温泉ブログ 山と温泉のきろく

山好き女子の温泉と食と山旅の記録です。

山と温泉のきろく


※当サイトのリンクにはプロモーションが含まれます

上高地に最も近い通年営業の宿 中の湯温泉旅館宿泊記と焼岳登山レポート

中の湯温泉旅館

中の湯温泉は、上高地に最も近い通年営業の宿です。
しかもかけ流しの温泉付きで、露天風呂からは穂高の峰を眺めることもできます。

f:id:happydust:20171011010621j:plain

宿泊料金は格安ではありませんが、上高地の中心部にあるホテルに比べるとかなり割安ですし、ハイシーズン以外は1人でも宿泊できるのがすばらしい♪
秘湯を守る会の会員宿です。

季節を変えて、これまでに3度ほど宿泊している中の湯温泉旅館について、レポートしたいと思います。

焼岳の登山口でもある中の湯温泉は、上高地散策・焼岳登山前後の宿泊に最適な宿

中の湯温泉に行ったことがなくとも、上高地に行かれたことがある方なら誰しも「中の湯ってなんか聞いたことあるな」と思われるのではないでしょうか。

上高地に向かう途中のマイカー規制区間である「釜トンネル」の直前にあるバス停が「中の湯」なんですが、実は「中の湯」バス停で下りてもすぐそこに旅館があるわけではありません。

1998年に、中の湯温泉旅館が現在の場所に移転する前は、もっとバス停に近いところに宿があったそうなのですが、現在はバス停から徒歩だと50分ぐらい登ったところに宿があります。

バス停のすぐそばには売店と、「卜伝の湯」という、やはり中の湯温泉で管理している小さな洞窟風呂があるのですが、私はそちらには入ったことがありません。いいお湯だと聞くのですが、狭い洞窟風呂ってなんだか息苦しそうで、あまり魅力を感じなくてですね。。。

バス停から徒歩50分の距離ですので、宿泊の際は宿の方が車で迎えに来てくれます。
バス停に到着する時刻を前もって知らせておくか、バス停に着いた時点で、売店で迎えを呼んでもらえばOKです。売店はたまに人がいない時間帯もあるようなので、バスに乗る前に電話をしておいたほうが安心かと。

f:id:happydust:20171011012329j:plain

迎えの車に乗ってつづら折りの細い急勾配を上っていくと、10分足らずで宿に到着します。あまり広くないわりに案外交通量が多い道なので、徒歩では行かないほうが賢明ですね。。。

f:id:happydust:20171011012556j:plain

庭にあるこの巨木はいったい……。

巨木の側には中の湯温泉の歴史が書かれた石盤がありました。

f:id:happydust:20171011012539j:plain

中の湯温泉旅館が現在の場所に移転したのは、安房トンネル工事時の水蒸気爆発事故が原因なんですね。
巨木は「トンネル工事と旅館の新築によって失われた自然に対する謝罪と感謝の意を込めたモニュメント」とのこと。

98年に現在の新しい建物で営業開始しているということは、現在の場所に建ってだいたい20年弱というところでしょうか。

秘湯を守る会の会員宿とは言え、 いくつかの棟に分かれた比較的大規模な旅館です。

f:id:happydust:20171011012622j:plain

ちなみに、中の湯温泉旅館のすぐ近くには「新中の湯ルート」という焼岳の登山ルートの登山口もあります。
以前、そのルートを使って登山をしたこともあるので、記事の後半で簡単に紹介したいと思います。

こちらは、中の湯温泉の正面に見える山並み。紅葉時期を少し過ぎた11月初旬に宿泊した際に撮影しました。

f:id:happydust:20171011012642j:plain紅葉期であれば、宿の目の前から美しい紅葉が眺められそうですね。

では、さっそくチェックインしたいと思います。

f:id:happydust:20171011012652j:plain

 

フロントで記帳すると、大きな窓から光りがたくさん入る、明るいロビーに通されます。

f:id:happydust:20171011012723j:plain

晴れていればこの窓から、穂高の峰を眺めることができます。

こちらのロビーでまずはほうじ茶とお菓子をいただき、それから部屋に案内してもらいます。 

f:id:happydust:20171011012752j:plain

 

