温泉ブログ 山と温泉のきろく

山好き女子の温泉と食と山旅の記録です。

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【閉館】群馬県 老神温泉 白壁の宿牧水苑 宿泊記

老神温泉 白壁の宿 牧水苑

老神温泉 白壁の宿 牧水苑は、2020年5月31日に閉館しました。
以下は営業当時の情報となります。

3時間かけて田園プラザかわばを満喫した後は、14時1分発の循環バスに乗り、14時半過ぎにまた、沼田駅へ到着。
沼田駅から14時50分に、今度は「尾瀬戸倉」行きのバスに乗り、「老神温泉」の次の停留所「東老神」で下車します。
今日の宿泊地は、老神温泉の「白壁の宿牧水苑」です。

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バスを降りたら振り返って、バス停からバスの進行方向と逆に50メートルほど戻ったところにあります。
最近になって経営者が変わったらしく、予約サイトによっては「ニュー牧水苑」と表記されているところもあるようです。

尾瀬に行くたび気になっていた温泉地「老神温泉」

登山で尾瀬に行った帰りに「尾瀬戸倉」から「沼田」までバスで移動する際に、この「老神温泉」をバスが経由します。
そのたびに「どんな温泉なんだろう。行ってみたいなあ」と思っていたのですが、重い登山用ザックを持っているときに、バスで途中下車して温泉に寄るのってけっこう億劫で、これまで寄ることができずにいたのです。

途中下車の何が億劫かと言うと、せっかく始発の尾瀬戸倉から座席を確保したのに、いったん降りてまた乗ったら、席が空いてなかったらどうしよう!とか。
それと、尾瀬戸倉-沼田間のバスの、すべてが老神温泉を経由するわけではなく、通過するバスもあるため計画が立てにくい、というのもありました。

一度、登山のついでじゃなく温泉目的で行ってみたい!と思っていたのですが、今回ようやく実現することができました。

建物の中に入ると、フロントから女将さんらしき方が出てきて「○○さまでいらっしゃいますね?」と私の名前を言い当ててくれました。 
女性の1人客はそんなに多くないので、名乗る前にわかってしまうことはけっこうあるのですが、宿泊客を把握してるんだなーと思って、うれしくなりますね。

【部屋】★★★★ 畳にベッドのツインルーム。設備も整っており清潔

案内していただいた部屋は、1階の奥の部屋でした。
フロントも、お風呂も、食事処も1階にあるので、とても便利です。

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おお……なんかいい感じっぽい。。。

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あー!いいですねえ。

部屋は、畳にベッドが置いてあるツインルームです。

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ちゃんと、広縁にテーブルと椅子のセットがあるのも良いですね。
ベッドの部屋だと机がなくて、部屋のどこにいればいいのかわからなくて始終ベッドの上にいることになったり……ということもありますが、これなら大丈夫です。

ちなみに、奥に見える冷蔵庫は空なので、買ってきたものを好きに冷やせます。

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部屋の窓からの眺め。

1階なので、道路から見えてしまいそうな不安はありますね。。。日が暮れてきたらすぐにカーテンをしめました。

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お茶セット。コップもあります。

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お茶菓子は、ナッツにホワイトチョコをかけたようなチョコレート菓子で、とてもおいしかったです。コーヒーか紅茶がほしくなりました。

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クローゼットには、浴衣、バスタオル、歯ブラシセット、タオル。

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一応バストイレ付きなんですが、バスは利用できません。

そして、部屋の中でなぜか洗面所だけがやや、古びた感じ。
おそらく、洗面所と部屋風呂以外の部分は、わりと最近改装したんだろうなと思いました。

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トイレもウォッシュレットできれいです。

寝心地の良いベッドでそのまま寝てしまいそうになったので、お風呂に行くことにしました。

【風呂】★★★★ 片方の浴室の露天風呂が使えないのが残念だが、設備も整っていてお湯も良い

お風呂は、宿泊している部屋から本当にすぐのところにありました。

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左側奥の部屋に泊まりました。右側が浴室。

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22時で男女の浴室が入れ替えになりますが、22時までは女性用の風呂が手前の浴室になります。

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こちらです。
脱衣所。

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時間が早いせいか誰もいません。
脱衣かごと洗面所、給水器のあるシンプルな作りです。

洗面所。

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化粧水、乳液、ハンドソープ、ティッシュ、綿棒あり。
ドライヤーがイオニティでうれしい♪

浴室内。

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こぢんまりとしていますが、貸切状態なのでぜんぜん問題なし。

しかし、湯口を覆っている白い布は何なんでしょう?

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どうも、湯ノ花が浴槽に入らないようにガードしているようなのですが……よく見ると洗濯用の目の細かいネットでした。
湯ノ花がお湯に混じっていたほうがいいのになあ、どうしてこんな風にしてるんでしょう。

お湯は熱めで、本当にわずかですが硫黄の香りもあり、かけ流しらしい良いお湯です。
かつては、窓の向こうに本当に小さな露天風呂がついていたようなのですが、今はお湯がはられていませんでした。ちょっと残念。。。

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洗い場にはシャンプー、コンディショナー、ボディーシャンプー。それにクレンジングと洗顔用の液体ソープまでありました。

温泉分析書。

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8号源泉と10号源泉の混合で、ph7.2のほぼ中性。
加水なし、加温あり、循環・消毒なし。

しかし、源泉47度なのに加温してるんでしょうか?浴槽の中けっこう熱いんですけど、源泉が熱くてこの温度なら別にいいんですが、わざわざ加温してこの温度にしてるんだったらちょっともったいないなあと。

