温泉ブログ 山と温泉のきろく

山好き女子の温泉と食と山旅の記録です。

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休前日2食付き2万円以下で泊まれる!恋人同士の温泉旅行におすすめの極上湯&食事がおいしい温泉宿

食事がおいしく、貸切風呂に何度でも無料で入れてかつ、お湯も良い宿を探せ!

今から半年ほど前に「休前日に2食付き1万5千円以下で泊まれる!恋人同士の旅行におすすめの極上湯の温泉宿」という記事を更新しました。

私は一人で温泉宿に泊まることが多いのですが、たまに彼氏と旅行するときは「貸切風呂に何度でも無料で入れる」「食事がおいしい」宿を選ぶようにしています。

食事がおいしいこととお湯が良いことは一人旅でも重要ですが、恋人同士の旅行ならば、一緒にお風呂に入れたほうがいいと思うんですよね。それも「予約制で1回45分のみ」とかではなく、空いていれば好きなときに入れる貸切風呂が望ましいなと。

その条件でこれまで泊まった宿からリストアップしていったところ、思った以上にたくさんの宿が候補にあがってしまい「1泊2食付き1万5千円以下で泊まれる宿14軒」を紹介した時点で文字数が1万8千字を超えてしまったので、いったん、リーズナブルな宿のみで一記事として公開しました。

本稿は、半年前に紹介できなかった「1泊2食付き1万5千円以上の宿」の紹介記事です。

おそらくリーズナブルな宿のリストのほうが需要は高いだろうと思うのですけど、たまの恋人同士の旅行なら少し奮発して贅沢したい!と思う方も多いのでは?ということで。

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1泊2食付き1万8360円で、朝食からスパークリングワイン飲み放題で生ウニがどーんと出てくる宿もあります。*1

そんなわけで今回も、これまで私が実際に泊まった宿の中から

・値段相応以上に食事がおいしい

・貸切風呂に何度でも無料で入れる

・私感で「いいお湯だ」と素直に思えた

宿をピックアップして、宿泊料金別にご紹介したいと思います。

たまの恋人同士の旅行なら、ちょっと奮発して贅沢気分を味わいたい

半年前に更新した「1万5千円以下で泊まれる宿」の記事では14軒の宿をご紹介しましたが、実はそのうち13軒は「お湯良く食事よく貸切風呂無料」という条件には合致するものの、私が1人で泊まった宿でした。

一人旅は、私の場合機会も多いですし「安い宿には安い宿の魅力がある(高級ではない食材をいかにおいしく食べさせるかなど)」と思っているのですが、彼氏との旅行はせいぜい年に1~2回なので、ちょっと贅沢したいと思ってしまうんですよね。同じように考える方も、少なくはないんじゃないかなーと思いながらこの記事を書きました。

ちなみに、前回の記事を公開した際「恋人同士なら貸切風呂などと言わず露天風呂付きの部屋を選べ」というコメントもいただいたんですが、私、露天風呂付きの部屋にはあんまり興味がないんですよね……。

だって、彼氏と一緒の旅行ってそこまで風呂に入ってる時間が長いわけじゃないのに、露天風呂付き客室っていきなりすごい値段上がるじゃないですか。1人3万円オーバーは当たり前ですよね。むしろ1人泊のときならずっと風呂に入ってるから、部屋で温泉入れるのもいいなって思うけれども。

私は温泉が好きで、いいお湯に浸かることが好きなので、一緒にお風呂に入ってもちょっといちゃいちゃするぐらいでお湯が汚れるようなことは絶対にしません。(前回の記事の露天風呂付き客室にしなよ!というコメントがそういう理由のようだったので……)なので露天風呂付きの部屋はコスパ悪いなと思っていますし、泊まった経験も少ないので今回ご紹介するリストからもはずしています。露天風呂付き客室に泊まって3万払うよりは、2万円以下で貸切風呂入り放題の宿のほうがずっと魅力的だなと思ってしまうんですよね……。

また本稿でも、前回の記事と同様に宿泊料金は「休前日の2食付きの基本プランの料金」を基準にして紹介しています。もちろん、休前日以外に宿泊したほうが安いことがほとんどなのですが、多くの方は休前日の宿泊で旅行を計画されることが多いと思いますし、私自身も同様ですのでそのようにしました。

2食付き1人1万円台後半で宿泊できる宿 12軒

休前日の1人あたりの宿泊料金が、税込1万5000円~2万円の間に収まる宿についてです。1万5000円を超えてくると「安いな!」という感動は少なくなりますが、そのぶん食材も豪華になってきたり、凝った料理をいただける宿が多くなります。

また、紹介している値段は通常の土曜日の宿泊料金なので、平日であれば1万5千円以下で宿泊できる宿もあります。

岐阜県 新平湯温泉 藤屋:16200円

岐阜県の奥飛騨エリアにある「新平湯温泉」にある藤屋さん。私自身、また絶対泊まりたい!と再訪を目論んでいる宿です。

お湯も良いのですが、飛騨牛のステーキや熊鍋・ボタン鍋などのジビエ料理などのボリュームたっぷりの料理が大変おいしいお宿でした。

飛騨牛ステーキと朝食の飛騨名物朴葉味噌が最高においしい!田舎風美食の宿

藤屋さんの浴室は露天風呂付きの男女別の大浴場と、空いていればいつでも入ることのできる貸切露天風呂が2つ。

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源泉を3本持っている宿だそうで、大浴場では高温の源泉の浴槽と、35度程度のぬる湯の浴槽があり、交互浴が楽しめるのも魅力です。

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貸切露天風呂は高温の源泉利用でこぢんまりとしていますが、2人で入るなら十分な大きさです。もちろん、源泉かけ流しです。

そして、藤屋さんの魅力はなんと言っても、囲炉裏端でいただく食事が、朝夕共にものすごくおいしいこと!