 こちらは、ロビーでいただける有料のドリンクメニューです。

f:id:happydust:20171011012735j:plain

ちなみに、このときはネット予約特典でホットコーヒーの無料券をいただいたので、チェックアウト後に送迎バスを待つ間にいただきました。 

f:id:happydust:20171011012814j:plain

中の湯温泉旅館は上高地や松本駅までの送迎もしている

実は、中の湯温泉旅館では最寄りのバス停への送迎を随時行ってくれるのはもちろんでのこと、時間は限定されていますが「上高地バスターミナル」までの送迎も1日に数回行っています。

また、1日に往復1回のみですが松本駅までの送迎も行っているのです。
迎えは14時45分に松本駅発で、送りは12時30分に中の湯発です。迎えはやや時間帯が遅めなので利用したことがないのですが、今回、宿から松本駅まで送っていただきました。

ただ、送迎利用であってもチェックアウトは10時から延びるわけではないので、チェックアウト後はバスが出る時間まで2時間少々、ラウンジでコーヒーをいただきながらのんびりしていました。

上高地から松本駅までは、路線バスを利用すると2000円以上かかるため、無料送迎があるのはかなりお得だと思います。

【部屋】★★★☆ 清潔な室内だが、冷蔵庫がないのとテレビの映りはやや残念

中の湯温泉旅館の客室は値段の高いほうから順に「かすみ」「穂高」「焼」という3つの棟に分かれています。

ざっくりですが、2食付きで2名で宿泊した場合の1名の料金が「かすみ」で19000円、「穂高」で15000円、「焼」で12000円という感じでした。(曜日によって多少異なります)

f:id:happydust:20171011013327j:plain

「焼」は、トイレと洗面所が共同で、旅行サイトなどでは「登山者向けの部屋」として紹介されています。 

一番高い「かすみ」の部屋は、トイレ・洗面付きの8畳の和室なのですが、穂高の峰が部屋の窓から眺められるほか、夕食は部屋食で部屋に冷蔵庫がある、などの違いがあるようです。

「穂高」と「焼」は朝夕ともに会場食で、冷蔵庫があるのは大人数で泊まる用の広い部屋のみです。

今回宿泊したのは、価格帯としては真ん中の「穂高」の部屋です。 

f:id:happydust:20171011013351j:plain

館内は古さはまったく感じられず、とてもきれいです。

こちらの部屋に泊まりました。2階の215号室です。

f:id:happydust:20171011013403j:plain

お部屋まで、宿の方に案内していただきました。

こちらです。 

f:id:happydust:20171011013417j:plain

 

6畳間のシンプルな和室です。

f:id:happydust:20171011013428j:plain

 

洗面所はトイレと同室の作りですが、きれいです。

f:id:happydust:20171011013502j:plain

特別なアメニティはありませんが、ハンドソープ付き。

 

f:id:happydust:20171011013514j:plain

トイレはウォッシュレットではないものの、ウォームレットではありました。

浴衣、羽織、バスタオル、タオル、歯ブラシの基本のセットは揃っています。 

f:id:happydust:20171011013534j:plain

 

液晶テレビと電話。

f:id:happydust:20171011013550j:plain

 

しかし、テレビをつけるとかなり映りが悪くてびっくり!

f:id:happydust:20171011013630j:plain

今どきこんな映りのことってあるのかしら?と思ったのですが、中の湯温泉旅館は、今もアナログ放送なんだそうです。ちょっとびっくりした。

まあ、山奥と言えば山奥なんですが、マイカー規制区間外で、普通に車で来れる場所なのでね。。。

ちなみに、docomoに関して言えば携帯の電波はまったく問題なくあります。
ただそのせいか、室内は特にWi-Fi対応はしていないようです。Wi-Fiのパスワードが室内の小冊子に書いてあったのですが「利用はロビーで」とのことでした。

お茶セット。お茶請けにウエハース系のお菓子。

f:id:happydust:20171011013608j:plain

ポットが湯沸かし機能付きでないのはちょっと残念でしたが。。。

持参したドリップパックでコーヒーを淹れて、お茶受けと一緒にいただきました。

f:id:happydust:20171011013619j:plain

 

今回宿泊した「穂高」棟の2階の窓からも、穂高の峰が本来は見えるはずなのですが……この日は雲がかかっていました。

f:id:happydust:20171011013659j:plain

 

