温泉ブログ 山と温泉のきろく

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壱岐リトリート海里村上 宿泊記 全室オーシャンビューの露天風呂付き 離島のご褒美宿に一人泊

お湯良し部屋良し眺め良し。食事もお酒もおいしい何拍子も揃った温泉リゾート

壱岐島は、博多港から高速船で約1時間と比較的交通の便が良い離島で、すばらしい温泉が湧いていることでも知られています。

温泉の湧いている離島はわりと多いのですが、魅力的な温泉宿まで備えている島は多くはありません。壱岐島には以前から気になっていた温泉宿が2軒ありました。そのうち1軒が、今回ご紹介する「壱岐リトリート海里村上」です。

2022年9月に宿泊したところ、全室にオーシャンビューの露天風呂を備え、食事もすばらしくおいしい快適な宿でしたので、レポートしたいと思います。

◆ お知らせ ◆
2020年10月に著書が発売となりました。 一人旅をもっと楽しみたい方に向けたエッセイです。
一人で泊まれるおすすめの温泉宿もたくさん紹介しています。

 

海に沈む夕日の美しさとおいしい食事が忘れられず、13年ぶりに壱岐島の温泉へ

実は、この宿に泊まるのは初めてではありません。
2010年、まだ登山を始める前にやはり一人旅でおとずれ、2泊しました。
当時は現在とは運営会社が異なり、館内にはイタリアンと和食の2つのレストランがありました。

夕食の時間帯に夕日が海に沈み、レストランの大きな窓から夕日を眺めることができたことを覚えています。

いつかまた泊まりたいと思っていた宿でしたが、2011年から登山を始めて長期休暇は山に行くようになったため、九州の離島に行く計画をなかなか立てられず。

しかし数年前に運営会社が変わってすべての客室にかけ流しの露天風呂がついたと聞いて「これは行かなくては!」と決心し、2022年9月に12年ぶりの宿泊が叶いました。

交通は博多港からフェリー・高速船が便利だが、今回は長崎空港から飛行機で

壱岐島への交通は、福岡・博多港から高速船・フェリーに乗るか、長崎空港から飛行機になります。
壱岐島までのアクセスはこちらのページが詳しいです。

価格・便の良さ共に博多から来るほうが圧倒的に楽で安いのですが、実は壱岐に向かう前日に私は、長崎県内の温泉宿に宿泊していました。

そこで、この日は長崎空港から飛行機で向かうことに。

15時50分発、16時20分着の便です。本当はもっと早い時間に着きたかったのですが……これより早い便は朝7時台にしかないので。

30分で着きました。天気が良かったのでそんなに揺れなくて良かったです。

離島らしい、コンパクトな空港です。
あらかじめ到着時刻をお知らせしており、宿のスタッフの方が迎えに来てくれていました。島内の空港、フェリ・高速船ーターミナルまで送迎してくださいます。

空港からは車で20分ほど。

外観はシンプルですが……館内に足を踏み入れると広々としたロビー。

目の前に海を望むソファーでチェックインを行います。

ウェルカムスイーツは壱岐銘菓の「かすまき」です。

「加寿巻き」と書いて「かすまき」と読むようですが、恐らく当て字でしょう。「カステラを巻いた」お菓子でした。おいしかったです。

【部屋】★★★★★ フリードリンクが豊富!和室でくつろぎつつ海を眺める贅沢

今回宿泊したお部屋は、和室10畳+洋室33平米の「プレミアム和洋室」です。
和室10畳+和室10畳の「プレミアム和室」や、和室15畳の「コーナー和室」のほうが若干お安く泊まれるのですが、予約をしたタイミングで「プレミアム和洋室」のほうが割引率の高いクーポンが適用となっており、和室より安く泊まれたのでこちらを予約しました。