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山菜や岩魚が中心の田舎風の料理ですが、どれも本当においしいのです。

鍋は「熊鍋・ボタン鍋・地鶏鍋・鴨鍋」から予約時に選択肢ます。私はボタン鍋をいただきました。

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飛騨牛の朴葉焼きは、ほどよくサシの入った飛騨牛を、良い香りのする朴葉の上で焼いていただくというもの。こちらも絶品です。

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朝食では、飛騨名物の朴葉味噌が最高においしく、これだけでご飯を何杯でも食べられそうでした。

こんなカップルにおすすめ!:食事とお湯が最高なら接客は気にしない2人

お湯も極上ですし、料理も確実にお値段以上のおいしさで提供してくれるすばらしい宿なのですが、しいてあげるなら宿の方の対応があまり、いわゆる接客業っぽくないこと。ちょっとそっけないんですよね。

私はあまり気になりませんでしたが、口コミで「チェックイン時に荷物を持ってくれなかった」などの理由で評価を下げられているのも見たことがあります。恋人同士の旅行ですと、ある種の見栄とでも言いますか「荷物も持ってくれない宿に私を連れてきたの?」みたいな感情が働くこともあるかもしれませんので、その可能性があるなら避けたほうが無難かも。

でも本当に、料理もお湯もすばらしいので、あっさり接客が気にならない2人になら、ぜひおすすめしたいです。私もまた行きたい。 

鳥取県 三朝温泉 木屋旅館:16200円

鳥取県にある、世界屈指のラドン含有量を誇る三朝温泉にある「木屋旅館」は、明治元年創業の歴史ある宿で、あたたかみのある木造建築の建物は、有形文化財に指定されています。

しかし、木屋旅館さんのすばらしいところは建物だけではありません。飲泉も可能な自然湧出のラジウム泉の浴室を、滞在中いつでも好きなときに貸切利用できるのですが、これが浴室の雰囲気も雰囲気もすばらしい貸切風呂でした。

自然湧出の極上湯を一晩中楽しめる!夕食の〆のもずく雑炊がおいしい

文化財にも指定されている建物は、古いのですが清潔に掃除されていますし、トイレはウォッシュレット付きの新しいものでした。

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浴室は、男女別の大浴場と、滞在中空いていれば好きなときに貸切利用できる浴室が2つと、有料の貸切浴室が1つ。

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無料の貸切風呂の一つ「楽泉の湯」は、浴室の雰囲気も創業当時のままなんでしょうね。レトロなタイル張りの浴室で、足元湧出のラジウム泉を楽しめます。

かなり熱いので、あまりのんびり浸かってはいられないのですが・笑

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飲泉も可能です。いかにも効きそうなお湯!

楽泉の湯のほかに、小さな木の浴槽の貸切風呂「家族湯」も、滞在中いつでも貸切で入れます。2人だとやや窮屈なくらいの小さな浴槽ですが、やはり足元からぷくぷくとお湯が湧いてくるのを楽しめます。

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男女別の大浴場も、こちらは浴槽が大きいためかやや温めになっており、気持ちよく入れました。

食事は、私はグレードアッププランにしてしまったのですが、日本酒の種類も多く、宿の名物だという「パン釜(パンの中にビーフシチューがつまっている)」など、すべておいしかったです。

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そして、最後に〆に出た「もずくの雑炊」が異様においしくて印象に残っています。
よく食べる人なら食事はグレードアップしても良いかもしれません。

こんなカップルにおすすめ!:古さが気にならない、最高のお湯を求める2人

本当に、感動的なぐらいすばらしいお湯で、貸切風呂で足元からぷくぷくとお湯が湧いてくるのを2人で見るの楽しいだろうなと思います・笑

昔のままの浴室も風情があってすばらしいなと思うのですが、人によっては「古さ」が気になるかもしれません。「鄙び」と言い換えられる程度の古さなのですけど、大きなホテルの大浴場しか経験のないカップルだとちょっと厳しいかも。

お湯重視で、温泉大好きな2人にぜひ泊まっていただきたい宿です。

熊本県 人吉温泉 人吉旅館:16200円

熊本県の鹿児島との県境にある人吉温泉にある人吉旅館。まだレポートは書いていないのですが、既に2度泊まっているお気に入りの宿です。

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一つ前にご紹介した木屋旅館同様に、建物は有形文化財に指定されている歴史ある老舗旅館です。

人吉温泉は鮎が有名で夏が繁忙期なのですが、私は冬の静かな人吉が好きで2度とも冬に泊まっています。

お湯良し、食事良し、部屋良しのバランスの良い宿

歴史ある建物ですが隅々まで磨き上げられており、古さは感じられません。

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部屋は球磨川に面していて眺めも良く、座卓の周辺にはホットカーペットが敷いてあって、思わず寝転びたくなりました。

浴室は、男女別の大浴場と空いていればいつでも貸切可能な家族風呂が2つ。

大浴場は趣が異なる浴室で、時間帯で男女の入れ替えがあります。24時間入浴可能です。

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浴室自体は普通の浴室ですが、清潔で設備も整っており、そしてお湯は極上です!
源泉かけ流しで湯量も豊富なのですが、お湯はちょっと熱いです。私は冬に泊まるのであたたまりやすくてちょうどいいなと思っていますが。

2つある貸切浴室はこぢんまりとしており、仲良しのカップルでなければ一緒には浸かりたくないかもしれません・笑

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そのせいかわりといつも空いているのは良いですね。

食事も、工夫があっておいしかったです。

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馬刺しで乾杯。鹿児島のお宿だとあんまり日本酒置いてなかったりするのですが、熊本には日本酒あります!

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山女魚のお造りに河豚の天ぷら!と、鮎がない季節でも十分楽しめました。

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タジン鍋で黒豚を蒸した料理もおいしかった……。

また、こちらの宿の女将さんは韓国出身の方で(松田聖子似の美人で日本語ペラペラです)女将さん仕込みの韓国料理が食べられる「サムゲタン付和韓折衷会席プラン」も提供されています。韓国料理が好きな2人なら、温泉宿で韓国料理というのもなかなかいいのではないかと。

また、写真があんまり見栄えしないのでここには掲載しませんが、朝食のハーフバイキングで出る「馬肉カレー」が絶品です。大盛りで食べたいおいしさでした。

こんなカップルにおすすめ!:韓国料理好き!騒がしいのも嫌いじゃない2人

女将さんが韓国の方と言うこともあり、韓国から来られたお客さんが多いです。2度泊まりましたが、2度とも複数組いらっしゃいました。そして、人吉旅館は会場食なんですが、日本人のグループにはない騒がしさがあるんですよね・笑

なので「老舗旅館」だと思って静かな宿を求めてやってくると裏切られる可能性があります。女将さんも他のスタッフの方もサービスはとても良いので、それさえ気にならなければおすすめです。私は1人だし、雰囲気を気にするわけではないので別に気になりませんでした。

特に、温泉浸かって韓国料理!は、好きな方には楽しめるはず。この短い文章では人吉旅館の魅力を伝えられた気がしないので、近々レポート書きます!