夕食は会場食でしたので、食事中に布団を敷いていただき、部屋に戻るとこんな感じになっていました。

f:id:happydust:20171011013713j:plain

6畳間でも1人なら、布団を敷いても十分スペースに余裕がありますね。
朝食時の布団上げはなかったので、チェックアウトまでゴロゴロしていました。

「穂高」のお部屋は1階の8畳の部屋には冷蔵庫があるそうなのですが、2階の6畳の部屋には冷蔵庫がありません。

なので、ビールを買ってきても冷やせないので、館内で購入するか、部屋でお酒を注文したほうがいいでしょう。

f:id:happydust:20171011080544j:plain

室内においてあった飲み物と別注料理のメニューはこちら。
秘湯を守る会の会員宿なので「秘湯ビール」も置いています。
山菜の季節に宿泊するなら、山菜の盛り合わせや天ぷらの盛り合わせもいいですねえ。

館内には自動販売機があり、ソフトドリンクとお酒が購入できます。

f:id:happydust:20171011013752j:plain

大浴場の前にあるお休み処のようなスペースに自動販売機はあります。

 

ビールはキリンの一番絞りとラガー。

f:id:happydust:20171011013805j:plain

そしてスーパードライです。

f:id:happydust:20171011013820j:plain

価格もラインナップも一般的な旅館という感じですね。

ソフトドリンクはコカコーラの物がそろっています。

f:id:happydust:20171011013830j:plain

では、お休み処まで来たついでに、お風呂のほうも紹介したいと思います。 

【風呂】★★★★☆ ほんのり硫黄の香りのするかけ流しの湯。設備も問題なし。

中の湯温泉の浴室は、大浴場が2つと貸切風呂が1つあります。

f:id:happydust:20171011013740j:plain

チェックイン~夜10時までは、手前の大浴場が男湯、奥の大浴場が女湯です。

まずは、奥の大浴場に行ってみたいと思います。

f:id:happydust:20171011074110j:plain

 

脱衣所は、脱衣カゴが並んでいるシンプルな造りですが、清潔に整えられていました。

f:id:happydust:20171011071943j:plain

 

洗面所には特にアメニティの類いはありませんが、固形石けんと。

f:id:happydust:20171011074140j:plain

 

ちゃんと使えるドライヤーが2台置いてありました。十分ですね。

f:id:happydust:20171011074154j:plain

白いのと赤いの。 

f:id:happydust:20171011074207j:plain

では、まずは浴室へ。

浴室には、L字型に2つの浴槽があります。

f:id:happydust:20171011074241j:plain

 

湯口はこんな感じで、岩の隙間からお湯が、右と左の浴槽に流れ込んでいます。

f:id:happydust:20171011074337j:plain

 お湯の成分で、湯口に白い結晶がついていますね。

f:id:happydust:20171011074352j:plain

2つ浴槽があるので、温度が異なるのかなと思いましたが、そういうわけではなかったようで、2つの浴槽の湯温はほとんど同じでした。
お湯はほんのりと硫黄の香りが感じられる、とてもいいお湯です。

洗い場は8つぐらいあり、数も十分。 

f:id:happydust:20171011074253j:plain

ちょっとこのときは乱れてましたが。。。清潔感は問題ないです。

シャンプー・コンディショナー・ボディシャンプーと固形石けんが置いてあります。

f:id:happydust:20171011074306j:plain

シャンプー類は黒糖の成分入り、だとかで、そんなに悪くないものでした。

では、露天風呂に行ってみたいと思います。

f:id:happydust:20171011074437j:plain

露天風呂は内湯から直接行けます。
岩作りのよくある感じの露天風呂ですが、お湯は適温で、やはり硫黄の香りのするいいお湯です。

実は、チェックイン時に女湯になっている奥のほうの浴室は特に見晴らしはよくありません。 

f:id:happydust:20171011074417j:plain周囲は完全に塀に囲われている感じ。まあ、それでも外で入る温泉は気持ちがいいものですが。

岩の隙間が湯口になっています。

f:id:happydust:20171011074459j:plain

湯量豊富でお湯も新鮮。空いていていいお湯でした。ひとしきり湯浴みを楽しんであがります。

大浴場の一番奥にある貸切風呂もちょっと覗いていきます。

f:id:happydust:20171011071957j:plain

黄色いのれんがかかっているのが貸切風呂。
空いていれば中から鍵をかけて、チェックアウトまでいつでも入れます。

入るとまず、脱衣カゴと洗面所が。

f:id:happydust:20171011074535j:plain

 

貸切風呂のドライヤーも、普通に使えるドライヤーです。

f:id:happydust:20171011074521j:plain

 

