小岩井農場まきば園
「小岩井乳業」という、ヨーグルトやバター、チーズなどの乳製品ブランドをご存じの方は多いと思いますが、その小岩井の名を冠した実際の農場が、岩手県雫石町にあるということって、世間的にどのぐらい認知されていることなんでしょうか?
私自身は東北の出身ということもあり、岩手県に旅行した方のお土産で小岩井農場のお菓子を貰う機会があったりで、おそらく中学生のころには「小岩井農場って岩手県にあるんだよね?」と認識してはいました。
でも、その地域では当たり前なことであっても、ところ変われば決して常識ではない、ということはよくあることで。
たとえば私は、大学進学した年の秋に「芋煮会は全国で行われているわけではなかった」ことを知って愕然とした過去があります。今ほどネットも普及していなかったので、全国的な行事だと思っていたのですよ。。。
そんな岩手県の小岩井農場まきば園ですが、実際に足を運んだのは実は今回が初めて!
時は2016年のハロウィン直前、収穫祭の真っ最中、紅葉の小岩井農場まきば園でランチをしてきました。
岩手旅行の初日、小岩井農場に行ってみようかなと考えた。女1人旅だけど。
2016年10月下旬、週末の早朝に私は盛岡駅にいました。
9月に楽天スーパーセールについての記事を書いた際「東北のおすすめ宿」をピックアップしていたら自分も泊まりたくなってしまい、まんまと予約してしまったのです。自分でおすすめしておいて何ですけど、楽天の戦略につい、載せられてしまいましたよ。。。
スーパーセールを使って予約したのは花巻市内の宿なんですが、せっかく行くのだからと、前から行ってみたかった雫石の網張温泉にも足を伸ばすことにし、行きは夜行バスで早朝に盛岡に着きました。
初日は午後に網張温泉に着けばいいので、お昼過ぎまで時間があります。
さて、何しようか……と思いをめぐらしたところ、今回なぜかピンと来てしまったのが
「小岩井農場に行くというのはどうか」
ということでした。
盛岡駅から網張温泉まではバスで片道1時間ほど。
移動時間のことを考えると、あまり関係ない方向に足を伸ばすのは時間の無駄な気がします。それなら盛岡市内か、網張温泉に行く途中のどこかで楽しめばいいじゃない。
そこで、バスの路線図を確認すると、網張温泉と盛岡駅のちょうど中間地点に「小岩井農場まきば園」というバス停があったのです。これだ!
小岩井農場に何があるかはよくわからないけど、ホームページを見たら、とりあえずレストランはいくつか営業しているみたいだし、ここでランチを食べてちょっとぶらぶらしてから網張温泉に向かえばいいじゃない。そうしましょう!
路線バスで小岩井農場へ!
小岩井農場へ向かう路線バスは、盛岡駅前のバスターミナルの、10番乗り場から出ています。
時刻表はこちらです。
盛岡バスセンターから、盛岡駅と小岩井まきば園を経由して網張温泉に向かうバスが1日4本。
盛岡駅が始発で小岩井まきば園が終点の直通バスが、季節運行で5本ほど出ています。
季節運行の運行期間は4月中旬から11月下旬までです。
この日は、10時15分発の直通バスに乗りました。
観光バスではなく、普通の路線バスタイプのバスですね。
乗客は数人。土曜日だからもっと多いかなーと思いましたが、そうでもなかった。11時前には小岩井農場に着いてしまうバスなので、ちょっと時間が早いのかな。
30分ほどで小岩井まきば園停留所に到着。運賃は700円でした。
左手に見える建物内に、トイレやバスの待合室、コインロッカーなどがあります。
バスの待合室。
ガラス張りになっているので、この中にいてもバスが来たらすぐにわかります。
コインロッカー。
中サイズ200円、大きめのスーツケースも入る大サイズが300円と、けっこうリーズナブル。
しかし、まきば園への入園料は大人800円と、ちょっとお高いです。
なんでも、去年は600円で、一昨年までは500円だったそうなのですが……なぜ、そんな加速度的に値上げしてるんだ。。。
正直なところ、大人1人での入場なのでそんな長居することもないですし、ほとんどお昼ご飯を食べるだけのつもりなんだけど、それで800円も入場料取られるのはなんだか解せないなあと思いつつも、ゲートをくぐります。
まあ、そもそもなんで小岩井農場に来たんだ、って話かもしれませんが、一応東北出身なのに一度も行ったことなかったから、一度ぐらい行ってみてもいいかなと思っただけなんですよ。。。
その程度のふんわりした欲求で小岩井農場に来てしまうと、ちょっと入園料高く感じますね。
小岩井農場からは岩手山が大きく迫って見える
ゲートをくぐるとすぐに、岩手山が見えて来たので興奮!