群馬県 四万温泉 柏屋旅館:16300円

四万温泉の柏屋旅館は、女性の一人旅に人気の宿ですが、雰囲気がいい宿なのでカップルの旅行にも最適だと思います。

私が泊まったのは冬だったので、貸切露天風呂では雪見露天が楽しめました。

館内の雰囲気が良く、男女とも色浴衣が選べるのが楽しい

柏屋旅館の館内は、レトロモダンでおしゃれな雰囲気。いかにも女性が好みそうな感じです。

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チェックインすると男女共に色浴衣を選ばせてくれます。男性も選べるのはわりと珍しいサービスだなと。

お部屋は、私が泊まったのはシングルルームなので狭いのですが、雰囲気はとても良いお部屋です。

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恐らく、広めのお部屋もいい感じのお部屋なのではないかと。

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館内にはライブラリーもあってコーヒーも飲めます。本を借りて部屋でダラダラしながら読むのも良さそうですね。

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浴室は男女別の内湯と、空いていれば貸切で利用できる露天風呂が3つあります。
貸切風呂は午前1時~5時までのみ使用できませんが、比較的長い時間利用できるのでありがたかったです。内湯は滞在中いつでも利用可能です。

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夕食は部屋食で、やはり女性にウケの良さそうな、彩りの良い、野菜多めな料理が多く、味付けも繊細でとてもおいしかったです。〆の釜飯(赤城鶏と香茸)もとてもおいしかった……。

朝食は、和食・洋食・系列のカフェでのブランチから選べます。私は洋食を選んだのですが、焼きたてのパンが絶品でした。パンのお替わりができないのが本当に残念……。

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カップルなら朝寝坊して、カフェでブランチというのも良いですよね。
柏谷旅館さんのカフェにも何度も行ったことがあるのですが、とても雰囲気が良く、おいしいカフェです。

こんなカップルにおすすめ!:古民家カフェでまったりするのが好きな2人

温泉街でカフェを経営している宿だから、というわけではないのですが、柏屋旅館さんは全体的に古民家カフェのような雰囲気のある宿です。料理も、一皿がどーんと豪華で印象に残るタイプの料理ではなく、彩りよく健康にも良さそうな小皿が並ぶ感じです。

だから、男性の1人客だと人によってはちょっと馴染まないと感じることもあると思うのですが、女性と一緒の旅なら間違いのない選択肢になるかと思います。特に、古民家カフェでまったりするのが好きな人になら気に入ってもらえるのではないかと。

栃木県 那須温泉 大丸温泉旅館:17280円

栃木県の那須岳の山麓の宿「大丸温泉旅館」は、「日本秘湯を守る会」の会員宿でもあり、場所的には秘湯と言ってもいい場所にあるのですが、建物も新しくきれいで設備も整っており、料理もおいしく温泉もすばらしいという隙のない宿です。

特にお風呂については泉質の良さもさることながら「男女別の大浴場」「貸切風呂」のほか「広い混浴露天風呂」もあり、さらに部屋の風呂にも温泉があるという充実ぶり。

一人では予約がやや取りにくいので、私は友人と1回と彼氏と1回、合計2回これまで泊まっています。

食事はすばらしくおいしい、お風呂も超充実の隙のない宿

お部屋はいくつかの棟に分かれており、広さや設備も少しずつ異なるようですが、私が泊まったお部屋は広い和室で広縁も広く、マッサージチェアが置いてありました。

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このマッサージチェアがなかなか本格的なもので、もちろん無料で利用できるので彼氏はずっとここに座っていました……。

お部屋に付いている浴室も清潔な檜風呂で、このお風呂にも温泉が出ます!

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そして右の写真が、空いていればいつでも貸切利用できる貸切浴室です。清潔で広く、深夜でも利用可能なので、結局お部屋のお風呂にお湯はためなかったのですが、浴室まで行くのが面倒になったときなど、部屋風呂に温泉が出るのはいいですよね。

そして、大丸温泉の最大の特徴は、広い広い混浴の露天風呂。 

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こちらは混浴露天に彼氏と私しかいなくなったときに撮影したもの。
女性はもちろん男性の脱衣所にも、体に巻くためのタオルが使い放題で用意されているので、混浴ですが難易度はかなり低いと思います。

貸切風呂もいいですけど、こんな広い露天風呂に一緒に入れるのは混浴ならではなので、楽しかったですね。

大丸旅館さんは食事も本当においしいです。目にも舌にもおいしい。

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色とりどりの前菜は、どれも酒がすすむ味。

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山の中のお宿ですが、魚も新鮮でおいしかったし、当然のように野菜もおいしい……。

書いていたらまた泊まりに行きたくなってしまいました。

こんなカップルにおすすめ!:混浴を体験してみたい2人

大丸温泉旅館はお部屋も食事もお風呂も、ついでに東京からのアクセスも良いのにそこまで有名じゃない、人に言いたくないぐらい好きな宿の一つなんですが、特筆すべきはやっぱり「混浴初心者でも入りやすい、広い混浴露天風呂」ではないかと思います。

2回入りましたが、日帰り入浴を宿のチェックイン時間以降は受け付けていないこともあり、混浴露天風呂に、いわゆる「ワニ」的なマナーの悪い方もいませんでした。そこそこ料金が高い宿なことも、功を奏しているんでしょうね。