さて、22時以降に女性用になる奥の浴室です。

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脱衣所と洗面所。このあたりの作りは一緒です。

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アメニティ、ドライヤーも同じでした。
櫛がないのだけが要注意かな~。部屋のアメニティにもないので、使いたい人は持参したほうがいいでしょう。

浴室は、内湯もこちらのほうが少し広めですね。

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やはり、湯口には洗濯ネットがついています。

洗い場にはシャンプー、コンディショナー、ボディシャンプー。

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こちらの浴室にはクレンジングがなくて、固形石けんが置いてあります。
女性の方は、22時までに手前のほうの浴室で、メイクを落としておいたほうが良さそうです。

露天風呂。こちらはそこそこ広さがあります。

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いいですね~。

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泉質は同じですが、ややぬるめ。長湯できていいですね!

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しかし、昼間は雨が降っていたので、雨水で薄まってしまっている可能性もあるかも。

そんなに特徴ある泉質ではないですが、十分に良いお湯だったと思います。

【食事】★★★★ 夕食・朝食ともに個室食事処でいただく

夕食、朝食ともに個室食事処に用意していただきます。

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一人泊の多い私は、部屋食と会場食のいいとこどりの個室食が一番好きです!
部屋食と同様に、周りに気を遣わずに食べれますし、部屋食の欠点である「食事のにおいが部屋についてしまう」心配もしなくていいからです。

ただ、この宿の個室食事処には、テレビはありませんでした。
まあ、このへんはなければないでいいのですが。。。

夕食は、チェックイン時に18時から30分刻みで希望の時間を伝えます。
私は、18時30分でお願いしました。

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お酒のメニューはこちら。
地酒や地ビールなどもう少し種類が多ければうれしかったですね~。
熱燗を一合いただきました。

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お品書き。

最初に並べられていた料理がこちら。

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ごま豆腐と酢の物。

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前菜。

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ばい貝、豚ちまき、鶏肉の柚庵焼き、オクラ酢味噌、温玉味噌焼漬け、とうもろこし、鱚雲丹焼き
けっこう凝った前菜だなと思いました。

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ちまきがおいしかった。

お造り。

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鮪、ボタンえび、ホッキ貝。
ボタンえび甘くておいしかった!

赤城牛ステーキ。

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ちなみに今回、ステーキ増量プランで180gです!
お肉は質もよくてとてもおいしかったんですが、タレが焼き肉のタレと思われる甘めのもの一種類だけで、最後ちょっと飽きて焼き魚についてる塩をつけて食べたりしてましたw

茶碗蒸しと香の物。

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鮎の塩焼き。

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食事は菜飯です。

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白いご飯じゃないとつい食べ過ぎてしまう私。。。
デザートはスイカでした!

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朝食は、特に早い出発でなければ朝8時から、同じ個室食事処でいただきます。
早い出発の場合は、もう少し早めの時間でも対応していただけるようです。

朝食は、こんな感じの基本の和食と

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鍋の中は湯豆腐です。

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ちょっと、火が入りすぎて豆腐が固くなっていましたが。

夕食、朝食共に手が混んでいておいしかったです。

【再訪したい度】★★★★ すべての面で水準以上、がんばっているのがわかる良宿

歴史ある宿のようなのですが、部屋や設備は定期的に手を入れているようで、どこも清潔で古さがないですし、お湯も源泉100%で良いし、食事もおいしい。

サービスも、少人数で運営されているようなのですが、温かい感じでよかったです。
あと、これはいいことなのかどうかわかりませんが、土曜日の宿泊にもかかわらず、非常に館内が、空いていまして。
お風呂はいつ行っても貸切状態。おそらく3組ぐらいしか泊まっていなかったのではないでしょうか?

私が旅行サイトから予約をしたときは「残り1室」という表記が出ていたのですが、単に1人泊できる部屋が残り1室だったんですかねえ。
もしかしたら、スタッフの人数に合わせて、客室数を絞って運営されてるのかもしれません。
だとしたら、今回泊まれたのはラッキーだったなと思います。建物を見ると10数部屋はある旅館なので、全室埋まっている状態だったら、お風呂は混み合って窮屈だっただろうと思うので。

また、行きは路線バスで宿まで来たのですが、帰りは宿の車で沼田駅まで送っていただきました。
行きも送りはあったのですが、時間指定で「何時に沼田駅に来れる方のみ送迎します」という風に書かれていたので、その時間には間に合わないなと思って諦めていたんですよね。
でもなんだか、先に電話しておけば、時間が合わなくても迎えに来てくれそうな雰囲気でした。たぶん、公共公機関で来たのがこの日は私だけだったので。。。
バスだと1150円かかるので、ちょっと惜しいことをしたかもしれません。ダメもとで電話してみればよかったな~。
こういうのって大抵、意を決して電話したときはダメで、「どうせダメだろう」って思って自分で何とかしたときは「言ってくれれば迎えに行ったのに!」だったりするんですよね・笑

ちなみに、こちらの宿の宿泊料金は、スタンダードな2食付きのプランで、1人泊の場合は平日12960円、休前日15120円でした。
2人以上で泊まるときでも、宿泊料金に差はないようで、良心的な宿だと思います。


チェックアウトのとき「近所の方にいただいたので、よろしかったらお土産にどうぞ」と、ミニトマトを1包みいただきました。

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自宅に帰ってからいただきました。甘くておいしかったです。