2019年の初頭に「今年の抱負」として書いた記事がありました
年の瀬ということで、2019年の初頭に「今年の抱負」として書いた記事について振り返ってみようと思います。
「今年の抱負」と言っても「都道府県ごとに1軒、一番泊まりたい宿を選ぶ」というもので、もちろん、選定した47軒すべてに1年間で泊まることなど不可能なのですが……こういう記事でした。
前年の2018年にも同様に「2018年に泊まりたい宿47軒」という内容の記事を書き、2018年中に47軒中6軒の宿に宿泊することができました。
2019年は47軒中何軒の宿に宿泊できたのでしょうか。宿泊した際の感想などと共に振り返ってみたいと思います。
- 2019年の初頭に「今年の抱負」として書いた記事がありました
- 2019年中、47軒中9軒に宿泊しました
- 群馬県「川古温泉 浜屋旅館」1月上旬の雪の降る寒い日に一人泊
- 大分県「別府明礬温泉 岡本屋旅館」1月中旬、九重山登山後に一人泊
- 鹿児島県「城山ホテル鹿児島」2月下旬、西郷どん終わって静かになった頃に一人泊
- 熊本県「人吉温泉 芳野旅館」2月下旬、鮎のいないオフシーズンに一人泊
- 静岡県「土肥温泉 玉樟園新井」5月上旬、GW直後の週末に一人泊
- 山梨県「下部温泉 古湯坊 源泉館」6月中旬、雨の週末に一人泊
- 山形県「赤倉温泉 湯守の宿 三之亟」7月中旬、海の日3連休中に一人泊
- 東京都「SPA&HOTEL和」12月上旬の金曜日に、珍しく二人泊
- 神奈川県「湯河原温泉 オーベルジュ湯楽」12月下旬、クリスマス直前の週末に一人泊
- 2019年を振り返って
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2019年中、47軒中9軒に宿泊しました
2018年よりは3軒増えました。増えた理由は「2019年の泊まりたい宿」として選んだ47軒は、すべて1人で宿泊可能な宿だったからです。
2018年は単純に「泊まってみたい憧れの宿」みたいな観点で選んでいたので、一人旅が圧倒的に多い私には宿泊することが難しい宿がいくつも含まれていたのですが、2019年はより実用的な宿泊先候補リストとして使えるように宿をピックアップしました。それで「来月どこに行こうかな」と考えるときに「泊まりたい宿リスト」を活用する機会が2019年は増えたのです。
ここからは実際に泊まった9軒について、時系列に沿って紹介していきたいと思います。再訪の宿もありますが、口コミなどから判断して「泊まってみたい!」と思って選んだ宿も多いので、私の目利きの精度がどんなものか、試されるところですね・笑
群馬県「川古温泉 浜屋旅館」1月上旬の雪の降る寒い日に一人泊
群馬県で一番泊まりたい宿として選出していた「川古温泉 浜屋旅館」には年が明けて間もない、雪の降る寒い日に宿泊しました。
川古温泉は、群馬県みなかみ町の山あいにある一軒宿で、周りは山で、散歩すると熊に出会ってしまうような場所にあります。と言っても山小屋というわけではなく車道は通っていますが、公共交通機関で宿の近くまで行くことはできず、水上駅からタクシーか、あるいは猿ヶ京温泉のバス停まで送迎してもらうことになります。
源泉の温度は39.8度と40度以下のぬるめのお湯なんですが、すべての浴槽で加温を行わず、源泉そのままのお湯をかけ流しています。つまり真冬はかなりのぬる湯になるのです。
私はぬる湯好きなので嬉々として出かけたのですが、一般的にはこの宿の繁忙期は初夏から秋にかけての気候のいい時期になります。ただ、その時期は1人では泊まりにくいということもあり、1月の宿泊となりました。
ぬる湯好きの私としては、大正解の選択だったと思います。
部屋にはこたつ、人肌のぬる湯に手作りの食事、すべてが最高でした
実は、この宿にはずいぶん前に1度、友人と一緒に泊まったことがあって、一人で来るのは初めてでしたが宿泊自体は2度目。前回泊まったときにとても印象が良かったので、また泊まりたい!と思って選んだのです。
部屋は広く、中央にはこたつがあり、Wi-Fiも利用できます。
新しくはないですが清潔度は問題なく、暖かく快適な部屋でした。
川古温泉には混浴の大きな露天風呂があり、バスタオル巻き・湯浴み着OKなので前回宿泊時は家族連れやカップルで賑わっていました。 しかし、今回はほぼ無人!