貸切浴室はこんな感じ。

f:id:happydust:20171011074545j:plain

小さめの浴室と洗い場、家族風呂という感じです。

f:id:happydust:20171011074627j:plain

お湯も大浴場と同じなので、大浴場が空いていれば無理して入ることはないかもしれませんが、家族連れやカップルで泊まる際は貸切風呂が無料でいつでも使えるのはいいですよね。

 

f:id:happydust:20171011074610j:plain

洗い場の設備も、大浴場と同様に整っていました。

最後に、夜10時以降女湯になる手前のほうの大浴場について紹介したいと思います。 

f:id:happydust:20171011074945j:plain

脱衣所の作りは、先に紹介したもう1つの大浴場と同じです。

内湯がL字型に2つ並んでいるのも同じ。

f:id:happydust:20171011074652j:plain

洗い場、泉質も同じです。

そこまで一緒ならわざわざ浴室を交代する意味はあるのか……と思われるかもしれませんが、露天風呂がちょっと違うんですよね。

f:id:happydust:20171011074702j:plain

内湯から階段を下りて露天風呂へ。

 

岩造りの浴槽はまあ、同じ雰囲気なのですが。

f:id:happydust:20171011074717j:plain

 

うーん、この日は曇っていてちょっと違いがわかりにくいですね。

f:id:happydust:20171011074736j:plain

 

実は、浴槽の向こう側の雲が晴れればこんな感じで!

f:id:happydust:20171011074752j:plain

 

美しい穂高の峰を、露天風呂からも眺めることができるのです。

f:id:happydust:20171011074813j:plain

ただ、本当にちがいはこれだけなので、眺望にこだわりのない方や、曇りの日はあまり浴室を交換した意味は感じられないかもしれません。

露天風呂の湯口からは、ほんのり硫黄の香りのする源泉が絶え間なく流れています。

f:id:happydust:20171011075004j:plain

よいお湯でした。
雨が降ると露天風呂に屋根はないので、曇りではありましたが雨は降ってこなくてよかったです。

浴室の外に源泉分析表や使用状況が掲示してありました。

f:id:happydust:20171011075056j:plain

 

源泉53度、使用位置で42度の単純硫黄泉です。 

f:id:happydust:20171011075106j:plain

加水していますが、加温・循環・消毒はなし。
実は、以前来たときのほうが硫黄の香りが強かったように思ったんですが、前回宿泊したのは11月で、今回は6月下旬でしたから今回のほうが加水が多かったのかもしれないですね。

 

f:id:happydust:20171011075118j:plain

あれ、さっきの紙には消毒なしとあったけれど、こちらには「殺菌剤を入れている」との表示が……。

なんとなく、こっちの表記のほうが新しそうなのできっと殺菌剤は入れているんでしょうね。

とは言え、かけ流しの新鮮なお湯をチェックインからチェックアウトまで深夜でも好きなときに楽しめ、いつでも利用できる貸切風呂もあるというのは、かなり満足度が高いと思います。

中の湯温泉旅館の日帰り入浴について

旅館の大浴場では、昼の12時から17時まで日帰り入浴を受け付けています。料金は大人700円、子供350円で制限時は特にありません。
設備の整った浴室で、日中は空いていることが多いので、車で来た方なら上高地の帰りに立ち寄るのも良いのではないかと思います。

ちなみに、浴室は「夜の10時」と「宿泊客のチェックアウト後」に1日2回交代するようなので、女性の方は日帰りで立ち寄ると露天風呂の景観が良いほうの浴室には入れません。

また、公共交通機関利用の場合は、中の湯のバス停から徒歩で来ることが難しい立地なので、日帰りで立ち寄るのはあまり現実的ではないような気がしますね。

【食事】★★★★ 山の温泉宿の基本のような食事。朝食の朴葉味噌がうれしい。

最も値段の高い「かすみ」の棟に泊まった場合は部屋食ですが「穂高」「焼」に宿泊した場合は朝夕ともに食事処での食事となります。

夕食前にお風呂に行く際に、エレベーターホールに利き酒セットの紹介がしてあるのを見つけました。

f:id:happydust:20171011075154j:plain

おお、すべて純米酒の利き酒セットか……なかなかいいじゃないの、頼もうかな。
と思ったら「17時30分までにフロントへお申し込みください」との但し書きが!