3階305号室です。ドアを開けて中に入ると……。

踏込に置かれたシューズクローゼットの上にはお花が飾られていました。

室外用の内履きから、室内用スリッパに履き替えて中へ。

10畳和室。こちらだけでも広々。テラスの向こうに海が見えます。

和室にはテレビと内線電話。

そして向こうに見えるのが洋室のベッドルームです。

ベッドが2台置いてあり、広々。

洋室側にもテレビがあり、ベッドでごろごろしながらテレビを見れるようになっています。部屋が広いので、テレビがちょっと遠いですが。

テレビの下にはちょっとアンティークな雰囲気のチェストがあり、室内用の寝間着と館内用の作務衣、足袋ソックスが入っていました。

ベッドの頭の上の方向に、ライティングデスクでしょうか。それともパウダーコーナーか。ちょっと狭いのでここでPC作業などはしませんでした。

洋室の窓際にはゆったりとしたカウチソファが。

和室のほうもそうでしたが、部屋の窓がかなり大きくて、ベランダの背が低いんですね。
和室にいても、ベッドでゴロゴロしていても窓から海が見えるのがすばらしいなと思いました。

日田天領水のウォーターサーバ、コーヒーメーカー、冷蔵庫内の飲み物も無料

カウチソファの置いてある窓際には木製のロッカーがあり、扉を開くとグラスやコーヒーカップ、コーヒーメーカー。

冷凍庫付きの冷蔵庫の橫には、日田天領水のウォーターサーバーまであります。

冷蔵庫を開けると、クラフトビールが2本、炭酸水、オレンジジュース、ウーロン茶が2本。これらもすべて無料です!

実は、お昼を食べていなくてちょっと小腹が空いていたので……お風呂に行く前に座卓の上にあった茶菓子を一口。
「鬼焼」というちょっと恐ろしげな名前ですが、レーズンが練り込まれた固めの焼き菓子で、甘さ控えめで素朴な味わいでおいしい。

ウーロン茶は普段あまり飲まないのですが、ガラス瓶のウーロン茶ってなんだかおいしそうに見えて、鬼焼を食べつついただきました。

冷蔵庫の中のクラフトビールは明け方に。

テラスのお風呂に入りながら夜が明けていくのを眺めて、それから窓際のカウチソファでごろごろしつつ、朝ビール。

壱岐島に2021年に誕生したというアイランドブルワリーのゴールデンエール。

柑橘系の香りがしてすっきりといただける、食事にも合わせやすそうな大変おいしいビールでした。

そして……私は注文しないでしまったんですが、実は「ルームサービス」の中にも無料でいただけるメニューがあったんです。

お品書きの最初に書いてある「壱岐の塩アイス」は人数分無料だそうで、オーダーすれば持ってきていただけたみたいです。

「フリーのドリンクがたくさんあるからルームサービスを頼むことはないだろうな」と思って、きちんとチェックしていなかったのですが……この記事を参考に宿泊される方は、ぜひオーダーしてみてください。

眺めの良いテラスにかけ流しの露天風呂あり

数年前に全室露天風呂付きになった海里村上。

窓の外の10平米のテラスにはウッドデッキが敷かれ、耐水性のある素材のソファも設置してあります。湯上がりにこちらでくつろぐのも気持ち良いでしょうね。

ちなみに、海側から見えてしまうのではないか?と気になる場合は、こちらの窓にブラインドを下ろすこともできるそうです。そんなに人通りの多い道ではありませんが、海辺の道をたまーに、地元の方が歩いていることはあったと思います。

私は「お湯に浸かってしまえば何も見えないでしょ!」とあんまり気にしないタイプなんですが……気になる場合は外側の窓にブラインドを下ろすこともできます。

陶器の浴槽や、橫に設置されているシャワー設備はまだ新しい感じです。

バルブをひねると加水も加温もしていない源泉が、かなりすごい勢いで投入されます。

おそらく、管の中に残っていた源泉が最初に出るからか、源泉を出してからしばらくは冷たい~ぬるい源泉が注がれているのですが、もともと70度近い高温の源泉なのですぐに熱くなり、そのままお湯をためたのでは熱くて入れないぐらいの温度になります。

そして、お湯が貯まるまでの時間もあっという間。気がつけば、茶褐色のにごり湯の源泉で浴槽が満たされていました。

ちなみに、シャワーはテラスだけでなく客室内にもありますので、頭を洗ったりするのは大浴場は、室内シャワーを使ったほうがいいでしょうね。

アメニティ類は壱岐島のオリーブを使用したコスメで、売店でも販売していました。化粧水と乳液です。

引き出しを開ければ、ボディタオルやヘアブラシ、歯ブラシ、シャワーキャップ、ヘアゴムとコットンなどアメニティが詰まっています。

ドライヤーは髪に良さそうなサロニアのもの。

タオルバーにはバスタオルが2組とフェイスタオルが2組、そしてバスローブも!