あ、看板は上丸牛舎のほうが大きいですけども。。。
やや雲は多いものの、岩手山の山容ははっきりと見えます。
2年前の秋に登ったんですよね~。
8合目の避難小屋に一泊しまして。
楽しかったなあ。
自炊の避難小屋なのに、なぜかガスバーナーを忘れてね。。。(遠い目)
小屋の裏に見えるのが、岩手山の山頂方面です。
ピーカンではなかったけど、天気もまあまあでした。
やはり、一度登った山を麓から見るのは感慨深いんですよね。
で、岩手山はいいとして、この後どこに行けばいいかな。。。
旅ブログをやっている身としては、興味なくても重要文化財に指定されたという「上丸牛舎」でも見に行ったほうがいいのかもしれないですが、そのぐらいならランチとお茶で飲食店に2軒寄ったほうがいいなあ。。。
あ……もしかして、牛舎が文化財指定されたから入園料が上がったの??
軽食コーナーをチラ見してから、山麓館の農場レストランに向かう
入園時にいただいた、飲食店だけを簡易な地図にした「グルメマップ」を拝見。
お昼にラーメン。。。はちょっと嫌なので。
ランチに良さそうなのは
・山麓館農場レストラン(オムライスなどの洋食メニュー)
・軽食コーナー(牛乳・ピザ・ジェラート)
・牧場館ジンギスカン食堂(ジンギスカン)
の3つかな~。
各店舗の「収穫祭限定メニュー」が掲示されていました。
「農場産ラム」をえらく推してますね~。
この農場で生まれて育った羊をいただけるわけですか、それはそれは貴重な。。。
炭火焼きバーベキュー食堂は、もう寒くなったので営業終了してしまったのですね。
うーん「どうしてもジンギスカンを食べたい!」という気分だったり、蔵王みたいに、ジンギスカンが名物だというなら話は別ですが、ジンギスカンはやめとこうかなー。デザート入らなくなりそうだし。
で、まずは軽食コーナーを覗きに行きました。
ここがその、軽食コーナーの建物ですが、ぜんぜんお客さんがおらず、閑散としています。
こちらは朝9時から営業しているはずなので、オープンしたばかり、ということもないはずなのですが……。
ピザコーナー。
季節限定のハロウィンピザ。カルボナーラピザ、マルゲリータなど。
小岩井農場といえばチーズ、という気もしますし、1人だと1枚食べるのしんどいかもしれないけど、家族連れならピザ、いいと思うのになあ。なんで誰もいないんだろう。
ジェラートコーナー。
牛乳コーナー。
いずれもお客さんがいません。
あ!そうか……ここ、飲食スペースが、外しかないんですね。
店舗の中にはテーブルなどがなく、外のテーブルと椅子で食べなければならないのか……。
この日は、天気はいいけれど風が冷たい日でしたので、たしかにここで食べるしかないなら、ピザじゃなくてもいいか、って思うかもねえ。
納得して立ち去ろうとすると、もう見学を終えて帰ろうとしていたおばさまのグループが「寒いからピザ買って車の中で食べましょ」と言って軽食コーナーに入っていきました。まあ、そうなりますよね。。。
それならば話は早い。残されたただ1つの選択肢「山麓館農場レストラン」に向かいます!
いざ!
近くに寄ると、木造りの素敵な建物ですね。農場風なんでしょうかね。
入り口にいたスタッフに声をかけ、席に案内してもらいます。
農場レストランの内装は、普通に近代的な建物でした。
なんというか、学食を思い起こさせる雰囲気です。天井が高いので開放感があっていいですね。
それほど混んでいなかったので、4人掛けのテーブルに案内していただきました。
さて、まずはメニューを拝見!
