箱根登山鉄道 宮ノ下駅前 NARAYA CAFE
箱根登山鉄道宮ノ下駅を下りてほんの少し坂を下ったところに、NARAYA CAFEなる古民家風のカフェがあります。
外観はかなり古いのですけど、中を覗くと雰囲気が良さそうな内装だし、外に出してあるメニューを見るとドリンクもフードも案外メニューが多くて、ちょっと時間を潰すのにとても良さそうだなと。
ただ実はこちらのお店、外に足湯があって足湯に浸かりながら飲食をすることができるのですけど、それがいかにも観光地的な感じがして、気になりつつも「また次の機会に」と先延ばしにしてしまっていたのですが……。
2019年の1月に初めてお邪魔して、実はかなり使えるお店じゃないか!と思ったので、ご紹介したいと思います。
宿をチェックアウト後、箱根登山鉄道で宮ノ下へ
2019年の1月の週末、健康診断直前だというのにどうしても温泉旅をしたかった私は、土曜日の午前中に金時山を登って寿司を食べた後、マクロビフレンチが売りの健康的な宿に、ヨガのレッスン付きのプランで宿泊しました。
暴飲暴食は避けたかったとは言え、お酒は普通に飲むつもりだったのですけど(昼間も寿司屋で飲んでたし)ヨガのレッスンが夕食後の時間帯に行われるということで、夕食時に飲むことができず……。温泉旅館に泊まって一滴も飲まなかったのって初めてかもしれません。ある意味貴重な体験でした・笑
とは言え、マクロビを取り入れた食事は思った以上においしくて満足し、チェックアウトの時間ギリギリまでだらだらして、朝10時に最寄りの早雲山駅まで送っていただきました。
早雲山駅からはケーブルカーでまずは強羅へ。
登山をした前日の土曜日はとてもいいお天気だったのですが、この日は時折雨がぱらつくあいにくのお天気。
もし、この日も気持ちよく晴れればロープウェイに乗って大涌谷まで行こうかなと思っていたのですけど、大涌谷方向は真っ白い雲に包まれていたので、おとなしく山を下りる方向へ。
強羅駅で箱根登山電車に乗り換え、宮ノ下駅で下車します。
実は、宮ノ下の駅の近くに、以前にも一度行ったことがある、こぢんまりとしたおいしいイタリアンレストランがありまして。
昨日一滴も飲まなかったぶん、今日は手打ちパスタをいただきつつ、ランチビールなどいいかなと思いまして、それで宮ノ下に来たのです。
ただ、このとき時間はまだ10時30分ごろだったのですけど、目当てのイタリアンレストランの開店時刻は11時30分からで。
小一時間、どこかでお茶でもして、できればブログを書ける環境があると最高なんだけどな……と考えたとき、思い出したのが今回ご紹介するNARAYA CAFEです。
NARAYA CAFEは駅から本当に近くて、ホームからも見えます。
宮ノ下駅から27メートル。徒歩1分の近さです。
駅から坂を下っていくと行き当たるこちらの扉は、カフェの2階席でもある「ギャラリー」の扉になります。
ここからも中に入れるようなのですが、オーダーは1階のカウンターで行うことになるので、1階の扉から入ったほうがいいかな。
2階のエントランスの側にも詳しいメニューが貼ってあります。
本日のスープセットとか、そばの実茶漬けとかホットドッグとか、フードメニューも案外おいしそうだなとこれを見て思ったんですよね。
まあ、今日はこの後イタリアンランチの予定なので、ここでガッツリ食事をするわけにはいかないのですが……。
あんこが選べる最中があるんですね。これは良いかも。
この黒板に描かれたひょうたんの名前がきっと「ならやん」なんですね。かわいい。
坂をもう少し下って、こちらが足湯です。
時折雨がパラつく天気でしたが、足湯の上には屋根がかかっているので濡れることはありません。
足湯席を利用したい場合は先に注文し、店内席を利用したい場合は先に席を取ってから注文する、という方式なんですね。
足湯席にもちゃんとテーブルがあり、わりと快適に飲食できそうですね。
足湯に浸かりながらスイーツをいただけるカフェって、テーブルがなくて膝の上で食べるようなところが多いイメージがあったのですが、NARAYA CAFEの足湯席はテーブルを利用して快適に過ごせそうです。
とは言え、けっこう混んでいますし、足湯に浸かれるとは言え外は寒いし、私は店内席でいいかな……。
時刻は10時30分過ぎとわりと早めの時間帯なのですが、お客さんが次々に店内に吸い込まれていきます。人気のカフェなのですね……。
店内席が満席にならないうち、中に入ってみたいと思います。
NARAYA CAFEの営業時間・定休日
NARAYA CAFEの営業時間は午前10時30分から午後6時まで。12月から2月までの冬期間は午後5時まで。
定休日は水曜日と第4木曜日です。
この日は10時半過ぎに伺ったので、開店間もない時間帯だったのですね。それにしては店内が混み合っていて驚きました。
温泉宿は10時にチェックアウトのことが多いので、チェックアウトからランチまでの時間を過ごす方が多いのかもしれません。今回の私はまさにそうでした。
NARAYA CAFEの店内
NARAYA CAFEの1階は注文カウンターとテーブル席が並んでいます。
日曜日とは言え開店間もない時間帯なのに、けっこうお客さんが入っていました。人気のカフェなんですね。
この日はあまり天気がよくなかったので利用している人はいませんでしたが、テラス席もありました。
足湯席は屋根があったんですが、テラス席は屋根無しなんですよね。
でも、テラスからの眺めはけっこう良いので、気候のいい時期ならここでビールを飲んだりすると楽しそうです。
2階のほうが空いていそうなので、階段を上って2階席へ。
1階と2階は吹き抜けになっています。
1階席はわりと席が詰め詰めの状態だったのですが、2階席は広い空間に2人掛けの席が2つと、窓際にカウンターがあるのみで、かなり贅沢に空間を使っていました。
窓際のカウンターも明るくて眺めもいいです。
冬だったので少し寂しい色合いですが、新緑や紅葉のころは山の景色ももっと美しく映えることでしょうね。
店内席は全席禁煙のようです。(テラス・足湯席が喫煙可かどうかはわかりません)
カウンター席の隅には謎のオブジェが飾ってあったのですが、あら、その後ろにはコンセントがあるじゃないですか!これ、使ってもいいんですよね……?