テラスに温泉浴槽があるので室内に浴槽はなく、シャワーのみです。

夕日を眺めながらスパークリングワインやコーヒーがいただけるライブラリー

館内にはライブラリーを兼ねたバーコーナーがあり、夜は12時まで、朝は6時まで利用できます。

大きな窓があり、目の前に海が広がる雰囲気の良いライブラリーです。

特に、夕暮れどきはライブラリー全体が夕日に包まれ、徐々に赤く染まっていく空や海を眺めることができます。

コーヒーやお茶、お菓子も自由にいただくことができます。

お菓子が何種類かあったのですが、どれも上質なお味で、特にチョコレートがかかったクッキーがおいしかったです。

ワインクーラーの中ではオレンジジュースとスパークリングワインが冷えていました。こちらも無料でいただくことができます。

こちらのみ、14時から18時の時間限定での提供です。

スタッフの方が定期的に巡回して、グラスなどを片付けたり、お菓子を補充してくれていました。

海を眺められる、窓際のソファ席でのんびり。

スパークリングワインを飲みつつ、徐々に赤く染まっていく空と海を眺めていました。

地下1階には滞在中自由に利用できるジムもあり

特に案内はありませんでしたが(客室内に置いてある冊子には案内書きはあった)地下1階に、滞在中自由に利用できるジムがあります。

このジムの隣に大浴場があるので、お風呂に行ったついでに覗いてみました。

朝6時から夜12時まで、深夜以外利用可能で、ウェアやシューズなども入口に置いてあるものを自由に使って良いとのこと。

中も新しくてきれいでした。マシンの新しさなどは、使っていないのでわかりませんが……。

ストレッチマットやバランスボールもあり、アルコール消毒、タオル、水分補給用のペットボトルの水まで置いてあります。

数日滞在するなら利用したくなるかもしれないですね。

【風呂】★★★★☆ 濃厚な食塩泉を大浴場でも部屋でも海を眺めながら楽しめる

海里村上では地下1階にある男女別の大浴場と、客室のテラスにある露天風呂で、敷地内から湧き出る濃厚な食塩泉をかけ流しで楽しむことができます。

この他に「プライベート温泉」なるものも別にあり、45分5500円で利用できるようです。

客室の露天風呂はコンパクトなサイズなので、お連れの方とゆっくり一緒に入りたいというニーズがあるのかもしれないですね。

「事前予約制」と書いてあったので、チェックイン前に申込みが必要だったのかもしれません。特にチェックインの際なども「貸切風呂がありますよ」というような案内はされませんでした。

男女別の大浴場は露天風呂から海を望める

大浴場は地下1階にあり、15時から24時までと、朝は6時から11時まで利用可能です。

日帰り入浴は受け付けておらず、宿泊客専用です。また、男湯と女湯の時間帯による交換はありません。
また、全室露天風呂付きのホテルなので、大浴場もいつも空いていた……というか、チェックイン当日と翌日の朝に1度ずつ入りに行ったけれど、誰にも会いませんでした。

中に入るとまずはパウダーコーナー。

洗面台にはハンドソープと消毒用アルコール。

メイク落としと、壱岐のオリーブを使用した化粧水、乳液が設置してありました。また、ドライヤーはPanasonicのナノイーです。うれしい。

脱衣所は、木製の棚にカゴが置かれたシンプルな作り。日帰り入浴の営業がないこともあり、貴重品ロッカーなどはありません。

温泉分析書が掲示してありました。

泉温64度のナトリウムー塩化物泉です。湧出料は毎分39Lとそこまで多くはありませんが、敷地内から自噴している源泉だそうです。

バスタオルとフェイスタオルは脱衣所に設置してあるため、部屋から手ぶらで来ても入浴可能です。

ボディタオル、シャワーキャップ、コットン、綿棒、ヘアブラシ、歯ブラシ、ヘアゴムなどのアメニティも設置してありました。

では、浴室へ!

