日帰り入浴施設 網張温泉館 薬師の湯
網張温泉館・薬師の湯は、岩手県雫石町の網張温泉にある「休暇村岩手網張温泉」に付属する日帰り専用の入浴施設です。
ちなみに網張温泉は「あみばり」と濁らず「あみはり」と読みます。
休暇村の本館からは徒歩5分ほどで、吊り橋でつながっています。
営業時間は朝9時~19時まで。(入館は18時まで)
4月から11月までの間の土日祝日は、閉館時間が20時まで延長されます。(入館19時まで)
日帰り入浴料金は大人600円。小学生310円です。
こちらの温泉施設は休暇村に宿泊すると無料で入浴できるため、宿泊した際に入浴してきました。
岩手山登山の際に立ち寄れなかった網張温泉館に、ようやく来ることができた!
今回、岩手旅行の1泊目の宿泊先を「休暇村岩手網張温泉」にしたのですが、実は私、網張温泉に来たのは2度目なんです。
2014年の9月に岩手山に登山した際、下山口を網張温泉にして立ち寄り入浴をしたのが初・網張温泉でした。
岩手山8合目の避難小屋から、ゆるやかな湿原ルートを通って下山しまして。
硫黄の香りが強く漂う、地熱の高い道を通り抜けて
最後はリフトで楽して網張温泉まで下りてきました。
いやー、いいルートでした。
ちなみに、私が通ってきた湿原ルートと平行して歩く「鬼ヶ城」ルートは、岩場の続く、なかなか危険度の高いルートです。
まあ、どっちか選べるなら私はまず、危険なほうの道は選ばない人です。温泉ハイカーですので。。。このときも1人だったしね。。。
岩手山から下山し、網張温泉に到着したのは午前9時過ぎという早めの時間だったのですけど、バスの時間の都合上、入浴時間が1時間ほどしかなかったんです。
網張温泉発・盛岡駅行きのバスは1日4本運行しているんですが、網張温泉を出発する時間は……
9時30分
10時15分
この後は大きく時間が空いて
15時15分
16時15分
という、かなり偏った時刻表なんですね。
主に休暇村に宿泊するお客さんを乗せるためのバスなので、当然と言えば当然かもしれませんが……。
なので、9時過ぎに下山した場合、10時15分のバスに乗らないと、次は15時15分になってしまう!!
というわけで、1時間で慌てて入りましたよ。。。
網張温泉館も朝9時から営業していますが、本館のお風呂も朝8時から日帰り入浴を受付ているので、このときは「よりバス停に近いほうにしよう!」ということで、休暇村の本館でお風呂をいただきました。
本館のお風呂もかなり!!いいお湯で、ゆっくり楽しみたかったのですが……後ろ髪ひかれる思いで短い湯浴みを終えたことを覚えています。
今回、宿泊先として「休暇村岩手網張温泉」を選んだのも、そのときの悔しい思い出があったから!
今回は、時間の許す限り本館の風呂も楽しめるし、あのとき行けなかった日帰り専門施設にも行っちゃうぞ。
と、勢いこんでやってきたわけです。
まあ、よくよく考えてみると、9時で下山して、本館の風呂に2時間ぐらいつかって、日帰り温泉にも2時間ぐらいつかってラウンジか日帰り温泉で食事して、15時のバスに乗ったとしても別に、時間を持てあますほどではなかったんじゃないか、とも思うのですが……。
そのときは、早く盛岡に戻って一杯飲みたかったんですね、たぶん。
残っている写真によれば、2年前のその日は盛岡に戻って、昼の1時からいわて蔵ビールを飲んでたみたいです。。。
だから、まあ、仕方なかったのさ。。。
休暇村の本館から吊り橋を渡り、徒歩5分ほどで網張温泉館へ
休暇村についての詳細は、後日別の記事で書こうと思いますが、チェックインの際、無料で日帰り温泉施設も利用できること、5分ほど歩くこと、などを説明していただきました。
夏ならば浴衣にサンダルでも行ける距離だとは思いますが、このときは10月下旬、そして網張温泉は標高760メートルの高所にあり、もうかなり寒いです。
なのでしっかり服を着て靴も履き、コートも重ねて外に出ました。
休暇村の本館から網張温泉館に行くには、まずは正面玄関を出て、左手にある階段を下ります。
あ!階段を下りる前に、岩手山の山並などが楽しめます!
こちらは街の方向。夜は夜景が見えるかも。
岩手山。やや雲が多いですが……山頂あたりは雪が降っていたかもしれませんね。
階段を下りるとそこには足湯が!
こちらは、おそらく無料で楽しめると思うのですが、寒いので誰もいませんでした。。。
でも、こちらのお湯も正真正銘、網張温泉の硫黄泉でしたよ。
道なりに歩いていくとやがて吊り橋が見えます。
橋の周辺には、紅葉が少し残っていました。
このあたりは小岩井農場よりも標高が高くて寒いので、紅葉も終わりかけですね。
わりとあっという間に網張温泉館に着きました。5分もかからないんじゃないかしら。。。
それにしても、けっこうな車の数です。
土曜日の夕方とは言え、けして便利な場所というわけでもないと思うんですが……人気の施設なんですね。
こちらののれんをくぐって館内へ!