雪の降る露天風呂で、38度程度のぬる湯にいつまでもいつまでも浸かっていました。泡つきがあり、ほんのりと温泉のいいにおいがしてとてもいいお湯です。私は38度ぐらいのぬる湯で長湯するのが一番好きなので、最高でした。
自然の中の露天風呂なので仕方のないことなんですけど、気候のいい時期は虫も少し気になったんですよね。でも、当然ながらこの季節は虫もいません。雪が降り積もるのを眺めながら、持ち込んだ文庫本を読んだりしつつ長湯にいそしみました。
混浴が苦手な方のために、女性専用の露天風呂もちゃんとあります。浴槽はだいぶ小さいですがお湯は同じですし、裸でのんびり入れるからこちらはこちらで良かったです。
また、浜屋旅館さんの食事は、山の中の宿ならではの食材を使ってしっかりと手作りされており、大変おいしいです。鮮やかなオレンジ色のお刺身はニジマスの刺身。
サラダの上に載っていたのは、自家製の生ハム。
メイン料理は鹿肉のシチューです。鹿肉って脂身が少ないからおいしく調理するのはなかなか難しいと思うのですけど、大変おいしいシチューでした。
また空いている寒い季節に必ず再訪したいと思っています。 Wi-Fiも完備でとても快適な宿なので、できれば次は連泊したいです。
大分県「別府明礬温泉 岡本屋旅館」1月中旬、九重山登山後に一人泊
つい先日、大分県の九重連山の山あいにある秘湯の宿「法華院温泉山荘」に宿泊した話をブログに書きました。
記事は「この日は別府温泉でいい宿を予約していたので、なるべく早く着きたくて午前中のバスに乗るために山頂を経由しなかった」という話でまとめていますが、実は九重山に泊まった後に宿泊したのがこの「岡本屋旅館」なのです。
数年前に1度泊まっており、すばらしい宿だったのでまた行きたい!と思って、2019年泊まりたい宿に選んでいました。休前日は1人泊不可なんですが、平日であれば1人でも予約できます。
また、既に更新している記事の中で「明礬温泉バス停前にある岡本屋売店の地獄蒸しプリンがおいしい」というものがありますが、この売店も同じ岡本屋さんが経営しています。
ミルキーブルーのお湯、快適な部屋、おいしい食事と3拍子揃った良宿
歴史ある宿で建物は新しくはありませんが、どこもかしこもピカピカに磨きあげられています。
1人で泊まれる部屋は広くはありませんが、Wi-Fiも利用できますし、必要なものはすべて揃っていて特に不自由はありません。ポットが湯沸かし機能付きでないことだけは残念ですが、特にリクエストしなくても翌日の朝には新しいお湯の入ったポストを部屋の前に置いてくれるのがありがたいです。
踏み込みのところのタイルがお花模様になっていてかわいかったり、広縁から眺める景色が良いのもうれしいポイントですね。
そして、岡本屋旅館さんのすばらしいところはなんと言ってもお湯!
「青磁色」と称されるミルキーブルーのお湯は、毎回見れるわけではないそうなんですが、露天風呂で見られることが多いようです。
今回2回目の宿泊でしたが、実は前回はあまり青くなかったのですよね。今回は、青みがかったサラサラ触感のお湯を堪能できました。そして、浴槽には大きなザボンがたくさん浮かんでいます。
露天ではざぼんのにおいまではわかりませんが、内湯だと爽やかな香りもほんのりと感じられました。内湯は浴槽が小さめなので、白く濁る前にお湯が入れ替わってしまうようで、青みがかっていますが、透明なお湯です。
お湯にも、もちろん大満足でした。
それにしても、この数日前に泊まったYAMADAYAさんとは目と鼻の先なのに、ぜんぜん泉質が違うのが不思議ですね……。
また、食事処でいただく食事も大変おいしい宿です。一人泊の場合は、窓際のカウンター席でいただきます。関アジをはじめとしたお刺身の盛り合わせ!
利き酒セットもあったので注文しました。新鮮な刺身と日本酒、最高でした……。
また「地獄蒸し」なる、温泉水で野菜や豚肉を蒸し上げた料理も、野菜がたくさん食べられてヘルシーで、つけダレの味も凝っていて楽しめました。
デザートはもちろん、何度でも食べたい地獄蒸しプリン。これ本当においしいんですよ……。
朝食も品数豊富で、大分名物の「だご汁」もあり、大満足の宿泊でした。
先日テレビを見ていたら、明礬地区に「ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ」ができたということで、岡本屋旅館の女将さんが取材を受けていました。
岡本屋さんも、イベントを企画したりといろいろと新しい試みを試されているようです。本当にいい宿だと思うので、時代に合わせて進化しつつ、変わらないところは変わらないまま、続いてほしいなあと思いました。
宿泊レポートもまもなく書きます!
