温泉ブログ 山と温泉のきろく

山好き女子の温泉と食と山旅の記録です。

山と温泉のきろく

奥湯河原温泉 旅館加満田 宿泊記 部屋風呂も温泉!文人に愛された歴史ある宿で一人泊

湯河原温泉 加満田(かまた)

神奈川県の奥湯河原にある旅館加満田は、小林秀雄をはじめとした多くの作家に愛されてきた歴史ある温泉宿です。
全13室と客室数は多くありませんが、すべての客室のお風呂に温泉が供給されているとのこと。

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お湯も良く、食事もおいしく、建物も風情あるという、何拍子も揃った宿だという評判を聞いて以来、いつか泊まってみたいと思い続けていた加満田さんに今年、ようやく宿泊が叶いました。レポートしてみたいと思います。

東京からほど近い身近な地で別世界を味わわせてくれる宿、旅館加満田

旅館加満田は、JR東海道線の湯河原駅からバスで20分、タクシーなら10分ほどで付く「奥湯河原」にあります。

湯河原駅は品川駅から東海道線で約1時間30分ほどと、都内から新幹線や特急を使わなくても気軽に行ける場所です。ですが、旅館加満田のすぐ裏には里山があり、緑豊かで春には庭で取れた山菜が食膳に並ぶんだとか……。
話に聞いただけで「行ってみたい!」気持ちが盛り上がり、今年の正月に書いた「【全47宿】2018年はここに泊まりたい!各都道府県から1宿ずつ、一番泊まりたい宿を選出した」という記事でも「神奈川県で泊まりたい宿」として、実は加満田さんを選んでいました。

全室に温泉が引かれている歴史ある宿ということで、宿泊料金はけして安くはありません。1人泊なら平日でも2万8千円から、休前日なら3万円からと、私が泊まったことのある宿の中でもかなり高いほうの部類に入る宿です。

しかし、湯河原まではなんと言っても交通費が安いのです。品川から東海道線で片道1663円。新宿から小田原まで小田急線を利用すれば、片道1198円。

ということは、新幹線で遠方に行って1万円ぐらいの宿に泊まるのと、トータルでは変わらないのでは?

と言うわけで5月のある日、思いきって予約を取り、行ってきましたよ!

湯河原駅からバスで20分、奥湯河原 加満田へ

湯河原駅に降り立ったのは実はひさびさ。

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駅の様子も、記憶にあったのとはだいぶ変わっていました。きれいになったなあ。

2番バス乗り場から、奥湯河原駅行きのバスに乗ります。 

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バスは最初のうちは、いかにも温泉街といった様子の道を走っていきますが、だんだん周辺に緑が多い道へと変わっていきます。

駅を出た時点では、バスの席はほとんど埋まっていたのですが、途中の停留所でだんだんと降りていき、終点の奥湯河原で降りたのは私1人でした。

奥湯河原バス停は、もはや「登山口のバス停かな?」と見間違うほどの緑の多さです。 

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バス停には、旅館加満田の方向を示す看板がありました。 

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新緑の小道を2~3分歩いていきます。

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暑いけど日陰は涼しい。

加満田の看板と、カッパの石像を発見。

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河童の「かぱた」と言うらしいです。 

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宿のマスコットなのでしょうか。
なんか、わりと高級な旅館なのに河童って……なんとなくそぐわない気がするけど、とこのときは思いましたが、なぜ河童がいるのかの謎は後になって解き明かされます。

中に入る前に、河童や新緑の写真を撮影していたら、外を歩いていた宿のスタッフの方に「月山さまですか?」と声をかけられました。

「バスで来られたんですよね。ちょっと宿の入り口わかりにくいですよね?こちらへどうぞ」と案内していただきます。

この日は週末で宿泊客も多かったし、後で「今日は女性の一人泊のお客様が3名いらっしゃる」と聞きました。
なのでたまたま見かけて声をかけてくれたというよりも、私が予約時に書いていた「バスで○時に到着する」という情報を見て、外に迎えに来てくれたのかなあと思いました。なんか、待たれてた感じがしたので……。

なので、予約の際に書いた時間に遅れるときは、ちゃんと連絡したほうがよいかもしれないですね、もしかしたらですが。

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旅館加満田は14時30分からチェックイン可能な宿ですが、このときちょうどそのぐらいの時間でした。

案内に従い、いざ、宿の中へ。

旅館 加満田にチェックイン!

