希さんも使ってたモデル。

しかし、残雪期にシングルウォールのテントは、軽いだろうけど寒くはないんかね。
フミヤ氏、テレホンショッキングに出たときにたしか「冬は寒いから登山しない」って言ってたと思うのだけど……残雪期の八ヶ岳のテント場はまだまだ寒そう!

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番組で歩いたルートはこちら。
これが、すごく良いルートでした。のんびりでね。
初日は、麦草峠から白駒池を経由して高見石小屋でランチ。
名物の揚げパンなどいただき。

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↑私も、高見石小屋に宿泊した際食べました。
見た目どおりめちゃめちゃおいしいのですが、番組中では小屋の方がキッチンで揚げパンを作る行程も見せてくれて。

食後には小屋の目の前にある展望スポット。その名も高見石に上り。

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高見石小屋には、撮影の際の記念写真も飾ってありました。

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私が高見石小屋に泊まったときの宿泊記はこちらです。

それから中山を経由して黒百合ヒュッテまでで初日の行程は終了!

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この日は小屋泊で、黒百合ヒュッテの夕食時にはお約束で、ギターと歌を披露したり。

テント泊の若者のテントにお邪魔して、一緒にホットワインを飲んだり。

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なんてうらやましい。。。

ちなみに私の黒百合ヒュッテレポートはこちらになります。

2日目は、黒百合ヒュッテのオーナー米川さんと共に天狗岳へ。

f:id:happydust:20180105173241j:plainこれは、私が残雪期の天狗岳山頂から撮った写真ですが、フミヤ氏が登ったときも、雪の残り方は同じぐらいでしたね。しかし、残雪期の天狗岳は雪岩ミックスでなかなか歩きにくかった思い出……。フミヤ氏は山岳ガイドの菅野さん、黒百合ヒュッテの米川さんの2人と一緒だったから問題ないでしょうけど、八ヶ岳に初めて来るのはこの季節じゃないほうが良い気はした。。。

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天狗岳の山頂にて、絶景を眺めるフミヤ氏。

本当は、夏山のほうが歩きやすいんでしょうけど、夏はフミヤ氏、ツアーがあるものね。。。 

山頂でお湯を湧かし、コーヒーを淹れます。 

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「俺、何中毒かって言われたら『コーヒー中毒』なんじゃないかって思う」ぐらいコーヒーが好きだというフミヤ氏。

その後は、黒百合ヒュッテの米川さんと別れ、本沢温泉へ。
おお!ということはあの、日本最高所の露天風呂に、入るのかしら??

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と思いきやそうではなく、本沢のテント場で1人、テント泊。
こだわりのカレーを作って小屋番の女性たちに振る舞ったりしていましたが、入浴シーンはありませんでしたw

朝。おはようございます。

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ああ、一人でテントで寝てる絵を見ると、山に行きたくなりますねえ。
私が本沢温泉に泊まった際の宿泊レポートはこちらです。

うーん、しかし、本沢温泉小屋泊で黒百合ヒュッテでテント泊でも良かったような気がするんですけど、なんで逆だったんでしょw

テント泊のときに作ったカレーの材料とかも、1日目2日目と持ち歩くのは大変だったでしょうに。。。

 で、帰りはしらびそ小屋に立ち寄ってました。

しつこいようですが、本ブログのしらびそ小屋レポートはこちら↑です。

最後は稲子湯に下山し、ようやく入浴シーンが!

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ああー、稲子湯にもまた行きたいなあ。。。

お疲れさまでした!いやー、久々に見返してみたけど、やっぱりおもしろい番組でした。
特に私は、自分自身八ヶ岳が大好きで「高見石小屋」「黒百合ヒュッテ」「天狗岳」「本沢温泉」「しらびそ小屋」「稲子湯」など、登場したすべての場所に思い入れがあり、ちらっと映る小屋番さんもなんだか見たことある人が多いw
自分のよく知っている場所にフミヤ氏がいるというのがまず、何かおもしろかった。

あとは40代以上のいつもはクールなはずの小屋番さんたちが、フミヤ氏を前にすると何か浮き足だって、テンションあがっている感じとか。逆に、20代ぐらいの若い人だと、登山者も小屋番さんもフミヤ氏に会っても案外普通だったりとか。(アイドルだった頃のことを知らないだろうからなあ。。。)

あとは行程がゆったりとしており、何よりもフミヤ氏自身が登っていて「きつい」「しんどい」様子をまったく見せず、本当に楽しそうにしているところが良かったなあと思います。

芸能人が登山する番組、他にもたくさん見たことありますけど、大抵、普段は山に登らないような人が時間に追われながら登るから、見ていてしんどそうなことがほとんどなんですよね。

でもフミヤ氏は、普段から低山に登っていて山に慣れているうえに「日帰り登山よりも、途中で泊まって登ったほうが実は楽だよね~」なんて言いながら歩いていて、さすがだわーと思っていました。

登山を始めて間もない人の話を聞くと「山小屋で泊まる」ということのハードルがけっこう高い人が多いようです。それで、体力的・時間的にきつくても日帰りでなんとかしようとして、いわゆる「弾丸登山」になってしまうこともある模様。

もっと多くの人にこの番組を見てもらえたら、山の楽しさを知ってもらえるのになあと思いました。

一応、第1回の北八ヶ岳編はDVDも出ています。 

2014年は「北アルプス・残雪期の蝶ヶ岳登山」編、2015年は「ニュージーランドトレッキング」編が放送されましたが、DVDが発売されたのは初回の北八ヶ岳編のみ。2016年以降は、フミヤ氏が山に登る番組は放送されていません。(たぶん)

