仙石原はたご一の湯
仙石原はたご一の湯は、2017年5月18日に閉館しました。
以下は営業当時の情報となります。
仙石原はたご一の湯は、箱根一円で温泉旅館をチェーン展開している一の湯グループが経営している宿の一つです。
温泉旅館チェーンというと新興企業っぽいですが、創業は寛永7年(西暦1630年)と、古くから箱根で旅館を営まれている会社のようです。
一の湯グループのモットーは「安く・気軽に・便利に」ということだそうで、それだけ聞くと若干不安も感じてしまうのですが、口コミサイトなどでの評価もまあまあ高いことが多く、何よりも箱根の温泉宿の中ではだんぜん、日帰り入浴の受付時間が長い!
ということで、金時山登山の後に立ち寄りで伺いました。
温泉チェーンというとなんとなく、伊東園や大江戸温泉のような大規模ホテルを想像してしまいますが、こちらは全10室の小規模な旅館です。
土曜日の午後は日帰り入浴できる場所が限られている仙石原で、快く立ち寄らせてくれるありがたい宿
2016年1月中旬の土曜日、午前中から金時山を登山した後、午後2時半に仙石原に戻ってきた私は、どこで温泉に入るかを迷っていました。
以前も行ったことにある「ての湯」でもいいけれど、たまには違うところに行きたい気もするし……。
湯本まで出れば日帰り温泉はあるけどあっちは単純泉だし、せっかく濁り湯が多い仙石原にいるのだから、濁り湯の旅館に立ち寄れないかしら。。。
それで、仙石原温泉旅館組合の情報を頼りに、検討しました。
ホテル花月園やマウントビュー箱根は15時で日帰り入浴終了してしまうし、グリーンプラザ箱根は18時まで営業しているけど、一応仙石原とは言え、歩くと1時間以上かかるからさすがに無理。食事付きのプランしか提供していないところは予約してないからもちろんダメだし……。
で、入浴時間が明確に書かれていない、小規模な旅館に何軒か電話してみたんですが「もうお泊まりのお客様がいらっしゃるので」とか「今日はやってない」というつれない返事ばかり。16時とか18時まで営業してることになってる宿にまで断られる……これが箱根かwと、ちょっとひねくれた気持ちになりましたよ……。
まあ、土曜日のチェックイン開始時刻という、宿にとっては忙しい時間に日帰り客の対応なんてしたくないですよね……。小規模な旅館ならお風呂も広くはないでしょうし、宿泊客優先ですよね……と思いながら、はたご一の湯さんに電話してみると、もちろん大丈夫ですよ!と。
13時~20時まで営業とホームページにも書かれているので、あたりまえのことではあるのですが、このときはすごいありがたい気持ちになりました。
仙石原のバス停からはたご一の湯までは徒歩10分の道のり。
箱根ラリック美術館の側を通り抜けていきます。
約10分で、迷うことなく到着しました。
宿泊客がチェックインし始める時間だと思うのですが、駐車場には既に車が何台か。もし、浴室が混み合っていたら、お風呂の広さによってはちょっとつらいかも。。。
手前の、ライトがついているあたりに受付があり、宿泊のお客さんがチェックインされていました。
こちらのお宿は、お風呂に行くにも各部屋に行くにも、室内を移動するんじゃなくていったん外に出る形式なんですね。
宿泊客の方がいなくなったところで、フロントで日帰り入浴をしたい旨を伝え、料金を支払います。
時間制限などはなく、大人960円。子供480円です。
まあまあいいお値段だとは思いますが、実はこちらの宿で日帰り入浴をすると、系列の宿で日帰り入浴を行っている他の4軒の宿でも、レシートを掲示すれば当日中に限り無料で、日帰り入浴をすることができるのです!太っ腹!
日帰り入浴ができるのは下記の5軒の宿で、いずれも箱根の宿です。
一の湯塔ノ沢本館 営業時間13時~20時 大人:960円 子供:480円
アルカリ性単純温泉 (Ph8.5)
塔の沢 一の湯新館 営業時間13時~20時 大人:770円 子供:380円
アルカリ性単純温泉 (Ph9.1)
仙石原はたご一の湯(この宿) 営業時間13時~20時 大人:960円 子供:480円
酸性-ナトリウム・カルシウム・マグネシウム-硫酸塩泉 (Ph2.6)
姥子温泉 芦ノ湖一の湯 営業時間13時~20時 大人:770円 子供:380円
源泉質: カルシウム(マグネシウム)・ナトリウム炭酸水素塩泉硫酸塩泉 (Ph7.1)
仙石原 品の木 一の湯 営業時間13時~20時 大人:960円 子供:480円
源泉質: アルカリ性単純温泉 (Ph9.2) 酸性-ナトリウム・カルシウム・マグネシウム-硫酸塩泉 (Ph2.9)
ちなみに、系列の宿に宿泊した場合は、すべての宿を無料で湯めぐりできるそうなので、こちらもかなりお得ですね~。
さて、お風呂へ!
【風呂】★★★★ こぢんまりとした浴室だが、貸切状態で硫黄泉の濁り湯を楽しめた
受付をしてからまた建物の外に出て、奥のほうに進んでいくと、大浴場の案内があります。
中に入って脱衣所へ。
やった!まだ誰もいません!!
無料の貴重品ロッカーもあるので、のんびりできるかも♪
洗面所。
アメニティなどは特にありませんが、日帰り入浴を歓迎してくれる宿の場合は、私はあまりなくても気になりません。日帰りの人がどんどんやってきて化粧水や乳液をじゃんじゃん使っちゃったら商売あがったりですからね。。。
ドライヤーはきちんと風量があるものが置いてあったので問題なしです。
内湯へ。
洗い場にはシャンプー・コンディショナー・ボディシャンプーあり。
内湯は透明な湧かし湯。温泉ではないようです。サイズも2~3人入ればいっぱいだろうなーという小さな内湯です。
では露天へ!
おお……これぞ硫黄泉という感じの青みがかったお湯です。
硫黄泉って、時間が経つと白くなりますけど、最初は青っぽくて透明感のあるお湯のことが多いですよね。
石造りの浴槽はやや浅めなのですが、私はもともと半身浴派なので問題ないです。
湯温も熱めの適温でちょうどよく、かなりのんびりとつかってしまいました。
1時間近く入っていたら、宿泊のお客さんが数人で入ってきたので、ようやくあがることにしました。
【再訪したい度】★★★★ 加水も循環もありのわりにはぜんぜんいいお湯
実はこちらの温泉「加水・加温・循環あり」とのことで、そんなに極上の温泉利用状況ではないのですが、元々のお湯のパワーが強いためか、それでもけっこういいお湯だなと思いました。
シャンプー・コンディショナー・ボディシャンプー・ドライヤー・貴重品ロッカーなど、設備やアメニティも整っており、登山後の入浴にも利用するにも問題なさそうです。
ただ、気になるのはやはり浴室も脱衣所も狭めなので、大人数の日帰り入浴客と運良くかち合ってしまったら、かなり窮屈な思いをするだろうなということ……。
でも、そんなときはさっさと引き上げて、別の系列の一の湯に行ってしまえばいいのかも。車なら箱根のすべての宿に行けますし、徒歩であっても、仙石原にもう一軒宿があるようなので、徒歩でも行けないことはないです。(徒歩15分ぐらいでしたw)
私も、せっかくなので次回は湯めぐりしてみたいと思います。