広々とした内湯。壁際に洗い場が並んでいます。

洗い場にはシャンプー&コンディショナー、ボディシャンプー、クレンジングあり。

シャンプー類はダージリンティーの良い香りがするシリーズでした。

鉄分豊富な、茶褐色の濁り湯です。

湯に浸かるとほのかに硫化水素臭もあり、温度も40度ぐらいでしょうか。熱すぎず適温です。

しばらく内湯で温まってから露天風呂へ。露天風呂は海に面していて開放感があります!

日差しも雨も遮るものがないので、真夏の昼間や雨の日は長湯できなそうですが、幸いにもこの日はうっすらと雲がかかって日差しは優しく、快適な湯浴みを楽しめました。

お湯に浸かると海は見えなくなってしまいますが、濃厚な源泉をのんびりと楽しむことができました。

湯面に湯の花がたっぷり浮かんでおり、塩分が強いお湯なのでかなり温まります。泉質的にもロケーション的にも、風呂上がりのビール、あるいはスパークリングワインがおいしい温泉でした。

客室露天風呂は温度調節が少し難しいけど、慣れれば快適

客室の露天風呂は、夕日が沈む方向に面しているので、晴れていれば夕日を眺めながらの湯浴みが楽しめます。

徐々に赤く染まっていく空と海。

湯に浸かりつつ眺めます。

海の向こうには対馬が見える日もあるそうですが、この日は見えなかったですね。

ちなみに、海里村上は夕食のスタート時間を18時~20時の間で自由に選ぶことができます。泊まる日に夕日が見れそうであれば、日が沈んだ後の時間帯を指定するのがいいかもしれませんね。

ちなみに客室露天風呂は、常時かけ流されているタイプではなくて、入りたいときに自分でバルブを開いてお湯を貯める方式です。

バルブを前回に開くと、かなりの勢いで熱いお湯が注がれるので、わりとあっという間にお湯が貯まります。

ただ、敷地内から60度以上の温度で湧いている源泉なので、そのままだとかなり熱い!のです。

もちろん、水を足して入ることもできますが、せっかく源泉100%で入れるのにもったいない……ということでちょっと工夫しまして、まず「風呂に入るぞ!」というタイミングよりだいぶ前に熱々のお湯で1度浴槽を満たしておき、そのまま放置。ぬるーくなるまで放っておきます。

そして、いざ入る!というときになったら熱いお湯を適温になるまで足します。

このやり方で、源泉100%の適温の湯に浸かることができました。

ちなみに、テラスが面している海の方向に一応道が通っているので、ブラインドを閉めて入ることもできるのですが、めったに人は通らないようだったのでそのまま入っていました。

お湯は新鮮だし、いつでも入れる露天風呂が部屋に付いているって本当に幸せなことですね。

【食事】★★★★☆ 海を眺められるカウンター席で壱岐の食材とお酒を楽しめる

食事は、1階にあるレストランで朝夕共にいただきます。

1名もしくは2名で泊まる際は、広々としたカウンター席でいただくことになるようです。

カウンターはテーブルよりも他のお客さんの視線が気にならないし、ドリンクなどのオーダーもしやすいので良いですね。隣の席までの距離もかなり空いていました。

カウンターの中では、壱岐産の焼酎をはじめとしたお酒の瓶が並べられ、出番を待っています。

海里村上のドリンクメニューは、アルコールもソフトドリンクもこだわりが感じられる

夕食時にいただけるドリンクメニューです。

壱岐焼酎の飲みくらべは3種と7種があり。壱岐クラフトジン、そして壱岐産の日本酒も!