山麓館農場レストランのメニューはこんな感じ
ドリンクメニュー。
お酒の種類は、正直少ないですねー。
一応、ビール、焼酎、ワイン、日本酒と揃ってはいますが、銘柄は1種類のみで「一応置いてるよ」って感じ。
まあ、車で来られる方が多いでしょうしね~。そんなもんか。
それにしても、岩手なんだし「銀河高原ビール」ぐらい置いてくれてもいいような気がするのですがね。。。
ソフトドリンクには「低温殺菌牛乳」や「飲むヨーグルト」など、小岩井農場らしさを感じさせるメニューもありますね。
本日一番のおすすめメニューは、こちららしいです。
あら、2016年の国体の開催地、岩手県だったの!?ぜんぜん知らなかった。。。
国体って10月中旬ぐらいまでやってますよね。じゃあ、ちょうど終わったばかりということかしら。
うーん、自慢の低温殺菌牛乳がもれなくついてくるみたいだけど、私は牛乳が飲めないのでこれはナシだな。。。
通常の洋食メニュー。
こちらのお店、どうもオムライスが有名みたいですね。
ググると、オムライスの画像がいっぱい出てくるんですよ。
たしかに、濃厚デミグラスソースのオムライス、とてもおいしそうなんですよね。
店内でもオムライスを食べている人が多いので、卵を焼ける良い匂いが漂ってきますし。
その他のおすすめメニュー。
あー、肉好きなのでサーロインステーキも気になるんだけど、でも、やっぱりそれよりも1日20食限定の「収穫祭ランチ」だわ!ステーキはやや高めだしね。
ということで、こちらをオーダーしました。
まだ開店して1時間も経っていないタイミングなので、残ってましたよ♪
ちなみに、キッズメニューとサイドメニュー、デザートのメニューはこちら。
?お子さん向けのメニューは、見た目が凝ってますね。
?20食限定!農場産ラム肉のおいしさを実感する収穫祭ランチの全貌
オーダー後、まずはセットのスープが来ました。
まあ、普通の、コンソメ風味のスープです。
10分ほどで来ましたよ。収穫祭ランチ。
なんか、サラダがえらく山盛りに見えますねw
左奥が「ラムのトマト煮込み」
こちらは、見た目よりずっとあっさりした煮込み料理です。あっさりしているのは、肉が脂の少ないラムだからでしょうか。
さっぱりいただけます。
左手前が「ラムロースのベーコン巻きグリエ」
こちらが、3品の中で一番おいしかった!
シンプルに塩こしょうして焼いてある感じなのですが、ベーコンで巻いてあるせいか、脂の少ないラムでもパサッとせず、ちょっとジューシィさが感じられます。
右手前が「ラムチョップのチーズパン粉焼き」
ちょっとカレー風味の味付けで、臭みなどなく、柔らかくておいしかったです。
これとライスがついて1680円。
たぶん、男性は量的に物足りないと思います。肉づくしとは言え、ラムはかなりあっさりしてますし。
女子のランチにはちょうどいいかな、という量でしたね。
メニューにもハロウィン風のデザートがありましたが、店内にもほんのりと、ハロウィン風味の飾り付けが施されていました。
ハロウィンて、このぐらいささやかに楽しむのがいいですよねえ。。。
【再訪したい度】★★★☆ 家族連れなら使い勝手はいい店だが、大人には物足りない
席も広々としているし、お会計には各種クレジットカードのほかスイカやナナコなどの電子マネーも使えるし、家族で食事するなら使い勝手のいい店だろうなーと思います。
でも、男性にはおそらく量が物足りないし、私としてはデザートメニューやドリンクメニューの少なさが物足りなかったです。
どことなく、ディズニーランドの中のレストランを思わせる料理の内容でしたね。
まあ、言ってみればテーマパーク内のレストランなわけだから、それはそうか。
レストランについては、褒めているんだけけなしているんだか微妙なコメントを書いてしまいましたが、山麓館内にあるお土産売り場は、なかなか楽しかったですよ!
入り口にはおすすめ商品のピックアップが!
バターケーキおいしそうですね~。
バウムもいいなー。
店内には、ハンバーグやソーセージなどの商品や
チーズなどの自家製乳製品も豊富に売っていました。
カチョカバロ、いいなあ。。。
でも、まだ旅は始まったばかりですし、生ものを買っても仕方ないよね、ということで諦めたんですが、今調べたら、ほとんどの製品を普通に楽天市場から買えるんですね。
↓こちらから楽天の小岩井農場のショップに飛べます。
現地で気になった商品を探してみました。
まず、めちゃめちゃ気になっていたカチョカバロ!
フライパンで焼くと、表面カリカリ、中とろーり、食感もちもちになるという素敵なチーズです。
チーズケーキセットも気になります。これも、買っていきたかったけど、この後の行程のことを考えて諦めたんですよね……。
この記事を読んでで小岩井農場の商品が気になった方がもしいたら、こちらのリンクから購入していただけると、私が喜びますw
では、その②につづく!