なんと、利き酒セットは食事が始まる前に申し込まなければ注文できないんですね。気づいてよかったです。17時30分前に部屋にもどり、内線でフロントに利き酒セットを注文しました。

食事処は1階のロビーの奥にあります。

f:id:happydust:20171011080159j:plain

 2人掛けと4人掛けのテーブルが並ぶ食堂です。

f:id:happydust:20171011080225j:plain

ありがたいことに私は、一番端っこでかつ、窓際の席でした。

この日はやや曇っていて山はよく見えませんが、1人なので端っこの席が気楽ですし、外を眺めながら食事をいただけるのもうれしいです。

f:id:happydust:20171011080241j:plain

こちらがドリンクメニュー。
内容は、部屋にあったものと同じですが、たしかに利き酒セットの表示はない!

f:id:happydust:20171011075930j:plain

1合から注文できる日本酒が1種類しかないのは少し残念ですが、日本酒の種類もそれなりにあります。

720mlを飲みきれるなら、季節限定の日本酒もあるようです。

f:id:happydust:20171011080008j:plain

特別料理のメニューもありました。

f:id:happydust:20171011075951j:plain

ということは、利き酒セットは夕食前の注文じゃないとダメだけど、別注料理はここに来てから頼んでもいいということでしょうか。なんだか不思議な。。。

「利き酒セットを承っておりますが、すぐにお持ちしてよろしいですか?」と聞かれたので、先にグラスで一杯だけビールをいただくことにしました。
部屋に冷蔵庫がないので、この日は冷たいビールをまだ飲んでいなかったのです。

普段はあまり好んでは飲まない、アサヒスーパードライですが

f:id:happydust:20171011080047j:plain

とは言え、風呂上がりの一杯はおいしい!

こちらがお品書きです。

f:id:happydust:20171011075230j:plain

 

着席時の席はこんな感じ。焼き物やお蕎麦は後から持ってきてくれました。

f:id:happydust:20171011080317j:plain

 

先付け。雪笹(ゆきざさ)の鱈子マヨネーズ。

f:id:happydust:20171011075246j:plain

雪笹って初めて食べるかも。クセがなく食べやすかったです。

煮物は鱧です。

f:id:happydust:20171011075558j:plain

このあたりで最初のビールがなくなったので、利き酒セットを持ってきてもらうことに。

f:id:happydust:20171011080016j:plain

「超甘口」「辛口」「やや辛口」という組み合わせもいいですね~。

来ましたよ!

f:id:happydust:20171011080126j:plain

超甘口の帰山はどんなもんかなと思っていたのですが、案外料理にもよく合っておいしかったです。

やはり、お刺身は日本酒でいただきたかったんですよね。サーモンです。

f:id:happydust:20171011075621j:plain

つまの大根もサラダ仕立てになっていておいしくいただきました。ただの大根だと、残してしまったりするんですけどね。。。

そして鴨鍋!ビールがなくなったあたりで火をつけていただきました。

f:id:happydust:20171011075642j:plain

鴨特有の赤ワインのような肉の色が食欲をそそりますねー。

火が通ってきましたよ♪

f:id:happydust:20171011075656j:plain

 

岩魚の塩焼き。

f:id:happydust:20171011075729j:plain

岩魚そのものもおいしかったんですが、付け合わせのミョウガと、なつめを甘く似たものがとてもおいしかったです。甘口の日本酒に合いましたね。

 こちらは茶碗蒸し、かと思いきや「豆乳蒸し」だそうです。

f:id:happydust:20171011075740j:plain

食べ進めていくとカニの身がぎっしり入っていて、なかなか豪華でした。

おしのぎのぶっかけそば。

f:id:happydust:20171012220324j:plain

食べ始める前にちょっとかき混ぜてしまいましたw
もう食事も後半なので、ちょっと酔っていますね。

ご飯とお味噌汁とお漬け物を〆に。

f:id:happydust:20171011075825j:plain

かなり岐阜県との県境に近いですが、中の湯温泉は長野県内ですからね!
漬けものは鉄板の野沢菜漬けです。おいしい。

デザートに「ゼリーチーズ」とやらとほうじ茶をいただき、ごちそうさまでした!