ちなみに、女性専用の露天風呂もあってそちらも十分に広いでの「混浴露天には入りたくない」女性もちゃんと楽しめますよ。 

熊本県 黒川温泉 歴史の宿 御客屋:17280円

黒川温泉の「御客屋」は、江戸末期に創業した、黒川温泉の宿の中でも最も歴史のある宿です。

自家源泉を持っており、黒川温泉の共同源泉と自家源泉の、異なる2つの泉質のお湯に浸かることができます。

私自身は1人で泊まり、実は気に入って1年後にリピートしているお気に入りの宿なのですが、恋人同士の旅行にもおすすめできる宿だと思います。

古民家移築の雰囲気ある部屋と自家源泉の浴室がすばらしい

私自身は1人で真冬に泊まりまして、6畳間のお部屋ですが必要な設備は十分に整っており、トイレも清潔で新しく何の不自由もありませんでした。

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私は一人旅だったので、お部屋でWi-Fiが使えればよりありがたいなーと思いましたが、カップルならそこまで重視するポイントではないかもしれませんね。
それと、部屋の洗面台にお湯が出ないので、夜に布団を敷いていただくタイミングで「朝の洗顔時にお使いください」と、飲用とは別にお湯の入ったポットを用意していただきました。朝風呂に入ったとき洗顔も済ませてしまうので、洗面所にお湯が出ないことは別に気にならなかったのですが、わざわざ用意してくれて親切だなと。

大浴場は4箇所あってすべて趣が異なり、男女で時間交代制となっています。
浴室はすべて23時から6時までの間は利用することができません。これだけは少し残念でしたが……。

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貸切浴室は2箇所あり、空いていれば内側から鍵をかけていつでも利用することができます。

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こぢんまりとした浴室ですが、御客屋さんの自家源泉が使われており、湯温もちょうどよく整えられていていました。

御客屋さんの自家源泉は鉄分が多く含まれているようで、お湯をためてから間もないときと、時間が経ってからでは色が変わってくるようです。

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左は2回目に宿泊したときの写真で、右は初めて宿泊したときの写真です。こんなに色が違うなんておもしろいですよね。

食事もおいしかったです!熊本ということで、馬肉を使った料理は特においしかった!

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長野でも山梨でも馬刺しはよく食べているんですが、熊本の馬刺しは本当にひと味違いました。肥後の赤牛のステーキも、もちろん絶品でした!

こんなカップルにおすすめ!:黒川温泉で湯巡りを楽しみたい2人

黒川温泉は入湯手形を使用した湯巡りに特に力を入れている温泉地です。

私も、行くたびに手形を購入して湯巡りを楽しんでいます。温泉街の雰囲気も良く、湯巡りの途中で一休みするのに良いお店などもありますので御客屋さんに泊まって、ぜひ湯巡りを楽しんでいただきたいです。

大分県 別府明礬温泉 小宿-YAMADAYA-:17280円

別府温泉の中でも明礬地区は、お湯の良さ、泉質の種類の多さでは別格ではないか?と思っています。「すぐ隣の宿なのに泉質がぜんぜん違う!」という、鳴子温泉でよくあるあの体験ができるのです。

明礬地区は湯治宿が多いのですが、YAMADAYAさんは(この表記はちょっと恥ずかしいけど……)元々は湯治宿だったのが、内装や食事を女性に好まれるように大きく変えて、現代的な宿としてリニューアルオープンした宿です。

居心地の良い部屋とすばらしいお湯、おいしい料理

こちらの宿も一人で2度泊まっているのですが(九州旅行は基本一人旅なんです…)部屋は快適でおしゃれだし、お茶うけが手作りのお菓子だったり、お部屋はアロマの香りが漂っていたりと、女性が好むポイントをしっかり押さえているなと思いました。

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部屋着は浴衣ではなく作務衣です。足袋ソックスもあり。
浴衣が好きな方も多いとは思いますが、個人的には作務衣のほうが、食事のときにお腹を締めつけないし着崩れないのでありがたかったです。

YAMADAYAさんには大浴場はなく、2つの貸切浴室を空いているときに鍵をかけて利用します。湯小屋は母屋とは別の建物になるため、サンダルを履いていったん外に出て利用します。玄関に貸切浴室の鍵が置いてあれば「空きあり」という印というわけで。

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全5室の宿なので、2度泊まりましたが「入りたいときに空いてなくて困る!」ということはそんなにありませんでした。

空いてなかったときは、目の前にある共同浴場の鶴寿泉に行って一風呂浴びて戻ってくると、ちょうど前の方が出たところだったり、という感じ。

湯小屋は昔からのものを修繕して使っているようですが、シャワーは新しいものが付いていますし、アメニティも天然素材のものにこだわって選んでいるようでいた。また、脱衣所内もきれいに改装してあるので、湯治宿や秘湯っぽいのが苦手な方でも抵抗なく入れると思います。

そして、この浴室のこぢんまりとした浴槽に満たされているお湯が、本当にすばらしいのです!!!

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緑礬泉と呼ばれている、薄緑のお湯。
明礬地区でもこの宿にしかないお湯です。またYAMADAYAさんは日帰り入浴を受け付けていないので、このお湯は宿泊者だけが楽しめる特権です……。

食事も、女性が好みそうなテイストが満載です。食前酒にはハート型の氷(お酒を冷やし固めたもの)が浮いていました。

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前菜も、和洋折衷でビールにもワインにも合うお味。

別府は海もすぐそこなのでお刺身も新鮮です。

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牛ほほ肉のポトフは、スプーンで肉が切れるほどの柔らかさでした。

朝食も野菜とフルーツたっぷり!

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「ポップオーバー」なる焼きたてパンがふわふわで、メイプルシロップをつけていただくと最高においしかったです。

こんなカップルにおすすめ!:洋風の食事が好きでお湯にこだわりある2人

夕食も朝食も料理がかなり洋風のテイストなので、いわゆる旅館の食事をイメージしていると驚いてしまうかと思います。特に朝食は「朝は和食がいい」派もいると思いますので、そういう場合はおすすめできません。

洋風テイストの食事に抵抗がなく、そして「お湯」にこだわりのある2人。やっぱりYAMADAYAさんの一番すばらしいところはこの宿に泊まらないと入れない「緑礬泉」だと思うのです。このお湯に浸かってみたいと思う、お湯にこだわりのある2人になら、きっと気に入ってもらえると思います。

山梨県 嵯峨塩鉱泉 嵯峨塩館:17280円

山梨県の大菩薩嶺の山麓にある嵯峨塩鉱泉 嵯峨塩館。大菩薩嶺の登山口に向かうバスの窓から眺めて「いつか泊まりたい……」と思っていた宿なのですが基本的に一人泊は受け付けておらず……。昨年末にようやく泊まってきました。

山梨の食材がてんこ盛りの食事が最高においしい!