玄関から中に入ると、スリッパに履き替え……

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チェックインの手続きはフロントではなく、宿泊するお部屋の中で行うようで、仲居さんに、すぐに部屋に案内していただきました。

本日宿泊する「広縁付き和室8畳間」のお部屋は、玄関入って左側の階段を上ってすぐのところにありました。 

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私が泊まるのは一番奥のお部屋なのですが、手前のお部屋も女性1人のお客さんだそうで「今日は女性1人のお客さまが3組いらっしゃるんですよ」とこのとき教えていただきました。

この日は女性が多かったけれど、前日は男性1人のお客さんが多かったんだとか。

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「最近は本当に、1人でのんびりと過ごされるお客様が増えました」とのこと。
実は加満田さんは、高級旅館ではありますけれど、休前日でも必ず1人泊の設定があり、朝夕部屋食ということもあって、1人旅に優しい宿なのです。

涼しい風が吹き抜けていく廊下を通って、本日宿泊する別館の「萩」の間に着きました。

【部屋】★★★★★ 趣深い木造建築だが、居心地も最高に良く、部屋風呂はもちろん最高

本日宿泊するのは、別館のつきあたり「萩」のお部屋。 

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室名は、作家の小林秀雄氏が命名されたものだそう。

室内へ。8畳踏み込み付きのお部屋ですが、8畳より広く感じます。 

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建物は古いですが、どこも清潔に磨き上げられているのがわかるお部屋。

部屋の奥側から撮った写真がこちら↓ 

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一輪挿しが飾られています。
ちなみに「Wi-Fiあり」との情報をあらかじめ得ていたのですが、室内のWi-Fi状況は大変良好でありがたかったです。

仲居さんがお茶を淹れてくださいました。

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昔ながらの、担当の仲居さんがお茶から食事からお世話してくださるタイプの接客です。
お茶請けはオリジナルのお菓子。

「山梨の信玄餅ってご存じですか?あれの蜜がかかっていないような感じのお菓子です」と説明を受けました。

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たしかに、そんな感じ。
つるっといただけて甘さ控えめ、お茶と一緒だとおいしかったです。

お茶セット。煎茶とほうじ茶両方あるのがうれしい。 

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ポットは湯沸かし機能付きではありませんでしたが「夕食後」と「朝食時」に新しいポットに換えてくださったので、何も問題なし。

お茶とお菓子をいただきつつ、宿帳に記入して、夕食の時間を相談してチェックイン手続きは終わりです。1人になったお部屋でくつろぎの時間。

縁側が良いですねー。明るくて、窓から緑が眺められます。

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風呂上がりにここでビールなんか飲んだら、とても楽しそう。 

さてビールは、冷蔵庫にあるかしら。 

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冷蔵庫を開けると、有料の飲み物が入っていました。ビールはキリンとプレミアムモルツとアサヒの中瓶。缶は無しか。

冷蔵庫の上に置いてあるグラスも、切り子で涼しげ。日本酒もビールもおいしくいただけそうですね。

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ちなみにですが、館内には自動販売機もあります。

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缶ビールやチューハイ、ハイボールなどはこちらで購入可能でした。缶ビールはプレミアムモルツのみなんですね。

クローゼットには浴衣と羽織、足袋ソックス。帯がちりめんぽくてかわいい。  

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タオルとバスタオル。
ちなみに大浴場の脱衣所には、ハンドタオルサイズのものですが、新しいタオルが山と積まれていますので、持っていかなくてもまあ大丈夫です。

洗面所の奥が浴室。洗面台もレトロな感じ。一応ドライヤーも部屋にあります。

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お部屋のアメニティは、歯ブラシ、ブラシ、化粧水と乳液のパウチ、シャワーキャップ。
大浴場にもしっかりアメニティは用意されていますので、特に部屋のアメニティを使う必要はありません。