生ビールはマスターズドリームですが、リキュールも壱岐産だったり、自家製だったり。それほど大きくない島なのにこんなにいろいろとお酒を造っていることに驚かされますね。

日本酒は九州産のものも5種類ほど。

ワインも泡が1種と赤白が2種類ずつ、すべて九州産のワインをグラスでいただくことができます。

ウィスキーもさすがに壱岐産ではありませんが、国内産のものにこだわっているようです。

食後酒として長野県産のアイスワイン。これもちょっと気になりました。壱岐の金柑を使ったノンアルコールカクテルもあり。

ソフトドリンクも、月山の山ぶどう原液や、塩尻・松本で収穫されたぶどうを使ったスパークリングジュースなど、長野県内でも見たことがないようなものが並んでいて驚きました。

最後に、壱岐にある7つの焼酎蔵元の紹介が。焼酎飲めたら良かったんですけどね……。

海里村上の夕食は赤うに、クエ、アワビ、壱岐牛などが目白押し!

海里村上の夕食は、開始時刻を18時~20時の間で選ぶことができます。
私は19時からでお願いしました。

席には達筆な敷紙の上に箸と箸置きがセットされています。

1杯目は、食前酒として炭酸をいただきたい気分なんですが、ビールは壱岐産というわけではないので、クラフトジンにしました。

実は、空港まで迎えに来てくれたスタッフの方のおすすめだったのですが、これがすっきりしていてかなりおいしくて、あっという間に飲んでしまいました……。

お品書きがこちら。

ちなみに、茶碗蒸しの写真を撮り忘れました。。。イカとかくえとか入っていて、変わっていておいしい茶碗蒸しだったのですが。

前菜は左から「トマト蜜煮」「呉豆腐」「玉子味噌漬け」「がぜ味噌」「もずく酢」です。夏らしくさっぱりした味わいのものが多く、お酒も進むし食欲が湧いてくる前菜です。

2杯目は壱岐の日本酒「よこやまGOLD 純米大吟醸」をお願いしました。

ワイングラスでいただきます。バナナのようなフルーティーな香りがして、柔らかな口当たりのおいしいお酒です。

お刺身は「くえ」「赤雲丹」「本まぐろ」「剣先イカ」でした。

塩・ポン酢・醤油から好みのものでいただきます。醤油は甘くないタイプ。みょうばんに浸かっていない新鮮なウニがうれしいですね。

箸休めは「梅紫蘇大根」です。

大根の間に梅干しと紫蘇が入っていて、酸味で口の中がさっぱりしました。

焼き物は「くえの米麹焼き」です。

添えられているのは栗の渋皮煮です。ホクッとしていておいしいし、米麹とクエという優しい味わいの焼き魚にちょうどいい付け合わせです。

このあたりで日本酒をもう1杯!

九州産の日本酒の中から「ちえびじん」の特別純米を。
ちえびじんは大分の宿で飲んだことがありますが、この種類は初めてかも。イチゴのような香りがしてほのかに甘みのあるお酒。とても気に入りました。

鍋料理は「鮑の炭火焼きとしゃぶしゃぶ」です。

スライスされた鮑と野菜が皿に載せられ、しゃぶしゃぶと炭火焼きで味わうことができます。

かなりボリュームがあります。うれしい。

炭火焼きにした鮑には、アンチョビバターをつけていただきます。

しゃぶしゃぶには野菜も入れて、ポン酢でいただきました。

最後に肉料理で壱岐牛ステーキ!