嵯峨塩館は、古民家造りの宿ですが室内は広く、冬の宿泊だったのでこたつがあったのがうれしかったです。

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そして、入室後にお茶うけとして出された羊羹と柿が異様においしくて「この宿は当たりだ!」と確信しました。

浴室は、男女別の露天風呂付きの大浴場(時間帯で交換)と、空いていればいつでも鍵をかけて入れる貸切浴室が1つ。 

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鉱泉の湧かし湯ではありますが、ちゃんと温泉らしい香りもあり、いいお湯だと思いました。また、露天風呂は眼下に渓流を眺めることができます。冬以外の季節であれば新緑や紅葉の山を眺めることができそうでした。

貸切の浴室は内湯のみですがそこそこ広く、2人でもゆったりと入れそうです。

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お湯の温度も41度ぐらいの適温に調節されており、熱すぎたり温すぎたりすることはありません。また、入浴は深夜の間も可能だそうですが「宿で管理しているのは夜は10時半まで」とのことで。それ以降お湯が温くなってしまう、というわけではないようですが、入るときは気をつけて入ってくださいね、とのことでした。

さて、嵯峨塩館の料理、お茶うけをいただいたときに感じた直感があたり、すばらしかったです!
食事の時間は18時からと決まっており、食事処にて全組一斉にスタートします。

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ドリンクメニューも、山梨県産のお酒を中心に種類もいろいろと取りそろえてあり、特に、地ビールの「甲斐ドラフトビール」は、ここで初めて飲んだんですが、爽やかな香りがして非常に飲みやすいビールでした。何でも「大和葡萄酒」というワイナリーで醸造しているワインとのこと。買って帰りたくなりました。

もちろん、山梨県産のワインもさまざま取りそろえてあり、いつもは日本酒派の私も、この日はグラスワインをいただくことに。

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前菜から、馬刺しやアワビの煮貝など、山梨らしい料理が並びます。また、左側にある野菜スティックが、野菜の新鮮さ、味の濃さといい、ソースの味といい、異様においしかった……。

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ウズラのロースト。ウズラって初めて食べたかもしれません。味が濃くておいしかった……。

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最後に出てきたむかごのご飯がまた最高においしくて!お腹いっぱいなのにおかわりしてしまいました。

デザートもしっかりと手作り!
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しかも「すべてノンシュガーで、メイプルシロップの甘みで作っている」という本格的なデザートです。おいしかった。。。

食後には、談話室でお餅とコーヒーのサービスがありました。

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お腹いっぱいだというのに、囲炉裏で餅を焼くのが楽しくて、ついいただいてしまいます。

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朝食も、サラダに鶏団子鍋に、野菜たっぷりで良かったです。

こんなカップルにおすすめ!:おいしい食事とワインを楽しみたい2人

こちらの宿の料理は、ほとんど女将さん一人で作られているんだそうですが、きっと純粋に美味しい物が好きな女将さんなんだろうなーと思いました。

懐石料理のような見目麗しい料理ではありませんが、どの料理も一工夫ある味なんですよね。一人泊できないのは残念ですが、また親しい誰かと必ず泊まりたいと思っています。甲州ワインの種類が豊富だったので、ワイン好きな方には特におすすめできますね。

山梨県の中でも東京寄りの場所にあるので、東京からふらっと行きやすいのも魅力だと思います。

宮城県 青根温泉 湯元不忘閣:17820円

青根温泉の湯元不忘閣は、蔵王連峰の宮城県側の山麓にあり、かつて伊達政宗も逗留したという歴史ある宿です。

当時の面影を残す浴室もあるのですが、とにかく全体的に浴室の雰囲気がとても良い宿だなと思います。さらに、お湯も料理も良いです。

とにかく風呂がいいし食事もこだわりが感じられおいしい

「不忘閣」の客室棟は「西別館」と「不忘庵」があり、西別館のほうが湯屋にも近く室内も新しそうなのですが、じゃらんなどの旅行サイトでは西別館の予約はできないようです。少し値段は高くなりますが「西別館」に宿泊したい際は公式サイトからの予約が必要なようです。

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こちらは私が以前泊まった不忘庵のお部屋。部屋にたどり着くまで長い階段を登らなければならないのですが、部屋は広く快適で、高台の上に立っているため窓からの眺めも良かったですね。

湯元不忘閣のすばらしいところは、なんと言っても浴室、そしてお湯だと思います。

貸切利用できるのはこぢんまりとした半露天風呂の「亥之輔の湯」と、本物の蔵を改築して作られた「蔵湯」です。

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どちらの浴室も雰囲気抜群で、とくに「蔵湯」は荘厳な雰囲気すら感じます。

貸切利用ではなく、時間帯で男女が入れ替わる浴室の「大湯」も雰囲気がすばらしく、私はこの浴室が一番のお気に入りです。

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浴室を取り囲む石の枠のみだそうですが、伊達政宗公の時代から使われているものを今も残しているのだそうです。

個室食事処でいただく料理も大変おいしく、お酒のラインナップなどこだわりを感じられます。

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私はこちらの宿に2度泊まっているのですが、定番で毎回出てくる料理と、季節によって変わる料理があり、バランスが良いと思いました。

山の中の宿ではありますが、お魚も新鮮。

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白石蔵王名物の白石うーめんも、おかわりしたくなるおいしさでした。

仙台牛の鍋も、肉質も良く味付けも良く、お酒が進みます。 

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酢の物も、ありきたりのものでなく、洋皿風の盛り付けになっていてこだわりを感じました。味も、もちろん良かったです!