部屋風呂はこんな感じ。

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床の細かいタイルと檜の浴槽が良いですね~。後で入ろう……。

ちなみにトイレも、タイルがちょっと歴史をを感じさせる作りでした。

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古いけれどとても清潔だし、便座は新しいウォッシュレット付きの物になっているので何も問題なしです。
さて、部屋で一休みしたところでお風呂に行ってみましょうか。

【風呂】★★★★★ 部屋風呂も温泉なうえ、空いていればいつでも入れる貸切露天も2つある

旅館加満田は部屋風呂も温泉が出ますが、館内にも4つの浴室があります。
内湯のみの大浴場が2つと、空いていれば好きなときに使える貸切露天風呂が2つです。大浴場は夜10時に男女の浴室が交代になります。

大浴場はチェックインの14時~翌朝9時30分まで、貸切露天風呂は14時から翌朝9時まで夜通し利用することができます。

まずは、大浴場に行ってみましょうか。

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玄関前を通り抜けまして。 

途中右手に階段があり「大風呂まんりょう」という案内板がかかっています。 

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こちらは、夜の10時から女湯になる大浴場なので、今回は素通り。

もう1つの大浴場は長い廊下を歩いていった、建物の奥のほうにありました。

「別館」「新館」「西館」「東館」と4つの棟から成るため、棟が変わると廊下の雰囲気も変わりますね。 

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赤絨毯の廊下。素敵。

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ああ、見えてきました。赤いのれんがかかっているのが大浴場です。 

夜10時まで女湯になる「大浴場 輝」

大浴場「輝(かがやき)」へ。 

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ドキドキ。  

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広く清潔な脱衣所には誰もいません。
早くチェックインして良かった~。 

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脱衣カゴの左側にある黄色いタオルが、自由に使って良い新しいタオルです。ありがたいですね。

4つの洗面台が整然と並んでいます。 

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アメニティは「化粧水」「乳液」「クレンジング」「コットン」「カミソリ」「シャワーキャップ」「ブラシ」「綿棒」「コーム」など。
十分に揃っています。 

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ドライヤーも、きちんと風力のあるものでした。

それでは、浴室へ。

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明るく新しく、天井が高い内湯。

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洗い場にはシャンプー&コンディショナー・ボディシャンプー・クレンジングあり。 

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内湯のみですが、大きな窓から美しい新緑を眺めることができます。 

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新緑や青空が湯面に映ってさわやか。 
そうか……湯口がなく、浴室の下のほうからお湯が出てくる仕組みなので、湯面が波立たないのですね。

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山を眺めながら入るお湯……良いです。 

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お湯はやや熱め。42度ぐらいでしょうか。 

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夏ならもう少しぬるいほうが良いけれど、これはこれで。
わりとさっぱりとした癖のない泉質ではありますが、新鮮さを感じさせる良いお湯です。

熱めなので短時間の湯浴みで満足してあがります。

脱衣所に源泉についての説明書きがありました。自家源泉を2本持っており、大浴場も客室の内湯もすべてかけ流しとのこと。 

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ただ、湯温が42度のため、加温しているとのこと。
うーん、自家源泉で42度なら、夏は加温なしのほうがありがたい気がするけれど、どうなんでしょうね。

温泉分析書もありました。ph7.5でほぼ中性の、カルシウム-硫酸塩泉。

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他の浴室にも分析書はありましたが、どれも同じものでしたね。

脱衣所を出たところにウォータージャグが置いてありました。 

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庭で湧く湧き水とのこと。
癖がなく飲みやすいお水でした。東京からほんの少し離れただけなのに、庭からおいしい湧き水が出る宿があるんですねえ……。 

夜10時から女湯になる「大浴場 彩」

加満田さんにはもう1つ内湯の大浴場があり、夜10時に男女が入れ替えになります。

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こちらも翌朝に入りましたので、ご紹介したいと思います。

玄関から右手に進んだ、フロント近くの階段を上ります。

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こちらです。 

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脱衣所は、先に入った「輝」よりはややこぢんまりとしているものの、十分な広さです。  