壱岐牛、なぜか前回10年以上前に泊まったとき、2泊したのに1度も出なくて……。真夏だったのでウニと鮑がたくさん出て、それはうれしかったのですが壱岐牛も食べたかったのです!念願叶いました。
柔らかいけど脂っぽくなく、ギュッと旨みが詰まった健康な牛の味がしました。

最後のご飯は「ウニ炊き込みご飯」「寿司」「雑炊」から選ぶことができますが……寿司も気になったけれど、迷った末炊き込みご飯でお願いしました。

甘いウニの香りがいっぱいの炊き込みご飯と、干し貝柱入りワカメスープ。漬けものはさっぱりと浅漬け。お腹いっぱいになりました。

最後はメロンをいただいて、ごちそうさまでした!
提供スピードも量もちょうど良く、上質な食事をゆったりと楽しむことができました。

海里村上の朝食では、揚げたてのアワビの天ぷらが出た

朝食も同じレストランでいただきます。
開始時刻は7時~9時までで選べるのもうれしいですね。

夕食のときは日が暮れていて窓の外は見えませんでしたが、朝食では食事をしつつ窓から海を眺めることができました。

朝食にもお品書きがあるのもうれしいですね!

まずはさっぱりと、特製野菜ジュースをいただきます。甘すぎず酸っぱすぎず、おいしい。

朝食はこんな感じで、席に着いた後にお盆に載った状態で提供されました。

さらに、目の前で天ぷらを揚げてくれます!

揚げたての天ぷらは「鮑とみょうが」です。朝からなんと贅沢な……お酒が飲みたくなりますね。

お盆の中の空いていたスペースに天ぷらが入りました。

新鮮な生野菜のサラダには自家製のドレッシングをかけて。

辛子明太子、きんぴら、じゃこおろしなど、ご飯のお供もしっかりと用意されています。

卵焼きはふわふわで良い焼き加減。

 

焼き魚はカマスの一夜干し。塩加減がちょうど良くておいしい。

かぼちゃのあられあんかけ。

まぐろの山かけまで、すべておいしくいただきました。

お腹いっぱいにいただいても11時チェックアウトなので、部屋でゆっくり休む時間があるのがありがたいですね。チェックアウトぎりぎりまで部屋のお風呂に浸かっていました。

【再訪したい度】★★★★★ 食事おいしく、1人でも気兼ねなく楽しめる温泉リゾート

全室露天風呂付きで安い宿ではありませんが、敷地内から湧き出るかけ流しの温泉を存分に楽しめますし、サービスも良くて1人でもゆったりと楽しめる宿でした。

食事も、だいぶ前に泊まったときもおいしかったのですが、そのときは量が多すぎて苦しくなってしまった記憶がありました。オーナーチェンジした後の2022年の食事は、質の良いものを適量提供してくださっていると思います。

実は前に来たときも朝から天ぷらが出たんですけど、そのときはもっと大量に出たので、うれしいけどそんなに食べれない……と思ってしまったんですよね。でも、今回の朝食の天ぷらは「めちゃめちゃおいしいので本当はもっと食べたい!」というラインで収まっていたのが良かったです。朝も夕も十分満足だけど苦しいほどではない、ちょうどいい量でした。

きっとまた泊まりたいので、今後も1人泊のプランを出し続けていてもらえるとうれしいですね。

【1人旅に優しい度】75点:1人でも泊まりやすいし、1人で十分満喫できる

泊まりやすさ 15/20
土曜日も1人で宿泊可能。
1人泊可能な部屋数は多少絞ってあるようで2名で泊まるときより空室数は少なくなる模様。でも、最も広い部屋にも1人で泊まれる。

食事場所の配慮 10/20

レストランでの食事だが、広いカウンターテーブルで隣のグループとも少し距離があるので1人でも気になりにくいと思う。

プランの選択肢 15/20 
1人で泊まっても2人以上で泊まってもプランの選択肢はほぼ同じ。
1人だと「アニバーサリープラン」のみ予約できない模様。

ドリンクオーダー  15/20
焼酎、ワイン、日本酒、ウィスキーなどすべてグラスオーダー可能で、1人でも楽しみやすい。ややお値段は高めだけど飲み過ぎなくていいかもしれない。
壱岐焼酎のみ呑み比べセットもあり。

フリーWi-Fi完備 20/20
客室内でWi-Fi利用可能。速度も問題なく利用できた。

◆ お知らせ ◆
2020年10月に著書が発売となりました。
一人旅をもっと楽しみたい方に向けたエッセイです。
一人で泊まれるおすすめの温泉宿もたくさん紹介しています。