一歩中に入るとまずは靴ロッカー。
ロッカーの鍵は自分で管理します。
館内の案内図がありました。
フロント、軽食売店コーナー、休憩室に自販機コーナー、男女別の露天風呂付き大浴場という、基本を押さえたシンプルな施設です。
男女の浴室が完全に左右対称なのもいいですね。
フロントは、軽食や売店のレジと共通です。
「本館に泊まってるんですが」と言うと、部屋番号と名字を聞かれます。
そして
「帰るときも声かけてください」と言われました。
なんか、思ったよりきっちりチェックしてるんですね。
大浴場に向かう途中の廊下には、マッサージチェアが何台か置いてありました。
いざ!浴室へ!
【風呂】★★★★ 間違いなくよいお湯だけど、かなり混み合っておりシャワーの出が悪い
土曜日の夕方ということもあり、けっこうな混み具合でとても写真は撮れなかったので、ここからはお借りした写真で。
脱衣所は、木の棚にカゴが並んでいるというシンプルな作りですが、ありがたいことに無料の貴重品ロッカーが備え付けられています。
貴重品ロッカーがないかも、と思って、小銭しか持ってこなかったのですが、心配無用でした。
洗面コーナーには化粧水や乳液、BBクリームまで、無料のアメニティが置いてあります。日帰り温泉施設によくある、アズマ商事の商品でした。
入浴料600円の施設にしてはがんばっているんじゃないかしら、と。
でも、ドライヤーがたしか2つしかなくて、そのわりに混んでいるので順番待ちが出そうな感じでしたね。
内湯は、大きめの浴槽を洗い場がぐるっと囲んでいるという、シンプルな造りで、浴槽には白濁した硫黄泉が満たされています。
湯温は42度ぐらいでやや熱めですが、浴槽の中には腰をかけるのにちょうどいい段差があり、半身浴ができるのでまあまあ長くつかっていられます。
洗い場には、こちらも日帰り温泉によくある、アズマ商事の馬油シャンプー・コンディショナー・ボディシャンプーあり。
ただ、いただけなかったのは、シャワーの水圧がとっても弱いこと!
レバーを押して、それが戻るまでシャワーのお湯が出続けるタイプだったのですけど、ちょろちょろっとしか出ないし、すぐ止まってしまうので、ずっとレバーを押し続けていなければいけないような状態でした。
混んでいて、大勢の人が一斉にシャワーを使っていたからかもしれませんが、それで水圧が下がってしまうんだとしたら、ちょっと構造的に問題があるんじゃないかなーと思ったり。
次は露天風呂へ。
露天風呂は3畳程度の広さでしょうか。やや狭めですが、こちらも腰掛ける段差があり、長湯はしやすそうです。
湯温は40度ぐらいで、内湯よりもぬるめ。
外は寒いけれど露天はぬるめで気持ちがいいので、ずっと入っていたかったのですが、いかんせんとても混み合っていて落ち着かないので、あまりゆっくりはできずでした。
【食事】★★★☆ ソフトクリームやデザートメニューがあったものの、食事のメニューは確認できず
浴室を出た後は、しばし休憩室でまったりします。
休憩室も、まあまあ混み合ってはいるのですが……。
なんでも80畳あるとかで、かなり広いんですね。
そのため、窮屈さは特に感じませんでした。
フロント前の軽食コーナーを覗いてみます。
そば茶ソフトとあんみつソフトのメニューが、テーブルに置いてありましたが、食事のメニューはなし。
ただ、わりと最近のレビューでも、こちらの軽食コーナーで炙りチャーシュー麺を食べたという口コミがあったりしますから、おそらく、もう食事を注文できる時間が終わっていて、メニューをさげてしまっていたんじゃないかなーと思います。
小岩井乳業のチーズやビールは売っており、おつまみ系としては「玉こんにゃく」を140円で販売していました。
また、他の方が注文されていたソフトクリームを見たら、けっこうサイズがでかかったですw
もし、食事を注文できる時間に制限があるのなら、ホームページなどに書いておいてくれるとありがたいんだけどなー、と思いました。
このあたり、ほかに食べるところも本館のラウンジぐらいしかないので……。
網張温泉館でラーメン食べよう!と思ってやってきて、終わってたらけっこうショックですw
【再訪したい度】★★★★ 本当にいいお湯だしいい施設。だけど15時前なら本館に行ったほうがいい
お湯はいいし、設備もアメニティも十分整っているとは思うんですけど、いい施設だからこそなんでしょうけど、ほんと、混んでました。
実は、併設する休暇村網張でも朝8時から15時までは日帰り入浴ができるんですが、宿泊客がチェックインする15時以降は日帰り利用はできないんです。
なので、15時以降は必然的に、網張温泉館のほうが混み合ってしまうんでしょうね。
お湯の質は、正直なところ、本館の大浴場も網張温泉館もあまり変わらない気がしました。
なので、15時より早い時間に日帰り入浴するなら、本館の大浴場のほうが空いてそうだし、そっちに入ったほうがいいんじゃないかなーと。
なんだ、じゃあ最初に来たときの私の選択は、意外にも正しかったんですねw
もうかなり日が短い季節なので、戻るころにはすっかり日が暮れていました。
でも、本館までの吊り橋を渡る道は、しっかりライトアップされていて危険は感じなかったです。
実は「帰り真っ暗だったらどうしよう」ってちょっと気になっていたんですけど、そんなことにはならなかったですねw
吊り橋もライトアップされていました。
お疲れさまでした!部屋に戻ります~。
休暇村網張の本館については、こちらの記事に書いています。