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浴室もやや小さめかもしれません。

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明るく、爽やかな雰囲気の浴室です。

先に入った「輝」の浴室とは異なり、湯口があるタイプの浴槽です 

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浴槽の端にある湯口。 

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新しいお湯が絶え間なく流れこんできます。さっぱりとした泉質ではありますが、湯口の岩にはやはり、温泉成分がしっかりこびりついていて湯力を感じさせますね。

浴槽の隅には浅めの段差があり、枕にできる木が設置してあるので寝湯もできるんですね。 

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しかし、寝湯を楽しむにはやや、お湯が熱めかもしれません。普通に入るには良いですが。

というわけで、外の緑を眺めながら朝風呂を楽しみました。 

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全13室の宿なのに4つ浴室があって、かつ部屋のお風呂も温泉なので大浴場はいつも空いていて、のんびり使えてよかったですね。

貸切露天風呂「ほたる」

2つある貸切露天風呂はいずれも、最初に入った大浴場「輝」の少し奥にあります。

大浴場「輝」の前にこういうプレートが設置してありまして。

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点灯していれば利用中というわけです。
これ、とても便利だからフロントの前あたりにも1つあるといいなと思いました。大浴場自体かなり建物の端のほうにあるので、ここまで来てから「あ、いっぱいなんだ……」ってなると、ちょっとしょんぼりしそうに思ったんですよね・笑

とは言え、部屋数の少ない宿なので「どちらの貸切風呂も空いてない」ということはあまりないかもしれません。

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貸切露天風呂はチェックインから午前9時まで夜通し利用できます。
石けんやシャンプーは利用できませんので、あらかじめ大浴場で体を洗ってから行くことをおすすめします。

貸切露天風呂に行くには、大浴場「輝」の側の階段を下っていきます。

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下り終えて、廊下の向こうの扉へ。

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ここに、新しいタオルが積んであり「露天風呂」ののれんがかかっています。 

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扉を開けるといきなり浴室ではなく、ここで2つの貸切風呂に分かれます。
左が「ほたる」で右が「もみじ」です。 

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まずは、空いていた「ほたる」のほうに入ってみることにします。

扉を開けると脱衣カゴが並んでいる脱衣所。脱衣カゴ以外は何もありません。 

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内側から鍵をかけると、先にご紹介した「使用中かどうかがわかるプレート」のランプが点灯する仕組みですので、必ず鍵をかけましょう。

さてどうでしょう……。 

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おおおおおおお!いい!緑あふれる素敵な露天風呂。 

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大きさもちょうどいいです。

石臼のような湯口からドバドバと源泉がかけ流されています。 

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やはり、やや熱めではありますが……でも、緑を間近に眺めつつの入浴は本当に気持ちのよいもの。 

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いいお湯だー。

空もほどよく晴れて、木々の緑とのコントラストが美しいです。 

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それにしても、湯河原の奥って、本当に山なんですね。

木々が生い茂っていて、小動物とか普通にいそう。 

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そう言えば、奥湯河原ではないけれど以前湯河原の温泉宿に泊まったとき、宿の方に「窓を開けていると猿が入ってきますから気をつけて」と言われたっけ。。。(2階のお部屋だったのです)

気持ちよく湯浴みを終えて脱衣所に戻るとこんな紙が貼ってありました。 

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6月は庭にゲンジホタルが舞うんですか!

そのためなら、露天風呂で石けんなどが使えないことぐらい、仕方ないですね。

貸切露天風呂「もみじ」

一度お部屋に戻って一休みしてから、夕方近くなってもう一度貸切風呂へ。

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今度は先ほど使用中だった「もみじ」のほうも空いています!

どれどれ、こちらはどんな感じでしょう。 

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おお!さっきの露天風呂とは少し趣が異なって、これはこれで良い! 