鹿児島県「城山ホテル鹿児島」2月下旬、西郷どん終わって静かになった頃に一人泊
鹿児島県で一番泊まりたい宿として選んでいたのは「城山観光ホテル」から「SHIROYAMA HOTEL kagoshima(城山ホテル鹿児島)」に名を改めた、鹿児島市内の高台の上にある温泉ホテルです。
露天風呂からは、晴れていれば桜島の姿を眺めることができます。泊まった日はうすぼんやり、でしたね……。
実はこのホテルに、これまで私は何度も足を運んでいました。ホテルの中に「城山ブルワリー」というクラフトビールの醸造所があり、そこで醸造している、桜島小みかんを使ったベルジャンホワイトが大好きなんです。
基本的に「ホテルの中に入っているレストランで出すために」醸造しているビールだとのことで、たまにデパートの鹿児島フェアなんかで飲めることもあるものの、都内のビアレストランなどで見かけることはほぼありません。それで城山ブルワリーのビールを飲むためだけに、鹿児島に来る度に何度もこのホテルに足を運んでいたのです。
足を運ぶうちに「1度は泊まってみたいな」と思ったので、2019年の泊まりたい宿として選んでいました。
城山は、西南戦争の激戦地としても知られ、西郷隆盛終焉の地でもあります。2018年も「城山観光ホテルに泊まりたいなー」と思っていたのですが、当時は大河ドラマが「西郷どん」だったので、城山周辺は慌ただしそうだな……と思い、2019年になってから伺うことにしたわけです。
ラウンジバー、朝食バイキング、クラフトビールとさつま揚げを堪能!
ホテルに1人泊なのでシングルルームの予約なんですが、鍵を渡されて終わりではなく、フロントからスタッフの方が案内してくれました。館内にいくつかの棟があって、口頭で説明しただけでは場所がわかりにくいからかもしれません。
部屋はコンパクトに必要なものがまとまっており、ベッドは広くて寝心地がとても良かったです。
レストランなどはちゃんと服を着ないとダメですが、お風呂に行く際は宿泊客しか通らない通路を移動するため、館内着で移動してもOKでした。これはありがたかった。
お風呂はツルツル感のある炭酸水素塩泉。
消毒などはしていますが、塩素の香りがするようなことはなく悪くはないお湯です。内湯は広々といていて清潔。露天風呂からは鹿児島の街の夜景が見えます。
「泉質絶対重視!」ということであればそこまでお薦めはできませんが、そうでなければ眺めのいい露天風呂は、テンションが上がる人が多いだろうなーと。
館内のレストランでの食事をつけることもできるんですが、実は昼に鹿児島市内でがっつりお寿司を食べてしまいまして……。しかも、こちらのホテルは朝食バイキングが有名なので夕食は軽めにしたい!というわけで「カサブランカ」というラウンジバーでおつまみとお酒の軽めの夕食をいただくことに。
これが、思った以上に良いお店で、まずは大好きな城山ブルワリーのベルジャンホワイトから始めたんですが、シャンパンと鹿児島産のフルーツをたっぷり使ったカクテルがおいしいし、つまみもおいしいし、バーテンダーの方も気さくで話がおもしろく、さくっと1杯ののつもりがけっこう飲んでしまいました。
1人でも気兼ねなく楽しめるホテルのバー、とてもよかったです。
クリスマスというわけでもないのですが、ライトアップされた中庭がきれいでした。
翌朝はお楽しみのバイキング!トリップアドバイザーの「2019年朝食がおいしいホテルランキング」でも全国7位に選ばれたそうなんですが、本当に品数豊富で、会場に入るとどこにどんな料理があるかのマップまでありました。
「黒さつま鶏と地元食材の黒五目おこわ」と「真鯛潮茶漬け」にテンションあがります。
おかずで気になるものを一通りよそって来たんですが「朝からこんなに食べちゃっていいのか……」「というか、酒が飲みたい……」という考えが止まりません。刺身とかさつま揚げとか……ビールでも日本酒でもいいから飲みたい。
さつま揚げ各種、とんこつ、鯖の塩焼き、焼き茄子!