f:id:happydust:20171011075850j:plain

派手さはないものの、どれもおいしかったです。

すっかり酔ってしまったので、ロビーで一休みしてから部屋に戻ります。

f:id:happydust:20171011080301j:plain

実は、今回と前回は「穂高」の部屋に泊まりましたが、最初にこちらの宿に宿泊した際は最も安い「焼」の部屋に宿泊したんですよね。
「焼」の部屋のときは、食事の満足度も実はあんまり高くなかったんです。
食事処も、今回は席と席の間に十分余裕があってのんびり食べれましたけど、そのときは今回とは別の部屋で、席と席の間もちょっと狭くて落ち着かない感じでした。
まあ「登山者向けの部屋」と謳うぐらいなので、そういうことなのかもしれませんが「旅行」っぽさを味わうなら「穂高」か「かすみ」の部屋に泊まったほうがいいかと思います。

翌日の朝食も、同じ席でいただきました。

f:id:happydust:20171011080403j:plain

 

魚の横についているふき味噌がおいしくて、朝からお酒が飲みたくなりました。 

f:id:happydust:20171011080415j:plain

総菜もすべて、上手な味付けでおいしかったですね。

卵料理はだし巻き卵です。

f:id:happydust:20171011080429j:plain

 

ご飯とお味噌汁。

f:id:happydust:20171011080437j:plain

 

そして、朴葉味噌です!

f:id:happydust:20171011080450j:plain

朴葉味噌は岐阜県の名物というイメージなので、中の湯温泉旅館は長野県松本市だから本当は地の物とは言えないのかもしれませんが、朴葉味噌はおいしいのでかたいことは言いっこなしということで。

鍋の中は、出来たての自家製豆腐でした。

f:id:happydust:20171011080501j:plain

温かく、甘みがあっておいしかったです。

朝食も、朴葉味噌や自家製豆腐など印象的な一皿もあり、満足度が高かったと思います。

11月初旬、ハシゴ撤去直前の焼岳登山レポート

せっかくなので過去の焼岳登山についても簡単にレポートしたいと思います。

f:id:happydust:20171012223526j:plain

早朝、さわやか信州号で上高地バスターミナルへ到着しました。
11月初旬でしたので3000メートル峰の山頂付近は既に白くなり、上高地も早朝はかなり寒かったです。

f:id:happydust:20171012223751j:plain

梓川沿いを、穂高の峰を眺めつつ焼岳登山口へ向かいます。

f:id:happydust:20171012223825j:plain

穂高岳も山頂付近は白くなっていますね。

f:id:happydust:20171012223855j:plain

梓川付近の樹木には霧氷も見られました。

f:id:happydust:20171012223928j:plain

登山口へ到着。私はネット経由で提出することがほとんどですが、こちらで登山計画書も提出できます。もちろん、上高地のビジターセンターで出してくることも可能です。

f:id:happydust:20171012224101j:plain

登山口からしばらくは、車も通れる広い道を歩いていきます。

実は、上高地から焼岳に登る登山道は11月の文化の日ぐらいから5月中旬までの間、閉鎖されます。

というのは、登山道に掛けられているハシゴが、雪の重みで壊れてしまわないように冬の間は撤去してしまうから、なんだそうですが。

登山道に入ると、たしかに何箇所かハシゴがかかっていました。

f:id:happydust:20171012224429j:plain

うん、たしかにあそこをハシゴなしで上るのはちょっときつそうだな。

 

f:id:happydust:20171012224523j:plain

これとか。

おお……これは、ハシゴがかかってなかったら絶対無理ですな。

f:id:happydust:20171012224545j:plain

ハシゴ自体はしっかりと整備されたものだったので、特に上っていてこわいということはありませんでした。

f:id:happydust:20171012225016j:plain

低いところでは、まだ紅葉もそこそこ楽しめますので、楽しみつつ歩いていると、徐々に焼岳に近づいてきます。

 

f:id:happydust:20171012224957j:plain

なんだか開けたところに出たなー!と思ったら……

f:id:happydust:20171012225415j:plain

まもなく、焼岳小屋に着きます。

f:id:happydust:20171012225211j:plain

小屋締め作業中のようでした。ここまで上高地から3時間弱。
ここから山頂まで約1時間、中の湯方面に下りる場合は山頂から下山まで2時間程度ですが、この先にトイレはないので焼岳小屋で借りておくと安心ですね。