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さっきのほたるの湯から見えた風景は、人の手が入っていない自然の野山という雰囲気でしたが、もみじの湯からは手入れされたお庭が見えます。

「もみじの湯」というからには、秋には紅葉が楽しめたりするのでしょうかね……。 

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こちらの露天には屋根もついていましたので、多少の雨が降っていても楽しめそうですね。 

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露天風呂は内湯よりも少しだけぬるめ、41度ぐらいでしょうか。ぬるめと言ってもぬるくはないのですが……。

源泉が温めなのであれば、私の好みとしては加温するよりもう少しぬるめで提供いただけたほうがうれしいけれど、多くの人の好みに合わせるとこのぐらいになるのかもしれないですね。じっくりと、すばらしいお湯を楽しむことができました。

お部屋のお風呂も源泉かけ流しで楽しめる

さて、部屋風呂です。
こちらは夕食前にまずは入ってみました。

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仲居さんのアドバイスで「あまり勢いよくお湯を溜めると熱くなりすぎて水で薄めなければならなくなるので、ちょろちょろと少なめにお湯を出すのがいいですよ」とのこと。

言われたとおり、ちょろちょろとお湯を溜めて、自分好みの適温のお湯に調整しました。

では、いざ。

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網戸越しに風が入ってくる浴室で、ちょうどいいぬる湯に浸かる……これはこれですごく良い……。

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貸切利用できる浴室であっても、自分のちょうどいい温度に調節して入れることってあまりないですもんね。
もちろん、最初から好みの温度のお湯ならそんな心配しなくて良いのでしょうけど。

虫もいないし、風が気持ちいいなあ……。
宿泊した部屋からは大浴場がやや遠かったということもあり、夜の間もお湯を溜めて部屋風呂に入りました。

上がったらすぐに縁側で夕涼み!

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館内の自販機で買った缶ビール! 

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いただきます!

縁側から外に出れるよう、サンダルが置いてありました。 

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ビールを飲みつつ、夕方の心地良い風と、新緑と土の匂いを楽しめました。 

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【食事】★★★★☆ 夕食・朝食共に工夫が凝らされた、非の打ち所のない料理が並ぶ

お風呂を上がって夕涼みしていると、夕食の時間が近づいてきました。
旅館加満田さんは夕食も朝食も部屋食での提供です。食事と一緒にお酒を持ってきていただくために、ドリンクメニューを眺めてみることに。 

旅館加満田のドリンク&別注料理メニュー

旅館加満田のドリンクメニュー。
ビールは生ビールはなく、中瓶になります。これも何か、昔ながらの宿という感じがしますね。 

日本酒は「久保田 千寿」「丹沢山 純米酒 秀峰」「黒龍 大吟醸 龍」それと、部屋の冷蔵庫の中に入っている「九頭竜純米」については、1合からいただけるようでした。

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あとは、300mlの瓶や4合瓶でいただける日本酒が3種ほど。

焼酎は麦と芋、ウィスキーは山崎、ワインは赤と白が2種類ずつ。 

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ワインはグラスでの提供はありませんが、187CCの「ミニボトル」で、赤白1種類ずつ提供があります。

後は普通にソフトドリンクとチューハイと……。 

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最後に「女将のこだわりコーヒー」「レモネード」「梅ジュース」の紹介が。
お酒に関しては、突出したこだわりの感じられるラインナップではなく、老舗旅館らしいそつのない品揃えだなと思いましたが、この「コーヒー」「レモネード」「梅ジュース」が一番気になるな……。
食事と一緒に飲む感じのものではないですが、チェックアウトまでに何かしら注文してみたいところです。食後とかで。

別注料理のメニューも一緒にありました。 
別注料理は「基本的には要予約」とのことですが、材料があるときなら当日対応も可能とのこと。
もし、注文したい場合は予約の際にお願いしておいたほうが良いのでしょうね。

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アワビ、伊勢エビ、サザエ、アジ、和牛ステーキ、刺身盛り込み、そしておにぎり。
おにぎりは、連泊のときの昼食としても提供していただけるようでした。

旅館加満田の夕食

さて夕食です。
旅館加満田のお部屋には、チェックイン時から「加満田だより」なる冊子が置いてありました。

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日付が入っていますが、毎日発行しているのでしょうかね。
こちらに、最近のトピックスとお土産の紹介のほかに、夕食のお品書きが掲載されています。