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デザートもすべて手作り!
懐石料理の旅館で、デザートが凝っているとうれしくなりますね。朝食も、品数豊富でおいしかったですよ。

こんなカップルにおすすめ!:雰囲気ある浴室が好きな2人

お部屋はまあ普通で「不忘庵に泊まるなら階段が長いことだけ覚悟して!」というところなのですが、それ以外は食事もお湯も最高なので多くの方に気に入っていただける宿だと思います。

どんなカップルにおすすめか?と考えるなら、やはり「浴室の雰囲気」にこだわりのある2人ではないかなと思います。お湯もとても良いので「お風呂重視で食事も良ければなお良し」という優先順位の人に最もおすすめです。

東北の宿ではありますが、不動閣のある白石蔵王は位置的にも東京寄りで、新幹線の「白石蔵王駅」もあるため交通の便が良いのも魅力の一つですね。

 

宮城県 遠刈田温泉 旅舘大忠:18360円

続いてご紹介する遠刈田温泉の旅館大忠さんは、一つ前にご紹介した「青根温泉 湯元不忘閣」から車で10分程度のところにある宿です。

不忘閣が「お湯&お風呂」重視なのに対し、大忠さんは「食事とお酒」重視の宿というところでしょうか。大忠のお湯もかけ流しでいいお湯なんですけどね!

基本的に1人泊の予約を受け付けていない宿なので、大忠さんには彼氏と一緒に2回泊まっています。2人ともかなり気に入ってしまった宿で、季節を変えてリピートしました。

部屋も快適で風呂も良いがとにかく食事が最高

大忠さんは、お部屋も広く新しく、マッサージチェアがあったりコーヒーメーカーがあったりと、とにかく快適です。

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「書庫」と呼ばれているライブラリースペースがあり、部屋に本を借りていって読んで良いとのことなんですが、漫画のラインナップがかなり充実していました。連泊しても楽しめそうです。(食べ過ぎて胃が死にそうだけど)

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部屋で一息ついたら、カウンターバーでウェルカムドリンクをいただきます。

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「生ビール」「スパークリングワイン」「ワインサワー」「烏龍茶」の4種類から選べます。ウェルカムドリンクを「到着してすぐ」のタイミングでなく「午後5時までいつでも好きなときに」いただけるというのは良い工夫だなと。ついてまず一風呂浴びて、それからビールをいただいてもいいわけですね。

旅館大忠の浴室は、まず男女別の大浴場があり、時間帯で入れ替えとなります。

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片方は露天風呂付き、片方は内湯のみですが雰囲気のある浴室でした。

そして、空いていればいつでも貸切利用可能な小浴室が2つ。

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カップルで入るのにちょうどいい大きさ!
窓を開けて半露天風呂状態にして楽しめるのも良かったです。

そして、お待ちかねの食事についてもご紹介したいと思います。
大忠さんの食事の売りの一つは、朝も夕も「おばんざいバイキング」がハーフバイキング形式でついており、野菜たっぷりのしみじみおいしいおばんざいを、通常のコースの合間にいただくことができます。

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特に肉じゃがが本当においしかったです。

メイン料理はいくつかの種類から選べるのですが、やはり仙台牛のステーキは間違いのないおいしさでした。

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入手困難と言われているお酒「十四代」が、いつでも在庫されているなどお酒のラインナップもかなり充実しています。

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夏に泊まったときは、〆のご飯が「鮎飯」で、これも感動的なおいしさでした。

ちなみに、〆も「鮎飯」と「白石温麺」の選択肢から選べたのですが、川魚が苦手でなければ鮎飯が絶対おすすめです。

そして、最高においしい夕食をいただいた翌朝にもサプライズが待っていました。

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朝食から山盛りの生ウニが!!
6月から8月の間だけ、石巻産の生ウニを出しているんだそうです。しかも、朝からスパークリングワイン飲み放題。。。

 朝から満腹……どころではなく、ほろ酔いになり、幸せな気持ちでチェックアウトしました。

こんなカップルにおすすめ!:とにかく美食を極めたい&量も食べれる2人

大忠さんの料理は、鮎を丸ごと炊き込んだりといった大胆な料理が多いのですが、とにかく「記憶に残る」料理だと思います。お酒の品揃えにもこだわりが感じられるし、飲んだり食べたりが好きな2人には特におすすめです。

また、おばんざいまでいろいろ試そうとすると特に、量が多くなりますから「おいしいものをたくさん食べたい」人たちに特におすすめですね。

「お湯が最高」な不忘閣さんと、「食事が最高」な大忠さんがすぐ近くにあるって、白石蔵王ってすごいところだなと思います。2泊3日の旅行で1泊ずつ泊まってこれたら、最高の旅になりますね。

岐阜県 山の旅舎 中尾平:19500円

奥飛騨温泉郷の新穂高温泉にある「山の旅舎 中尾平」は、大浴場がなく、すべての浴室を貸切で利用できる宿です。そして全6室の小規模な旅館ながら貸切浴室が6つあるというのがまずはすばらしいところ。

私自身は、西穂高岳登山の後に一人で泊まりました↓

実際泊まってみると、お湯もすばらしいし、食事も、いわゆる温泉旅館の食事とはひと味もふた味も違うこの宿ならではの料理を味わえるし、部屋もくつろげるしでかなり気に入ってしまいました。恋人同士で泊まるのもきっと楽しいと思うので、ご紹介したいと思います。

和洋折衷の部屋と料理、広々とした浴室は泉質も良い

お部屋は畳のスペースとじゅうたん敷きのスペースに分かれており、畳のスペースにはチェックインのタイミングから既に布団が敷かれています。チェックイン時から布団が敷かれていると部屋が狭く感じられることもありますが、こちらの宿の場合そんなこともなく、布団のスペースが「ベッドルーム」という感じ。

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宿の方はチェックアウトまで部屋に来ることはないので、昼からゴロゴロできて、カップルにぴったりの宿ではないかと思いました。

お茶やコーヒー類も豊富に用意されていましたので、コーヒーを淹れてロッキングチェアに揺られながらのんびりするのも良かったです。

一休みしたら浴室へ。

山の旅舎中尾平のお湯は、100度近い高温の源泉を熱交換などで冷まして利用しているそうです。かなり高温なので多少加水はしているそうですが、循環・消毒などはしていない、とても良いお湯です。