店内席では無料でWi-Fiも利用でき、小一時間ブログを書いて過ごすにはかなり良い環境です。まだオーダーしてないけれど、これはきっといいお店ですね!笑
NARAYA CAFEのメニュー
オーダーは1階のカウンターまで出向いて行うのですが、各テーブルの上にはメニューが置いてあります。
ドリンクもフードもわりとメニューが多いので、いきなりカウンターでオーダーしようとすると、後から「こんなメニューがあったのか!?」と気がついて残念な思いをすることになりかねません。
まずはドリンクメニューから。
コーヒーはホット・アイス共に基本を押さえたラインナップ。お茶はホットのゆず茶があるのがいいですね。
ラムネやみかん・りんごのジュース、柚子スカッシュ、フロート類もあり。
そしてビールはプレミアムモルツの生とコロナやギネスなどが揃っています。おそらく瓶ビールでしょうか。
晴れた初夏の日なんかにテラス席でコロナ飲んだりするの、すごく良さそうです。
グラスワインは赤・白・スパークリングの用意が。スパークリングワインのグラスがあると一気にテンションがあがる私です。(今日は飲みませんが……)
ミックスナッツや柿の種、ベルキューブチーズなどの安価なおつまみの用意があるのもいいですね。
スイーツ系はソフトクリームと最中、季節のパウンドケーキなど。
最中もパフェも「こしあん」「ごまあん」「うぐいすあん」「きせつあん」と、あんこが選べるんですね。
このほかに季節スイーツとして白玉ぜんざいや焼きいもの用意がありました。足湯に浸かりながら焼きいもってなんかいいかも……。
そして軽食メニューはホットドッグ・チーズドッグ・本日のスープセット・蕎麦の実茶漬け。
1枚ずつしか焼けないため時間はかかるそうですがピザもメニューにありました。ハーフ&ハーフでも対応可能とのこと。
メニューを見てじっくり考え、何を注文したいか決まったところで階下に降り、カウンターでオーダーしたいと思います。
2階席でのんびりと、パフェとコーヒーをいただく
宿でいただいた朝食が野菜と玄米中心で少量かつヘルシーなものだったので、スイーツぐらいは食べれそう!ということで。
うぐいすあんのパフェとホットコーヒーをオーダーしました。
紙コップに描かれているひょうたん型のロゴマークがかわいいです。
パフェの上部にはクリーム固めで濃厚なソフトクリームが。
ソフトクリームを食べ進めていくとグラスの底のほうに、甘さ控えめの餡ともちもちの白玉が現れるという、シンプルなパフェです。
おいしくいただいて、コーヒーを飲みつつブログを書き進めることができました。
ごちそうさまでした!
【再訪したい度】★★★★☆ 意外とメニュー豊富でWi-Fiも利用でき、使い勝手の良い店
NARAYA CAFEは、かつて宮ノ下にあった「奈良屋旅館」という、300年続いた歴史ある宿と同じルーツを持つカフェなんだそうです。
奈良屋旅館は2001年に閉館し、旅館のあった土地は売却されて、現在は別の旅館が建っているのですが、奈良屋旅館の従業員寮だった宮ノ下駅前の土地に、奈良屋旅館の女将だった方のお孫さんにあたる方が開いたカフェがNARAYA CAFEなんだそうです。
こちらの記事に詳しく書いてありました。
NARAYA CAFEにある足湯は、奈良屋旅館が所有していた源泉を使用して作られたものだそうです。「足湯カフェっていかにも観光地だな」なんて思っていましたけど、そんな歴史ある源泉だと知ると、ちょっと入ってみたくなりますね。
それと旅館の跡取りだったはずの方が跡地で飲食店を経営する、というくだりに、以前ご紹介した宮島ブルワリーのことを少し思い出したりしました。
宮島ブルワリーは、宮島の老舗旅館の跡取り息子だった方が旅館の跡地で始めた、醸造所併設のビアレストランです。
宮島ブルワリーは、料理もお酒もおいしくとても居心地のいいビアレストランで、宮島の新名所と言っていいお店だと思いましたが、NARAYA CAFEも開店直後からかなり人が入っていましたし、宮ノ下になくてはならないカフェとして定着しつつあるように思います。
この日は立ち寄らないでしまいましたが、カフェと足湯のそばには「ならやあん」なる、近隣の作家さんたちの作品を販売するショップもあったようです。
次回は混んでいない時間帯を狙って、足湯を楽しんでみたいなと。そしてそのときは、ショップにも立ち寄ってみようと思っています。
のんびりとコーヒーをいただきつつブログを書いていたら、いつの間にか1時間以上経っており、ランチをいただく予定のイタリアンレストランの開店時刻を過ぎていました。
この後は、NARAYA CAFEの近所にある、生パスタがおいしいイタリアンレストランに向かいたいと思います!