この日の夕食はこちら。

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魅力的な献立の数々を眺めつつ、夕食への期待が膨らむわけです。事前にメニューがわかっていると「夕食の量多そうだから間食やおつまみは控えよう」と思えたり、事前にお酒を注文する際も夕食に合わせられるから良いですね。

さて、実はこの日私は「スタンダードプラン」ではない「春の味覚満喫プラン」で予約をしていました。 

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旅館加満田のお庭で取れた山菜や筍を使った料理が提供されるプランです。
おそらく、置いてあったお品書きは「スタンダードプラン」のもの。「春の味覚」としてどんな一皿が提供されるのか、楽しみですね。

夕食をお願いしていた18時30分に、担当の仲居さんが食事を持ってきてくださいました。 

食前酒は自家製梅酒。
一番右は先付けのヨモギごま豆腐。
酢の物として「青柳、白ダツ、小茄子るり煮、ヤングコーン、オクラ、紫あん」
どれもお酒が進むお品ばかり……。

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左のお皿が前菜です。

お酒は、丹沢山の純米酒をぬる燗でいただきます。

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ねっとりとしたヨモギごま豆腐を、ほのかな甘みのぬる燗で流し込むと、おいしいー。

前菜は品数豊富で見ているだけで楽しいです。
左から沢蟹、地鮎田楽、蟹大葉巻き、甘夏皮真丈揚げ。

f:id:happydust:20180719223745j:plainお皿の右側はちまき寿司、新さつまいも、鶏チーズ焼き、琵琶白和え。
「甘夏皮」や「枇杷」などを使い、ほんのりと甘みや酸味を感じさせる凝った味付けの料理です。
紫あんの酢の物もおいしかったんですけど、このお宿の料理は、酸味のある料理の味付けが上手ですね。単に酸っぱいのではなく、複雑な味わいなので「酸っぱいものが苦手」な方でも楽しめると思います。私自身、そんなに酸っぱいものは得意ではないのですが、このお宿の料理はどれも素直においしいと思えました。

こちらは強肴の「牛タタキ野菜巻き」。

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牛タタキできゅうりやにんじんなどの野菜を巻き、ブロッコリースプラウトを添えてジュレでサラダ風にいただきます。
こちらもジュレの味がおいしい!派手な料理ではないのですけど、どれも本当においしいです。

お椀は「アイナメみぞれ仕立 芽葱、ジュンサイ、茗荷子」

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みぞれ仕立てでややとろみのあるお椀。優しいお味でおいしいです。
そうか、とろみはジュンサイですね。 見た目にも美しい一品。 

お造りは「イシダイ」「帆立」 「イサキ」「アオリイカ木の葉作り」

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山葵も目の細かいおろしでおろしたと思われる質のよいもの。
湯河原は海も近いですし、刺身の鮮度は抜群です。盛り付けも上品。

このあたりで、最初に注文したぬる燗がなくなったので、何を注文しようか迷った挙げ句、冷蔵庫に入っていた冷酒の「九頭竜」をいただくことにしました。

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煮物は「鯛親子揚げ湯葉包み蒸し」

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食べやすく、上品なお味。おいしい。

中皿。牛肉巻きロースト。 

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あれ、何となく見た目が最初に出た「牛タタキ野菜巻き」とかぶりますがw
牛タタキのほうは野菜も生でサラダ風のお味でしたが、こちらは牛肉にも野菜にもしっかり火がとおり、甘辛い味付け。日本酒とも合います。

ここで、来ました山菜の天ぷら!!「春の味覚満喫」プラン用のメニューです。 

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こごみ、タラの芽、ふきのとう、たけのこ、ウド、のびるなどかなり種類豊富です。
ほろ苦い山菜を塩でいただきつつの日本酒……最高としか言えません。
うど、のびるなど半分ぐらいは宿の庭で取れたものだそうです。庭では既に終わってしまったふきのとうなどについては買ったものだそうですが、こんなにたっぷりの山菜の天ぷらが食べられてうれしい。。。

ここで、女将が「庭で取れた三つ葉」のお浸しを持ってご挨拶に来てくださいました。

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おいしそう!これだけでけっこう飲めるよ!!
女将は、気さくにお話してくれつつ、老舗旅館の女将らしい上品な佇まいを持ち合わせた方でした。