洋風のおかずも、とても朝食メニューとは思えない豪華さでした。
カルパッチョおいしかった……。
それから、ホテルの朝食バイキングの定番、オムレツはその場で好みの具を入れて焼いてくれます。
「オニオン」「ハム」「チーズ」「小松菜」から選べるのですが、前に並んでいた人がみな「全部入り」でオーダーしていたので私もそうしました。
ホワイトソースをたっぷりかけていただきます。
真鯛の潮茶漬けは、自分で好きなだけ鯛をのせて出汁をかけていただくという贅沢さ。みんなたっぷり鯛をのせるのでどんどんなくなっていきますが、ちゃんと追加はされていました。
ホテル内にはベーカリーがあって、ここのパンとジャムも有名なんですが、バイキングでもそのパンとジャムをいただくことができます。
これまで何度か来たときに「食べたいけど、一瓶買ったところで余らせてしまうし」と思って買ったことはなかったのですが、ここでいろいろ試せるのはうれしいですね。
知覧茶の緑色のジャム、気になる……。
いろいろといただいてしまいました!パンもジャムもおいしかったです。
死ぬほどお腹がいっぱいなのですが、チェックアウトが11時なのでもう1度お風呂に入りまして、チェックアウトしてから館内にあるカフェに向かいます。
1階にあるカフェで、立ち寄った当時は違う名前だったと思うのですが現在は「Faveur parloir(ファヴール パーラー)」という名前のようです。
なぜここに寄ったかと言うと「城山ブルワリーお試しセット」という、210mlの小グラス4杯のお試しセットがあるからです。
昨晩、ラウンジバーで一番好きなベルジャンホワイトは飲んだのですが、帰る前に他のビールも飲みたくて……。
おつまみにさつま揚げセットもいただき、大満足の滞在でした。基本的に温泉旅館に泊まることが多いので、大きなホテルに泊まったり、ラウンジバーで飲んだりする機会はあまりないのですが、たまにはこういうのもいいなあ……と思えた貴重な1泊でした。
熊本県「人吉温泉 芳野旅館」2月下旬、鮎のいないオフシーズンに一人泊
熊本県で泊まりたい宿として選んだいたのも再訪の宿です。人吉温泉という熊本と鹿児島の県境にある温泉地の「芳野旅館」という宿です。温泉街の中心を流れる球磨川では鮎漁が盛んなため、鮎料理に力を入れている宿が多く、つまりオンシーズンは夏。
混みあう季節を避けたい私はもちろん、シーズンオフである冬に出かけました。先に紹介した「城山ホテル鹿児島」に宿泊した翌日に高速バスで人吉温泉に向かう、というプランです。熊本県内の温泉ですが、熊本空港より鹿児島空港のほうがずっと近いので、鹿児島空港から市内を経由する直通のバスも出ています。
明治42年に旅館として創業し、昭和6年から旅館として営業しているそうです。登録有形文化財にも指定されている歴史ある旅館です。
まさかの部屋付き露天風呂!やっぱりおいしい食事に感激の1泊
前回、数年前に宿泊して食事が大変おいしかったので、今回は食事グレードアッププランで予約していました。
お部屋については特にプランには指定がなく「8畳和室」とだけ書いてあったのですが、お部屋に案内していただく際に驚きの事実が。
「部屋には露天風呂がついておりますのでご自由にお入りください」
なんと、そんなことがあるんですか?というか、露天風呂付きの客室があるなんてどこにも書いてなかったですが……。
お部屋は、踏込(靴やスリッパを脱いでおくところ)と広縁が一緒になったようなちょっと不思議な作りでした。鍵のかかる扉を開けると縁側が広がっていて椅子とテーブル、冷蔵庫なども置いてあるのですが、そこに靴を脱いで和室に入るという構造。
お部屋にはあらかじめ布団が敷いてありましたが広いので特に気になりません。真冬の寒い日でしたがとても暖かいお部屋でした。
そして、広縁の奥には露天風呂が……。
家庭用のお風呂ぐらいのサイズのこぢんまりとした浴槽ですが、一人なら十分すぎます!
しかも、お湯は常時かけ流されており、源泉はやや熱めなのですが冬なのでちょうどいい温度になっています。最高すぎる……。
芳野旅館には男女別の大浴場と、空いていれば自由に使える貸切風呂があり、そちらもお湯はとてもすばらしいです。
ただ、大浴場と貸切風呂は深夜は利用することができないので、そこは少し残念だなと思っていたんですよね。でも、食事がすばらしいからそのへんはまあいいや、と思っていたんですが、まさかの露天風呂付きの部屋だったので、満足度が一気に跳ね上がりました。
食事処でいただく夕食も、期待通りおいしかった……。
熊本名物の馬刺しは、ねっとりとおいしく……。
このあたりは鰻も有名なので、鰻のかば焼きも付きました!鰻大好きなのでテンションあがりました。
朝食も、旅館の朝食の見本のような内容で、おいしかったです。
元料亭の旅館だけあって、芳野旅館さんは夏の鮎料理も相当おいしいと聞きます。鮎料理もいつか食べてみたいのですが、人吉温泉はお湯が熱いので、冬のほうがお風呂は気持ちいいということもあり、きっとそのうちまた、冬に再訪してしまいそうな気がします。
静岡県「土肥温泉 玉樟園新井」5月上旬、GW直後の週末に一人泊
西伊豆の土肥温泉には、GWの次の週末に宿泊しました。
このあたりは海水浴場があるので、オンシーズンは夏休みです。夏の週末は確実に1人で泊まるのは無理なので、夏になる前に行きたい!と考えていました。
実は、GW直後の週末は1人で温泉宿に泊まるには狙い目の時期です。多くの人は連休に旅行をするので、その次の週に出かけようという人は少ないのでしょうね。いつもの週末は一人泊できないはずの宿が、直前予約で1人で予約できたりします。
土肥温泉に行きたい!と思っていたのは「海のふた」という小説の舞台にもなった、吉本ばななさんの縁の地だからです。
修善寺からバスで向かうのですが、お昼過ぎには着いて海辺をぶらぶらしていました。
たぶん、夏は海水浴場として賑わうのではないかと思うのですが、土曜日だというのにほとんど誰もおらず、とても静かでした。
部屋は広く眺めも良く、内風呂も温泉が出る!