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内湯は空いていれば鍵をかけて貸切で利用します。広々とした浴室(おそらくかつては大浴場だったと思われる)が2つと、こぢんまりとした浴室が2つ。露天風呂も含めてすべてのお風呂が深夜でも利用可能です。ありがたい……。

とは言え、露天風呂はいったん宿の外に出て自然の中を歩いてたどり着くタイプなので、本当の深夜はちょっとこわいかも……。

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とても雰囲気のいい露天風呂でしたので、カップルならあえて夜に行ってみるのも楽しそうですね。

食事は、野菜たっぷりで味付けが優しい料理ばかり。

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主菜のローストビーフも絶品でした。

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トマトの中にそぼろが詰まっている蒸し物も、ちょっと意外な感じですけれどおいしかったです。

朝食は和風ですが、惣菜はやはり野菜たっぷり。

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七輪で炙っていただく油揚げが最高においしかったです。

f:id:happydust:20190517220427j:plainちなみに、朝食のうちのいくつかのおかずは、夕食時に希望を伝える選択制のおかずになります。このときは油揚げでなく「朴葉味噌」を選ぶこともできました。正直どちらも食べたかったです……。

こんなカップルにおすすめ!:しみじみおいしい山のごちそうを味わいたい2人

昼からゴロゴロできる居心地の良い部屋、すべての浴室が貸切浴室……と、間違いなくカップル向きの宿だと思うのですが(泊まった日も、私以外は全組カップルでした・笑)どんなカップルにおすすめかと言うとやはり、こちらの宿の特色である、ごてごてしていない野菜たっぷりの山のごちそうに心惹かれた人ではないかなと思います。

普通の温泉旅館の食事とはだいぶ趣が異なりますので、写真を見て興味を惹かれた方にはぜひ、泊まっていただきたいです。 

山形県 湯田川温泉 九兵衛旅館(くへえりょかん):19980円

ギリギリ2万円以内で宿泊可能な最後のお宿は、山形県の湯田川温泉にある「九兵衛旅館」さんです。2017年に泊まった宿の中で「一番料理がおいしかった宿」に選んだ宿でもあります。

こちらのお宿、私の実家のわりと近くにある宿なんですが、一度彼氏と泊まりに来て気に入ってしまい、その後帰省のついでに一人でも泊まりに来ました。

一人でも十分楽しめる宿ではありますが、本当に食事がおいしいので「この感動を誰かと分かち合いたい」という意味では、大切な人と一緒に泊まるのにこれほどいい宿はないのではないか、と思ったり。

お茶うけ、夕食、お酒、朝食、すべてが隙なくおいしい

お部屋は標準的な和室のお部屋で、設備も整っており快適で申し分ありません。

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お茶うけに置いてあったお餅とチョコレートがおいしいことにまず感動。お茶うけが手抜きなくおいしい宿って、食事もおいしいんですよね。

広縁もくつろげるスペースとなっており、お土産屋さんで買った地ビールをここで開けて乾杯しました。

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まず入室して一杯と。

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お風呂上がりにも一杯。 

浴室は、趣の異なる男女別の大浴場があり、時間帯で交代となります。

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一つの浴室には壁に金魚が泳いでおり、もう一つの浴室は露天風呂付き。

貸切風呂は、九兵衛旅館さんの館内に一つあり、空いていれば内側から鍵をかけて自由に利用可能です。

そのほかに、すぐ近くにある姉妹館の「珠玉や」さんの浴室も利用可能(夕食前など混み合う時間以外)となっているんですが、珠玉やさんは大浴場がない、貸切風呂を好きなときに貸し切って利用するタイプの宿なので、珠玉やさんでも貸切風呂が楽しめます。

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九兵衛旅館の貸切浴室(左)はそれほど眺めがいいとは言いがたいのですが、珠玉やさんの最上階にある浴室はちょっとした展望風呂になっていて、湯田川温泉の街並みを見下ろせたり、晴れていれば鳥海山の姿を湯に浸かりながら眺めることもできます。

さて、九兵衛旅館さんの一番すばらしいところはやっぱりお食事!

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お刺身?と眼を疑いたくなるような盛り付けですが、新鮮でおいしいお造り。

山形牛のステーキは、ちゃんと一番ちょうどいい焼き加減で焼いて持ってきてくださいます。

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3月に泊まったときは、〆のご飯がちらし寿司で、こちらもすばらしくおいしかったです。

朝食は、雪(に模した氷)で冷やされた小松菜の野菜ジュースで始まり、見た目にも楽しませてくれます。

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野菜サラダも新鮮な野菜に海老までついていてゴージャス!ドレッシングもおいしくて、やはり食事のおいしい宿はサラダまで手抜きなしなんだなと感心しました。 

こんなカップルにおすすめ!:とにかく質の高い料理を求める2人

サービスも風呂も部屋も良い宿ですが、九兵衛旅館さんの最も素敵なポイントはやはり「毎月内容がガラリと変わる料理」です。

盛り付けや演出も凝っていて、庄内の味覚を最大限に楽しませてくれる宿だと思います。お酒も山形の地酒にこだわって豊富に揃えられているので、何度行っても飽きることがありません。
東京からだとあまり交通の便のいい場所ではないのですが(飛行機ならわりとすぐだけど)この宿に泊まるために、庄内を旅の目的地に選んでもきっと後悔しないと思うので、食いしん坊な2人にはぜひ泊まっていただきたいです。

【番外編】2食付き1人2万円台で宿泊できる最強の宿 2軒

記事のタイトルは「2万円以下で泊まれる宿」としましたが、2万円台で泊まれるすばらしい宿を2軒だけ、番外編としてここでご紹介させてください。もちろん、宿泊費2万円以上の宿ですばらしい宿はもっとたくさんあると思うのですが、そんなに泊まる機会がないので私がご紹介できるのは2軒だけなんですよね……。