最後のご飯はせりご飯!こちらも「春の味覚満喫」プラン用のメニューだそうです。これが、せりの良い香りがふわっと広がってめちゃめちゃおいしかった。

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おかわりしたいぐらいのおいしさでしたが、おかわりは白いご飯になってしまうそうでした・笑

香の物と赤だしもおいしかった……。

最後にデザートを。

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抹茶ムースとフルーツ。

食後にお湯のポットを変えてくれて、冷水のポットも置いていってくださいました。 

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すっかり満足しました。ごちそうさまでした。 

旅館加満田の朝食

さて朝食。

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朝風呂をいただいて帰ってきたら、部屋の前に朝刊が。
最近は朝刊サービスを行っている宿も少なくなったので、このあたりも老舗旅館ならではという感じがしますね。

朝食もお部屋でいただきます。

f:id:happydust:20180719224453j:plain派手さはないけれど、一夜干しやかまぼこなど、このあたりの名物も取り入れつつの、色とりどりのおかずたち。

漬けもの、つやつやのご飯、わかめのお味噌汁。 

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卵焼きも美しいですね。 

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アジの一夜干しや鰹のたたきなど、朝から酒が飲めそうな魚料理もすばらしいし。

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飛竜頭やお浸しも、上品な味付けです。

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しみじみとおいしい朝食でした。味付けが濃すぎなくて、ご飯を食べ過ぎないですむところがありがたいですね。

ちなみに、夕食後に変えてくださったお湯のポットを朝食のときにも変えてくれたので「さすがだな」と思ったり。

お湯が新しくなったので自分でコーヒーを淹れようかな?とも思ったのですが、気になっていた「女将のこだわりのコーヒー」を注文してみました。 

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深煎りですが苦みはそれほどなく、ほのかに酸味を感じさせる飲みやすいコーヒーでした。 

旅館加満田のおみやげ

旅館加満田には、いわゆる「売店」はないのですが、お土産に関してはカタログ販売のような形を取り、カタログにあるお土産の中から購入したいものを選んで、夕食時までに担当の仲居さんにお伝えすると、朝食までに用意して届けてくださるとのことでした。

こちらがそのカタログ。クリックで拡大します。

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宿オリジナルの石けんのほか、お菓子や海産物など近隣の名産品が揃っていました。

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商品の見本は、館内の廊下にもありました。実物を見たい方はこちらで。 

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おや?この手ぬぐいは……?

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なんと、CMでお馴染みの初代「黄桜の河童」を描いた漫画家の清水崑氏もこの宿の馴染みのお客だったのですね。

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それで駐車場に河童の石像があったのか……ようやくつながりましたよ。 

チェックアウトまで館内でくつろぐ

加満田のチェックアウト時刻は10時30分。
それまで部屋でのんびりしたり、館内をぶらぶら。 

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涼しい自然の風が、廊下を通り抜けていくのがとても気持ちいい……。

こちらはちょっと、高級そうなお部屋。 

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建物の中なのに石垣が!
特別室か何かでしょうかね。

館内には読書室もありました。

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この宿を愛したという小林秀雄氏の全集が置いてありました。

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チェックアウト時刻ギリギリまでのんびりと過ごし、昔ながらのたたずまいの帳場でチェックアウト。

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玄関前まで見送っていただきました。
ああ、いい宿だった……。

【再訪したい度】★★★★★ 一人でも親しい人と一緒でも、たまの贅沢でおとずれたい宿

 リーズナブルではありませんが、それだけの満足感を与えてくれる宿でした。
東京から近いので移動疲れもほぼなく、館内では時間がゆっくりと流れているような感覚を覚えたり。
お湯も良く、食事も良く、サービスも良く、しかも休前日も一人泊のプランがある……季節を変えて何度もおとずれたい宿がまた一つ増えたなあと。次回はぜひ、梅ジュースとレモネードを飲んでみたいです。
誰に紹介しても間違いのない宿だと思いますので、いつか大切な誰かと来てみるのもいいかもしれない、と思っています。