土肥温泉の中で「玉樟園新井」を選んだのは、ドラマの撮影にも何度か使われたことがある美しい庭園……が決め手だったわけではなく「すべての部屋の部屋風呂に温泉が給湯されている」という点でした。
たしかに「いかにも温泉旅館」という体の門構えなので、ドラマの撮影でも映えそうですね。
どの部屋でも温泉給湯と聞いたので、一番安い「本館」の部屋を予約したのですが、閑散期かつGW直後ということもあってか空室があったようで「詩季亭」という高台の上に立つ棟にグレードアップしていただきました。
部屋は1人で過ごすには本当に広くて、縁側からは夕日に染まる海が見えたのもうれしかったですね。
こちらが詩季亭の部屋風呂です。
一応内湯ではあるのですが、大きな窓に囲まれているのでとても見晴らしが良く、窓を開けると気持ちのいい風が入ってきます。
土肥温泉は高温の温泉なので大浴場のお湯はけっこう熱いのですが、部屋風呂ならお湯を出す量を調節することでちょうどいい温度で入れます。快適なので部屋風呂ばかり入っていました。しかしなぜか、明け方ぐらいに部屋風呂のお湯が出なくなって困ったりも・笑(7時ぐらいになったら普通に出ました。なぜ??)
もちろん、大浴場にも入りに行きました!
露天風呂もあるのですが日差しが熱くてあまりゆっくり入れず……。
夜なら良かったのかもしれませんが、宿泊した部屋は高台の上に建っている立地のせいか、エレベーターを乗り継いだりと大浴場に行くのがちょっと面倒だったんですよね。それで夜は、部屋風呂にばかり入っていました。
予約制の貸切風呂もあったので、こちらも入りました。
実は、眺めの良さもお湯の良さも、この貸切風呂が一番良かったのですが、予約制なので1度しか入れないのは少し残念だったかなと。
朝夕部屋食でしたので、食事はのんびりとお部屋で。
夕食の、その場で炊き上げる桜エビの釜飯がおいしかったです。
すごく正直に言うと、食事の面では「値段のわりに……?」と思う部分もありましたが、一人泊でやや割高な値段になっているため、仕方ないのかもしれません。部屋をグレードアップしていただいたことで相殺された感じではあります。
部屋風呂に温泉が給湯されているところはすごく良かった!それ以外の部分では良くも悪くも「昭和の温泉旅館」だな、というのが正直な感想でした。
山梨県「下部温泉 古湯坊 源泉館」6月中旬、雨の週末に一人泊
6月中旬、梅雨の最中の週末に予約して出かけました。
下部温泉はぬる湯で有名な温泉地ですが「古湯坊 源泉館」はぬる湯と冷鉱泉の中間ぐらい、30度ほどの源泉を持つ宿なので、冬はさすがに冷たそうかなと思い。
そして、露天風呂のない内湯のみの宿なので、気温もそこそこ高めで雨の多い6月に行くのがいいんじゃないかなと思ったのです。露天メインの宿だと、雨の日に泊まるのはあまり楽しくないですからね……。
土曜日の宿泊でしたが、宿泊した日は雨でした。翌日は晴れたので、宿の玄関の前で傘が干されていましたね。
30度のぬる湯なのにあがった後はポカポカする、旅館部は食事も良かった
古湯坊 源泉館には旅館部と湯治部があり、建物も食事内容も異なります。
メインの浴室である「武田信玄公かくし湯岩風呂」は湯治部の建物内にあり、宿泊費も安く部屋数も多いです。なので湯治部に泊まる方が多いと思うのですが、私はとてもよく食べるし飲むので、食事もしっかり味わいたくて旅館部を予約しました。
実は、旅館部の部屋で1人で宿泊できるのは1室のみです。なので直前予約では泊まることは難しく、私も1ヶ月以上前から予約していました。
旅館部の部屋は、新しくはないものの清潔で、とても快適でした。浴衣やタオルなど基本的なアメニティはしっかりありますし、布団も敷いてもらえます。
旅館部内にも「かくし湯岩風呂」とは異なる源泉の内湯があります。岩風呂は混浴なので女性は体や頭を洗ったりしにくいのですが、こちらは男女別の浴室なのでのんびり入れます。岩風呂ほどの個性はありませんが、こちらもかなりいいお湯だと思いました。
武田信玄公かくし湯岩風呂に入るためには、玄関から外に出て10メートルほどのところにある「別館神泉」に向かいます。
写真はありませんが、最初に入ったときは冷たく感じるのに、出るときは体がポカポカして感じられる不思議なお湯でした。
混浴ですが、湯浴み着OKなのでわりと気軽に入れます。
また、食事はそこまで期待はしていなかったのですが、思った以上においしかったです!