岐阜県 料理旅館 奥飛騨山草庵 饗家(きょうや):22140円 

奥飛騨温泉郷の新平湯温泉にある「草庵 饗家」さんは、全5室の小規模な旅館ですが、料理、特に「飛騨牛」に強いこだわりを持つ宿です。

彼と2人で最初は12月に泊まり、料理がかなり良かったので翌年の夏にも泊まってしまいました。

飛騨牛の炭火焼きはボリュームもたっぷりで最高!お湯も良し

饗家さんは古民家を改築した建物で、お部屋は一部屋ごとに趣が異なります。

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室内は清潔で設備も整っており、何の不満もありません。寝具にこだわっており、敷き布団は「医療用に開発された 快圧コンフォート敷き布団」だそうで、ものすごく寝心地が良かったです。 

浴室は4ヶ所あり、空いていればすべての浴室を貸切で利用できます。
母屋に2ヶ所、離れに2ヶ所の浴室があり、母屋の浴室は24時間入浴可能でした。 

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こちらが母屋の浴室。広めの明るい内湯に、こぢんまりとした露天風呂がついています。だいたい同じ作りの浴室が2つある感じ。

離れの浴室は深夜は入浴できないのですが、こちらのほうが露天風呂は広く、開放感があります。

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小さな内湯もついていますが、離れは露天風呂がメインですね。
制限時間も特にないので、山を眺めながらのんびりとつかっていました。

お風呂上がりには「湯上がりギャラリー」で一休み。

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手作りのアイスクリームとコーヒーを無料でいただけます。

お待ちかねの食事は、個室食事処で。

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夕食も朝食も、中央に小さな囲炉裏がついている掘りごたつを囲んでいただきます。
前菜は季節の野菜が使われており、味も繊細かつ盛り付けもきれい。

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飛騨牛は美しくサシが入っており、堪えられないおいしさ……。
お肉は追加料金でお替わりも可能なんですが、お腹いっぱいなのにも関わらずお替わりしようか真剣に迷ってしまいました。
卓上で焼いていただくステーキは温泉宿の夕食の定番メニューですが、これまで食べたなかで饗家さんの飛騨牛の炭火焼きが一番おいしかった、と現時点では思っています。

〆のご飯は「湯葉ときくらげの炊き込みご飯」これもおいしかった!

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デザートも凝っていたのがうれしかったです。

夕食でかなりお腹いっぱいになったというのに、部屋に戻ると岩魚の押し寿司が夜食として置いてあったり。

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朝食には当然、奥飛騨名物朴葉味噌が出ますし、胃の容量が2倍欲しい宿でしたね……。

こんなカップルにおすすめ!:最上級の飛騨牛を味わいたい2人

部屋・風呂・そして料理、すべての面でレベルの高いお宿なのですが、やはりこちらの宿の一押しは飛騨牛です。

最上級の飛騨牛を味わってみたい2人に、ぜひおすすめしたいです。それと、日本酒を始めとしたお酒のラインナップにもかなりこだわりが感じられましたので、お酒好きな2人にも楽しんでもらえると思います。

神奈川県 湯河原温泉 加満田:27000円

神奈川県の奥湯河原温泉にある「加満田」は、東京からかなり近いところにある温泉地ですが、周辺は緑豊かで、ゆったりと時間が流れていくのを感じられる「大人の宿」です。

私は、新緑の季節に1人で宿泊したのですが、1人でも、親しい相手と2人でも、それぞれに楽しめるだろうなと感じました。

風呂・部屋・料理・接客いずれも質が良くて大げさじゃない

湯河原駅からバスで奥湯河原に向かい、終点のバス停から少し歩くと見えてくる、緑に包まれた宿が旅館加満田です。

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歴史あるお宿で、部屋自体は新しくはありませんが、清潔で、どこもかしこもきちんと手が入っているのが見てとれるお部屋です。

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部屋についている内風呂にも温泉が出るのがすばらしい……。 

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お風呂上がりに広縁で、外から入ってくる風を感じながらビールを飲んだのが最高でした。

浴室は、時間帯で男女が交換になる大浴場と、空いていればいつでも貸切利用できる露天風呂が2つ。

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大浴場は内湯のみですが、自然光がたくさん入ってきて、大きな窓から緑を眺められる気持ちの良い浴室でした。

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貸切露天風呂は2つの露天風呂が隣合っているのですが、浴槽に浸かって眺める景色がかなり異なるので、できれば早めにチェックインして2つとも入りたいところ。

お湯は熱めですがとてもいいお湯です。

食事は朝夕共にお部屋に運んでいただきます。 

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派手さはないのですが、どの皿も盛り付けが美しく、味も上品でしみじみおいしいものばかり。

山菜の季節だったので「春の味覚満喫」プランで申し込んだのですが、プランにつく山菜の天ぷらはかなりボリュームがあり、おいしかったです。

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〆のご飯もおいしかった……。
派手さはないので若い人にはもしかしたら物足りないかもしれないですが、すべてが押しつけがましくなく、心からくつろげる宿でした。

こんなカップルにおすすめ!:東京の近くでのんびりしたい、大人な2人

加満田さんは「上質な宿」「本物の宿」という言葉が似合う宿だと思います。

東京の近くで週末を、ゆったりのんびり過ごしたいんだけど、流行りのデザイナーズ旅館みたいなのは何か違うんだよなあ……という、大人な2人にぜひおすすめしたいです。

宿泊料金は安くはありませんが、東京近辺にお住まいの方なら交通費はそれほどかかりません。本当の意味で贅沢な時間を味わえる宿だと思います。 

ちょっと奮発して泊まる宿もそれはそれで良い

前回は1万5千円以下で泊まれる宿14軒、今回は1万円台後半で泊まれる宿12軒と2万円台で泊まれる宿2軒をご紹介しました。

リーズナブルに泊まれる宿もすばらしいですが、本稿でご紹介したお宿も、私が実際泊まってみて「お値段以上の満足感」を味わえたと感じた宿ばかりです。

ちなみにですが、前回ご紹介した14軒中10軒、そして今回ご紹介した14軒中8軒に、私は2回以上リピートして泊まっています。

1回しか泊まっていない宿も「また泊まりたい」と思っている宿ばかりなので、あまりおすすめしてしまうとライバルが増えて予約が取りにくくなってしまうかも……とも思うのですが、いい宿には繁盛してもらって長くいいサービスを継続してほしいというのが私の願いです。なので、お読みいただいて、いいなと思う宿があればぜひ泊まってみてほしいなと思います。

*1:ウニは季節限定です。