さて、あと1時間!どんどん近づいていきますよ♪

f:id:happydust:20171012225449j:plain

ここまで来ると、周辺の山々もかなりはっきりと見えてきます。

f:id:happydust:20171012225547j:plain

こちらは笠ヶ岳方面ですね。

なんと!上高地にいたときはそこまではっきり見えなかったけれど……

f:id:happydust:20171012225607j:plain

穂高連峰はあんなに真っ白だったんですね。

f:id:happydust:20171012230136j:plain

焼岳の山頂周辺は、濃い硫黄の香りに包まれています。

量は少ないですが、真っ白い噴煙を上げているすぐそばに登山道がありました。

f:id:happydust:20171012230158j:plain

焼岳には北峰と南峰があるのですが、南峰は登頂禁止ですのでこちらは北峰です。

 

f:id:happydust:20171012230226j:plain

下から上ってくる白いものは、雲ではなく噴煙なんですよね。 

焼岳は2017年の8月に「小規模な噴気をあげている」ということでニュースになっていましたが、噴煙のようなものはこのときもずっとあがっていたんですよね。
噴気と噴煙では何かちがうのだろうか。。。

山頂に着きました。
北アルプスの名峰を数多く眺められるすばらしい眺望です!

f:id:happydust:20171012230236j:plain

穂高と槍を背景に1枚。

槍は、上の写真だとちょっとわかりにくいですが、左側のちょこんと出っ張っている峰がそうです。

f:id:happydust:20171012230306j:plain

焼岳の方角からだと、あまり尖って見えないんですね。

シャッターをお願いした方に「せっかくだから笠のほうでも撮りましょうよ」と言われ、もう1枚。

f:id:happydust:20171012230245j:plain

11月初旬というと、北アルプスの主だった山は雪をかぶってしまって上りにくくなってしまうのですが、この年はとてもラッキーでしたね。

山頂をじっくり堪能してから下山します。

f:id:happydust:20171012230346j:plain

山頂直下には、エメラルドグリーンの水を湛えた火口湖がありました。
正賀池というんだそうです。

帰りは、元来た道を戻るのではなく「新中の湯ルート」で下山します。
樹林帯を通って中の湯温泉旅館のすぐ側に下りるルートです。

f:id:happydust:20171012230356j:plain

あと1ヶ月早いタイミングだと紅葉が美しいのではないかと思いますが、このときはほぼ終わっていましたね。

かつては「新中の湯ルート」のほかに「中の湯ルート」という、中の湯のバス停近くに登山口があるルートがあったようです。↓こちらは2011年の地図。

f:id:happydust:20171013195719p:plain

点線で表示されていますね。災害で通行止めになってしまったとのこと。
2017年の地図には「中の湯ルート」の表示は既になく、新中の湯ルートのみが描かれています。

車道の途中に出ました。

f:id:happydust:20171012230409j:plain

新中の湯ルートは危険箇所もなく歩きやすい道でした。
また、11月以降は上高地からの登山道が通行止めになるため、冬の焼岳に登る際は新中の湯ルートを往復する方が多いようですね。

上高地から上って新中の湯ルートで下山すると、標準コースタイムは6時間少々と、上高地から上れる山の中では日帰りで気軽に上れる山だと思いますし、晴れていれば山頂からの眺めもすばらしいので、多くの人に登ってもらいたい山ですね。

【再訪したい度】★★★★☆ サービス・料理・風呂共に良い。いつか冬に泊まりに来てみたい宿

さて、中の湯温泉旅館ですが、何しろこれまで3回泊まっているので、再訪したい度は満点かと思いきや……星を半分だけ減らして4.5点です。

テレビがアナログ放送で映りが悪いことや、Wi-Fiが利用できないことなどから「登山の前泊の宿としてはすばらしいけど、純粋に旅館での滞在を楽しむためにはどうかな」と思ってしまったというところでしょうか。

上高地からは少し離れてしまいますが、平湯温泉の同価格帯の宿だと、Wi-Fiやテレビはしっかり完備されているので、ちょっと比べてしまったところもありますね。

でも、中の湯温泉が平湯と比べて圧倒的に上高地に近いことはまちがいありません!

平湯に宿泊した場合は、そこからシャトルバスかタクシーで上高地に向かうしかありませんが、中の湯に泊まれば無料で送迎してもらえるんです。これはけっこう大きなちがいではないでしょうか。
それと、スノーシューで真冬の上高地に行ってみたいなーと以前から思っているのですが、中の湯温泉ではスノーシューレンタルと釜トンネルの前までの送迎付きのプランを提供していたりするんですよね。(冬の間は上高地バスターミナルまで車で行くことはできないので、釜トンネルから歩いて行くことになります)

いつか、冬に中の湯に宿泊して、スノーシューで上高地に行ってみたいなと考えています。