利き酒セットがあったので注文しました。
山の中の旅館ではありますが、意外と刺身もおいしいです。
豚肉の陶板焼きも、
冷蔵庫に入っていた有料の飲み物「桃ワイン」がすごく気になってしまい、夜、風呂上がりに飲んでみました。ネクターのように甘いお酒を想像していたのですが、意外と甘すぎず、ちゃんとワインっぽい風味があっておいしかったです。
朝食も基本的なラインナップですが、おいしくいただきました。
足元湧出の新鮮なお湯、本当にすばらしかったので、いつか連泊して楽しんでみたい宿です。
山形県「赤倉温泉 湯守の宿 三之亟」7月中旬、海の日3連休中に一人泊
7月中旬には「海の日」の三連休がありますね。海の日はアルプスなどの高山で夏山シーズンが始まる日でもあるので、もし晴れたら山に行きたいというのが本当のところ。
ですが2019年の海の日は梅雨明けもまだだし、1週間ぐらい前に「どうやらあまり天気は良くなさそう」と判明したので急遽温泉旅の計画を練ることに!
とは言え三連休の1週間前ではなかなか、1人で泊まれるいい宿は見つかりません。検索しまくっていたら「あれ?2019年泊まりたい宿に選んでいた赤倉温泉の三之亟に空室がある」と気づいたので、泊まることにしました。
お湯は最高!食事は思ったよりずっといい、部屋は少し残念感はある
赤倉温泉 三之亟には「旧館」と「新館」があり、今回泊まったのは「旧館のトイレ付き」の部屋でした。チェックイン時から布団が敷いてあります。
写真ではわかりづらいのですが、お部屋にはわりとはっきりと傷みがあるので「新しくてきれいなお部屋」が好きな人はもちろん「古くてもきれいなお部屋ならOK!」という人もちょっと残念に感じるポイントはありそうでした。
トイレが水洗ではあるものの和式だったり、畳の傷みや、上の階を人が歩いたときなどに部屋に振動を感じることがありました。Wi-Fiも、フロントの付近では使えたのですが私が泊まった部屋では利用できず……また、部屋の中で煙草を吸うと廊下に煙が流れてくるようで、廊下がかなりたばこ臭かったり・笑
この時点では「一人泊とは言え、そこまで安いわけでもないのにちょっと失敗したかも」と正直思ってしまいました。
しかし、お湯は思った以上に最高だったし、食事も想像していたよりずっと良かったです。
三之亟には「岩風呂」「露天風呂」「ひょうたん風呂」があり、岩風呂は基本は混浴で女性専用時間が設定されており、露天風呂とひょうたん風呂は男性と女性の時間帯が分かれています。
ひょうたん風呂はこぢんまりとした内湯で、申し出れば貸切利用も可能とのこと。さすがに1人で貸し切らせてくれというわけにはいかないでしょうが……。
露天風呂は広さもなかなかのもので、クセのない源泉がドバドバとかけ流されており、やや温めで長湯しやすい感じ。これはこれでとても気に入りました。
そして、足元湧出の広い「岩風呂」は、噂に違わずすばらしかったです!
岩の隙間から源泉がしみ出してきているそうなんですが、露天風呂では「新鮮だけどわりとあっさりしたお湯」と思っていた源泉が、実はすごくパワーあるお湯だったことを思い知らされました。
湯浴み着やタオル巻きがNGなので少々難易度は高いですが……すばらしくいいお湯だったので、また泊まってこのお湯を楽しみたい!と素直に思いました。
食事は食事処でいただきます。一人旅の方がかなり多かったです。
そして、思った以上に品数豊富な夕食で驚きました。ビーフシチューもあるし、鍋もあるし。
隣の座卓で食事していた、やはり一人泊のおじさんも「こんなに豪華だと思わなかった」と言っていましたね。
山形名物の芋煮や、山の中だけど刺身もわりとちゃんとしてました。
日本酒の種類も、1合もしくは300mlでオーダーできる種類がそこそこ多くてうれしい。
翌朝の朝食も、旅館の基本的なメニューで、十分においしかったです。
温泉卵もちょうどいい固さでした。
帰りに女将さんに駅まで車で送っていただく際「混浴風呂の入浴時間帯が今のままでいいのか試行錯誤している」と仰っていました。
「個人的には、タオル巻きか湯浴み着OKだったら混浴でも気にしないんですけどねー」と言ったら、日帰りで来られる地元の方が、タオル巻きに抵抗ある方が多いんだそうです。
「私も他所から嫁に来たものだからこのあたりの風習はよくわからないんですけど、このあたりで育った女性は普通に裸で混浴風呂に入るのも平気らしいんですよ」
とのこと。
いやでもその平気なのって、現時点でおばあちゃんぐらいの年齢の人までではないのかしら……たぶん。
とは言えいろいろ試行錯誤して、より多くの人にいいと思ってもらえるように変えていこうとしているのは、すばらしいことだなと思いました。
次回は新館の禁煙のお部屋に泊まろうかな?と考えていたのですが、今調べてみたところ、現在露天風呂が調整中ということで、利用できなくなっているそうです。
露天風呂がないと、混浴の時間帯に入れるお風呂がひょうたん風呂しかなくて寂しいことになりそうなので、露天風呂が使えるようになったら、また行きたいなと考えています。
東京都「SPA&HOTEL和」12月上旬の金曜日に、珍しく二人泊
7月からけっこう間があいてしまいまして、次は12月です!