北アルプス編もおもしろかったんですけど、個人的には……うーん、やっぱり八ヶ岳編のほうが好きですね。。。なぜなんだろう。
北アルプスでは蝶ヶ岳ヒュッテに泊まっていたんですけど、小屋にチェックインするのが暗くなってからだったりしてね、そのへんもちょっと、考えてほしかったなあとは思いました。初心者が「ああ、遅い時間になっても大丈夫なんだ」って思っちゃうと大変ですし。ほかの一般登山者もいる中で撮影しているのでしょうから、きっと想定外の出来事が起こったりとか、いろいろ事情があったんだろうとは思うのですけども。

ニュージーランド編は、おそらくそういう、日本でのしがらみがないところでの撮影ということで、フミヤ氏本人はのびのび楽しまれていたと思うのですけど、私自身があまり海外トレッキングに興味がないのと、八ヶ岳や北アルプスに比べて「あの場所を藤井フミヤが歩いてる!」という感動はないので、やっぱり日本の山のほうがいいなあと思ってしまいました。

ああ、フミヤ氏に「安達太良山を登ってくろがね小屋に泊まる」とか「九重山に登って法華院温泉山荘に泊まる」みたいな、温泉山行編をやってほしかったなあ。白馬鑓温泉とか、尾瀬とか、雲ノ平とかも行ってほしかったなあ。。。

しかし、そもそもフミヤ氏は今も登っているの?

昔はコンピューターグラフィックに凝っていたりして、たしか個展を開いたりもしていたフミヤ氏。

おそらく新し物好きで、わりと飽きっぽいタイプでもありそう。登山を始めたのも登山ブームが来る数年前のことだし、その後「山ガール」が流行ったり富士山が世界遺産になったり、登山ブームと言われて久しい昨今、もはや登山には飽きてしまっているのではないかしら……。

登山番組が2015年を最後に終わってしまったのも、もしかしてフミヤ氏自身がもう、山に飽きてしまっているからなんではないの?

最近、そんな疑いをかけたりもしていたのですが、昨年弟の尚之氏と一緒にテレビに出演した際、今ハマっていることとして「ぶらり中央線ひとり旅」をあげていました。

新宿のKIOSKでお弁当を買って、中央線に2時間ぐらい乗って一人で登山しているんですって。

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登山は今も続けているんですね!しかも1人で!

ぶらり中央線ひとり旅……なんて素敵な響きなんだろう

その番組で話されていたんですが、フミヤ氏が登山にハマったきっかけは、屋久島にトレッキングにいった際に、ふと、周りに人がいなくなって「たった1人」になる瞬間があったんだそうです。その瞬間がたまらなく気持ちが良かったのだと。わかる……すごいわかる……。

それで「山に一人で登ってみるというのもいいんじゃないか」と思って、最初から一人で登り始めたんだそうです。

「自分は一つの山に登ったらどんどん新しい山に登っていくタイプではなくて、気に入ったところに何度も登る」

とも言っていて「わー!一緒!わかる!!」と、思わずテレビに話しかけそうになりました。。。

ちなみにですが、私はチェッカーズのファンとしてはやや若い世代で、同級生には「子供の頃は光GENJIのファンだった」という人が多いです。小中学校の同級生で、チェッカーズのファンは私以外いませんでした。チェッカーズが社会現象になるぐらい人気を博していたころはまだ私、幼児だったからな。。。

光GENJIと比較するとチェッカーズは大人だったので、子供の私は同級生に「あんなおじさんどこがいいの」と言われて育ちました。

それでも一人でずっと、フミヤ氏のことを好きだったのはやはり、根底にどこか通じるものがあったからなのかしら……まあ、結婚したときショックでファン辞めるんですけどね!w

そういえば、先日結婚を発表されたV6の岡田くんも、登山が趣味だそうで。入笠山のマナスル山荘にいったら「岡田くんが座った席」の印がついていましたっけ。

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岡田くんには私、ぜんぜん興味ないのだけど。。。

岡田くんのファンも、結婚がショックで離れる人もいるんだろうなあ……。

でも、お互い生きていればきっとね「いろいろあったけどやっぱりこの人が好きだわ」って思う日もあったりなかったりで。

フミヤ氏の昔からのファンは今、40~50代の人が多くて、ちょうど山にハマりやすい世代なので、フミヤ氏が登った山を追って登っている方もけっこういるようです。(この前、参加だけしてるFacebookの登山コミュニティで初めて知ったんですが)

だから、岡田くんのファンも山に登ったらいいんじゃないかと思う。だんだんぐだぐだになってきたな。。。

で、まとめるとこの文章のどのへんが「2018年の抱負」なんだろう……ということなんですが、いつか山で藤井フミヤ氏と出会うために、今年も少しずつ登っていきたいです。楽しく登れる体力は、少なくともキープしたいなと。

かつ、フミヤ氏は確実に、土日じゃなく平日の山に登っていると思われるので、本気で出会いたいと思うなら、平日好きに休みを取れる身分にならないといけないんですよね。

フミヤ氏だっていつまで登山しているかはわからないし、平日好きに休みを取れる人になるために、自分は今何をするべきなのか本気で考えてみないといけないなあと。

それが私の、2018年の抱負です。