東京都で一番泊まりたい宿として選出していた「SPA&HOTEL和」の、温泉内風呂付きの部屋に今回は2名で宿泊しました。
JRの蒲田駅から徒歩2~3分のところにあり、周辺はパチンコ屋がたくさんある繁華街です。
いわゆる「日帰り温泉施設に宿泊施設がくっついている」タイプの宿です。
以前、温泉施設のほうに行ったことがあったんですが、お湯はかなり良かったので、これを部屋風呂で楽しめるならかなり贅沢だなと思ったんですよね。
温泉内風呂付きの部屋は3室ぐらいですが、シングルルームやダブルルームもあり、そちらに泊まれば日帰り温泉の大浴場には夜通し入ることができます。
デートで使うのもいいし、上京してきた家族に泊まってもらうのに良さそう
「温泉内風呂付きの部屋は畳が敷かれている」と書いてあったのですが、中に入るとあれ?フローリングでした。
フローリングの上に座卓を置いて座り、必要なときに布団を敷く方式です。また、布団は自分たちで敷きます。(フロントに「布団ってどうしたらいいんですか?」と聞いたら「敷いてください」って言われました・笑)
座卓を片づければ布団4つはギリギリ敷けるかな?という広さです。今回は2人なので悠々でしたが。
洗面所・浴室のアメニティも女性用、男性用共にしっかり揃っていました。
ここは、日帰り温泉もやや高級目の価格設定なので、アメニティ類は大浴場にも同様のものが揃えてあります。
温泉を給湯できる内湯はこちら。
家庭用の浴槽の倍ぐらいのサイズはあり、中でテレビが見れるようになっていました。
常に源泉をかけ流してるわけではなく、チェックイン時点では浴槽は空です。
「これからお風呂に入る!」というタイミングの20分前ぐらいにフロントに電話をかけると、自動制御で20分間、源泉をかけ流してくれるという仕組みでした。
実は、ここの源泉は冷鉱泉なので加温して入浴に適した温度に調節しています。
最初、源泉をためてもらったばかりのタイミングではかなりお湯が熱くて、43度ぐらいありそうでした……。
水でうめるのはもったいないので、しばらく待ってぬるくなってから入りました。
本当に真っ黒なナトリウム-炭酸水素塩泉で、肌がしっとりします。
浴室に大きな窓があり、開けると外の冷たい風が入ってきて気持ち良かったです。
翌日の朝、大浴場にも行ってみました。サウナやスチームサウナ、景観はありませんが露天風呂もあります。
大浴場でいいなと思ったのは「加温かけ流し浴槽」と「冷鉱泉をそのままかけ流した浴槽」が隣り合わせていることです。
↑こちらの写真に黒湯の浴槽が2つ並んでいるのが見えますが、奥の大きめの浴槽が加温、手前の小さめの浴槽が冷鉱泉です。
温度はだいたい40度と20度でした。
20度の冷鉱泉には長く浸かることは難しいですが、加温浴槽と交互浴で楽しむと最高に気持ち良かったですね!ここは、夏に来るのも良さそうです。
今回は2人で泊まりましたが、実はこちらの宿、すべての部屋に1人でも宿泊可能です。割高にはなりますが、部屋風呂付きの部屋も休前日でも1人で予約できます。
館内に食事処もあって午前0時まで営業しているので、1人のときはそちらを使うのも気楽でしょうし、チェックイン後の外出も可能ですので、蒲田の街で一杯飲んでくるのも楽しいです。
ちなみに今回は2人で泊まったので、ホテルから徒歩5分ほどのところにある「俺のやきとり」に行ってきました。
この日のことは日記にも書いています。
JR蒲田駅は、新幹線の泊まる品川駅、東京駅から乗換無しで来れますし、ホテルからは少し距離がありますが京急蒲田駅を利用すれば羽田空港にも便がいい場所です。
東京に遊びに来た際の宿泊地として、あるいは「家族が上京してきたけど自宅には泊められないからホテルを取らなきゃ!」というようなときに、利用するのもいいんじゃないかなと思いました。
ビジネスホテル+αぐらいの値段で泊まれますし、お湯の良さは、都内にいくつかある温泉付きビジネスホテルの大浴場とは比べものにならないくらいすばらしいです。東京見物で歩き疲れたとき、温泉で疲れを癒やせるってなかなかすばらしいんじゃないかなと。
もちろん、今回の私もそうでしたが、東京に住んでいる人が近場で温泉旅行気分を味わうのもいいですよね。渋谷新宿吉祥寺、あたりがテリトリーの私にとって、蒲田はけっこう異国っぽくて、旅行気分が味わえましたよ。
神奈川県「湯河原温泉 オーベルジュ湯楽」12月下旬、クリスマス直前の週末に一人泊
最後に「湯河原温泉 オーベルジュ湯楽」にはつい最近一人で泊まってきました!
休前日でも一人泊可能なうえに交通の便も良く、食事は最高においしくてお湯もいい。安い宿ではありませんが、都内からなら交通費もかなり安く抑えられる場所ですので「もっと早く来れば良かった!」と思ってしまいました。
また、宿泊した日のことは日記にも書いています。無料で読める1日目が、オーベルジュ湯楽にチェックインした日の話です。
年の瀬に東京から近いすばらしい宿を見つけて幸せな気持ちになった
エレベーターのない古い建物で、斜面の上に立っているようで、部屋にたどり着くまでにはかなり階段を上ることになりました。
ですが、たどり着いたお部屋は水回りなど新しくなっていてとても快適だし、フリードリンクコーナーを備えたお休み処も館内にあり、建物が古いことによるネガティブな印象は、私は感じませんでした。(階段が苦手な人だけは、きついかもしれません)
雰囲気の異なる内湯が2箇所あり、時間帯によって男女入れ替えになります。
やや熱めの湯河原の源泉が、加水・加温・循環消毒など何もしていない状態でかけ流されており「オーベルジュ」とは言ってもお湯もかなりのものでした。「お湯目当て」に来ても十分満足できます。
また、貸切風呂が2箇所あり、チェックイン時に空いている時間帯を予約して利用できるのですが、貸切露天風呂は一人で入るのがもったいないぐらい広くて、眺めもなかなか良くお湯もすばらしかったです。
そして、夕食も……控えめに言っても最高でした!
「和とイタリアンの融合」ということだったんですが、どのお皿も味が良いのはもちろんのこと、盛り付けもきれいで。新鮮な野菜がたっぷり使われているし!
ステーキの付け合わせの野菜も全部おいしい……。
そして、グラスワインの種類が非常に多くて、日本酒の用意もあるのですが、普段ワインを飲まない私も思わず、ワインをいただいてしまいました。
〆のご飯は、釜で炊いたご飯にトリュフをその場でたっぷりかけるという、贅沢の極み……。
ちなみに、釜に残ったご飯はおにぎりにして夜食に持たせてくださいます。なんという至れり尽くせり。
デザートまですべて、最高においしかったです。
朝食は純和風ですが、前日の夜に4種類の中から選んだ干物や、新鮮な野菜サラダが大変おいしくて、こちらも大満足でした。
けして安い宿ではありませんが、都内でこれだけのコース料理を食べたとしたらいくらかかるか?ということ、すばらしいサービス、すばらしいお湯、そして都内からかなり近い湯河原という土地の便の良さを考えると、かなりコスパのいい宿なんでは?と思いました。
年の瀬にこんなすばらしい宿に出会えて幸せな気持ちになりました!ありがとうございました。
2019年を振り返って
年の初めに「泊まりたい宿」として選んでいた中から9軒の宿に宿泊したわけですが
・以前も泊まったことのある再訪の宿3軒(浜屋旅館、岡本屋旅館、芳野旅館)
・日帰り入浴などで来たことはあった宿2軒(城山ホテル鹿児島、SPA&HOTEL和)
・初めて来た宿4軒(玉樟園新井、古湯坊源泉館、湯守の宿三之亟、オーベルジュ湯楽)
という内訳でした。1度泊まったことがあったり、来たことがある宿に再訪するケースが多かったのです。
この9軒だけでなく、2019年の旅全体を振り返っても同じ傾向があって、私は気に入った宿にまた泊まりたい気持ちが強いみたいです。登山でも、好きな山に何度も登るので同じ傾向があるのでしょう。
また、温泉地についても気に入った温泉地に何度も行きがちで、今回初めて泊まった4軒の宿の中でも、山形の赤倉温泉と神奈川の湯河原温泉は、以前別の宿に泊まったことがありました。だから、9軒中「初めての宿で初めての温泉地」だったのは「土肥温泉 玉樟園新井」「下部温泉 古湯坊 源泉館」の2軒だけだったのです。
気に入った同じ宿、同じ温泉地に繰り返しおとずれるのもそれはそれですばらしい体験だけれど、日本にはまだまだ私の知らないすばらしい温泉があるはずなんですよね。下部温泉なんて山梨の中では有名な温泉地だと思うのですけど、今年初めて行ったなんて、自分でも意外に思いました。
「2020年に泊まりたい宿」はそのあたりも踏まえたうえで決めてみようかな?と考えています。まだ入ったことのないすばらしいお湯を求めて。年が明けたら考えてみたいと思います。
それと、泊まった9軒の中で現時点で宿泊レポートを更新できているのが、1月に泊まった川古温泉だけと言うのがなんとも……。これから岡本屋旅館の記事も書く予定ですが、毎日毎日何かしら書いているのに、なぜ宿泊レポートがこんなに更新できていないのだろう?と少し悲しくなりました。1記事1記事を長く書きすぎ、ということもあるとは思うのですが、そのあたりも2020年の課題として考えていきたいです。
それではみなさま、よいお年を。